2007/09/23

日記「反日レストラン」

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■07/09/14(金) □ 激安激良電動歯ブラシ「ハピカ」
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 仕事疲れか目覚ましにも気づかず 10 時まで寝る。今日はオフ。ふー。

 ハピカという日本製はヘッドが振動するだけという単純機構ながら、素晴らしく清浄効果が高く気持ちよい。歯がいつもつるつるで、前歯のシミも気がつけば取れてしまった。これは本当に大当たりであった。
日本で買ってきた激安電動歯ブラシで、毎日歯磨きを快適にやっている。昔大枚をはたいたブラウンが1年で充電不良になりトサカに来て、以後こっちのスーパーで安いものを買い不満がありつつも使っていたのだが、この

 ヘッドが回転するタイプは手を動かさずに磨けるのでラクだが、どこの製品もメカニズムが内蔵されたネック部が太い。そのため磨いているうちに口の端からヨダレだらだらになり非常に不快なのだが(一番細いブラウンでもヨダレは出る)、こいつはヘッド部がただのブラシなので、ネックが細く磨きやすいのがまずえらい。今まで電動歯ブラシを常用しなかった萌も「こどもハピカ」を気に入り使っているのは、この快適さが大きいと思う。それに加え磨き自体は普通のブラシと同じ往復運動が必要なので、手抜きはできず子供の歯磨きスキルが損なわれることもない。さらに

◆ヘッド部がただのブラシなので替えが安い
◆音も機構上非常に静か(ヘッド部のメカノイズがない)
◆ブラシの材質がよいため汚れがよく落ち、かつ長期間ヘタれない
◆電池も単3ひとつで1月半使ってまだ終わらない
◆電池交換部の防水機構が非常によくできている

 と、単純メカのよいことづくめなり。弱小メーカー製ながら本当にえらい製品です。

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 「玉繭物語」はもう萌がモンスター合成と名前付け以外なにもやらず俺が進めるだけになってしまい、やることも単調になってきたのでさっさと終わらせちまおうと思ったのだが、1日育てても最後の敵を倒すほど強くなれなかった。自モンスターは十分に強力にできるのだが主人公のHPがまるで低いままで、どんなに戦況が有利でも主人公を狙われるとそこでオシマイなのである。回避法はなく運次第なので、これはかなり腹が立つ。

 もうやめちまおうかと思いつつ、夕方ようやくクリア。クリア後のストーリーが萌が見たら絶対に喜ぶ大団円だったので、萌が帰ったあともう一度クリアして、エンディングを見せてやった。大変だが終わってよかったよかった。次はこの夏日本で買ってきたRPG第2弾・ドラクエ7である。楽しみ。

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■07/09/16(日) □ ドラクエ7の3D世界はいかに
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 萌はMKBRに連れられてバンクーバー美術館へ。俺は掃除。

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 玉繭が終わったので夕方萌とドラクエ7のさわりだけ見てみると、3Dで作られたドラクエ世界はかなり期待を下回るものであった。解像度が低く見づらいファイナルファンタジータクティクスという感じ。こういう完全3Dレンダリング世界というのはファイナルファンタジーにもないので、くるくる視点を変えながらいろいろできるのは楽しいが、効率よく歩くのは難しい。

 まあこれは慣れればいいが、一番がっかりしたのはキャラクター絵がスーファミ時代からまったく進歩してないことで、3Dマップ上をにゅーっとスライドしていくのはポリゴンではなくドット絵なのである。しかもあまりにもしょぼい。SFのタクティクスオウガみたいにきっちり描き込まれきれいに動くなら(あるいは逆に Mother2 みたいに単純な線画ならば)、ポリゴンじゃなくてもフィギュア的な愛着を感じ楽しいのだが、解像度が低すぎてメインの少女が出てきても他のザコと区別がつかない。Playstation なだけにこれにはガックリくる。FF社とDQ社ではこれほど技術力が違うのかとびっくりした。まあDQは絵ではない。ゲーム内容に期待しよう。

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■07/09/17(月) □ 健康が大事
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 週末ARがうちの父さんの焼香にきてくれたのだそうだ。そうかー。病院で父さんにもあいつの話をしてたんだよな。きてくれるなら、父さんの存命中は無理でも俺がいるうちに長野に呼べばよかったな。

 なにかの拍子に父さんがもういないということを思うと、いまだに胸にざーっと雨が降る感じがする。年寄りだから死んでも悲しみが少ないということはないんだとつくづく思う。無論若いほどその人が亡くなったときに周りの悲しみは増すに違いないが。俺はM萌のために長生きせねばいかんと思うが、生活を振り返ると反省することばかりなり。

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■07/09/18(火) □ 反日レストラン
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 雨が戻ってしまった。外は14度、ささ寒い。ヒーターの効きが悪いのであれーと思っていると、修繕中の1階で作業の弾みにヒーターパイプがはずれているのだと判明し、MKとつなぎ直す。やれやれ。うちは本当に壊れている。こつこつ直しているのだがいつまで経っても終わらない。

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 火曜はMがいないので萌が外食したがり、最近よくなったらしいわよとMに勧められて PoCo こっち側唯一の日本食屋K屋にトライする。ここは韓国人経営で、むかーし刺身をトライしたときはサイコロ状の噛み切れない生魚を出されぎゃふんと言わされたのだが、今回天丼を頼むと浅い皿のパサパサ韓国ライスに油の悪いてんぷらが乗り、スーパーで売ってる北米製大甘テリヤキソースみたいなものがどろりとかけられたものが出てきた。こりゃモールのスチロール皿に乗ったジャンクの「ジャパニーズフード」だよ。最低予想ラインを3目盛り下回るひどさに食べ残す。萌もてんぷら盛り合わせを半分以上残してしまった。

 韓国人はなぜか日本食レストランをやりたがり、小さな PoCo の町だけで2軒の韓日レストランがあるのだが(コキットラムにもまずい中国系日本レストランがある)、どちらもこうしてひどい偽日本食を出して PoCo における日本食の世評を落としている。これじゃ文化的テロ行為じゃないか.....あそうか、反日レストランなのか?

 んなことはないだろうが、こうして明らかに自分がちゃんと食ったことがないものを適当に作って客に出すという、その了見がわからない。日本食なんてシンプルレシピなのであり、本物を知って普通に作ればこれほどまずくなるわけがない。カナダには日本人がやってる韓国料理屋もおそらくあるだろうが、そこで出すものが本当の韓国料理と違うことはありえても、これほど激しくマズイなんてことはありえないだろう。俺はちょっと仏頂面になり萌に心配されてしまった。

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 ドラクエ7を夕方萌と本格開始する。相棒のキーファというのが少年マンガ的熱血キャラクターで、彼の熱いセリフに引っ張られ胸わくわくとストーリーが進み楽しい。

 しかしドラクエはセーブできるところが限られすぎて、限られた時間でちょっとだけやるということが全然できないのが問題だ。今日なんか1時間以上やってセーブ場所に行き着けず、萌が寝る時間になりその日の努力が全部パーになってしまった。のっけからこれでは先が思いやられる。これだけ時間のかかるゲームで、教会でしかセーブができないなんてシステム自体が、いまどき不親切でしかないと思う。

 こういう馬鹿なところがあると気持ちが冷めるが、しかしこの旅は楽しそうだ。ドラクエ的無口な主人公が、強引なキーファとマルベルに引っ張りまわされる様子が目に浮かぶ。

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■07/09/22(土) □ ロジック原理主義文化
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 M萌は昨日ノバスコシアから来訪したM父たちに会いにSH家へ行き、俺とMKは家の修繕とM父来訪に備えた徹底掃除をした。

 シンクの水流れが悪いのでジェット水流が出る掃除カンをトライしたのだが、こういう米国カナダ製品の説明書の分かりにくさには毎度悩まされる。英語圏説明書はなんでこんなに意味が分からんのかなあと真剣に考えてみると、説明文化が違うのだと思われる。

 たとえば「アダプタを排水口に押し当てる」とあるのだが、「ん? アダプタってどのパーツだ?」とそこで詰まり、別途そのパーツが何かを図を探して調べなければならない。この場合は説明書にはパーツ名はなく、外箱裏面に書いてあった。その裏面には「カンにプリントされた注意書きを見ろ」と書いてある。説明書と外箱とカンを3つ相互参照してようやく使い方の全貌が分かるわけである。

 日本の企業でこんな説明書きを作ったらバカかお前はと上役が担当者にやり直させると思うが、英語書き物文化では「いったんステート(宣言)した用語は以後自明のものと見なす」という前提了解があり(昔 TOEFL の英文読解をやったときにこれでうんざりさせられた)、箱に用語が書いてあればそれで義務は果たされ、理解できないほうが悪いというロジックになる。いま日常で何の説明書を読んでいても、翻訳をやっていても学校の通知を見てもこの、全体として整合が取れていれば文句はないというロジック原理主義的文化を感じる。ロジックと親切は別だと思うのだが。

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 M父とさっそくけんかになったMが、ぐったりしながら夜帰ってきた。明日は彼らがうちに来るわけで、ふーと思いやられる。SH家とST家は引っ越し中だし、BVとは折り合いが悪いらしいしうちはまだ洪水修理が片付いてないから泊まるところはないし、とにかく最悪に間が悪いからM父にそういってこの秋の来訪を延期してもらえばいいだろうと俺はいったのだが、そんなことをしたらどれほどバツが悪く怒られるか....とかなんとか。なんか日本は葬式のしきたりが大変だったが、カナダにもいろいろ家族のわずらわしいしきたりがあるじゃねえかよと思います。

2007/09/14

日記「座業環境を改善しなければ」

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■07/09/07(金) □ 座業環境を改善しなければ
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 日本お葬式日記に、共犯新聞読者という思わぬところからすばらしいコメントがつき、その返事を書くついでに Bloggers の諸機能を見直し、記事一覧・コメント一覧などがオートできれいに表示されるようにした。時間がかかったが、見やすくすっきりである。

 しかし俺の机に向かい座布団でPC仕事をこうして集中してやると、やはり日本では出なかった腰痛が出ることも明らかになった。猫背になり腰が曲がりすぎるらしい。翻訳仕事を再開する前に、座業環境を直さねばならない。

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 新しいクラスには2日で慣れたようで、萌は元気に学校から帰る。あの先生いい人っぽいよねと聞くと、うんそうだよと明るく答える。昨日俺がクラスに顔を出すと2~3人の知らない子が俺と萌に興味を示して近寄って話しかけてきたから、あの感じでは友達もすぐにできそうだよな。よしよし。

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■07/09/08(土) □ ガレージセールの楽しみ
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 2軒隣のSRの家でガレージセールの用意をしているのを萌が窓から発見して興奮し、5ドルもらって1時間もかけて組み立ておもちゃ Ello ほか4点を買ってきた。Ello とブックスタンド以外は使えないものだが、この頃なんか萌は買い物の楽しみに燃えているので、ちょうどよかった。超ハッピーであります。

 しかしSRは萌と遊んでた頃はガリガリの小学4年生だったのだが、ぷりぷりのティーンエイジャーになっていた。子供の成長は早く、カナダの子は横にも育つなり。

 俺は別になにも探してなかったのだが、なんと日本の母さんのところで愛用していたビーンバッグチェアを発見。これで腰痛は解決ではないかと興奮して5ドルで買ってくると、そんなもの中古で買ったらホコリがひどいわよとMに叱られる。たしかにその通りでありやや後悔。ともあれ外で100回ほど叩いてから持ち込み座ってみると、やはりどう座ってもフィットしてこれ以上座業に向いた椅子はないと思う。座業環境改善がこれで進みそうだ。

MとMKが俺の誕生日に「シシおどし」というあの竹が水をつたうやつを買ってきて、メーカーの工作精度が低すぎ組み立て不能で長いこと放ってあったのだが、今日何時間もかけてついに完成させてしまった。フロントのレインポンプが納まるサンプをこれで覆ってしまうというアイデアで、企画倒れに終わるだろうと俺は懐疑的だったのだが、見事なできばえ。見栄えと安全性を両立している。えらい。

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 「玉繭」はメインの4地図を終わらせ、短いゲームだということなのでこれで終わるのかな、ストーリーは宮崎アニメ的で面白いが、やることが繰り返しになってきたのでまあこれで終わってもいいなと思ったら、同じ4面を別モンスターを相手に戦うことになるらしい。うーん、ちと手抜きか。萌はモンスター合成と名前付けを楽しんでいるのだが、俺はちょっと飽きかけている。

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■07/09/11(火) □ ピアノ頑張ってくれ
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 掃除をしていると突然仕事が入る。さっそく座業改善ビーンバッグの出番だ。頑張ろう。

 しかしこの仕事は巨大 PowerPoint ファイルの編集で、内容は楽勝なのだがファイルが 30MB とでかすぎるため、レイアウトが崩れないように翻訳編集する専用ツールが動かない。仕上げに時間がかかりそうな悪い予感。

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 萌2ヶ月ぶりのピアノ。あまりやる気がなく、というか夏の間にピアノ自体に熱意をなくし気味であったのを説得して連れてきたのだが、やはり全部忘れているし態度はレイジーだし駄目駄目であった。

 うーんこりゃ駄目だなと思ったのだが、終わると本人が「まあまあだった」とか言う。俺と先生が思ったほど無気力ではないらしい。そうなのか。じゃあまあ元のような情熱が戻るかどうか分からないが、行けるところまで頑張らせてみよう。

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■07/09/12(水) □ 普通の代表チーム
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 PowerPoint ファイルが翻訳ツールで開けないまま放置しておくと最後の DTP 作業がえらいことになるので(数百もの翻訳文を手でいちいち貼ってレイアウトを直さなければならない)、訳を中断して朝エラーの原因を調べる。検索で、Unicode の不正なフォントが入っているとエラーが出るらしいとわかり、これを参考に XML に変換しエディター上でフォントを強制的に置き換え、さらにエラーが出る場所を特定してその箇所のタグを削り、これでやっとツール上で安全に翻訳できるようになった。これで仕上げは最小限の DTP ワークだけで終わる。ふー。俺のコンピュータトラブル対処歴は本当に年季が入っている。こんなバグを回避できる翻訳者が他にいるだろうか。

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 日本代表スイス戦後半のダイジェストを見れた。松井の突破の切れ、稲本の躊躇ないボレーシュートなど、やっと格の高い選手がカリスマ監督に怒られることを気にせずインスピレーションを発揮する、普通の代表チームになってきたのかなという感じ。PKボックス内にいる選手の動きがパスを呼ぶので、中村遠藤のパス出しタイミングもパスのスピードも、パス角による快感度(意表をつく度合い)も全部2倍になっている。これでなきゃ見てらんないよ。アジアカップだってこうして力で相手と勝負できる選手を連れて行ってくれれば―――つまり「スターに依存しない組織」によるパス回しだけで勝負するなんて意固地なことをしないでくれれば、つまらぬ思いをせずに済んだのに。頑固な親爺さまである。

 しかし稲本がゲーム全体でどうだったのかわからないが、あのボレーシュートはよかったなー。稲本が完全に復活すれば昔のような長距離ドリブルをどかどかと見せてくれるかもしれない。そう思うと、中田を失いさびしい気持ちが慰められる。

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■07/09/13(木) □ 新しい日本語学校
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 翻訳&DTP 終了。土曜から使い始めたビーズクッションは最初に思ったほど快適とは感じていないのだが(サイズがでかすぎて、座るにはいいが背もたれには場所をとりすぎる)、気がつけば仕事中腰が痛くなっていない。体重のサポートとしては効いてるのかもしれない。

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 萌の新しい日本語学校へ。先生も開放的な教室の感じも非常によくて(オフィスから子供たちが見える)、絵入り自己紹介カードを書かせるなど、子供が楽しいことを先生たちがいくつも思いついては実行しているのが好ましい。萌を置いて道を渡れば日本風調理パンが買える(※)けどあまり行く機会がないチャイニーズモールだし、非常によろしい。うれしくてカレーパンを4個も買いました。毎週買いにこよう。
(※)店のチャイニーズのおばちゃんは日本に 20 年住んでたそうで、やはりあのカレーパンは日本で覚えたものだと思われる。

2007/09/06

日記「カナダの新学期」

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■07/08/28(火) □ 帰国リハビリデイ
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 01:08 昨日は萌といっぱい遊んでやりたかったが、すでに日本時間朝9時くらいだったのでもー駄目であった。夕方寝て12時に起き、時差調整は完璧に失敗。お茶漬けを食べ、もう一度寝よう。

 OKOから、俺が残したこの夏の写真を眺めているよとメールが入っていた。須坂の写真をいまこうして俺も見ると、懐かしくノスタルジックに感じる。24度湿気なしというリゾート気候のカナダに帰ってきても30度ベタベタの須坂の空気が恋しいし、旅に疲れた胃で食べたくなるものもやっぱり日本のお茶漬けだったりする。日本で自分の葬式をするのはごめんだし、いろんな物価の高さというか避けられない出費のデカさにも参るが、やっぱ日本はいいな。

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もう5時間寝て、8時に萌とともに起きる。さっそく「鉄拳3」と「玉繭物語」をトライ。鉄拳は文句なく楽しく大正解。「玉繭物語」はやるまで知らなかったのだがボイスが入っており、キャラクターと声優が完璧にジブリアニメで(※)、ゲームとして面白いのかどうかまだわからんが声優の声を聞き画面を眺めていると非常に心地よい。やっぱ普通のゲームって、FFやドラクエでさえも絵(原画)の魅力はアニメにかなわないんだなあと改めて思った。
(※)作画が「ラピュタ」「トトロ」「魔女の宅急便」のアニメータ、声優が「キキ」と「パズー」の声の人!


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 萌は俺と遊びASと遊びKDとも遊びいい一日だったはずだが、夕方からベソベソにワイニーになってしまった。なんでかとMに尋ねると、ここ数日すごくエモーショナルになっていたから疲れてるのだろうとのこと。

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■07/08/29(水) □ エバーグリーンパーク
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 今日も静かな1日を過ごしていたのだが、萌が俺のお土産を持って近所を回りたがっているので、午後からKT家とエバーグリーンパークへ行った。萌も最近おかしくてすぐ泣くのだが、KT・HNも兄弟喧嘩ばかりして妙である。皆夏の終わりで疲れているのかな。

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■07/08/30(木) □ 寂寥のPNE
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 夏の終わりのPNE。今年は家族旅行がなかったので、これが最後でほぼメインの夏行事となる。萌は初めて小型ローラーコースターに乗り、俺は萌とともにあの巨大滑り台に乗ってみた。怖かった(^_^;;)。しかし萌が躁的なほど興奮しており、ファームエリアではありとあらゆる動物にえさをやりたくて草を口元に押し付けるなどして大変だった。



 今年の目玉である驚異の中国曲技団の会場でKT・HNたちと落ち合うことができ、水場で一緒に遊ぶ。あとは割合とじっくりと、例年通りマーケットに行ったりして遊んだ。昼間は腹が減りすぎて、夕方はもう疲れていたのでライドに十分に乗れず、長時間いたわりには遊びつくしたという感じがなかったのが残念。

 ライドにあまり乗らなかったせいもあるが、遊び足りなさはPNE自体の規模が縮小してるせいもあるなーと思う。地元少年少女のショーがカットされているし、同じく少年少女を大量雇用していたパレードも 1/2 くらいの長さに短縮されていたのでそう実感した。入場人数も減ってるようで、混雑が厳しいということももうないしなあ。なんで人気が落ちてるんだろうか。お金はかかるが、BCに住んでたらこれ以上楽しい夏のイベントなんてないと思うのだが。年に1つくらいは新しいライドを作ってくれんかねとは思うけれども。

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■07/08/31(金) □「私はただものじゃない」
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 俺が不在の間にメルのPCがおかしくなっており、それを半日修復する。それに時間をとられたが、後の時間は萌とゆっくり遊びすごした。PNEで買ってきた超かわいいチェスボードで、チェスごっこをやったのが楽しかった。

 夜はついに買ってきた少女マンガも読んでやる。1983/11~1984/01(烏山時代大学3年)にリアルタイムで読んだ「私はただものじゃない(桐島いつみ)」というコメディで、萌も爆笑。これはやはり正解だった。


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■07/09/01(土) □ 心理的ブレーキ
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 3時半に目が覚めてしまい、眠り直せず6時頃まで blog 日記を書いていた。もう須坂にいた日々が懐かしくて仕方がない。病院にいた時間ですらも懐かしく思う。

 自分のPCで Powershot A530 写真を見直してみると、 カナダの冬に合わせたままだったホワイトバランスが日本の夏の光では赤すぎたなと思う。いい写真が撮れ満足感が高いが、OKOのPCが使えたときによく色を確かめるべきであった。PNEの写真も赤すぎるようなので、WBを設定しなおしてしばらくポジモードで使ってみよう。

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 午後久々にSが来る。萌はこのところ毎日なにかまずいことをして叱られているのだが、今日はリビングでSと水遊びをし絨毯を濡らしてくれた。こんな駄目に決まってることをやってしまうところが、この頃の萌のおかしさである。全然反抗的なわけではないのだが、心理的なブレーキがかからない状態らしい。謎だ。

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■07/09/02(日) □ 家修繕再開
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 久々にドライウォールをやる。結局俺がいない間ほとんど作業は進んでなかったのであった。がっくし。ドライウォールは何度やってもめんどくさく楽しめない。このあとマディングとサンディングと塗装があり、棚をこしらえて床を張ってやっと終わるのだから、費用も期間も気が遠くなる。

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■07/09/03(月) □ 「玉繭物語」ナイス
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 風邪は抜けたがなんとなくつまらなそうにしている萌と、「玉繭物語」を進める。虫を捕まえ合成して名前をつけ自分のものにするというのが、萌にピッタリきて面白い。大技を出すときの時間がかかるアニメーションも、俺には邪魔なのだが萌には何度でもうれしいらしく、一緒に笛を吹いて踊っている。

 やることは1本道をたどっているだけだが、その分大きな面倒もなく進みお手軽でいい。バトルは時間がかかるが、普通のRPGほど経験値を稼ぐ必要はなさそうなので許す。森の中でどう考えても村の少年である奴がマスクをかぶりあの音声付きで登場し、萌は「これRじゃないの? Rだよ!」と大喜びであった。実にアニメっぽい展開でベリーナイス。

 そして日本で買ってきたたこ焼き器で初めてたこ焼きを作る。味はともあれ(外こんがり中ふんわりには作れなかった)これは作ること自体が楽しいので盛り上がる。夏休み最後の一日らしい過ごし方だと思う。

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■07/09/04(火) □ 帰国後初の買い出し
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 新学期、今日から萌は2年生。今日は登録だけで萌は即AL家に行った。俺はMを送迎し買い出しに行く。やはり主夫が一月いないと、ありとあらゆるものが切れているのである。

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 アジアカップUAE戦のDVDをもらって帰ってきたのでもう一度じっくり見ているのだが、やっぱ遅いパスがつながり点は取れても面白くはないというのが何度見ても正直な感想である。俺はスピードと意外性を見たいのであり、着実な遅いパスで時間をかけ崩しても感動できんということだろう。アジアでしか通じない、いやアジアでもサウジ韓国には通じなかった安全なパス回し。局面局面では、膝下が長く弾くボールの質がいいUAEの選手のプレイのほうが心地よいのだ。

 UAEがMFの高速ドリブル→スルーをワンタッチシュートという美しいゴールを決めたのだが、これが日本だったらうれしかったなあと思う。しかし中田なきあと、というか中田がパルマ時代以降は高速ドリブルと高速グラウンダーパスをできる選手はいないし、オシムになってからは美しいゴールを打てるFWも見られなくなってしまった。

 しかしカメルーン戦で攻撃も守備もちゃんとやってた大久保でさえも次の遠征にまた代表落ちしているし、松井という1対1では群を抜いている選手でさえも、「同じタイプの選手は多くいる」とオシムに言われたらしい。ドリブルの切れと個人技で勝負できる日本選手なんて、5指にも欠けるほどしかいないではないか。この超玄人監督の選手の見方、サッカー観というのはわからないものがある。

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■07/09/05(水) □ カナダの新学期
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 萌を学校に連れて行くと、マダムAがクラスの世話をしている。げげげと外に残っていた父兄と話すと、「まだ担任は決まってないらしいわよ」「マダムAなんですかね?」「そこが知りたいわよね」と皆不安一杯の表情。マダムAは2年前に半年教わっただけだが、無愛想でみなぐったりしていたのだ。新学期が始まったというのに担任が決まってないんだから(最終的にクラスの人数を検案して決めるらしい)、カナダの学校はのんきである。

 さ。帰って少し休み、今日は午後までドライウォールだ。

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 萌をピックアップしにいくと、教室には朝とは違う子供たちがいる。ありゃ。マダムAは朝と同じくそこにいたのだが、子供のクラスがどこに移動したのかわからず親が困っているということに気がつかないあたりが、どうして人間相手の公職を選んだのか不思議に思うような相変わらずさである。

 ともあれどうしようもないので彼女の手が空いたら聞こうと待っていると、校舎の裏のほうから出てきたらしい萌が俺を見つけてくれコトが済んだ。萌は俺が朝と同じところで待っているとわかっており、マダムAにはそれがわかっていなかったというわけである。

 萌が浮かぬ顔をしているので聞いてみると、萌が入ったのは去年とまったく別のクラスで、前から知ってる子は3人しかいないのだという。えー? そして先生がフレンチばかり喋る(フランス語科)ので何をやってるかよくわからないと暗い表情である。これはいったいどういうことかと帰ってからMに聞くと、萌は2年3年合同クラスに送られたのだと判明。あちゃー、そういうことか。それじゃ成績がいい子供のほうが気の毒ではないか。

 しかし仕方がないので、まあ知らない子ばかりということは新しい友達ができるということだよと慰める。はあ、しかし萌はシャイなのでなかなか友達たくさんだなんてうまくはいかないよなー。は~あ。がっくし。

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■07/09/06(木) □ 萌の新クラス
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 萌を送っていったMが、萌のクラスはそんなに悪くないと言ってきた。担任がアートと音楽のスペシャリストで大人気の先生なのだそうで、それを聞いた萌は突如張り切ったとのこと。前のクラスの子は少ないが2年前のキンダークラスの子がかなりいることもわかり、昨日よりは明るい表情で萌はクラスに向かったらしい。そうか、よかった。

 ピックアップ時に新しいクラスを訪ねてみると、キンダーのときに一緒だったNMとKNとJTがいた。ナイスな子たちである。いいではないか。それに教室にギターがある。先生が弾くらしい。その先生とも少し話したが明らかにいい人で(俺が日本人と知るとコンニチハと言ってくれた)、文句ないのではないかと思う。よかったよかった。