2007/12/14

日記「クラブWC浦和の戦い」

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■07/12/08(土) □ 大久保アジリティ幻想の経過
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 クリスマスライトつけ、レゴ、DQ7と、一日萌と遊ぶ。

 FM 2006:パレルモシーズン2の前半が終わり、久々に首位に立った。中田に代え期待をかけている大久保は、ここまで3ゴール3アシスト。実力通りの仕事をしているが、なかなか目立った活躍をできずにいる。サブFWとしては悪くないが、3MFの1枚としてはボナーニらとの力の差がかなりあるといえる。パスミスなどでボールを失う機会が同ポジションの他選手よりも多いのが厳しい。中田より攻撃力はあるが、やはり守備とパス力は劣るわけである。上位チームに勝たねばならぬという状況で先発させるのは、監督としてやはりややためらう。

 しかしドリブル突破にかかれるような体勢でボールを持てさえすれば大久保の能力を楽しめるわけで、もう少し使ってみたい。やっぱただリーグを勝つだけでなく、好きな選手を使って成績を残したいのである。この悩みが楽しいのだ。

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■07/12/10(月) □ 浦和:セパハン
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 クラブWCのために昨日 FOX スポーツチャンネルに入った。【浦和:セパハン】浦和は非常に落ち着いたペースで試合を進めている。必要に応じてここからしゅっとペースを上げつつ正確なプレイで点を取れるならいいのだが、Jのラスト2戦はそれができなかったからな。相手の攻撃を余裕で止め、2/3 から速い縦パスを入れるが跳ね返される。フィニッシュの部分がこのままではいかんのである。

 トゥリオがMFみたいな位置でプレイしている。「攻撃に上がる」というよりは、最初からトゥリオが攻撃を組み立てるのを戦力として組み込み後ろ半分が動いているようだ。やっぱ足技がうまいし判断と動きが速いよなと感心させられる。鈴木よりははるか攻撃に役立っている。

 15分経過、いろいろやってもやっぱ最後はワシントンに渡しゴリゴリとつぶれるという凡庸な攻撃は、リーグ終盤から変わらない。ワシントンはボックスに入るあたりで後ろを向いてもらい、力ずくで振り向きシュートを打つというイメージしか持たないゆえ、対応が簡単なのはJ最下位のチームが先週証明した通りではないか。状態が悪いのはセパハンも同様らしく、まったく攻められないでいるが。これはクラブWCといっても事実上のAFCの世界挑戦権決定戦なので、双方もうちとレベルの高いサッカーをしてくれないとなあ。

 29分、相馬→永井→長谷部がここまでで最高のチャンスをふかす。だがしかし、常時DFを引き連れているワシントンが絡まないこうしたスピード勝負のほうがシュートにつながるチャンスは高いだろうと思う。と思ったら即座にもう一度相馬→永井できれいにゴール。相馬の完勝であった。ワシントンはこうしてDFを引きつけるおとりに使うのがベストであろう。

 これでようやくパスを散らしキレキレの相馬で勝負するという勝ちパターンを掴んだ感じで、ここからはハーフまで自信を持って浦和がペースをコントロールし、先週とは違う安定したサッカーを続けた。これならば問題はないだろう。米解説者は両チームに好意的で、アジアのサッカーを楽しんでくれているようだ。しかしトヨタスタジアムだからなのか、観客席が整然としすぎていて混沌がなく、応援の迫力には欠けているな。

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 アジジみたいなドリブラーの主将を入れたセパハンが後半攻める。しかしワシントンが珍しくワイドなところでDFから離れてボールを受けゴール。その後は双方持ち味を出した攻め合いという感じで推移。浦和の中盤守備がよく、チャンスを与えない。キレキレのアジジ主将が万全で前半からいれば、浦和がこうして波に乗る前にもっとクロースな面白いゲームにできただろうが。

 このアジジ主将に比べると長谷部はまだまだだなあと思う。いい体勢でボールをもらえば技術はありそうだが、自分が動き攻撃全体を動かすという意思は見られない。トゥリオが上がったときのほうがチームに躍動感がある。セリエに行くそうだが、これじゃ小笠原同様試合に出られないだろう。俺がセリエ弱小チームの監督ならアジジみたいなあの主将がいたほうがありがたいもんな。

 永井のヘッドをクリアしようとしたDFがオウンゴール。気の毒なのでセパハンにも1点くらい取らせてあげたくなる。小野投入。あ、なぜかアジジ主将カリミがゴール。トゥリオのクリアミスだ。これがミラン戦でなかったことを幸いとすべきだろう。

 試合終了、浦和は意外にも万全のデキだった。ACLとJリーグでは「あと1試合、なんとかして勝たねばならぬ」と耐えていたのが、この1週間は「あと1試合(3位決定戦もあるけど)できる」という喜びでこうしてコンディションを上げてきたのだろう。あと1戦、楽しんでやれるよう準備してもらいたい。今日くらいのコンディションと意欲があれば、恥ずかしくない試合ができるだろう。

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 FM 2006:シーズン後半、チームの状態が落ちてきて、噛み合わなくなった3MFをあきらめ去年の 442 に戻す。442 はサイド攻撃一辺倒で単調なのだが仕方がない。仕掛けるのがサイドだからボールを取られてもカウンターを受けにくく、安定しているわけだ。大久保は右ウィングに入り、センターMFよりもスペースをもらえるので突破をいつも仕掛け、いい仕事をしている。CL・ミラン戦をホームアウェイとも撃破。つ、強い。

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■07/12/12(水) □ CL決勝
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 FM 2006:仕事を終えCL決勝。レアルのゴールを割れなかった。相手にもろくにシュートは打たせなかったのだが、ベッカムのFKを弾いたところを押し込まれ決勝点。負ける試合ではなかったのだが、最後にやはりFWの力不足が出たなあという感じ。ふう。

 しかしスクデットはクリーンに取ったし、CLもここまで一度もリセットしてないんだからと Football Manager の神様に勘弁してもらって、この決勝中にフォーメーションに加えた微調整をセーブし、その 442 改(※)で再度戦わせてみる。と、442 の単調さも払拭しさまざまな攻めを繰り出してレアルの守備を破り、2-0 の完勝となった。大久保も右サイドでいい仕事をしてくれた。よし (^_^)。シーズンを通して5ゴール4アシストというのは物足りないが、うちほどの規模のチームになると日本代表程度の選手をスタメンで使い続けることは無理なので、仕方ないだろう。
(※)FWの1枚は役割を守らせ(Free Role なし)、もう1枚が Free Role+Creative 自由度フル、MFも片方は守備的で片方は前に出すというバランスが効いた。

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■07/12/13(木) □ 浦和対ミラン
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 【浦和・ミラン】ついにこの日が来た。Jリーグ王者が世界と戦う日。フランスWCの初戦と同じ興奮で早起きしてしまった。浦和のスタメンは3日前と同じ。これが今期最後だ。走り切れ。ミランはジラルディーノの1トップ。

 坪井のクリアミスからゲームが始まる。坪井はどうも大きな試合になればなるほどミスしそうな怖さを感じさせる。浦和のキーである相馬の対面は守備的なオッドとなっている。左にうまく展開して阿部のミドル、いい感じ。ミランの最初のプッシュは浦和サポのすごいブーイングの中(ミランにブーイングを浴びせる日が来るとは!)、落ち着いて処理する。浦和の動きは非常にいい。ミランに火が入る前に消してしまっている。期待通りまったく日本代表対イタリーという感じのゲーム。

 10分、浦和のポゼッションが続く。実際ミランはまだエンジンがかかっていない。うわ、ピルロの素晴らしいFK、軽いタッチですごいボールが来てGKの反応が遅れ危なかった。このあたりからミランがペースを掴んできた。ミランが落ち着いて攻め、浦和がボールを持てなくなる。ボールを保持できないんだよなあ。プレスがかかると簡単に失ってしまう。

 23分、カカーのファンタスティックなドリブルからついにミランの猛攻が始まった。しかしカウンター型の浦和にとってもミランが攻めてくれたほうがリズムとスペースができる。浦和は負けてもいいのだからもっと面白い試合にしてくれ。

 32分、ポゼッション 37:63 と出る。ミランは前の3人で無理なく点を取ろうとしているので危険なシュートは打たれてないのだが、浦和のプレスは全然かからずミランは簡単に奪えるという展開が延々と続く。浦和MFが足を出せないところにボールを通せる相手の力が上だということだろう。そこを脅かすあと1歩の意思の力がないとボールは奪えない。詰めろ鈴木、阿部。

 40分、ワシントンが長駆ドリブルで運び、鈴木のシュートまでつながった。やっぱプレスでボールが持てないときは、こうしてボールをキープし味方が上がる時間を作れる人間が必要だ。長谷部はここで仕事をできないなら、噂通りにシエナに行っても出番はないわけである。頑張れ。トゥリオが上がればゲームが動くはずだが、さすがに相手がこれだけ強いと彼も上がれない。頑張れ浦和MFたち。双方とも決定的なシーンが作れずフラストレーションのある表情でハーフタイム。

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 ミランが前を厚くしてきたので浦和も反攻のチャンスが出る。ミラン攻撃陣がどんどんPKボックス内に入ってき、盛り上がってきた。やっぱここまで相手がうまいと、ワシントンはともかく通用するのは永井・阿部までだなあと思う。長谷部・鈴木は力が足りないというのがここまでの感想で(FMで日本代表に呼びたいとは思わない)、浦和のほとんどの選手はボールを拾っても、ボールをいいところに動かし、自分の体勢を整え、そして何をするかの決断をするまでの時間がかかりすぎる。ミランの選手の3倍の時間がかかるという感じがある。達也とポンテがいないのが痛い。小野も怪我だろうし。

 55分、オープンな展開が続き、阿部が強シュートを打ち、セードルフが打ち、ジラルディーノが打つ。60分、ついにトゥリオがセンターラインを超えて攻撃に参加する。浦和が点を取るとしたらトゥリオが絡んでの組み立てしか考えられないよな実際。彼が最も強力なビジョンを持ちそれを実現できる意志力と技術を持っているのだ。インザーギ IN。

 DMFの位置に上がったトゥリオから狙いすました素晴らしい縦パス! 永井?がクロス! クリアされたがオウンゴールになりかけるまでミランを追い詰める素晴らしい攻撃だった。やはりトゥリオしかいない。俺がオジェックならば、トゥリオをDMFに上げるぜ。

 ゲームが動き始めた。浦和も攻める。―――がその対価として空いたスペースでカカーが完璧な仕事をし、セードルフがゴール。パーフェクト。まあこれはよし。浦和の仕事は面白い試合にすることなのだ。

 点を取ったミランが落ち着いてボールを回し時間を殺す。―――ああ、トゥリオの足が攣った~。あああ、これは駄目なり。阿部がDFに入り山田が入った。その山田がナイスなタッチで2本続けてシュートまで持っていった。残り13分。マルディーニが入り歓声が上がる。こうなったら小野も入れてくれ。浦和は何もできなかった相馬に替え平川。、最後まで抵抗を続けたが、ゲームセット。ふー。

 まあともあれ、WCに比べれば格段に納得のいく敗戦であった。どうしてミランの選手はあれほどボールを取られないのか、逆に浦和はボールをキープできないのか、そこの大きな差が詰まらなければいかんともしがたい。どうしても代表を重ねて見てしまうが、ミランとイタリー代表の強さは同じ高みにあるだろうが、日本代表は浦和より確実にいいメンバーを揃えられるのである。差は詰められるし、こうしてきちんとやれば勝負はできるなと改めて思うのであった。

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