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2015/06/19

日記「美しき感傷の『風立ちぬ』」

「バンクーバー散歩」「ヒップホップダンス発表会」「日本エレクトロニクスの弱点」「突然中古 PC に移行」「二度目のヒップホップ」

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■15/04/26(日) □ バンクーバー散歩
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 久しぶりに家族行事だわよと奥様の声掛けでバンクーバーへ。ADの友人のバンクーバー名店のシェフが新たに出したというメインストリートのフレンチレストランで、出てきたシュレデッドポークのサンドイッチが実にうまかった。フレンチのソースに味噌を加えてあるような気がする。うまい。俺の飯運の悪さとカナダ人の外食要求レベルの低さが合わさって洋食でうまいものに出会うことが俺はほとんどないので、これだけで気分が盛り上がる。ケーキもコーヒーもうまい。さすがとしか言いようがない。




 そこから博物館に行くMのプランだったのだが、天気がいいから公園へ行こうと提案しキャンビーストリートからクイーンエリザベスパークへ行く。萌がMのお腹にいた頃に来てからだから 15 年ぶりだと思う。なつかしい。昔の砕石場を庭園にしたそれは美しい公園で、春の温かい中ここをのんびりと回ると幸福感がある。いい日であった。

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■15/05/03(日) □ ヒップホップダンス発表会
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 萌が半年ほど前から習っているヒップホップダンス発表会を見に行く。ヒップホップだけじゃなくタップダンスなど様々なダンスが一同に会しており、振り付けもよく考えられていて思ったよりもずっと面白かった。

 しかし見ていれば自然とわかるのだが子供のダンスなので、振り付け指導の講師の熱意と才能で演技のクオリティはおよそ決まってしまう。アメコミコスチュームを着た「ヒーロー」とかヘルメットの労働者を模した「ワーカーズ」など各組テーマに沿ってコスチュームと振り付けに凝っており楽しかったのだが、萌のグループはテーマが「スウェットパンツ」だという。このためにお揃いのスウェットを買わされたのだが、演技はスウェットパンツを履いたティーンが踊るというだけだった。スウェットパンツにいったいどういうテーマ性を持たせられるのかと…(ため息)。

まあ振り付けはどうあれ、萌自身の踊りはこれまで見たことがなかったので(家では本人が照れて見せてくれなかった)、ウホホまじでヒップホップだすごいと声が出てしまった。うまいではないか。本人もやる前は緊張していたけど演技後は達成感があった様子。よかったよかった。

 しかし練習は見学禁止で、今日も写真ビデオは撮影禁止。映像をほしければ公式 DVD や写真アルバムを買えというシステムになっている。このカナダの子供の楽しみを人質にしたビジネスモデルには本当にうんざりさせられる。こんなモンキービジネスに関わらず日本の田舎でのんびり高校生をやっていた俺は、その点だけは幸せだった。

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■15/05/12(火) □ 日本エレクトロニクスの弱点
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ばば様を病院に送り近くの駐車場で待機中。膝の上にはなぜか昨日買った奥様のタブレットがあるし、ここには Wifi もあるのでツイートしたり読み物したりして退屈をしのげる。まったくカナダはパブリック WiFi が多くてありがたい。

 タブレットの機種は台湾 ASUS の高級品 T300 Chi といい、美しく高性能である。しかしやや重くバランスが悪い。タブレット部とキーボードがマグネットでガシッと接続する形態になっておりその堅牢さが売りなのだが、しかしその特殊な機構ゆえに角度の自由度が低く、膝の上に置くと斜め上からスクリーンを見る角度になる。しかも手を載せていないとキーボードが浮いてしまいそうなくらいバランスが悪い。また合体しただけではキーボードが接続されずキーボードスイッチを別途入れる必要がある。各種スイッチも異常に小さく押しにくい。USB は全部マイクロなのでマウス等使うにはアダプタが必要となる。月に一度キーボードと本体をワイヤでつないで充電しなければならないのも欠点。全体として、見た目はいいがえらい使いにくいなコレという感想になる。

 ASUS は社のフラッグシップとしてこの Chi(漢字で「気」)に精魂つぎ込んでるようで、たしかに台湾製らしからぬ高級感がありよくできている。しかしどうしてこうも明らかな欠点だらけなのかという感じ。日本製ならばこんなあからさまな欠点は残すはずもないし、キーボードやスイッチ類の操作感は2倍よくできるだろう。

 現代日本エレクトロニクス最大の弱点は外国で売ってないことだよ。以前はたしかに台湾韓国製と価格面で勝負にならなかったが、消費者はこの程度でも見た目が良ければ $800 出してくれるのだ。この値段ならば日本だって同等以上のものを当然作れるだろう。いやきっとすでにあるだろう。それをなぜ輸出できないのだろうと思う。

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 しかし Windows 8 はひどいな。操作法をネットで検索して調べないと開いたアプリを閉じる方法さえわからない。Win7 までは普通にできたことが、高度なチューンを施し改造しないとできなくなっている(Start ボタンがないというのは本当にひどいので、まず最初に改造した)。コンピュータはどんどん不便になってゆくと誇張でも比喩でもなく実感として感じる。Apple と Google がスマホ発祥の非論理的インターフェイスを推し進めているのだが、Microsoft も追随してるのである。

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■15/05/22(金) □ 突然中古 PC に移行
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 Mのタブレットをいじったあとでは自分の PC の 1.6Ghz + 1GB RAM が死ぬほど遅いので、実用速度にするためもう 1GB くらいメモリーを買おうと中古 PC 屋のサイトを開いたら、

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$199 HP 6005 Pro AMD Phenom x2 3.0GHz Win7 Pro 64
【4GB】 DDR3 Dimm 160GB SATA HDD DVDRW Burner
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 なんてのが最初に出てきてアップグレードがバカバカしくなった。これを買い移行します。計算速度2倍メモリーサイズ4倍やで。すごい。

◇

 16:38 システム移行中、日記を書けるところまで復活。まだ操作感に慣れず、キビキビしすぎて神経質に感じる。軽自動車レベルだったのがスポーツカーになった感じ。

前の PC のハードドライブを新 PC に移植するぞと箱を開けてみてびっくり。見たことないパーツだらけや。なんだ CPU に載ってるこの工場みたいな配管は。そして移植しようにももう IDE なんてコネクタがない。どんだけ世代の古い PC を使ってきてたのか俺は(笑)。

 まあ考えてみれば 10 年落ち? くらいの前のマシンですら DVD は SATA だった。IDE がないとなると SATA を買い足さねばとまた出かけて 15 ドルで買ってきた。これでよし。快適です。なんでもっと前にこれをやらなかったのかシリーズである。

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■15/05/23(土) □ 二度目のヒップホップ
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 二度目の萌ヒップホップダンス発表会に行ってきた。今回はクラシックバレエ組との合同コンペで、俺はバレエというものを初めて目の前で見たのだが、見習い中のスチューデントでも繊細な動きの美しさにおーと胸が動く。これの鍛え抜かれたプロを見たら、そりゃ感動するだろうね。

最後にスローなエレクトロポップにバレエの技術で軽やかに舞うグループが出てきたのだが、これがまるで Perfume だった。奥様に耳打ちするとそうねという。あのつま先までコントロールされたリリカルな動きって、バレエ的だったのか。この組が本日ベストだったな(写真はイメージです)。

◇

 しかし前回は郊外タウンの牧歌的大会だったのだが今回は生き馬の目を抜く都会バンクーバーで、その筋では有名だという地元ダンススクールからヒップホップ組に大挙参加者があり、レベルは違うわ向こうはホームで大歓声を浴びこっちはアウェイでシーンとしてるわで、萌たちは完全に圧倒され気の毒であった。「彼らはすごいわよね。うちなんか全然ダメ」とぼやいている。いやまあでも頑張ったよ。前回よりうまくなってたし。まあ週一のレッスンじゃあれは無理だから、彼らはプロになるために毎日シリアスにやってるんじゃないかな。上手な子は3~4ものグループで踊りまくっていたからね。

 萌に言っても慰めにはならんのでそれ以上は言わなかったが、奴らはすごいけど先生がよければ萌たちだって簡単にもっとよくなるよ。ダメなのは先生であって、君らの責任ではない。

 それに彼らはたしかにめちゃくちゃうまくて見事だったのだが、ヒップホップってみんなパフォーマンス中に怒った顔してるのが俺にはどうも違和感であった。親に習わせてもらいまめに送迎してもらって楽しくやってるんだから怒った顔なんてまったくの演技であり(まあ演芸なんだから演技が悪いとは言わないが)、なんか恵まれすぎてるぜと思ったな。若者がこうして恵まれすぎてるから、シルクドゥソレイユみたいのは出てきてもいいロックバンドは出てこないんだよな、カナダって。昔から、親戚の子供らを見ながら俺はそう感じている。

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■15/05/30(土) □ 美しき感傷の「風立ちぬ」
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ジブリ【風立ちぬ】を見た。「マッサン」のテーマとして俺が受け取りツイッターでつぶやいた「君なしには不可能だった(I couldn't have done it without you)」という言葉が、そのまま英語字幕に出てきた。これもまた愛と感謝の物語だった。美しい映画だった。泣けた。

たけひ氏
印象的だったのは、過ぎし日の日本の風景の美しさで、宮崎アニメ的な誇張もあるのだが1カット1カットが夢のようだ。戦前の息苦しさも押さえつつ、それでもひとつの時代を映像の力で肯定的に再現するという試みはまさに映像作家しかできない偉業だなと思った。
りかぞう氏
なぜ私は「風立ちぬ」を見に行ったのかな。何か「行かなきゃ」っていう気持ちが働いたから、としか言いようが無い。そしてとても良かった。エンドロールの間、どう説明していいかわからないけど、ものすごい泣いた。エンドロールが終わっても涙が止まらなくて、恥ずかしくてトイレに駆け込んだ。

 2013 年にスクラップしておいたいくつかの「風立ちぬ」ツイートを今見ている。いつもツイートを見てる人たちの風立ちぬ感想をあまさず読みたくなる。だけどそんなことはツイッターの機能的に無理で、風と共に去りぬっちゃってるんだよね。

◇

 昨日 N スペ『高度成長 何が奇跡だったのか』を見ていて、戦前からの技術がつながり興産により日本が敗戦から立ち上がっていくさまをドラマチックに感じやはりある種の感動があったのだけど、そういうベース知識がない外国人には「風立ちぬ」で伝わらないものがあるのかもしれんなあと思った。

 というのは「風立ちぬ」は夜遅くに見始めたのだが、Mと萌が寝落ちしてしまったんである(笑)。ジローが三菱に入るとか飛行機試験で日本製のダメさが露呈するといった描写があるたびに、「こ、これがあのゼロ戦に…そしてやがて自動車産業に…)という感慨に俺だけが盛り上がっていた。

 軽井沢の万平ホテルでの恋とかもやっぱり、ちゃんと読んではいなくても一般常識として大正の避暑地の恋文学を知っており、それが美しい映像になってるから俺の感動トリガーは多めに引かれちゃう。「これうちもジョンとヨーコも行った軽井沢だよ!」と画面を止めM萌に力説してしまった。

 「風立ちぬ」はそうした日本のノスタルジーと感傷とを宮崎監督が思い切り恥ずかしげもなく美しく詰め込み、愛することと風に飛んだものを見事に捕まえること以外に何も持たない少女と風に飛ぶ夢を追い続ける男の恋も熱く描いてくれ、最高によかった。「千と千尋」以降で一番よかったです。

 「風立ちぬ」には宮﨑駿アニメ自体へのノスタルジーと感傷もたっぷりと含まれていたな。人々の動きや表情、風景情景、空とイタリアへの憧れ、イタリア映画っぽい音楽、ジブリっぽい音楽。もうこれからはそんなに見れなくなるのでしょうが、あなたなしにはなにもかも不可能だった。ありがとう。

2013/03/05

日記「レスリング炎の最終戦」

「ポップ音楽はカラオケなり」『「ブルゴーニュの城」学習』『ブルゴーニュで苦戦中』「ブルゴーニュとグレンモア」

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■13/02/22(金) □ ポップ音楽はカラオケなり
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グラミー賞時に俺がプリンスを称揚しビデオを見せたところ萌が「キス」をえらい気に入り、ヘビーローテーションで聴いている。90 年頃の名作ビデオクリップの数々を見せてやりたいのだが、プリンスはなぜか Youtube に厳しいらしくほとんど見つからないのが残念。

 宿題をしながらボウイも聞いてたし、「車で送迎中は親が聞きたいものを聞く」ルールによるロックリハビリ療法が実りつつある。まあポップが抜けることはないだろうが、ポップでもいいものとそれ以外を聞き分けてくれるようになっていただければ。

 音楽に関しては、「良いポップ音楽」には俺もちゃんと興味を示すことで萌の気持ちがほぐれている気がする。実際萌が聞いてる音楽で「お、なにこれかっこいいじゃん」と尋ねるとレディガガだったりするのだ。最近俺が反応した「サマーボーイ」は古い歌らしいが、メロディや「♪ク-ク-ク・クレイィズィー」なんて言葉の発音がぞくぞくするほどカッコいい。歌詞内容はルースターズのサマーロマンスのガール版だし。彼女はモノが違うな。


Summerboy - Lady Gaga

Nowhere Yeah we're going nowhere fast
そんな急いで どこへもいかないで
Maybe this time, ill be yours you'll be mine
メイビー今日は うまくいくかも
c-c-c-crazy, get your ass in my bed
ククク・クレイジー ベッドにちょっと座って
Baby you'll be, just my summer boyfriend
ベイビー あなたこそ夏の恋人
Summer boy
サマーボーイ

Lets get lost you can take me home
迷ったふりして連れてって
Somewhere nice we can be alone
どこかナイスなところで2人だけ
Bikini tops, coming o-o-off
ビキニが取れちゃって
Don't be sad when the sun goes down
暗くなってから目が覚めて
You'll wake up and im not around
あたしがたとえいなくなっても
Ive got to go oh, oh, oh, oh, oh
泣かないで 行かなくちゃ
We'll still have the summer after all
夏はまだまだ続くんだし

 ◇

 でこういうのだったらいくらでも聞いてくれて文句はないのだが、シャワーに入るとケイティペリーなどの凡ポップをどえらい大音量で歌っている。これはおそらくああいう歌メロが最初から最後までぎっちり詰まった今風ポップソングは、間が持ち誰でも気持ちよく上手に歌えるというカラオケ的効果が高いんだろうな。喉をウイウイとうならせ「なーんとかダンシン in the サンライッ! なんとかハイライッ! なんとかムーンライッ!」とか歌うとフィジカルに気持ちいいんだろう。現代チープポップはこういう小学生的韻踏みに満ちている。カラオケとして優秀なものが洋の東西を問わずポップ音楽として売れているんである。

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■13/02/24(日) □ 「ブルゴーニュの城」学習
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ブルゴーニュの城@boiteajeux
「洛陽の門にて」はずっと楽しんでいるがオンラインで構築系ボードゲームがやりたくて探していると、「ブルゴーニュの城」が浮上してきた。見た目は悪いしめんどくさそうだが、非常に人気が高く面白いらしい。

 詳細な日本語ルール解説ページ(もげきゃっち「『ブルゴーニュ』ルール説明(私家版)」)があったので読んでいると、同じ家畜タイルを並べると累算で得点が増えるとある。おお、これはカルカソンヌ・ハチエンダ的だとこれだけで気に入った。やっぱゲームは気前よく資源を稼ぎ、それで何かをやれるダイナミックな方がいいよ。テキスト効果を読みちまちま何かを操作するのはめんどくさい。

 いつも通り1人2役で始めてみると、タイルはどうも1個1個全部効果が違うらしく、評判通り読むのが時間がかかる。しかも効果はすべてがアイコンなので、マニュアルを見ながら何度もやって記憶しない限りまったくわからない。このへんは見た目通りめんどくさい。しかし「市役所」を置くと「続けて自ストックにあるタイルをサイの目に関わらずどこでも置ける」といった効果は明瞭かつメリットが大きくわかりやすく、それを使いたくて手番が待ち遠しい感じが好感触である。

 ◇

 ルールを読みつつちょうど半分まで進み、面白いがここまで1時間半かかっている。えらい長いゲームだ。ゲームの概要は分かったのでソリテアは中止し実戦をやってみよう。ダイスを使い打ち手を選択していくのは楽しいし、点を取る方法はひと通り理解したが、どう組み合わせたら得点が伸びるかはよくわからない。黄色のボーナスタイルが鍵っぽい。

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 【対戦】1人2役だとうんざりするほど時間がかかったのだが、2人戦だと意外やすいすいと進み、他のことをしながら順番が来たらダイスの目と取れるタイルを見て進めるだけで、実質1時間半ほどでゲームは終わる。序盤は俺が町タイルをあらかた抑えたせいかあまり差はつかなかったが、後半にぐいぐい引き離され 217-126 のダブルスコアで終わった。相手の点は後半加速度的に伸びていたが、途中で見てみると一面羊の素晴らしいファームを作っていた。あれが累算で点をくれるんだろう。うらやましい。

 感想としては、面白い。しかし資源をがっぽり稼いで何かをするというゲームではなかった。制限がややきつくボーナス点のとり方がわかりにくいグレンモアという感じだな。サイの目を操作できるところはストーンエイジ的でもある。後半に大物タイルが出るような演出もないので加速度的に盛り上がることもなく、淡々と進み終わるという感じ。

 詳しいプレイ記事によると黄色の「知識」タイルが拡大再生産要素になっていて、コレで点を取ると決めてコンボを組んでいくのが王道らしい。黄色タイルの説明がどうも意味不明だったので初回はやはりそこまでは至らなかった。黄色タイルは最優先して取らないといかんのかもしれない。黄色タイルの説明をプリントしようかなというくらいには手応えを感じるゲームであった。

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■13/02/26(火) □ ブルゴーニュで苦戦中
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 「ブルゴーニュの城」のタイル一覧をプリントし2戦目を真面目に始めたのだが、イマイチ見通しがよくないゲームである。具体的にはサイの目を+-1できる黄色タイルが非常に重要なわけだが、これが4種もあるのでどの種のタイルに効果がかかっているのか覚えられない。さすがにアグリコラほどではないが同じように例外処理が集積していくシステムなので、

「こいつの効果で●と◆と◇は+-1だから……サイコロ6で5か1も取れるので◇に使い……サイコロ2のほうは……△を取りたいがあれには何か+-1効果がかかっていたっけ?(とリファレンスシートを見る)………いや待てよサイコロ6には黄色効果とワーカーも足せば4にもできて○も取れるな、そっちのほうが最終的にポイントが増すのか………?」

という感じで、分岐が増え思考がぼやけていく。こういう《分岐をどこまで増やし分析できるか》という、脳の暗算量とメモリー保持力に依存する思考は、俺は気持ちよく感じないんだよな。結局のところキリがないので「まあいいや」と分岐分析をあきらめ適当なところで打つしかなくなるのである。

 これは個人ボード上に4種の+-状況がひと目でわかるマーカーがあるべきだよな。というか「ストーンエイジ」のようにサイコロ自体に+-効果が与えられていれば何も記憶する必要はないわけで、SA はやはりよくできたスマートなシステムだと思う。+-1が4つもあるのは無駄な複雑化なのであって、ゲームメカニクス上どうしてもそうしたいならマーカーをボード上に作り、プレイヤーの記憶依存を下げるべきだ。

 それにタイル一覧を見ながら残り2ラウンドでどうボーナスを稼ぐかを調べてるのだが、これといった方針が立てられない。ここも、ボーナスは5種類の掛け算式であるとさえわかれば後は悩むことなく突き進めるストーンエイジのクリーンさに軍配が上がるな。

 ◇

 2戦目の相手は、船を取りまくることで手番を増やしグッズを集め売りまくっているらしい。これは単にメインボードと個人ボード間でチップを往復させるだけでさほどイントレスティングじゃない戦術だが、それでも点は取れるのかな。あそうか「商品一個につき、プレイ人数分のポイント」か。1個2点はでかいな。これは黄色のメイン得点源を見極めてそこに手番を集中してポイントを積みつつ、他でもコツコツ取るという感じのゲームなんだろう。

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■13/02/27(水) □ ブルゴーニュとグレンモア
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 「ブルゴーニュの城」は2戦してルールとゲーム内容は分かった。ダイスの目をいじって目的を遂げていくというのは一目瞭然なるほどねで楽しいし人気があるのもわかるが、サイコロの目を操作できるよう細工し、それを生かしてタイルを取りタイル効果・ボーナスタイル等で得点を最大化するゲームなのだから、最初からプランを立てタイルを取り置ける「グレンモア」のほうが俺とうちの家族には話が早いと思う。これはグレンモアでできることをダイスで楽しむゲームであるといえる。計算を重くし、倍の時間をかけて。

 タイルを取って置くというゲーム性がかぶっているのでグレンモアの英語フォーラムで両者はちょくちょく比較され、グレンモアが BoardGameGeek 人気チャート 100 位前後(今見たら1年で少し落ちて 150 位)なのにブルゴーニュがチャートを駆け登っていることをいぶかしむ声があったのだが、たしかに俺もグレンモアファンなので同じ気持ちである。グレンモアの順位は妥当としても(何万もあるうちの 150 位は立派なもの)、これに 16 位という歴史的大傑作みたいな順位をつけるなんておかしいだろう。

 ルールを読んだときと始めた直後は俺もおお面白いと盛り上がったが、1戦2戦とも最後はダレた(理由は後述)。ダイス目とタイル効果を掛け合わせ得点を最大化するというコア部分の思考性が重い――もちろんそこが面白い――から時間がかかるゲームになってるが、ゲームに収まった全体のゲーム性はグレンモアよりブルゴーニュのほうがむしろ薄いのではないかと思う。

◆タイル配置ゲームとしてのゲーム性

 たとえばブルゴーニュはタイル置きゲームでありながら、その置く位置に意味が薄い。どのタイルの効果を使うか、どのエリアをいつのタイミングで揃えるかがゲーム上の意味であり、隣のエリアへの繋ぎやすさくらいしか空間デザイン的に工夫する余地はない(この繋ぎやすさもサイコロを2ほど操作すれば置けない場面はほぼゼロとなるので、さほどの障害とはならない)。タイル置きゲームの王者カルカソンヌの面白さはこの空間デザインにあり、グレンモアにはタイルを有機的にリンクさせ得点エンジンをデザインするタイル配置ゲームならではのゲーム性があるのだが、ブルゴーニュにはどちらもない。

 また、基本ボードで黄色を6枚置き、エリアを埋めきってしまったらもう変更できないのはどうかと思う。それ以後に強力な黄色ボーナスが出ても手遅れなのだ。出るかどうか、取れるかどうかわからないボーナスタイルのために1ヘクスを開けて待つというのも、色揃えボーナスは後になればなるほど小さいという仕組みから無意味だし。1戦目も2戦目も終盤はこのせいで戦術的に詰んでしまい、もうこれ以上何もできん(ボーナスを増大する方法がない)やんつまらんという感じになってしまった。俺はこれをヘクス式タイル置きゲームならではの欠点と感じるわけだが、好きな人は「この制限を考慮に入れた上で得点を最大化する」こともゲーム性と感じるんだろうか(これは拡張で「入れ替え可能」とするタイルがきっと出てるだろう)。

◆リソースマネージメント

 資源(リソース)を稼ぎそれを使って活動するのが現代生産ゲームの面白さなわけだが、ブルゴーニュにはこれもない。銀は産出するがそれでタイルを買うだけだし(つまりサイの目と価値は同じ)、船による交易も単なるチップ移動のお使いで、ためて売ればポイント増加というだけのことでマネージメントといえるほどのものではない。

◆テーマ性

 まあ上記の空間デザインや資源管理要素は単に俺が好むものであって、それらがなくてもサイコロを振ってタイルを取り置くのは楽しい。しかしゲームを通してやってることは「タイルを取りやすくするタイル」「タイルを置きやすくするタイル」「タイルを追加で取れるタイル」「ボーナスをもらえるタイル」をいかに多く効率的に得るかを争っているだけで、自分が城やら村やらを構築しているとは感じられなかった。多種生産施設を自前に備え、工夫して生産し考えて消費して特色ある村を作るグレンモアのほうが、はるかにシーマティック(テーマ性がある)である。同種の家畜をまとめるとポイントが累算するところだけがハチエンダ的で楽しいと感じた。

 でダイスを振って調整して置くというメイン部分はゲーム半ばにしてルーティン化して新鮮味がなくなり、仕込み=プランニングが下手なビギナーはいいタイルがなくなる各フェイズの終盤やゲームの終わりには得点を増やす方法とモチベーションを失うというのがこのゲームへの俺の感想だな。普通にいいゲームだが、もし現在これより楽しいゲームが 15 個しかないなら、そりゃ困るよ。

 ◇

 これを書いてるときちょうど「ボードゲーム大学・第 1 回けがわさんをお迎えして」というポッドキャストを聞き、そこで「BoardGameGeek はウォーゲーム上がりの米ゲーマーの影響が強く、ダイスを使った重ゲーにランキングは偏っている、軽いゲームは軽視されている」と言われていた。やっぱりね。その「ダイスラブ&計算好き」という嗜好の中での軽いゲームとしてブルゴーニュは好まれてるのではないかと思う。

 ◇

 そんなこんなを考えていると、やっぱりグレンモアがより深化した方向に俺の理想のボードゲームはあるなーと思う。村での生活をより多彩にシミュレートしたいというか。ボードゲームでシムシティがやりたいのかもな。

 グレンモアの拡張タイルが出ないかなあとよく思うのだが、「ブルゴーニュからアイデアをもらえないか」と今考えてみたら、ブルゴーニュにあってグレンモアにないのは同種動物タイルを集めると積算するところだけだと結論が出た。『牧場タイルを作り、家畜を売らずにつがいで入れておけばターンごとに増える』というアグリコラぱくりアイデアをいま考えてみたが、そんなにむやみに増やしても売れないというバランスもグレンモアにはうまく仕込まれてるしな。

 あまり人気のないいくつかの城や土地タイルに、なにか新たなルール/機能を与えてグレンモアをリフレッシュできないか考えてみよう。うちの奥様Mは今のままでも大満足なのだが、俺はさすがに何十回もやって戦術的に出がらし化しているのである。バランスよく全体で点を取り、大物ボーナスキャッスルできれいに締めるMに違う戦術、思いもよらぬエキセントリックな戦術で勝ってみたい。

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■13/02/28(木) □ レスリング炎の最終戦
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┃ 萌レスリング ┃
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 1年の総決算である学区最終戦にして順位をつける二度目の公式戦。5校ほどの他校の生徒もこれまでにすでに見ているはずで、そんなにとんでもなく強い子はいないはずだが、やはり順位がつく公式戦と思うと心臓バクバクだそうで、萌は朝からナーバスになっていた。会場に着いてみるとチームメイトたちを応援する萌の顔が、やはりこわばって見える。

 試合が始まると萌は例によってアグレッシブで、相手よりスキルやスピードがあるようには見えないのだが力が強いのかもみ合ってマットに落ちるとたいていいい態勢を取れ、相手の背中にまわりポイントを取れる。グラウンドで優位なのは腕の筋力が強いのか、それにチーム全体が強いのでコーチの技術指導がいいんだろうな。

 1戦2戦とも似た展開で押し倒してポイント先行し、後半は盛り返されるのだが逃げ切っての勝利。でなんと俺たちが着く前にも1勝してたそうで、体重別の決勝戦に行くことになってしまった。げげげ。まじですか。

 ◇

頭をつけた押し相撲が娘のスタイル
相手は萌より1つ年上で背が高くボディバランスがいいスポーツ系。前の試合を見たがスキルも高い。これは勝ち目がないだろうなと思ったのだが、萌は意外や健闘する。萌の強さは俺には謎なのだが、戦闘スタイルとして常に先手を取ってガッと組んでいくので押し相撲になり、押した状態で崩れていくのでいつもいい体勢を取れるのだろう。この試合最初のポイントも押し倒し相手の背中をつけ萌が先取、すごい!

 しかしグラウンドのもみ合いでは相手のほうが相当にうまく、背後を取られポイントを返される。この子はやはり萌とはスキルレベルが違う。しかし萌も脚を取りしのいでそれ以上は抑え込まれずブレイク。


リフトから背面投げを食らいそうになるが

相手の腕を取りブリッジで押し
相手の背中をつけポイント奪取!

相手の美技・逆立ち逆ローリング
パッケージホールド!

ホームの応援団が総立ち!
スタンディングから脚を取られ場外でブレイク。続いてまた先手で脚を取られ、くるくる回転してこらえるもそこから投げられグラウンド腹ばいで背中を取られる。投げは決まらずノーポイント。脚を取り抑え込まれるのをしのぐ萌。萌はファイティングスタイル的に先手を取られること自体少ないので、この辺の間合い呼吸とも相手がやはり相当に格上なのだ。

 抑え込みに抵抗する萌を相手が背後からリフトで持ち上げようとする。あ、いかんいかんカレリンズ・リフトが決まってしまう……とビビるもこのリフトが決まらずノーポイント、その瞬間萌が相手の腕を取ったままカウンターで脚を踏ん張りブリッジ、腕が利かない相手はつっかえができず背中が床に付く! ポイント! やっ・た! すごい攻防だ!

 そのまま萌が背中にまわり相手を抑えこもうとするが、相手は萌を背負ったまま立ち上がり(!)、萌の脚を取って崩しながら前転して逆ローリングパッケージホールドみたいな感じで萌の背中をつけようとする。スゴイ! これはすでにプロレス! 面白い\(^-^)/! これがカウントされ相手にポイント。現時点でスコアはイーブンじゃないだろうか。しかしこの相手の子は本当に強い。力任せじゃなく、スマートかつクレバーなレスラーだ。

 そのまま相手が萌を抑え込みにかかる。萌は手をクラッチして耐えるが、そのクラッチが切られた。あーいかん! このままではピンフォール(背中をついた抑え込み)1本になってしまう。耐えろ! 相手の渾身の抑え込み、萌の応援ガールズがマットを叩き耐えろと絶叫する。厳しい。

 しかしピンフォールは無理と判断した相手が体勢を変え、その間に萌は腹ばいへと移行する。これで1本負けはなくなった、ブレイクまで耐えろ―――タイムアップ! ―――応援ガールズが全員両手を上げイェイと歓声。―――え? 勝ったの?! 勝ったんだ! 体重別地区チャンピオンです、萌サカータ!

 ◇

 萌は信じられないという表情で泣き出す。相手の子はあーあと少し時間があればというスポーツマンらしいサバサバした明るい表情。萌も俺も最後の抑え込みで逆転されたかと思ったのだが(柔道なら有効2本ずつで延長戦という感じ)、総ポイントは萌が上回っていたらしい。駆け寄ったチームメイトに抱き締められ感涙にむせぶ萌。こっれはえらいことになった。母Mも泣きながら階段を駆け下り萌を抱き締める。すごいぜ萌。あれほど強い相手に勝てたとは。

 あとからビデオで振り返ると、リフト崩れからカウンターのブリッジで相手の背中をつけた2点が大きかったのだろう。先取点とあの点で勝ち点は足り、あのうまい相手にそれ以上の点を取らせなかったわけだ。マグレ気味ではありもう一度やったら勝てないだろうが、あの相手に決勝点を取らせなかったのは本当にすごいよ。これはサッカー日本代表がWCで欧州強豪を倒すようなものですよ。12 月の公式戦では3戦全敗だったのに、ここまで戦えるようになるとは。なんということでしょう。

 ◇

 しかし萌がなにかで賞を取り感涙にむせぶシーンというのはいつか必ずあると強くイメージしていたが、まさかスポーツ、それも格闘技とは(笑)。最近目覚めたギターでものになるのだろうと思っていたが、ギターよりもレスリングで名を成すとは(笑)。

 まあとにかく怪我をしないで楽しんでくれ。レスリングスタイルも今の真っ向からガッツンは効果的ではあるが怪我のリスクが高いので、もう少し柔軟なスタイルに変わっていってほしいと思う。いやーとにかくおめでとうございました、驚いたよ私のムスメ。

2012/12/26

日記「吹雪のレスリング」

「新ゲーム・ハチエンダ研究」「クリスマスinブルー」「ハチエンダ開眼」

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■12/12/15(土) □ 新ゲーム・ハチエンダ研究
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今日はボードゲームサイト Yucata で、昔から覚えたかった『ハチエンダ』のルール学習をやっていた。見た目地味だが、陣取り系ボードゲームの秀作としてジョーコさんらが絶賛してるのである。例によってボードゲームのルールブックというのはわかりにくいのだが、不明点を根気よくつぶしつつ1人2役を2回やってだいたいわかった。

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【開墾】山や岩地を開墾し自分の土地にする(土地タイル×2が決算時に得点)
【収益】
 ①土地から市場まで家畜タイルをつなぐとその都度お金(タイル数x1ペソ)
 ②土地に収穫マーカーを置くと、1回限りお金が入る
【決算(ハーフタイムとフルタイムの2回)得点】
 ①土地タイル×2点
 ②到達した市場数で累進得点、最大11=66点!
 ③ハチエンダ(農小屋)設置、置いた土地または動物グループのタイル数×1点
 ④貯水池購入、池に接するタイル数×1点

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 整理するとやるべきことは以上である。動物グループで市場をぐるりと巻いていくと増えた動物タイル1つにつき+1ペソとどんどん加速度的にお金が入って楽しいが、それを得点にするのが考えどころという感じのゲームなんだな。

 考えどころはあちこちにあり面白いが、思ったほど陣取り合戦感も農場牧畜感もないゲームだな。家畜をお金で買ってそれを市場につなげるとお金が増えるので、家畜を育ててる感はまるでなく株投資みたいな感覚。みたいなというか株だよなこれは。まあそれはそれで面白い。対人でやったら同 Yucata のローゼンケーニッヒやオレゴンよりずっと面白そう。

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■12/12/16(日) □ クリスマスinブルー
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 萌を連れてクリスマスショッピング。いつからか萌がプレゼントをあげる側にまわっており、彼女が親戚全員と担任と音楽顧問にプレゼントを買ってあげたいというので、あちこち探しまわりえらい時間がかかった。誰もが目を吊り上げ準備に走る日々。

 しかし音楽教師に買ってあげたギターピックなど小さなものならいいけれど、萌がMKやLDに買ってやるとなるといくら使っていいのかわからない。子供が大人に買うプレゼントの相場なんて日本人にはわからんのである。このへんはMに判断を任せるしかないな。クリスマスというのは毎年毎年難しい。

 クリスマスには使うお金の尺度が跳ね上がり、「気持ちよくあげること」がなによりも大事なこととなり、必要度や実用性の優先度が下がる。実際Mは毎年親戚各ファミリーへの「プレゼント」という名目で1軒につき数十ドルをアフリカ基金に送ってるし、郵便配達夫やゴミ回収トラックの運転手にもビールをあげ、果ては新聞を毎週地面に投げ捨てていく馬鹿新聞屋にすらギフトカードをあげている。このエクストリームなまでの博愛こそがクリスマス精神なのだろう。セルフィッシュな俺はこれにどうも乗っていけず、毎年この躁的シーズンに気が重いのである。毎度毎度ずぶ濡れの新聞を届けるあいつになにかくれてやるのだけは、どうしても解せん(笑)。

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 Yucata でハチエンダ対戦を試しにやってみるといきなりトップ 50 クラスの人と当たり、この人が中盤までに領地を 18 個つなげてしまった。どうやって草原タイルを取ってるのか見えないので不明だが、たぶん手番ではひたすら土地カードを引きまくり、草原が出たら拾い伸ばしてるんだろう。これだけで相手には土地数+ハチエンダで 72 点?くらい入るはずで、俺が接続市場数などでいくら頑張っても勝てるわけがない。せっかく面白いゲームなのだが、こういう明らかな最強戦術があるというのは残念である。戦術に広がりがない。

 と思いつつネットでハチエンダの評を読んでいてわかった。単に相手が伸ばす領地を切ればよかったんだ。自分が土地タイルを1枚先に起き伸ばすのを妨害するだけで、相手の収入もハチエンダ得点も減らすことができる。―――あ・なるほど、その妨害と競争が自然とインタラクションを生む仕組みになっているんだ。2人戦だとチケライなど他の地形ありゲーム同様からみが足りんだろうなと思ったが、敵の領地拡大と市場への接続(最大 66 点と非常にでかい)を妨害することが、人数に関わらず熱いインタラクションを生むようになっているんだ。あーこれはいいゲームだ。もう一度最初からやり直したい。

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■12/12/17(月) □ ハチエンダ開眼
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 昨日の対人戦はまったく戦術的にわかってなかったので、1人2役でハチエンダ研究をやり直す。領地を 11 まで伸ばすことに成功した赤を、細切れながら市場を多く抑えた黄が追う展開。しかし後追い妨害プレイはやはり効率が悪く、最終的に市場優位も崩されて黄が大差負け。しかしこれは相当に面白いな。

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 実戦2戦目は 900 人中 28 位の上級者。序盤上級者はほとんどブラインドドローで地形カードを揃えているっぽい。必要な地形カードがオープンに出ないので俺は地形をうまく広げられず、市場の先回りを優先してしまう。これは俺がストーンエイジでいい文明カードが出ると飛びついちゃうのと同じで(笑)、目前のチャンスにいつもグラリと動いてしまい後で苦しむのだ。このため領地が増えず地形だけで前半 17 点差。

 まとまった領地が1箇所しか作れず、すると家畜をあちこちの市場に連れて行っても収入が少なく、後半はだんだんキャッシュフローが苦しく、チマチマ収穫を行ったりして最後はカツカツと点を刻むも、214/174 の負け。んー参りました。しかし上級者を相手にそれなりに考えて戦えるんだから、やはりいいゲームだな。もうちょっと自由にプレイしたかったが―具体的には大領地をもう1つどこかに作りたかった―、相手がそうはさせてくれなかったわけである。面白い。これからストーンエイジと並行で楽しんでいこう。

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■12/12/19(水) □ 吹雪のレスリング
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 萌のレスリング部初の公式戦なのだが、雪になってしまった。キャンセルを願うもそうはならず、まあ後から気温が上がり雨になるという予報を頼りに出かけると、フレイジャー橋上空あたりからえらいこっちゃの猛吹雪で。道はもう隣を走る車からスラッシーがどぼどぼと延々こちらに降り注ぐほどの量のみぞれ堆積状態となってしまった。うわー。

 進んでいるうちはアクセル3分増しという感じで大丈夫なのだが、上り坂で止まってしまうとこれはもうヤバイ。陸橋上りで交通が止まってしまい、発進時数秒空転し冷や汗をかく。会場のパーキングに入るコーナーももし停止していたらやばかっただろう。車から降りるともう歩くのも難しいようなズルズルなわけで、これは FF だといかんともしがたいだろうな。とにかくタイヤに溝があってよかった。このまま降り続くとマジ帰れないのだが、雨に変わるとの予報。好転を祈ろう。

 場内はどこも寒い。観客席が一番寒いので廊下で毛布にくるまって、これからトーナメント開始まで 2 時間半待ちである。萌は友だちと場内を駆け回り盛り上がっている。

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レオタードを着てる子は本気度が違う

フトコロの深さでタックルを切る

相手の健闘をたたえ合う美しい二人
1時 15 分ようやく試合開始。試合が始まるとやはり面白い。よくこんなハードなバトルを女子もやるなあとおののいていると萌の出番が。相手は、うわ、レオタードを着て明らかに気合いが入った本気レスリングガールだ。

 これは相手が悪いと思ったが、意外や背の高い萌はタックルを切りやすいらしく、相手を3度もつぶしグラウンドで背後を取る。すげええええ! しかし亀の子状態の相手をひっくり返してポイントを取る技術はビギナーの萌にはなく、4回目にして亀の子から上を取られ抑え込まれ背中をつけてしまい逆転負け。あー惜しい。しかしこんなに強かったのか。驚いた。えらい。試合後相手と談笑するのも美しかったぜ青春。あとで聞くと3ポイント取りながら抑え込みで4ポイント取られての大逆転負けで、泣きそうだったのだが我慢したのだそうだ。えらい。えらいよ。

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 2戦目はスキルとアジリティで上回る同級生を相手に果敢に首投げに挑戦し、すっぽ抜けてマットに落ちそのまま抱え込まれて負け。くやしそうだったがよく頑張った、マジ強さに驚いたよと、帰りに久々にKFCなぞを買って帰る。あとでビデオを見たお母さんもオーマイゴすごいわと萌をビッグハグでした。

 しかし子供でも格闘技が強い子って風格があるな。萌たちビギナーとは違い、年上で上級の子は立ち会い間合いが悠然としている。誰がどう来ても柳に風で有利な体勢を奪っている。かっこいいよね。

2011/10/05

日記「カナダの大声生活考」

「クラリネットの異常な難しさ」「フレンチエマージョン非効率」「パフューム礼賛」「サクセスな日」「安定ゲームはボリュームに支えられている」「ストーンエイジ期待はずれ」

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■11/09/24(土) □ クラリネットの異常な難しさ
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吹奏楽に入った萌がレンタルしたクラリネットを吹いてみて、なんと音を出すのが難しい楽器なのかとびっくりした。リードがついてるから金管より楽だろうと想像してたのだが、リードが全然振動してくれない。あれこれトライしているとたちまち酸欠になる(ハァハァ)。

リードの取り付け方が悪いのかと教本を見てみたが、これがいかにも英語世界の教本で、「マウスピースの平らな面にリードの平らな面を髪の毛1本分ずらして…」と文章で書いてある。図を1個つければ一発でわかるのに。クラリネット本体の組み立て方も図がなくて苦労したのだ。

ともかく萌に課題その1をやらせてみると、G を吹いても G の音が出ない。ピアノで音を取ると F になっている。なんなんだこれは。もしかするとこのクラリネットと教本の「Bb クラリネット」というのが違うキーなんじゃないのか? わからん(※)。
(※)ネットで調べると「クラリネットの解放音は G(実音 F)」という記述が見つかる。意味がわからん(苦笑)。


あとで調べたら日本の教本の
ほうが指使いの指示まであり、
親切だった。やはり。
英語で書かれたマニュアルはほぼ全部バカだと俺は思っているが、クラシック楽器教本はそれにバカの輪をかけている。これほど音が出ず教本がヘルプにならんと、モチベーションを保つのは非常に難しい。

というわけで萌はげんなりして中止したのだが、そこへ帰ってきたMがさらに萌に吹くよう命じ、どう努力しても出ない音は出ないので、萌はとうとうフラストレーションに泣いてしまった。これは難しい楽器を選んでしまった。はあ。誰でも弾けるギターはなんてラクな楽器かと思う。

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午後は気を取り直し、萌の学校裏のリバートレイルへ萌を連れていく。前回学校のMTBクラブでここを走った萌は靴ひもが絡まって転び、自転車も不調で皆に置いていかれてしまい、付き添いの先生と2人だけで落ち込みつつ彷徨ったのだそうだ。今日は自転車の調子は完璧だし靴も安全なやつに買い替えたしで、萌もうれしげな爽快ランだった。

帰りは萌に案内させ、迷って彷徨い見つけた道から学校の敷地内を通って帰る。これは前回の失敗でくじけたMTBマインドを癒し自信を培うのに最適なツーリングだったろう。

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■11/09/25(日) □ カナダの大声生活考
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NHKドラマ「生むと生まれるそれからのこと」を見る。こういう声の小さな日本人たちの物語は大好きで、実に面白いと思う。俺がカナダのTV番組にまったく興味が湧かないのは、これの正反対で大声のアメリカ・カナダ人の怒号とジョークに満ちているからだよな。

どんなことでも大声で明確に言語化しないと意志が通じないのが、カナダ生活にまつわる最大の疲労だ。老若インテリジェンスに関係なく皆さん察しが悪く、何の話をしてるかがわかるまで理解のスイッチが一切入らないという感じ。話の大半を喋ってから「いったい何の話なのだ」と険しい顔をされると、いやもういいすよたいしたことじゃないしとコミュニケーション心が折れる。

俺の喋りが下手なのはあるとしても、話を聞きながらコンテキストを類推し耳をチューンしていく能力が、カナダ人は日本人よりだいぶ低い。MKのように、どう切り出しても俺が何の話をしているか一発で察してくれる人のほうが珍しい。MKの体と声はでかいが、聴覚というかコミュニケーション力は声の小さな日本人的なのだ。

日本人はコミュニケーションが下手だのなんだのとよく言うけれど、英米加人はギャップがあっても体力で強引に乗り越えコミュニケーションするというだけの話であり、言語化未満の疲れないコミュニケーション能力では、日本人のほうが格段に上だろうと思う。

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■11/09/26(月) □ フレンチエマージョン非効率
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今日も萌が延々と宿題に時間を取られる。あまりに遅いので何が問題なのかとチェックしてみると、フランス語の新語を辞書で調べろという課題で、その語義をフランス語で書かないとならないので頓挫している。萌の持ってる辞書は仏英だけなので、意味はわかっても答えを仏語で書けないのだ。

そこでオンライン辞書サイトに連れていき、仏英と英仏辞書を並列で開かせ、コピー&ペーストで作業を大幅に効率化して残り20個を終わらせた。こんな課題はさっさと済ませていいよ。紙の辞書でコツコツ調べたほうがいいなんて私は全然思わないから。だいたい言葉の意味をその言語で書けといわれたら、それはどんな言葉でも相当に大変な課題である。無神経にそれを30個も出すほうが悪い。

カナダ中学仏語科(フレンチエマージョン)ではこうしてすべてをフレンチで書かねばならず、宿題に限らずそれが子供の労力と時間を無駄に奪っているように思えて仕方がない。外国語を習得するにはその言語漬け(エマージョン)にするのが一番という考えに基づいているのはわかるが、その考え方自体が疑わしい。喋るのと聞くのはそれが最良に決まっているが、覚えることや考えることはすでに備わった母語とそれにより構築された思考方法を活用したほうが効率が高いと、俺は実体験から思う。

俺は英語は日本で日本語の教本を買っての独学だったが、もしカナダに来て英英辞書しかない環境で英語を学んでいたら、耳と口は短時間でより高いレベルまで達したろうが、語彙と文法は耳と口のレベルに追いつかなかっただろう。

今萌がいるのはそういう環境だと思うのだ。選択可能な仏語学習環境で最強なのはわかるが、効率は悪いと思う。効率の悪さゆえカリキュラム的には英語の学校より遅れているだろうし(別にカリキュラム進度など気にしてはいないが)、宿題も他の学校より多い上に、数学の宿題をやるのに子供が問題を英語に苦労して訳しない限り親はヘルプできないわけで、馬鹿げた時間と労力がかかる。高い負荷で目的を達成するのだから、これは一種の詰め込み教育である。まあ本人が文句を言ってるわけじゃないから、とことんサポートしていくしかないが。

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■11/09/27(火) □ パフューム礼賛
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このビデオのパフォーマンスも
衝撃的にかっこいい。
パフュームにめちゃめちゃはまっている萌がMに「ボイス」のビデオを見せたのだが特に反応はなし。後から「あれはどういう歌なのだ、恋とダイヤモンドがほしいという(よくある)ポップソングなのか?」と聞かれ、歌詞を改めて読んでみると、なかなかいい。未完成でぎくしゃくしたカップルが、声が聞こえれば一瞬の恋に胸がときめくという歌らしい。

パフュームってじっさい歌詞がどれもいいよな。新しいアパートに入ったときめきに踊る「ワンルーム・ディスコ」とか。その歌詞も合わせて紹介し、「というわけで俺は彼女らの音にはあまり興味はないのだが歌詞はいいし、あのダンスの動きは革命的だと思う。萌が好きになるのも道理」と説明。

さらに「髪を染めてないし、セクシーなことをせんし、喋るとバカじゃなくて感じがいい」とパフュームの美点をとくとくと説明してしまった。何をやってるんだ俺は。だけど言いながら気づいたのだが本当なんだよな。パフュームには Jpop 的ボンクラさがない。「信じて待って」ないで自立している。

アイドルというよりスポーツに打ち込んでいるアスリートみたいな強靭さが感じられる。あんな、体のキレ的に何歳まで続けられるのかと心配になるほどの研ぎ澄まされたダンスをやってること自体が、アスリートでなくてなんなのかという感じである。なでしこジャパンである。パフュームが司会をする MUSIC JAPAN に出る「ダンスユニット」系の人たちは、達人の前で演武をやらされる白帯みたいにカタくなってることだろう。

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驚いたことに、萌は何も教わってないのに自力でクラリネットの音が出せるようにになってしまった。もうメロディを探して吹いている。吹いてるメロディのレベルはリコーダーと変わりないが、最初は俺も萌もロングトーン1つ吹けなかったのに自由に音を出せるようになってしまったのだからすごい。子供の対応力恐るべし。

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■11/09/29(木) □ サクセスな日
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今日は萌のMTB部2回目。バイクの調子は万全だし土曜に同じコースをテストランしたわけで、今日はいいツーリングができドロドロのハッピーで帰ってきた。

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夜萌の宿題を手伝いガガっと早めに終わらせ、よしじゃあ寝る前にコロレットでも一発やろうぜと誘うと、《声を出しちゃダメというルール》でやろうという。なるほどいいよとそれで開始すると、双方とも困る手を相手に打たれるたびにそれを指さし「□◇☆◆(ちょっとオイ…)!」と顔色で抗議するので、爆笑大盛り上がりゲームとなった。で俺の負け。

あまりに盛り上がったので萌が再戦コール。今度は俺がわざと小マイナス列を取り、萌に大マイナスカード列を残すというアグレッシブな戦術を取る。(ちょっとヒドイ!)(仕方ないだろう、どちらの列を取りなさいニヤニヤ)。これがうまくはまり大量13点ほどのマイナスを取らせ勝ったと思ったのだが、萌が拾っていた2点カードが意外や多く、またも負けていた。がくー。

しかしほんとに盛り上がった。クールなコロレットに不足しがちな熱さを、喋っちゃダメというおバカルールがうまく補ってくれ、ついにコロレットの実力がうちでも炸裂したのである。「うーん、そこか」と将棋みたく静かに唸りジレンマを表すより、大げさにジェスチャーで表したほうが面白いのだ。2回でわずか15分ほどのゲームで大いに盛り上がりスカッと気分がよくなった。コロレットは小さな高級チョコレートだ。物足りないけどすごくおいしい。

MTB、宿題、コロレットと今日は萌と俺にとっていい日だったなと、気分よく眠れる夜だった。ボードゲームは最高だな。人と一緒に盛り上がる以上に楽しいことはこの世にないわけで、ボードゲームは全てそれを至上の目標として作られているのだから、うまくいけばこれはもう当たり前に楽しい。コンピュータゲームで一緒にやり盛り上がるというのは、なかなか難しいのである。

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■11/09/30(金) □ 安定ゲームはボリュームに支えられている
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NHK「おひさま」最終回。この番組は悲劇とハピネスの挿話を波風効果として重ねているだけで物語はないと感じ、中盤以降見なくなったのだが、最終盤も相も変わらず波風要素だけが積み重ねられていた。最終回1回前にしてまーだ子供の怪我というワンポイント波風を入れている。

そんな一大事をお話1回分の波風要素として気軽に入れないでもらいたい。これはもう単なるシナリオ作者のボンクラさを超え、無神経さと感じイラっとする。その子供の描写ひとつ取っても、本当のあの子はあの演技よりもきっとずっと面白くけなげでかわいいだろうと思う。

子供には児童劇程度のセリフと演技しか与えられていないから、親子の交流なんてものも児童劇レベルになってしまう。手練役者たちがやってたことも、役者自身の魅力で補っていたが、実は全部児童劇レベルの芝居だった。甘味処のおばちゃん(渡辺えり)の芝居が典型例で、

あんなに強烈な役者が、孫がほしくて人がいいおばちゃん芝居要員としてしか使われないなんて馬鹿げている。彼女が出るたびにその能力が引き出されていないがゆえの違和感が生まれていた。同じく個性派の安藤サクラも単に田舎の嫁さんとして2回ほど出てきただけで、彼女を使う意味がわからなかった。全体として、これだけの役者陣と6ヶ月をかけてこれだけだすかの番組でありました。

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夜Mがゲームコールをすると萌が、チケライ Euro よりもコロレットをやりたいという。で昨日大盛り上がりした「だんまりコロレット」となったのだが、今日はあまり盛り上がらなかった。Mが長考しマイナスを避け慎重に打つため、テンポが悪いからかな。多少マイナスがあってもいいのだ、むしろある方が面白いのだと豪快にプレイしないと、コロレットは面白くならないな。

続いてチケライ Euro 。皆が上達し、常に盛り上がるようになったチケライの安定性は偉大だ。たとえ各々のチケットが分散しプレイヤー間の絡みが不足しても、お互いの路線のつながり具合を愛でつつ(うちはチケット達成時発表ルールなので、おーそこかなるほどおめでとうという感想戦がゲーム中ずっとある)、自分のチケットをどうつなげるか策を練り、高得点と最長路線を狙う熾烈なレース感を味わえる。

ほんといつやっても楽しい。これはやはり大きなボリュームが生み出すテーマとメカニズムの勝利であって、コロレットのようにコンパクトな短時間ゲームでその安定性を出すのは難しいのだろう。

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チケライでもコロレットでも満たされない生産の喜びを家族が手軽に楽しめるゲームを俺は真剣に探しているのだが、生産系ゲームで短いものって本当に見当たらない。サンファンくらいだろう。

これは生産ゲームの面白さもボリュームによって支えられているからかもしれない。その点で頂点に立つのが巨大農業ゲーム「アグリコラ」なのだろう。実際農業が好きなMにとっては夢のゲームだろうが、しかし1ゲーム最短で2時間とかとなると、週に一度プレイする機会があるかどうかとなる。真性ゲーマーでなければとても維持できないゲームだと思う。なにかないかなあ、短時間でできる生産ゲーム。

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■11/10/01(土) □ ストーンエイジ期待はずれ
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(【2012Nov 追記】その後ネットでやり込んで、意見をガラっと変えました。こちら→「日記「ストーンエイジは大傑作でしたすいませんでした」)


ボードは本当に美しいのだが...
生産ゲームに憧れて、オンラインゲーム BrettspielWelt のクライアントを2つ立ち上げ、ルールを読みながら「ストーンエイジ」擬似2人戦を試してみた。

5ターンほどで食べ物がなくなり苦しみ、食糧増産に投資をしたくなる。しかし買えるカードは勝ち点ゲットのものだけで、こんな序盤にそんなものを買っても仕方がない。食料を増産する拡大要素があるはずだとここで資料をあたり、なんと建物は全部単なる勝利点で、「文明カード」も資源プラスボーナス点だと判明。地道な毎ターンごとの畑開墾と、道具開発によるサイの目増加しか拡大要素はないらしい。えー?

説明を読みつつ1時間ほどやってみて、①資材採集②開墾・道具強化③得点購入以外にゲーム上やることはないとわかった。つまりこれは生産物を売り建物を買ってその効果で発展していく、プエルトリコ的な拡大再生産ゲームじゃないんだ。資材を集め勝利点を買うゲームなんだ。

わかってしまえばあとは繰り返しである。生産がやりたい俺は勝ち点カードなど買う気はせんので、食料と資材を不足がない程度に集めるだけとなる。カードを買うのに必要な資材の種類もない。残り5枚の勝利点カードを買うまで終わらないので、まだ残り数十分かかる。やめよう。BoardGameGeek で「このゲームで時間がかかりすぎるなら、それは初心者が資材を溜め込みすぎ建物カードを買わないからだ」という意見があったが、勝ち点カードなんか買ってもゲーム上の効果はなくつまらんと初心者はわかるから買わないのである。ゲーム上の特典効果があれば買うに決まってる。

BoardGameGeek などですごく人気の高いゲームなのに、日本での評価が軒並み低いのを不思議に思っていたのだが、その理由がわかった。これほど美しいボードと原始時代という生産性山盛り的なテーマを持ちながら、「ストーンエイジ」のその全貌は、「資材をこつこつ集めて勝ち点購入」だけなのだ(【追記】 ここを心底研ぎ澄ませた傑作だったと、後に考え直し)。サイコロを使った資材集めは楽しいが、それが何かを作る喜びにつながらない。がっくし。まあ買わなくてよかった。


はあ。どこかに理想の生産ゲームはないものかと、今夜もまた検索にさまよい出る俺。

2011/05/22

「宮沢賢治よ起きてください」

「カナダキッズの低い声」「オイそれはオレの魚だぜ」「日本ブランドは寓話だった」「スクールミュージカルその2」

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■11/05/08(日) □「宮沢賢治よ起きてください」
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 夕方、MK夫妻に誘われて Port Coquitlam のタイ・ベトナム料理店へ行く。実に久しぶりにトムヤンクンスープを食べこれはうまかったのだが、Mのチキン唐揚げの甘酢煮とBRのチャーハンは普通(こりゃどっちもチャイニーズだろう)。MKの野菜炒め、焼きヌードル、萌のライスヌードルは並み以下だった。

 総じて言えば中程度のチャイニーズという味で、タイカレーが$13と価格もかなり高い。こんな店が満杯になってるんだから、ほんとカナダの外食産業は楽な商売だと思う。あとでググってみたら平均レビューは4つ星で驚いた。こういうところに来る客というのは、「う、うますぎる!」と体がフリーズするほどの食味経験をしたことがないんじゃないだろうか。

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 夜皿を洗いながらネットラジオ「武田鉄矢の三枚おろし」を聞く。武田鉄矢は震災後泣いて泣いて何もできなくて、せめて詩を書こうと夜明けに泣きながら書いていたそうだ。
「宮沢賢治よ起きてください。あなたのイーハトーブが燃えています」
「発電所が燃えております。グスコーブドリを遣わして、あの火を消してください」


学校からの募金に添えて、東北へ送った写真
 ああと体から力が抜け、皿を取り落としそうになってしまった。そうだよ。まったくだ。お願いです。グスコーブドリを遣わして、あの火を消してください。

 福島第一の現状を撮影したスライドを見ると、すさまじい壊れ方で途方に暮れる。この惨状で諦めず作業案を立て実行している人々はほんと、グスコーブドリだ。

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■11/05/12(木) □ カナダキッズの低い声
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 萌のクラスのCHとMRが来る。小5が3人揃うと興奮して言うことを聞かないし調子にのって危ないことをするし、扱いにくさ普段比1.5倍という感じ (^-^;。

 カナダの小学生はみんなそうなんだろうが、寄り合って盛り上がるとき、相手の言葉を遮る勢いで低音に力を込めた自己主張トーンで喋る。自分が会話をリードすることが強力に目的化しているようだ。

 小学生のうちからこうしてやや無理めの強い低音を発声し続けるから、カナダ人(欧米人?)は声帯の下のほうが腹式呼吸的に発達し、声が低く大きくなるのだろうな。日本でも小5の自己中度はこんなもんなんだろうが、低い声はかわいくないという価値観があるから声は高いまま育つのだろう。どちらかといえば低いほうが好ましいけれど、10歳で子供の声からナチュラルなイノセンスが消えていくというのは悲しい。

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■11/05/14(土) □ 新ゲームを探す
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 MとLDが借りたコキットラムリバー沿いのレンタル畑に肥料を入れに行く。河原の平地に小さなかわいらしい区画がたくさん並んでいる。家の庭に畑があるのによそに同規模の畑を借りる理由はよくわからんが、まあ農園を持つということ自体が楽しいのだろう。

 帰りに飯を食いに行き、その横のボードゲームストアに久しぶりに入ってみるとセールをやっていて、「オイそれはオレの魚だぜ」や「ディクシット」が値下がりしていた。面白そう。しかし萌は友達のところでやったことがある「UNO」や「ピクショナリー」など有名 US ゲームを所望し意見が合わず。大人ボードゲーマーはドイツ系の、考えどころの多いゲームをやりたいんだけど、子供はやっぱり友達と素早く単純に盛り上がるUS系ゲームに惹かれるのかもしれない。まああれこれ調べて考えてみよう。

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■11/05/15(日) □ オイそれはオレの魚だぜ
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このプラペンギンの「デラックス」より
古い木のコマのバージョンがほしかった
 たっくんのサイトをはじめたとした各サイトで評を確かめ、《オイそれはオレの魚だぜDX》を買ってきた。1ゲーム10分なので3回もやれた。で、3敗 (^-^;。敵を狭い方に追いやり橋(移動できるマス)をカットしてやろうと画策するとまさに陣取りで非常に燃えるのだが、動かしてから「あ、墓穴を掘った」と気づくことが多く、Mはそこを見逃さず俺の背後を取り退路を断ってくる。面白い。中央部で広がる穴で大陸が分断されていくときなど、どこを取るかと考えワクワクする。

 カルカソンヌをやらなくなってしまった萌がボドゲ娘に戻るような高揚感を持つゲームではないと思うが、これはMがけっこう遊んでくれそうである。彼女は攻撃的ゲームが嫌いなのだが、これは相手を小島に孤立させる攻防自体がゲームなので、うーむやられたと盛り上がれ、後味が悪くならない。

 プエルトリコのような、このゲームを手に入れればあれもこれもできるという贅沢感はないが、陣取りの面白さと10分で終わるキレのよさは見事だ。プエルトリコ/サンファンっぽい拡大再生産をやりたいのはやまやまだが、うちの場合カルカソンヌ以上に重いゲームはやってもらえないと思うので、そういうゲームはコンピュータや BrettspielWelt でやっていこう。

 子供同士のパーティゲームとして、萌がほしがってた《ピクショナリー》もいつか買おう。あれはたしかに面白いだろう。

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■11/05/17(火) □ 日本ブランドは寓話だった
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 福島原発だけでも何十件も過去に故障隠しがあったというニュース記事を読む。日本の企業と政府って、これほどまでにいい加減だったのか。プロジェクト X なんておとぎ話だったと落ち込む話である。「日本ブランド」というのは、たとえ経済は落ち込んでも品質とモラルはどこにも負けないという武士の高楊枝マインドだったわけだが、それはもともと日本人の願望の中にしかない寓話だったらしい。

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 ランチ後TVを見ながらMと「オレの魚」。やはり10分かからずに終わる。2人プレイなら勝てると思ったのだが、俺の狙いを読んだMがムーブを読み切って罠を張っており、Mコマを孤立させても返り討ちに遭い、相打ち状態でリードを奪えない。結局6点差で負け。強い。

 夜もう2戦して、ようやくMとのソロ戦で勝った。局面の移り変わりがダイナミックなので、萌とMとの対戦を横から観戦するのも楽しい。ゲームの面白さは正直カルカソンヌには及ばないが、カルカソンヌでは味わえない純粋陣取りが手に入ったのはうれしいし、スタート盤面をいろいろとデザインして始められるという柔軟さもいい。なによりもカルカソンヌでもなかなかやってもらえない非ボードゲーマー家族持ちにとっては、あっという間に1勝負終わり、その中に必ず「あー」「ウシシ」があるというのは大きな美点である。

 このあっさりとしたゲーム性にしてカルカソンヌと同価格はやや高いので、木のコマの「ノーマル版」がほしかったな(絶版かもしれない)。「デラックス版」は大きなプラペンギンがコマになっておりそれが売りではあるのだが、さほど魅力のあるフィギュアでもないのである。木のコマのほうが見やすいしかわいい。

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■11/05/19(木) □ スクールミュージカルその2
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主役よりも華やかな衣装で大見得
 萌のスクールミュージカルその2、「アリストキャット」。萌はほしい役が取れずふてくされ家での練習を怠っていたので俺とMに叱られたのだが、幕があいてみたら一番きれいな目立つコスチュームで、セリフと演技が主役と並んで多い役どころだった。なんでこの役でブータレていたんだ? ソロ歌唱はなかったが、笑えるセリフもあればバシッと決めポーズもあり、はっきり言って前回よりもおいしい役ではないか。

 萌はコスチュームがよかっただけではなく、あの練習サボリっぷりからはまったく予想外のデキのよさだった。主役ながら緊張からやや早口の定型的な演技しかできなかった前回とは段違いの自信のある表情で、長い手足がリズムに乗り伸び伸びと優雅に動く。踊るには難しい4ビートの曲が多かったが、見事に踊り切っていた。やっぱDSバンドブラザーズ(音楽ゲーム)などのおかげで、リズム感が育っているのである。よくやった。素晴らしい。

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 【オイそれはオレの魚だぜ】BoardGameGeek で、「自分だけの島を切り取るのが勝利への道だ」というコツ解説を発見。そうか、俺はM萌のコマを孤立へ追い込もうとしては背後を取られ墓穴を掘っていたのだが、自分を豊かな孤立状態に持っていき独占するという逆転の発想が必要だったのか。

 その作戦を持って午後、Mと対戦。また負け。Mは実は俺を攻撃するより3魚タイルを徹底して狙っており、それが勝つコツなのだという。ならばと「自分だけの島を切り取る法」をやりつつ2~3魚タイルを狙ってみると、ようやく会心のゲームでMに勝てた。やっ・た\(^-^)/。

2011/02/20

日記「スクールミュージカル/ホートン」

「(プエルトリコオンライン)港大量出荷作戦にゲンナリ」「PCボードゲームの限界か」ほか。

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■11/02/11(金) □ 港大量出荷作戦にゲンナリ
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Java 版プエルトリコ、Tropic Euro
「強」はめっちゃ強い
PC相手のプエルトリコ Tropic Euro は COM プレイヤーの強さをハードにして以降どうにも戦術がマンネリ化しつつある。COM がノーマルの時はいろいろな建物を買い効果を楽しみつつ勝てたのだが、「コーン→港→大量出荷」という一本道で突き進む COM (強) には、同じ出荷作戦でしか対抗できないのだ。なにか建物を買いたくて生産物を金策に回すとその分出荷が滞り、あっという間に出荷点で引き離され挽回不能となる。

人とやれば毎回個々の選択にゆらぎがありもっと面白いだろうと思うが、COM 敵だと毎度同じ展開の繰り返し、しかも俺が望んではいない出荷競争ばかりなのでゲンナリしてくる。少しは異なる戦術で遊びたいのだが、いつもと違うことをしてもこれといったメリットがなく、そしてこれはメリットがないことをするとその分苦しくなるシビアなゲームなのだ。

サンファンはランダムな引き札によって戦術は毎度必然的に変わるので、気楽だし戦術バラエティもそれなりに楽しめる。プエルトリコもノーマル相手ならばいろんな戦術で勝てるのだが、COM (強) がやる最適化された港作戦に勝つ方法は港作戦しかないんじゃないかコレと思うのである。

―――あ! 今のゲームで勝った COM (強)2が初手で宿屋を取っている。しかも大学も取っている! それで砕石所を4個も取り、出荷なしの建物ポイントだけで勝ったんだ。そうか、こういう面白い勝ち方も可能なのか。港作戦に勝てないのは単に俺が下手だったのだ。この宿屋作戦を含め、もっといろんな戦術を研究してみよう。

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■11/02/15(火) □ PCボードゲームの限界か
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【プエルトリコ】ここ数日最強港作戦対策と宿屋作戦の研究をし、おかげで少し戦術開眼した感がある。初手宿屋作戦で何度か COM (強) に勝つこともできた。いろんな戦術で勝てるなら、やはり素晴らしく面白いゲームである。これだけの研究を実際のゲームでやっていたら何週間もかかることだろうから、強いPC練習相手がいてくれてほんとありがたい。

しかし人間プレイヤー1名では出荷型を止めきれないとはっきりしてきた。ほんとのボードなら複数プレイヤーが協力して生産物をぶつけ船をコーヒー等で埋めて港プレイヤーの独走を止められるわけだが、Tropic Euro の COM はおのおの自分の得点追加作戦を遂行する(COM (強) の思考ルーチンは素晴らしい)だけなので、出荷型を妨害するのは俺しかいない。出荷を妨害すれば金を稼ぐ機会が減り建築が苦しくなるし、建築に力を注げば出荷をどんどんされるという、建築型に勝ち目なしのゲームになってしまうのだ。出荷型は必ず複数いるのでお互いに補完しあって点が伸びる一方だし。

試しに2P戦をやってみると、やはり相手の港作戦を妨害しつつ俺の建築を進められ、COM (強) にも建築できっちり勝てる。つまり必ずしも俺がヘボだから COM (強) に勝てないのではなく、COM による妨害がない Tropic Euro のプエルトリコでは港出荷でとめどもなく点が入ってしまうということなのである。

2P戦なら戦術バランスはイーブンになるが、しかしサンファンと同じで2P戦だと簡単に手が作れすぎて味気ないんだよなあ。3P戦にしたり、出荷型になるコーン持ちプレイヤーの上家に俺が座ってコーン持ちを妨害したりと、いろいろ実験をやってみてもこれといった港有利解決策は見つからない。港をなしにするというオプションがあればおそらく Tropic Euro では一番バランスがいいのだけれど。ノーマルでは弱すぎて、ハードではこれ以上戦術的バリエーションが楽しめない(というか楽しむと勝てない)。これがPC相手のボードゲームの限界かもしれない。

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Tropic Euro (プエルトリコ)(評価9点8点)
《長所》
・拡大再生産フィーリングはこれが最強だろう
・効果が違う建物類が楽しく、さまざまな勝利への道筋が考えられる
・全員が同じ作業を行うルールは秀逸
《短所》
・他のプレイヤーとの兼ね合い部分は、頭が疲れているとしんどい
・港逃げ切りが強すぎ、勝ち筋は案外狭い(人間プレイヤー同士ならば問題ないのかも)港出荷逃げ切りは強いけれど、そういうプレイにもさまざまな戦術でちゃんと勝てると後から学習、失礼しました。
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■11/02/17(木) □ スクールミュージカル/ホートン
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ついに萌のミュージカル本番、朝から萌はガンガンに飛ばし歌いまくってるので、これからリハーサルと本番があるんだから少し声をセーブしてくれと頼む。まあ無理だろうなあ。主役なんだから。


このミュージカルは「ホートン/
ふしぎな世界のダレダーレ」という
映画になっているらしい。
【スクールミュージカル「Horton Hears a Who」】早目に来ていい席を確保。萌はマスクをすると聞いて顔が見えないのかなと残念に思っていたが、子供芝居らしくおでこに象のホートンがついた帽子だった。

最初のソロ曲は声に緊張が出ていたが、震えや音のはずれはなく出だしほぼ万全の出来。しかしサビで最高音に行くところでオクターブ下で行ってしまった。キーが男声用に書かれているので子どもが歌うと半端に高く、つい下に行きがちなのでそうならないよう何度も練習したのだが。しかし無理もないかもしれない。緊張で喉が詰まって高音が出ないような気がして、一瞬のためらいがあったのだろう。こんな満場の人前で歌うことは初めてだもんな。2番のサビはきちっと上のオクターブで歌えた。よしよし。


人前でソロを取るなんて
もちろん初めてです
2つ目のソロ「サラサルゥ」は高いところも声の転換部も練習通りにきれいに出る。素晴らしい。声が普段より小さいが、あれはマイクで歌うことも初めてなので加減がわからないのだろう。

というわけで、練習での力が9分通り出た見事な萌の初のミュージカル体験だった。日本の小学校でこれをやったら、「ウーだってよ!」と悪ガキや意地悪ガールズにからかわれまくると思うが、カナダはそういうノリがまったくないのが国全体としてえらい。

◆  ◆  ◆  ◆

歌い終えて帰宅した萌に、あとでみんなに絶賛されたかと聞くと「誰もなんとも言ってなかったよ」と笑う。そんなはずはないだろうと思ったら、やはりクラスでさかんに褒められたらしく、照れて俺にはそう言わなかったのだった。

「あんなみんなの前で歌ったなんて、今でも信じられない。夢みたい」と萌はいう。夢みたいというよりも、夢がほんとになったんだろう。《夢が夢でなくなる東京、おいしそうな花の蜜》だよ。若いって素晴らしい。

2011/02/10

日記「PCサンファンを発見」

「サンファン改造」「バスケットコーチ」「コーヒーカップのサムデイ(佐野元春)」ほか。

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■11/01/30(日) □ PCサンファンを発見
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 生産開発をするPC(コンピュータ相手の)ボードゲームがやりたくて探しに探し、ついにサンファンが見つかった。上級版プエルトリコはルールを読んでも全然理解できないのだが、これは分かりやすそうなので習ってみたい。

次に何をするのかを教えてくれる、
UI が非常に優れた
ユーザー製作のサンファン
 親切なサイト(操られ人形館)で解説を読みながら2回やってみて、ルールが分かった。カード自体が通貨だという面白いシステムになっている。通貨=カードを増やすには2つ方法があって、畑を買い作物を作り売るか、山からカードを引くかとなる。

 しかし建物にいろいろな効果があるのが楽しいわけだが、その効果が絵を見ても全然わからない。産物を1つ多く売れるのがたとえば船の絵ならわかるが、「交易所」という単なる建物なので他の建物と区別がつかない。この点はアイコンで効果がわかるサンクトペテルブルクのほうが優れている。まあ本当のカードを持っていればそのカードを読めばいいのだろうが、ゲーム画面上では小さすぎて読めないのだ。

 その建物効果の分かりにくさに苦労しつつ戦い、生産が波に乗ってコスト5の建物が作れるくらいになると、相手がもう 12 個建物を建てておりゲームが終わってしまう。うわせっかく資金のめぐりがよくなり面白くなってきたんだからもっとやらせてくれーというのはサンクトペテルブルクと同じだ。現時点で面白さもサンクトペテルブルクと同等である。生産して売るのが面白いのだと思うが、そこが思ったほどうまく楽しめない。まあもっと上達しなきゃ駄目か。

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■11/01/31(月) □ サンファン改造
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 サンファンのカード効果がわからずどうにもゲーム性が上がらんので、手作業で分かりにくい10枚ほどにテキストを入れてしまう(bmp ファイルを開いて文字入力)。これで1ゲーム。これは見た目は悪いが効果ばっちりで、一目で効能がわかるので手札を見て即座に作戦が立つ。そこで生産+1、販売+1の畑システムを構築し、できたお金で畑x2pのギルドホールを作って、1ポイント差でついに初勝利。相手が先に物件を12作ったのだが、ポイントでは俺が上回ったのである。やっ・たとガッツポーズが出る。これは面白い\(^-^)/。

 カタンがつまらんのは、先に10点に達したら早いもの勝ちでゲームが終わるところで、制作物の「デキ」で勝負がつくほうがやはりどう考えてもクリエイティブで楽しいのだ。ゲームとしてはサンクト同様10分以内で終わるのだが、もうちょっとやりたいなーと強く思う。そう思うならより重量級のプエルトリコ等に行けということなのかな。

 というわけで、生産の楽しさでやはりサンファンの方がサンクトペテルブルクよりも面白い。PCに勝つのはサンクトよりもはるかに難しく、ゲーム自体が難しいということだろう。気がつけばこの新ゲームたちのおかげで、昨日初めて BrettspielWelt に丸一日ログインしなかった。俺は BSW でカルカソンヌ拡張をやり過ぎて、2ヶ月連続銀メダルという気恥ずかしいものをもらってしまったので―――プレイ回数×勝率みたいなもの、つまり皆勤賞 (^-^;―――、これで BSW 頻度が下がるのはありがたいことである。

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■11/01/31(月) □ バスケットコーチ
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 萌が Wii バスケットの影響か最近バスケットに凝りだし、クリスマスお年玉で自分でボールを買い、晴れた日は俺と一緒にうちの前のカルデサック(ロータリー)でやっている。彼女は運動神経が鈍くボールキャッチなどで体がどうしても逃げてしまうのだが、俺が「こうしてキャッチすればとりあえず怖くないんじゃないの」とか、シュートでは「胸の前から打つとストロークが長くなってコントロールが難しいから、おでこの前あたりから短いストロークでスナップと膝の力で打ってみな」と教えていくと、鈍いなりにどんどんうまくなっていく。

 俺は無駄な努力をするのが自分はもちろん人がやるのも嫌なので、常に最もイージーで合理的な方法を考える。スポーツでも同じことで、萌ができないことの1つ前のステップを作ってやって、そこから最短最小努力で克服させていく。それが子供の上達には向いているのだろう。

 俺がバスケ部にいた中学の時には、顧問の先生がこんなことは1つも教えてくれなかったよなと今にして思う。高校に入り、俺の中学より強かった別の中学のバスケ部出身の奴にちょっと教えてもらったら目からウロコで俺は飛躍的にうまくなったのだ。つまり子供のスポーツは、周りにいる大人のスポーツインテリジェンスがめっちゃ影響あるのですね。

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■11/02/01(火) □ サンファン最高
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 PCサンファンは短時間にちゃっちゃとやりたくてずっと2プレイヤー戦にしていたのだが、これだとギルドホール作戦という確実な勝ち手があって意外と底が浅いかなと感じ始めた。俺は拡大再生産がしたいのだが、ギルドホールを取ったら生産せず小さな(安い)畑をたくさん作るのが最強なのである。カルカソンヌのリップ都市&草原作戦とまったく同じ、アグリイで簡単で強いのだ。

 で今日初めて4P戦をしてみると、生産と収穫が2ずつできるガバナーフェイズが4ターンに1回しか回ってこないので資金の流通量がおよそ半分になり、ほしいカードも分散して集まりにくくなる。したがって全員苦労しゲーム時間が伸び、より戦略工夫が必要になって非常に面白かった。これなら誰かがギルドホール作戦をしてもそうそう点は伸びない。「ギルドホールを引いた人が勝つ」というゲームではない。

 2P戦だと自分のフェイズで大量に作物を販売し、1回待って第3フェイズで建築を選び大量の作物=通貨をどーんと使えるのだが、3人以上だとルール上もう一度自分にフェイズは回ってこないので、誰かが建築を選んでくれないと売れ残って腐ってしまう(※)わけだ。当然ここでは誰も俺のために建築など選んでくれないわけで、生産するタイミングを考える必要がある。うーん、なるほど。面白い。これがこのプエルトリコ式ルールデザインの面白さなのね。ガバナーが次にいつ来るかを考えながらプレイする必要があるのだ。
(※)8以上はバーストしターンの終わりに捨てなければならない。が、カタンのバーストは手持ちが半分の4枚になるので壊滅的だが、サンファンは7枚残るので痛さはほどほどで、ちょうどいい独走制限になっている。

 畑方面で攻めたり建物安建築を目指したりで、俺は勝てないが戦術バラエティは楽しんでいる。引きが悪く畑も建造物もまるで作れないときに、礼拝堂だけで 10 点取りギリギリ2位になったゲームなど味わい深かった。面白いときもそうでないときもあるが、これは運に左右されるカードゲームの宿命だろう。

 これは面白い。勝つとガッツポーズが出るし、負けるとあー惜しいあと数ターンあればと思う。カルカソンヌ以降に出会ったゲームで、これがやはり最高だな。 

サンファン(評価9点) 
  • 《長所》
  • いらない手札がすべて通貨となる無駄なきシステムは秀逸 
  • 全員が同じ作業を行うプエルトリコ式も秀逸 
  • 効果が違う建物類が楽しい 
  • うまくなると生産と販売が思い切り楽しめる 
  • 手札7枚バースト制はゲーム性を上げている(12 枚持てるタワーもある)
  • 《短所》
  • 建物類の絵と効果が一致せず覚えられん(カードに細工で対処) 
  • 明らかに強すぎる勝ち筋(コンボ)がいくつかある 
  • もっと生産を続けたい! 20 件くらい建てたい


サンクトペテルブルク(評価7点) 
  • 《長所》
  • 後半お金ザクザクのウハウハ感
  • 序盤の建物投資も毎ターン少しずつ積まれていく構築感 
  • 手札一時預かりシステムは秀逸 
  • 効果カードが単純ですぐ覚えられる 
  • 貴族で逆転があり得る

  • 《短所》
  • 生産物を売る楽しみはない(アップグレードが少しカバー) 
  • カードはほとんどポイントが違うだけ、効果カードは少ないのでサンファンを知ってしまうと戦術がやや単調に感じる


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■11/02/02(水) □ コーヒーカップのサムデイ
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 夜、NHK「Songs」に佐野元春が出る。昔の曲をがらっとアレンジを変えてやっている。ボサノバになった「ヤングブラッズ」はどうかと思うが、フィル・スペクター風エコーなしの非常に抑えた音で「サムデイ」のあのイントロが聞こえてくると、お、これはいいなと思う。佐野元春は 40 代後半にシンガーとしてこれはヤバいというほどに声がやせ細っていたのだが、一時的なものだったらしく今はちゃんと声が出ている。

 ちらっと流れた若い頃の同曲のライブ映像よりも今の「サムデイ」のほうがいいではないか。天才佐野元春といえども若い頃はステージでアドレナリンが溢れトゥーマッチになって、この歌の滋味が少しこぼれ落ちていたのだろう。これはコーヒーカップからゆっくりと、こぼさずすする「サムデイ」だ。

 そして曲がセカンドバースに入り、俺はだんだん涙がこぼれそうになる。なんていい歌なんだ。いやいい歌だなんてわかっていたし昔から好きだけど、それにしたってなんていい歌なんだ。
「手おくれ」と言われても
口笛で答えていた あの頃
誰にも従わず
傷の手当もせず ただ
時の流れに身をゆだねて
いつかは誰でも
愛の謎が解けて
ひとりきりじゃいられなくなる
オー・ダーリン こんな気持ちに揺れてしまうのは
君のせいかもしれないんだぜ

 当時若者だった俺たちの心のバックグラウンドにはこの歌が、それこそクラシック音楽として流れていたのだろう。

2010/08/20

日記「真夏の Barnet Marine Park」

「ネットブックで仕事」「イモリ水槽の冷却」ほか。

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■10/08/10(火) X 萌はサマーキャンプ
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 昨日から萌はS大学でのキッズサマーデイキャンプ。俺は朝からコツコツ仕事。萌のキャンプは一度見に行きたいので、ネットブックに簡易仕事環境を構築して持ち出せるようにしよう。今日明日中に訳を終わらせて大学でプルーフリーディング(校正)だけやれればベストだが。

 仕事で詰まると水槽が慰めになるのだが、イモリたちはシェルターが減ってもやはり浅瀬から動かない。前のようにイモリたちが泳ぐところもたまにはみたいなあと思うし、仕事が終わったらレイアウトを変えてみよう。

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■10/08/12(木) X イモリ水槽模様替え
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 09:29 我慢できず仕事前にイモリ水槽の全換水&レイアウト変え、42 日ぶり。イモリたちを深場に招き寄せ運動させるために、フロントが大きく開いた植木鉢システムを復活させた。この槽模様替えは成功で、最近出不精だったノボリがパスタと並んでフロントに顔をのぞかせている。ノボリがこんなに愛想がいいのは久々で、彼にとってはフロントに深場があり、浅瀬が背後にある状態がなにか落ち着くのかもしれない。

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 夕方パスタやノボリがフロント葉っぱ登り&こっちへ何事かをアピールを繰り返すのを見て、イモリは動いてるとほんとかわいいなと久々ににやけてしまった。ジムシーはなぜだか後方の枝のえらい高いところに登ってるし、去年のイモリの楽しさが戻った感じである。

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■10/08/13(金) X ネットブックで仕事
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 S大学構内にラップトップを持ち込み、萌のサマーキャンププールサイドで仕事をする。しかしキーボードがあまりにも悪すぎ、しかも膝の上で打っているのでなかなか入力が進まない。こういう机のない不安定な状況では Pocket PC のほうがやっぱり役に立つなあと思う。

 このサマーキャンプには萌のスイムだけではなくバスケットボールとかラクロスとかいろんなコースがあり、ボランティアの高校生大学生らしき女の子たちが多くいるのだが、アジア人の女の子がみな背が高く足が長いので驚いた。萌の隣のプールを見てる子なんか童顔で小顔で細くて足が長く、まるでアニメのようである。あんな子は日本じゃ見たこともないので、やっぱりカナダに住んでると食生活的に背と脚が伸びる傾向があるのかしら。アジア系ボーイズは胸板厚くなりすぎやや暑苦しい奴が多いが (^-^;。


スキューバダイビングは沈むのが
難しいとのこと
これはカヌーやらスキューバダイビングやらと普段体験できないイベントがいくつも入り、町主催のサマーキャンプの3倍もの料金を取るスーパーキャンプなのだが、しかしイベント時以外は子供らがプールで遊ぶのをボランティアが見ているだけなようだ。教職課程の学生が子供の指導法を学ぶためにやるとかそういうことかと思ったが、全然違う。大学でやってるからイメージ的にかっこいいだけで(お揃いの大学ロゴ入りTシャツをもらって子供らは喜んでいる)、内実は高校生が小遣い稼ぎにやってる地元のサマーキャンプと変わりはないな。体験イベントはまあ楽しいだろうけど。
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 見ていてもさほど面白くないので、半時間ほどしてMの事務所に行き、そこで机を借りて本格的に仕事を開始する。今時のこの「ネットブック」って、その名の通りネット専用端末みたいな設計なんだろうな。Home/End/PgUp/PgDn というカーソル移動の超重要キーがなく、ストロークが短いせいで誤入力出まくりのこんなぺらぺらキーボードでものを書いたり編集するのは、果てしなきイライラとの戦いである。出先でネットが繋がり今最注目の Twitter も含めなんでも使えるという夢に見たような環境が手に入っているのに、このキーボードが悪すぎるせいでうれしさも中くらいなのである。

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 夜仕事を終わらせてから、「猫まねき」というユーティリティを見つけネットブックのキー配列を設定し直した。Win キーなどを殺して Home/End/PgUp/PgDn に割り振るわけである。

 さらにタイプ中タッチパッドに親指が触れカーソルが飛び実に邪魔だったので(カーソル移動系キーを省くのと共々、こんな常時指が触れる位置にタッチパッドを置く馬鹿デザインがなんで定着したのかワケがわからない)一時停止できないかと調べてみると、ドライバが対応してないと出来ないと判明。仕方がないので厚紙を貼って対処した。これで完成。ポインティングは小さなマウスを持って行き使えばよし。これで次にこのネットブックを使うときにはもっと快適に使えるだろう。

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■10/08/14(土) X イモリ水槽の冷却
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 仕事とサマーキャンプが終わり一家そろってリラックスする日、外は32度で紫外線が強く暴力的な暑さになっている。Mが先日誕生日だった母BRをどこかへ連れていきたいというが、日中は年寄りは移動自体やめておいたほうが賢明だろう。

 うちはベースメントが常時冷えているので、その空気を扇風機でガンガン2階に送り、今のところ余裕で耐えられる程度の温度を保っている。去年は2階にはいられないくらい暑かったけど、今年はそれほどでもないな。

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定格の12Vでは風が強すぎるので
AC6Vを使用、これで十分効果あり
循環リサイクルしていた階下の冷気も夕方ついにぬるみ切って、現在室温は29度。暑いのが苦手なうちのシナイモリはぐったりしているが、PCファンを改造し風を当てているイモリ水槽の水温は23度をキープしている。気化熱放熱効果は意外なほど高い。一旦上がった水温を下げるのは難しいが、朝から回していれば1日で水位が1cm下がるほど気化してひんやりを維持できる。イモリたちが植木鉢上にいるのもあれは、素焼きの植木鉢が水を吸い上げては気化させ、他の場所よりも涼しいのだと思われる。

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■10/08/16(月) X 真夏の Barnet Marine Park
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(見よこの黄金の砂浜を)

週末せっかく真夏が戻ったのに、友達と一緒でないと萌がどこにも行きたがらないせいで家にいたのだが、今日はようやく隣町ポートムーディの木陰満載の海浜公園 (Barnet Marine Park) に連れ出した。萌はツレが父親だけだとまるでやる気を出さないのだが、バーネットの砂浜を見て4~5年前に来たことを突然思い出したようで、「あーここだったのね! 来たくないなんていってごめーん!」と興奮する。当たり前だよ。木陰のサンドビーチだぞ。暑い日にこれ以上の場所が他にあるわけないだろう。


しかしいやー最高だった。やっぱ砂浜の海は気持ちいい。水は冷たく一瞬しか泳げないのだが、水で冷えた体を熱い砂に寝転がし暖めるという黄金パターンがほんとに最高である。萌はこれまで本格サンドビーチで遊んだことがないので、至福の砂盛り体験だった。「来たくないなんて言っててごめんねえ」と大喜び。

 遠浅だが海藻だらけのホワイトロックやバンクーバーアイランドの海よりも、俺や萌にはこっちのほうが楽しい。そういえばバンクーバーがなんとナショナルジオグラフィックの「世界のビーチシティベスト10」というものに選ばれていたが、あのキッツアラノは子供が遊ぶビーチではなく、景色として見て眺め、若者が肌を焼くだけのビーチだからな。まあ北米の人々にとってビーチの主用途はその2点なのかもしれない。このビーチでも水で遊び日陰で休むのは子供連れだけで、若者たちはイヤというほど全身を焼いている。ああいう日焼けした白人は中年以降肌が痛々しくなるのに、それでヘーキなんだろうかと不思議だ。

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■10/08/17(火) X 2日続けて砂浜ビーチ
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昨日は最高だった、夏も終わりだから今日も行こうと、友達のALをピックアップして2日続けて Barnet Marine Park へ。昨日父親と行くときは出発前全然盛り上がってなかったくせに、今日は朝8時半から水着を着てバックパックを整え万全の準備をしておる。出かけるのは11時なのに。

 2日連続なのだが、昨日と今日はだいぶ違う。海流というものは日によって大きく変わるものらしく、昨日より多めの海藻類がビーチに漂着しており、昨日は数えるほどしか見かけなかったクラゲも数倍いる。5cmほどのこのクラゲを子供らが素手で捕まえていた。「おいおい刺さないのか」と聞いても平気だよとのこと。ほんとかな。刺さないクラゲなんているのか(あとで調べたらいるのでした)?

今日は町場で28度と昨日より気温が下がり、このビーチでは日向でも23度くらいにしかならない。前面が海背後が森という素晴らしいロケーションなので、やはり気温が絶対的に上がらないんだなと実感した。気持ちはいいのだがこの気温では寒がりの俺は泳げない。萌とALも泳ぐより砂遊びやカニ探しで大いに盛り上がった。

ここはバンクーバーの入り江の奥の奥にある海水浴場なので波はほとんどないのだが、沖をボートが通り過ぎるたびに波ができ、これがやはりなかなか面白い。大型トラックほどの巨大なクルーザーが通った時が最大の波で、1mに達し子供らは大興奮だった。やっぱ波はある程度あったほうがいいよね。

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 この夏おそらく最後の海をたっぷりと堪能し、ALを送っていく。ALの家のドアの前で、萌は一瞬躊躇しながら彼をハグした。そして車の中で、「いまハグしたのよ、これが2回目だと思う。へんな感じじゃなくてナチュラルなフレンドシップな感じで! すごい!」と感動していた。へへ。今日あいつを誘ってよかったよな。

2009/10/28

日記「ハロウィーンで気もそぞろ」

「夢見るポップスター」「萌ダンスの今後」ほか。

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■09/10/25(日) □ 夢見るポップスター
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 萌の新しい二段ベッドを見にJDが来訪、前回イモリの活動をあまり見せてやれなかったので、ノボリをフロントに追い出して散歩を見せてやる。ノボリは期待通りフロントでかわいさを披露してくれJDは大喜び。


水中二段ベッドの上下に
収まった2匹。キュート!
 最近水槽に2段に石を積んだ石段を作ってやったのだが、これが大ヒットで魚もイモリもさかんに入ってくれる。ノボリはそこを基点に石段を上下したり、葉っぱに泳ぎ移り休んだり、ゆっくりゆっくり移動してはガラス越しにこっちを見ている。もーなんというか、かわいいとしか言いようがない。日によってはまったく活動しないこともあるイモリたちだが、動いていてくれると部屋の中にナマケモノとかそういう動物がいるのに近いくらいの楽しみがある。爬虫類はどうかわからないが、亀やカエルには圧勝だと思う。

 イモリが活動的なこういう日は写真を撮りまくりたいのだが、デジカメのレンズって映り込みにすごく弱いようで、昼間はどう撮っても水槽ガラスに外光が映り込み、中がきれいに撮れない。小動物に至近距離からフラッシュはあまり炊きたくないので、なかなかいい写真が撮れないのです。

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♪Somebody call 911
 萌とJDはこの夏の大ヒット「911」や「Wizards of Waverly Place」の歌など歌って盛り上がっている。まことそういう、ポップスターに憧れまくる年頃なんだろうなー。自分がポップスターになるというのもリアルにイメージできるだろうし。JDなんかシング&ダンスを昔からやっているわけで、すでに芸能路線をまい進しているわけである。

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■09/10/26(月) □ 萌ダンスの今後
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 萌の初心者ヒップホップダンス全6回の最終レッスン。風邪が流行ってるのか半分もの生徒が欠席し、先生も代理になっていた。代理先生は当然何を習ってるのか知らないので、生徒たちから課題の「911」のステップを教わりながらレッスンが進む。

 萌はすべての振りを完全に覚えているのだが、空手をやっていたときのようなエレガントさがまだ身についていない。1つ1つの振りがぶるんぶるんとブレている。これを直したいのだが、俺自身シロートでありどうすればいいのかわからない。休憩のとき「あまり体がバウンスしないように、先生みたいに抑え目に踊るといいかも」と声をかけてみたが、改善効果はなかった。

 今後ダンスをするなら、ボディバランスを高め体のブレを消す方向に進めたいわけだが、このコミュニティセンターの初級コースじゃ次も同じこと(下手をするとフルリセットでステップを最初から全部やり直すという可能性すらある)をやるだろうし、空手と違い個々人の指導は一切ないので上達は望み薄である。

 やはり独立ダンススタジオに行くしかないだろうが、萌が5歳のときに入れたバレエスタジオは最悪だったんだよな。親に一度もレッスンを見させてくれず、その挙句リサイタルがあるからチケットを売れと言ってきたので呆れてやめたのだが、ダンスやバレエはどこもそんな調子らしい。この先生たちが派遣されてるところを調べてみてもやはり、高いし規則がうるさく高飛車で、「親の入場は教師の許可次第」と明記してある。こういう人たちは、ダンスレッスンは教育であってサービス業ではないと思ってるのだろうが、親が見てたら集中できないなんてことはないだろう。レッスンを見れる保障がないという1点でこっちはやる気をなくすのである。日々の進歩を見れなくては、子供に習い事をやらせる甲斐がない。

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■09/10/30(金) □ スクール・ハロウィーン
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これが恐ろしい「偽マザー」

そしてそのコスチューム
 スクールのハロウィーンパレード。例年通りキッズはペアレンツの前を一瞬で通り抜けていき、わざわざ行く甲斐もない行事である。誰か先生が一人ジムに常駐し、「次は誰それのクラスです!」とアナウンスし、みなが見れるよう観衆の前でいったん足止めしてくれるだけで盛り上がりもキッズのうれしさも5倍だと思うのだが、誰も思いつかず毎年こうして変わりもせずやってるんだから、カナダの教務者にそういうサービス精神はないようである。

 萌が今年扮したのは映画「コーラライン (Coraline)」の怖い偽マザーで、目がボタンになり、指先は銀紙の触覚になっている。なかなかインパクトがあると思う。

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 夕方MKの誘いで、町内にオープンしたモンゴリアンレストランというところに行く。日本で言うジンギスカンラムだろうと思ったらぜんぜん違い、肉と野菜とソースを客が選んでボウルに盛り、巨大な丸鉄板グリルで待つ兄ちゃんのところへ持っていって焼いてもらうシステムになっており、これをカナダではモンゴル料理というのだそうだ。


五右衛門風呂風
モンゴリアングリル
 食材はありふれたもので、肉なんかコリアン肉屋の冷凍薄切り(冷凍のままスライスしてる時点で組織が壊れている)を解凍もせず焼くんだからうまいわけないのだが、しかし野菜がうまい。鉄板の火力が強力なのでカラっと素晴らしくクランチーなままきちんと火が通った野菜炒めができるのである。俺はたまたま中華焼きそば麺を選んでいたので、期せずして焚き火鉄板焼きそばみたいになってうまかった。こんなチープな店でこれほど見事な炒め物ができるんだから、やっぱ炒め物は火力と熱面の面積が命なんだなあと改めて思う。

 うーん、こういうのが家では作れないんだよと俺がぼやくと、IHヒーターでバーベキュー用の鉄板を使ってみたらどうかという。IHヒーターなら大きな鉄板全体がちゃんと熱くなるものなんだろうか。あの一見五右衛門風呂風のモンゴリアングリルがほしい。

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■09/10/31(土) □ ハロウィーンで気もそぞろ
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 ハロウィーンに興奮した萌はここ数日上の空かルード(非礼)かで態度がまったくよくないのだが、本番となる今日はもー朝から駄目駄目で、コスチュームの着付け等をめぐり俺とケンカになる。今日はSFU大学の化学・物理教室が「化学のハロウィーンショー」みたいなのをやるということでJDも誘い来たのだが、気持ちが高ぶった萌は常にJDに話しかけまくり、ステージをまったく見やしない。せっかくスペシャルなイベントに連れてきてやったのにとこれでMも怒ってしまい、興奮を制御できない娘と怒った親2名という嘆息のハロウィーンになってしまった。

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ドライアイスの煙漂う
トリックorトリート
 今年はMが萌をトリック or トリートに連れて行き、俺は玄関で子供の応対をしたが、うちの近辺は年々小さな子供が減っているのが明らかで、今年は応対が計10回、50名に満たなかったと思う。今年もキャンディがたっぷりと残ってしまった。去年の経験から、残ったら俺と萌が食べられるシンプルなチョコレートとキャラメルにしておいたのだが、それにしてもまるまる1袋以上残ってしまったのだから消費は大変である。

 うちのこの通りは隣のJKのように孫がある家が多く、PoCo では古い住宅地なのだろう。萌たちが行ったWL家近辺はここ10年くらいにできた住宅地なので若い家族が多く、町中を子供が練り歩き大盛況だったらしい。俺とMは終日げんなりだったのだが、萌は記録的な量のチョコレートをもらってきて俺とMとBRに分配もし、これだからハロウィーンはやめられないとご機嫌であった。

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 【天皇賞ネット観戦】ウオッカのほかに俺が知ってるような有名馬がいない。これは名馬が負けるパターンだなあと最初から感じる。ウオッカの様子はいいので体調は万全だろうが。

 レースは回線が途切れて4コーナーからしか見れなかったのだが、ウオッカは普通に能力通り走った感じで3着であった。勝ったカンパニーの走りが素晴らしかったので、これはディープインパクトがハーツクライに敗れた有馬記念などと同じで、力のある敵がパーフェクトなレースをしたら、いくら天才馬でも普通の走りじゃ勝てないということだろう。残念というしかないが、普通の走りでも3着は楽に確保できるのだから、まだウオッカは終わったわけじゃないはずだ。

 勝ったのは横山ノリだった。秋の天皇賞は初勝利だそうである。うーん、そうか。メジロアルダンでの2着から19年、そんなにも長いことこのレースを勝たずにいたのかノリよと、ダービーのときとまったく同じ感慨に打たれる。初めてのG1ウィニングランなのか大歓声におびえたカンパニーが暴走しそうになるのを、ノリは笑いながら手綱とひざを使い御していく。若い頃から変わらない運動神経と馬乗りのうまさを見せびらかしながらの凱旋だ。

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 あとで Youtube の映像を見ると、スタート後ユタカがつーっと下げて、ゴール前ではまたも隙間がないところにはまってしまっていた。カンパニーたちが抜け出してやっとスペースができ一瞬しゅっといい脚を見せたが、最後は同じ脚色になってしまっていた。これは安田記念に続きユタカが下手で、あそこから勝てば再びミラクルだが、競馬は馬に奇跡を見せてもらうショーではなくスポーツなのである。33 秒で上がる馬を追いかけて交わすなんてことは物理的に不可能なのだ。新聞には「引退も」なんていう調教師の言葉が出ているが、下手なレースをして負けて引退なんて悲しいではないか。有馬記念はいらないが、もう一度府中を走ってほしい。一月後のジャパンカップで。

2009/09/18

日記「ヒップホップ・ダンスレッスン」

「DSの中のペット」「Sonny With a Chance」ほか。

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■09/09/09(水) □ DSの中のペット
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 朝、ガーナ・日本戦を Youtube で見る。3点取られたのでこれはあかんと思ったが(俺が Football Manager 2008 でほれ込んでいたギャンが中澤を翻弄していた。1対1になれば当然の事態である)、憲剛、岡崎、玉田、稲本でアララの逆転となった。最後は相手の足が止まっていたのだろうが、岡田日本が追及する小兵の動きで3点、最後にただ1人残った「黄金世代」が格で締めて1点と、試合は楽しかったようである。

 稲本のゴールは昔小野が英国相手に決めたような、ためて狙い澄ましてコースに決める本当に別格なシュートだった。詰めていたのはあのエシエンだそうで、まったく稲本のポテンシャルは天井知らずである。なのに10年間どこのクラブに行っても花が咲かなかったのがなんとも悲しい。プレミア時代に何度か見たが、彼はボールが来ないと様子見になってしまい仕事量が激減するんだよな。その部分であれほどの才能がありながら活躍が限られるのだろう。才能でいえばパクチソンよりずっとあるだろうに。

 しかしやはり思うのだが、走れ走れで全員がエネルギー切れまで奮闘するのではなく(―――だいたい90分プレスを持たせるったって、相手の強さや天候で消費エネルギーは激変するのに、こちらの注文通りになんか試合が進むわけがないではないか―――)、こうして日本が誇る名手たちが技巧とアイデアで強い敵を攻略するところをWCでは見たいものである。06年にやり残したことはそれだろう。走りで「世界を驚かす」のは北朝鮮と韓国がやったことであり、日本はそれとは別な強みを持っていると示したいではないか。実際日本と韓国がやれば、日本の持ち味は走力にはないわけだし。

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KT・HNを呼んで「トモダチコレクション」パーティを行う。2人は一発でのめり込む。やっぱ Wii で Mii を一度でも作ったことがある人ならば、それが喋り世話ができるということがエキサイティングなのは当然だよな。奪い合いでケンカになり大変だ。

 実際作るキャラのネタは尽きたが、俺も萌も世話を楽しんでいる。やることは減らず増えすぎずいい塩梅だ。名作「どうぶつの森」は毎日のルーティンワークが義務化してきて最後は面倒になったのだが、こっちは何もせずともいいし、お金は十分にたまるし、住人の要望を無視してもペナルティはないので気楽だ。

 お気に入りのキャラには似合う服を見つけ買ってやりたいし、歌とキメ台詞を教えたくなる。宮崎監督が目を開けたまま床に寝転がりもの思いにふけっていたりするとすごくリアルに感じるし、ムスカが部屋の中を神経質そうに歩くのもかわいい。動きを遅く設定したカオナシが、虚空を眺めぼーっとしてるのを見ると幸せな気分になる :-)。これはまさしくペットである。

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 夜ゴミを出しに行くと、なんと体長5cm幅2cmの大きなカエルがドライブウェイにいた。市内でカエルを見たのは初めてである。一番近い小川でも 500m はあるのに、どうやってここまでたどり着いたのか。俺は今や両生類飼育のエキスパートで、スペアのビンと塩素が抜けた水とエサその他必要なものはなんでも揃ってるので、ちょっと捕まえてビンに入れ観察してみる。Columbia Spotted Frog という種らしい。

ところが同じ両生類でもイモリとカエルは大違いで、すさまじい筋力ジャンプ力で、ビンの中をずったんばったんと跳ねまくる。はなからイモリ水槽に入れるつもりはないが、もし一緒にしたらイモリと魚たちは大パニックになるだろう。朝までキープして萌に見せてやろうと思ったのだが、この様子では怪我をし弱ってしまうかもしれないので断念し、写真だけ撮って逃がしてやった。いやー、カエルはすごい。ワイルドすぎてペットにならん。イモリのほうが全然かわいいのである (^-^;。

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■09/09/11(金) □ Sonny With a Chance
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 夕方、萌がまた近所のイジワル娘SMとケンカしアップセットして帰ってくる。SMが俺の悪口を言ったという。俺はSMの行動には干渉してないのになんで悪口を言われるんだ?

 話を聞くと、SMがやりたい危険な遊びに萌が加わるのをいつも俺が許さないので、「萌のダッドは strict(厳しい)だ」と、さもそれがひどいことであるかのように言っているらしい。厳しいなんて悪口じゃないのだが、SMの価値観では子供の自由を妨げる厳格な人は悪なのだろう。

 今日はSMが三輪車に乗った2歳のCSを自転車で先導し町内 500mを1周するというスリルイベントを企画し、「車が危険だということすらわかってない2歳の子を子供だけで、歩いて随行するならともかく自転車で先導して安全なわけがないだろう」と萌には同行させなかったのだが(――これをOKするCSとSMの親の考えが俺とMには理解できん――)、それがSMのカンに触ったらしい。

 彼女は小さいときから人間関係の価値観がずれていて、前になんだったか問題行動を俺が叱ったときに、「あんたなんかあたしのボスじゃないわ、あたしのダッドがボスなのよ」と口答えされたことがある。「ボスか否か」「自由(味方)か制限(敵)か」という軸でしか人間関係が捉えられないのである。彼女の親父が典型的レッドネックなので、そういう家長的価値観を持った家庭なのだろう。

 そうしたことを萌にきちんと説明してやった。俺がSMに干渉したらあの親父とケンカになるだけなので、彼女がなにをしようが俺は何も言わないが、萌にやらせるわけにはいかないのだよ。

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 話が終わり、萌を元気付けるために録画しておいたお気に入りのショー、「Sonny With a Chance」を一緒に見る。これはカムループスの退屈なホテルで初回を見、面白くて以後2人で毎週見ているのだが、田舎からハリウッドに出て芸能人になった明るくやさしいティーンエイジャーがイジワル芸能キッズに囲まれ奮闘するというコメディで、少女マンガ的で非常に楽しい。俺がカナダに来て以降唯一毎回見たコメディ「Friends」に通ずるものがある。

 これを作ってるのは、ティーンエイジャー向けのコメディばかりやってるディズニー Family チャンネルという局で、ここがアメリカのティーンエイジ・アイドルを量産しているようである。ジャニーズ事務所がTV局を持っているようなものか。この「Sonny~」の子はすごくいいのだが、この局一番のスターと思われるハナ・モンタナなんてどこがいいのかさっぱりわからない。トイショップには彼女のグッズが並びまくっているが、それを見ればわかる通り全然かわいくないのである。

 そのハナ・モンタナショーをちょっと見ると、彼女は明るく気が強く声がダミ声で健康そうで歌とダンスが得意。アヴリル・ラヴィーンっぽい。やっぱアメリカ/カナダじゃこういうチアリーダーみたいな子が学校の華なのかねという感じ。俺はげんなりさせられる。そういえば「Friends」のレイチェルが高校時代は高飛車な人気チアリーダーで、学校中の地味な男女から呪われていたという設定になってたから、ハナ・モンタナ的な「陽」に辟易するセンスは北米でも普遍的なものなんだよな。

 このチャンネルではアジア系はたいてい台詞もない脇役で、しかも女の子は全員北米アジア系ガールに典型的な、目をくまどるきついメイクをしたヤマンバ的な人々である。かわいく美しいアジア系少年少女はハリウッド芸能界には入らないのであろうか? 別にどうでもいいのだが。

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■09/09/12(土) □ ダンスレッスンに登録
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 昨日今日と夏が戻ったかのように暑い。BCは日差しが強すぎて、日の当たり加減で気温が15度も変わってしまう。萌はこの夏中、遊ぶかTVを見るかゲームかであまりに生活がレイジーなので、この頃俺が意識して勉強と歌とピアノをやらせている。

 夏休み後半彼女はずっと歌とダンスをフリフリとやっており、「実は私最近ロックスターじゃなくてポップスターになりたいのよね」という。なんか Family チャンネルの影響を感じる(笑)。そんなものになってほしくもないが、しかし萌よ、そのために必要なスキルは何かわかるかね―――と、萌を入れてやろうと考えMと相談していたコミュニティセンターの「Jazz & Hip Hop Dance」というレッスンを紹介する。萌は文字通り躍り上がって喜び、即登録。どんな歌をやるのかなと始まる前からめちゃくちゃ盛り上がる。I Got A Feeling みたいな流行歌を使ったダンスだったらいいねえ。

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■09/09/14(月) □ ヒップホップ・ダンスレッスン
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友だちのJDとダンス
 【ヒップホップダンス】待ちに待ったダンスレッスンは予想を超えた10人以上の大クラス。パーキングでダンスの服装をした太った女の人を見かけたのだが、その人が講師だった。太った運動講師は自分の息がしんどいからクラスの運動量を減らす傾向があるのでうーんな感じ。萌の昔の体操講師なんかひどかったからな。

 まずは長々と自己紹介がありアクションはなかなか始まらず。やっと始まると曲は「ハイスクールミュージカル」というアレ(子供向けミュージカルTVショー?)だった。なんとまあイモな。Hip Hop といいながら16ビートですらないではないか。ここまでイモだとは予想外だが、考えてみればこの講師が所属する田舎のダンススタジオでやるのなんて、こういう趣味が悪いミュージカルが定番なのかもしれない。萌に入っていってほしくない世界である。

 しかしアクションが始まってしまえば子供はうれしくて仕方がなく、萌の笑顔が弾ける。こういうのは空手をやめて以来久しぶりだ。ダレていた夏休み後半からの憂さを忘れさせる笑顔だ。よかった。


 座談とストレッチで半分以上つぶれたので正味ダンスは20分ほどだったが、リズム感のない子供にクラップとジャンプを使って16ビートのリズムの取り方を教える課目もあり、なかなか悪くなかった。体型から想像したようなレイジーな人ではないようである。人数が多すぎ、そのほとんどのキッズはダンスが好きというより体を動かしに来てるだけに見え、萌みたいにうまくなりたいと熱心な子がどれだけ上達できるかは怪しいが、とりあえず楽しい6回のレッスンになりそう。