奥様の故郷東海岸ノバスコシア州から訪ねてきてうちに泊まっていた学友が空港へ向かう。礼をいう彼女に、そちらこそ来てくれてありがとうと答える。「一緒にいる君たちは実にかわいらしくて、大学の頃もそうしてたんだろうなと想像できるよ」。自分が会うより前の奥様が、友人とキャンパスでキャイキャイしてた光景が目に浮かびナイスなのだ。
別れの朝奥様と友人はカウチで肩寄せあって、少しセンチメンタルになってるようだった。もし友人一家が東海岸からこっちに移住したら、どこに住んでどんな仕事をするかと不動産サイトを眺め、想像をふくらませていた。カナダには仕事を求め東から西へと移住する男の悲哀を歌った名曲がある。
フォー・ストロング・ウィンズ (Ian and Sylvia)
『アルバータへ行くことにしたよ。秋は気候がいいし
仕事を世話してくれる友だちもいる
もう一度俺が尋ねたら、君が気を変えてくれないかと思ってるけど
もう百回以上その話はしたしね
四つの風は交わることなく吹き
七つの海は波高く、何があろうと変わることはない
いい時はもう過ぎてしまった
俺は次へ行くべきなのさ
もしこっちに戻ることがあったなら、君を探すよ』
こうして旧友と会う機会をもっと持てたらいいのだけど。遠くで暮らすというのは、さびしいことだ。
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