2019/05/24

【カメラ日記】ボケるレンズで練習中 - M.ZUIKO 25mm F1.8



ピカ、男前だ。カッコいい。OM-D E-M10 と M.ZUIKO 25mm F1.8 を手に入れ2週間、新レンズ 25mm F1.8 の使い方がわかってきた。

F1.8 / F2.5
大きなカメラに比べボケない M4/3 でも、F1.8 となると人の目よりずっと被写界深度が浅いので、開放で適当に撮るとどこにフォーカスが合ってるかわからない失敗写真になりやすい。

開放でこうして猫の鼻の頭に合わせると(左)、目が合わないわけ。これではピンぼけ写真にしか見えない。一段(F2.5)あたりまで絞ると、同じ鼻に焦点を置いても目もフォーカス範囲に入ってきて、ちゃんとピントの合った写真に見えるわけです。ここの神経質さがこれまで使ってきたズームやF 2.8 レンズとは違うのだ。



この塩梅がわかってきたので、花などを撮るときは一~二段絞るようにしている。すると1枚目のピカやこの花たちのように、ふわっとした全体の中にキリッとした面が浮き出て気持ちがいい。フォーカス点ではなく面が美しいのだ。ファインダー内でのマニュアルフォーカスが快感の OM-D E-M10、快調である。

屋内で人のポートレートを撮るときなんかは、開放のままでいいみたい。人の肌や輪郭はそんなカリカリじゃないほうがいいのだ。「街コロ」でいいサイコロの目が出てうれしげな奥様。全体にふわっとしていながら、彼女のまつげがきれいに写っている。いい写真が撮れたと見せたら喜んでいただけた :-)


◇  ◇  ◇

背が高くややゴツいOM-D、最小サイズのPEN E-PL5
夕方ムスメが散歩するというので、前から愛用している PEN E-PL5 に MZ25mm をつけて付き合った。

いわゆる一眼レフスタイルであるファインダー付きの OM-D E-M10 は写真撮ってます感丸出しになるので、町中で使うのはちょっと気恥ずかしい(笑)。

ひと目があるところでは何食わぬ顔でカバンからさっと取り出し、スマホ見てますみたいな風情で街景をスナップショットしたいわけ。その用途には小さく軽く突起物のない PEN はやはり最強なんである。一眼レフはファインダー部の突起がある分背が高く、カバンからの取り出しやすさではこれがけっこう大きな違いになる。



絞りは F2.5 で固定。歩きながらパチパチ適当に撮って、シャープさとふわふわがいい感じに混じった気持ちのいい写真がどんどん出てくる。PEN は OM-D より小さく軽いが、センサーと画像エンジンは同等なので同じレンズをつければ撮れる写真のクオリティは同等なのだ。スナップショットに重要なフォーカスもコンデジやスマホとは比較にならないほど早い。こんな小さなカメラで M4/3 最高レベルの絵が出るのである。素晴らしい。

OM-D はこれにファインダーを加え手ブレ補正を強化した分ゴツいが、まわりを気にせず撮影に没頭できるシーンではその分楽しみが大きいわけ。やっぱりファインダーを覗いたままボケや明るさを確認し詰めて撮るのも楽しいのだ。



いやーやっぱりいいわこのレンズ。ズームより難しいけど、すごい絵が出る。愛する PEN E-PL5 もやっぱり最高。

◇  ◇  ◇


帰りにうちから2ブロックほど離れた家の前を通りかかると、静かなエレキギターのコードが聞こえてきた。

「――あ、お父さんコレ!」
「――レッドツェッペリン! なんだっけ、Ten Years Gone!

俺たちは美しいコードに聞き惚れ、その家の前であの美しいギターフレーズを歌い踊ったのです。トゥットゥクトゥ・トゥットゥットゥクトゥ。

「そういえば昔バンド音が聞こえて見に来たら、この家のパーティでおじさんたちが演奏してたよね。あれはモサモサのアメリカンロックだったから、このギターは多分その息子あたりだね」
「覚えてない」
「あれはムスメが小学校の頃、10年くらい前だよ。まさに、Ten Years Gone。ははは」◆

2019/05/14

【カメラ日記】ポジフィルム・ビューワーみたいだOM-D

(C) Manto Artoworks
(写真も写ってる見知らぬお嬢さんたちもきれい!)
――うわ。昨日行った日系写真家マントーさんの写真展スナップショットを見て、突然心が変わった。OM-D 買おう。やっぱズームではこんなふわっとやわらかな写真は撮れない。手ブレ補正機構(IS)故障のせいでふわっとボケる単焦点レンズを使えない E-PL5 を使っていては、やっぱり駄目なのだ。

 というわけで中古で【オリンパス OM-D E-M10】を買ってしまった。はじめてのファインダー付きマイクロフォーサーズ一眼(※)、しかも4年前沖縄のモールで試着し写りに感動したオリンパスの高級レンズ 25mm F1.8 つき! どどーん。

(※レンズ交換式カメラは映像画素の大きな順に大きく高価で重くなり、マイクロフォーサーズはフルサイズのちょうど半分サイズ。これまで6年使ってきたE-PM1、E-PL5もマイクロ4/3なので手持ちのレンズはすべて使える)

E-M10 は3軸の強力ISを持ち、そして25mm F1.8 は俺のカメラにつく最高レベルの単焦点レンズであるはずなわけ。中古価格でいえばカメラ本体よりレンズのほうが高いくらいなんである。






で 25mm レンズのふんわりポートレートはまだ猫しか撮れてないのだが、OM-Dシリーズは評判通り手ブレ補正(3軸IS)がすごい。ISが弱かった俺の歴代オリンパスカメラ(M4/3 PEN)ではブレて使えなかった MZ40-150mm 望遠レンズのテレ端が高確率で見事に止まる。大河フレイジャーリバーの対岸、1キロ少し彼方の貨車の車台番号が読める。肉眼では列車が移動してることしかわからない距離で。

またファインダーがあるおかげでハイウェイの車にピントを合わせられる。モータースポーツ写真家気分。ファインダーは自分が作る画像そのものを見ながら構図、明るさ、色などをブラインドタッチのダイヤルで変えられるのだから、使ってみると写真撮るならベストはこれしかないなとよくわかる。これほど気持ちいいのかと驚くほどだ。ファインダーなしのカメラはこれをカンでやってるんだもんな。

とても買えないと思っていた高価な 25mm レンズ(新品ならレンズだけで $400~!)つきの一眼レフを安価で譲ってくれた売り主は、なんとティーンの女の子だった。付き添いの父親も含めカメラのことは何も知らず、設定も狂いまくっていた。きっとカメラ叔父さんがフルサイズに買い替えE-M10を姪にプレゼントしたものの、使われず別のカメラおじさんの俺にまわってきたのだと思う。ありがたし :-)

ズボラなティーンが所有してたものらしくボディに汚れもついていたが(笑)、掃除してやれば状態に問題はない。レンズはプロテクターが付いておりクリーン。中古車の走行距離にあたる撮影枚数も1万5千と、年式のわりに少ない(俺のE-PM1は5万枚を突破している)。ありがたし :-)

◇  ◇  ◇

しかし所有カメラはこれでオリンパスばかり4台。

(マイクロフォーサーズ)E-PM1、E-PL5、E-M10
(コンデジ)XZ-2

(レンズ)LUMIX G VARIO 14-42mm II、MZ14-42、MZ40-150mm、SIGMA 19mm F2.8、SIGMA 30mm F2.8、MZ25mm F1.8

売却可能な完動ボディは今回買った E-M10 だけで、ほかは使い倒しどこかしら壊れているので売ることもできない。困った(笑)。25mm が手に入ったのでレンズは何本か売れると思う。こうしてカメラ趣味は沼にハマっていく。

◇  ◇  ◇  



25mm F1.8は自分の手持ちで一番被写体深度が浅いレンズなので、全然うまく使えず苦労している。しかし失敗しつつも面白い写真が出てくる。なんか80年代の英国ロックバンドのジャケットみたいのが撮れた。



新カメラ E-M10 + MZ25mm の初仕事は、土曜の町のメーデーパレードになった。同行した娘とパレードの車をフレームに入れると、被写界深度を稼ぐために F2.5 くらいまで絞っても実にいい塩梅に背景が溶けてくれる。



レンズの換算 50mm は人物ポートレートにはぴったりで、道ゆく車を撮るには若干遠いのだが(標準ズームの換算 84mm でちょうどいい)、シャープに撮れてるので切り抜けば細部まで見事に写っている。これはいいわ。期待通りに万能型のレンズ、MZ-25mm F1.8。このカンカン娘たちは誰(笑)?

◇  ◇  ◇



市営農園などで E-M10 の電子ファインダーを覗き、撮ったばかりの写真を眺めていると、これはポジフィルムをライトボックスとビューワーで見るのにそっくりだなと思う。背面モニターで見るのとは違って、透過光で見ている感じと立体感がすごくある。



これがポジフィルムのビューワー。かつて
弟や友だちがすごい写真を俺に見せてくれた。
片目だけとはいえ眼の前一面に画像が広がるわけだから、今見てる景色とおんなじものを手に入れたという実感がすごいのだ。

俺が街の景色の写真を撮るのは、見ているきれいなものを自分のコレクションに加えたいという収集趣味なわけで、そこを強く満足させてくれる。こんなポジビューワーみたいな快適装置をいつか自分が持てるようになるとは思わなかった。幸せだ :-)

しかしまあ電子ファインダーのこんなポジビューワー的楽しさは想像してなかったが、OM-D はいつか買うだろうと思っていたな。

2013 年にカメラ屋で白くてかわいい激安 180 ドルのオリンパス E-PM1 に一目惚れし、レンズ交換式カメラがこんな値段で買えるのか買わずんばと買ってマイクロフォーサーズというカメラシステムを知り、撮って写真の楽しさに酔いしれ、しかし明るいレンズがほしい、ファインダーがほしい、より強力な手ブレ補正がほしいと欲望が嵩じ続けていたのだ。

だから OM-D を手に入れるのは定めだったのだろうという気がする。定めに従ってよかった(というか、俺でも飛びつける値段でこのE-M10+25mmが個人売買市場に出てくれてよかった、ありがとうティーンちゃん!)。◆