2005/08/26

日記「SH姉さんの結婚式」

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■ 05/08/13(土) 13:14:20 X Coquitlam River
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 Coquitlam River: NRさんたちと川へ。2年前に萌と見つけた最高のビーチは去年の大雨で流れてしまい、去年も今年もまったくこの川には来てなかったのだが、NRさんが探求して水量がたっぷりとある遊び場を見つけてくれたのだ。もうちと木陰が張り出していてくれるともっといいのだが、敷きものが広げられる草むらも少しあり、なかなかいいところだった。今日は夏が戻り強烈に暑い。子供たちが焼けすぎないよう気を遣って遊ばせる。

 2時まで遊んで帰宅。ふいー、今日は暑い。

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■ 05/08/14(日) 15:49:02 X ボーイズとジャムセッション
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 SH姉さんの結婚式のためノバスコシアから来ているM父に会うためにBV家へ。M父もGRも変わりなし。

 BVボーイズのところには楽器が揃っているので、ベースのBT、ギターのMAを入れて、アコギの俺とドラムのSTでジャムとなる。しかしプロのSTと俺はなんでもできても、ボーイズは自分の先生からコードを教わっていないのでほとんどなんにもできず。俺がその場で基本中の基本3コードを教えてやったのだが、それでもできなかった。前にも書いたがこれは彼らの先生が音楽ではなく、「Smoke On the Water のイントロ」「Stariway to Heaven の1番まで」といった一発芸だけを教えているからで、音楽のツボをいまだ未知なためどう教えてもついてこれないのである。MAがギターで弾ける曲に俺がべースでSTと共に合わせたときだけはさすがにパーフェクトに決まったけど、それ以外はどうにもこうにもであった。残念。

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■ 05/08/16(火) 14:17:10 X へイへイPL
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ノバスコシアからうちに滞在中のMの学友PLのために、天ぷらを作った。IKEA 鍋での天ぷらは狙い通りには行かなかった。この IKEA 鍋は広口すぎるからか油温が上がらないのである。温度が低すぎてからっと揚がらず、時間がかかって衣が固くなってしまう。まこと天ぷらは難しい。というか電気ストーブでうまく天ぷらをやるのが難しいのか。

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 萌は毎日寝るまでPLと遊んでもらっているのだが、どうしてこんなにも盛り上がっているのか不思議だ。たぶんPLが甲高い声を上げてちやほやするタイプじゃなくて、落ち着いた声で萌の興味の行く先を先回りして喜ばせてくれるからだろう。萌のドローイングを見て、「線が子供の落書きというよりすでに『アニメ』の影響があるわね」と指摘したり、さすがに職業作家(処女作出版準備中らしい)は目の付け所が違うと思わせるPLさんである。

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■ 05/08/17(水) 09:25:56 X キッズサッカー
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キャンセル待ちに入れてあったKT・HNと一緒のキッズサッカーに入れるとの電話が朝イチであり、行ってみるとKT・HNが何故かいない。まさかキャンセルはKT・HNだったりして ^_^;。雨上がりで涼しい中クラスは始まった。けっこう本格的で、トラップ&インサイドキック、ドリブルで皆の周りをぐるりと一周といった、基本スキルの練習から始まった。女の先生が2人で10人ほどを見ており、なかなか楽しそう。萌も楽しんでいる。

 サッカーのあとプレイグラウンドで遊んでいると、プリスクールで一緒だったJSが現れ萌と遊び始めた。さらに知らないボーイズも加わりえらい騒ぎになる。端から見ているとみんな口調がキツイので、ハッピーに遊んでいるのか喧嘩しているのかよく分からない。こうして普通のカナダキッズ遊びを見ていると、萌に命令口調をやめさせようとしても無理というか、意味のないことに思われてきた。

 命令口調は嫌だがそれが子供間のスタンダードなんだし、そうした強い口調でなければこうしたカオス状況では意思が通じないのだろう。俺の目の届くところで遊んでいる場合はやっぱり直してしまうだろうが、それ以外はあまり心配せんでおこう。

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■ 05/08/20(土) 17:41:03 X SH姉さんの結婚式
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 本日はバンクーバー・ダウンタウンの立派なホテルでめでたくSH姉さんの再婚セレモニーおよびSFの養子縁組おひろめなのだが、長い。こんなに長いパーティなのだとは知らなかった。ふいー。

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 結局午後2時半から始まり6時半頃に残るは家族だけとなり、そこで散会。長かった。カナダの結婚式とはこういうものなのか、公証人によるセレモニーの後は食事もスピーチも演し物もなく、ただただ 100 人ほどの人々がワイン片手に4時間立って談笑するのみ。演し物はともかく、食べ物がオードブルしかないのには参る。飢えない程度にオードブルはあるのだが、クラッカーとか生カキとか食っても落ち着かん。まあ日本と違ってお祝い金(って、なんていうんだっけあれ、忘れた)などを取ってやる披露宴じゃないので、食事がないことに文句も言えないが。




 萌はお祖母ちゃんからもらった着物を着れてうれしく、皆にほめそやされてまたうれしくて、退屈せず子供らやMの友達とずっと遊んでいた。俺は知らない人と話をすることなど何も思いつかんので、手持ち無沙汰この上なし。パーティ会場で Pocket PC を出して読み物をやってるわけにもいかんし、いっそMKに萌を預けて外にタバコでも吸いに行ければよかったのだが、禁煙するとこういうところも不便なり。

 そういうわけで結婚セレモニーといっても俺にとってはただただ大勢の人々を眺めているだけのイベントで―――MK他親戚内のオトコたち全員もほぼ俺と同じありさまでボーゼンとしていた―――、何の感想もないまま終わる。

 ただひとつ、SFの養育家族(養子縁組には至らなかったがこれまで面倒を見てくれた人々)と、彼女を受け持ってきた2人のソシアルワーカーたちが、SFの縁組が決まって本当によかったという顔をしているのが印象的だった。恵まれない家庭に生まれながら気丈に明るいSFは、これらの人たちに愛され支えられてきたのだろう。

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■ 05/08/21(日) 12:02:33 X「Mojo Working」
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 今日は休みかと思ったら午前中突如ST家を訪問し、夕食は人々を大量に呼んで寿司を作ることになった。ヘェ。

 入居したばかりのSTたちの小振りな家は、隣町 Maple Ridge とはいえ郊外方面なので思ったよりもずっと遠かったが(片道20キロ20分)、築5年と全てが新しくいかにもケアがラクそうでうらやましい家であった。昔は人の家のことなど気にもしなかったが、家事がしやすい家かどうかが気になるこの俺(笑)。

 楽器はアコギとアンプなしのエレクトリックドラムしかなかったのだが、1曲だけ「Mojo Working(Muddy Waters)」をガ・ガ・ガーンとジャムする。エレクトリックドラムのパタパタというリズムが入るだけでもギター1本では味わえない強力な生バンドダイナミズムが出るので、萌が興奮して喜び、その後ずっと「I got my mojo working!」と歌っていた。ブルース教育効果高し。

あとから萌が、「ロックスター Tomo 」というかっこいい絵を描いてくれた。このSTとのバンド演奏により俺が尊敬を勝ち取ったのは間違いない。


 しかしやっぱ俺はギターアンプを買うしかないぜ。今アンプっていくらくらいするんだろう。今どきというか最後にアンプを買ったのが 85 年のアブスト解散コンサート時なので、あれ以後いろんな電気製品同様価格破壊が起きているのかしらん。そうであってほしい。

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 そして午後刺身のいいところを仕入れてきたが、予想通りADとSH以外は食べなかった。考えてみれば寿司を食べたことのない人に寿司を出したがるのはMの癖で、いつも出すほう出されるほう共にがっくりすることになるのである。これで今日の客には「あたしは日本食は駄目だ」というイメージだけができてしまう。ギョーザとかそういうはずれのないものにしとけば済むのに、つまらぬことである。このことであとでMと喧嘩になる。

 しかし金曜からADとSHは休みなく結婚関連行事続きで、かつまだ終わってなくて明日も続くというのに、往復2時間のここまで呼び出すのは気の毒なことだった。ノバスコシアから来てくれたSHの友達全員をここに連れてくるのだけが目的だったわけで、ADは寿司を食った後はただ庭で犬たちの頭をなでていた。「疲れてるでしょ」と声をかけると、「ああ、この週末は長いよ」とため息をついていた。お疲れさまという言葉が英語にないのが、実にもどかしいのであった。

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■ 05/08/22(月) 12:33:32 X お疲れ様でした
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 果てなく続く家族行事。今日は夕方またバンクーバーのダウンタウン。ヘェ。

 招待を受けたダウンタウンのレストランというのは、ベルギー王室で修行を積んだADの親友がやってるという、地元雑誌の「Best French Restaurant Award」とかを受けている有名な店なのであった。それでわざわざみんなをここまで足労かけて呼んだのね。

 で出てきたパテとかは皆見事にうまく、美味だがショックを受けるほど口内にケモノくささが広がるヤギのチーズも味わえ、カナダで最高の肉を最高のフレンチシェフが焼くとどうなるのかという興味で発注したステーキもうまかった。まあ肉はどれほどシェフが頑張っても日本で食うものにはとうていかなわないのだが、なるほどテキはこういうソース(ペパーとクリーム)で来るかという感じ。デザートもなかなかだったが、一番うまかったのは食後のコーヒーだった。「これはうまい!」とLDと共に唸ってお代わりをしてしまった。声が出るほどうまいコーヒーなんていつ以来だろう。

 萌は食べ物は先に出てきたオードブルとパンだけでお腹が一杯になってしまったが、皆が食べ終わるまで静かに行儀よくしており、談笑タイムになると皆の椅子をかわるがわる訪問してはちやほやされて喜んでいた。帰りの車で萌は爆睡。みんなこの結婚の儀、本当にお疲れ様でした。当人のAD・SHも、ノバスコシアから来てくれた友達も、そして俺たち家族も。

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