2010/05/06

日記「目にはまだ透明のカメレヨン」

「幸せな借家」「シャキーン・ザ・ライブ」ほか。

=======================
■10/04/25(日) □ 幸せな借家
=======================

 うちでの8年の居候を終え先週引っ越したMKのところを初訪問。中華スーパーから徒歩3分、コキットラム駅まで10分という至便なところにある借家なのだが、裏は小川の遊歩道になっている。コキットラムにこんなところがあったのかと驚くようなナイスさであった。

 俺がハリファックスでMと暮らし始めたのは32歳の時だから29のMKと年齢的には大差ないが、俺は日本を離れカナダに来るという不安で気はヘロヘロで、胸がときめくなんてことはまるでなかったなと思い出す。んでハリファックスは何もなく、仕事もない貧乏所帯には未来の展望もなく、その後バンクーバーに移りMが仕事を得るまではえらいダークな所帯だったのだ。それに比べたらMKは何もかも順調で、幸せそうである。よかったよかった。

=======================
■10/04/29(木) □ 牛乳ボトルシェルター
=======================

 金魚がいなくなってしまったうちの水槽だが、元気なアカヒレを見ていると、こいつらは金魚よりも群れに社会性があってやっぱり面白いなと感じる。アカヒレは神経質で隠れ家がないと落ち着かないのだが、大きなシェルターを入れると隠れてしまいこれはつまらない。


牛乳ボトルを切って作ったシェルター
そこで適度に中が見える半透明のシェルターを牛乳ボトルで作ってやると、これがなかなかうまくいった。最近攻撃性が出ている痩せオス1人を旧たまり場エリアに残し、4匹がシェルター内に落ち着いてくれ、フロントからその活動がよく見える。神経質なアカヒレをこれほどじっくり眺められることはなかなかなく、これは魚の落ち着きと観賞性を両立させるヒットアイデアであった。ケンカの抑制にもなるし。


=======================
■10/05/03(月) □ 「シャキーン・ザ・ライブ」
=======================

 NHK「シャキーン」でこないだ放送があった素晴らしい「シャキーン・ザ・ライブ」バンドの、アンコールが今日あった。最近萌は「シャキーン」には興味を失っているが(若年向け番組が減り水戸黄門などのオヤジ番組が増えた、TV Japan 全体に興味を失っている)、ギタリストやベーシストが木に変装したこのライブは実に素晴らしかったので大笑いしながら見たのである。




「知るや君」
「シャキーン」はサキタハヂメという人の曲が全くもってみなイイし、横で踊ってる子供2名が素晴らしすぎる。俺はヒップホップに代表される「ダンサー」というものはすべてくだらんと思っているのだが、パフュームやこの「シャキーン」子供ダンサーたちの動きの可憐さには胸がドキドキする。名曲「知るや君」をやってくれーと萌と声を上げるが、歌う人が別だからかこれはやらなかった。残念。あれをライブで見てみたいなあ。

=======================
■10/05/04(火) □ 目にはまだ透明のカメレヨン
=======================

 NHKで【オレスカバンド】のライブがあった。数年前ちらと見かけたときにはスカパラのコピーバンドかなと思い、去年「グッバイスクールデイズ」を聞いてこれはただならぬバンド力(アレンジ&演奏力)だと思っていたのだが、このライブではもうノックアウトされました。

 ボーカルの子は力強く飾らない歌声ももちろんいいし、驚いたことにリズムギターが無茶苦茶うまい。俺がこれまで見た女性ギタリストで断トツにうまい、ルースターズ大江を思い起こさせるスカのカッティングである。ベースもしっかりしたリズムを出す上にボーカルとは対照的な美声でバリバリに歌える(あとでリードボーカルも取っていた)。ドラムもうまいし、音圧が高いブラスが3本も入ってる上に全員元気にコーラスできるので、リズムはブンブンにドライブする。ライブを1本見るともう、これほど多様な魅力を備えたバンドだったとはと恐れ入るしかない。楽しい。アメリカの音楽フェスで大受けだというが当たり前だ。こんな楽しいバンドはどこにもないだろう。どうしてこうもいいガールズバンドがゴロゴロ出てくるのかニッポン。

 ......というか、彼女らが出てきたのは不思議ではないな。ブリティッシュスカを取り込んだルースターズがあり、スカパラがそのテーストをポップに受け継ぎ客煽り芸能として発展させ、それを見て育ったガールズがここにいるわけだ。日本伝統の吹奏楽部も当然ここにつながっている。音楽をやってなかったら大阪の市場かなんかで元気に働いていそうな普通の女の子たちが音を手に入れて、世界中を友達にしてやろうみたいな勢いで弾けているのは感動的だ。彼女らは、信じてる待っている系 Jpop の対極にいる。待ってらんないからもう自転車をこいで会いに行くよと言っているのである。ビューティフル。

1 件のコメント:

  1. 誕生日 おめでとう。
    外笑です。
    池上も元気にやっとるよ。

    返信削除