娘が先月やった自分たちのミュージカル音楽を車でまたかけていた。まだこれ聞いてんのかと笑ったが、歌を聴くとその場面が蘇り、このシーンは笑ったなあと話が弾む。「I miss it so much」と彼女はいう。ミス・イット。恋しい、なつかしい、あのときに戻りたい的な気持ちね。
ミュージカルって昔は興味なかったけれど、一度ステージを見ると考えが変わる。この場面は
①スキャンダルを狙う新聞記者たち
②うかつなことを答え墓穴を掘るムードまんまんのスター(プレスリー風)
③スターの答えを遮り愛国者イメージを吹聴するマネージャー
④愛国スター万歳と小鳥のように歌うファンクラブ
②うかつなことを答え墓穴を掘るムードまんまんのスター(プレスリー風)
③スターの答えを遮り愛国者イメージを吹聴するマネージャー
④愛国スター万歳と小鳥のように歌うファンクラブ
という多彩なコメディ要素が、セリフ、いいタイミングで入ってくる生バンド演奏、代わる代わるリードを取る演者の歌と振り付けで見事に構成されていて、うーんと唸るほどウェルメイドだった。歌なしの演劇では作りようがないミュージカルの瞬間というものがどんどこ出てくるわけ。
「どの曲も最後にステージ上全員で歌うのでなんとなく感動的に盛り上がるけど、実は何も感動的ではないってところもバカバカしくていいよね」と俺がいうと、そうなのそうなのと娘は大喜びしていた。60年代のヒットしなかった作品なのに洗練度がすごくて、米ブロードウェイというのはすごいなあと思いましたです。
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