2006/12/30

日記「フロリダ・ディズニーワールド(1)マジックキングダム」

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■06/12/19(火) □ ただただ眠い移動
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 フロリダ・ディズニーワールドへの旅、オーランドまであと1時間。ここまではとにもかくにも眠くて眠くて、目をつぶりひたすら断続睡眠を取る以外何もできず、写真も Pocket PC も使う気力が湧きません。あとで日記を書こう。

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 バンクーバー空港の出張米国入国管理が大変だった。どういうわけなのか俺のアメリカ出入国記録に不備があるらしく、何回入国したことがあるか? 前回ステーツに来たのはいつだ? と不審な顔をして管理官が質問を重ね、どこかに電話をして記録を調べるのである。10数年前のLA滞在とハワイ旅行以外は乗り換えで通過したのみなので、いったい何が問題なのかさっぱりわからない。尋ねても教えてくれない。まったくワケがわからず、ただただ緊張するのであった(※)。

 荷物検査も非常に厳しく、米国に入国するというのは実にハードなことなのだと実感する。去年日本に行ったときと全然違う。やれやれ、大変な旅である。

(※)米国入国の際は機械読み取りの新しいパスポートかビザが必要という建前なのだと後日教わった。だったらそうだと言ってくれればこれほどいやな思いはしないのに、入国管理官という人種はとことん不親切である。
フライトは時間が短いので日本行きほどつらくはなく、フロリダに着くとすごい湿気。うわ。気温も23~24度もある。素晴らしい。ホテルに着くともう夜だったのだが、萌とイトコのSFはプールでちょっとだけ泳ぐ。クリスマスどきに屋外プールで泳げるのだからすごい。日本に行ったときと同様疲れと興奮で眠れない萌が最後に泣いてしまったが、まずはそんな感じで初日が終了。



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■06/12/20(水) □ マジックキングダム
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 行ってきましたディズニーワールド・マジックキングダム。楽しかった。朝イチでゲートに並んでいると、プワーとミッキーマウスらが乗ったトレインがやってきて、さあ夢の始まりだよーとショーと共に開門する。俺に抱え上げられた萌の喜ぶ顔を見て、のっけから母Mはうれし涙をこぼしていたそうです。

 入場してあの城が見えてくるとさすがにわくわくとする。萌も笑顔が止まらない。しかしこの美しいシンデレラ城に入れないのはなんともったいないことか。せめてテラスくらい上がれるようにせよ。



「カリブの海賊」「イッツアスモールワールド」その他のライドは、20数年前に行った東京版の記憶と同じでお子様向けとしかいいようがないが、大喜びする子供と一緒だととても楽しい。そして地上30mのツリーハウスとか場内周回トレインや白雪姫のママ母なんてのはここにしかないだろうから(日本にもあるのかもしれないが不明)、はるばる来た甲斐があったというものである。白雪姫のママ母は客に囲まれてもニコリともせず、「そなた名前をなんという」「どこから来たのじゃ」といったお妃口調で子供らをあしらっており、おーとしびれるほどかっこよかった。

萌はSH叔母さんに憧れのシンデレラドレスを買ってもらい、顔にはやりたかった猫顔のフェイスペイントをやらせてもらって、夢心地だったようである。ドレスを着る前はきゃーと喜びに走り回っていたのだが、姫になった途端に歩き方がシャナリシャナリとなったのがおかしい。さらにフェイスペイントを見ておおと反応する子供には、皇族風な小さなバイバイで応えていたのだった。まことにあのドレスは姫効果が高いようである。





 そのドレスで乗ったあのゴトゴトと場内を1周するトレインは実によかった。キャンプ用品を思わせるブタンの臭いが漂ってたゆえガス駆動だと思われるが、こういうのに乗りたがる鉄道マニアの心持ちがよくわかる。




 お昼はアーリーアメリカンというのか趣のある建物の中、クマのプーさんがそぞろ歩くレストランで。SFはオフィシャルのサイン帳を持ってサインを集めていたのだが、各キャラがちゃんと Pooh とか Tigger とかサインしていておかしい。おとぼけキャラらしいイーヨーというロバなどはちゃんとスペルを間違えたりしていて、芸が細かいのである。

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前日からの疲れもあるのでいったんホテルに戻り、昼寝を取って夜の部。昼間よりもさらに急げ急げとライドからライドへの大行進で大変だったが、その甲斐あって心残すことはないほどライドに乗れた。暗闇に浮かぶキャッスルにいろんな光が照射され美しい。窓明かりを見て「中に誰か住んでるの」と問う萌に、「キャラクターを着てる人が着替える部屋があるのみ」とMが答えておった。いつも直球勝負な人だ。

 最後に乗った「ジャングルクルーズ」というのも、電気動物が水からぐおうと出てくる中をどんどん進むというラチもないものだったのだが―――実際ディズニーランドのだし物は、可能な限り大量の客を一気に消化するためにすべてこの形式になっている―――、ガイドの女の子のダジャレ親父ギャグ道中が芸として非常に楽しめた。萌はジョークがわかってないだろうと、「あの子はジョークを言ってるだけだよ、(わからなくても)大丈夫」と横からささやいていたのだが、実は全部わかっていたらしく、船から下りるとガイドの言ってたジョークを言って盛り上がっていた。

そして花火とパレードを見て夜11時近くにすべてが終わる。ステージでの劇や最後のパレードを見ていて気がついたが、萌はミッキーマウスにはさほど思い入れがないのであった。実際現代の子供が見るディズニー映画にミッキーマウスは出てこないもんな。映画で見たピーターパンやフック船長にはかなり喜んでいた。やっぱ映画としてはジブリのほうがはるかに入れ込んでるので、コナンとかナウシカが出てきたらすごかっただろう。萌は生まれてこれまで最高の日だったと言いながら、帰りのバスに向かって歩いていた。よかったよかった。

2006/12/17

日記「話すことなんかないよ!」

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■06/12/05(火) □「話すことなんかないよ!」
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 萌は今日学校へピックアップに行くとえらい機嫌が悪く、友達と遊びたいピアノなんか行きたくないと、車の中で泣き喚きシートを蹴ったりしたのであった。叱っても効果がないしそうするエナジーもなかったので静かに対応し、半時間ほどして落ち着いたところで話をしようとする。―――「まずさ、車の中で窓を蹴ったり椅子を蹴ったりしたことについて、何かいうことは?」と切り出すと、萌はきっと音がするほど表情が締まり、「なによ? 話すことなんかないよ!」とまた部屋にこもってしまったのであった。これはちょっとしたドラマのような見ものであった(苦笑)。

 さらにもう一段落ち着いたところで、行きたくないなんてワガママな理由で学校やピアノをスキップしたら、今後友達と遊ぶなんてことは絶対できんと説明し納得させたのだが、実際スイミングが入ってから月~木が全部習い事というのはかわいそうだと俺も思う。このレッスンが終わったら水泳は俺が空き時間に連れて行くことにして、もっと友達と遊ばせてやりたい。結局行けばピアノレッスンはちゃんと楽しむのだが。

 しかし萌は最近俺に対して妙に意地が悪いことをいいがちで、日本語も使わず俺をゲンナリさせる。学校でも友達と口げんかしたりするという。相手がイジワルなのだと萌は言うがそんなものは両成敗に決まっており、子供同士がお互いにこういう態度で接してけんかにもなるのだろう。うーむ。

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■06/12/08(金) □「北の零年」
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 萌の先生との懇親会があり、萌のクラスでの交友関係が一番の関心事だったのだが、先生が見る限り誰かと仲が悪いなんてことはないとのことだった。まあ最近の俺や友達に対する萌のパンと物怖じしない態度を見ていれば、クラスでもああいう普通の子の強気な態度で遊んでるんだろうとわかる。キッズ社会に順応すればするほど失われていくものもある。それはどうしようもないことなのだろう。

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 録画しておいた映画「北の零年」を見る。北海道開拓史に基づく「風とともに去りぬ」みたいな面白い映画だったのだが、とにもかくにも吉永小百合が出ているという時点で映画のテーマはもう決まっており、そしてその通りなのでうんざりさせられる。彼女が雪の中で遭難しかけるシーンやラストのセリフなどあまりにも吉永小百合的(つまり日本映画の「ドラマチック」シーンの粋)であり、もう昔見たよとしか言いようがない。これが別の女優だったら感情移入できるシーンも多々あったが、せめてもう20歳(笑)若く吉永小百合的ではない女優だったらなあと違和感を感じるばかりなのであった。日本映画人にはこういう、古風に耐えて芯の強い女の一生を描くことこそニッポン映画だという信仰めいたものがあるのかね。

 と調べるとこの映画の行定監督はこないだ TV Japan でやった「春の雪」の監督でもあり、その前にやった「世界の中心で、愛をさけぶ」の監督でもあると判明して笑ってしまった。日本映画の陳腐という特質を極めてるような人なのでした。

 アニメは面白いのになあ、日本映画。アニメには吉永小百合が出てこないから良い (^-^)。

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■06/12/15(金) □ 大風
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 夜中にとんでもない風が1時間ほど吹き、屋根に大枝を落としおった。今年は俺がカナダに来てから一番天候不順である。山際の萌の学校は被害も甚大なのか、休校となった。

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 ●21:46 旅行前の仕事が終わったー。ふいー。ぐったり。

 夜ニュースを見て、昨日の風で市内で木がバンバン倒れ家屋を叩き潰していたのだと知りたまげた。うちに落ちた枝と同じような枝が屋根を貫通しているケースもあり、うちはタテに落ちなくて本当に助かった。

 しかし日本の台風に比べればまあ突風というレベルにしか感じなかったのだが、60年代に来たハリケーン以来最大級の被害だったとのこと。驚きである。やはりこれはグローバルウォーミングでBCが受ける気候の激しさが前とは変わったせいなのであろう。いつも強い風が吹いていれば枝も大きくもろくなりすぎる前に落ちていたのだろうが、木にとっても想定外の突風に見舞われてるのだろう。川も同じことで、大雨で河川敷がある日本の川よりもBCの川は、水位差に弱いのだと思われる。

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■06/12/16(土) □ やっと Coolpix で夜景に成功
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 仕事が終わったが萌にまとわりつかれてなかなか休めない。やっと旅行のことを考え始めたが、朝7時の飛行機なので空港には遅くとも4時半に空港に入らねばならんとか(無茶苦茶)、いろいろ考えねばならぬ困りごとが多い。フロリダという行き先にも燃えんしなあ。まあ半分は萌のため(ディズニーワールド)で半分はM父のためなので、仕方がない。

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 夜萌をKT家からピックアップして、クリスマスライト撮影に挑戦する。狙い通りのいい絵が撮れた。えらいぞ Coolpix 4100。こうして本領を発揮してくれると実にうれしくなる。しあさってからのディズニーランドで夜景を撮るのかどうかわからんが、どんな場所でもこれでなんとか撮影できると信頼感が湧いたのであった。

2006/12/09

サカタ萌日英仏イラスト




これは従来からの流れを汲む、悪者につかまった姫を助けに来る少年という感じの絵。「さかたひめ! ぼくがいまいくからね!」。なんか構図がすごくダイナミックで、よいです。


これは仕事のストレスに消耗してるお母さんに書いたカード。こういうカードを量産して仕事机にそっと置いていってくれるので、父母は元気付けられる。「デザイン・イット・ユア・ウェイ」といった、まだスペルを習ってない言葉を(彼女はフレンチクラスなので英語はあまり習っていない)工夫して書いているところがえらい。



そしてこれは学校の絵日記に、歯が抜けたセンセーションを劇画調にバババーンと書いたもの。すごい歯だ。隣の友達は、最初に抜けた歯をペンダントにして持ってるらしいです。こうしてフランス語で日記が書けるということが恐れ入る。「歯が抜けました」と書いてあるらしいですが、合ってるかどうかはサッパリわかりません。

2006/12/01

日記「景色能力だけは文句なしのニコン」

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■06/11/20(月) □ カメラが届くが今ひとつ
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 と、届いた! 待ちに待った2代目デジカメ Nikon Coolpix 4100。震える手でバッテリーを入れ、まずは外の景色を撮る。―――暗い。裏庭でもトライ。―――げ、どれもこれも暗い。暗いBCの冬とはいえこんなに暗く写るのか?

写真の内部情報を見て、どうやらAE(自動露光)が判断に失敗しているらしいともう一度トライすると、今度は見たままとほぼ変わりなく撮れた。そっとシャッターを押さないと、AEがきちんと働かないのだろうか。 屋内モード(スロー発光)は逆に、明るくしようとシャッタースピードを落としすぎる。前のカメラならオートフラッシュ 1/30 秒で十分撮れる明るさで、1/5 秒なんていうとんでもないスピードに落としおる。当然ブレブレになる。屋内でもフラッシュなしで撮れる程度の明るさはあるわけで、スロー発光とはいえこんなにスピードを落とす必要はないではないか。うーん。

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萌を迎えにいきつつ学校周辺の景色を撮る。これは予想以上によく撮れた。帰ると一瞬日が射したので、夕焼け景色を撮る。するとついに出た、サンプルサイトで見たような美しい風景写真。見事。ほんの少しでも太陽があればいい絵が作れるのだった。

 夕方からはベストの室内露光を求めて、同じショットをいろんなモードで試しているのだが、ヒット率は低いなあと実感する。まあ普通にオートでフラッシュの届くところから撮ってる限り普通に撮れるのだが、背景が真っ暗ないかにもデジカメのしょぼいフラッシュ写真になってしまう。かといってスロー発光にするとシャッタースピードが 1/10 秒以下に落ち、100% 手ブレになってしまう。2つしか測光の選択肢はないのかお前は。情けなし。

 前のオリンパス 2000 年式カメラのデータを調べると、フラッシュを炊けば 1/30 に固定されていたようだ。あいつはそんなにシャープな絵は撮れなかったが背景真っ暗も手ブレもなかったわけで、実用オート性能ははっきりと下がってしまった。前は撮れた写真が撮れなくなったのだから、家族にも申し訳ないと思うのである。家族にこっそりコーナリング性能を求めてスポーツミニバンを買い、乗り心地の悪さで皆が車酔いするみたいなガックシであります。

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■06/11/24(金) □ 景色能力だけは文句なしのニコン
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 萌を学校に送ると裏山がもう雪をかぶっていたので撮影。俺はこのニコンを、旅行サイトの風景写真のシャープさと色に感動して選んだので、屋外風景だとさすがに期待通りの絵が撮れる。空の青さと雲をきっちりと捉えつつ、前景の家々や車もつぶれていない。うちの前の通りを撮影して、サッカー場の芝に日が射しているのがわかる。200m先の光をちゃんと捉えているのだ。俺がこれまで撮った写真で間違いなく最も画質がよい。

 しかしなぜか買った当初よりも、暗い屋外には明らかに強くなっている。最初は雨の庭が暗く撮れて愕然としていたのだが、もう屋外では夕方の悪条件でもちゃんと撮れる。カメラにも慣らし運転ってあるのだろうか。CCD に光が当たって具合がよくなったとか。

 この景色能力は文句なしなのだが、屋内がなあ....。明日のLSの美容院パーティが公式戦デビューとなるのだが、まだどのモードで撮ろうか解決案が出ないのだ。というか解決案はなくて、どれに妥協すれば一番まともに撮れるかというレベルの低さなのである。

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■06/11/25(土) □ ヘアドレスパーティ(ニコン公式戦初戦は 60 点)
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 パーティはヘアドレスアップで大盛り上がりで、ガールズパーティとしては最盛況という感じであった。萌は1人だけクラスが違い年も下なのだが、全然ものおじせずにいたのが意外だった。ちょっと本来の性格よりも気が強く出ており、メイキャップの順番をめぐって意地悪っぽい子と軽く口論していたりした。やっぱ学校に1年半もいて毎日もまれており、こうした場面での押しが強くなっているんだなあと思う。クラスでもこういう態度で、それでクラスメイトと口論したりするらしい。



 萌は実際最近俺に対して意地の悪いことをすぐいう傾向があり、日本語も使わず俺を怒らせる。こういう萌の態度がクラスメイトとの口論の原因じゃないかというと、萌は違うよ関係がないよと主張するのだが。まあ前は押しが弱く順番を取られまくられ心配してたのだが、強くなったらなったで複雑な気持ちであります。

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 ニコン Coolpix 4100 公式戦初戦は、60 点くらいのデキであった(10 枚撮って6枚くらいが納得のデキ)。やはりスロー発光の Indoor モードなどはシャッターを押してから撮れるまで時間がかかりすぎてタイミングが掴めないので使えず、ほとんどの写真をオートで撮る。どれもまあまあ部屋の隅まで光が届いていているが、何枚かはやはり背景が真っ暗な俺の嫌いな感じの写真になってしまっている。[Night Portlait] は後からデータを見たら 1/13~27 秒 と十分に速かったので、もっと使えばよかった。これで撮ったガールズ全員の写真など、やはり明るくていい感じである。


 実戦を経験してついに、Coolpix 4100 に愛着が湧いてきた。室内ではこうしてまあ普通以上のことはできないが、外に出れば大風景写真が撮れる。そういうカメラなのである。

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■06/11/27(月) □ カナダ式スポ根理論
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 ●09:20 ひゃー、雪で車のドアがカチカチに凍りつき、キーが入らずドアが開かず、お湯をかけて15分格闘。エンジンさえかかれば雪のスバルは無敵で、滑る気配ゼロの雪の帝王走りであったが、とにかく車の中に入るのが大変だった。カレッジ大学はすべて閉鎖だそうである。カナダのくせに悪天候に弱いBCなり。

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 ◆夕方萌のスイミングは相変わらずというか、深いところでの恐怖克服というのを半分の時間やっている。この辺が、Mも持っている「泳げないとイザというときに大変なことになるからレッスンを取る」というカナダ人の生真面目な水泳観を表している。まだ泳げないのだから足がつかないところに行くのは怖いのが当たり前で―――俺だって足の付かないカナダ式プールに入るのはイヤである―――、泳げるまでは行かなければいいではないか。

 泳ぎの技術と恐怖克服を同時にやるというのは、このメソッドが使ってるスポ根理論にしか過ぎず、必然性などないと思う。自転車だって先に補助輪を取って恐怖を克服させるなんてことはしないのである。萌が嫌がったらこのレッスンをやめさせて、俺が一緒にプールに入ってやろう。

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外は大雪となった。張り切って夜景モードにトライすると、美しい。露光2秒のすごい写真が撮れる。目で見るよりも明るい夜景が撮れる。ありがたし。


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■06/11/28(火) □ オフ
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 昨日の夜中にファイルを仕上げて送り、久方ぶりにまともにタイピングできないほど疲れているのだが、やりたいことがありすぎて目が覚めてしまった。

 昨日は時間がないと顔をしかめている俺に、萌が「あーあ、こんな仕事を取らなければよかったのに」といい、つくづく悲しく思ったのであった。―――「しかしお金がもらえるんだよ」「違う仕事をすればいいのに」「どんな?」「バンクの人とか」「んー(笑)、しかしそういう仕事をしてたら家にいないから、お父さんは萌の世話ができなくなってしまうぜ」「そうか」。