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2014/07/19

日記「家族で進撃の巨人」

「真夏日32度」「Football Manager の思い出」「ガチすぎるブラジル」「レリゴーと翻訳」「ブラジル崩壊」

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■14/07/01(火) □ 真夏日32度
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 建国記念日の今日は今年はじめての真夏日32度となり、カナダは夏の紫外線が半端なく強いので(日本の6倍という話)、畑に行ったMがひどいサンバーンで真っ赤になって帰ってきた。うわ、焼けた背中が腫れてるよ。これは痛い。

 公園のフェスに行った MK 家もみんな真っ赤になってほうほうの体で帰ってきた。カナダは紫外線が強すぎるのに人々が無頓着すぎる。うちの家族はそんなにアウトドアジーじゃないから大丈夫だが、夏はいつも海山で日光浴という感じの白人のおじさんおばさんは、年をとると肌がカサカサだからな。

 萌は BL たちとフェスに行く手はずだったのだが、結局行かずに川遊びしてたとのこと。そっちのほうが夏らしくていいよ。夜の花火だけ行き SH 家の庭のキャンピングカーで寝てるらしい。夏休みはいいわねえ :-)

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■14/07/03(木) □ Football Manager の思い出
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 柏の田中順也が欧州名門スポルティング・リスボンに入ったのだが、移籍金がわずか5千万という話。英国製サッカーマネージメントゲーム Football Manager を 10 年やり込んだ感覚でいうと、田中順也は能力値 125、移籍金 2 億くらいのイメージなのだが。日本代表クラスはだいたい 120-145、移籍金2~4億くらい。過去一番高かったのが絶頂期中田の 170 だったかな。

Football Manager のことを思い出して自分のブログの FM 関連を検索してみたら、「アジリティが落ちたのでボールを持つとすぐに相手に詰められ、横パスを出してプレイが終わってしまう(「ナカタについて考えてしまう」)」と、中田英寿の使い方に悩んでいた。「いまの日本代表における本田の使い方の難しさ」そのものである(笑)。

 Football Manager はそれほど見事に能力通りのサッカーが発生する素晴らしいシミュレーションゲームだった。半日くらいかけて移籍をしシミュレーションしていかないとシーズンを始めることすらできないという超めんどうさがあるのでもうやる気はしないが。

 いまオンラインにあるサッカーチーム運営ゲームならもっとお手軽だろうからやってみたい気もするが、試合画面に関してはああしたお手軽ブラウザゲームが FM に遜色ない試合シミュレーターエンジンを持っているわけがないので、やっても満足できそうにない。Football Manager 2006 の中田がウィングに出すスルーパスは美しかった。

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■14/07/04(金) □ ガチすぎるブラジル
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 夏休みでヒマをしている萌と毎日見ている【進撃の巨人】。⑦⑧(小ネタバレ)初めて人類に希望の火が灯る。俺と萌があまりひゃーひゃー言って見てるのでMも一緒に⑧を見たのだが、「この巨人たちは、元は人類に敵対する勢力が作った武器ね…」とつぶやく。―――な、なんだって!?(ドドーン)。

 なんで一話見ただけでそんなに的確っぽくて説得力あるっぽい推論が出てくるんだ! とおののくと、「私はとんでもない量の SF を読み、毎日 SF ドラマを見てるのよ。そういう話を見たか読んだかしたわ!」(ドドーン)…しかしそうなんだろうか。うーむ。

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 【ブラジル-コロンビア】いやーガチすぎるなーブラジル。ロドリゲスにちょっとでもプレイさせたら負けるという恐怖に駆り立てられてるのかと思わせる勢いでゲームを壊している。レフが異様にカードを出さない人でファウルを取らないことすらあるのでコロンビアは攻撃しようがなく、気の毒としか感じられない。当然ブラジルだって報復されるので華麗に攻撃などできるわけがない潰し合いになる。こんな試合を見たくはなかったのだが。ネイマールとロドリゲスの美技対決を見たかったのだが。

 最後にネイマールが怪我をさせられたが、それは相手を削る今大会ブラジルのプレイスタイルが招いたものである。強いというよりえげつない。こんな肉弾戦でブラジルに勝てるところがあるとは思えないので、勝負になるとしたら決勝でのオランダ@中盤省略裏狙いかなー。

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■14/07/06(日) □ レリゴーと翻訳
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【アナと雪の女王】をついに見た。「ありのままのー」という日本語詞を先に聞いてたのでそういう明るい自己解放の歌として最後にくるのだろうと思ってたら、全然違ってて胸を衝かれた。英語版は「もういい! 氷出すし! もともと寒さなんかヘーキだし!」というシャウトではないか。ポエムじゃなくロックだ泣ける。To Be a Rock, and Not to Roll である。そこから後はまあ普通のディズニー映画という感じだったが、あの歌には感動したな。

 しかし歌詞の訳というのは難しいことだよ。「レリゴーレリゴー」と「ありのままの」はかなり違うとは思うが、3音節+3音節でこれほど歌に乗り人の気持ちを掴め、なおかつ「もういい!」という気持ちを正確に表す日本語があるだろうか。思いつかない。

 翻訳の問題は【進撃の巨人】にもある。エレンに対し上官がやたらと「甘えるなよ! お前のために多くの兵士が死ぬんだ。それぞれ愛する家族を持つ人間がなァ!」的な少年マンガ型ゼリフを吐くのだが、英語字幕を見た家族は「甘える (spoiled) って、どーゆーこと?」という。

 「別にエレンが何かしてもらってるわけでもないのに、なんでスポイルなの?」と違和感を感じるのだそうだ。日本語の「甘えるな」は「気合入れろ」と同義だが、英語の spoiled は文字通りの「子供のように甘やかされた者」となってしまうからか。しかしまあ全体にこのアニメの字幕はよくできてると思うけど。

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■14/07/08(火) □ ブラジル崩壊
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 【ブラジル-ドイツ】意外や落ち着いた序盤で、ブラジルはコロンビア戦ほど必死に潰してこないようだな――と思っていたらドタバタズタギタボタとなってしまった。いやはや。このブラジルには明らかに呪いがかけられていた。負けたらエライことになるという重いやつが。コロンビア戦もドイツ戦もそれが試合を壊してしまった。

 ブラジルが勝手に壊れてしまったので、ドイツは無理のない難度のコンビネーションを正確に、練習でのドリルのようにクールに淡々とこなし点を決めていけばよかったのである。その冷静さが恐ろしい。一体どこの誰がどうしたらこのドイツを混乱に陥れることができるだろう。予測外の攻撃ができるオランダに決勝に来てほしい。

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■14/07/09(水) □ 家族で進撃の巨人
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 カナダ朝のラジオはずっとブラジル惨敗の話題。「ドイツはひどい。何もそこまでブラジルを侮辱することはないではないか」と奥様が言う。いやドイツは別に必死に点を取ったわけではないんだ。整備されたドイツがオートで精巧に動き、ブラジルが高校生のように振り回され自滅したとしか言いようがない。

 【オランダーアルゼンチン】後方の美しいパス軌道とカイト(英アナはケアルトみたいな発音?)のボディバランスを見ているだけでオランダ方面は楽しめたが、アルゼンチナ方面には守りのソリッドさしか見せてもらえなかった。メッシはボールに触れなすぎだろう。それでも昨日の崩壊試合に比べたらずっといい試合だったが、どっちが勝っても決勝は厳しそうだがどちらかといえばオランダのほうが可能性がありそう……と思うも、PK でアルゼンチンが決勝へ。うーん。

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【進撃の巨人】話の展開が遅いとか理屈がおかしいとか文句が多い視聴者はもう切り捨てよう、全員を救うことはできないのだと萌と話し合いMの留守中に続きを見たのだが、帰ってきたMがさあ続きを見ようという。そんなにハマってたのか(笑)。

 仕方がないのであらすじを話し、その次のエピソードをまた一緒に見た。日本アニメは走りながら15分にも渡り説教するなど描写がくどいので全部見てるとイラつくようだが、Mも話には惹きこまれているらしい。SF 好きだしストーリーのあるアニメ自体彼女には珍しいだろうしな。

 このストーリーは意外性に満ちてはいるものの、感動だとかキャラクターへの強いシンパシーを感じさせるものではない。むしろMがうるさく指摘するように不合理さや苛立たしさのほうが強い。しかし絵はこんなもの他で見たことがないというインパクトに満ちている。最初はナウシカの巨神兵からイメージが来たのかと思ったが、それ以後登場するさまざまなバリエーションの1つ1つにいちいち怖気が走る。これだけでスゴイとしか言いようがない。俺たちはとにかくビジュアルの衝撃に引きずり倒れされのめり込んでいるのである。



 新たな展開で物語は第二部に入ったらしく、テーマソングが変わりツヴァイ兵長という人物が。この人がちょっとお茶目なこともするのがアニメっぽい。このユーモアが実はほしかった。いい感じです。

 「リーヴァイ兵長は怖いキャラでありながらさりげなく部下に優しかったりするのが人気で、こういうハーシュ&メローなのを日本語でツンデレというのだ」と萌に教える。すると視聴中「あ、今のがハーシュ&メローでしょ!」と指摘したりする。ツンデレくらい一発で覚えれ。

 しかし物語はすでに終盤に差し掛かっており、なのに「ちょ、ちょっとこれはどういうことなんだ!」という怒涛の派生展開は止まらない。何一つ答えや解明がないまま次の意外な展開に行くのである。「これは何も解決せずシーズン2に引っ張るパターンね」と SF 通奥様の不吉な予言。そ、そんなー。

 「これが終わったら次は何を見るの」とMが聞く。へ? 日本アニメをもっと見たいの? そうか。じゃあうちの Net 映画サービスに入ってる「キルラキル」か「東のエデン」かな。どっちも最近の評判作らしいしね。

2009/03/08

日記「初のCC挑戦とN1制覇」

「カルチョビスランプ」「カルチョビライン調整のすごさ」ほか。

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■09/02/22(日) □ N1・3位へ
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 【カルチョビット7年目】N1で3年目。カップ戦賞金の1千万以外資金は増えないので、ちゃんと役立ってくれてはいるがC以上には伸びない初年度選手たちを数人泣く泣く切り、賞金を足してB級GKにいみを獲得。それ以外は変更なく特訓だけ積んでシーズンインする。戦術のキモであり悩んでいる守備ラインの高さは、基本的に低めでスタートし、押し返せる/押し込まれすぎるなど必要を感じたらハーフで上げるという方針で進めている。高いラインで相手の攻撃能力がうちの総合的守備力を上回ると、ハーフが来るまでに裏を取られ大量失点し手遅れになる。

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01 武蔵野ホーネツ A0-2● 低めラインで堅く非常にいい試合も、桃井の壁を破れず
02 ヴォルケノ阿蘇 A2-4● MFあしづかのスルーパスにやられマークをつける
05 メンソーレ那覇 H1-0○ 那覇に初勝利、しかもミランコらを完封。うれしー!
04 シュバル六本木 H7-2○ 初勝利その2、オッティらに最強マークをつけ逆粉砕
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 ともあれ、強豪の主力にマークをつけるなど戦術レベルで抵抗できるようになったのが、なすすべもなく粉砕されていた去年までと違う。そして六本木についに勝った。オッティにつけたマークが効き、意外に弱かった守備を粉砕できたのである。なかばマグレでも非常にうれしい。

 こうして充実のシーズンを過ごし、N1・3年目は見事3位でクラスアップとなった。32000→44000 と 1 億 2000 大幅アップだ。武蔵野の超人DF桃井を取るしかない。外国人だって取れるぞ。うれしひ\(^o^)/。

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■09/02/24(火) □ カルチョビスランプ
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 【カルチョビット8年目】前からほしかった桃井に加え、Bチームのエースとして昨シーズン何点も取られたフィジカル系FW「わせだ」を取る。狙い通りBチームが下位を快調に下しN1・2位と去年よりさらに成績を上げたのだが、肝心のAチームが

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05 ヴォルケノ阿蘇 A1-6● 新形の速さにぼろぼろ。ラインを下げるべきだった
04 シュバル六本木 A1-9● ホームでの強さは鬼。ライン設定もプレスも無力
01 メンソーレ那覇 A1-3● 終盤敵のホームがめちゃ強い、連携強化? 2位転落
05 ヴォルケノ阿蘇 H1-2● やはりしんがたを抑えられず
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 と上位に全部惨敗した。六本木などオッティ、猿渡 (from 博多) に加えミランコ(from 那覇)なんていう超人外国FWまで獲得しており、お前らどこにそんな金があるんだと腹が立つ強さであった。

 シーズンが終わり自分ところの成績を見ると、やはりAチームの個人成績が甚だしく落ちている。ふくなが 19→7 ゴール、おもかわ 15→3 ゴールととんでもないダウンだ。実際上位に負けたときにはラインの上下くらいではどうにもならぬ力の差を感じたのだが、得点が一桁違ったのだから当然である。フォーメーションはここ数年不変の 4231/4312 なわけで、なんで去年より弱くなったのだろう。悩む。

 試しに 1-6 惨敗を喫した阿蘇の3トップを3ボランチのラインで見るというイメージで、4321 で守備ラインを調節しテストマッチをやってみる。するとやはりバイタルエリアでフリーな敵がなくなり、危険度が格段に下がるではないか。

[4231] =======================
福永
立川 博士 面川
あたり 牛島
藁科 須田 桃井 織田
新見
      ↓
[4321]=======================
福永
立川 面川
博士 あたり 牛島
藁科 須田 桃井 織田
新見
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 それに [4321] にすると3トップの間隔が縮まりクロスの威力が上がるし、博士・牛島もオーバーラップし攻撃に加わり、ショートパスで打開する好ましい傾向も出てくる。これだ。これしかない。強豪を倒すにはまじめに戦術を考える必要があったのである。

 よし。ぱっとしない1年だったがBチームの奮闘のおかげでチャレンジカップ出場、予算はさらに +16000。この戦術に合わせいいボランチを探し、来年こそ六本木を叩き潰す。オッティと猿渡を取っちゃおうかというくらい六本木を倒したいのである。8年目になってもまだこうして戦術と選手獲得で開幕がワクワクして眠れないんだから、本当にカルチョビットというかサッカーシミュレーションは面白い。

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■09/02/25(水) □ カルチョビライン調整のすごさ
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【9年目】昨夜寝る時間を削って9年目のセットアップに励み、よしおか、あきもと、ゆさの初年度選手3名を放出してベルナール (盛岡) 、とくがわ(那覇)、ゴメス (六本木) を取った。ゴメスはうちとの試合でさんざオッティのヘッドを決めてくれた肉体派FWだが、こいつをDFとして使おうと思う。

 今年は敵のフォーメーションを見て、バイタルエリアで敵FWをフリーにしないようラインをきちんと決め効果が出ている。このラインの上下と各ラインの人数、つまり選手間の距離(スペース)で戦況がダイナミックに変わるというのは老舗の Football Manager (FM) にはないサッカー的な概念で、カルチョビットを作った薗部氏はダビスタの競馬に続いてサッカーの面白さも見事に掴んでいるといえる。

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03 シュバル六本木 H4-4△ 4321 でもオッティを抑えることはできなかった
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 オッティ以外なぜか主力が全員ベンチ外の六本木、これはいくらなんでも負けんだろうとベルナールの美しいスルーを福永が決めてらくらく先制。しかし孤軍奮闘するオッティが信じられないほど見事なパスをななめ前方のFWの頭にぴたりと合わせ同点。そしてDFからすっと離れる動きでフリーになり自らも得点。さすがである。福永のヘッドがポストを叩き、リバウンドを拾ったおだのクロスを立川が叩き込み同点。無名だがフィジカルAの敵FWが2点目のヘッドを決めて 2-3 でハーフ。めっちゃいい試合になっているが、やはり後半オッティにはマークをつけるべきだろう。

 ラインを上げオッティにマークをつけた後半、福永のオーバーヘッドで同点。おもかわ→福永ヘッドで逆転。よし。クロスばかりで前半ほど美しい得点ではないが、勝つためには仕方がない。残り時間、六本木のクロスの嵐に耐えるDF陣。しかし前にボールを運べず、とうとうオッティに決められた。結局ドロー。負けるような試合ではなかったが、4321 でもやはりオッティを抑えることはできなかった。うーむ。

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 しかし、試合を見てどこをどうしたら強くなるのかがわかるというのは本当にすごいことだ。FMはセットプレー時に背の高い敵を誰がマークするかなどとことん細かく戦術を指示できるが、実はそうした指示に効果があったのかどうかは試合を見ていてもよくわからない。フォーメーション、プレスの激しさ、選手が攻撃に上がる頻度くらいしか目に見える変化はない。

 選手を鍛えるということもないので、監督の仕事はいい選手を取ること、選手の力と調子を見極め布陣を決め、試合中に交代させるという、つまりマンメネージメントが主体となる。だから Football "Manager" なわけ。たとえば俺はリバプールで戦っていて、どうしても(FM 2008 では妙にパラメータが高くなっていた)アーセナルのヴァンペルシーを止められなかったのだが、戦術的にそれをどうにかする方法は存在しなかった。彼に抜かれない高速強力DFを世界中から探し買ってくる以外止める方法はなかったのである。それがやめてしまった一因だ。

 カルチョビットならばいくらオッティがすごいといっても、練習と連携でいつか必ず止めることができる。はずである。世界一のサッカーシミュレーションFMよりも100倍お手軽なカルチョビットのほうが、実は試合を見ての戦術追求が楽しいのだ。よくぞ一発めでここまでバランスが取れたものを作ったものだ。驚異的である。

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■09/02/26(木) □ 初のCC挑戦とN1制覇
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05 京都ブロス A1-2● 互角に戦ったが足に来た須田がうしごめにやられる
(CC)ヴォルケノ阿蘇 H3-2○ 低ラインではバイタルのプレスがかからない
(CC) ヴォルケノ阿蘇 A3-0○ 5311で完封。
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 上位との連敗で京都に抜け出され、今年の優勝は可能性が非常に薄くなってしまった。がっくし。まだ戦術に迷いがある状態で致し方ないか。初めて挑戦するチャレンジカップは初戦が同リーグの阿蘇で、どうしても勝って外国チームと戦いたいのでリーグ戦時よりも守備的な 5311 で撃破。

 2回戦はモッセレン。どこのチームだろう。ドイツっぽい名前が並ぶ。アリババ SSSSSSSA というのがすごいが、他は六本木とさほど変わらないのではという感じ。引き続き5バックで挑んでみたい。

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(CC)モッセレン A3-5● 5221○。アリババが鬼だが十分に戦える
07 鳥取センチュ H5-2○ 3421は守備×。京都が負けた、チャンス!
(CC)モッセレン H2-2△ 5221、しっかり守りSBの攻撃参加で優勢もドロー敗退
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 だいたいパラメータから想像通りの強さだった。2試合目は勝てる試合だったのだが、混乱からマカーイに押し込まれドロー、敗退となった。しかしいずれCCは勝てるなこりゃ。想像したような雲上のサッカーではなかった。その間首位京都が負けてくれた。優勝の目がまた出てきたぜ。

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-- クイダオーレ大阪 A2-1○ 12連戦の最後、薄氷の勝利、優勝の望みをつなぐ
09 ボンブラ鎌倉 H6-1○ 問題なし
03 シュバル六本木 A2-1○ 5221→4321で勝ち越しゴール、優勝!
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 最終戦で勝てば優勝というところまで来た。しかも相手は宿敵六本木。これ以上ない舞台である。ホーム戦は 4321 で抑え切れなかったので、モッセレン戦で使った 5221 カウンターで行く。しっかり守って刻んで攻める、福永→牛島で先制してハーフ、よし。守備策が当たり相手にはシュートを打たせていない。

 が後半猿渡に返され同点となる。残り20分。攻めるしかないと4バックにスイッチ、早稲田、ひとみを投入する。こっちも苦しいが相手も足が止まっている。そして早稲田がクロスをコントロールし、気力を振り絞って上がってきた牛島にパス、決めろ! ―――決めたーっ! やっ・た、やってくれたわFCトタケケ\(;_;)/。感動の初優勝ムービーが流れる。見慣れたメンバーの顔が優勝フラッグに並ぶ。ふくなが! たてかわ! うしじま! そしてひとみ! すだ! ももい! みなよくやってくれた。俺はうれしいぞ(泣)。

2008/07/05

日記「夏休みのプロジェクト」

「夏休み初日&パークピクニック」「夏の夕暮れ川遊び 」ほか。

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■08/06/27(金) □ 夏休み初日&パークピクニック
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 放っておけば一日 Webkinz などPCゲームをやってそうな萌を叱咤して、他の遊びやピアノをやらせる。コンピュータを使わせないためには、親が一緒に何かをやってやる必要がある。

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 夕方、Mがこの夏久々に英語(ESL)を教えているカレッジのピクニックへ。途中 Lougheed で大渋滞にはまってしまった。事故かと思ったら、単にハイウェイに入ろうとする車の列が Lougheed を堰き止めていたのだった。夏休み最初のウィークエンド、行楽地へ向かう車で地獄のハイウェイとなっているに違いない。このバンクーバー周辺と、車で何時間もかけていく田舎とでさほどの違いがあるようには俺には思えないのだが(気温は内陸に行けばかえって上がるゆえ避暑というわけでもない)、カナダの人々にとってはこの渋滞を抜けた先にある「人のいない場所」に行くことがバケーションなんだろうな。



ピクニックは萌がウォーターバルーン投げやら綱引きやらのゲームで盛り上がるのを眺め、俺は年配の先生たちにギターを弾き歌を歌ってやったりして楽しむ。ゲームが終わるとあちこちで何組ものサッカーが始まり、公園中がサッカー大会という感じになった。

 メインの試合はカレッジESLの生徒たちが大人数でやっていたのだが、UAEとメキシコと韓国から集団で来ている大学生たちで、これがみなうまい。メキシコはボディシェイプがよく、ボールを足元で動かしながら遠くを見パスコースを探し、UAEは高い身体能力と足先のうまさを見せるという試合で、素人サッカーながら見ていて面白い。

 メキシコの若者がサッカーがうまいのは当然という気がするが、UAEもここまでやるとはなあ。WC予選で日本はバーレーンやオマーンに相変わらず苦戦しているが、やっぱアラブ系は東アジア系より身体能力と基本キック力が高いんだなと実感する。韓国大学生たちはUAEとメキシコの間で脇役になっていた。

 UAEはアーセナルのシャツを着た子供が何人かいた。やっぱUAEの国民にとっては、自国の国営会社名を大々的に冠したこのクラブが誇りなのだね。

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■08/06/29(日) □ FM 2008三年目終了
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 ついに真夏日2日目、今年最初の屋外プールへ。プールに入っていると俺と萌はすぐに冷えてしまうのだが、上がっていったん体を温めてからの噴水遊びは非常に盛り上がった。

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 【FM 2008】ローマとリヨンを粉砕し2年連続CLファイナルへ。強い。相手も2年連続アーセナルでうんざりだが、今のうちならば勝てる。一時調子を落としたのは戦術の混乱であった。プレミアは最終盤にマンUが1試合落とし、こっちは大久保の1発によるドローでしのいで、FM 2008三年目にして初めてのタイトルを決めた。よし。

 しかし暑い。室内で29度だが風がないのでもっと暑く感じる。日本に行くまでに暑さに体を慣らさないと大変だ。FM 2008 はPCに負荷を与えるので、CPUもHDD温度もメーター限度を振り切って困っている。ケースを開けているので、これ以上温度を下げる方法がないのだ。日本の八幡ハウスなんかもっと暑かったわけだが、いまのPCはあの頃よりもクロック10倍で熱量も高いのであろう。

 ま、またCL決勝で負けた。今年もまたヴァンペルシーにやられた。がっくし。駄目だ、ここ一番でアーセナルに負け続けるおまえら West Ham の選手たちにもう未練はない。やめてやる。

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 辞任すると、さっそくリバプールから監督オファーがきた。しかしベニテスが阿呆なことに大金を叩きつまらない選手を揃えた上にCL出場権を逃しており、おかげで今年の補強費はわずか2億(絶句)。これではどうしようもない。うーん。......いろいろ考え、初期化して初年度からリバプールに就任することにした。West Ham とは格が違うチーム力をベースに、この3年の経験を生かし安くていい選手を集め、万年4位を脱し最強チームに育てるのだ。よし。

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■08/06/30(月) □ 夏の夕暮れ川遊び
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 電話番号を知ってる友達をリストアップしていってJTが首尾よく遊べることになったのだが、萌とJTはJDがいないとあまり盛り上がらないようで、妙に静かに遊んでいる。覗いてみると萌は本なんか読んでいる。うーん。JTは賢い子なので俺がバカをやって盛り上げるという感じでもないし。まあ庭で静かに話をしながらクッキングをしてるので、いいのか。

夕方は今度は約束していたDI一家と学校裏の小川を散歩した。こっちのほうがどちらかというと夏の夕暮れらしい楽しさがあり盛り上がった。DIは家族にいろいろと問題があり気の毒な子なので、遊んでやれるときにはできるだけ楽しませてやりたい。ゴムロケット打ち合いとかのバカ遊びを喜んでくれてよかった。

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■08/07/02(水) □ カナダ郊外暮らしの利便性
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 エリオのオイル交換でCTへ。問題は何もなく、クルマは安車でいいからとにかくメンテフリーで走ってほしいという期待に応えていてくれる。オイル交換でエンジンが滑らかで静かでパワフルになった。タイヤローテーションもやってもらい、タイヤの減りが均等化され直進性とショックの吸収性が良化した。ちょっとしたケアで走りに気持ちよさがよみがえる。実際この車のエンジンとATは最高で、Lougheed Hiway で3速に入るあたりの加速は1年経った今もゾクゾクするものがある。2ストバイクにはかなわないが、4スト単気筒バイクには圧勝する快感エンジンだ。

オイル交換が予定以上に長く2時間待ちとなったので、公園で1時間遊んだ後マクドナルドに入る。普段ファストフードになんてめったに行かないゆえ、おまけ付きチキンナゲットなんか買えて大喜びする萌を見つつ、まずいアイスコーヒーを飲む。こうして1箇所に生活必要施設がまとめられ、1ポイントで用事が済むようになっているカナダの郊外暮らしは実に合理的で快適であると感心してしまう。公園のボードパークなんかも、実によくできているしなあ。ありがたいありがたい。


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■08/07/03(木) □ 夏休みのプロジェクト
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 こないだから Zimmer Twins というTVアニメのゲームを萌がやっている。フラッシュアニメの用意された動画を選択し台詞をつけショートストーリーを作るという遊びで、絵を描かなくても簡単にアニメが作れてしまうのがすばらしい。しかも面白いストーリーは実際に声優がセリフをつけオンエアしてくれるというのだからすごい。

 萌は夢中になって作っているのだが、8歳の子供がぱっぱっと思い付きで作るストーリーだからやはりガキ的で、元の絵柄につられたありがちな言葉がつき、ちっとも面白くない。まずいことに保存すると作ると同時にパブリッシュされてしまう仕組みになっており、そうして萌が作った不出来なアニメがもう3本もアップロードされていて、「つまらんつまらんつまらん」といったキツいコメントがついて萌は少しがっくりきていた。

 だったら全部消してちゃんと面白いのを1本作ろうと、俺も一緒に考えてみた。萌が自作したジョークが非常にスマートでよいのでこれをベースにして、ボケ役のブラザーが強力にくだらないジョークを返すという日本の漫才風味を加えると破壊力が出る。ここにくだらないジョークを入れてと萌に注文するとまたいいのができて、いいデキのアニメが完成した。アップロードすると即座にポジティブな反応がきて、「間違いなくTVに出るね」とまでいわれ萌は大喜びであった。よおし。この夏 Zimmer Twins で放送されるというのを、萌の夏休みプロジェクトとすべし。

2008/06/11

日記「Webkinz に感心」

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■08/06/01(日) □ これが Webkinz
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 ここ数日、萌が興奮しすぎ眠れないほどになっていたバースデイ・スイミングパーティ。あそこの流水プールは大人でも体が持っていかれるほど流水がきついので、俺は大量キッズの安全責任を感じMKともどもプール内で目を配ったのだが、たまたまなのかパーティだからなのか流水が止められており危険なし。よかった(※)。
(※)水が心配ならば萌のスイミングレッスンを再開しろと言われ、小さな子がいる場所をわざわざ危険にして、大人がついていれば危険ではない、レッスンを取って泳げるようになれば危険ではないとヘリクツを通す考え方がそもそも嫌なのだといってまた喧嘩になった。あれだけの流水に体が持っていかれたら、小学生では足がつかないんだからたとえ大きな危険はなくても恐怖ではないか。なぜ流水を弱めるか、足がつくよう設計しないのか理解できん。


 萌がもらったプレゼントで一番興奮したのは、前からほしがっていた Webkinz (ウェブキンズ) というぬいぐるみ。オンラインゲーム用のコードをつけるだけで、$15 もするやくたいもないぬいぐるみ(実価 $5 くらいか)がバカ売れするのかよと腹を立て、さらにそのコードが登録から1年しか有効ではないと判明して、どこまで子供の血をすするふざけた商売をするつもりかといい加減呆れる。

 が友達がみなハマっており、自分もずっとやりたかったという萌があまりにも興奮しているのでそういう悪感情は抜きにして一緒に始めてみると、オンラインのバーチャル世界は非常によくできている。昔「森川君」という人工知能を飼うというゲームをやって途中で飽きたのだが、こっちは人工知能や3Dポリゴンなどという高望みをしない代わりに、簡素でかわいい方面に作られた美麗なグラフィックを楽しみ、ペットの住環境を改善してやるというファンを追求している。いろんなミニゲームをやってポイントを稼ぎ、それで家具や庭を買い家を快適にしていくという、RPGっぽいコレクションの楽しみに的を絞っているのだ。なるほどこれは子供が夢中になるわけである。俺だってかわいい家具がほしくなる。

だがお金が足りない。家具を2~3個買ったら元金はなくなってしまう。なんか簡単にお金をゲットする方法はないのかと調べてみたが、ミニゲームを地道にやる以外ないみたい。RPGならば萌が寝てる間に経験値とお金を稼いでおいてやれるのだが、ミニゲームはめんどくさい。うーむ。

 その資金面の問題はともあれ、萌が最も興奮しているのはオンラインで友達の部屋に行ったり、自分の部屋に友達を呼ぶことができるという機能らしい。まだJDたちのユーザーネームが不明なのでトライできないのだが、それは俺が聞いてもぞくぞくするようなスンバらしいアイデアだ。

 というわけで当初の憤慨は、1年でアカウントが切れるということと、子供がほしいのはコードでありぬいぐるみ本体は不要である(※)ということ以外はまったく消えてしまった。アカウント問題も萌は Webkinz を3個もらったので、1年ごとにコードを使いリニューしていけば3年使えるようだしな。
(※)これも大手スーパーでは売らないという特殊なマーケティングによって、地域の零細おもちゃ屋を潤わせるという考えがあるとのこと。たしかにコードだけならおもちゃ屋では売りにくいので、ぬいぐるみ本体が必要かもしれない。

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■08/06/03(火) □ Webkinz に感心
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 昨日の夜萌のために Webkinz マネーを稼ぎつつあちこち見ていたら、クラブハウスというところで初めて他のユーザーに出会った。がんがんとメッセージ(出来合いの "how's it going?" とかの挨拶を選択して send する)や対戦ゲームへのお誘いを送ってくる。おそらく相手は子供なんだろうなあ何をやってるんだ俺はと恥ずかしく思いつつ、ドキドキしながら "Hi" と返事を返した (^-^;。クラブハウスは16種類もありそれぞれビリヤード、ボーリングなどを楽しめるようになっている。うーん、これはすごい。

 数日やってみて、これは子供相手でも一切手抜きがなく、素晴らしいなと認めざるを得ない。ミニゲームもちゃんと面白く難しすぎず、さらには買い物に使えるポイントがもらえるのでRPG的よろこびがある。

 ただし大きな家具でもデータに過ぎないのだから、千ドル以上なんて理不尽な価格はつけないでほしい。自宅ボーリング場(!)だとかの動く特別な楽しみがあるもの以外は、子供が教育的クイズを全問答え、ゲームを2~3頑張ったあたり、つまり1日で無理なく稼げる 300 ドルあたりでたいていのグッズが買えるようにしておいてほしかったな。1500 ドルの庭の池なんて、すごくかわいいけどきっと誰も買わないだろう。もったいないのである。

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■08/06/04(水) □ FM 2008 初年度の感想
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 学校のパーキングで萌は、今日はコンピュータデイだからJDとウェブキンズのチャットを成功させなきゃと張り切っている。しかし学校でウェブキンズなんてやっちゃ駄目だろうというと、みんなやってるよと。じゃあ萌だけやるなとはいわんが、先生が駄目だといったらやめなよと送り出す。また先生に呼び出されて怒られそうな気がするが、まあたいしたことではないのでそうなったら一緒に叱られてやろう。

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 【Football Manager 2008】初年度 07/08 シーズンが終了。Aston Villa が気に入らず West Ham に乗り換えリバプールと4位を最後まで争い、最終戦の直接対決でドローを取り、見事CL出場をゲットした。めでたし。俺が作成し全盛期の7割くらいの能力を与え、中盤でしっかりと仕事をさせた中田がなんと12本のプレミアアシスト王。2位はニューカッスルに移籍させた俊輔(データはデフォルトのまま)。やはり日本の中盤は優れているのだ。そういえば俊輔と中田とのマッチアップでは、中田が俊輔に何度もボールを奪われており面白かった。持ち味からすると逆なのだが、157 と 140 という現能力の違いで、ボールの取り合いでは俊輔のほうに有利に出るらしい。このへんも FM 2006 とはぜんぜん違い興味深い。

【FM 2008 初年度の感想】

○プレースピード
 当初強く感じたプレーの遅さは、コンディションとコンビネーションが上がるにつれ解消された。しかしゆるいミドルシュートが入ってしまうことが多いのは、やはり興を殺ぐ。

◎ドリブルとキープ力
 うまい選手のドリブルとキープ力が効くのは最高。前は中盤にはボール狩り者しか置けなかったが、AMFを置いたらちゃんと相手のDFにプレスをかけにいくし、ドリブルで相手への脅威になるところが素晴らしい。FM 2006 とはマッチエンジンが全然違う。

▲ゾーンマークの頭の悪さ
 4-4-2で戦った場合、相手が同じ 4-4-2 じゃないとマークがずれまくり、バイタルエリアでフリーの敵をゴロゴロ許してしまう。ゾーンマークなんだから普通そこまでマークはずれないはずだが、サイドハーフが敵の中盤を放置してサイドバックをケアしていることが多々ある。阿呆か。

◎戦術性の高さ
 FWがシュートを打てなくて戦術調整にはまだまだ苦しんでるのだが、たとえばFWの攻撃メンタリティを上げすぎると守備には関与せず、DFがボールを奪ってもFWが遠くにいすぎてパスが通らず攻撃力がかえって落ちるところなど、戦術は本当にリアルで面白い。すべてがなるほどの世界という感じ。

▲裏へのパスが出ない(通らない)
。俺はサイドバックからピシューとライン際を縦パスが通りFWが走る (Run Onto) する、チェルシー的サッカーが一番好きなのだが、FM 2006 では決まりまくったこの戦術が決まらない。DFにヘッドされるかゴールラインを割るかで、裏へのパスはまず通らない。おそらくこのマッチエンジンではボールの飛びが変わり、DFとGKの間に速いボールを送ることが物理的に難しくなったのだろう。現実的かもしれないが困った。これが現在最大の悩みである。

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■08/06/08(日) □ 船に乗ってフォートラングレー
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 朝俺が起きると待ちかねた萌が、「もう1つの Webkinz をファミリーに入れたの!」と興奮している。3つもらった Webkinz を1年ごとに登録して3年アカウントを維持しようという話だったのだが、まあ3年が2年になっても不都合はないだろう。3年を待たず飽きるかもしれんし。

 黒猫が加わり2シスターズとなったファミリーのために、萌はベッドとガーデンテーブルとチェアを2組揃えてやった。こ、これはかわいい。ペット同士がオートでじゃれるような感じにしてくれると最高だったが、そうはならず。しかしそれ以外は文句ないな。ほんと、カナダ製とは信じがたいほど(笑)手抜きがない。

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 午後Mの同僚のパーティで、フォートラングレーというところへ行く。ラングレーとはまたえらい遠いなと思ったら、ハイウェイじゃなくて Lougheed からフェリーでフレイジャーリバーを渡って行けるのよと、Mと萌が盛り上がっている。フェリーで川を渡るって?


行ってみるとほんとに川辺にフェリー乗り場があり、30台ほどを乗せた小さなフェリーが15分置きに往復している。川幅はわずかなのでこんな面倒をやらず橋をかけりゃよさそうだが、フレイジャーは大きな船が行きかう商業河川なので、橋をかけるならパトゥーロウブリッジみたいな巨大橋が必要になり採算が合わないのだろう。流れがきつい川を小さなフェリーでどどーんと渡っていくのはちょっと緊張する。車止めはただのチェーンだし(笑)。しかし乗ってしまえばすぐに対岸であった。

船から下りるとそこはすぐにフォートラングレーの町。これがまるで知らなかったのだがこれまで見たカナダの町でも有数のかわいい町で、メインストリート1本の小さな町全体が、フロンティア時代の香りに統一されている。アーリーアメリカンのかわいい建物だらけ。町の真ん中に教会や墓地があるところも、ハリファックスと同じで町の古さを感じさせる。おーかわいーとここに住みたいーと皆で叫びながら町を抜け友人宅へ。フレイジャーバレーは、俺たちが住むグレーターバンクーバーとは違うなあといつも思う。生えている木の種類が違うのかなあ。こんもりとしたいい感じの木が多い。見たこともない、葉っぱが花のようにまっ黄色な木があった。



 そして友人宅は広大なファームを見下ろす丘の上に立っていた。こ、これはすごいと感動して景色を見下ろす。長野のどこかにこういう景色があったなあ....と思っていると、「日本ならこの下には田んぼが見えるだろうね」と知らない人から話しかけられた。どうやらカナダの教育者はみな日本で英語教師をやってた経験があるらしい(笑)。それをまさに今考えていたのですよ。

 うーん、これはすばらしい。高級住宅地ホワイトロックの豪邸などなんとも思わないが、こんなかわいい町のこの景色がある家に住む人々が、実にうらやましいと思った。まあ PoCo などの一般住宅地に比べたらなにかと不便で、子育てが終わり悠々自適みたいな人々しか住めないでしょうが。

2008/05/28

日記「Football Manager 2008 に移行」

「花札ざんまい」「カナダの子供アニメ」「FM 2008 エンジンの味わい深さ」ほか。

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■08/05/18(日) □ 日本語学校運動会
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 日本語学校運動会。去年までの学校に比べると人数が少ないのであまり大掛かりな催しはできないだろうと思っていたが、先生たちが頑張って種目が豊富、天気も幸いにすばらしく、みなのんびりと初夏の運動を楽しんだ。

 しかし帰ると萌は頭が痛いという。別に暑くはなかったのだが熱中症かと濡れタオルで冷やすも、喉も痛いと風邪症状となり、昼寝をし起きると久しぶりにべそべそ泣きになってしまった。元気なときはまったく問題ないが、こうして体調を損ねるとやっぱりマミーマミーとMにべったり。萌と2人で日本になんて行けるのだろうかと不安になる。

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■08/05/19(月) □ 花札ざんまい
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 祝日、萌は熱が少しあるので静かにさせる。


 前に日本で買った古いおみやげの中から萌が花札を見つけ、どうやるのと興味を示すので、花合わせという子供のときにやったゲームのルールをネットで探し教えてやる。するとあまりにも簡単ですぐに覚えられ、そしていいカードが取れたときの興奮はなかなか他のゲームにはないものであり、萌は超気に入って何度も何度も対戦していた。俺も子供のとき花札はすごく好きだったのだが、それはこのなんともいえず味のある絵にも魅力があるんだろうな。

 それに『みよしの』『あのよろし』という意味不明の言葉が載っているのも楽しい。意味を聞かれて全然分からないと答えると萌は大笑いしていた。その意味をまた検索したりしつつ(それでも意味はよく分からなかったがまああによろし)、静かに一日を過ごしました。

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■08/05/21(水) □ カナダの子供アニメ
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 今週からMが朝シフトなので俺も毎日早起き。夜、皿洗いを1時間繰り上げ相撲を録画し早く寝なければ、寝不足でもたない。

 朝萌は Teletoon というアニメチャンネルを見ていたのだが、これが日本製とカナダ製アニメを交互にやっていて、クールでパンクでありたくもおトボケになってしまうカナダのティーンライフを描いた「6 Teens」というのが面白い。「彼はキュートなんだけど、キスがものすごく下手で犬になめられてるみたいなのよ!」なんて怒ってる女の子がいるあたりが、ロボット変身ガーンばっかりの日本アニメとものすごく違う。ああそうか、カナダの子供はこういうTVを見てるのねと納得した。こういうのを見てると、カナダのティーンってかわいげがあるなあと思う。萌は前々からラブ・ロマンスに強い憧れを持っているが、こういうのを見てれば当然だよな。

 萌は学校から帰っても晩飯まではなんだかんだと忙しいし、その後はMがTVを使うのでそんなにTVを見てないと思うのだが、朝こうして見てるのが学校での話題になるのね。この時間にアニメだけじゃなく、子供情報番組なんかもやってくれたらいいのにな。

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■08/05/22(木) □ Football Manager 2008 に移行
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 再燃中のFM熱を反映し、ついに【Football Manager 2008】をゲット。第一印象は、新ゲームのスタートとセーブが速い。しかし2年経っても操作性はまったく上がってないし、欲しかった機能は何も加わっていない。俺は97年からこのシリーズをやっているが10年経っても操作性は向上しないのだから、使いにくいということ自体に英国人が気づかないのだろう。これはもう消え行く英国車同様どうしようもないことなのかも。

 試合は選手とボールの動きが遅く、2006 より爽快感に欠ける。立ち止まりゆっくりボールを回しているのがイライラする。パスの出しどころに迷うあたりはリアルだが。結論として初見ではいいのかどうかなんともいえないというところ。まあ FM 2006 も最初は 03/04 よりGKがうますぎて腹が立つなど違和感があったしな。そんなところ。寝よう。

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■08/05/23(金) □ FM 2008 開幕
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 今日は夕方スクールシネマとのことで萌とJDを連れてきてみると、みなパジャマを着スリーピングバッグを持ってきて、暗いジムで音楽をかけ踊り、お菓子を支給され超盛り上がっている。ああなるほど、こういうムービーナイトなのね。こりゃ楽しくてたまらんだろう。しかし映画自体は何年も前のヒットしなかったディズニーCGもの。せっかくの特別な夜なのだからいい映画を選べばよかろうに。非常につまらん。

 萌は今日ブック・キャラクターデイ(仮装で一日スクールデイを過ごす日)、JDを招待しての遊びと手巻きずしディナー、ムービーナイトとあまりに盛りだくさんで、興奮して朝早く目を覚ましすぎたこともあり夜はヘロヘロになった。映画がつまらなかったし、結局バッドデイだったなんていっている。なにを言ってるのかね。

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 【FM 2008】を最新 8.0.2 にアップデートし、まずは慣れ親しんだパレルモでテストプレイ。どのバージョンでも必ず獲得していた中田が引退したのが悲しい。Jリーグの選手が相変わらず入ってないのもやる気を殺ぐ。練習と戦術は 2006 のものが使えるので助かったが、2006 と違いパス回しがえらい遅いので、速いパス回しにトライさせようと戦術的工夫をさっそく始める。

 そして公式戦第1戦、vs パルマ。.....うーん、これは。双方プレスがえらい弱く、ボールを持って何秒も出しどころを探し(守備者はそれをじっくりと見守り)、やがておもむろにえいとスルーパスという攻めが続く。そしてそのスルーパスがFWにおめおめと通ってしまい、シュート&ゴール。こ、こんなシュートが決まってもうれしくもなんともない。結果 4-0 で勝利。うーん、これは。これは Football Manager 2008 は大ハズレなのではと青ざめてます。

 FM 2006 はどこのチームもプレスが非常に速く、それをかいくぐるダイレクトパスの精度の高さがチームの強弱の決め手となり、ぎりぎりで通る速いパスと選手の連動性が美しさを生んでいたのだが、このバージョンではプレスとパス出しが共に遅すぎる。俺が追求していたチェルシー的高速サッカーは消えうせ、こりゃ引退選手のオールスター戦かよというもたもたサッカーになってしまった。

 こんなはずではと次のミランと対戦。今度はこっちが簡単に3点奪われやる気をなくす。このバージョンのGKは相当に能力が低い。なんでそれに触れないのだという単純シュートを決められまくられている。

 しかし呆れつつも眺めていると2点を返し、その2点目がMFがドリブル突破すると見せかけDFを引き付けてからサイドに開き、その折り返しをFWがゴールという美しいものだった。プレスが弱い(ボールを奪われにくい)分ドリブルの効果が大幅に上がっている。これは面白い。今のところ全然期待通りのデキではないバージョンだが、ともかくしばらく戦ってみよう。

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■08/05/24(土) □ FM 2006 と 2008 の比較
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 昨日1日の感触から、FWを補強し戦術をダイレクトプレーに修正して本気でシーズンイン。今度は 2-1 でミランに完勝。FM 2006 で詰めてきた組織力を監督の俺がチームにシステムをもたらしたという感じで、組織が未熟なミランを上回ってしまった。2点ともに組織と個人の力が噛み合った美しい点であり、2日目にして初めてガッツポーズが出る。

 しかし人工知能が賢く意外性のある組み立てをするのは実にうれしいのだが、プレスとタックルが弱くなった分ボールを持ちすぎ試合が遅くダルいし、決定的中長距離パスが出なくなっている。シュートも全体に弱く、軌道に美しさがない。攻守とも選手の美技が出にくくなっているが、GKの拙さで単純なシュートがころっと入るところがげんなりする。

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 FM 2008 に失望して FM 2006 に戻ってみると、プレスの効いたスピーディな試合がやはり心地よい。しかし一度 FM 2008 の微に入り細にいるAIを見てしまうと、スピーディではあるがピンボール的な 2006 のサッカーに、中田が活躍できなかったプレミアリーグっぽい中盤飛ばしの単調さを強く感じてしまう。

 FM 2007 のデモもダウンロードして比較してみると、マッチエンジンは 2006 と同じだった。FM 2006 (2007) はボールを奪える頑強な守備的MFと、DFに競り勝ちイーブンボールをものにしシュートに持ち込めるアスリート系FWが大活躍し、ファンタジスタは中田・中村はおろかカカー・ロナウジーニョですらいい仕事をできなかったのだよなと、2008 を見て改めて 2006 エンジンの欠陥に気づかされる。

 ボールを持っての遅効が増えた FM 2008 では、技術があればMFが攻撃の要になってドリブルし、いいところにパスを送り込むことができる。うーむ、これはもう戻れない。中盤が生きるこのマッチエンジンで、スピードがあり美しいサッカーを実現したい。

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■08/05/25(日) □ FM 2006 日本人データをゲット
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 【FM 2008】シーズンインして10試合を消化し、他チームも組織がしっかりしてきたのか、単に選手のマッチフィットネスが上がりどこも動きがよくなったからなのか、下位チームでも馬鹿げたプレスの弱さはなくなり、凡な得失点が減り試合が厳しく面白くなってきた。ほっ、こういうゲームだったのね。2日であきらめないでよかった。

 せっかくこれまでと違いドリブルが効くゲームなんだからやっぱ大久保を入れたいぜと日本人データを探し、wireframebox という方が作った J-League データを発見。やっ・た。ざっと見たところ細かいパラメータは入力されてないが、ちゃんとポジションと能力値が入力されている。大久保が 145 と評価が甘めすぎるが(――デフォルトで 156 の俊輔は別格だが、他は 140 が日本人最高レベルだろう――)。作者は日本人ではなさそうで、どういうお方か存じませんが感謝します。

 このデータを自力で修正して中田英寿を作り、大久保と共に Aston Villa へ。中村憲剛ら日本代表選手たちもプレミアに移籍させる。このマッチエンジンならば間違いなく、前よりも俊輔・憲剛ら技術系が活躍するに違いない。

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■08/05/27(火) □ FM 2008 エンジンの味わい深さ
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 おとといから大久保&中田入りで始めた Aston Villa は、予算が30億とパレルモとは桁違いに潤沢なところがさすがに景気のいいプレミアリーグという感じだが、予想したよりも弱い。個人技が生きる FM 2008 では1対1で能力差が前よりも激しく出る傾向が強く、ビッグクラブの有名選手は選手たちの頑張りでは抑えようがない。セスクやトレスにDFが翻弄され、簡単にシュートを決められてがっくりくる。もう少し強いチームを探そう。

 しかし技術パラメータの違いが現実的に反映されるのは素晴らしい。前は堅固なMFを並べれば格上チームの攻撃を跳ね返せたのだが、2008 ではMFが守備専門だとボールを奪っても展開力がないのでキープできず、延々と守るばかりになってしまう。中田がいるといないのとではキープ力=攻撃時間量が違うのだ。

 大久保をセンターMFに回してみても、ミドルシュートを打ちすぎ吹かしチャンスを大量に無駄にはしたものの(笑)、MFとしてちゃんとボールを収めキープし出すという仕事が務まった。前はAMFをセンターに置くと守備力がなさすぎてガタガタになったのだが、この辺がリアルで非常によろしい。「うまい選手はボールをキープできる」というところが、FM 2006/2007 との最大の違いなのであろう。

 チェルシー戦、大久保が絶えず裏を狙い、ボールを持てば即打つという彼らしい動きでDFに脅威を与え、MFにスペースを与えMFのミドルからの得点を生む。結果 2-2 でドロー、非常にいい試合だった。よし。

 プレスが弱すぎ、イラっとさせられるヘボ得失点があり、スター選手は抑えようがないなどこのマッチエンジンには不満も多い。最高だとは言い切れない。が、戦術的な味わい深さは間違いなく、歴代最高であろう。

2008/05/17

日記「【FM 2006】スペースの使い方」

「コンパクト布陣の落とし穴」「対チェルシー戦術」ほか。

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■08/05/08(木) □ コンパクト布陣の落とし穴
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 ほぼ1年ぶりの【Football Manager 2006】、中田と大久保を入れ初めてプレミアを戦った Aston Villa は、初年度3位と望外にいい成績だった。最初はチェルシーに 0-5 で粉砕され (^-^;、ニューキャッスル戦でもオーウェンにハットトリックを決められたのだが、戦術を詰めることで最後は4強にも抵抗できるようになった。

 今回わかってきたのだが FM 2006 の戦術のキモは、自軍の並びよりも相手をどう動かすかにある。最初は守りを意識して 3-3-2-2 という感じの岡田監督的コンパクト布陣にしたのだが、これは後ろに厚みがあり相手の攻撃を止めることは安全にできても、ボールを拾った時点で近くに相手選手がわらわらと存在しプレスをかけてくるため、スペースがなくボールを回せなくなってしまう。たちまち自陣でボールを失い、やられてしまうのだ。

 これが機能せず普通の攻撃的 4-4-2 に切り替えると、自軍配置もそれをマークする相手選手の間隔も適度に空き、パスが通りポゼッションサッカーで戦えるようになる。なるほど道理である。サッカーは深い。

 センターで奪い、右で上がる大久保の前にボールを飛ばす攻撃がよく機能する (Use Target Man/Target Man に大久保を選択/Run Onto Ball) 。そこからの単純な折り返しではなかなか点が取れないのだが、相手を崩すきっかけになる。大久保の切れも楽しめる。

 上位には勝てないがともかくCL出場を見事決めたわけで、エディタを使ってCL放映料を15億ほど前借りし(シーズン中放映料が入ったら返す)、いい補強をして2年目を戦おう。

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■08/05/11(日) □ スペースの使い方
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 【FM 2006】LS来訪。俺は2人を遊ばせながら、不調に陥った2年目 Aston Villa の戦術を考えている。不調の原因はあえて言えばシュートが入ってないということだけで、崩して打つところまではできている。FW陣の動きが悪いわけでもないが、ただただ点が入らない。弱った。

 ここまで詰めてきた 4-4-2 では何をやってもダメで、経験上こういうときはいったんフォーメーションを既定値に戻し作り直すしかないと、デフォルトで入っている中からダイヤモンド型 4-4-2(4-4-2 Diamond Attacking v2)を試してみる。するとなんと、突如攻撃陣が爆発した。センターから美しいスルーパスが前に通っていき、能力の高いうちのアタッカーたちが決めまくっている。げげ、なんで?

 攻撃を見ていると、このフォーメーションは DMF と AMF の間のセンターサークル周辺に広大な無人スペースがあるのだが、ここがキモらしい。つまり1年目のコンパクト陣形失敗と同じ理由で、味方がいる場所は敵がマークをしにやってき、いない場所には敵もいないから使うスペースがあるというサッカーの真理がそこにあるのである。センターでMFがいい体勢でボールを持ちパスを通すことができ、普通の 4-4-2 ではまったくなかった中央突破が出てきた。感動。うーん、サッカーは深い。それをここまで見せてくれる FM 2006 もすごいとしか言いようがない。

 相手が強いと反撃も同じスペースを通ってくるだけに速く厳しく、CLのミラン戦・マンU戦ではスコスコと2点取られたが、うちのキレキレの2トップバロシュとザライエッタが、チェルシーのごときカウンターで点を取ってくれる。この2トップに加えAMFのロシア人アルシャヴィンら、素晴らしい選手を持っていることを誇りに思う。クラブのサポーターというのはこういう幸せな気持ちなのだろうな。相手の並びによっても効果は変わるだろうし、これを参考にトライを続けてみよう。人が作った戦術なのが癪に障るが、中央突破ができるのは俺の理想のフットボールだ。

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■08/05/14(水) □ 強くなる稽古はいいが
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 カラテ:最近ウォームアップを見ていて思うのだが、LSは柔軟性が大きく増している。前は特に柔らかいとは思わなかったが、今はひざに額が見事についている。これだけキツいストレッチを週2回やれば、子供には効果絶大らしい。前蹴り横蹴りが高く上がるようなストレッチも教えており、この師範代はやはり自身が求道的なだけあって、強くなるための方法には精通してるなという感じ。子供たちも厳しいウォームアップに慣れて、チャレンジとして楽しみ始めた様子が伺える。

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 しかしこの師範代の放置カオススパーリングは相変わらずで困った。上級者たちのスパーを見ていて思うのだが、痛くなくスピードと技術と気合が入るという正しいスパーをやってるのは厳しかったGL先生に習った生徒で、ダメなのは代理MK先生がスパーを始めさせた生徒なんだよな。その違いは明確である。

 スパーリングが終わると、師範代の助手の人が萌に近寄り、グッジョブだったとほめていた。あの助手の人は師範代よりもやや広範に目が届いているようなので(単に若い師範代よりも子供の気持ちに敏感なのかもしれない)、スパーリング時我を忘れラフになりがちな子にもうちょっと目を配ってくれと相談してみようかな。

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■08/05/17(土) □ 対チェルシー戦術
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 遅い春がとうとう来ないまま終わり、今週から夏になった。家の回りじゅうのタンポポを抜いたが、わずか数時間の作業で大バケツが満タン。タンポポは取っても取っても増えていくモンスターであり、人間の手には負えないとつくづく思う。



 Mと萌は映画を見に行き、帰ると庭でまたバーベキュー。夏に気持ちが盛り上がってます。

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 【FM 2006】うちの Aston Villa はプレミア首位を快走し、CLでもユベントスを 4-5 という派手な点の取り合いで下しベスト8に進んだのだが、プレミア首位決戦のチェルシー戦に完敗した。ここはモンスター軍団である。どうやっても個人能力差で勝てない。はあ。リセット。

 調べてみると過去2年うちはリバプールにも全敗で、マンUとアーセナルには互角に戦っている。どうやら相手が格上で、かつ 4-4-2 じゃないフォーメーションだと、うちは手も足も出ないということらしい。具体的には今のダイヤモンド型フォーメーションはセンターからの攻撃がキモなわけで、相手のシステムにアンカー(マケレレなどの守備的MF)がいるとトップ下がつぶされてしまうのだろう。アンカーの脇を突くにはどうしたらよいのか。

 チェルシーのフォーメーションをさかさまにして、こっちが突きたいスペースと抑えたいスペースを考えてみる。うちは2トップでいきたいので、4-4-2 のウィングを上げた 4-2-2-2 システムを作ってテストしてみる。これでマケレレの両脇を攻略するのだ。

 バロシュの抜け出しで先制、ロッベンのミドルで追いつかれる。コールとボジノフにも叩き込まれ簡単に逆転されたが、前よりは勝負になる。試合中さらに細かい指示を詰め、戦術は完成。リセットし本番へ。これで負けるなら個人能力の差であり、仕方がない。

 あー、FKのマーキングミスでロッベンをフリーにし失点。がー、凡ミス。0-1。だがしかしこっちも点が取れなかったので、この負けは受け入れよう。それ以外はみなよく戦ってくれた。続くリバプール戦も同じシステムで前半守り倒し、後半スペースを攻略して3得点で撃破。完璧だ。守り外を回すサッカーとなってしまい美しさにはやや欠けるが、強敵を相手にした場合は仕方がない。

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 そして2年目にして見事プレミアを制覇。やっ・た。CLもあれほど苦手としたチェルシーにセミファイナルで完勝して決勝へ。これは非常にうれしい。

 決勝はインテル、うちはユベントスと打ち合って勝ったのだと自信を持って戦ったが、あと一歩のところまで追い詰めるもマルティンスの超ミドルにやられた。あれを入れられては守りようがないという、ワールドクラスだけが打てるやつである。あー。まあこの陣容でプレミアを勝てたのだから、いいシーズンであった。

 大久保は2シーズン使ってみたが、やはり Work Rate/Off the Ball の低さゆえかいいところでボールをもらえず、シュートが打てない。大久保ならこれは決めるだろうというシーンでもキーパー真正面に打ったりしている。おそらく Composure(落ち着き)の低さのせいだろう。2年で11ゴール、12アシスト。悪くはないが、大久保はプレミアではここまで止まりだろうな。

 中田も同じく2年で12アシストと物足りないが、武闘派が多いうちのセンターMF陣の中ではひらめきがあり数字には出ない組み立てに貢献しているので、3年目も使ってみたい。やはり昔は能力値が 165 もあり正真正銘のワールドクラスだったのだが、今は 140 という設定なので、決定的な仕事がなかなか出ないのは致し方ない。

2007/12/18

日記「萌のクリスマスバンド」

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■07/12/14(金) □ FM 2006:アジアカップ日本対豪州
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 【FM 2006:アジアカップ日本対豪州】うちのパレルモから去った中田がまだまだ主力として活躍するアジアカップ、Qファイナルは現実と同じく豪となった。アジア選手でFootball Manager に選手データが入ってるのは欧州で多くが活躍する豪(と俺が入力した日本バーレーン)だけだろうから、これが事実上の決勝である。よし。

 豪にはケーヒル・キーウェル・エマートンとワールドクラスがおり、他の選手は 120 あたりだがフィジカルが強く、やや押されシュートを打たれまくるが、トゥリオがヴィドゥカを抑えPK外からのショットは川口がきっちり抑えている。日本は隙をついてパスを回しチャンスを伺う。実に現実的。

 後半メンバーを替えるも好転せず、しかし中田が珍しくFKを決め、後は耐えて逆襲を狙う。双方どうしても点が入らず90分、大久保の突破がつぶされ、こぼれ球をうまく持ち込んだ明神がゴール! よし。苦しいが双方持ち味を出したいい試合であった。前田がいいなあと改めて感心する。やはりチームプレイの値を高くしといたからだろう。

 決勝のオマーンだけが予想外の抵抗を見せ、2点を失い延長でも決着がつかずPK戦となる。中田がはずしひやひやしたが、最後にトゥリオが決めて無事優勝となった。めでたし。

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■07/12/15(土) □ クラブWC3位決定戦・浦和:ハセル
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 【浦和:ハセル】浦和はミラン戦よりも落ち着いているようだ。やっぱミランが相手のときとは違うよな―――うわ! いきなりPKをとられた。坪井。まあそれこそミラン相手にこれをやったら取り返しがつかないが、同格の相手なのだから攻めて取り返せばよし。日本B代表対サウジ(アフリカ代表だがアラブ系だし)B代表といった力関係だろう。ボール扱いのうまさでは負けるが―――日本がボール扱いで勝てる国は少ないとここ数年代表を見ていて思う―――、パスと戦術眼で勝負になるはず。

 しかし浦和の中盤がゆるすぎてボールを奪えない。鈴木らの足に疲れがあるのと、阿部がDFに入ったせいだろうか。相手の方がスピードもありパスもカットされてしまう。

 20分、ようやく相手の長い足のリーチの感覚が掴めてきたようで、パスをつなぎキープできるようになってきた。しかし米解説者があーあとため息をつきワシントンに同情するような形でチャンスはつぶれていく。

 30分、山田がトップ下でボールを持ちゲームを作る。代表キャップ数も多いし、やはり地味ながら山田が浦和では一番格上なんだなと思わせる落ち着き。英解説者がよく言う comfortable with ball(ボールを持ったときに落ち着きがある)というやつである。敵が近づいてくる前に早くボールを放してしまいたいという雰囲気を漂わせている選手は、やはり敵の餌食になるしかないのだよな。山田と細貝はポジションをスイッチしているようだ。

 ワシントンが相馬のクロスに無理やり合わせてゴール! 唐突に訪れた最初の決定機にきっちり決めるとは、さすがなり。なんかセンターでどんと構えてパスが来ず怒り心頭というイメージが彼にはあったのだが、シュートをはずして味方に謝ってるシーンなんかもあり、けっこういい奴なのかもしれない。

 これで波に乗った浦和選手がみなドリブルで勝負し始めた。なんだみんなドリブルできるんじゃないか。ドリブルが入ると相手の組織にスペースができ、スルーが通ってまた決定機が生まれる。これをどんどん続けてくれ。

 後半:ハセルが押し込んでくる。浦和はチームカラーとしてリアクションサッカーが過ぎるよな。メンバーの力量的に相手を押し返す力はあるだろう。やれよといいたくなる。

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■07/12/16(日) □ クリスマスにまつわるあれこれ
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 【浦和:ハセル】後半はP氏とチャットしながら見てたのだが、えらい一方的な展開になってしまった。

(後半開始)
P:見てますな!
サ:浦和は阿部がDFだから押し上げられないのだと見た。阿部は中盤でボールを刈らせないと。米解説者も長谷部は阿部が近くにいないと何もできんといってますね。
P:オジェックには聞こえているのでしょうか!
サ:じっさいオジェックっていい監督なのかどうか、誰にも語られないですよね。
P:ですねぇ。まぁカナダではゴールドカップを取った監督として永遠に。。。
サ:たしかにアレだけは偉業でした。まあACLも勝ったんだから文句も言えないのか。
P:ですなー。代わりにリーグ戦落としたのは?ですが

(ただただ押される)
サ:いかんー。ここから向上する目がない。
(FKからワシントンが決める)
サ:ワシントンさまさまですね。やれやれ。
P:やりましたなぁ
サ:1点目だって普通入らないタイミングだったのをこじ入れたしなあ。しかしこのまま攻められっぱなしで終わっては印象が悪すぎるので、カウンターでもう1本くらい決めて終わってもらいたい。

(得点で浦和がやや盛り返すもサヘルFWが同点ゴール)
P:あぁぁ
サ:ありゃー......。しかし浦和もこの失点前にやったように、攻めれば攻められるのだ。これがシーズン最終戦だぞ。ちゃんとボールを奪いに行けよといいたい。
サ:浦和サポも歌うか相手をブーイングしてるだけじゃなく、ちゃんと味方を走らせろといいたい!

(米解説者サヘルを絶賛、オジェックを批判)
サ:オジェックの無策が批判されてます。誰を出してもこれより悪くはならんだろうになぜサブを出さんかと。同意。
P:誰もいないんですかねぇ
サ:ACLでもリーグでもここに至ってもサブを使わないあたり、
P:誰かに似ている。。。
サ:ジーコに似ている...

(PK戦へ)
サ:あ、PK戦のためにGKを替えるとは。サヘルすごい。スペシャリストなのか。期待しちゃうな。超人的なセーブをするんでしょうか。
サ:....普通だ。
P:ハハ

サ:トーナメント中にヘアスタイルが変わったとさっき解説者にさんざ指摘されていた永井.....決めた。
(アナウンサーが「永井はキュウリのように冷静に決めました」という)
P:キュウリ男
サ:ああいう言い回しがあるんですか(笑)。それともあの顔からキュウリを想起させたのか。
P:まぁ確かにキュウリは冷野菜

(見事全員決めて3位決定)
P:ふ~~
サ:つらい試合でしたが、ワシントン最後の試合を勝ててよかった。
P:泣いておりますなぁ。もらい泣き。
サ:来年もたしか日本で、開催国枠があるんでござんしょ?
P:です
サ:そこに今度は、コンディション万全のチームを送ってもらいたいJリーグ。
サ:ベストメンバー規定とか捨てろ。
P:来年こそ見てこよ
P:ではおやすみなさい
サ:はい。

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 午後は掃除とクリスマスツリーのセットアップ。萌はとんでもなく興奮していた。

 去年まではクリスマスはただ行事としてハッピーだったのだが、最近は学校で友達にいろいろ聞いてキリスト教に興味を持ってるらしく、ベツレヘムがなんとかかんとかとかバージンマザーがどうのこうのとかサンタはノースポールにいるんだとか(去年まではサンタの実在など信じていなかった)、俺にいろいろと教えてくれる。まあクリスマスはファンタスティックで日本の少女も教会のムードとかには弱いし、そうですかそうですかと俺は答える。こういう話を聞くと、小学2年でも子供たちはクラスでいろいろ込み入ったことを喋ってるんだなあとびっくりする。

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■07/12/18(火) □ 萌のクリスマスバンド
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 萌のクリスマスコンサート。ほとんどのクラスがテープに合わせて歌うだけだったのだが、子供は普通リズム感が未熟なので、先生が指揮をしても全然声が揃わない。選曲もつまらないものが多い。指導する先生たち自身に音楽センスがないと感じざるを得ない。



 それに対し萌の先生は評判どおり明らかに経験あるミュージシャンで、もうこのクラスだけはグルーブが全然違うのであった。キッズに鉄琴を教え、ピアノが弾ける子とバイオリンが弾ける子をフィーチャーし、自らはギターで伴奏して見事なバンドミュージックを作り上げ、圧倒的なクオリティで他のクラスに差をつけていた。萌は鈴で合いの手を入れるパートだったのだが、正確にきちんと鈴を鳴らし、本人は完璧ではなかったと悔やんでいたが文句ないデキだった。サイコーです。

 クラスで先生によかったよかったと声をかけ、「あれですね、先生はギターを弾くだけじゃなくて、明らかにバンドマスターとして皆を引っ張ってましたね。よかったですよー」と絶賛しました。やっぱ教育者には優れたセンスが必要なのである。

2007/12/14

日記「クラブWC浦和の戦い」

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■07/12/08(土) □ 大久保アジリティ幻想の経過
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 クリスマスライトつけ、レゴ、DQ7と、一日萌と遊ぶ。

 FM 2006:パレルモシーズン2の前半が終わり、久々に首位に立った。中田に代え期待をかけている大久保は、ここまで3ゴール3アシスト。実力通りの仕事をしているが、なかなか目立った活躍をできずにいる。サブFWとしては悪くないが、3MFの1枚としてはボナーニらとの力の差がかなりあるといえる。パスミスなどでボールを失う機会が同ポジションの他選手よりも多いのが厳しい。中田より攻撃力はあるが、やはり守備とパス力は劣るわけである。上位チームに勝たねばならぬという状況で先発させるのは、監督としてやはりややためらう。

 しかしドリブル突破にかかれるような体勢でボールを持てさえすれば大久保の能力を楽しめるわけで、もう少し使ってみたい。やっぱただリーグを勝つだけでなく、好きな選手を使って成績を残したいのである。この悩みが楽しいのだ。

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■07/12/10(月) □ 浦和:セパハン
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 クラブWCのために昨日 FOX スポーツチャンネルに入った。【浦和:セパハン】浦和は非常に落ち着いたペースで試合を進めている。必要に応じてここからしゅっとペースを上げつつ正確なプレイで点を取れるならいいのだが、Jのラスト2戦はそれができなかったからな。相手の攻撃を余裕で止め、2/3 から速い縦パスを入れるが跳ね返される。フィニッシュの部分がこのままではいかんのである。

 トゥリオがMFみたいな位置でプレイしている。「攻撃に上がる」というよりは、最初からトゥリオが攻撃を組み立てるのを戦力として組み込み後ろ半分が動いているようだ。やっぱ足技がうまいし判断と動きが速いよなと感心させられる。鈴木よりははるか攻撃に役立っている。

 15分経過、いろいろやってもやっぱ最後はワシントンに渡しゴリゴリとつぶれるという凡庸な攻撃は、リーグ終盤から変わらない。ワシントンはボックスに入るあたりで後ろを向いてもらい、力ずくで振り向きシュートを打つというイメージしか持たないゆえ、対応が簡単なのはJ最下位のチームが先週証明した通りではないか。状態が悪いのはセパハンも同様らしく、まったく攻められないでいるが。これはクラブWCといっても事実上のAFCの世界挑戦権決定戦なので、双方もうちとレベルの高いサッカーをしてくれないとなあ。

 29分、相馬→永井→長谷部がここまでで最高のチャンスをふかす。だがしかし、常時DFを引き連れているワシントンが絡まないこうしたスピード勝負のほうがシュートにつながるチャンスは高いだろうと思う。と思ったら即座にもう一度相馬→永井できれいにゴール。相馬の完勝であった。ワシントンはこうしてDFを引きつけるおとりに使うのがベストであろう。

 これでようやくパスを散らしキレキレの相馬で勝負するという勝ちパターンを掴んだ感じで、ここからはハーフまで自信を持って浦和がペースをコントロールし、先週とは違う安定したサッカーを続けた。これならば問題はないだろう。米解説者は両チームに好意的で、アジアのサッカーを楽しんでくれているようだ。しかしトヨタスタジアムだからなのか、観客席が整然としすぎていて混沌がなく、応援の迫力には欠けているな。

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 アジジみたいなドリブラーの主将を入れたセパハンが後半攻める。しかしワシントンが珍しくワイドなところでDFから離れてボールを受けゴール。その後は双方持ち味を出した攻め合いという感じで推移。浦和の中盤守備がよく、チャンスを与えない。キレキレのアジジ主将が万全で前半からいれば、浦和がこうして波に乗る前にもっとクロースな面白いゲームにできただろうが。

 このアジジ主将に比べると長谷部はまだまだだなあと思う。いい体勢でボールをもらえば技術はありそうだが、自分が動き攻撃全体を動かすという意思は見られない。トゥリオが上がったときのほうがチームに躍動感がある。セリエに行くそうだが、これじゃ小笠原同様試合に出られないだろう。俺がセリエ弱小チームの監督ならアジジみたいなあの主将がいたほうがありがたいもんな。

 永井のヘッドをクリアしようとしたDFがオウンゴール。気の毒なのでセパハンにも1点くらい取らせてあげたくなる。小野投入。あ、なぜかアジジ主将カリミがゴール。トゥリオのクリアミスだ。これがミラン戦でなかったことを幸いとすべきだろう。

 試合終了、浦和は意外にも万全のデキだった。ACLとJリーグでは「あと1試合、なんとかして勝たねばならぬ」と耐えていたのが、この1週間は「あと1試合(3位決定戦もあるけど)できる」という喜びでこうしてコンディションを上げてきたのだろう。あと1戦、楽しんでやれるよう準備してもらいたい。今日くらいのコンディションと意欲があれば、恥ずかしくない試合ができるだろう。

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 FM 2006:シーズン後半、チームの状態が落ちてきて、噛み合わなくなった3MFをあきらめ去年の 442 に戻す。442 はサイド攻撃一辺倒で単調なのだが仕方がない。仕掛けるのがサイドだからボールを取られてもカウンターを受けにくく、安定しているわけだ。大久保は右ウィングに入り、センターMFよりもスペースをもらえるので突破をいつも仕掛け、いい仕事をしている。CL・ミラン戦をホームアウェイとも撃破。つ、強い。

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■07/12/12(水) □ CL決勝
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 FM 2006:仕事を終えCL決勝。レアルのゴールを割れなかった。相手にもろくにシュートは打たせなかったのだが、ベッカムのFKを弾いたところを押し込まれ決勝点。負ける試合ではなかったのだが、最後にやはりFWの力不足が出たなあという感じ。ふう。

 しかしスクデットはクリーンに取ったし、CLもここまで一度もリセットしてないんだからと Football Manager の神様に勘弁してもらって、この決勝中にフォーメーションに加えた微調整をセーブし、その 442 改(※)で再度戦わせてみる。と、442 の単調さも払拭しさまざまな攻めを繰り出してレアルの守備を破り、2-0 の完勝となった。大久保も右サイドでいい仕事をしてくれた。よし (^_^)。シーズンを通して5ゴール4アシストというのは物足りないが、うちほどの規模のチームになると日本代表程度の選手をスタメンで使い続けることは無理なので、仕方ないだろう。
(※)FWの1枚は役割を守らせ(Free Role なし)、もう1枚が Free Role+Creative 自由度フル、MFも片方は守備的で片方は前に出すというバランスが効いた。

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■07/12/13(木) □ 浦和対ミラン
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 【浦和・ミラン】ついにこの日が来た。Jリーグ王者が世界と戦う日。フランスWCの初戦と同じ興奮で早起きしてしまった。浦和のスタメンは3日前と同じ。これが今期最後だ。走り切れ。ミランはジラルディーノの1トップ。

 坪井のクリアミスからゲームが始まる。坪井はどうも大きな試合になればなるほどミスしそうな怖さを感じさせる。浦和のキーである相馬の対面は守備的なオッドとなっている。左にうまく展開して阿部のミドル、いい感じ。ミランの最初のプッシュは浦和サポのすごいブーイングの中(ミランにブーイングを浴びせる日が来るとは!)、落ち着いて処理する。浦和の動きは非常にいい。ミランに火が入る前に消してしまっている。期待通りまったく日本代表対イタリーという感じのゲーム。

 10分、浦和のポゼッションが続く。実際ミランはまだエンジンがかかっていない。うわ、ピルロの素晴らしいFK、軽いタッチですごいボールが来てGKの反応が遅れ危なかった。このあたりからミランがペースを掴んできた。ミランが落ち着いて攻め、浦和がボールを持てなくなる。ボールを保持できないんだよなあ。プレスがかかると簡単に失ってしまう。

 23分、カカーのファンタスティックなドリブルからついにミランの猛攻が始まった。しかしカウンター型の浦和にとってもミランが攻めてくれたほうがリズムとスペースができる。浦和は負けてもいいのだからもっと面白い試合にしてくれ。

 32分、ポゼッション 37:63 と出る。ミランは前の3人で無理なく点を取ろうとしているので危険なシュートは打たれてないのだが、浦和のプレスは全然かからずミランは簡単に奪えるという展開が延々と続く。浦和MFが足を出せないところにボールを通せる相手の力が上だということだろう。そこを脅かすあと1歩の意思の力がないとボールは奪えない。詰めろ鈴木、阿部。

 40分、ワシントンが長駆ドリブルで運び、鈴木のシュートまでつながった。やっぱプレスでボールが持てないときは、こうしてボールをキープし味方が上がる時間を作れる人間が必要だ。長谷部はここで仕事をできないなら、噂通りにシエナに行っても出番はないわけである。頑張れ。トゥリオが上がればゲームが動くはずだが、さすがに相手がこれだけ強いと彼も上がれない。頑張れ浦和MFたち。双方とも決定的なシーンが作れずフラストレーションのある表情でハーフタイム。

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 ミランが前を厚くしてきたので浦和も反攻のチャンスが出る。ミラン攻撃陣がどんどんPKボックス内に入ってき、盛り上がってきた。やっぱここまで相手がうまいと、ワシントンはともかく通用するのは永井・阿部までだなあと思う。長谷部・鈴木は力が足りないというのがここまでの感想で(FMで日本代表に呼びたいとは思わない)、浦和のほとんどの選手はボールを拾っても、ボールをいいところに動かし、自分の体勢を整え、そして何をするかの決断をするまでの時間がかかりすぎる。ミランの選手の3倍の時間がかかるという感じがある。達也とポンテがいないのが痛い。小野も怪我だろうし。

 55分、オープンな展開が続き、阿部が強シュートを打ち、セードルフが打ち、ジラルディーノが打つ。60分、ついにトゥリオがセンターラインを超えて攻撃に参加する。浦和が点を取るとしたらトゥリオが絡んでの組み立てしか考えられないよな実際。彼が最も強力なビジョンを持ちそれを実現できる意志力と技術を持っているのだ。インザーギ IN。

 DMFの位置に上がったトゥリオから狙いすました素晴らしい縦パス! 永井?がクロス! クリアされたがオウンゴールになりかけるまでミランを追い詰める素晴らしい攻撃だった。やはりトゥリオしかいない。俺がオジェックならば、トゥリオをDMFに上げるぜ。

 ゲームが動き始めた。浦和も攻める。―――がその対価として空いたスペースでカカーが完璧な仕事をし、セードルフがゴール。パーフェクト。まあこれはよし。浦和の仕事は面白い試合にすることなのだ。

 点を取ったミランが落ち着いてボールを回し時間を殺す。―――ああ、トゥリオの足が攣った~。あああ、これは駄目なり。阿部がDFに入り山田が入った。その山田がナイスなタッチで2本続けてシュートまで持っていった。残り13分。マルディーニが入り歓声が上がる。こうなったら小野も入れてくれ。浦和は何もできなかった相馬に替え平川。、最後まで抵抗を続けたが、ゲームセット。ふー。

 まあともあれ、WCに比べれば格段に納得のいく敗戦であった。どうしてミランの選手はあれほどボールを取られないのか、逆に浦和はボールをキープできないのか、そこの大きな差が詰まらなければいかんともしがたい。どうしても代表を重ねて見てしまうが、ミランとイタリー代表の強さは同じ高みにあるだろうが、日本代表は浦和より確実にいいメンバーを揃えられるのである。差は詰められるし、こうしてきちんとやれば勝負はできるなと改めて思うのであった。

2007/12/06

日記「FM 2006 日本選手アジリティ幻想」

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■07/11/29(木) □ Football Manager 2006 再燃
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 Football Manager 2006 熱が半年振りくらいに勃発した。チームは前回も使ったバーレーン代表選手のデータを標準エディタで大雑把に書き換えた日本代表と、中田を入れたパレルモで、日本の強みであるセンターMFを3枚使える 3-2-3-2 システムの構築に没頭する。FM 2006 はめんどくさいのでいったん飽きるとこうして間がえらい空いてしまうが、やはりむちゃくちゃに面白いゲームである。自軍のシュートが入るたびに、力一杯ガッツポーズをしてしまう。

 【WC予選プレイオフ】コスタリカが相手となる。初戦のホームは相手に退場が出たこともありボールを支配しまくったのだが、まったくシュートが打てずスコアレスドロー。FWのシュートがほとんどゼロだというのが、相手ゴールに近づくほど威力が弱まるという日本の現状を表している。パスもトラップもやはりセリエAの選手に比べると全然不正確で、シュートに持っていけなかった。稲本中田といった欧州クラスでもこれといった仕事ができず、どうしたらいいのか。アウェイでは予想通り負け。やり直そう。

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   高原 大久保
  憲剛 稲本 中田
中田コ       加地
   Tulio 中沢 坪井
     楢崎

 大久保を走らせ裏を狙うチーム戦術 (Use Target Man & Run Onto Ball) で攻撃力が発揮でき、コスタリカから点が取れるようになる。しかし守備が弱い。2回やって2回とも最後の最後に追いつかれ逆転負けしてしまった。なぜだ。とにかく予選だけは突破させねばつまらんのでやり直し。コスタリカにも簡単には勝てない、これが日本の実力なのだ。

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 再々挑戦のアウェイコスタリカ戦。今回はACL制覇のご褒美にトゥリオや鈴木啓太をインターナショナルレベル (能力 135) に調整する。そして俊足FWに裏を狙わせるのだ。

   玉田 大久保
   稲本  中田
駒野   啓太   加地
  岩政 Tulio 中沢
     川口

 ―――おおおおし、玉田から啓太で先制! 変更が効いた。そのまま一進一退で60分、ここで走りに走ったFW(→高原・田中達也)と駒野を替える。頼む。稲本がすごいアグレッシブさでガツガツ敵を追い、相手の攻めを潰している。素晴らしい。

 そして達也が抜けて折り返し高原が決める。やっ・た。しかし混戦から1点返される。逃げ切れ! 高原から中田! 決めた~~~! ようやくWC出場。アジア予選内で決めてしまわないと、日本がWCに出るのって本当はこんなに大変なのだということです。

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■07/11/30(金) □ FM 2006 ワールドカップ再挑戦
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 明日LSのバースデイパーティなので、萌とプレゼントを探しに行く。前から萌を連れて行きたかった大きなペットショップに行き、猫ハウスを買ってあげた。これは実用品かつ楽しいので喜ばれるだろう。

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 FM 2006:WC本番、バーレーン日本はWCでエクアドルにドロー、イングランドに粉砕された。やっぱFMで日本代表をやっても、オフシーズンに選手を買えるわけじゃないのでやれることは限られてつまらないなと思う。

 と思ったが3戦目にしてフォーメーションが噛み合い―――そうとしか思えない素晴らしいパス回しでアイルランドを 5-0 で粉砕。すごい。1人1人はアイルランドよりも絶対に能力は低いのだが、華麗なパス回しに中村憲剛、中田、大久保のアイデアが炸裂して、日本代表史に残る名マッチであった。うれしくてリプレイを保存してしまった。

 しかしノックアウト初戦は運悪くブラジル、まあ仕方がない。ほんとの06年同様ブラジルが不調で、互角のパス回しでけっこういい勝負になったが、ロナルディーニョの1発に沈み夏が終わる。が、満足なり。今回も前回に続き、充実のWCを楽しめたのであった。

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■07/12/01(土) □ J最終戦
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 初雪になった。萌とMは歩いてクリスマスキャンディを買いに行く。

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 昨夜放送があったJの最終戦を朝から見る。横浜FCは記録的弱さだったらしいのだが、浦和のほうがあまりにも動きが鈍くて、横浜のやりたい放題になっている。これは面白い。カズとカタタウという選手がいい―――と思っているとカズが阿部を見事に突破し完璧なグラウンダークロスからMFがゴール! 素晴らしい。カズは30半ば以降も何年かに一度現役代表ストッパーを完璧にかわして素晴らしいシュートを決めるのだが(井原と坪井がやられたのをニュースで見た記憶がある)、これもそのひとつといえる。あれだけスピードが落ちても現役代表バリバリの選手をタイミングで抜けるのだから、才能というものは恐ろしい。しかし阿部はいつも粘り強さをほめられるが、ああしてスコーンと抜かれ追いかける力も残ってないのだから、いかに状態が悪いかということである。

 浦和がこれほど悪いのは、声を出すトゥリオがいないせいもあるのだろう。一流のDFならば、カズ・カタタウ・三浦アツのキープなど眺めていないでつぶしに行きリズムを与えないわけだが、坪井らは抜かれることを警戒し間を保って見ているので、横浜はきれいにつなぎ最高のサッカーをできている。それを修正しないオジェックも、やはり力のある監督ではないと思う。

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 後半、怪我をしている達也を入れ3トップでペースを変えようとする浦和。しかしこれが続かず、老練な横浜のボール回しにまたペースが落ちる。横浜はこれほどいい戦いができるのに、最近20試合勝ちなしとはどういうシーズンだったのだろうか。2点取らないと浦和はリーグを失うわけで、ここでペースを上げられないのではもう駄目だという気配濃厚。疲労がどれほどたまりパフォーマンスと成績が落ちてもメンバーを変えなかった、オジェックのマネージメントが拙かったということだろう。

 残り5分、鹿島の優勝と見たTVはカメラを切り替えてしまった。鹿島の優勝は何年ぶりだろう。6年ぶりだって。黄金期以来だなあ。ヤナギがシュートをはずした(笑)。こちらは試合終了、浦和の試合はまだ終わっていないが鹿島の監督が歓喜のポーズを見せ、スタジアムがその監督の姿を見て揺れる。

 試合終了。この2試合を見れば浦和失速・鹿島優勝は妥当な結果なのだが、浦和は1週後に世界クラブ選手権に出なければならないわけで、こんな状態で一世一代の舞台に向かうのかと気の毒を感じざるを得ない。このままでは準々決勝でアジア・オセアニア勢に負け、ミランと戦えないという目が濃厚だと思う。

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 LSのバースデイボーリングパーティは期待通り楽しかった。萌のクラスメイトで仲がいいBRがたまたまLSのご近所として呼ばれており、他に知ってる子のいない萌は大ハッピーであった。

 カナダのボーリング場には初めて行ったが、ソフトボール並みに小さなボールに加えガターを防ぐレールも備えられており、子供でも楽しいようにうまくデザインされていて最高だった。このカナダ式を見てしまうと、米日のボーリングは競技スポーツであって、子供がやるものではないと思う。

 ただカナダ式はピンが5本しかなくて間隔が広いので、子供のパワーではピンに当たってもほとんど他のピンを巻き込むことはなく、爽快感に欠けるのが残念。このおかげで上手な子とそうでない子の差もつきにくいわけだが。

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■07/12/02(日) □ Falken 【深雪】テスト
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雪が続き 10cm 以上に達したので、買い物に行くMとBRを乗せテスト走行へ。昨日の浅雪感触から自信があったのだが、なんと家の前でほとんどスタック寸前の状態になってしまった。フロントが空転してぜんぜん前に進まない。あちゃー、やっぱレガシィとはこれほど違うのか、これは駄目かもと思いつつ交通があり路面がすけて見えるメインロードに入ると、ここではグリップは万全になる。普通に走ってまったくスリップを感じず、ブレーキもマージンを見込めば十分に働く。雪上ブレーキングは軽い分レガシィよりも早く速度が落ちて助かる。

 スーパーのパーキングで振り回してみても滑らず、帰路もまったく問題なし。しかし残雪が深いうちのあたりに帰るとまたヨレヨレになってしまった。Mたちを降ろしてから少しテストすると、新雪部分はまるで駄目で、だが前に車が通り道にワダチができてさえいれば、たとえ路面が見えない状態でもガチっとグリップする。わざと速めにターンしてもまったく滑らない。どうやらこれは、Falken Ziex ZE-912 は深雪にかなり弱いのだと結論せざるを得ない。深雪では溝が排雪できないのだ。雪が圧迫されてトレッドに雪が入り込みにくい状態であれば、しっかりと雪をグリップできるということだろう。

 レガシィ+Kumho 実用タイヤでは 30 度の深雪急坂を登っていけたわけで、対雪性能は比較にならないほど落ちてしまったが、まあこれはAWDからFFになったのだから仕方がない。こんな雪は年に数度しかないので、こういうときは大人しく家にいるのが一番ということでしょう(汗)。

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■07/12/04(火) □ ナカタについて考えてしまう
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 FM 2006:パレルモ中田の動きを目で追っていて、これだけ能力が高いのになぜ FM 2006 ではちっともいい仕事をしないか分かった。ボールを持った敵への詰めが遅くてボールを奪えず、逆にボールを持つとすぐに相手に詰められ、横パスを出してプレイが終わってしまうのだ。実際の中田の晩年のプレイと同じである。アジリティが不足しているのだ。

 黄金期は無敵のアジリティとフィジカルで、ボールを持てばガンガン持ち上がり敵を抑えつけてキラーパスを送っていたのだが、20代後半横パス縦ポンばっかりの選手になってしまったのは、やはりアジリティが落ちたのが最大の原因だとこれではっきりと分かった。一流リーグで攻撃的選手として仕事をするには、どうしてもアジリティ(あるいはジダンのように敵から間を取る絶妙の技術と足の長さ)が必要なのであり、中田が晩年チームでも代表でもあれほど決定的仕事ができなくなったのは、落ちたスピードのせいだったのだ。

 やはり怪我の影響なんだろうか。しかしパルマ時代の途中まではアドリアーノらと同等の力を見せていたわけで、その後ガクっと落ちた因果関係がはっきりせんのだよな。力の衰えと共に筋肉をつけすぎたのもあると思うが。カズも同じだったように。

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 あ、「中田 衰え 原因」google でこんな記事があった。
鈴木良平・ドイツサッカー協会S級コーチ「彼がヨーロッパで活躍できた最大の理由。それは競り合いでも負けないフィジカル(肉体)面を鍛え上げたことでしょう。だが、中田にとって誤算だったのは、通常は28~29歳頃に始まるフィジカル面の衰えが、20代半ばから早くも始まってしまったこと。・・・その原因は、スナック菓子が大好きで野菜は一切食べないという彼の偏った食生活にあると、私は見ています。」

 う~ん。しかし中田自身やチームドクターだってサプリメント摂取など野菜不足には死ぬほど気遣っていたろうから、実はどうなのか分からない。

 中田について検索を続けると、いろいろ出てくる。
アンチェロッティ「あれだけのスピードとテクニックを持った選手はそうはいない。(ミランに取るとしたら)まずはナカタを獲得して、それから、ナカタが最も活きる使い方を考えるだろうね。」
ザッケローニ「これまでにも何度か口にしているが、ナカタは世界でも有数のプレーヤーだと思っているよ。ナカタはテクニックとパワーを兼ね備えたプレーヤーで、しかも運動量も豊富。これだけの資質を兼ね備えた MF は、世界広しといえども、数えるほどしかいないよ」

 と、パルマ時代まではネドベド級の評価を受けていたのだと分かる。しかもネドベドがバロンドールを取ったのは晩年だが、ナカタはこのときまだ22~23歳だったのだからなあ。まさかこのあとほんの数年で衰えるとは、誰一人として予測していなかったのである。実に全く惜しい選手であった。

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 ともあれ、ためしに中田のアジリティを現在の13くらいから絶頂期をイメージして18にしてみたら、黄金期が即座に甦り、インターセプトからキラーパス出しまくりの素晴らしいプレイでMOMとなってしまった。CM4までは中田がいつもこういう活躍をしてたのだが、FM 2006 では初めてだ。つまり守備組織が格段に向上した FM 2006 では、アジリティがキモだったのである。小野も中村も FM 2006 ではパッとしないが、おそらくアジリティを上げてやれば活躍するのだろう。そういえば FM 2006 ワールドカップでは、能力的には彼らよりも低い加地と駒野がバリバリに活蹟したもんな。能力が低い日本代表がアイルランドを粉砕できたのも、個々の選手のアジリティが平均以上だったからなのだろう。これは Football Manager 上の大発見であった。

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■07/12/05(水) □ FM 2006 日本選手アジリティ幻想
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 FM 2006:中田の力を引き出す方法は分かったのだが、2006 年の時点で全盛期に近い能力を設定した中田を活躍させても、現実には起こりえなかったことでちょっと空しくなってきてしまった。Football Manager 中田幻想を捨てよう。そして、今日本で俺が一番買う大久保(ドリブル・アジリティ・脚力とも 17、設定能力値 140)を取って、スピードがあれば世界で通用するという、日本選手アジリティ幻想を新たに追及するのだ。

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 FM 2006:トレビソという弱小チームで7ゴール4アシストとそこそこの活躍をしていた大久保を獲得し、パレルモ2シーズンめに突入。中田は現時点の力相応に英下位のポーツマスに3億で買われていった。あちらで頑張ってくれ。

 最初は大久保を中田のいたAMFのポジションに入れたのだが、開幕戦のユーベ戦でボールを支配されまくる。大久保自身はよくやっているが、やっぱ相手を追い回すという持ち味はないので、奴を入れると中盤の支配率が下がってしまう。完敗。

 続くインテル戦の前に大物守備的MFマスケラーノを取得し、大久保はサブFWとして使うことにする。素晴らしい先制ゴールを奪ったアルゼンチンのラベッツィに代え、裏に飛び出すという持ち味がそっくりの大久保を後半から使うと、やはり大久保はFWとしては通常以上によく動くので、常に裏を狙い相手DFを追いいい仕事をする。

 ボールを持てば相手のスペースをドリブルして上がっていけるのが強い。ドリブルで上がってこられるとDFはマークを放してケアしにいかねばならないので、FWにスルーパスを送るスペースができるのだ。現実の日本代表にはこういう勝負プレーがないから、つまらんし爽快な点が入らんのである。中田も全盛期はこういうプレーこそが素晴らしかったのだが、脚力が落ちた晩年は自分でボールを持ち上がることはまったくできなかったからなー。

 この大久保の動きに満足していると、シュートのリバウンドを拾いマキンワにスルーを通して見事なカウンターゴールを演出してくれた。最高の 1.5 列目FWである。いいぞ大久保\(^o^)/。

2006/08/08

日記「Football Manager 2006 日本代表ついにドイツへ」

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■06/07/24(月) □ Football Manager 2006 日本代表ついにドイツへ
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 萌はKTたちと日本語学校のMS先生のベイビーに会いに行った。楽しく遊ばせてもらったらしいが、赤ちゃんのいる家で子供が3人も遊んでいて大丈夫だったのかなあ。お母さんがお疲れにならなかったことを祈る。

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 ◆Football Manager 2006 日本代表:WC前唯一のフレンドリーで、強豪ナイジェリアを迎えついに新しいブラジル式 4-4-2 を試したのだが、ナイジェリアのパス回しが速すぎてボールを奪えず、前半 40/60%とまるでブラジル戦のような試合になってしまった。後半は新しいフォーメーションにチームが慣れたようで支配率 45%くらいまで持ち返し、DFの頑張りで相手のシュートが枠に来なかったのと大久保の1発のおかげで1-1のドローで終えることができたのだが、やはり能力的にワールドクラスが数人しかいないチームなのであって、まともにやればこうなってしまう。

 いったい日本は何がよくて現実では強いチームに対抗できるのかと考えてみると、それは協力してのプレスのかけ方とか全員の走力とかしかありえないよな。WCではそのどちらの持ち味も出ず選手パラメータどおりの結果になってしまったわけだが、チーム全員のスタミナ・ポジショニング・勤勉さといったプレスに関連してくるパラメータを多めにつけてやって、もう一度この試合をやり直してみよう。

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   巻 高原
 中村   中田
  今野 阿部
三都 宮本 闘莉王 加地

 チーム全員のスタミナ/ポジショニング/勤勉さという3つの値を水準以上に揃えて、もう一度ナイジェリアに挑戦。やはり守備時のポジショニングと勤勉さ(ボールに詰める頻度が上がるはず)が効き、DMFに今野阿部という守備が得意な選手を揃えることによってプレスがうまくかかり、前回とはガラリと変わってボールを 53% も支配できた。攻撃は加地と中田がいいところでボールを受けて組み立てチャンスを作るも、FWの力量が足りず無得点。闘莉王が1対1で負けて1点取られて負けたが、これは非常にリアリスティックな日本代表といえる。

 中村と小野を同時に入れるとボールを拾えなくなり相手を押し込めなくなるとか、今野・明神は守備はいいが攻撃量が低下するとか、三都主の守備は当てにはならんがSBがぶち抜かれてもカバーは可能といったあたりも分かり、有意義なテストマッチだった。これでWCドイツを戦おう。相手はポーランド、エクアドル、オランダ。グループもちょうど面白い組み合わせである。

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 ┃ FM 2006 ワールドカップドイツ大会開幕 ┃
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【ポーランド戦】
  久保 柳沢
 小野   稲本
  今野 福西
中コ 中澤 宮本 加地

 なんと中田がイエロー累積で出場停止になっている。イエローは大会前にリセットされるのだが、バグがあった。くー。ここで小野と中村を並べると守備力が足りなすぎるとテストマッチで分かっているので、稲本を起用。これが見事に当たり、PKエリアに強引に飛び込んでボールをキープし、ファウルを誘ってPKゲット! よーし。

 しかし中田コが彼らしい軽いプレイで抜かれ後ろからタックルをしてFKを与え、これをヘッドで決められ同点。やっぱDFとしては低い「集中力」11 がああした軽率なプレイを招くのであろうか。まあ仕方がない。パスをまわしてシュートはこっちのほうが多く打っている。勝てる―――と思っているとすぐさま続けてDFが裏を取られパスを通され1-2。くー中澤ー、何をしておるー。裏を取られるとうちのDFは揃って脚が遅いのだ。

 そして混戦から中澤がヘッドで競り負け1-3。ガーン。これはショックがでかい。監督も呆然としたまま試合終了。支配率は互角でシュート数はこちらのほうが多かったが、最後は個人の力量差で点を取られ、こちらは絶好調の久保ですら点を取れなかった。がっくー。

 攻撃はやはり中田がいないと駄目か。「強さ」の違いなのか、小野でさえもこうしたハイプレッシャーのゲームでは力が出ないらしい。そしてどうしてこんなに守備がもろいのだろう。悩みながら第2戦へ。

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【エクアドル戦】

   久保 高原
   稲本 中田
   今野 福西
三都 闘莉 宮本 加地

 明らかに不調の中沢に代えて闘莉王を起用。前戦よりもさらにボールを持ちいい形で崩し、高原のマグレっぽい1発で先制する。よし。しかし相手FWの見事な反転を闘莉王が止められず失点。それ以外は闘莉王は実によくやってくれたのだが、無念。だが1点は仕方がない。しかしその後は双方とも決め手なく、中田が走り回り奮闘するも1-1ドローとなった。

 惨敗・ドローと続き、勝たねばならない最後の相手は最強オランダと、まるで本当と同じ展開になってしまった(泣)。仕方がない。もう勝つしかないのだ。

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【オランダ戦】

   久保 大久保
   中村 中田
   阿部 福西
中コ 闘莉 宮本 加地

 チーム全員が不退転の覚悟で臨む蘭戦。スターが並ぶ割に相手の攻撃が淡白で、守備をまめなカバーで対応しているとさほど危険なシーンは訪れない。たとえロッベンに突破されてもシュートコースはきちんと抑えているという感じ。いいぞ。

 割合にラクにしのいで前半が終わろうとしたところで超絶大カウンターで久保が抜ける! ―――ゴール! せ、先制してしまった。これまたブラジル戦を思わせる展開である。このまま最後までしのげるとはとても思えないが、もう1点まさかで入れば勝てる可能性がある。ドキドキ。

 げげ! そして後半早々、阿部のFKに大久保がオフサイドトラップを破って飛び出し2点目をゲット! 得点差上このままの点差を保てばベスト16進出! す、すごいことになってきた。大久保が切れまくっている。やはり奴は本調子さえ出ればただものではなかったのだ。

 残り10分、守りきってくれ。―――がものすごい猛攻からヴァンニステロイに決められる。あー―――だがオフサイド! 運はある、逃げ切れ! 相手の圧力を逃がすために柳沢を投入して裏を狙わせる。―――逃げ切った。やっ・た\(;_;)/。

 予想もしなかったことだが見事日本がオランダを倒し、地力で1次を突破してくれたのである。同じフォーメーションでギリギリの勝負を3つ戦ったことで、ついにチームに戦術が根付いたのだろう。ラインを上げコンパクトに戦い皆が走ることで1対1を作らず、工夫で崩す。これが日本のサッカーなのだ。感動。2nd ラウンドの相手はイタリーだ。よーし!

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【イタリー戦】

   久保 大久保
   小野 中田
   今野 稲本
中コ 闘莉 宮本 加地

 さすがにイタリーを相手にボールは持てず、防戦一方になる。要所要所を締めてボールを奪い返し大久保と久保に渡し打開を頼むが、2人がネスタとカンナバーロとの1対1を勝ってシュートに持ち込むのは神頼みに近い。やはりなんとかして中盤を上げ、コンビネーションで崩さないとシュートは打てない。

 無得点のまましのいで後半。戦術を変えよう。縦に速い攻撃は全部カンナバーロにつぶされるので(本当にすごい速さでやってきてびしっとボールを奪っていく!)、中盤からビルドアップしてチーム全体を上げるためにカウンターアタックを禁止する。がそういう指示を出してもガットゥーゾらがボールを奪いに来る勢いがすごいので、どうしても選手は前に蹴り出してしまうのだが。実際双方コンパクトで、中盤はすごいつばぜり合いだ。

 後半なかば、カウンターを禁止し、中盤の4人に収めてボールをキープしろという指示を出し、やっとボールを保持しペースを握れてきた。ここで疲れてきた大久保に替え高原を投入。

 しかしああ85分、中田コがカモラネージの突破を後ろから引っ掛け、2枚目のイエローで退場。実際うちのコレクティブなサッカーもさすがに崩れる兆しが見えていたので、あそこをカモラネージに突破されたら危ないところだった。覚悟のファウルでありこれは責められない、致し方なし。

 あとはとにかく粘ってPK戦に持ち込むべく頑張ったが、カモラネージにまたも突破されトッティに通されジエンド。後から投入されたカモラネージは、俊足でこちらをズタズタにしてくれた。この 4-4-2 は3トップの左右にああして速い選手がいると、当然だがスペースを使われまくるのである。DFがあそこまで頑張ったが、中田を含む攻撃陣はカンナバーロ・ネスタ・ガットゥーゾに手も足も出なかった。おそるべしイタリーDF陣。致し方ない。しかし本物と違い、日本の持てる力を出し尽くしたという充実感のあるWC2006でありました。

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■06/07/25(火) □ フブキフブキ氷の世界
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 猛暑が去り今朝はぐっと気温が下がって、薄着で窓を開けて寝ていたせいで俺は風邪をひいてしまった。ありがちな夏風邪パターンである。とほほ。

 こないだNHKで陽水の「氷の世界」がかかったのだが、一緒にその番組を見てた萌が翌日、「フブキ、フブキ、こおりのせかいー!」と歌い出してたまげた。1回聞いただけで君は覚えてしまったのかい。あの繰り返しメロディのインパクトと「こおりのせかい」というイメージが、萌のハートを直撃したらしい。すごいな。

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■06/07/26(水) □ 萌のニューバイク
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やっと萌の自転車を買った。見つけておいた最もフレームが小さそうな20インチでも、やはり片方のつま先が着くか着かないか。萌は不安そうであまり乗りたがらない。むろんいったん走り出せば乗れるだろうが、当分立ちゴケは避けられん。

 16インチだと現状パーフェクトなサイズなので来年になればやや小さくなりそうで、18インチが理想だがどこにも売っていない。しかし無理なサイズでしばらく乗って残りの年月を適サイズで乗るよりは、最初からフルに楽しめたほうがいいに決まっているよな。楽しみを思えば子供バイクなど安い買い物なのだ。

 というわけで萌が選んだのは16インチのピンクとパープルが美しいバイク。ハンドブレーキはついていないが、子供の握力で効くブレーキがついた子供バイクはカナダにはないというのも調査の現実的結論なのである(※)。
(※)思えば俺が子供の頃最初に乗った自転車は、長い鉄のロッドがレバーからブレーキまで直結されたフリクションのない安直な構造で、ブレーキングに握力はまったく必要ないのだった。ああいうのってもうないんだろうな。中国とかに行けばああいう実用車がまだあるのかもしれないが。

 その完璧サイズと美しいカラーリングのバイクに萌は大ハッピーにまたがり、KTのところへ見せに行きたいとさっそく2台で並んで走る。やはり12インチとは推進力が違い、ペダル1回転でどんどん進むので楽そうである。よしよし。

 サイズが合うバイクではクランク長などの具合がいいのか、クランク逆回転式フットブレーキも前のバイクよりうまく使っている。ハンドブレーキがないことをかなり不安に感じていたのだが、俺も試しに乗ってフットブレーキをやってみるとそれなりのコントロール性はあることがわかり(前の12インチではまたがること自体が不可能で試せなかったが、やってみたら普通のドラムブレーキだった)、「カナダの子供はみんなこれだ」というMの言い分もわかってきた。これで大丈夫なのだろう。

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■06/07/28(金) □ オックスフォードの橋が開通
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 萌と遊んでやりたくてせっかく仕事を1日早く終わらせたのだが、天気が崩れてしまった。外は気温18度あたり、寒い。

 このところ友達と遊ベず萌がかわいそうなので、あちこち電話してALをピックアップし、オックスフォードパークへ。みなで「王様とケーキゲーム」というものを発明して盛り上がった。

 ついにオックスフォードとコーストメリディアン方面をつなぐ橋が開通し、2車線の美麗な道路になっていた。しかしまだコキットラムまでつながってないので市内の1ブロックを通すしか使い道がなく、まったく車が通らずえらい静寂さだ。こんな山の中にこんな立派な利用されない土木施設があるというのは、まるで日本みたいでなんか懐かしい風景である。

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■06/07/29(土) □ KTゲーム大会
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 今日も天気が悪し。寒し。

 レガシィの燃費が上がらない。あれこれチェックしてるのだが、弱ったなあ。今朝燃費のいい小さな車に乗り換える夢を見た。

 そういえばこないだホンダフィットを見たんだよなと調べてみたら、いつの間にかカナダでも売り出していた。しかし高い。$15000。まあスズキスイフトでも同じ値段なので輸入車が割高なのは仕方ないのだろうが、燃費も 1500cc で 12.82L/km と、いいはいいがサイズの割りにはたいしたことはない。それにフィットのミニマムさ(無駄のなさ)はステキだがうちの初代 Civic Shuttle より小さくなってしまうから、旅行にはつらそうだ。やっぱ燃費さえよければレガシィが一番いいのである。はあ。

 しかし、数年前の倍になったこのガソリン価格の差額はどこへ消えているのだろう。うちのように走行距離が少ない家庭でも月に $25 は余分にかかっている。それが全カナダ、全世界規模で発生しているわけで、天文学的な金額といえる。社会経済に明るいMに聞いたのだが、金持ちのところへ流れているだけよという。油田のあるアルバータなんかすごい景気で市民にお金を配ってるらしいわよ。えー、そんな無茶な。この金が貧しい人々を助けるために使われるならまったく我慢できるのだが、そんな馬鹿なことってあるのかい。

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午後KTを呼ぶ。最近は萌とHNのガールズチームが仲良すぎて、うちに来るとKTは手持ち無沙汰だったのだが、今日は萌がまるでお姉さんのように、「ねえKT、KTはこれが好きだったでしょ? これをやったら楽しいんじゃない?」などといって、あれこれ世話を焼いている。

 そしてゲームをやらせてやったのだが、ある程度予期したとはいえKTの興奮ぶりは予想をはるかに超えていて、うぎゃおうぐわあといって立ち上がりジャンプし汗を流しがらプレイするのである。もう俺と萌は腹をかかえて大笑いで盛り上がった。笑いすぎて苦しかった。はー。KTはこの没入度合いのすごさゆえ家にはゲームマシンを導入してないのだそうで、うちでもゲームをやらせすぎないように気をつけないといけません。

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■06/07/31(月) □ 日本ファミリーピクニック
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 スイミング:先週終わった蛙クラスに続きすぐさま次のレベルが始まったのだが、その6歳以上のクラスはもうキッズプールではなく、大プールだけの授業になっている。初回は安全についての座学から始まっていたのだが、萌はそのハキハキした真顔の先生に対してなんとなくひるんで、輪に加わるのをためらっていた。

 みなが水に入ると意を決してクラスにジョインしたのだが、もう泳ぎだけで遊びゼロになってしまっていた。まず各種浮揚と推進技術の確認をして、5mを泳ぐ。ここまでは問題なかったが、続いてプールの横幅一杯15mほどをビート板で泳ぐ。しかもそれを往復。だんだんとバタ足の勢いが落ちるので足にきてるのではないかと心配するが、何度か立って息を継ぎつつ萌もみなも最後まで泳ぎきった。さらにはビート板なしでもう片道。そして最後は仰向けバタ足でもう片道。これはきついというよりバランスを取るのが技術的に難しい。萌は足をつけて息継ぎをしようとし、誤って水を飲んでしまう。のっけからちょっと難しすぎるよなあ。

 帰り道、大変だったね疲れたかと聞く。「疲れたけど、なんで(心配してるの)?」「いや、あの長いのをずっと泳ぐのが疲れるかと思ってさ、大丈夫だった?」「うん」「もしあれをやってすごく足が疲れたら、先生にそう言って休んでいいよ」「....でも、I don't want to give up」―――だそうで、親が心配するほど子供はへこたれてはいないのであった(笑)。

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 午後は PoCo 日本人母子勢揃いの大ピクニックがあった。というか行ってみて10組近くも日本ファミリーが集まっていて驚いた。ほとんどがNRさんのところで見かけたことがある人たちだったと思うが、知らない人もいる。PoCoにこんなに日本人がいたのかと驚き。日本語学校のMS先生もいらしており、2ヶ月のベイビーが小さくて目鼻クッキリでうわーすごいと思う。

 しかし萌はなぜなのか照れていて、グループや友達から離れMS先生とも話さず、グループ外の知らない小さな子やそのお母さんと仲良くなって遊んでいた。あれはどういう心理なのだろうか。まあ俺もお母さん方がこう揃うと、ただ一人のオトコゆえなにか気恥ずかしくて子供らとばかり一緒にいてしまうのだけれども (^_^;;)。

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■06/08/01(火) □ 「ナウシカ」をピアノで弾きたい
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 萌の機嫌が悪いわよと7時半に起こされる。たしかに。昨日プールと風が涼しかった公園で冷え、風邪をひきかけているのだろう。とりあえず今日は映画を見せて静かに過ごそう。

 で機嫌を直させるために朝から「ナウシカ」を久々に見せているのだが、萌の日本語アクセントはこのナウシカの声優の人の影響が大だなあと思う。お父さんしか日本語を喋らないのに萌はどうしてちゃんと女言葉なのとたまに聞かれるが、ジブリ映画のおかげなのです。

 ナウシカを流すと俺も好きなシーンをついつい見てしまう。俺にピアノが弾けたら、萌にこのナウシカの歌を教えてやるのだが。日本にはそういうピアノ先生はいるのだろうか。それとも、ギターではそうした1曲弾けるようになるという教え方が王道なのだが、ピアノでそれは通用しないのだろうか。

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 風邪は本格化しなくてよかったのだが、しかし一日萌を怒鳴りつけていないと物事が運ばず、夜にはげんなりと疲れた。Mには、「あなたがガミガミ言いすぎなのよ」といわれる。「言っとくが、どこの奥さんも旦那にそう言われカチーンと来てるそうだ」とキッと言い返してゲラゲラと笑われた。やれやれ。

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■06/08/04(金) □ モデル表情
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 一日おきに友達と遊べると萌は翌日は心安らかなようで、今日は家でクラフトなどをして過ごす。昼飯後、ベッドルームで何かやってるので見に行くと、「モデル」だといって真顔でクネクネして鏡を見て歩いている。ぶ。萌、モデルってなんだか知ってるの? 「TVとかマガジンに出てる人のことだよ」。そうか。

そういえばこないだNRさんに公園で写真を撮ってもらったときも、そうして真顔でクネってポーズを取ってたよなあ。そんで俺が「萌、(写真を撮るときは)笑って!」と声をかけると、「あの(モデル)表情がいいんじゃないの、お父さんはわかってないわね、ねえ萌ちゃん」と一括されてしまったのであった。その辺は女子ならではの機微なのであろう。

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 TV Japan でスピッツというバンドの「ロビンソン」という曲が流れていた。あ、これはMと日本に住んでるときに町で流れていた曲だ。このバンドの音には、胸がきゅんとするものがある。

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■06/08/06(日) □ カナダ的フォークシンガー
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 強烈に暑い日曜日。パブリックコンサートを見に公園に来たのだが、アコースティックギターおたくが高難度技術のドリルに合わせてブルースコバーンみたいな心象風景をダウナーにボソボソと物語るという感じの音楽を延々とやられ、萌も俺も2曲で飽きた。ギターも歌もうまいのだが、やることがつまらない。

 こういうフォークシンガーは実にカナダ的だ。日本人ならギターがうまければ楽器系統に進み、歌がうまければメロディ歌い上げ野郎になるだろうから、こういうとことん非エンターテインメントな人というのは日本にはいないタイプである。田舎のフリーコンサートにそんなに素晴らしい人材は望めないにしても、もうちょっとなんとかしてくれないかと思う。

 昔キノコ隊長のブルーズバンドが、東村山産業祭りかなんかでハッピを着たおっさんたちを相手に「♪ヘイネグリータ~」なんつーてストーンズをやったことがあって、あれが誰もまじめに聞いてない田舎のフリーコンサートの味わいとしてよかった。アマチュアなんだからああいう風に自己満足でまったくOKなのだが、人前で自己の世界に没入していく今日の人みたいなのは困るのである。

 おかげで満ち足りない気持ちで中途半端な時間になってしまい、午後の残りは裏庭でグダグダと過ごす。萌のためにスペシャルな夏の日にしてやりたかったのだが大失敗という感じがして落ち込んだ。

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 「どっちの料理ショー・しょうが焼き定食対レバニラ炒め」を夜中まで見てしまう。しょうが焼きもレバーも、自分で作っても全然うまく作れないんだよなあ。レバーはこないだ買ってきて試してみたのだが、普通にフライパンで焼いただけでは生臭くて食えん。ショウガは非常に辛く、みりんしょうゆと合わせても全然旨みが出ない。ニラはサイズからして幅 5cm にもなるまったく別の植物で、えぐい。同じ食材の味が日本とカナダではえらい違うのだ。どうしたらいいのだろう。

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■06/08/07(月) □ やっとスペシャル日程
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 ハイドクリークで萌とたっぷり泳いできた。萌とインドアプールで泳ぐのは久々だが、レッスンで本当に上手になっており、フロートからバランスを崩して水に落ちたときなどに、パニックにならずにちゃんと呼吸をコントロールして、水面に上がれるまで息を止めていられるのがすばらしい。

 そのあとSFたち親戚と犬たちも久々にやって来て、今日は昨日の埋め合わせができるスペシャル日程であった。萌はおやつに食べたクリームたっぷりスコーンなどの糖分もありハイになって駆けずり回り、夜はベッドに入るやパタっと寝てくれた。よかったよかった。

2006/07/24

日記「サマーフィーリング」

「静岡県田方郡の田舎景色」「FM日本代表の戦い」「オシム氏への違和感」ほか

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■06/07/14(金) □ 静岡県田方郡の田舎景色
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 萌の風邪がやっと抜けたので、今日はLSを呼んで一日遊ばせてやる。久々なので2人とも盛り上がり、LSは帰りがけに泣いてしまった。

 TV Japan で「あいくるしい」というドラマが始まって、寅さん亡きあとはこの人しかないと思う竹中直人を筆頭に芸達者が揃い秀作っぽいが、お母さんが死病という確定路線はつらい。―――という話なのだが、この田舎町の景色が実によい。どこかと調べたら静岡県田方郡、俺もバイクキャンプで縁薄からぬ修善寺あたりでロケされているのであった。うーん、いいよなあやっぱり。日本の田舎景色は最高だ。

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■06/07/15(土) □ 盆地の景色
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 今日はHNを呼ぶ。迎えに来たAKお母さんに、昨日の TV Japan のドラマは故郷の静岡県田方郡でしょと振ると、そうなんですよーあの山とか子供の頃に遊んだ川とか、あの盆地の風景がねー、もー帰りたくなっちゃうわと喜んでおられた。そうか、盆地か。俺がフレイジャーバレーに行くたびに胸がときめくのは、盆地の景色があそこにあるかららしい。長野も盆地だもんなー。

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無理やり作ったサッカーシミュレーション Football Manager 2006 日本代表は、プチ豪州であるカナダとのフレンドリーマッチで意外にも苦戦した。やはりフィジカルが強い相手だと中村・大久保・田中達らが抑え込まれてしまう。アジリティだけでビッグプレイをするのは難しい。選手の能力をいじることなく、戦術で彼らに仕事をさせることができるだろうか。うーむ。

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■06/07/16(日) □ 中田が早くも
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 中田が早くも日本のTVに出てWCの試合分析をしたらしい。シーズン半分くらいは旅に暮らすのだろう、そしてリフレッシュしたらもしや考え直すこともあるのではと思っていたが、こういう風に人前に出てきてしまうということはもはや、意識は完全に引退選手なのだなとがっくりくる。
「一番の問題はボランチ…中盤とディフェンスの間。キューウェルに坪がつくとか、最初から決めちゃったほうがこの試合非常に楽だった」「伸二が入ってディフェンスの方をメインでやってもらって、俺が前に出てってトドメを刺しにいく、と。ただ思った以上に伸ニも前に出てきたんで、みんなの意識が揃ってなかったのかっていう感じがします」「ラインを低く引けば引くほど、もちろん自陣ゴールに近くなるわけで、誰がどう考えても点を取られやすくなる。それは、どんな理屈があろうとも明白!」

 といったように試合分析は非常に興味深かったが、こういうことはWCの前から分かっていて選手が4年間話し合っても直らなかったのだから、「選手同士では結論は出ない、監督がちゃんとやってくれ」とどうして言わなかったのかね青年よとむなしく思うだけだ。

 そして中田は常にこうしてメディア(ネットや書籍を含む)を使った後出しジャンケンをするから代表の同僚のカンに触るのであり、またここでも語っている怪我のことを絶対人には言わないとかそういう無意味なストイックさが、最終的に選手人生最後の3試合を台無しにすることに色濃く影響したのである。プレイヤーとしての中田が好きなだけに、こういうところが残念でならない。―――まあしかし中田と言い合えるのが、話の分かるサラリーマン上司みたいな宮本しかいなかったらしいという不幸もあるけども。

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午後リンカーンパークへ。夏は日陰の多いこの公園に限るのだが、今年から遊具が一新されより快適になっている。カナダのえらいところはこういう児童公園がどこにでもあって、その施設がきちんと更新されているところにある。市民ホールなどのハコ物には億単位の資金をつぎ込みながら、児童公園は俺が子供のときから増えてもなければ遊具が変わってもいない長野などとは全然違う。

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■06/07/18(火) □ FM日本代表の戦い
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 ◆FM 2006 日本代表:カナダに苦戦した悪いイメージのまま、フィジカルの弱い田中達らを当面あきらめて、代表実績のある面々を揃えて我が日本はウズベキスタンとのアジアプレーオフに突入。ホームの初戦は徹底的にボールを回し加持のクロスを小野がボレーで流し久保が決めて先制。ところが松田がGKへのバックパスをかっさわれて同点。1試合に1回は致命的ミスをするこの松田の特徴が、注意力散漫というパラメータを入れるだけで作れてしまった。がくー。

 後半、シュートが枠に飛んでいなかった大久保に替え、悩んだ末FWに巻を投入。これが当たり中田の速いクロスに巻が飛び込んで突き放す。残り10分逃げ切るべしと気合を入れるも、松田がまたも相手のクロスをクリアし損ねて失点。し、信じられん。もう松田は二度と代表に呼べん (^_^;;)。

 ◆アウェイの第2戦、スタメンをどうするか悩む。こうして自分が監督になってみると、日本のDFとFWは実に弱い。中澤以外こういう絶対に落とせない試合に安心して出せるようなDFはいないし、FWは久保の相棒を固定できない。ここは地力の高さに賭けて高原を選ぶ。中村が不調なのでアレックス、右は松井を入れる。

 しかしこの試合もボールは余裕で回せるのだがシュートが枠に行かない。高原がふかす。高原のゴールがオフサイドで取り消される。うー。そうこうしているうちに宮本がシャツキフに振り切られ失点。うー。

 ハーフタイム、先発に抜擢されながらまったく不出来のアレックスと松井を中村・小野のレギュラーに替えると、中村のCKから久保がすぐさまゴール。ほっ。やっぱり中村がいると助かる。しかしドローでは敗退なのだ。残り15分。高原がまたゴールを大きく超えていくフカシをかまし、ここでFW交替。悩みぬいた末ヤナギを投入した。シュート力の弱いヤナギが点を取るとは思えないが、久保のアシストを期待すると見事! 絶妙の反応でクリアボールに反応し右に流れ低いクロス、そしてそれを久保が決めてくれた。ほーっ。さらにもう一度同じ形から中田のゴールも呼び、1-3 で快勝したのであった。いつの時代の代表監督も、ヤナギにはこれを期待してるんだよなー。トップにあれだけボールを引き出してつなぐことがうまい選手がいれば、他の攻撃陣が点を取る可能性が高くなるのである。

 北中米からのプレイオフ相手はなぜかハイチ。これはどう考えても楽勝であろう。よーし、WCが楽しみ。

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そして無事プレイオフを勝ち抜いてWC出場権を得たが、ハイチなどという無名国相手に 1-0、0-1 という薄氷の勝利であって、やはり普通に戦ってWCでいい成績を出せるようなメンバーじゃないんだなあと監督として実感する。粒は揃っているとは思うが、個々の能力ではWCに出てくるどこの国にも勝てそうにない。どういうわけだかこれから本番まで代表の試合は1試合しか組めないらしく、やはり代表監督は難しい。

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■06/07/20(木) □ 萌のピアノ先生を探さねば
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 今日から週末は猛暑の予報。すでに暑い。スイミングレッスンのプールも湿気がすごい。31.5℃で湿度100%、この中は日本の梅雨並みの不快さか。

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朝スイミングがあるとエネルギーを大量に消費するので、その後一日静かに過ごすことができる。昼からはゲームをし、ピアノとギターで合奏をし、庭の木陰にピクニックシートを敷いて涼んだりした。30度でも日陰は快適なカナダでこうして風に吹かれて横になっていると、日本での高原キャンプ時とほとんど同じだと思う。

 萌はピアノが非常にうまくなっていて、驚くのは速いフレーズをラクに弾けるように3フィンガーを使い、自分で指またぎなどの運指を工夫していることだ。これは明らかに楽器をこなす才能をもって生まれている。今日はさらに、右手と左手で同じフレーズをオクターブで弾こうと努力していた。早く先生を見つけてやらねばとあせる。

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■06/07/21(金) □ オシム氏への違和感
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 昨日の熱気が残ったまま朝からさらに強い日差しがさし、猛烈に気温が上がっている。午前中ですでに 33 度、屋内はまだマシだが掃除をしていたらクラクラしてきた。ふー。

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ウォーターパークに行き休憩を挟んでの2度のスイミングを堪能する。萌はもう息をするとき以外は100%水中にいるという感じで、本当に泳ぐことが好きになっている。

 35度の中帰ると家の中も31度まで上がっている。この温度は結局寝るまで落ちなかった。ふー。まあ湿気がないんだから文句は言えない。

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オシム氏のサッカー日本代表監督就任会見があったのだが、1つだけ引っかかるのは彼がドイツでの日本惨敗を妥当である、日本は高望みしすぎたから失望しているだけだと繰り返していることで、これは明らかにレトリックで日本サッカーファンの気持ちをケムに巻いており好ましくない。ファンは1次で敗退したからではなく、4年かけて最終的にまさかのヘボいサッカーにたどりついたことを怒っているのである。そんなことを彼が判らないはずがない。他の監督の仕事は批評しないというポリシーは当然あるのだろうが、だったら単にそういってほしい。日本代表を3年間見てきたはずの彼にあれが妥当であるといわれては、ハイそうですかと納得するわけにはいかない。

 そうして腑に落ちない思いをしていると、マスジマさんのサイトで『新しい代表監督の就任会見で、前の監督への批判を引き出そうとネチネチ絡むマスコミの無礼さ無知さ』にオシム氏は激怒していたのだと判明。なるほど、それは道理である。

>  会見後、川淵キャプテンは、オシム監督と交わした言葉を代弁して説明した。
> 「国民全体を代表しているとでも思って、あんな質問をするのか。そんな間違っ
> た考えでの(失礼な)質問など、私は不愉快だ。まるで日本代表チームがどう
> しようもない状態にあるかのような、そんな単純な言い方はされたくない」と、
> 川淵キャプテンには打ち明けたという。

 オシム氏はこの1月ニッポン低脳マスコミに付きまとわれてウンザリし、ああした切って捨てるコメントしか出していないのかもしれない。

 しかし以前マスジマさんの書くものは科学的合理的ではなくても楽しかったのだが、WC半年ほど前(ジーコインタビュー本を出したあたり?)から彼女はあまりにも川淵ジーコ側の人になってしまったため、いまやライター生命の危機にさらされていると思われる(マスジマさんが川淵の秘書とプライベートで友達だとかの三文雑誌報道が流れている)。しかしそれでもまだこうして彼女だけが、川淵マスジマラインで独占情報を手に入れ流してくる。中田引退に関しても伝記作者だけが「真相を知っていて出版予定」だというまったく同じインサイダー構造があり、こうした情実を利用しうるインサイダーだけが核心に迫っていくという日本スポーツ報道の馬鹿ばかしさ、オシムの怒りをキャッチできず伝えられないスポーツマスコミの低脳さ、そのあたりが実に不愉快だ。

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■06/07/22(土) □ 簡易スプリンクラー遊び
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クソ暑週末に備え、Thrifty Food へハムやサラダのコールドフードを買い出しに行く。昨日に比べれば雲が出たおかげでまだマシだが。

 昨日プールで思い切り遊び、2日続けてこの猛暑なので、今日は萌も落ち着いて静かに遊んでいた。午後から庭に簡易スプリンクラーを設置し、たまたまやってきた近所のSMも交えてみなで盛り上がった。



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◆FM 2006 日本代表:ボランチを2枚置くブラジル・日本式 4-4-2 を作ってみた(※)。ウィング2枚の英式 4-4-2 は基本的にウィングからFWへのフィードでしか点が取れないのだが、ブラ式はパス回しで崩している間にするするっと上がるMFへのラストパスが決まり、実に美しい点が取れる。中盤の密度が高いため4人中3人は前よりFWに近いところでプレイでき、守備力が劣るため現在MFで3番手評価である中田も、出番を得れば持ち味が生きる。これはすばらしい。CM4/5/FM 2006 を通じて初めて中田の持ち味が出るフォーメーションが見つかった。

(※)FM 2006 は英国製のゲームなので昔からボランチを置くシステムはサポートされておらず、自製するしかない。

 しかし強い相手にはMFの横のスペースを使われ、そこへの対応で引き出されるサイドバックの裏を突かれ、DFにとって厳しい戦いになる。英式 4-4-2のサイドバックはほぼ守備専門要員だが、ブラ式はサイドバックによるMF横のスペースの攻守が非常に重要な仕事なので、やることが倍になるのだ。サイドバックが上がって攻撃に加わらざるを得ないシステムなので攻撃力は確実に増すが、守備力は落ちるといえる。サイドバックとセンターDFの能力が低い日本は、かなりこの点を突かれやられてしまうかもしれない。しかしフレンドリーが組めなくて試せない。代表監督の苦悩なり。

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■06/07/23(日) □ サマーフィーリング
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 昨夜は隣家のパーティノイズと暑さに苦しんで、耳せんをして寝た。隣家は毎週金土は必ずパーティをやっている陽気なパーティ一家で、まあ勝手にしてくれればいいのだが、夜中の2時になっても庭のスピーカーで音楽をかけガハハと笑っているあたり、やはりカナダ人は他人の気持ちにズブいといえよう。

 猛暑週末の最終日。今日はまた泳ぎに行こうかな。中1日で。

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結局日曜は誰も誘えないのとあまりに暑いので、庭でのスプリンクラー作戦第2弾でお茶を濁す。隣家からプールでKD兄弟がカナキリ声を上げてけんかをし、それを抑えられない親同士も大声でいさかっている声が聞こえてくる。あのうちはJKもその娘夫婦も来客もみな、精神年齢が幼いよなあと思う。プールに飛び込むのを怖がる子供らに、「カモン、you can do it!」とけしかける大人の声がいつも聞こえてくるのだが、あんな大人でも一部は足がつかないほど深いプールに、救命胴衣を着けてるとはいえ子供が飛び込むのを怖がるのは当然ではないか。それを大人がああしてけしかけるところが、あの家に備わる小学生的な精神文化を感じる。

 カナダでは大人が目を離した隙に子供が家付きのプールでおぼれるという事件がかなりあるらしいが、それは家のプールをああして異様に深く作るのが一因なのは間違いないだろう。ティーンエイジャーから大人が飛び込みをできる深さにしてあるわけだが、小さな子供が安全に遊べることよりもダイビング性を重視するというあたりの感覚がまったくわからない―――などといろいろと庭で考える。

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ひとしきり水で遊んでからピクニックシートに横になり、萌にいろんな夏の思い出を話してやった。弟と海に行き、沖に出過ぎて戻れなくなりパニックになったこと。修善寺のキャンプで強風でテントがあおられ持ち上げられ、全然眠れなかったこと。ARと多摩川をボートで下り釣り人に怒鳴られたこと。MとMKさんと千曲川を下りながら、流れが思ったよりも遅く日が暮れ、あせって真っ暗な川面を必死にこいだこと。車中キャンプで車内に水がもれてきて寝袋がズブ濡れになり、Mとけんかしながらコインランドリーを探したこと。萌が生まれて以後、うちはMが夏期講習の仕事で夏はあまり遊べないので、本当に夏らしい思い出はみんな日本にある。サマーフィーリング。



ベイビーに恋をしたり 友達に恋をしたり無駄な時間に満たされてるときとても許された楽しみ それがサマーフィーリング いま僕の胸にある

水の光 君を誘いよせたり草の匂い 君を寝転がせたりティーンエイジカー ポリスを誘い出したりいつもいつもあり続けているサマーフィーリング 消えることはなく

君がそれをなくした時 取り戻したくなるでしうサマーフィーリング  君ははじめて気づく(タイドプール「サマーフィーリング」)

2006/07/16

日記「誰か中田を止めてくれ」

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■06/06/24(土) □ 1年ぶりのウォーターパーク
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 昨日の時点ではデシャン、オジェック(つまらんサッカーといわれて浦和とケンカ別れしたお方を今さら雇うのか?!)という名前が新聞に挙がっていた次期日本代表監督が、寝て起きたらオシムになっていた(まだOKは出ていないのに、ジーコ批判を交わすために川淵会長が公表してしまった)。「ジーコの流れを絶やさない」と川淵はいうが、ジーコと正反対の走るプレスサッカーではないかとサッカーファンは皆思っていることであろう。

 オシムになったことはめでたいが、2年遅かった。それにこれから4年後を目指すのだから、数年前に心臓疾患だかでジェフをやめたがっていたオシム自身の体が大丈夫なのかと心配だ。それにこういう姑息なことをする川淵会長の下で働いてくれるのだろうか。川淵会長が代表には一切口も手も出さないという条件でオシムが引き受けてくれたらいいな。


 Argentina vs. Mexico:格下メキシコの超ハイペースな立ち上がりから双方一瞬もボールと人が止まらないものすごい展開で5分でメキシコがゴール! 3分後にアルゼンチンがFKから追いつく! これはどえらい試合になった。

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それを見たかったが今日はゴージャスな真夏日。ビデオをまわし萌とHNを連れて、1年ぶりのウォーターパークへ。二人を遊ばせて木陰で眺めていると、実にありがたい人生なりという気分になる。帰りに萌は車の中で、「I think I'm the luckiest girl in the world」と言っていた。「どうして?」「昨日は(学校の)フィールドトリップだったし、今日は友達とウォーターパークで一杯遊べたから」「そうか。夏はいいよね、お母さんにもあとでそう言いな、喜ぶから」。



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 ここまでで最高にきっぱりさっぱり分かりやすい原博実氏のWC日本代表総括 (mp3) が出た。

▼日本からは負けたくないという戦う気持ちが伝わってこなかった。中田だけだった。
▼中村なんか明らかにコンディションが悪いのに出続けているからチームがまとまらない。
▼今野など守備がうまい選手がいれば、豪戦はケーヒルとアロイージをビシッとマークして終わりだった、ジーコ采配は本当にチグハグだった。 
▼FWや中村があれだけ疲れてるのに交替しなかったのは、サブの選手たちは「俺はそこまで信頼されてないのか」とショックだっただろう。
▼日本(ジーコ)はテクニカルなパスの出し手ばかり評価しすぎる。
▼(ブラジル戦)巻がこぼれ球を追いかけてるのが新鮮で、それくらい他の日本選手はこぼれ球を追っていない。
▼中田が孤立してたのは練習を見ても事実だが、チームの気持ちがそうして分裂しているのならば監督が介入し、中田のように全員戦わせるか中田をはずすかすべきだった。

 こんなにきちんと物を言える人の言葉が、スカパーやネットでしか聞けないというのは惜しい。NHKや民放でこれと同じことを話してほしい。

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■06/06/26(月) □ 萌がダブル表彰
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 イタリー豪戦を見るために早起き。イタリーはさすがに全体的には豪の相手ではないが、バイタルエリアでの決定的なプレーがなかなか出ないのはアメリカ戦から続いている。トッティも不調で出ていない。しかしイタリーがボールを支配してはいても、ゴール前で混乱を作られるとこぼれ球から危ないシーンは出てきてしまう。豪のこういうサッカーに日本が負けたのは本当に悔しい。

 双方決定的な仕事が出ないまま、後半マテラッツィが退場。まずい。しかしイタリーにはネスタの次のDFはこのダーティ・マテラッツィしかいないのだろうか。不思議だ。豪の猛攻が延々と続く。まだ 40 分もある。

 デルピエーロに替わりトッティが入る。盛り上がるイタリーファン。ここをしのげば次はスイス/ウクライナなのでクォーターファイナルまではおそらく行けるのだが。この後ヒディンクはFWを投入してくるだろうから、実に厳しい。

 ロスタイム、1人少ない状態でこのフィジカルな相手に延長を戦ったら絶対に持たないというところで、イタリーは起死回生の猛攻からPKを得る。トッティ、これを蹴れるのか。決めた! 同時に試合終了。ふうー。この試合は、チーム全体は駄目でもDFのしつこさとここ一発の攻めの切れでなんとか命をつなげたイタリー、という感じであった。次の試合の相手が比較的ラクだろうから、そこで息を整えQファイナルでアルゼンチンとすごい試合をしてほしい。といってもなんか、セリエAスター軍団という感じでもなくなってきたけどなー。イタリーがビッグクラブのスターだけでスタメンを埋められた時代は過ぎたわけだが、しかしそれくらいが枯れていいサッカーをできるのかもしれない。

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萌が2度目の表彰を受けるのでリコグニションアッセンブリ(生徒集会)へ。「キンダーの水準をはるかに超えたフランス語力」と、こないだ休んで表彰を受け損なったドローイングコンテストの2つを表彰された。時節柄にぴったりなブラジルシャツを着ていったこともあり、「私はまるで学校のスターみたいだったわ」と喜ぶ萌。

 今日は昨日よりさらに気温が上がり、風がないので光化学スモッグ警報が出た。萌は暑さ負けで、帰る頃には機嫌がガタガタになっていた。週末猛暑の中遊び狂ったからなあ。来年から萌は毎日終日学校なので、暑いときなど気をつけないと大変だなあと思う。

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■06/06/27(火) □ フランスの強さが復活
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 風と雲が出て昨日までの3日よりは過ごしやすい夏日。

 ブラジル・ガーナはガーナの猛攻をブラジルがいなしてカウンターでラクをして試合を決め、注目のスペイン・フランスは、なんとフランスの強さが復活してきたのであった。ジダンもなんか長い手足がゆるやかに風に流れジャイアント馬場みたいだけど点を取っちゃって、すごかった。

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■06/06/28(水) □ ライオンズパークで卒業式
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 萌をフィールドトリップでライオンズパークに連れて行ったMから、また車のエンジンがかからないと電話で起こされる。バッテリーのターミナルを締め直すだけのことなのだがなあヘロヘロと、バスに乗ってレスキューへ。

 調べてみると今回はマイナス側に白い粉が吹いていた。こないだ充電したときにターミナルのラバーを噛んで締め付けがゆるく、そこにガスが入り込んで粉を吹いたらしい。つまり俺の責任であった (^_^;;)。

 しかしこの粉を防ぐ方法はないのか帰ってから調べてみると、
そしてもう1つは錆、腐食によるターミナルの接触不良です。バッテリーの周りが、粉がふいているように見えた事はないでしょうか?あれがいわゆる錆、腐食でして、溜まってしまうと通電しなくなりトラブルとなってしまいます。これも上記同様解決策は簡単でして、粉の溜まっているところをお湯とハブラシなんかで清掃してやればきれいになります。あとは、CRC やグリスといった油分をかるく塗ってやれば錆止めになります。

 と、プロはグリスを塗って対策しているのであった。知らなかった。さっそくサンドペーパーできれいに磨いて、WD40 をかけてから締める。WD40 の油分で前よりきちっとネジがしまり、完全にタイトになった感じ。これでときおり締め直してやれば大丈夫であろう。やれやれ。

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 ライオンズパークのフィールドトリップは、卒業式を兼ねていて、1人1人の生徒のいいところを皆でポイントアウトしながら卒業証書と記念品のかわいいペンが与えられた。好天だしさっぱりしていていいよなあ。

 帰って休んでから今度はKT家へ。そして帰りがけにRBとも遊び、ディナーを食べてから庭でサクランボを取り、それから寝るまでジャンピンフラッシュをやって(ついに1順目を終了)、「ちょっと今日はすごかったね、こんなに遊んで」という楽しみ山盛りな一日であった。

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■06/06/30(金) □ 終業日
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 萌の終業日。迎えに行くとまだ「タレントショー」という学芸会をやっていて、少年がドラムを叩いていた。

 それが終わって教室に戻り、レポートカードを渡して全部おしまい。マダムEは感極まっていて、目をこすりこすり一人一人の生徒を抱き締める。萌の番になったときに、Mのアイデアで買っていった花束を渡させたのだが、萌は花束を先生に渡すと何も言わずにくるりと振り返り、俺の肩でうっうっと泣き出してしまった。

 「どうした?」「うっうっ」「さびしいの?」「マダムEと、うっうっ、もう会えないから、うっうっ、悲しいの」「そうか」「うっうっ」。萌を抱き上げてもう一度マダムEのところに挨拶に行く。マダムEも涙をぬぐいながら、「萌はラブリイな子だわ。きっと素晴らしい人生を送るに違いないわ」と言ってくれた。泣き止まない萌をなぐさめながらゆっくりとゆっくりと帰ってきて、残りの一日は家で静かに過ごしました。

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 ジーコのコンディショニング失敗について、このあいだ「7試合を戦う計算で体を準備した」という、コンディション担当コーチの説明があった。つまりブラジルと同じくグループリーグは地力で突破し、ベスト8あたりでピークに来るようにジーコは考えていたらしい。そんな無茶な。まあ今頃分かっても遅い。どうして誰も止められなかったのか、現実感覚の希薄さに泣きたくなる。

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■06/07/01(土) □ 奇跡のフランス
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 イングランドが苦戦している。エクアドルをFKでどうにか破ったイングランドは、オランダを実力で破ったポルトガルの敵ではないという展開が前半から延々と続き、50分でベッカムが怪我でベンチで泣き、まだどちらにもゴールは入っていないのだが終戦ムードが漂っている。

 しかしベッカムに替わって入ったドリブラーがチャンスを作り、そこからゲームが動き始めた。やはり膠着した場面では狭いところに突っ込んでいけるドリブラーが効くという見本のような交替策だ。日本は松井か大久保が必要だった。

 あ、やっと反撃ムードが出てきたところでルーニーがラフプレイで退場。こっれは駄目なり。たとえここを何かの僥倖で勝ち抜いても―――守備だけは堅いので、間違って1点入れば楽々逃げ切れる―――、ルーニーとオーウェンなしでセミファイナルなど戦えるわけがない。心情的にはイングランドに進んでほしいが、そんなセミを見るくらいならデコが戻るポルトガルに進んでもらったほうが当然いい。ポルトガルはこうして常に試合を荒らすダーティなところがあるが、やっているサッカーは素晴らしいのである。

 はあ。英にとってはつまらないWCになったものである。これは試合後フーリガンが暴れるのは間違いない。機能しない1トップを最後まで引っ張った(でオーウェンのサブに結局使えなかった17歳のFWを連れてきた)監督は、ヘボ監督度でジーコに並ぶ。黄金世代台無し度では日本を上回る。英国に批判の嵐が吹く。

 しかし早く息の根を止めてやってくれという祈りも空しく、英DFの堅さと奪ったら攻め上がる不屈の闘志、そしてポルトガルの疲れにより、とうとうPK戦へ。WCのためにはイングランドが勝ってはつまらなくなるが、攻め切れなかったポルトガルもストライカー不足でセミに進むには役不足だなあと思う。そして英国敗退。無念だろうが、うちと同じく監督選びに失敗した協会を恨みなされ。

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 カナダのWC放送でつまらないのは、試合前にフォーメーション図を見せてくれないこともあるが(これも文字より耳を重んじる文化なのか)、最大はこの試合後のエモーショナルな瞬間をきちんと味あわせてくれないことで、日本戦の頃なんかは終わった瞬間にスタジオトークにカメラを切り替えており、ひどかった。中田の10分ベソかきなんてまるっきり見れなかったのである。今日はさすがに優勝候補の敗退ということで、映像はしばらくそのまま見せてくれたが、スタジオからコメントを被せるのがまた興ざめなり。カナダはやはりアウトサイダーだからコメントが他人事&冷静すぎる。それにはっきりいって、解説者もフォレストも言ってることは戦術&サッカー的につまらんしな。試合後は5分くらい現地英国アナウンサー音声のままにして、「なんてことだ」感を伝えてほしかった。

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 午後、Brazil vs. France は、すごい試合だった。自分はいま奇跡を見ているのだと、心拍が上がった。ジダンがピッチに君臨し、あれほどの名手を揃えたブラジルにシュートも打たせずフランスが完勝してしまったのである。スペイン戦で勝負強いフランスが突如復活したのだが、今日のフランスは まるで 2000 年のユーロのときのように強かった。これは間違いなくサッカー史に残るゲームである。

 前回ブラジルはクジ運に恵まれて、というか強豪が全部絶不調で消えたおかげでさほどすごいチームではないまま余裕で勝ち抜いたわけだが、今回もあのときと同様特に印象も残さないゲームを続けており(力尽きた日本をいたぶったあの後半だけが華麗だった)、そこでこの奇跡のフランスという本当に強いチームにぶち当たってしまったのが不運だった。フランス戦の前にもう1試合あったなら、もっと戦えていただろう。

 ジダンの美技がリプレイで再生されまくる一方で、ほとんど何もできずただドリブルで突っかけてはボールを奪われていたロナウジーニョが気の毒だった。ロナウジーニョはシーズンの疲れが抜けていなかったのだろうか。最後のFKをはずしたのは我が俊輔のようであった。バルセロナならばロナウジーニョのために皆が動くのだろうが、そういう彼をフォローするという動きもチームに皆無だった。今日チームで最も有効な武器だったのが太っちょロナウドのドリブルで、他には何もできなかったのだから、ブラジルはこの先勝ち抜けるはずもなかったのかもしれない。

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■06/07/03(月) □ 誰か中田を止めてくれ
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 中田を必要としていないのが明らかなフィオレンティーナ強化担当のコメント報道を数日前に目にし、これは中田が引退してしまうかもしれないとここ数日心配していたのだが、それが現実になってしまった。

 なんてことだろう。ベンゲル監督

「アーセナルの監督として、私は日本人に常に強い興味を持っている。豊富なスタミナと高いスピード。短距離での機動力。そして、規律正しさを持っている。これらは欧州で成功するために重要な要素だ。すでにアーセナルにはアンリ(仏代表)らアフリカ系のアスリートが多い。彼らの武器であるパワーとスピードは、日本人の長所とミックスすると、チームはより向上すると信じている。弱点はフィジカル的なパワーだが、成熟すれば技術や経験でカバーできるものだ」

 という言葉を読んだときには、フィオやボルトンには必要とされなくても、もしやベンゲルが絶妙な使いどころを用意してくれるのではという、淡い期待も湧いたのだが。

 あと4年ものあいだモーティベーションを維持するのは正直難しいとは思っていたが、中田のいるオシム日本をちょっとだけ味わうことすらできなくなってしまった。なんてことだろう。中田の最後の4年間を、日本代表はこんな形でしか表現できなかったのか。なんてことだろう。

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■06/07/04(火) □ イタリー快勝
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 1日経ち中田引退についての文章が爆発しているかと思ったが、WC開催中でタイミングが悪いせいもあってか、あまりない。「中田英寿が引退!?・・ちょっと待ってくれよ!」という湯浅さんの言葉が、やはりさすがである。サッカー評論家を代表して無駄走りとアグリーの湯浅さんが、選手を代表してカズとデルピエーロ(電話して説得するよと言ってたらしい)が、ファンを代表して武藤文雄さんが、そして再雇用先からベンゲルが、チームを組んで説得に向かってほしい。

 もうあの頃の力がないのは分かっている。だけどジダンだってあの頃の力はないのに、あんなに素晴らしいサッカーをしてブラジルを倒したじゃないか。デルピエーロだってあの頃の力はないのに、もう何年も脇役で頑張ってるじゃないか。あの頃の力なんてなくたって、ちゃんとしたチームで戦えばまだ輝けるに決まっているのである。ちゃんとしてない日本代表じゃ、たとえデコが入っても同じ結果しか出せなかったよ。そんなに一人で絶望しないでほしい。お願いだ。

 これほどの喪失感は、全盛期のカズをWCへ送り込めなかったドーハ時以来だ。ドーハ以来のサッカーのつらさが押し寄せる今日この頃である。

 名波の中田への惜別の言葉が出ていた。思いとどまるよう説得してはくれないのかよ。うう。

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 Germany vs. Italy:イタリーが技術でボールを支配し、ジャーマニーが怒涛のがぶり寄りから怒涛の全員上がりで前へボールを運ぼうとするという熱く面白い試合。

 ピルロとトッティが揃って調子がいいので、伊の攻撃は非常によい。速攻時はトッティが常にワンタッチで裏を狙い、遅攻時はピルロがリズムを整えてくれる。2人のパスが恐るべき正確さでドイツの隙をえぐる。トッティが今大会ワールドステージでついに力を発揮しており、完全に左へ蹴るフォームで右へ長いパスを送ったりしている。ピルロも、あの体格とプレイスタイルで守備がいいわけがなくガットゥーゾとの組み合わせでなければ機能しないのだろうが、あの位置で素晴らしい仕事をする。ユーロの頃はまだ危ないところでボールを奪われたりしていたのだが、そんな危うさは全然なくなっていた。

 最後は攻撃カードを3枚切った伊が押し切った。胸のすくようなゴールが2つ決まる。見事。素晴らしい試合をこれ以上ない形で制して、これは決勝が楽しみである。

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■06/07/05(水) □ Portugal vs. France
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 Portugal vs. France、フランスはブラジル戦に比べたら全然よくなくて、攻めるのは主にポルトガルの役目だったのだが、小兵1トップがかく乱して作った隙にMFが外からシュートを打ちまくるというサッカーでは、フランスは破れないのであった。逆にフランスはビッグチャンスは作れなくても、アンリの超長い足にボールを収めただけで、彼の超絶反転を止めようとしたDFの足がかかってPKをもらえてしまう。

 その後はポルトガルがどんなに攻めても隙を見せずフランスの勝利。つまらなかったが、これはフランスが決勝を控えての省エネ走行状態であろうから(30を超えたメンバーが毎試合ブラジル戦みたいなすごいゲームをできるわけがないし)、決勝ではまた奇跡のフランスが戻ってくれることを祈る。イタリーが攻めて攻めて崩せず老獪なフランスの一発に散るという決勝は、見たくないよなー。

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■06/07/09(日) □ 残念ファイナル
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 決勝開始、1分でアンリが倒れなかば意識を失ってしまった。カンナバーロとぶつかったようだが何が起こったのか誰も分からず。嫌なスタートだ。これが双方のパフォーマンスに響かなければいいが。

 うわ、そしてどちらもまだリズムに乗れないうちにフランスにPK。悪名高いマテラッツィだから取られたという感じの非常に軽いコンタクト(しかもリプレイを見ればマテラッツィは脚を引っ込めている)で無用なPK。大事な決勝でこんなのを取るなよ。この試合が台無しになっていきそうな気配が濃厚に漂う。がっくし。伊にはちゃんと攻撃力はあるが、かっちり守るだけであればフランスはその上を行くだろう。

 そこからは想像通りに伊が攻めては仏が跳ね返すの展開が延々と続く。いかんなーというところでマテラッツィがヘッドで追いつく。ほっ、助かった。ここまではなかったことにして、さあここから試合をリスタートしてくれ。

 アンリらがやる気を出して攻め出すも地力で上回る伊がゲームを支配し、やっと想像されたようなゲームになって来た。しかしややワンサイド過ぎ、あまり面白いゲームではない。ピルロと後方選手たちのボール奪取と回しが素晴らしすぎる。仏は孤立しているアンリ以外は1対1で相手に勝てるプレイヤーがいない。ジダンはピルロとガットゥーゾの間で消されている。2人にはさまれているジダンになんとかしてくれとわざわざボールを渡すフランスチーム自体も、他に打開策を見出せないでいるのは明らかだ。

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 しかし点は入らずハーフ。伊はボール支配率が高すぎて(フランスが上がれず)自然と遅攻になっているので、速攻からクロスのために置かれているデカいトニを下げて、細かいところで仕事をできるFWを入れてほしい。インザーギを入れれば絶対に点は取れるだろう。

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 と思ったら後半はまるで別のゲームになった。アンリの神業が次々に飛び出しフランスに火がついている! すごい圧力! とわー。

 フランスに押し上げる力が出るととアンリとトニでは格が違いすぎ、アンリに渡すだけでチャンスを作れる仏が有利になる。伊は完全にカテナチオ展開になってしまった。ペロッタに替えてイアキンタ、そして前半から全然ゲームに絡んでなかったトッティが下がりデロッシが入る。延長が濃厚なのでもう1枚を切るのは難しく、トッティの不出来は伊にとって誤算だろう。伊は中盤から前はもともとしょぼいのだがもう無名選手だけになってしまった。CLにも出たことのない選手たちがWC決勝で点を取るというシーンは、ちょっとイメージできない。

 残り5分、仏が決めるか延長戦になるか微妙なところ。伊に何かができる気配はゼロ。あ、カモラネーシに替えてデルピエーロ。耐えて3トップに渡し勝負を託すのか。しかし前に持っていけるのか。

 この采配が効いて、伊はややボールをキープできるようになったがそのまま延長へ。ふー。しかしこれ以上は伊は打つ手はない。選手に頑張ってくれというしかない。

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 延長後半、脚が吊っていたアンリが下がる。―――あ、ジダンが退場? なにがあったのだ。あ! マテラッツィに何かを言われて頭突きをしている。あちゃー。こりゃマテラッツィの方が悪評をさらに高めたシーンであった。場内マテラッツィに対するすさまじいブーイング。しかしそれで伊が攻勢に出る力が残っているわけでもなく、94年以来のPK戦となる。残念。

 結局PKでイタリーが勝ち、94年と00年 Euro 決勝の悔しさが晴れたのはよかった。3大会合わせ技で優勝という感じ。フランスはジダンと共に決勝まで来ればそこそこ満足感があるだろう―――という程度の、実にアンチクライマックスな決勝となってしまった。フランスはブラジル戦、イタリーはドイツ戦がクライマックスであった。決勝は90年から5回見て拮抗し白熱した試合はなかったので(94年はバッジョのおかげで最後まで面白かったが)、WCの決勝とはそういうものなのかもしれない。

 しかし前後半でどうしてあんなにもイタリーのデキが違ったのだろう。後半からアンリのスーパープレイが続いてフランスが力を出したのは事実だが不思議だ。単に前半攻勢のうちに飛ばし過ぎたということなんだろうか(※)。フランスだってビエラとアンリが疲労から交替してしまったわけで、支配度にこれほどの大差がつくほどの体力差があったとは思えないのだが。双方体力が落ちると、アフリカ系のフィジカルが優位に立つということなんだろうか。

(※)ドイツ戦の疲れが残っていたのだろうと、後日後藤氏の診立てがあった。たしかにフランスは準決勝を省エネ低調サッカーで乗り切ったが、イタリーはフルパワーで素晴らしい試合をしたからなあ。(※)さらに、デロッシを入れピルロをトップ下に上げたゆえに、相手のマークでピルロが有効にボールを触れなくなったのだという武藤さんの分析を見て、あーなるほどと納得がいった。その辺の戦術オタクな解説は、カナダ放送向けアナウンサーはやってくれんのだよなあ。

 フランスはジダンの退場で後味が悪いだろうが、退場が勝負を左右したとは感じないし、悪役はマテラッツィなのは明白かつ世界中が分かっていることである。あれほど攻められなくなったイタリーにとどめを刺せなかったことが、敗因とは言わないが勝てなかった原因であって、結局アンリが奮闘しているその横にトレゼゲを置けなかったのが残念だった。それはイタリーも同じことで、1試合に数度相手より高い打点でヘッドを打てるというだけ(トーナメントを通じてそうとしか見えなかった)のトニの1トップでは、劣勢を切り崩す力はなかった。伊仏双方とも、WC決勝を勝つだけの力はなかったのだというのが、正直な感想なのであった。やれやれ。

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■06/07/10(月) □ テニスボーイの息切れ
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 今日はWCのためたまっていた用足し日で、モールやスーパーを駆けずり回り、夕方はMS一家に誘われてテニスをやるという活発な一日であった。テニスなど高校の昼休み以来20年ぶりにやったが、ちゃんと打ち返してラリーをやれるので我ながら感心した。しかし2年前のユーロのときにクロアチアの子供とサッカーをやったとき同様、肺活量が足りずヘロヘロになりました。MSさんは毎日20キロを走るという超人なので勝負にならず。

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■06/07/12(水) □ Football Manager 2006 日本代表
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 久々の雨。小仕事をしながら風邪が抜けない萌と静かに遊ぶ。萌は音楽というか楽器にすごく目覚めていて、キーボードは毎日やってるし、今日は俺がギターを弾き萌がスティックで空き缶などを叩いて、「Living Thing」を演奏し盛り上がった。やっぱりピアノレッスンを取らせてやるべきだろうなあ。マジでNRさんに相談してみよう。

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  久保 大久保
俊輔 今野 中田 松井
浩二 中沢 闘莉王 加地
    川口

 Football Manager 2006 で、たとえば↑こういう潜在能力ピカいちだがジーコが試してくれなかったメンバーを揃えて理想の日本代表を作りたいのだが、FM 2006 には日本選手が入っておらず(協会がコナミなどに日本選手名の専売権を売ってしまったのだろう、バカめ)、これをやることができない。うーむ。

 いろいろ考えて、バーレーンの全代表を日本代表選手に書き換えるという無茶をやる。名前を変え能力を 130~135 に揃えただけで細かい能力まではエディットする手間はかけられないのだが、これでアジア予選をやらせてみると華麗なパスサッカーから久保と田中達が決めて、4-0 でトルクメニスタンを破ってしまった。す、すばらしい。

 このスタメンで俺が作ったFWとDF選手には特別な能力は与えていないのだが、もともと(欧州でプレーしているため)ゲームに入っている俊輔・稲本・中田・小野だけで、アジア国など問題にせずパスで崩せてしまい、日本代表クラスのFWでも簡単に点が取れるのであった。やはり黄金の中盤はすごかったのである。これは興奮する。各選手の「速い」「強い」「ポカがある」といった特徴だけを最低限与えて、WCを戦ってみよう。

 と思ったら、プチ豪州であるカナダとのフレンドリーで苦戦。やはりフィジカルが強い相手だと中村・大久保・田中達らが完全に抑え込まれてしまう。アジリティだけでビッグプレイをするのは難しい。選手の能力をいじることなく、戦術で彼らに仕事をさせることができるだろうか。