2005/08/05

日記「日本語サマースクール」

「猫のちび失踪の知らせ」「サマースクール盆踊り」ほか。
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■ 05/07/25(月) 08:45:05 ■ 日本語サマースクール
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今日からB市日本語学校のサマースクール。「いいなあ、楽しそうだなあ」と盛り上げていると、「お父さんも来る?」と萌はいう。「いや大人は仕事してろってさ」「いいよ、大人だってそっと来れば分かんないよ」などとうれしそう。

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NRさんカーに便乗して来てみると、教室が足りないとかで上下級クラスが合併され、総勢26人という大人数になっていた。ボランティアのヘルパーがたくさんいるので面倒見の人員は足りているが。そして今年もあの先生は、朝イチでさっそく写真を撮っている(笑)。

で2時間のオフなわけだが、まあ時間も半端だし今日は掃除だな。

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サマースクール終了。なんか早起きと往復移動と掃除と炊事で、俺は疲れた。萌はあー楽しかったとさっそく踊りのおさらいをやってます。

日本にいたときにホテルの有線で聴いて覚えてしまった、「♪俺の話を聴けえ」という歌が NHK でやっていた。クレイジーケンバンド「タイガー&ドラゴン」という歌だった。あのオヤジだったのかー。なるほどー。これが 2005 年日本旅行の思い出ソングとなってしまったのである。

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■ 05/07/26(火) 11:11:11 ■ カーシェアリングはありがたい
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今日は萌とLさんをサマースクールまで送迎して一日が終わり。暑くて人間も車もへロへロだ。カナダは湿気がないので日陰はまったく大丈夫だが、日向とガンガンに熱せられた車の中はやはりしんどい。

サマースクールの後はジムナスティックなので、帰宅せずヨロヨロと松ずしへ向かってLさんを受け渡し軽食をとり、ジムへ。ナマケモノ先生たちもジムの暑さ(30 度無風)にラリっている。ナマケモノ先生はSTという先生と今日は組んでるのだが、こっちの人も仕事は半人前なので、2人でちょうど足りる感じ。もう今は萌もナマケモノ先生とでも快調にやっている。暑い。松ずしで冷たい缶コーヒーを買ってきておいてよかった。

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帰りは暑さもひと段落。萌はさすがに今日は疲れたようで、帰り道静かだった。帰ってからはずっと絵を描いてます。

しかし今日はバーナビー2往復でガスも時間も消費した。NRさんと日替わりで送迎をするカーシェアリング制にしてよかった。しなかったら5日で300km=37.5L 近辺だから、バカにならんエネルギーの浪費である。2往復で消える時間も2時間だし、子供たちの楽しみのためとはいえ、まじめに考えるとこんな距離を毎日通うのは馬鹿ばかしいものがある。地元幼稚園のサマーコースもこうした大イベント型だったらよかったのだが、ちらしによると「勉強のおさらい」だそうなんだよな。せっかくの夏休みなんだから、夏の思い出になることをさせてやりたいのだ。

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■ 05/07/27(水) 09:27:10 ■ ちび失踪の知らせ
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弟家の猫のちびがふらっと出て行き、戻ってこないとOKOからメール。ついにそのときが来たか......。井の頭時代から数えて満 16 歳だもんなあ。今年会えてよかった。ほんと。萌も「ちびちゃん」といって覚えてくれたし。ちび自身も俺の愛情を思い出して、膝に乗ってくれたしな。

ふー、萌を送り出しこれから夏の休日が始まるというのに、ため息とともに過去回顧モードに突入し 1989 年からの日記を読み返してしまう。ちびが俺たちのところに来た頃というのはやっぱり、バイクに MTB にキャンプにバンドに競馬に釣りに関東村警備と、俺たちの遊びライフ絶頂期だったから本当に思い出深い(関東村は遊びじゃないが)。ちびも井の頭や武蔵境で自由を謳歌してたしなあ。

もうトシだったので今年1年はボーナスだったとお前はいったけれど、ちびは体力のある若いときにあんないいところに住んで夜ごと駆け回り木に登り、老いてからは田舎で静かに暮らしたわけで、全体によい人生だったことだろうと思う。後半生はお前とMKさんのおかげだよ。礼を言わせてもらうぞ。


とOKOに書いて送った。ふー。同じことは俺たち自身にも言える。若いときにあんないいところに住んでスリルに満ちた青春を送り、老いては田舎で子供を育て静かに暮らしている。

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■ 05/07/28(木) 10:29:19 バーネット・マリンパーク
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サマースクールのフィールドトリップでバーネットマリンパーク。この公園は涼しいのでMも久々に一緒。萌は青森からきて英語の勉強をしているというお姉さんとパートナーになって、夏の海辺を楽しんでいる。このあたりは鳥のフンでバクテリアが発生して水に入れないのが残念。



KT・HNもあとから加わったのだが、プリスクール終了後しばらく会えなかったからなのか彼らがバチっと一目で盛り上がってくれなくなっており、萌が困っている。皆を盛り上げるために俺もつきっきりで遊んでやった。これから8月中はしょっちゅう会えるだろうが、9月以降は学校も空き時間も違ってしまうからなあ。フレンチスクールに進むために友達に会えなくなる萌を思い、気の毒さがつのる。

フィールドトリップが解散して自由時間になり、みなで砂遊びを続けて、KTとHNがいつも通りハッピーになったところで残念ながらも時間切れで帰宅。しかしやっぱビーチの砂遊びは楽しい。Parksville のホテルのビーチは、遠浅で水が引くのは楽しいがサンドビーチがなかったから海としてはつまらなかったなと今になって思う。

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■ 05/07/29(金) 09:51:23 ■ サマースクール盆踊り
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サマースクール最終日。今日は教室にちょうちんなどがすでに飾られ、午後は盆踊りで盛り上がること必至である。

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サマースクール最後は盆踊りの演舞で盛り上がるだろうなあと楽しみにやってきたのだが、なんかさっさと終わってしまった。先生たちが一生懸命やってるのは分かるが、子供たちは家でも練習するくらいその気になっていたのに、イザ始まると「決めたとおり遅滞なく」という大人たちの心持ちが段取りに現れ、子供のパフォーマンスを充分に引き出していないように思われる。

具体的にはラジカセの音量が小さすぎて盆踊りの歌が聞こえないのと、混み入っていて踊りの輪が半周も回らず、俺たちがいた位置からは萌も他の知ってる子もよく見えないまま終わってしまったのがつまらなかった。せっかくなんだからもっとステージの構成を考えて盛り上げればいいのにと思うが、まあこんなふうに考えるのは俺が昔バンドで、オーディエンスの反応を考え曲順などを真剣に決めていたからかしらん。

ともあれ工作も歌も踊りも萌たちは存分に楽しんだと思われ、NRさんカーにみなでガヤガヤと乗り込んで帰ってきた。お疲れ様でした。

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■ 05/08/01(月) 12:35:58 ■ 「海外子女・帰国子女」
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朝方豪音と共に大雨が降ったのだが、起きたら晴れていた。今日はそのせいで風が涼しい。BCの最も暑い日々はこの雨で終わったなという気がする。午後プレイグラウンドへ。なんとプールが閉まっていて公園にも誰もいない。まるで夏が終わったみたいだ。寂しくなってしまうなあ。

朝の雨で野球場の砂粒がきれいに揃っていることに気付いた萌が、木の枝で地面に絵を描き始めた。俺も加わったのだが、これが暑くてしんどいのに盛り上がってしまってやめられず、二人ともヘエヘエいって汗をかきながら巨大地上絵を描いたのだった。絵が好きなのはよいこと。

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TV Japan で「海外子女・帰国子女」という番組があったのでなんだろうと録画しておいてみたら、ビジネスで一時赴任の親というのは、日本に戻ったときに子供をどう適応させていくのかということをやはり心配しているらしい。そういう親のためのコンサルタントビジネスの自己紹介的番組だった。

まあそういうこともあるだろうなと思うが、日本から「帰国子女受け入れ校代表」とかで私立の中高の教頭格を何人も呼んで、「どんな帰国子女に来てほしいですか」「そうですね、自分でものを考え自主的に問題を解決するようなお子さんが......」なんて話をしているのでだんだんと腹が立ってきた。あんたは会社の人事係か。うちの学校は雰囲気がいいし教師も経験豊富だから、どんな帰国子女でも安心して任せてくれとか、そういうコトをいうのが教育者じゃないのかね。

それにだいたい「帰国子女受け入れ校」ってのはなんなんだ。「帰国子女拒否校」なんていう差別的存在が日本にはあるのか? ―――まあありそうなところが純血国家ニッポンの恐ろしいところだが、少なくとも公立中学では言葉ができれば受け入れを拒否するなんてできないはずだろう。どうして日本の学校関連のオヤジというのはこううさんくさいのであろうか。それに対して ESL を当たり前のものとして各小学校に用意してくれているカナダのえらさよ。

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■ 05/08/02(火) 11:01:12 ■ 避暑地の夏
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萌はKT・HN家へ。午後迎えに行くと以前の通りにバッチリ遊んでいた。よしよし。AYさんたちと涼しい庭でスイカをいただきながら、東京に住んでたときには山に行く日をもう本当に夢見て汗水たらして働いていたものだけど、カナダに住んでると最初から避暑地にいるようなもので、夏でもわざわざ海山に涼みに行こうという気にならんですよという話をした。MSさんも俺と同感だそうである。まあ海山はともかく、8月の残りの日々にイベントはできるだけ入れたいけれども。

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