3年目の夏、牧場整備は隅々まで終わり俺は農場でやることない感を感じてるのだが、奥様は週末朝からバリバリ働いている。知らないうちに風車小屋を作っていた。風車へと続く石畳の道。効率中毒の俺ファームは機能性重視すぎるのだが、奥様ファームはうらやましいほどかわいい :-) https://pic.twitter.com/pyde7nBhEH
奥様は「次の日をすぐやりたくなる、やめられなさが問題よね」と笑う。ね。天才的ゲームデザインだよね。農業の自然をていねいに写し取ることで生まれた、天才的デザインだ。「だからあなたもほんとの農園をやりましょう」。いやそれはちょっとw
1月20日
小麦とヒマワリの種を買いに行くと、ピエール雑貨の娘アビゲイルとの交流ストーリーが始まった。あ。何をプレゼントしても「なにコレ」みたいなロクでもない返事をよこし俺と奥様をゲンナリさせてたこの子とも、いつのまにか好感度が上がっていたのか。はは :-) https://pic.twitter.com/9jJDqJkjss
奥様は誰がどんなプレゼントを喜ぶかという情報を見ず、「私の星付きジャムを喜ばぬ人などいると思って? オホホ」と町中の皆に配る性善説ファーマーで、アビゲイルなどからよくない反応があると「Whaaaaaat!?」と憤る。なかなか住民の好感度も上がらずそこだけ苦労しているので、みなの好物を書いたプリントを作って差し上げた。
【スターデューバレーの欠点】
①プレゼントと料理
プレゼント関連の作りは惜しいところで、手間暇かけて作られた貴重な作物のワインやジャムは売価が高くなるが、プレゼントでの評価は関係ないのが残念。アビゲイルら若い連中が物の価値をわからぬのはまあ仕方ないが(笑)、古代のフルーツのワイン等を大人にプレゼントして反応が薄いと、奥様のような加工業者はやり甲斐のなさにがっくりくるわけである。
料理も同じで、苦労して特定材料を集め作った料理といくらでも量産できるチーズ等とのバリューの差はゲーム上なにもないので、俺も奥様もまったく料理はしていない。ゼルダのように、どんな材料でも単純に混ぜれば栄養が上がるという方向が良かっただろうと思う。
②釣り弱者への救済のなさ
奥様は釣りがとことんできなくて、ゲーム開始以来1匹も釣れていない。たしかにコツを掴むのは難しいのだが、数日で釣れるようになった俺がどれほどコーチしても彼女は釣ることができず、フラストレーションで気分を害してしまう。そして農業と違い釣りはどれほど努力しても成功しない限りレベルは上がらないので、いい竿は永久に買えないという理不尽さがある。釣りレベルが低くても、なんらかの努力をすればいい釣り竿が入手できるようにしておいてほしかった。(結局ゲームを終えるまで、彼女は1匹も釣れずじまいであった。気の毒)
1月25日
我が家のSwitchで事故が起き、奥様が俺のセーブデータを消してしまった。セーブデータを削除していいですかという日本語メッセージが読めず、OKを押してしまったのだ。ニンテンドーは有料クラウドバックアップを利用しないと、内部データ消えたらオシマイですよヒヒヒという人質司法政策を取っているので、俺の3年目サイコー農場はこの世からスポっと消えてしまった。
もちろん大ショックだがやってしまった奥様のほうがかわいそうなので、ノープロブレムだし良い機会だわと自分専用のPC版を買い再スタートすると、これがまあ3年目をやってるのと変わらず楽しいw 牧場が完成するとやることが減るが、新農場だとやることだらけで楽しいわけ。 https://pic.twitter.com/8Q4fgabEVe
再スタート時にマップが選べることに気づき石切場と森マップにトライしてみて、フォレストマップで進めている。各マップ特徴が強くあって、ここは農場内に堅い木と野草が出る。プレイヤーの野草探し能力にもボーナスがつくようで、野山でも前よりはるかに多くの野草をみつけられ楽しい。 https://pic.twitter.com/ZpHSygkM3e
ただ森も鉱山マップもノーマルに比べると樹木が少なく、農場内で伐採してるとスカスカの禿山になってしまう。外で木を切りタネを持ち帰り農場内に植林してるのだが、全体的にもの寂しい。樹木だらけで歩けないほどのジャングルだったノーマルマップが恋しい気もする。 https://pic.twitter.com/1uGtEwjj0X
奥様も別マップがあると知ったら俄然エキサイトし、自分のメイン農場を休止し森マップで新規に始めた。二人とももう1ヶ月のベテランファーマーなので、計画と実行が最適化されていて進みが早い早い。
1月27日
スターデューバレー 前農場データ消失から丸1週間、新農場早くも1年目の秋中盤です(どんだけやってんだ俺)。前の農場と共に失われたチキン牛羊が帰ってきた。うれしい。事故で畜舎をなくしていた間、動物たちを預かってもらっていたマーニーさんのところから連れ戻したという感じ。うれしい。 https://pic.twitter.com/9ipdkRzvJ5
農作物プロセス工程も徐々に充実してきている。酪鉱果の各ステーションに分け動線を最適化するのが俺の好みで、チマチマといじっていけるのがほんと楽しい。奥様も週末からメインの3年目農場に戻り、「こんなに忙しい農場だったとは!」とうれしい声を上げてます。
1月28日
再プレイ1年目の秋が終わる。気がつけば最初はスカスカで木材が不足していたフォレストマップ南側も、植樹した甲斐あって歩きにくいほど深い森となっている。馬で通り抜ける小路を作り、木の舗道を敷き(雑草を防いでくれる)、たいまつを街灯にして整備する。ヨシ。
植林地を整備していて、あ! と気がついた。成木を全部伐採してしまえばマツボックリから自然生成した幼木だけが残り、次の季節にはまた成木に育つんだ。これはサステイナブル林業だ。俺は知らずに林業までやっていたのだ。すごいゲーム…! https://pic.twitter.com/uZyKrsJDNm
スターデューバレーの素晴らしさはこうして自然天然を模写できているところにあり、木があれば種が落ち幼木も生えてくるといった生命のフローがこの中にあることにプレイヤーは深く感動するわけである。ほんとすごい。作者が習作として作り始めたゲームが販売百万超えという奇跡も必然というもの。
そして冬だ。初回プレイ時は畑の作物がない冬は退屈したのだが、畑作酪農醸造多角経営農場の超多忙ワーカーとなっている今は、畑仕事を休めるという解放感がすごい。牧場整備に時間をかけられる喜びを感じる。この散らかった設備をなんとかしたいw https://pic.twitter.com/YaZKGLkRO5
そんなことを奥様と話し情報共有しつつ、SwitchとPCで併行プレイできる環境にして正解だった。俺はこのゲームのポッドキャストまで聞いちゃってるんだけど、この番組の女の子も「もう一日やろう、もう一日だけと思ってると、4時間経ってるのよ中毒性ヤバイ!」て言うてましたw https://pic.twitter.com/tlAmITe2XE
1月30日
スターデューバレー 4年目に入った奥様はこれまでやってなかった住民たちとの交流をやっている。この谷の男どもはどいつもこいつも愛想の悪いクソ野郎なので相手にする気がしないそうで(たしかにw)、女性彫刻家のリアと仲良くなっている。「この町をアートタウンにするのよ!」とか喋っている。 https://pic.twitter.com/9kVBw7S0q1
俺はタネ屋の娘アビゲイルが実はゲーマーだと知り面白いなと思ってるんだけど、他の女の子たちよりプレゼントの好き嫌いが強く好感度がなかなか上がらない。
2月2日
2年目夏。樹木が少なくスカスカなことに不満を感じていたフォレストマップを木と草で埋め尽くしたのだが、牧草マネージメントも必要なことに気づく。動物たちは小屋に近い端から放牧地の草を網羅的に食い尽くしてしまうので、牧草エリアがどんどん狭くなっていく。
そこで放牧地外の野生の牧草を動物たちに食わせることにした。メインの囲いをクローズし、少し離れた南の雑草地まで動物たちを遠路誘導する通路を雨の日に突貫工事で作る。ソレ食べなさい食べなさい、好きなだけ。 https://pic.twitter.com/839csJ9kCd
やっぱり牧場デザインが一番好きだなこのゲームで。しかし”フォレストマップ”はどう工夫しても狭いというか、畑と放牧地デザインの自由度が低い。これにずっと悩んでいたのだが、PC版はセーブデータを開き1文字いじるだけで標準マップに入れ替えられると発見!
https://yuyaiki.wordpress.com/2018/07/06/stardew-valley-change-maps/…
フォレストと標準マップでは池の位置が違うので、左上写真のように牧草やタイルなどが水面に残ってしまうバグが起きる。前のセーブに戻りそのあたりのオブジェクトを全部除去してから再度マップを切り替えたら完璧になり、こんなに空き地が手に入った。こりゃ狭いはずだよフォレストマップ。 https://pic.twitter.com/j9PiALtBHX
ああノーマルマップは広くてすがすがしい。フォレストマップは地形の違いが面白かったけど、やっぱり狭さがつらかったのであった。これで広い放牧地を2面(牧草ローテーション用)取れる。畑も動き回りやすいよう、通路を広めにデザインし直そう。ああ今週末もゲームを止められない困った。
2月5日 スターデューバレーの恋人たち
しかしこの恋を今後どうしようと迷っている。結婚したら彼女がうちの牧場に住むのかと思うと先に進めたい気がする。しかし奥様とお互い経過報告しながらやってるので、「アビゲイルと結婚したよ」「彼女何歳なのよ」となるだろうきっと。はは。ヤバイw
2月11日
独身男女だけでなく親密度が4♥になると全住民のミニストーリーが始まるのだが、皆意外性ありまくりで奥様ともども声を上げ驚くことが多い。仔細はネタバレになるので書かないが、そんな悩みがあったのかとか、部屋に入ったらこんな趣味を持つヤツだったのかと好感度が爆上がりになったりする。
作者によれば多くの住民は彼が知る人をモデルにしてるそうだ。彼自身が人の意外性に打たれたりした経験があるんだろう。ときには語られる背景が重すぎ「農場部分はウキウキなのにこの重さはナニ!w」と奥様が驚くのだが、俺たちはそういう人々を癒やす役割なんじゃないかな。
2月15日 束の間の結婚生活
独身ガールズの恋愛エピソードを全部見た上で、やっぱりアビゲイルがいいなと結婚に踏み切ったのだが、牧場に来たアビゲイルは毎日部屋でボーッとしている。 https://pic.twitter.com/l71n9DEF9x
話しかけるとこれまでになかった夫婦の会話が楽しいが、外出はしない。俺がアビゲイルをイイと思ったのは湖でフルートを吹いていたり、魔術師の塔の下なんていう変わったところをウロウロしてるのを見て興味を感じたからで、家にじっとしていられると退屈そうで気の毒になってしまう。
そこで、「ぼくは君を束縛したくはなかったんだゴメン」的な勝手なことを言ってwバックアップデータを戻し、未婚時からやり直すことにした。もう結婚はいいわ。こうして町のどこかですれ違うたびに、言葉をかわしたりプレゼントしてるほうが楽しいのだ :-) https://pic.twitter.com/xeKjXA0cTJ
2月20日
4年目春、最大スプリンクラーを4基揃え収穫を手伝ってくれるクリーチャーも加わって、我が農場は完成したなあと思う。奥様に見せると「ちょ、これはほとんどインダストリアルじゃない!」。各種設備が詰め込まれすぎ産業的だというのだが、そんなことないだろ機能美だろ :-) https://pic.twitter.com/AnSIEIspWh
牧草が片減りしないよう、放牧地は左右振り分けにしている。このゲームは家畜だけでなく牧場の隅々の草木まで生きて育ち常に変化しているわけで、下草刈りなどの手入れがまた楽しい。水と陸地のある疑似生態系を水槽に作るアクアテラリウムづくりに似ている。 https://pic.twitter.com/6iMgG8AJZE
こういうアクアテラリウムに憧れ、一度イモリとメダカが暮らす水槽で小規模なものにトライしたのだが、かける情熱とお金と才能が足りず全然うまくいかなかった。それがスタバレでは全体が有機的に生きる箱庭農場が誰でも作れるわけですよ。楽しくないわけがないのである。 https://pic.twitter.com/EbHymWLyCD
俺はストーリー部分はほぼ全部終え、アビゲイルとのロマンス、セバスチャンとの友情、魔術師の手伝いなどが良かった。奥様はなんと5年目の農場を休止し、3農場目のマウンテンマップで新規スタートしている。何度やっても序盤の厳しさに、よくここまでバランス取ったよねと唸るのである。
もし俺がゲームをデザインしたら、数々の便利なツールや特典をゲーム初期からプレイヤーに提供したくなっちゃうだろう。それをしたらきっと初年度ですべての目標は達成され、やることがなくなってしまう。小出しにアップグレードしてくれるペース配分が絶妙なのだ。
2月26日
「いつも スターデューバレー のことを教えてくれる師匠」として奥様にも伝えている千明さんの勧めで、スライムを飼ってみた。公式のスライム小屋はただの小屋でつまらなかったので、農場の横に独自デザインでスライム牧場を設置。
訪ねていくとピュンピュン襲ってくるかわいいやつらめ(*´ω`*)と楽しくデザインと拡張をしていたのだが、わずか4匹から始めたのにあっという間に繁殖してえらいことになってしまった。何匹いるんだ。もう柵内に入ったら毒でしびれて歩けなくなって死ぬw 草刈りもできないw https://pic.twitter.com/x3gLQXJ6BJ
スライムファームを奥様に自慢する。かわいいでしょ。「何これ!」「中に入るとホラ…みんな俺にすり寄ってくるんだよウィーラブユーつて」「殺そうとしてるだけじゃない!」。はは。しかしここまで増えるとは。ホントどうしようw
3月6日
標準マップはやり尽くしたので、3枚め/4枚目の新マップ、リバーランド/ワイルドマップを週末トライした。「リバー」はこんな水だらけの土地で動物を飼えるのかという興味ではじめ、牛舎を建ててみたら島にちゃんと牛がいてカワイイだけであとは不便すぎるので中止。 https://pic.twitter.com/scl6JOzDir
「ワイルド」は夜になるとコウモリなどが湧き攻撃してくる難あり物件なのだが、水景の見た目はいいし土地も十分ありレイアウトが楽しめるので、こっちを本格的に進めている。夜更かし作業してると出てくるスライム等は鬱陶しいが、一晩5匹程度でアイテムも落とすので我慢できる。 https://pic.twitter.com/FDCiyBtW7e
奥様も標準、森、山と3マップをやってるのだが、このゲーム序盤の少ない資金をやりくりする面白さ、徐々に高価な野菜や酪農へと拡大していく喜び、妖精ジュニモのためにアイテムを集めていく楽しさは本当に神がかっている。普通同じゲームをゼロから三度もやらないよね。
3月13日
新マップ2年目夏でバスが開通し、ゲーム内で最も利益率の高いスターフルーツの種が手に入った。ワイン樽を大量に作りスターフルーツワインの量産体制を整えた。農耕、チーズマヨやキノコオイルの生産、鉱石精錬ともう農場中を駆け回り働きまくるワーカホリック農家な私。 https://pic.twitter.com/ZHXQ8N1766
これが3つ目の農場のほぼ完成形だな。ここから先はどうしてもルーティンになってしまうけど、ここまで持っていくことは何度やっても楽しい。思い描いたとおりにすべてを作り上げていくことが心地よく、生産サイクルの最適化に夢中になりゾーンに入ってしまう。「現実でもそうだがぼくは効率中毒なのでヤバイ。このゲームは人を最適化ハイにしてくれちゃうよね」というと奥様が笑う。
奥様はといえば「全銘柄取り揃え中毒」で、全果実のワイン/ジュースと全野菜の漬物を作り貯蔵している。「自分でもなぜか分からないけど、作っちゃうのよ」。なぜ情熱がそこに行くのかさっぱりわからないが、ハイになりゾーンに入ってそれをやってしまう気持ちはよく分かる :-) https://pic.twitter.com/bhd7IKAVKa
それが彼女のスターデューバレーなんだろう。効率ではなく生産物の充実ハイというか。このように各自が思い定めた目標に向かっていくためのありとあらゆる材料と手段が用意された、ここはまさに夢の農場なのであります。スターデューバレー。
(終わり)
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