海外在住邦人が行える在外投票は日本国内より期間が1週間も短く(投票用紙を郵便で日本の戸籍地まで送るという原始的な方法なため)、注意しないとすぐに終わってしまう。
調べたらあと3日しか期間が残ってないと気づき、なのに投票場所であるバンクーバーの領事館がツイッター・Facebook で投票開始以来一度も告知をしていないことにも気づき、それはないのではと指摘して告知を出してもらった。(――やっぱり外務省=政権はリベラルが多いカナダ在住邦人にはあまり投票してほしくないのだろうか(笑)。官僚が民主党政権時代にやったサボタージュってこういう感じカナ・笑)
で投票先を決めようと参院選の選挙サイトを検索してるのだが、候補者の名前と所属以外なにもわからない一覧ばかりが出てくる(↑)。NHK も朝日も読売も皆同じ。どんな人なのかという主要政策とオッズが載った明瞭な出馬表は掲載できない法のしばり(?)があるのだろうか。しかしこれでは、もともと関心の薄い人などたちまち調査をやめてしまうと思う。候補者全員をいちいちクリックして見てなどいられんでしょ。
候補者のオッズ(当選確率)を載せたら誘導になるので許されないのはわかるが、しかし「誰に投票したらよいのかわからない」という人を一番助けるのはやはり競馬新聞式の◎○▲△☆だよなあ。騎手名等の欄を【消費税賛否】【改憲賛否】【家父長制orリベラル】みたいに使ったら超わかりやすいではないか :-)
バンクーバーとカリフォルニアの競馬場に行ったことがあるが、競馬新聞の読み方がさっぱりわからなくてオッズと馬の見た目だけで賭けるしかなかった。すると競馬に賭けるあの興奮が湧いてこなくて、数レースでやめてしまった。
日本の若者には選挙もきっとそういう、まるで手がかりなく面白くない賭け事みたいなコトなのだと思う。投票に行くわけないよ、なんとかしないと。
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在外投票してまいりました。俺は祖国のために清い一票を投じたのだという達成感を噛み締めるためビーチに出てコーヒー飲んでいると、俺の真横にギターマンがやってきて歌う。なんてナイスなんだいサマービーチ。話しかけて写真を取った。
このギターマンがもしビートルズ好きそうだったら「お、いいねえちょっと貸して」とギターを借りて、俺は「All My Loving」やっちゃおうと思っていた。「先週ポールがバンクーバーでこれ歌ったんだよ、泣くよね、ね、ね、泣くでしょ?」とか言って。しかし系統が違った。Bad Moon Rising (CCR)とかやってたな。
海辺にきれいなプールまであるよ。こうしてカナダで暮らしてると、国民が政治にちゃんと注意を払い政治家にしっかりと仕事させていれば、町と人々の生活が潤うのだなといつも感じる。
都会だけでなく俺が暮らす近郊タウンも移民と自然増で人口が増え続けており、住宅地や分譲アパートの開発が常時行われている。大型アパートは大型店を取り囲むように合理的に配置され、新たな町が着々とできていく。
なのでどこの郊外タウンもニュータウンは似たような見かけになり殺風景ではあるが(バンクーバーのような都会はそこがさすが多様性を持ち美しい)、郊外でも経済はグルグル回るので町と人々に余力があって、旧市街には小さなきれいな店も多数残っている。カナダで暮らしていると、政治家と官僚が賢いと国はこうなるんだなと実感するのだ。
日本では国の福祉と教育と地方経済には金が回らず、子供や親や研究者たちが困窮してる一方で、海を埋める土やそれに関わる人々には湯水のように金が流れていく。こんな金の使い方をする政府で国が持つわけがないでしょう。
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以下長くなりますが、れいわへの投票は、山本太郎のいろんな演説動画を見て決めました。
「この国が壊れていくのをもう待てないでしょ? 国民の半数が生活が苦しくて、貯金もなくて、働き方がぶっ壊されてるんですよ! 金持ちは海外に逃げられても、大多数はこの国に生きるしかないわけでしょ。だったら政治がやるしかないじゃないかよって話なんですよ!」
と彼は、庶民はみんな働かされすぎ、給料少なすぎ、税金高すぎで、もう持たないよと涙を流すわけです。
「今だけの、金だけの、自分だけの政策を貫いてきた奴らが、どうして今も国会で行き来してるんですか! 竹中平蔵みたいな人間を、まずはあいつをつまみ出せって話ですよ!」
そうだー\(^o^)/! 彼は消費税を廃止し庶民の生活と経済を底上げするとともに、富裕層の税金を上げ、日本を派遣の低賃金無結婚国家にした自民党と竹中平蔵には責任を取らせろと言ってるわけ。これは若い人たちに届くよね。投票率上げるよね。他の野党は理性的すぎてここまで言わないじゃん。だから選挙に行かないんだよ。
つまり山本太郎は今、シャウトして政治の季節を呼び起こしてるわけですよ。彼の演説は通りがかりの人の足を止め、聞かせ、大声援を巻き起こし、終わった後聴衆が帰らずその場で議論を始めるんだそう。すごい。――ちなみにどこへ行ってもブーイングで応援演説にならない安倍総理とは、なんたる違いでありましょうか(笑)。
安倍政権がどれほど失政と不祥事と犯罪を重ねても、選挙の投票率が5割より上がらない限り、岩盤層に支えられてる彼らの行いを正すことができない。山本太郎が無関心層をかき立て投票率を押し上げてくれれば、共産立憲社民ら野党も共闘し、国民の声で国を正すことが可能になる。希望はあるわけです。
もし私が東京に住んでいたら、公明党の党首を落とし辺野古埋め立てを止めるために東京で立候補した、沖縄創価学会のれいわ野原ヨシマサ氏に入れたかった :-)
ちなみに経済評論家森永卓郎氏によれば「消費増税すれば消費減少はリーマン・ショック級」、各党の経済政策は「自民10点、公明10点、立憲50点、国民40点、共産70点、維新40点、社民60点、れいわ新撰組95点」だそうです。星をつけるとこんな感じね :-)
◎れいわ新撰組95点
B共産70点
Y立憲50点
▲社民60点
ちなみに共産党は高名な憲法学者が政策を精査し、明日政権を取ってもバリバリやれると太鼓判を押してました。俺も政策を読むと感心してしまう。山本太郎がいま巻き起こしている旋風で野党が躍進し、次の衆院選で共産党を筆頭に全野党が連立政権を取りに行くというのが実現可能なベストシナリオではないだろうか。◆
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