2015/08/19

【日本滞在終了】20年ぶりの東京ジャムセッション




おばあちゃんとキッズに見送られ実家信州を出発し、娘に東京を見せる旅へ。渋谷でこれぞ東京という人混みを眺め彼女はやはり盛り上がっていた。着物を着た若い男女が多くて素敵だ。

宿はかつて長く暮らした多摩方面に取ったのだが、見慣れた駅や町を観光客としてタラタラ歩いていると、暑さもあるのかなんか時系列が混乱してくる。自分がどこにいて何語を話せばいいのかといったことを一瞬考えてしまう。ここは日本語でいいんだよな、そうだよなって確認してるのです。




そして20年ぶりに訪れた東京で、昔のバンド仲間が集まってくれジャムセッションをやった。音が合う合う、すごい。「なんか20年ぶりって感じが全然しないんですけど」と笑う。会って音を出せばこんなに楽しいのに、俺のギターを好きでいてくれる彼らに、なんで俺はずっと会いに来なかったのだろう。



ホテル前での別れ際ドラマーに抱きついて、「こんなに長いこと会いに来なくて、ほんとゴメン」と謝った。「なんかカナダでさ、バンドもやってないしたいしたこともしてなくてと引け目みたいなのがあってね。だけど関係ないよね。気持ちは変わりない。次はもっとちゃんと会いに来るよ」。



ジャムセッションしてホテルに戻った翌朝、よかったよ20年ぶりなんて感じなかったくらいだと話すと奥様は当然喜んでくれたのだが、娘は「よかった…よかったねお父さん」と泣いてしまった。もっと日本にいたかった、あれもこれもできなかったと彼女は飛行機や車の中で何度もべそべそしていた。カナダ生活はとても素敵なのだが、日本に住めないという大きな難点がある(他国も同様)。ティーンの涙腺がよわよわになってしまう、日本滞在のラスト数日間だったのです。◆

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