2014/07/05

日記「本田を使い続けた理由」

「洗濯機問題」「どの試合を見ても」

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■14/06/25(水) □ 本田を使い続けた理由
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 掃除をしながらコロンビア戦観戦ツイートを読む。面白いのだが一昼夜経ってもまだ追いついけない。俺のフォローする人たちの意見はやはり俺とそんなに違わない。最後はよくやったが、もっとできたはずであるという思いがおよその基調。

 ザックの采配に不甲斐ない思いをしたが、彼がこうした短期決戦の采配がヘロヘロなことはコンフェデですでにわかっていたので、幻滅というわけではなかった。本田だけで行くとザックが決めた時点で、チームのピークパフォーマンスが出たとしてもコンフェデ程度なことは想像できた。本田日本が強いとは思っていなかったが、2nd には行けるだろうと思っていた。その実力が象牙戦で出なかったことだけが予想外だった。

 パサーとドリブラーがおらず、縦へのチャレンジと FW が勝負する機会が皆無のザック・ジャパンの試合はつまらなかった。夜中にネットで代表戦を見るチャンスがあっても、スタメンをチェックし定食スタメンと知ると寝直していた。本田遠藤香川がやっていたのは攻撃的パスサッカーではなくボールキープサッカーである。条件が悪くなるとキープできず粉砕されてしまうし、強い相手が守ると崩せない。清武を中心とした速く縦にチャレンジするロンドン五輪男子のサッカーから新たな日本のオプションを加えてほしかったが、日本の持つオプションは大久保以外何一つ融合されることはなかった。

 大久保が加わり強く要求したことによる縦へのチャレンジが出たコロンビア戦は素晴らしかった。しかしそれで勝つには個の力とチームの熟成が不足していた。4年間同一の監督だったのに最後は熟成不足というのもなんなのかと思うが、そのザック監督のマネージ力も含めての日本の力だったのだから致し方ない。実のところ俺にとってワールドカップ一次敗退の悲しみは、憲剛が選ばれなかったときの悲しみと同じくらいかもしれない。



 大会敗退後ザックは「最後まで調子が上がらなかった本田(圭佑)を使い続けた理由は?」と聞かれ、

『その点については同意しない。本田は非常に良くプレーした。チームの中で最もフィジカル勝負ができており、ボールをキープできていた。常に2、3人の相手がいたので、ほかの選手にスペースを与えることもできた。チームに貢献できたと思う。私は各選手が個人でどれぐらいできたかというより、チームにどう貢献したかを見ている』


 と答えていた。攻撃力がなくなった本田がなんでトップ下なのかとずっと謎に感じていたが、これでようやくわかった。ザックは攻撃力よりも中盤のフィジカルな攻防におけるウェイトとして本田を頼りにしていたのか。守備で頑張り、攻撃で潰されず橋頭堡となることが今の本田の役割で、そこを拠点に他の選手が攻撃するというのがザックの考えか。

結局のところ本田はボールロストから失点を招いていたし、ボール回しのボトルネックとなって橋頭堡としても不足していたのだが、あの位置に大久保や清武ら、橋頭堡としては本田に劣るがスピードやパスの鋭さが高まることが期待できる選手が入っていたらどうだったのかという仮定には、答えがないまま終わってしまった。終わりはいつもさびしい。

 俺はこれまで本田の言葉を「ポエム」と感じ共感はできなかったんだけど(ごめん)、このエルゴラ新聞の本田の姿には詩がある。胸を打たれた。お疲れ様でした、ザック監督と日本代表選手たち。

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■14/06/27(金) □ 洗濯機問題
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 うちの米国製フロントロード式洗濯機がわずか6~7年でベアリング油切れというしょーもない理由で壊れ、修理費が600ドル以上と判明して呆れ、緊急に次機を買わねばならなくなり洗濯機についてリサーチする。こんなでかい買い物をするのにタイムリミットがあるというのが実にキツイ。うちのブレンダは着道楽で、家から出ないのに毎日服を着替え全部選択するので洗濯量がすごいのだ。

 カナダの洗濯機といえばあのアメリカ式センターポール強引かきまぜ型だが、あれは服が傷むからさすがにすたれて、トップロード式も日本の洗濯機のような中がらんどう式&節水省エネになっている。ならばこっちのほうがフロント式よりも構造が単純でよいのだが、フロント式と同等の節水省エネ型なのでえらい高い。はあ。たかが洗濯機に。バカバカしい。

 しかもこの新世代トップロード式は、米韓どのモデルにも「全然きれいにならない」「服がすり切れた」「すすぎ後も洗剤が残る」てな酷評が見つかるので困ってしまう。洗濯機なんてものにそんな当たりハズレがあるのかよ。「実用上はどれを買っても問題ないが、細部の便利機能で差がつく」あたりが日本の家電なのだが……困った。

 あとで複数の店員に新世代トップロード式の意見や評判を尋ねたが、不満のあるユーザーも何回か使い自分のセッティングを掴めばハッピーになるという意見。なるほど。しかし「まあ全員をハッピーにすることはできないよね」なんて言う店員もいた。ということはハッピーではないユーザーもやはりいるのか(笑)。すごいなカナダの家電レベル。



 電気屋で韓国人らしい店員に洗濯機の説明を受けていると、突然「サッカー見てますか? 私たちは共に負けましたね」と言われて膝が崩折れた(笑)。なんで俺が日本人とわかったんだ。

「本田はゴールしましたね」
「まあねえ、しかしどうもチーム全体に駄目でした」
「私たちもです」
「ホンミョンボの選手選考が批判されてるんでしょ?」
「そうなんです!」

 てな具合にひとしきり話し、別れ際に「4年後を目指しましょう!」と言われましたよ。だから「いやその前に! アジアカップで会おうではないか!」と言ったのである。嗚呼われらの~アジア~サッカー(♪よわいー)。

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■14/06/30(月) □ どの試合を見ても
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 洗濯機購入問題は週末片付かず、ついに夢を見た。トップローダー式を購入し、洗濯物に水が注ぎ込まれる豊穣なる大地的な光景を上から眺め「やっぱりこれでよかったのだ」と幸福感を覚えていると、排水パイプがつないでなくて床一面浸水というプチ悪夢。こんなくだらん悩みから早く逃れたい。

 設置スペース、価格、信頼性を考えあわせ機種は韓国製トップロード式と決まったのだが、どこから買うかが決まらずにいる。

 【フランスーナイジェリア】中盤で交錯時にフランスが荒いなーと思ったのだが、ナイジェリア攻撃選手がバイタルでゆったりと持つと、飛び込んでも取れないのでまったくアタックしてこなかった。この脚の長さ太さがない日本選手があの位置でキープするには、一体どうしたらいいんだろうと思った。

 【ドイツ-アルジェリア】は素晴らしい試合となった。アルジェリアにすごい選手は見当たらないが、ピッチ上のどの選手もクールにドイツのプレスを交わしすっと逆を取りつなぐことができる。この内田のような冷静さがチームの強さなんだろう。日本も内田が中盤と前線にもう1人ずついてくれたら、キープとボール運びが楽になってただろうなあ。―――とまあ、どの試合を見ても日本がこうだったらとあれこれ考えてしまうね。

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