2026/10/15

【まとめ26年6月】日本サッカー最大の試金石:【W杯】ブラジル戦

 「帰国翌日の心地よさ」「銀河の一票は推進力を欠く」「2015なでしこの思い出」「『将軍』の村とダンスガールズ」ほか 

■6月13日                 帰国翌日の心地よさ



イギリス時間の朝3時、3週間もの長期英国旅行から無事帰宅。環境の変化で神経質になるピカが「あまりご飯を食べてくれない」と留守中娘が心配してたのだが、俺の帰宅もまた変化なので一瞬パニックになり隠れて、しばらくしてやっと出てきて落ち着いた。

低マグネシウム健康ドライフードを食べ残す好き嫌い問題が起きており、そのせいで夜中に腹が減り俺を起こしに来る。 「ねーお腹すいたー。ご飯マダー?」という感じ。いいから寝ろ。

旅行から帰国翌日の心地よさよ。たまった洗濯ものをどさっと洗い、自宅のうまくて実質無料のコーヒーを楽しみ(イギリスの泡立つコーヒーは好かなかったし4£800円は異常!)、空のトランクを陰干しし、写真を整理する。どんどんスッキリしていく。There's no place like home.

3週間ぶりの地元BCは夏になっており、今日は28度まで上がった。ドライで熱い風が吹く夏のBC、旅の洗濯物がすぐ乾く。

■6月15日              強豪との対戦が楽しい日本サッカー

旅行中日本のTVは見てなかったので、帰国後NHKをつけW杯テーマソングが米津玄師と知る。とことんパーソナルな彼の音楽にはスポーツ感も熱狂も、集団で盛り上がる感すらないよねw 

【ワールドカップ】日本・オランダ戦は面白い白い試合だった。オランダといえば本田・大久保・松井がシャカリキに走りながらもスナイデルのズドンにやられたあの試合を思い出すが、戦い方はずいぶん変わったものだ。フィジカルでは劣っても、技ではピッチ上のどこでも負けない前提で戦えている。あとはアイデアと技術の勝負。強豪との対戦で日本らしさを楽しめるという、ついにここまで来たなあと実感する。

Jリーグが勢いないのが残念だ。予選を見てないからメンバーの評価はできないが、中盤は日本がいつも自慢としてきた歴代代表MFほど巧くはない。しかし海外中堅チームのレギュラーとして日々戦っている彼らには、オランダ相手にも平常心という無形の遺産が宿っているわけだろう。

■6月16日             銀河の一票は推進力を欠く

#銀河の一票 序盤は政治家の裏事情や選挙運動ってこんなに複雑で複合的なものなのかと興味深かったが、回を追うごとに推進力を感じなくなってきた。政治家月岡あかりが、ありきたりなのだ。

彼女の気づきも、チームがやりたいことも、過去のリベラル系都知事候補(全員大敗)と変わりない。月岡あかりの動機・政策・言葉のどこにも、負け続けている現実の政治家以上のものを感じられず、感動できないのだ。現実政治を観察している人間には、現実のほうが現実だから感動的なのである。

あかりのどこがどうよくて日山流星の票をさらえるのだろうと不安だ。あるいはそういう結果には向かってないのだろうか。

■6月19日            こち亀は心の故郷

#こち亀 はいいマンガだなあ。長年カナダに住んでるんですが、タイに住んでたイトコがバンコクで購入し集めていた『こち亀』を、帰国時に私の元へとドーンと送ってくれました。『こち亀』には日本カルチャーのすべてが詰まっている、心の故郷。イングランドにはあらゆる面で卓越した歴史があるが、日本にはこち亀がある。

秋本先生、二眼レフも相当お好きだったと見える pic.x.com/u6yAEJ28TB

■6月19日              カナダのW杯初勝利

【ワールドカップ】カナダvsカタール。すごい、バンクーバーのBCプレイスが満員で真っ赤だ。MLSの試合じゃ上段はクローズドだし、俺と家族が見に行った2015年女子W杯ではカナダユニなんて着てる人も珍しかったんで、この光景は初めてだ。ここは攻め急がず確実に勝ってほしい。 

ハーフ。11人でこもる相手を押し込む単調な試合となっている。カナダ念願のワールドカップ初勝利がやってきそうではあるが、それがこんなヘボ試合では感動も薄そうだ。 俺が愛した前主将ハッチソンがスタジオにいる。彼は強敵相手に中盤で闘ういい選手だった。そういう選手は今いるのだろうか。

結局相手が耐えきれず6-0の駄試合になってしまった。カタールはもっといい試合にしてほしかった。カナダのワールドカップ初出場から苦節40年での初栄誉がこんな反復シュート練習のような、FIFAのW杯拡大の失敗見本のような試合では、カナダのオールドサッカーファンが気の毒である。大怪我も出てしまったし。 

しかし試合があったBCプレイス前を娘が通勤で通ると、試合後の町はフェスティブでハッピーだったそう。相手が引きすぎてつまらない試合になりカナダ気の毒だなと俺は思ってたんだけど、問題なく盛り上がっていたのね🙂

   ◇    ◇    ◇

■6月19日              2015なでしこの思い出

うちの娘は2015年女子ワールドカップのBCプレイスで、なでしこジャパンをそれはもう熱烈に応援していた。今年も日本を応援している。移民の子らには「両親や祖父母の祖国への愛着や誇り」があるんだと思う。

ブログ2015/07/05 【女子ワールドカップ】決勝:さようならチャンピオンたち ◆パブリックビューで観戦。耳をつんざくU-S-A! U-S-A! 大合唱が半端ではなかった。 tomosakata.blogspot.com/2015/07/blog-p… 

 

「試合が終わり会場を後にする。なにか食べようか。食べたくないか。いやあの試合開始4失点がなければいい試合だったよね。あそこから2点返すなんて…と俺は話しかけるのだが、彼女はまた涙にくれていた。さようならチャンピオンたち。」




■6月19日              俺のひいきのインボムくん

メキシコvs韓国。拮抗した好ゲーム。バンクーバーで1年強プレイし、俺が好きだった韓国のピルロ、ファン・インボムが今年も6番だ。今はフェイエノールトの10番なんだそうだ。俺がバ軍で見た最高のMFだったもんなー。 チェコ戦は彼の1G1Aで勝ったのか! すごいな俺のインボム🙂 

メキシコvs韓国。韓国が華麗に長時間キープしブーイングが起きている。韓国強いな。 バンクーバーではしかし、ファン・インボムが違いを見せてもチームは連動しなかった。俺がMLSを見なくなったのは、彼のように中盤で時間の流れを変えられる創造的選手が活躍する余地がないと思ったからである。

今はバンクーバーは強くなったが、奪ったら早く前に運び相手が整う前に攻めきるというMLS標準に適応できたからであって、MFが中盤巧技でタメを作るというサッカーではなくなっている。MLSは要はどこのチームも同じサッカーをやっている。

夕方散歩に出ると、めっちゃ真剣にシュート練習してる高校くらいの女子がいた。うまい。 「#ワールドカップ 見てんの?!」「Yeah!」。うちの町の高校からもカナダ代表選手は出てるので、頑張ってほしい。

■6月21日            日本サッカーの格が上がっている

【ワールドカップ】日本vsチュニジア。今日からカナダTSNで。 「日本が大幅に有利(heavy favorite)と予想されていますね」「もともと優秀なチームですが、オランダがスウェーデンを粉砕したあとはさらにオッズが下がりましたね」。TSNでこんな風に強豪扱いされることは初めてな感じ🙂

日本大勝後のカナダ解説。「これは日本にとって記念すべき勝利でしょう。W杯に本命として臨み、本命として勝ち上がるという難事をやってのけたのです」。たしかにこれまでは、史上最強のドリームチームとして入っては、惜敗の繰り返しだったもんね。

「ワールドクラスがいないのに強い」というのが今の代表を見ていて感じるところで、チュニジアは1対1のデュエルなら勝てるのにと感じながらやられ続けていただろうと思う。森保日本は選手間のリンクが破れそうで破れない不思議なチームだ。

■6月22日               感動的なイラン

【#ワールドカップ 】ベルギーvsイラン。イランのサッカーが感動的だった。大会おそらく最高のパスフローを持ちあらゆる角度から決定機を作れるベルギーを相手に、体を寄せ脚を出し体を投げ出しシュートを止め、奪うと必ず反撃する。不屈。

ベルギーvsイラン。後半デ・ブライネの才気が作ったこの完璧な決定機では、ベルギー3人がなだれ込み、イラン4人が体を投げ出し抑えきった。 英国アナが「完全に入っているべき流れでした! マグニフィセント・イランが止めたのです!」と最上位の敬意を言葉に込めていた。じーん! 

日本も心熱くなるそういう試合をし、しかし結局20年以上負け続けて、今日があるんだよね。

マンガ「Jドリーム」の『あとがき』に感動した。作者はジョホールバルにいたんだ。あの週鹿島アントラーズはヒュンダイとのACLで韓国におり、俺は英語(AFC公用語)通訳として帯同していた。日本代表の動向を伝える日本のスポーツ新聞がチーム内で回覧されていた。そして鹿島が勝利し帰国した日の夜、息が苦しくなるほどの試合で、日本はイランに勝ったのである。 

Jドリーム(完全燃焼編)はこの後書きを読むだけでも価値がある。この20pにも持たない分量でなぜ日本のサッカーファンを熱くさせるのか? note.com/tanabe54/n/n4c… pic.x.com/TD6nd4Q2I2

■6月28日              「将軍」の村とダンスガールズ




【サタデー散歩】2つ隣の入江の町、ポートムーディを歩いた。「将軍」part 2のセットが見事にできていた。今度のはすごいな。壮大な武家屋敷ができている。なに家の家紋? #Shogun2 pic.x.com/qMpe26jX0K

巨大な南蛮船もあった。「中を見せてよ」と奥様が警備員に声をかけるが、「頼んできたのはあんたで1000人目だよ」と笑って断られた。 前回俺と娘が見に来たときは「将軍」放送前だったんで警備員なんていなかったんだけど、大ヒット後は違うなw #Shogun2 

ポートムーディではちょうどなにかお祭りをやっていた。音曲に誘われステージに向かうと、フレンチカンカンのグループが踊っている。これってフラみたいに、様々な年齢の奥様がたが趣味で踊るものなのねw カメラを向けると皆うれしげに反応してくれ、soキュート🙂 


カメラはOLYMPUS EM10mk2にLUMIX 14140mm。14140mmがあれば英国旅行は持ってくレンズを大幅に減らせたと思い、そのテストもやってみた。


やっぱり写りがいいわこのレンズ。近くも遠くもよく写る。次の旅はこれをベースに、魚眼と明るい単焦点を持っていこう。 

【日本vsブラジル】実は日本代表の試合をこれほどワクワクと待つのは久しぶり。大久保がいた時代以来だ。大久保たちは世界のトップに食い下がり、一矢報いてやるという気持ちになれる選手たちだった。 今回は日本のていねいさ、新幹線&コンビニ的クオリティが世界に通用するのかという試合だと思う。

90年代の対戦時に小野たちにやられたカナダ代表キャプテンDFデヴォスが、試合前語る。「日本には無数のブラジル選手とブラジルコーチがいた。ゆえに選手たちはボール扱いは最高にうまい。そこに最高度の規律と組織とフィットネスを組み合わせたチームとなっている。勝ち抜く強さには誰もが懐疑的だが、今日が本当の意味でのテストなんです」。その通りだな。

  ◇      ◇      ◇

【試合後】日本のコンビニ的ていねいサッカーは、前半は期待以上に機能していた。ボックス内の敵の足技には全集中して食らいつく。日本のコンパクト陣形に攻め手をなくしたブラジルが放り込むとGK鈴木がキャッチするというライン設定が絶妙で、カナダ解説もブラジルはハメられていると評。 

しかし後半ブラジルが修正し圧とテンポを上げてくるとラインが下がり、というかラインを下げさせることが目的だったろうアーリークロスが効いてくる。ここから押し込まれ失点し、日本の反撃も遠くなる。運べないし剥がせない。グループリーグの相手とはさすがに違う。

どうにかキープしラインを上げねば守備は持たないが、攻撃陣は守備に疲れ、交代しても推進力も守備力も上がらず、あとは時間の問題だった。85分に至っても前田大然の走力だけが希望の灯であるという状況に、三笘、南野、久保を失った不運を思った。

悔しいけれど、今はここまでだ。2015年のなでしこ敗退とよく似た、力及ばず、力尽きたという気持ち。

奥様が、敗退した強国がかわいそうかわいそうと言っている。 「日本だってかわいそうだろ!」「日本がブラジルに負けるのは仕方ないじゃない」「そですね…」