【ピカデリー線の災難】ヒースロー空港からの移動も大変だった。いや災難だった。到着した日は驚異のヒートウェーブ35度で、こりゃ東京だねとまず驚く。
空港からターミナル駅キングスクロスまでのピカデリー線は、遊園地の電車のように古く小さくかわいらしいのだが空調がない。湿気もカナダよりはるかに強く汗タラタラだ。
しかもロンドン都心まで1/4ほど進んだところで止まり、列車が「キャンセル」されてしまった。
『ENDED』という見たこともない行き先表示に俺たちは呆然とし、次に来た車両に移動するも同じくキャンセルを3~4回繰り返す。そこでようやく「熱波で電気施設が壊れ、ピカデリー線は全線運行停止」と乗務員からの非公式情報が得られた。「駅から出て各自なんとかしてください」。なんとかしろって…。
さらにバスの降り場も間違え、35度の中スーツケースを引きずり炎天下を15分ほどトボトボ歩く。キツイ。すでにロンドン郊外の町並みは魅力ありカメラで撮りたいのだが、両手が荷物でふさがり暑くそれどころではない。ふー。
イーリング駅→エリザベス線→もう一度乗り換えて、ようやく目的地ハル行きの長距離が出るキングスクロス駅に到着した。ピカデリー線1時間の予定が2時間半かかり、切符を買ってあったハル行き列車はとうに出発していた😔
ハル行きチケットを買い直し(※)、待ち時間に軽食を取り、ようやく一息つく。しかし英国暑いね。湿気もすごい。カナダはやっぱりカナダドライなのだ。
(※間に合わないのはNorthfieldsで確定してたので、出発時刻前にスマホからキャンセルを入れておき、あとから払い戻ししてもらえた)
ようやく目的地ハル行きの長距離列車へ。ロンドン→ハルの鉄道はAzumaという名で、作りと乗り心地がどう見ても新幹線であった。これは新幹線だろとあとから検索し、やはり日立の新幹線だと知る。
山がひとつもなくものすごくフラットな、イギリス東部の美しい田園を親戚宅へと汽車は超高速で駆け抜ける。古い鉄路とローカル駅が味わい深い。ドンカスターという大きな駅を経由していた。ドンカスターカップという有名なレースのある競馬場の町だ。
午後9時、予定から3時間遅れで親戚宅に到着。家を午後3時に出てまる24時間の移動だった。ふー、お疲れ様でした。
■5月27日 2日目:絵本のようなフェリビー村
昨日は疲労困憊だったが、宵から気温が下がったおかげもありよく眠れて、イングリッシュモーニング初日を楽しんでいる。いやーやっぱり英国違うな、ミルクにもユニオンジャックですよ。日本ミルクとかカナディアンミルクなんてないもんねw
この家の猫は庭に住んでいる。屋根のついたベッドがある。イングランドの猫は庭でまったり暮らせるんだ。いやーやっぱり英国違うな、カナダだとアライグマやコヨーテに襲われちゃうもんね。 クマもいないし、ネイチャーが穏やかな国なのだ。
というわけでお国柄いろいろ違ってイングランド面白い。人の家に泊まるのも久しぶりだが、うちのカナダ家族と同じノリで気を使わせない気さくな人たちで(左・奥様のイトコCh)、のんびりと疲労回復させてもらっている。ヨークシャー訛りは半分くらいしか聞き取れないw
親戚のお宅はヨークシャーの中都市ハル郊外フェリビーという村なのだが、普通の住宅地の家々がやたらと古く美しいのがイングランドすごい。別に高級でも軽井沢でもないのに家が美しい。犬を連れてるご婦人が親戚の知人だった。皆が皆を知ってる郊外ライフ。 pic.x.com/PQQ7w0PZ5M
すごい古い教会が見えてきて仰天すると、ここが親戚の家の教会で、奥様の叔父のお墓があった。
奥様は子供の頃その叔父さんに遊んでもらったそうで、叔父さんのお墓を掃除しながら、久しぶりねと墓碑をさすっていた。日本の墓参りと同じだった。
管理人の方がこれまた知人でチャーチの中にも入れてもらえた。田舎だなあ、やさしいな。俺の田舎と同じだな。建物は19世紀、教会は1200年頃創立だって! そんな昔からこんな田舎の隅々にまで、人々の暮らしがあったのだ。日本と同じだな。 pic.x.com/Rh87N6pnuf
教会通りの街角に、当たり前のように床屋がある。「ペニーレイン」じゃんと思わず声が出た。
Penny Lane, there is a barber showing photographs Of every head he's had the pleasure to know
行き交う人々が俺にもハローと声をかけてくるんだよ、ほんとに。 pic.x.com/bj3Ui407Zq
ヨークシャー州の港湾都市 Hull 散歩もステキだった。奥様の母はここで育ち、ドイツ軍の爆撃も受けたそうだが、旧市街は何百年も昔からのレンガ建物と石畳に満ちている。旧市街は完全にヨーロッパ。石畳の道はローマかアテネで。即物的な俺は、パリとか行く必要ないじゃんと思った。
バーンと登場する大聖堂! しかし観光客がまったくいないのが奇妙だった。なんで観光客が殺到しないのかと不思議に思うくらいの美しい古都なのだが、まあイギリス中にこういう町があるからということなんだろうか。これが日本やカナダにあったら大変である。pic.x.com/ruN2FrM2sH
Hull 市の川の広さにも驚いた。俺が見た最大の大河で向こうが見えない。あとで調べるとかつては英国南部とヨークシャーを分けていた、英国最大の川だとのこと。対岸まで約3km〜4km。
「ハンバー河口はなんとイングランドの全陸地面積の約5分の一に降る雨水を集めて海へと流しています。イギリスで最も大量の淡水を海へと供給している、まさに生命線のような場所です」
奥様の一族が暮らすこのフェリビー村は、小さくてほんとうにかわいらしい。今日ものんびり散歩した。道行く人が「Good day!」と声をかけてくる。いいお天気ね。
道の名がアベニューとかではなくLaneなところがカワイイ。スクールレーン、学校小路。ほんと車がすれ違えないような、小路ばかりでできている。 pic.x.com/GsVIEQ7ELf
夜は奥様イトコに、彼女の周りで大流行だという『ファイブクラウンズ』というカードゲームを教わった。ツモとチーと捨て札で回す麻雀そっくりなゲームで(古典カードゲーム『ラミー』が元)、。配牌を並べ替えべどう揃えようかと考えるワクワクが毎ラウンドやってくる好ゲームだ。 pic.x.com/q25Y1pmTbM
しかし捨牌が1山にまとめて置かれるので、直前プレイヤーの捨牌しかポン・チーできない。そこがメカニクス的に麻雀よりはるかに弱いな…とボドゲマニア的なことを考えていると、イトコさんが1~3ラウンドで毎回上がってしまう。俺と奥様は毎回「え…ww」と絶句するばかりであった。面白いのだが、手を揃えている時間がない。
「なんだこれはw コンピュータ麻雀がそういう血も涙もない勝ち方をするよ、アナタは数学的天才ですか」と笑いながら1ゲームを終え、俺はマイナス250点の記録的惨敗であった。
面白いけど、このゲームが好きなら本物の麻雀を覚えるといいよとChにオススメしておいた。このゲームは早上がりで他のプレイヤーにマイナス点を与えるという戦略しかなく、要は確率計算ゲームなのである。運と戦略を絡め、大きな手を狙いじっくり時間をかけられる麻雀のほうがはるかに面白い。
続けて俺たちがお土産に買っていった『ボーナンザ』で俺が勝つ。ヨシ。ボーナンザ気に入ってくれたらいいな。
■5月29日 APS-C望遠レンズ初体験
滞在先の旦那ALもキャノンのAPS-Cで野鳥を撮るカメラ父さんで、滞在中に野鳥を撮りに連れて行ってもらうことになっている。彼のカメラを使わせてもらったが、レンズ重い! 腕が筋肉痛ww pic.x.com/wJf8BKmhRM
そして非マイクロ4/3のカメラはこんなに手ブレ厳しいのかとびっくりした。古いカメラ(EOS 80D)ゆえかレンズISだけなのだが、400mm相当で20枚中2枚くらいしか止まらなかった。マイクロ4/3で昼間のシャッタースピードならISなしでも止まるので、センサーが大きく重いカメラはシビアなのだと知る。野鳥はモノポッドで撮るそうだ。撮れてる写真はすごいけど、スナッパーとしては絶対使えないなと思った。普段持ち歩けないし。 pic.x.com/xmYl49brWb
■5月30日 城塞都市ヨーク
■5月31日 英国最大級の野鳥景勝地
本日は野鳥カメラ兄貴に英国最大級のトリの名所 Bempton Cliff に連れてってもらった。
野鳥撮影のあとピクニックをした。あーいいなあこのイージーな感じ。キャンプみたいだ。マグカップを持ってくるところが英国的だ。
このうちの旦那はスポーツ好きでパブでビールをガブガブ飲み、頑固だが気のいい人で、ほんとイギリス人という感じがする。奥様のイトコChはお姉さん気質で、なにからなにまで面倒みてくれるカッコいい人だった。一族共通してボッシー(指図しがち)だが本当に優しい。滞在は今日まで。お世話になりました。 pic.x.com/c0H6OOw0rF
「イングランドだなあ」といえば昨日は親戚の村Ferribyのロックフェスで、大トリのオアシス・トリビュートバンドDefinitely Oasisのオアシス3連発で超盛り上がっていた。家にいた俺にも村人何千人かのDon't Look Back In Anger大合唱が聴こえてきて、感動的だったなー。 pic.twitter.com/7r8dXc7TVL
— トモBC🇨🇦 (@tomosakata) May 31, 2026
夜荷造りしていると、窓からオアシス・トリビュートバンドDefinitely Oasisの演奏が聞こえてきた。今日はフェリビー村のロックフェスだったのだ。オアシス3連発で超盛り上がっていた。遠くから聞こえる村人何千人かの Don't Look Back In Anger 大合唱が感動的だった。イングランドだなあ。




































