2020/12/20

耕野裕子と21世紀の再会

Amazonの電子本サービスKindleが半額セールをやってると通知が来たので見に行ったが、俺が読みたいかもしれぬどんな本が安くなってるのかがわからない。半額セールの棚には興味ないハウツーやマンガや小説が何千何百と並んでおり、取り付く島もない。

もしやと昔好きだったマンガ家の本を探してみたら安くはなってなかったが、Kindle Unlimited(月極読み放題)で読めるとある。おお。






Kindle Unlimitedはひと月無料お試しがあるので入ってみる。「耕野裕子・自選作品集」。――ああ大好きだった耕野裕子の絵だ。俺が彼女を読んでたのは80年代の最強少女マンガ誌「ぶ~け」だったが、90年代の彼女のヒロインは大人になっている。そして大人の耕野裕子もやっぱりすごくいい。このかわいい妊婦ヒロインよ  :-) うれしい  :-)








これはスーファミが出てくるから90年以降だ。耕野さんもゲームやってたんだ、当然だよな。かわいいなあこの子。美少女のなんともかわいい顔と、バタリと倒れるコマのギャグっぽさがやはり最高な耕野裕子。この子のお父さんの再婚問題というちょっと泣けるファミリードラマなんである。やっぱり大人の少女マンガになっている。良い。






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このコミックスはほとんど持っていた。初めて耕野裕子さんと会うとき
「藍色セルロイド」を持っていって、サインしてもらいました。

美大友人の友人が80年代耕野裕子のアシスタントをやっていて、俺がファンと聞き紹介してくれ、耕野スタジオに招かれたことがある。嘘のような本当の話で、ロック好きな彼女が構想中のマンガに向けた「下積みバンドマンの活動取材」を兼ねてということで、俺のバンドのドラマーと一緒にお邪魔し、夜通し朝まで耕野スタジオで飲み食い談笑したのだ。

耕野さんは俺たちより何歳か年下で22かそこらだったのだが、すでにバリバリの売れっ子マンガ家で、明るくさっぱりした親分肌のカッコいい女性だった。やっぱりマンガのクリアーな線にそれが出てるなあとうれしかった。彼女がライブを見に来てくれたり、マンガに俺たちのバンド名をちこっと書いてくれたりしたのである(――Kindle収録作を読んでいけば名前が出たその号も見つかるかもしれない!)。

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ああ21世紀の今頃になって耕野裕子がたっぷり読めるなんて、幸せだ。松苗あけみもあるぞ。クラクラクラ…。これが今年の俺のクリスマスプレゼントでしょうか。◆ 

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