2017/09/17

「レッド・デッド・リデンプション」日記と感想:自由さと不自由さ

(ネタバレは特にありません)

8月1日

昨夜自分のブログを整備していて冬にやってたゲーム【LAノワール日記】を読み、あれはゲーム内の役になりきり強烈な感情を経験するすごい体験だったなあと思い出した。面白いゲームをやると日記も面白い。今たまにやってる「セインツロウ3」はストーリーがないので、日記に書くこともない。

と考えてるとちょうど娘が最近なにかゲームやってるのと聞いてきた。よしと一緒に出かけ、いつかやろうと思っていたXbox 360の名作【レッド・デッド・リデンプション】を買ってきた。LAノワールと同じ会社の、より評価の高いゲームである。ワクワクする。

第1章-牧場暮らし


ゲームの舞台は西部劇の町。物語最初の駅に着くと、なんだか懐かしい。カナダにもところどころにこういうアーリーアメリカンな町が残っているし、駅も遺跡として残っている。時代的に赤毛のアンの時代なんじゃないかと思う。



このゲームで俺が演じるのはホコリ臭そうなカウボーイのジョン・マーストン。なにゆえかかつての仲間を追っているらしい。こんなむっさい俺なのにきれいな女牧場主のボニーがなぜか親切に雇ってくれ、夜の牧場を馬に乗ってあちこち案内してくれたりして、初日から俺はうれしかった。きれいですねマダム。…いや、星とか、月が。

LA ノワールで会った最初の女性
ゲームで最初に出会う女性が魅力あるかどうかって重要だな。ロックスターは見た目・性格(台詞)とも実在感ある人物を作れるのが強い。LA ノワールで最初に事情聴取した目撃者女性(←)の表情と声のインパクトはすごかった。RDR もその点は非常に良い。

ライバルのベセスダはそこがひどくて、Fallout NV で俺に銃の使い方を教えてくれたガイド女性はまるでマネキンだったし、パーソナルなことは何も話さなかった。ベセスダのゲームはオブリビオンもスカイリムも人物がかわいくないのである。

8月5日

牧場の小仕事を手伝う日々。町へのお使いを終えて牧場に戻り、牧場主ボニーの顔を見に行く。彼女が優しいのでつい俺は、「これまで人を殺し、金を奪い、なんでもやってきた。俺はそんなやつなんだ…」と話してしまう。俺の顔を覗き込むボニーが夜の明かりにかわいく見えて仕方がない。いかんいかん、なにか仕事はないのかいと話を変える。


ボニーに頼まれた牛追いの仕事(楽しい!)後、特に用事もなさそうなので地形を見渡し、川の方をゆっくりと30分ほどホースライドした。歩いているだけで楽しい。このゲームは馬に乗ることが楽しいんだなと分かってきた。車じゃとても通れないアップダウンを、馬はワシワシと登り下ってくれる。

昔ウィスラーでこういうクォーターホース(カウボーイが乗る小柄な馬)に乗ったことがあるのだが、人間でも四つん這いにならないと登れない急坂をワシワシと躊躇せず一気に登る馬の登攀技術と心肺の強さに驚愕した。あの楽しさがこのゲームの中で味わえる。

そして風景は俺ゲーム史上べストだな。同社LAノワールの方が1年新しい分グラフィックスは緻密で、あちらは都会なので建物等の細かな描き込みもすごかったが、こちらはアップ&ダウンのある地形に満ちていて素晴らしい。ゲームで行く高いところは最高だ。

8月6日

ボニーは牧場の居候にすぎない俺をお父さんにまで会わせてくれた。俺は既婚者らしいので彼女との仲が深まることはなかろうが、好意を寄せられるのはうれしいものである。頑張って牧場で働いてしまう。今日は荒馬ならし。俺は馬に乗るのもうまいらしい。


並行して進めている町の保安官助手仕事では強烈な銃撃戦に連れて行かれた。俺のライフルの腕は神がかっていて、どんな遠距離でもピタリと照準を合わせてくれる。気持ちいい。あまり説明がなく混乱の中での戦いが多くアタフタしてるのだが、徐々にカウボーイと保安官助手の仕事に慣れてきている。

ただ名誉と金は順調にたまっているのだが、レベルアップがあるわけでもなく買う物もなく、どう進めていくのが一番楽しいのかがよくわからない。この辺が洋ゲーらしい。牧場と保安官の2系統のメインミッションをやるだけではちょっと薄味で、コントローラを離しがたいほどの盛り上がりはないんだよな。RPGみたいにプレイするほどに経験値が貯まり成長するわけでもないので。

とりあえずネットで地図を手に入れて、この地域は探査したとマークしていくことにした。別にその地域探査で宝を探すとかのイベントはない(ランダムに暴漢や狼に襲われたりするだけ)。なくてもまあいい。景色がいいのだから、それを全部あまさず見にいこう。

8月10日

あちこちでギャングたちが牧場を襲っており、それを俺と保安官が追いかけ掃討している。いくらなんでもこんな無法状態では、いかなる市民生活もやってられんではないか20世紀初頭アメリカ西部。一体どんだけ文明社会と隔絶してるんだと呆れる。大正3年だぞ。ニューヨークじゃジャズとモダンガールの頃だろう。

世話になっているボニー一家にもギャングの魔手が迫る。ボニーにもし怪我などされた日には、彼女に命を救われ恩のある俺は、こんなゲームなどやる意味ナッシングである。なんとしてもこの農場に平和をもたらさねばと必死に戦いましたよ俺ジョン・マーストンは。ふー。許せんなギャングたち。メラメラ燃えるウェスタン映画展開である。

8月11日

ボニー牧場の危機は俺の頑張りで収まったようで(米ゲームにおけるストーリーは会話でのみ語られるので、どこのギャングだったのか、それを俺は殲滅したのかがよくわからない)、いまは詐欺師やら死体漁り人やらやたら多弁な連中の長話を聞かされつつ長駆移動し、行った先で銃撃戦したり馬のレースで資金を稼いだりと、毎日似たようなことをやらされている。

これはマーストンの真の敵を追うための準備らしい。世間に見捨てられたルーザーたちに助けられ武器を集め巨悪に立ち向かうというストーリーの味付けなのだとはわかるけども、見たこともないし何をしたかも知らない”俺の真の敵”をこんなまわりくどい方法で追うことに、あまり気持ちは入らない。それにとにかくアメリカ人喋り過ぎだろ。うるさいよ。ここのあたりかなりプレイ意欲が減退しており、もう死体漁りたちの話は聞かずに進めている。

ボニーの手伝いや護衛だったらやる気がするのだが、ボニー関連のミッションは全部終わってしまったらしく会えない。ドアを叩いてもノー・リプライ。ため息。

そしてこのゲームは、実はメインミッション以外やることがない。サブミッションは5本ほどやったが解決不能案件ばかりだった。夫を探す老女や誘拐された子供を探しに行くミッションをこなして、特に解決していないのに「ミッションコンプリート」&名誉点アップとなる。なんの達成感もないのでなんだこれはとやる気を失い、以降全部無視している。

馬でどれだけ野山を歩いても花摘みとつまらぬランダム野盗イベントしか起きず、探索要素もない。町では銃弾くらいしか売ってなく、服を買うこともできない。町の人たちはまったくのモブで話せないので、情報を集めることもできない。これまでプレイしたアドベンチャーゲームの中でも、やることのなさはトップクラスである。

この調子ではストーリーが盛り上がらないとこれ以上プレイする意欲が湧かないわけだが、Xbox 360 史上に残る傑作だと誰もが言ってるわけで、ちょっとレビューを探して面白いんだと俺を信じさせてくれる記事を探し出したい。

8月12日

地図を開くと、近くを汽車が通るアイコンに気がついた。汽車はたまに見かけるが、地図で運行状況が見えるとは気づかなかった。通り過ぎる汽車をカッコいいなあ乗りたいなあと眺めつつ、…乗れるかな? と馬を並走させボタンを押したら飛び乗れた! やった。



このゲームは右親指でAボタンを押してないと馬が止まってしまうので、移動中右視界レバーを操作し景色を見渡すことができないという大きな欠点がある。本当の馬は人が何をしていようと進んでくれるし道をトレースしてくれるぞ。なので馬を制御しなくていい汽車の上から、今日はじっくりと景色を楽しんだ。次の汽車を見つけたら延々終点まで乗ってみよう。

8月13日

最初の地域での仕事がようやく終わると、俺は敵を追いメキシコに行かねばならなくなった。メキシコて。こないだ遠乗りで見たあの川向こうの外国やないですか。

とりあえずこの先ここに戻れるかもわからないので、ボニーに別れを告げに行くが今日も留守。もう君には会えないのか。伝言さえ残せないのかい。

この土地を離れる前に、天気の良い日を選んで念願の地域一周列車旅に出た。緑多く美しい土地だったよ。――あ! ここはボニーの農場じゃないか。



彼女の白い邸も見える。泣ける。ボニー。さよなら優しかったボニー。俺はいま北へ向かう列車の上で、猛烈に泣いています。




第2章-土と暴政の国メキシコ

8月15日

メキシコへやってきた。苦労して川を渡ると、案内役がここから先は覚えてない勝手に行けという。なんでこんな酔っぱらいの言うなりにこんな所へ来ちゃったのかと、俺は途方に暮れた。景色はすごいが、町へ行けば周りはスペイン語で言葉もわからないし。

とりあえず昔の敵を追うというストーリーにそんなに気持ちは入ってないので急いで進める気もせず、赤土の荒野をブラブラと馬で歩く。この会社の次回作「LAノワール」のほうがやることが明確でサクサクと進みテンポがよかったが、このゲームの高低差のある風景は素晴らしい。



しかしメキシコというのは土でできた国だ。建物も全部土でできてやがる。丘の上で飛行機を作りこの谷を飛びたいんだという宮﨑駿みたいなエプロン男がいた。接着剤の材料がほしいという。この谷を人が飛んでアメリカへ渡るなんて、そんな光景は見てみたいな。しかしそれを見るには草や動物の皮を計25個も集めなければならない。俺がです。やれる気がしない。

8月23日

今週は毎日終戦記念日NHKスペシャルを見てうーんと唸っていたので、1週間ぶりの【レッド・デッド・リデンプション】。

メキシコの荒野を野犬に追われつつ10分ほど駆け町に着く。メキシコ保安官の話を延々と聞き、ここでもなぜか信用されて雇われ機関車の護衛に就き撃ち合い。うーん、ゲーム序盤からやってることは同じ感が濃くなってきた。このゲームの評価の高さはどこからくるのだろう。

ストーリーがいいという話は聞くが、第一部牧場編が終わってもまだ敵との過去のいきさつなど何も説明されてないし、ボニーと会えなくなってからは生活にうるおいもないのです。LAノワールは恋人に相当する人など出てこなかったが、連なっていく事件の重さが刑事魂を掻き立ててくれたなあ。常に相棒がいて話も聞いてくれたしな。

ライムスター宇多丸 #マイゲームマイライフ でゲストが、「自キャラに名をつけ見た目をエディットして自由にやっていくFallout等ベセスダのゲームは自分に合わない、RDRなど固定されたキャラをプレイするロックスターゲームは、その人を演じる体験を得られるから好き」といっていて、同社LAノワールでまさしくその映画の役を演じきる面白さを体験したなあと思った。RDRは今のところ台本が俺に届いてなくて、監督の言うまま右往左往してるだけな感じ。なんとしても敵を追い詰めたいという気持ちになってこない。はよ物語がドライブする台本ください。

8月27日

第二章メキシコ編の序盤が終わった。この章で出会った老ガンマンに聞かれ、俺が初めて過去を少し語る。このガンマンはまあいいが、他は実にくだらぬ男ばかり出てくる旅で、気が滅入る。ストーリー自体正直あまり面白くもない。メキシコの女狂いの軍指導者のくだらぬ戯言とか聞いても、知らんよ早く革命で倒されてくれよとしか思えないじゃないですか。


しかしメキシコ女性の家族を助ける章に入り、やっと物語がのってきた。暴力と権力が支配するこの世界の男たちとは付き合いきれぬが、彼女たち弱者を助けるためならば、頑張れる。



メキシコ編終盤のこの砦襲撃はすごかった。RDR の銃撃戦はこれまでに俺がやったシューティングと比べてもベーシックなものだが、舞台装置の派手さがあって楽しい。しかしこういう銃撃戦ゲームをやっていると、誰がいつ誰を撃ち誰が死んでもケセラセラだという、暴力世界のランダムさ・無常さ・虚無を痛感する。戦争も同じだ。NHKスペシャルを見てそう思うのだ。

8月29日


メキシコ編が終わった。20世紀初頭のメキシコが実際そうだったのだろうが、軍の暴政と狂信的な反乱軍と、百姓の血と涙と土でできたような国で、気が滅入る話であった。アメリカに戻るとこんなに町はきれいで都会で平和で、なんという違いなのかと彼の国の不運を思う。 

メキシコ編は楽しい旅ではなかったが、しかし革命と復讐に酔う女闘士ルイーサには心惹かれた。彼女とその恋人の反乱軍リーダーが革命を成し遂げることなどきっとないだろうと思いながらも、できる限り彼女を助けたいと思った。彼女に頼まれた爆弾仕事は楽しかった。彼女と出会わなければ、このゲームをリタイヤしてたかもしれない。






第3章ーマーストンが旅をする理由

8月30日

アメリカに戻って訪れた町ブラックウォーターは、LAノワール級に作り込まれた美しい町だった。町には汽車に乗って着いたのだが、客車に乗ってた貴婦人が到着時にホームに降りていくのが見えた。もしかしてこんなモブキャラの彼女にも家があるんだろうか?



あったらすごいなと後ろを着いて歩いてみると、町中を歩いては建物の壁にもたれて休んだりベンチに座ったりと、簡単なAIに従って行動しているようだった。さすがにモブ1人1人に家はないか。しかしAIよくできてる。美しい町なので観光がてら、何十分も彼女と一緒に歩いてしまったw

序盤から名声を積んだ俺はこの地方でちょっとした有名人なのか、マーストンという名前をささやく人が通りにたくさんいる。新聞を買えば、俺が昨日まで一緒にいたメキシコの反乱軍の記事がトップに載っていた。「アメリカ人の傭兵がいたという目撃談もある」という行が目に入る。俺のことだ。こういうディテイルが良い。

9月1日

3章のここにきてやっと俺ジョン・マーストンが何のために旅をしていたのか、理由が明かされる。ストーリーのつじつまが合って納得したが、ここまで引っ張る必要があったのかは疑わしい。この旅の理由を知っていたら、俺は1章2章ともっと気持ちが入りエクスペリエンスの質が上がっただろう。知らずにプレイした2章の味気なさはやり直せない。昔なじみだという知識だけで憎しみも怒りもない見知らぬ敵を、メキシコくんだりで延々探すのはキツかった。

9月3日

 インディアンを科学的に蔑視する科学者などが現れ、当時の世相が会話から伺える。そういえば冒頭ムービーの列車に乗っていた宣教師も、インディアンを救ってやるのだとか言っていた。同社のゲームをやると、今まで知らなかったアメリカを見ることができる。1950 年が舞台の「LA ノワール」をやったときも、戦争直後のアメリカってこんなだったのかという発見があった。

第3部以降はストーリーも合点がいき、淡々と終わりに向けてプレイしている。銀行強盗を狙撃するミッションなどは面白かった。悪漢を追って山の壁を登る等アクション性が少し加えられたが、他のゲームに比べればまあ超ベーシックなものである。

◇  ◇  ◇

英語字幕を読んでいて意味が不明なところがあって Youtube で日本語版の字幕を読むと、ああそういう意味か、よくそれを読み取れるなと翻訳の品質の高さに驚く

The last thing I want to do is 【make】 martyrs out of all these people.
(やつが)殉教者として【祭り上げられる】のは避けたいからな。
He 【can be】 killed by some petty squabble by another low life.
他のろくでなしとのつまらぬいざこざで死んでくれれば【好都合】だ。

 【】部分は原文にはない超訳で、しかしそう訳したほうが明らかにイイわけである。これは文学レベルの翻訳だろうおそらく。すばらしい。この仕事が俺に来ていたら、ここまで思いつけただろうかと感心してしまう。




第4章-旅の終わり


9月10日

本日レッド・デッド・リデンプション終了。終盤はなにを書いてもネタバレになるのでツイートはせず、淡々とプレイしていた。

今日俺がプレイしているとき部屋に娘がいて、ゲームの主人公たちが交わす愛憎入り交じる荒くれ会話を聞いていた。「聞いた? こういうゲームなんだよ。会話を聞くのがゲームのメインなわけ」と説明する。他にやることがあまりないんだよね。


アメリカ製巨大ゲームの大半は、テキスト(文章)でできている。ゲームの各章クライマックスの砦襲撃などは、無数の敵味方の攻防が見事にプログラムされていて楽しかったが、そうした銃撃戦や牛追いなどのプレイ時間総計より、会話シーンのほうがおそらく長い。

そしてそのテキストがイイわけなのだ。惚れ惚れするようなドライで皮肉なハードボイルド台詞に満ちている。アメリカ人はこういう会話劇が好きなんだろう。

ロックスター社はこうした台詞の精緻さで、役者として映画に出演しているような体験を味あわせてくれるのだが、俺は同社次作「LAノワール」のフェルプス刑事のようには本作の無法者ジョン・マーストンに同化できなかった。台詞は秀逸だしジョン・マーストンはイイやつだが、ストーリーのプロットはそれほどでも…という感じであった。◆



■感想


「ジョン・マーストン一代記」

 というわけで、Xbox 360 史上に残る傑作という名高いこのゲームを以前から楽しみにしていたのだが、思っていたのとかなり違った。評判と俺のこの感じ方の違いはなんだろうと思い、いろいろと感想記事を読んだり、日英のゲーム関連ポッドキャストを聞いたりした。

 このゲームは「ジョン・マーストン一代記」的な三部作ほどの架空の映画があって、その三部を抜き出したものだといえる。

【第一部】ギャングたちと育つ少年時代(ギャング団には当初反乱軍・義賊的なところがあったと何度か言及されている)
【第二部】ギャング団が腐敗凶悪化していき、マーストンがグループを離脱。
【第三部】(本作)ギャング時代の罪を贖う(リデンプション)ために旅をするマーストン。

 同社の次作「LA ノワール」でも思ったが、ロックスター社のシナリオはどう考えてもハリウッド映画に劣らぬ才能によって書かれており、ゲーム内の台詞のキレが素晴らしい。お互いにかすかに好意が感じられる女牧場主ボニーとの会話に心温まり、敵が投げつける激しい言葉に返すマーストンの機知にしびれる。日本のゲームとは違った骨太でドライな文学性がある。ストーリー展開はさほど面白いとは思わなかったが、台詞の文体自体に何とも言えない魅力があるのだった。

プレイしたのは英語版だが(英語字幕付き)、Youtube で日本語版の字幕を見るとその翻訳も、恐れ入るくらいうまかった。交わされる台詞のドライさ、愛嬌、にじみ出る親愛が完璧に伝わっていた。もしたまたまつけた TV でやってるこの映画を見たら、同じように台詞のキレに惹かれ最後まで見ちゃっただろうと思う。

 しかしこのゲームでプレイヤーがやることは基本的に、銃撃戦+会話を聞くだけなのが単調でつらかった。

 銃撃戦は位置取りなど工夫ができて面白いが、どんな地形でもやることは障害物に隠れ徐々に詰めていって全員倒すだけだし(敵がこちらに詰めてくることはない)、ストーリーとはすなわち会話のことで、これがとにかく長い。結果としてこのストーリーを味わうために、あれほどの距離を走り長話を聞かされたのかという思いが最終的には残った。



「その気にさせてくれない不自由さ」

序章のボニーの牧場編が俺は一番楽しかった。景色はすごいし、牛追い仕事や町の保安官の手伝いはゲームプレイもまだ新鮮だったし、ボニーは話し方にすごく魅力ある声優の好演技でかわいくて、最高だった。しかし牧場でのミッションが終わるや否や唐突にボニーとは会えなくなる。家にも牧場にも彼女がいない。

 このゲームでは町の人々とは一切話をすることができない。ミッション時に長い会話を聞かされる以外誰ともコミュニケーションできない。最も親しくしていたボニーさえ、彼女に設定されていたミッションが終わると背景に溶け込み消えてしまったわけである。

 俺マーストンは敵を追う流れ者だから、いずれにせよボニーの牧場にいつまでも留まることはできない。しかし永の別れとなるだろうボニーに礼を言い別れを告げることもできないなんて、これは悲しい。こっちはロールプレイしてジョンマーストンになりきってるのに、ゲームは次へ行っちゃってるのである。「正義でも悪でも、何をやってもいい」と自由度を謳う米オープンワールドゲームだが、会いたい人に会いほんの少し言葉を交わすという小さな自由が、このゲームにはなかった。


 ドラクエならもしボニーが不在なら、牧童が「彼女は東部の親戚に会いに行っているよ。よろしくって言ってたよ」くらいの言葉をくれるだろう。それで俺マーストンは寂しさを噛みしめ、ハードボイルドに次へ向かうことができる。自分のなりたい気持ちにさせてくれるのがゲームの自由なのではないだろうか。ミッションを達成する順序とか敵殺生の選択だとかを自由だとは俺は思わない。

 俺は悲しくてわびしくて、せめてものお別れにとメキシコへ向かう汽車の上から、ボニーの白い家に手を振ったわけですよ。センチメンタルジャーニーでしたよ。

このゲーム最大の魅力はストーリーだというのは誰もが思うところだが、俺にとって自分が追う敵は会話の中に登場するだけのストレンジャーで、怒りや憤りといった感情を抱くことは難しかった。エンディングに向かっていく終章も、映画「ジョン・マーストン一代記【第二部】マーストン、グループ離脱の巻」を見てない俺は、大きなシンパシーを抱けなかった。前作を見てない映画でも想像して感動することもあるが、ここではできなかった。そこがこのゲームを愛した人と俺の感じ方の違いなんだろう。

このゲームで俺の心が一番センチメンタルに揺れたのは、世話になった愛らしいボニーに別れを言えなかったという、小さな失望だったのである。(終わり)

【ツイートまとめ】8月:山火事けむりのBCサマー~自作クーラーのエクステンション(笑)

8月1日
@tomosakata
BCの山火事の煙で空が黄色い。太陽も黄色い。 pic.twitter.com/vaL1cp0CFK



ああ、窓から入ってくる空気がすごく煙い。BC、大丈夫?

8月1日

いつかやろうと思っていたXbox 360の名作【レッド・デッド・リデンプション】を買ってきた。LAノワールと同じ会社の、より評価の高いゲーム。すごい地図が入ってる。ワクワクする。


ゲームの舞台は西部劇の町。このゲームの俺はむさいならず者ジョン・マーストン。かつての仲間と戦ったりするらしい。こんなむっさい俺なのにきれいな女牧場主がなぜか親切に雇ってくれ、夜の牧場を馬に乗ってあちこち案内してくれたりして、初日から俺はうれしかった。きれいですねマダム。星が。

(別記事「レッド・デッド・リデンプション」日記と感想:自由度と不自由さ

8月4日

Googleフォトのアプリが「○○年前の今日は?」としょっちゅう通知して来るんだけど、このところずっとそれが数年前の日本旅行で、懐かしさに胸がキュっとする。それがいいことのような悪いことのような、通知を切ろうか迷ったりしている。

BC/USワシントン州山火事の煙は停滞していて、朝起きると喉が痛い。晴れてるのにモワッとする町並み。東風吹いてくれないかな。 pic.twitter.com/FLyFgQyXBM


8月4日
@tomosakata
(2年前の山火事は、女子ワールドカップ決勝の日)
@AidanRantoul @Subhedgehog My daughter & I went to cheer for Japan in 2015 WWC final on a hazy & smokey day like this. My daughter cried all the way back. Memories. pic.twitter.com/s4fgikvBQJ


@tomosakata
Paul S-H@Subhedgehog

 @tomosakata @AidanRantoul I was cheering for Japan that day too! They were a fun team to watch that tournament & I'm glad I got to see Homare Sawa in person.

8月4日



(photo by ゆいまる)

RT ゆいまる: ここのところ毎朝スッキリしない天気ですね…昨日のイングリッシュベイです

@tomosakata#BCWildfire これは《聖なるなにかを待ち受ける民》感ありますね。山の神が鎮まりモヤが晴れるよう、浜辺で祈るバンクーバーの民たち的光景。


8月6日

@tomosakata@takehi1009 こないだ学生時代に住んでた世田谷の粕谷という土地がニュースに出てきて、ああなつかしいとGoogleストリートビューで見たらそのあたりが激変していて、アパートを見つけられんかったでした。あのアパートはもうないんだろうな。イン・マイ・ライフ、どの場所にもそれぞれに思い出が。

ぼくのアパートでいま思い出した最初の記憶は、バイトから帰って疲れたーとぐったりしてるとバンドのファンの子が今から行きますと電話してきて、いやパン屋の制服を見られるとバンドマンのイメージ丸つぶれだしと電気を消し息を潜め居留守をしたことです。イン・マイ・ライフ、みんな恥ずかしいw

80年代のバンドマンはみな連絡先がメンバー自宅アパートだったので、ファンのお便りとかバンドに対して何か言いたい方がやってきちゃう環境だったのです。うちに来た子は、コントLIFEの『ムロを見守ってきた女、いや、育ててきた女』黄金原聡子さんみたいな方でした。ムゲにはできず居留守対応w

「あの曲はどうしてああいう歌詞なんですか!」「ごめんなさいごめんなさい」って感じで。でもきっと彼女も今は幸せなお母さんになってると思う。三男のお母さんみたいになってると思う。

みんないろいろビビッドな思い出があるなあ。みんなそうだから、そういう思い出を若干ホラで誇張してドラマなどで描けばちゃんと面白いんですよね、「ひよっこ」みたいに。

8月8日

子どもたちが来たので「オイそれはオレの魚だぜ」」をやった。子供でもあと数手で自分のペンギンが孤立するというのはビジュアルでわかるので、「ああブリッジが切れちゃう」と心配しながら子供らはプレイしていた。誰も妨害なんかしないけど、すぐに孤立して動けなくなっちゃって笑うよねこのゲーム。



取った魚タイルがうれしくて子供ちゃんが自分のドレスの中に隠すので、「オイそれはオレの魚タイルだぜ! 返してくれよ!」と指摘すると皆ゲラゲラ笑う。英語がまったく話せない子供たちのおばあちゃんも観戦してたのだが、その様子に大笑いしてました。はは。

8月8日

昨日桑田真澄がゲストの高校野球特番を見たのだが、野球にあまり興味がない俺でも知ってる選手が多く、各々数分の活躍シーンダイジェストで「すごいなこいつ」とちゃんと感動できてしまって、高校野球ってすごいなあと改めて思った。やり直しが効かない一期一会のエンターテイメント。

8月8日

娘がゲスの極み乙女。の新しいのをダウンロード購入して聞かせてくれた。ちょっとYoutubeじゃわからないくらい音がすごい。ギターの音が前より歪んでいて、音の層がぶしゅっと詰まってる感じ。- 「DARUMASAN」 youtu.be/3pQtogSWF3A


【ゲスの極み乙女。】かつてなく静かな曲もあれば完全にEDM(ほないこかのドラムが聞こえずPerfumeみたいなビートの)曲もある。リードボーカルがメンバーじゃなく誰なのか不明な曲もあって、なんというかどこへ行くんだ絵音たち…と空恐ろしいようなところがある。すごい。

しかし『両成敗』は全体にハッピーで悪ふざけもいい感じに効いていたが、その後ああいう事件があって1年が経ち、歌詞はどの曲も沈鬱に聞こえた。全曲聞いたわけでもないし歌詞カードもないし、こちらの思い込みもあるかもしれないけど、『両成敗』とは違うなと思った。

プリンスがあまりに音がすごくなっちゃって、俺みたいな古風なロックファンにはちょっともう…となっちゃったところがあったのだが、絵音にもそういう音追求鬼な傾向があるんじゃないかな。タイトル曲は従来通り4人のバンド感があり非常に好ましい。これはフォーエバーでお願い。

8月9日

パスポートの更新でバンクーバーの領事館に行ってきた。ダウンタウンは歩行者と一方通行と映画撮影か何かの通行止めで走りにくいし車も停めにくいので、用事が済んだらさっさとバラードブリッジを渡ってダウンタウンを出て、かつて住んでた12thアベニューまで上がる。 pic.twitter.com/UFC6uAqDnq



橋を渡るとなじみのある風景に気持ちが落ち着き、バンクーバーっていいところだなと改めて思う。ダウンタウンはちょっとやっぱりエクストリームというか、用事を足しに行くところであって、住むなら12thより上だと思う。いや今時もうアパートでも高くて住めないらしいですが。 pic.twitter.com/fNQMGfNciQ

(ビクトリア・パークからの眺め)
8月9日

#ひよっこ 本当に実さんは帰還兵のようで、「恥ずかしながら…」という言葉が出てきそうな気すらした。だけどもちろん、傷ついて家に帰ってくるのに恥ずかしいことなんか何もない。ご心配おかけして、思い出せなくてと謝ることもない。ただただみんなうれしいだけ。進みたいに態度で表せないだけ。

#ひよっこ 車掌の次郎みたいな旧友に思い出話をされて、「そんなことあった?」とまるで覚えてないことは誰しもあるしな。これからも実さんは以前同様愛され愛していくだろうから、覚えてない思い出話がやってくるたびに「そんなことあったっけ」と笑っていくのかもしれない。そう思わせる次郎さん。

8月10日

しかし昨日の『ひよっこ』は泣いた。畑でみね子に声をかけられたお母ちゃんじいちゃんの振り向く様からしてもうアカンかった。嗚咽をうううとこらえつつ、今日は家に一人だから大声で泣いても大丈夫なのだがと思い、しかし感動って大声でうわーんと泣くような種類の泣き方にはならんなとも思ったw

つまり感動して泣くときはうううと嗚咽をこらえることしかできず、嗚咽を解放してどかーんと泣くことはヒトは生理的にできないのでは。と発見しました。

8月10日

今日立ち寄った家具屋のディスプレイに、タイのトゥクトゥクがあった。なんて素敵な色と形だろう。おしゃれな家具屋のシックな家具にはあまりときめかないが、このお客2人が乗れて屋根つけてと要件を満たしたらこうなった的な造形には惚れ惚れする。 pic.twitter.com/YZFFKVQl8u


このあとIKEAにも行ったのだが、おしゃれ家具店よりIKEAにいるほうが面白いな。なんだこれ安い! とか、どうなってるんだこの形…と触って確かめたくなるものがある。おしゃれ店にあるのはただ優れた品質と形のシンプルな家具であって、そういうギミックがないから。IKEAすぐ壊れるけどw

8月12日

今週はバンクーバーも暑く30度超え。家の階下だけはそれでも25度くらいなので下から上へ扇風機で風を送ってるのだが、送風ロスが大きいのでエクステンション(延長送風パイプ)を装着した。違いがめっちゃ体感できる。猫も満足です。 pic.twitter.com/BztCt9ONBz



8月15日

最近のネコの定位置はこの小テーブル下なんだけど、俺がテーブルの下から覗き込むと気がついて薄目を開け、にゅっと爪を出して絨毯に立てる。いまアナタと遊びたい気持ちは、だいたいこの爪の先くらい…という気持ちが伝わってくる。はは。 pic.twitter.com/S5zemWOew4


8月15日

戸川純の「アイドルを探せ」はかわいかったなあ。Youtubeにあった。すばらしい。明らかに戸川純ワナビーな新進女性シンガーを最近TVで何度か見たけど、戸川純のような特別な声や表情は持っておられなかったな。 youtu.be/MCm5ae3cdow



8月16日

BCはやっと山火事の煙が晴れた。雲が晴れると青空が。 pic.twitter.com/WiZrmbiF6o


今日はこれぞカナダの夏って感じです。真夏でも日陰はひんやり過ごしやすい。 pic.twitter.com/iEdk6BTQSf


8月16日

毎日NHKスペシャルを見て戦争は悲しいとうなだれているのだが、今日見た「 #戦後72年の郵便配達 」ではペリリュー島の兵士が郷里の妹に宛てたやさしい手紙に合わせ、なんと俺の生まれ育った町が映った。市境の橋から望む山々。ああ。なんという偶然。 pic.twitter.com/YKRQ4gCMaB


たまらぬ気持ちになり実家に電話すると、ちょうど昨日の「 #インパール作戦 」を見て母親も憤っていた。まったくです。

「ところで今日は送り盆で、これからお寺に行くのよ。あんたもそこからでいいから、今お参りしなさい」と母。ああそうか、そうだねとうちの神棚に向かって手を合わせた。父さん、こちらはみな元気です。日本の方はよろしくお願いします。

8月18日
@tomosakata


 ワシントン・ハイツは米軍の施設だった。現在にあてはめてごく大ざっぱに言うと、南はNHKの北側から北は参宮橋まで、そして東西は原宿から代々木八幡にまたがる、広い敷地だった。

(8月18日|片岡義男エッセイ365|朝便)
kataokayoshio.com/essay/170818_w

@tomosakata

五輪のために代々木ワシントンハイツが閉じられ、米軍家族が引っ越してきたのが調布関東村だった。片岡義男のいう「科学的な計画ぶり」が調布にもあった。アメリカの人々が去った後警備員をしていた頃の話。◆追憶の調布関東村(1)関東村最後の日々 tomosakata.blogspot.ca/2005/11/blog-p pic.twitter.com/VspjuTXNCK

8月20日

#ゼルダ #時のオカリナ ついにラスト1つ前のダンジョンのボスを倒す。久々に会えたゼルダ姫が「あなたにオカリナを託してよかったわ」と感動的なことを言ってると、奥様が「そうよ、あたしたちに任せて正解よハハハハ!」と大声で答えていた。腕を棒にしてボスと戦ってるのは毎回俺なんですがw pic.twitter.com/91DQv2jfqj




8月21日

地区農園の朝。創造的な人たちは創造的な畑を作っているなあ。柵をつたう草花のつるさえも、デザインされて見える。 pic.twitter.com/ovfyxI9Is3


ぶどうの葉の茂り方さえ美しい。波打ってんじゃん! と凡夫な俺はただ驚くのである(今日つけてきたレンズだと全体がフレームに収まんないよ、と凡夫にふさわしい悩みを胸に抱き)。 pic.twitter.com/PtbjVtG7pb



私の畑は実用一点張りで情けないわと奥様言ってました。いやいや、生産性大事じゃよ。今日もよき収穫だった。茄子とかペパーとかチャードとか、豆とか豆とか…豆多いな! pic.twitter.com/4RJavVTOhC



8月21日

(直虎:政次散る)いやー。直虎関連のツイートを、バンクーバー時間日曜夕方5時まで能面のようなそ知らぬ顔でミュートしていてくれた俺のTabtterは、政次のような泣ける忠臣である。えらい。白黒をつけむと、ミュート解除をひとり待つ、天つたふ日ぞ楽しからずや。

8月21日

#東京ブラックホール 今もそうだが米進駐軍というのは、遠慮がないな。戦後日本のあの状況で、日本政府に金を出させあんな文化生活レベルを自国兵士たちに与えていたわけだから。それをよしとする日本政財界の癒着もあったのだろうが。それはそれとしてしかし、山田孝之が溶け込む映像は美しかった。 pic.twitter.com/dyUpkbdkri


【東京ブラックホール】高級住宅は将校家族のために接収されたというところで、朝ドラ視聴者は「べっぴんさん」を思い出す。俺が警備していた米軍基地跡にも、ガラス張りのベランダを持つ美しい将校ハウスがいくつか残っていた。サテライト写真を見ても、今はもう深すぎる森しか見えない。 pic.twitter.com/Tgn1QTE2By


8月22日

河原で日蝕を見てきた。右上から欠け始めたので当然左下に抜けていくのかと思ったら、1時間かけて欠けが細く右下向きに変わった。これは一体…と考えて、そうか月は上から垂直に、太陽の中心より少しだけ右にずれて抜けたんだなと結論する、科学の心でした。#Eclipse pic.twitter.com/cdWlYMshzT


8月22日



ムスメが土曜バンクーバー出身オルタナバンドMother Motherを見に行きいたく満足してたのだが、「一番サプライズで絶叫したのはこれかも」とビデオを見せてくれた。ギターのハーモニクスが鳴り何の曲か判った瞬間発狂してるw

8月23日

真夏日、発泡スチロールをリサイクル・デポに捨てに行ったら眩しくて近寄れない。白すぎる。 pic.twitter.com/Glr9ICbbHg


次にコリアンスーパーに行ったら駐車場が眩しくて近寄れない。白すぎる。韓国人白いクルマ好きなの。 pic.twitter.com/yPQOBJpmd6


8月24日

夜取り込んだ洗濯物のシーツにハチが取り付いていたらしく、朝起きたらネコがめっちゃ盛り上がってパンパンパンパンと窓を叩きハチを追っていた。4匹も! 外が晴れたらもう一度シーツを干して叩いてこねば。いやはや。ネコしあわせだけど。 pic.twitter.com/gqJOgESWI4


8月25日

シティ農園の勤労奉仕で、奥様が使う日本の草刈り鎌が何それスゴイと大ウケだったとのこと。洋式の草切りハサミ(写真左)は、両刃のあいだに草を適量捉える→切る→切った草を集めるとテンポが悪い。草を掴んでサク→ポイで終わる鎌は、仕事の早さが段違いなのです。 pic.twitter.com/EgTmrY7tHa


8月26日

昨日あたりから夕方はもう半袖では寒い。今日は曇っていて朝から寒く、この夏初めてパーカーを着た。夏の終わりは毎年フリーライブのあるPNEに行くのだが、来週のお目当ての日は暑くなってほしいな。サマーナイトコンサートは最高なので。



#ひよっこ 時子が米屋に到着するまでの10分間は相当イライラしたがw、そのタイミングで三男のあの言葉を用意してあるんだからプロはずれえ。時子だってじーんとしちゃうし、さおりさんの気持ちもすーっと昇華しちゃう。ずれえよなー。三男、知らんだろうがお前は最終的に運持ってるぞ!

8月26日

#SONGS 桑田佳祐すごいなあ。「波乗りジョニー」歌えちゃうんだ。ポールマッカートニーが水飲まずライブですごいつっても、こんなに息継ぐ間もなく歌いまくる曲はポールにないだろ。あと桑田バンドは女性コーラスや女性フィドルの方の細い腕がいつもひらひらと舞っててドキッとする。良い。

#SONGS 桑田佳祐 そして「ヨシ子さん」はキテレツな歌詞のままこちらの気持ちにピタリ定着し、ライブの末尾を華やかに飾る名曲だなあと思う。そしてまさかヨシ子さん喋れるとは。奥茨城弁いえるとは。みね子にこけしマイク差し出すとは!

8月27日
@tomosakata

「フェンスの向こうのアメリカ」から、カメラを手に町に出てきた青年の優しいまなざし。いいなあ。 twitter.com/takehi1009/sta

この歌を高校の頃に聴いていた。のちに立川や調布や府中のフェンスの向こうを、俺は見ることができました。◆柳ジョージ「Fenceの向こうのアメリカ」 youtu.be/jVkAyO7rODE


旧調布基地警備員時代の思い出を書いてた頃に、ワシントンハイツの写真をどこからか見つけてキープしていた。作りかけの国立競技場が写っている。さきほどの横須賀カメラ青年みたいに日本の写真をアーカイブしてる旧米軍関係者は多いので、そういうところにあったのだと思う。 pic.twitter.com/caAX5mFb3I



旧府中基地内にガラス張りのサンルームを持つ将校ハウスの廃墟があったのだが、これがそれだったのかもしれない。屋根が瓦だったかどうか覚えていない。 pic.twitter.com/iOPnkb4jqA


立川基地を警備してた友だちは立川生まれで、彼が子供の頃はフェンスの向こうにまだアメリカの家族が暮らしてたと言っていた。ユミという高校生がランドリーゲートからフェンスの中に入り込んでた頃だろう。異文化のすれ違いにそこはかとなく漂う憧れ。 pic.twitter.com/fUjcwYvNNo


8月28日

【ブラタモリ長瀞SP】を見た。長瀞はバイクでキャンプしたことがある。こんなごく普通の田舎の景色でさえ、海外生活者の胸にはしみる…と思って見ていたら、ごく普通じゃなくて地質的にとてもめずらしい河原なのだった。知らなかった。川下りしてみたいなあ。 pic.twitter.com/m13G3rt5Ya


東京でバイト暮らしをしてた頃、夏休みは毎年キャンプをしながら長野の実家に帰ることにしていて、夏が待ち遠しかった。秩父、栃木、群馬あたりのキャンプ場を回り遠回りして長野に帰る。キャンプはお金がかからないから最高で、実家はときにお金が増えることすらある最高オブ最高の場所であった。

BCは夏も高原気候なので、そんなに山川海に行きたい渇望感が湧いてこない。バンクーバー周辺の夏の家族旅行の定番は島でうちも毎年行ってるのだが、今年は家が改装工事中だったので、俺は猫と二人で留守番していた。毎年行ってるから俺は別にいいやという気持ちもあった。

家に一人でいる気楽さはけっこうバケーション気分だったのだが、9月が近づいてくると今年の夏はどこにも行かずに終わるなと思い、やはりちょっと寂しい。長瀞みたいなところが近場にあれば行きたかった。来週のPNEサマーコンサートが、今年唯一の夏のイベント。バンドはB-52's。 pic.twitter.com/aZECZ56lI4

8月30日

#ひよっこ 時子は三男のアイドルなんだから、もう追っかけてくれなくていいと言われて三男かわいそう。「自分のものになるかは別問題、わかってる、頑張るしかないから」というさおりさんの言葉は、三男が抱いてて消されちゃった気持ちそのもの。バイバイバイ私の憧れ。バイバイバイ私のアイドル。

8月31日

【B-52's】 #PNE は微妙であった。初期コステロ&ジ・アトラクションズっぽい、日本ではいえばプラスチックスやシーナ&ロケッツが影響を受けたチープなR&Rがシグネチャー(署名入り)サウンドだと思うのだが、ドラマーが重くてうますぎる。重厚で肉厚でニューウェーブっぽくないw



今年は試しにPNE公園の裏側のパーキングに車を回してみたら、そこは併設の【ヘイスティングズ競馬場の内馬場】だった! 着順掲示板の前に車を停め、ダートトラックを歩いて渡る、この競馬ファンの喜びよ。
pic.twitter.com/zZinZ6knOV


このかわいらしいヘイスティングズ競馬場には、日本から結婚式のために来てくれた競馬好きの父親と弟を案内し一度来たことがあり、懐かしかった。

(別記事:PNEと競馬場とB-52's

9月5日
@tomosakata

9月なのに暑い。今日は33度、明日34度。暑さにたまらず階下の冷気吸入器にエクステンションチューブをさらに付け足し、なんだか海苔巻きみたいになった。 pic.twitter.com/WajEIPV21g