2022/04/26

【まとめ22年3月】どんとの遠い祭りの国

「ロシアの度し難さ」「佐野元春の普遍性再び」「Amazonでシナロケ」「こんな歌を知らなかっただなんて」「カムカムの情報開示」「さだまさしの反戦歌」「自転車とキャンプの頃」ほか


■3月1日    ジグソー第二弾

先週終えた例の画期的ジグソーパズルがあまりにもよかったぞと、同Magic Puzzleシリーズの2作目を今日買ってきた。前作ほど絵柄に明暗差がないので難しくなっているが、これも個々のピースに特徴があり組み立てていて楽しいというキャラは共通している。 pic.twitter.com/Vccz7oXkZp

第二弾はまじで難しいが、しかし各ピースの細密絵は本当にラブリーだ。前作シャツの模様でピースを分けたように、「窓」「ドア」「猫」「生け垣」とこうして分けていけばいけそうな気がする。こうして作品ごとに解法を探っていくわけだから、ジグソーって面白いゲームだよなあ :-) pic.twitter.com/wDxlYSYX2j


■3月1日    ロシアの度し難さ

ツイッターをものすごい速度と濃さで、ウクライナ戦争に関するさまざまな情報が流れていく。読まずにはいられず一日中ツイッターを読んでいる。この速さと濃さで今読むべきものが集合知として随時フィードされてくる状態は理想的であって、これは新たな形態の読書としか言いようがない。

『経済力で劣るロシアは、平時の体力が弱い。世の中が乱れだすと、途端にロシアという国は輝きを放つんです。怖がられることで存在感を上げる、炎上型ユーチューバーみたいなものです』。 twitter.com/sasakitoshinao

なるほどなあ。

ロシア国営通信からもれた侵略成功時予定稿(もうアメリカとEUの好きなようにはさせんという「新世界秩序」ビジョン)と、イスラエルの歴史学者の記事(たとえプーチンが戦闘に勝っても新しい世界など絶対来やせん)を読んで、今起きていることの意味がわかってきた。ロシアの認知は狂っており、普遍的ではないとやはり思う。

ありとあらゆる企業が今ロシアを遮断している。ロシアは自由世界への参加権をすべて失いそうだ。独裁者を制御できなかった国の末路として、すごいことが起きているなあと思う。現代にもしヒトラーが出現したらどうなるのかという実験を見ているようでもある。ロシア国内からの興論で暴挙が止まってほしい。

世界がショックを受けているのは侵略されてるのが欧州白人国だからだという説があるがそうではなく、第二次大戦で終わったはずのド直球侵略が起きているからだろう。内戦や独裁政権打破とのセットだった近代の戦争とこれは違う。狂的独裁者に軍事力があれば民主国家を侵略でき、核があれば止めることもできないというワーストシナリオが現実だったからショックなのだ。経済であとから罰するのではなく、今止めたい。

■3月3日       散歩の話題は


午後奥様と散歩。ネコヤナギが芽吹き梅や桜のようにきれいなのだがうまく写真に撮れない。話はやはりウクライナ情勢となり、俺は昨日読んだロシア通信社のトンデモ論説などを伝える。Twitterに入り浸ってるので俺には多くの情報が流れ込んでいる。 pic.twitter.com/x3xuAcxDb1


「あとプーチンに二十何回会ったぜと自慢し何千億も差し出したあげくコケにされてたアベさんがね…」と話すと、ハハ、なんであの人いまだに引退してないのと聞かれた。ノーアイデアなのです。カナダグースきれいね。 pic.twitter.com/Zy1beViowt


■3月4日    佐野元春の普遍性再び

久しぶりにAmazonで買い物したらAmazon Musicを90日無料にしてくれたので、なにを聴こうかと考える。誰が作ったか佐野元春のリストがあるので聴いてみよう。あー。いいわー。 pic.twitter.com/trpkk11PNz

かかる曲はランダムで、知ってる曲が半分くらい。知らないもう半分を聴いていて、佐野元春を聴くのは才能のシャワーを浴びるような爽快体験だなと思う。曲がいい、声がいい、歌詞がいい、演奏がいい、音がいい。それらがまとめてザーッと降ってくる。しかも日本語で。快感だ。 

日本語だから、「遅すぎることはない。これからは新しいルールを作るのさ。愛をやり直し。仕事もやり直し(君を連れてゆく)」なんて初耳フレーズがいまの心に直接届く。そうだなと思うのだ。戦争を終わらせよう。そして愛をやり直し、仕事もやり直しだ。佐野元春の詩の普遍性再び。


■3月5日     Amazonでシナロケ

糸井重里作詞の名曲「プロポーズ」

あ、Amazon Musicにシーナ&ザ・ロケッツがある。ト・モ・ダ・チのままじゃいられないー、ひとつのベッドで眠りたい(プロポーズ)! キッチンで踊っております。カナダ移住後初めてこのアルバムを聴けたよピンナップベイビー、感動するなあ。#シナロケ pic.twitter.com/67tC5gJ2P9


シナロケはロックの好きな日本に神様がくれたGodsendロックンロールプレゼントで、よくこんなギター最高でルックスと作曲能力抜群のギタリストが博多で、七色のセクシーボイスガールと出会ったものだと思う。ドラムとベースがまたタイトでたまらない。

俺はギター人生で鮎川の畳み掛けるスピード感に最も影響を受けたし、80年代のバンドはシナロケの8ビートを教科書にしていたと思う

ムスメが写真から描き起こしてくれたバンド時代の筆者、鮎川の影響が伺える。

「プロポーズ」は20の頃クリスマスパーティで、当時のガールフレンドをボーカルに招き演奏した。かわいかったなあの子。いまもSNSで話すことがあるが、振り返ると彼女とひとつのベッドで眠ってたなんて、本当にあったことなのかと信じられない思いがする。

 このアルバムのメイン作詞は糸井重里。日本があまりに劣化した反動で、ギスギスした批判はやめようと主張する糸井重里は主にレフト側から毛嫌いされている。彼がバブルの象徴だなんてどうでもよいことで、その歌詞仕事とゲーム仕事が好きな俺は、そんなことであの糸井が立場なくすのかよと驚いている。


■3月5日       邦楽ロック三昧

今日はずっとAmazonで個人的日本ロック飢餓を癒やしていた。シナロケ、ボ・ガンボス、ARB、スライダーズ、ジョニールイス&チャー。くー癒やされる。チャーの2016年ライブなんてのがあって、ついこないだではないか、還暦でこんなに声が出て、こんないい演奏やってるのかと感動してしまった。 pic.twitter.com/1pUsuDoU6Y


ひそかに愛する湘南フォーク・ブレッドアンドバターも2005年のアルバムを聴けて、ジャケット見たら弟は小林克也みたいになってるが、これまた切なくていい。俺がカナダにこもり日本音楽から遠ざかっていても、日本ではいい音がちゃんと鳴ってたんだなあと思う(当たり前)。 pic.twitter.com/LS79N7nyEi


しかしKindleでもこのMusicでもそうだが、俺は本やアルバムは年代順に読んだり聴いたりしたいのに、Amazonには発表年度順に並べるオプションがない。需要の多い順に並んでるらしい。最も多く消費されるものをさらに消費させようとする、Amazonはコンシューマリズムのまさしく権化で、どんなロジックよりも消費合理性を追求している。まあこのサービス使っておいて腹立てるのも欺瞞なんだけど、無料の間だけだから。なのだから。


Amazon Musicの日本ロックの品揃えはSpotifyよりいいと思うが(カナダSpotifyに佐野元春はない)、なんでもあるわけではない。なぜかパンタがあり、欧州の政治軋轢を多く歌った彼の「プラハからの手紙」を聴いてしまった。しかしまさに東欧で悲劇が起きているときにそういうものを聴くと、ただただつらい。平和がほしい。 pic.twitter.com/OVpKKCCXPE


■3月6日

ロシア『誰も望んでいない戦争が行われようとも、反対のうねりは大きくならない』『自立した個人が市民社会を形成するというデモクラシーに反発する心情が生まれ、再び権力に隷従した以前の状態に戻ってしまう。この国民性をロシアの作家グロスマンは「千年の奴隷」と呼んだ』日本にも通ずるものがあるな―。 twitter.com/110karate/stat


■3月6日     ショーケンのラストライブ

ショーケンが亡くなる前年行われ、没後に出たラストライブを聴いた。バンドがプロの手練れを集めた感じで上手すぎ、ドタバタしたショーケンビートではなく、選曲も黄金期名曲がいくつか欠けピンと来ないのだが、ショーケンの声は想像したよりずっといい。特に後半はほとんど裏返っていない。#萩原健一 pic.twitter.com/u7UrDids88

ショーケンは声のコントロールを失った後も実は、あの声の良さと音感はそのままだったんだなと改めて驚いた。喉が応じないことはあっても、彼の気持ちは出したい音をピッと正確に指しているのが聴いててわかる。瞬間的に発想するその音が最後までちゃんと気持ちよかったことに、俺は感動しました。ショーケン愛してる。


■3月7日     こんな歌を知らなかっただなんて

大学の友人が作る映画を手伝ってるムスメを迎えに、深夜のハイウェイを走った。Amazonでダウンロードしたボガンボスを聴きながら夜クルマを走らせると、東京で暮らしてた頃のようだ。「風が騒ぐ夜は/うちへ帰りたくないよ/君を叩き起こしに行くよ(トンネル抜けて)」 pic.twitter.com/bFJnoFFR8B


『トンネル抜けて』を聴くと、昔バンドで客が入らずつまらぬライブをやり、親切だった渋谷ラママの大森さん(その後イエローモンキーのマネージャーだって!)に停滞してるねえと言われ、悄然としたままバンド全員で湘南へ走った夜を思い出す。「ヘイヘイヘイ/俺たちゃ車飛ばして/海の見える方へ」 pic.twitter.com/aMeHse3gRq



(『ゆ~らゆら祭りの国へ』解散ライブ京大での演奏。後輩たちに向け、「ここにたくさんいる、何年か前の
私のような人たちにも聴いてほしいです」と歌っている。) 

 バーナビーでハイウェイを降りる頃、俺がカナダに移住し聴けなかったボガンボス3枚めから知らない歌が流れてくる。川を下り祭りの国を探す歌『ゆ~らゆら祭りの国へ』にはまいった。「もーしかもしか/たどり着けば/ゆーらゆら/踊りだすよ」。運転しながらじわっとなる。まいったな。なんで死んじゃったんだよ、どんと。

どんとが夢のような場所に思いを巡らすこういう歌に、俺はほんと弱い。君のこんないい歌を発見せず、20年も経ってしまったよどんと。俺はダメな奴だ。いま夢の道を歩いてるムスメを車で送るくらいには、役に立ってるんだが。


■3月8日     アンという名の少女終わる

#アンという名の少女3 マシューがわざとそっけなくしてるのに、今回も声を荒げるアン。S3はアンのかんしゃくしか印象に残ってない。ギルバートの手紙にすら当たるのには笑ったが。

しかし最後はよかったな。写真も多分なかろう時代に、とても善きものが残されていたというハッピーエンド♥ pic.twitter.com/OtlDfSERcH


■3月10日

今日はRCの「OK」がかかる。ああ。このアルバムの「Oh Baby」「お墓」は、若き日恋を失って擦り切れるほど聴いたなあ。「Oh Baby、ぼくをダメにしたいなら、ある朝君がいなくなればいい。それだけでいい」「ぽくはあの街に二度と行かないはずさ。ぼくの心が死んだところさ、そこにお墓が立っているのさ」 pic.twitter.com/5BsyazIsRN


 ◇   ◇  ◇

というわけでAmazon Music邦楽ロック部に俺は夢中なのだが、Webアプリ・スマホアプリとも使い勝手が悪くイラついている。作りがロジカルではないのだ。+でマークした曲がどこにあるのか、その程度のことがいまだにわからない。紙の付箋に手順を書いてモニターに貼っておくレベルのクソデザイン。 pic.twitter.com/uIckSklUA1

Googleアプリもそうだが、普通こうだろというところに思ったものがないということがやたらと多発する。若い世代のプログラマーと俺とでは「普通こうだろ」の普通が違い、開発側は「普通わかるだろ」と思ってUIを決めてるのだろうが、どこでボタンかけ違ってるのだろうか。


長年の邦楽ロック飢餓をいやすため夢中になってるAmazon Music、お試し期間後どうするかは真剣に考えていて、ここでも見つからない邦楽は多いので永続的に購読を続ける気はしない。YouTube Premiumに加入すればMusicも使えるとのことで、そっちもいずれ試してみようと思う。


■3月11日      神頼みしたくなる世界

うちの神棚にあるこの折り鶴は、ムスメが行ってた小学校で日系の子供たちが折り、被災者への募金を募ったときのもの。しかしこれは最近ぜんぜん鐘を鳴らしてお参りとかしてないなうちは。今夜くらいは鐘を鳴らそう。 pic.twitter.com/XhgzuQOWih


家族で集まりお祈りした。うちの神棚には神様じゃなく観音様が入っていて、鐘は仏教のものだし、チーンと鳴らして何に祈っているのかよくわからない。いかにも外国人的儀式となってるのだが、とにかく毎年今夜はお祈りしたいし、いま起きてることが終わってほしい。なにかに祈らずにはいられない。 pic.twitter.com/U3oHYuI1dG



■3月12日     家出のドリッピー

朝ドラに出てきた「家出のドリッピー」を今聴いてみたら、カナダの子供TVチャンネルそっくりだ。英語圏の子供には当然分かる内容とスピードだけれど、日本の初心者にはやっぱり難しいと思う。初級向けの内容解説が充実してるわけでもないので、当時買ってしまった友だちが挫折していて気の毒だった。この音声を作ったアメリカの人たちには、非英語圏の学習者にとってなにが難しいのかなんて結局わからないのだよな。 nico.ms/sm2424239?ref=


■3月14日     もうじき春

コロナに戦争で日本の母はさぞや気鬱だろうとときどき電話してるのだが、やはり田舎の長野ですら300人から下がらないトンネルの長さに疲弊しているようであった。ニュースももう見ないよと。そうだね。だけどもうじき春だからね、春だからねと慰め合う。 pic.twitter.com/0TP1WI9bvM



■3月15日

レイニーデイ・アンド・マンデー、買い出しであちこちめぐる。BCはマスクの義務化が解除されたのだが、店内でマスクしてる人は半分強という感じ。子供連れはマスクをしてないことが多い。大人よりも子供らがやっぱりマスクから解放されたかったのかもしれない。 pic.twitter.com/2yggXUgrjZ

奥様の好きなサワードウブレッドが突如1ドル値上がりし驚いた。小麦価格高騰がさっそく響いたか。俺は新製品缶バターチキンという驚異の手抜きごちそうを見つけ、ムスメに腹すかせて待っとれと電話し半分ずつ食べる。キャンベルスープのまずいやつはちょっと食えないほどまずいが、これはOKうまい :-) 


■3月15日    カムカムの情報開示

#カムカム 算太の来訪にるいの表情が硬い。彼が母親失踪の遠因だと彼女は知ってるのだろうか。彼女は何を覚えているのかはずっと謎だ。長いこと見ているがそのへんの隠し属性が多すぎて、人物の情動を味わいにくいところがこのドラマにはある。昨日のジョーのときどき練習してた告白も、隠し属性だった。

あ、るいが算太を問い詰めている。算太が金を持ち逃げし安子が駆けずり回っていた理由を彼女は知らなかったのだと今やっと分かった。そうか。少し得心。それであのI hate youは言葉足らずゆえの母子すれ違いだったとわかる。いいとは思わないがやはりそうだったのねと得心はする。

ジョーがピアノ弾いてる。うまい。弾けるならなんで音楽やらなかったのか。るいと家族を幸せにすることでハッピーな彼の人生だったことはいいと思うのだが、何十年もひそかに傷ついていたことを言葉で言う昨日の回に、俺の心は動かなかった。音楽やればよかったじゃん。

#カムカム で今週やってることは、伏線回収というより情報開示に近いのではないか。いままで説明せず、視聴者が微妙な気持ちでいた事柄をひとつひとつクリアしているように見える。そうなのかなとは思っていたが、やっぱりそうだったのねということが続いている。

ジョーの音楽回りはかなりイビツな話で、新人トランペッターがソロアルバムというのも突飛な話だったが(それがどんだけ売れるんだw)、吹けなくなったら人生やるのも聴くのも音楽ゼロというのも変な話だった。作者はもしプロのもの書きにならなかったら、その後本も読まず文章書かずに過ごしたのだろうか。違うでしょ。

俺はカナダでは回りにバンドマンがいないのでバンドはやってないが、ギターはいつも弾いてるし奥様や娘と歌ってる。弾いてなければ指が気持ち悪くて耐えられない。ジョーだって音は出したいんじゃないかと思うのだ。あのピアノ演奏を見てほらやっぱりと思った。今からでもやれジョー!


俺は合奏したくて図書館のウクレレ倶楽部にも参加したぞジョー!

そしてそれを口実に後日、「ウクレレ会楽しかったです!」ときれいな司書さんにも話しかけたんだジョー! 


■3月16日

今日はジグソーに取り組めなかったが、箱の中から必要なピースを探すくらいの作業は夜TVを見ながらできる。「恋せぬふたり」はどこへ行くのだろう。二人がうどんを食し暮らすさまは大小の天使のように愛らしいが、回りには離婚に悩む妹など、天使ではいられない者たちが描かれている。 pic.twitter.com/jVBHFItSbY


■3月16日

ああまた東北で地震#TVJAPAN も地震速報生中継になっている。大きな被害がありませんように。

東日本大震災のとき以来の揺れという声、あのときより揺れたという声、いやはや。これで大震災の余震がすっかり出尽くしたのならいいのだが、そんなことは神のみぞ知ることなんだろうなあ。

官房長官会見。いまの官房長官が危機対応で生で喋るのを初めて見た。見た目は大河ドラマの作者にそっくりだが、ただの原稿丸読み役人で、やはり枝野とはものが違うな。枝野官房長官の『今日本で最も事態を掌握している人』という信頼感はすごかった。


■3月18日     シュワちゃんの言葉の豊かさ

「ロシアの重量挙げチャンピオンがぼくのヒーローだった」と語り始め、君たちは騙され権力者の身勝手な侵略に駆り立てられているとロシア兵たちに語るビデオ。なんという説得力。アーノルド・シュワルツェネッガーとはすごい力を持つ表現者だったのだとこれを見て改めて知った。ロシアに届いてほしい。 twitter.com/Schwarzenegger

9分ものスピーチを一気に聞かせてしまう。シュワルツネッガーのこの語りの強さはほんとにすごい。こんなに喋りに魅力がある人なのだとは、俺は気づいていなかった。ジョンレノンがベトナムにいる米兵士たちに向け歌った「ハッピークリスマス」のようなメッセージだ。ロシアに届いてほしい。 pic.twitter.com/gNjnxvP4vL

(↓和訳)この豊かな内容を平易な言葉と深く惹きつける声と表情で、シュワルツネッガーは語りかけたのである。なんといったらいいのだろう、演技ではないが演技者だからこそできる、すばらしいことだと思った。 twitter.com/iso_zin_/statu


■3月18日

ライカみたいな形のカメラは憧れで、小さく四角いパナGF2に銀のレンズをつけると、ちょっとああいう昔カメラっぽくて気に入っている。M4/3初期のカメラなのでISO800ですら画質つらいが、光が十分あれば写りも素晴らしい。OM-Dはちょっとかさばるのだが、これも小さなオリ17mmをつけるとかわいい。 pic.twitter.com/9DkL27Tzcx


@hisway306 こないだ初めてカメラストラップを買ったんですけど(オリンパス純正はゴワゴワしていてかさばるので)、探していて気に入ったピークデザインというメーカーの販促写真がペンタックスのフィルムカメラでした。見た目美しいカメラとして定評あるんだろうなーペンタックス。 pic.twitter.com/kV1Vmivh55

@hisway306 ちょうどバランスよくてキレイですよね。カメラおじさんとして私もああいう後ろ姿になりたいw


■3月21日    どんとの遠い祭りの国

Amazon Musicでボ・ガンボス「カーニバル」がかかる。ああ。たまらん。またじわっとなる。
「遠い昔の国から/パレードが町へやってきた/夢の中まで聞こえてきたよ/
俺は寝ぼけて/道端にじっと坐ってる/今日はカーニバル」
 

俺がどんとの歌にこうも弱いのは、自分がバイトとバンドとバイクに打ち込みつつ、しかしこの先どうしようと当てなき思いをしてた頃、どこか遠くの国を歌うどんとの歌がいつも聞こえていたからだ。行ってみたいよそんなところにと思っているうちに、俺もどんとも本当に遠いところへ来てしまった。 pic.twitter.com/6yu5uXGrWu



「最後にひとつ」もそういう旅の歌。「誘うとおりに誘われて/若い命が海を越え/身ぶり手ぶりも通じないまま/マイクを持って」。これは俺がたぶん世界で一番好きな歌だ。バンクーバーのキッツビーチでギターを弾いて歌ったことがある。

「最後にひとつ」は、幕張のオールナイトフェスで初めて聴いた。変なかっこした女の子が飛び出しくねり踊りどんとと歌い、声でノッコとわかり客から歓声が上がった。一緒に行った子のことや、夜明けの帰路寄った吉祥寺のマクドナルドを思い出す。「狭いこの国で心を込めて/こんないい子はよそにいないよ」 pic.twitter.com/QfFhlGnpiT


どんとには見果てぬ夢と現世のバカ野郎な煩悩が混在している。誰しもそうだと思うけど。友だちの顔を思い浮かべて/まるで小鳥のように歌うよと歌ったその口で、恋をするなら/服を脱がせてと歌い、(愛想を尽かした女が)「さよなら/他を当たります」と去っていく(笑)。あの声とメロディと言語感覚は不世出だ。


■3月24日    BCはマスク義務解除

モールで用足し。BCは新規感染者がピーク時の1/10(200/day)程度まで下がり、マスク義務も解除され1週間以上経つが、顕著なリバウンドはないようである。今もマスクしてる人のほうがどちらかといえば多く、そのおかげじゃないかと思う。 pic.twitter.com/TwGAr2SWOR



■3月25日     90年代のワープロ

#カムカム で99年のひなたが懐かしいワープロを使っていたのでまだパソコンじゃないのかと話題になってるが、自分の場合89年に文作/日記/英語勉強用にキャノワードを買った。ひなたと同じく英文ノートを青白の液晶に打っていた。なつかしかった。 pic.twitter.com/eYW0wJX622


その頃のCanowordデータはテキスト化し今も持っている。30年ぶりにそのノートを開いてみると、ああやっぱりここに書き出したNHK英語のすべてが今カナダで暮らす自分の中にあるなと少し感動する。今こうしていられるのはこのノートに注ぎ込んだ時間のおかげだ。#NHK英会話 pic.twitter.com/MaaZejnyEa

略語「テ英」とはテレビ英会話のことだ。男が女友だちの家に電話するとパーティ中で、ジョークを言いまくるいけすかない男が電話を取る。やっと出てきた目当ての女の子に「あれ誰よ」と尋ねると、彼女がうんざりした声で「Ignore him. Eneryone does(無視して、みんなそうしてるから)」と答える…というシーンで笑ったことを思い出す。#NHK英会話 pic.twitter.com/ib4vb4D6fW

NHK英語講座の脚本にはこうした日本にはない英語的ユーモアがいつもあって、それが面白かった。ただの文例集ではないから言語を使った娯楽として楽しく、だから続けられたのである。そんなわけでNHKの英語講座はラジオもテレビも、網羅し摂取しておりました :-) #NHK英会話



■3月26日    やっと春が来た

足元のすごく目立たないところからにょきっとムスカリが出てきた。春だなあ。週末は自転車を整備しよう。 pic.twitter.com/bt0PUr0mFD


■3月27日    さだまさしの反戦歌

TV Japanで #生さだ SPをやっており、生演奏が多く楽しい。イルカが昔ながらの70年代ラジオパーソナリティ的ノリで登場し、さすがにこの人はさだほどの現役感はないだろうと思うも、歌えばなんとも深くていい声。いいとしか言いようがない。やっぱりこの声だから世に出た人なんだなあと思う。 pic.twitter.com/gCcAhJrXS6

#生さだ イルカはもう自分でギターは弾いてなかったが、さだまさしは見るたびギターが変わらずうまいなあと思う。昔のフォークシンガーは楽器のうまさも売りだったのだ。S&Gのギターがいかにうまいかと、俺に力説するフォーク部の友人がいた。長渕剛もうまいと言ってたな。

#生さだ そしてうまいといえば清水ミチコ。森山良子のモノマネうまいw 「赤いリブォンの花束つけてー」で、カムカムアニーさんの英語にも、この唇と子音を使い表現を豊かにする森山良子節が出ていたなと気づく。清志郎のマネだけ似てなくて笑ったw

前回の生さだで、湾岸戦争を見るぼくは自分のことで精一杯だと無力感を吐露する『前夜』をさだは歌ったのだが、この一月で「キイウから遠く離れて」という曲を書いていた。「私が撃たれてもそのあとに私が続くでしょう/その場所にはきっと花が咲くでしょう」。『前夜』の無力感から一歩踏み出している。ガットギターが静かな村の鳥の声に、スネアの響きが遠くの軍楽隊のように聞こえる。


■3月28日       シーズン初自転車

シーズン初自転車。いやー気持ちよかった。春の自転車の心地よさは、走りながら前走者たちを撮ったこの1枚が表してくれてると思う。最高。 pic.twitter.com/6tEMzVzMKa

川際の柳の新緑がきれいである。しかし最高すぎて、俺は初戦なのに調子に乗り遠くへ行き過ぎ、帰路は脚が攣りヘコヘコと片脚こぎで帰ってくるはめとなる。帰って食べるシリアルの甘さが体に染みた。エネルギー、エネルギー。 pic.twitter.com/AzKrNFDyPV


■3月28日

【創作テレビドラマ大賞】#家出娘。子役木村湖音さんとファーストサマーウイカがちょっと驚くほど演技感なく、自然な姪と若い叔母感があってとてもいい。家族ゆえカンに触りつつキレないのにも助かった。ああいうたくましさが大阪にはあるのかなと思った。会話も関東より1.2倍くらい早くて。 pic.twitter.com/GyeZkCDXD1

家出というか別居中の父親が娘を連れ回す、文字で書くと不穏だがたまらなくいいドラマに「キッドナップ・ツアー」があった。冷静な目線の娘ちゃんと父の日本の夏休みのお話。あれを思い出した。うちのPVRに残っている最古の録画である。あまりによかったので消せない。 pic.twitter.com/qGRHTBbA0D


■3月29日    カナダ小学校のコロナ対策

用事のできた親戚に頼まれ子供らを迎えに小学校へ行くと、校庭のピンクの桜が満開だった。こんなこともあろうかと、俺はカメラに一番高いレンズオリ25mmをつけ持ってきている。ああこの包まれ感、しあわせ :-) pic.twitter.com/ltU4mul2Tz

BCはもう学校でのマスク義務は解除されてるのだが心配する声は多い。出てきた親戚姉妹がちゃんとマスクしてたのでどんな様子なのと聞くと、クラスの半分くらいはマスクしてるそう。「私はしたほうが安全だと思うからする」。えらい。そうだよね。半分だけでもしていれば、きっとリスクは半分だよと安請け合いする。 

小3妹は「私こないだ二度目のワクチンだったの」という。ああ、熱出た? 「痛かっただけ」。すると姉小4が、「針を見るともっと痛いのよ。どこか遠くを見ていれば、そんなに痛くないの」という。はは、たしかに。大人でも注射は怖いから、同じように気をそらしてやってるよ :-) pic.twitter.com/R12NYNSTel


まったく小学生はかわいいなあ。うちの娘もこのくらいのときは、生意気言わずかわいかった。小学校のお迎え風景も非常になつかしかったです。


■3月30日

作業中ネットラジオで「伊集院光とらじおと」最終回を聴いていた。朝のラジオのぬくもるトークがさほど好みではなく最終週となって初めてこの番組を聞いたが、伊集院らしいアイデアと気配りに満ち、時事ニュース解説などにも真剣に取り組み、なるほどいい番組だったんだなと知る。 pic.twitter.com/UtHu6xLNuT

数年前同じように人気がありつつ打ち切りとなったいい番組デイキャッチの件もあり、TBSラジオはどうなっているんだろうなどと思う。しかし放送業界は内部の人にしか知り得ないことが多すぎて、漏れ出てくる憶測記事を読んでも虚しい。物言えば唇寒し。

ちなみにスマホやタブレットで聞くYoutubeの音声番組は画面を切ると再生が停まってしまうのだが、アプリではなくFirefoxの「デスクトップ版を開く」からYoutubeを開いて再生すると、画面を切った状態で音声だけ聞けます。Youtube Musicを画面オフで聴きたくて調べ、この技を発見した :-)


■3月31日     サッカー場の桜


コキットラムのサッカー場に桜があるのが見え、奥様と散歩する。これは真っ白な日本の桜だ。やった。ああ包まれる包まれる、しあわせ :-) 

  

桜の枝のクローズアップを撮ろうとすると俺と、それを撮っていた奥様

 ◆

桜がグラウンドに話しかけるようだ。昔サッカーカナダ代表がここでキャンプしたことがある。当時俺はカナダ代表について一文書くよう日本のスポーツサイトに依頼されていたので、素人ということはあえて伏せ、ライターと名乗り取材させてくれとカナダ蹴球協会に頼んだ。断られた。弱小国の代表なんで海外メディアの取材は快諾するかもとそこんとこに賭けたが、無茶だった。

取材なしでもけっこういい文章が書けて掲載され、ギャラももらえたけどねと奥様に話す(スポナビ「For the Love of Your Country (チームとサポーターのハーベスト)」)。

ああ、いいわねえと奥様。彼女は日本で一度花見に参加したが、詰め詰めの酔客の中では落ち着いて花など味わえなかったとのこと。俺は井の頭に住んでいたので、春はウワーンという騒音がすごかった。静かに味わえる桜はありがたい。桜の頃の京都とかまた行きたいよね。


■3月31日        自転車とキャンプの頃

カヌーイスト野田知佑の訃報が流れる。自分がカナダに行くとは想像もしなかった頃、野田知佑のユーコン記を楽しんだ。その頃一緒にバンドをやってたブルースシンガーは後にビーパルに連載を持つ野外料理の名手となり、キャンプで野田にも料理をふるまい、「なぜ女性と愛については書かないのか」と問うたりしたらしい。「男が好きなんだよ」と野田は笑ったそうだ。 


(野山でみつけたキノコの鍋。野田知佑が食べたかもしれない料理を、1990年頃キャンプで楽しんでいた俺たち。真ん中がキノコ担当ブルースシンガー蜂須賀公之。その横ダウンジャケットが筆者)


弟がその頃の写真をスキャンして送ってくれた。雨の森の中をずぶ濡れで走りながら、なんて楽しそうなのだろう(筆者は青合羽)。この写真を見せるとブルースシンガーは、楽しかったなあと返事をくれた。あの頃の原始的でキャッキャとした自転車キャンプの楽しさは永遠なんだろう。