2022/06/30

【まとめ22年6月後半】陶芸とバードウォッチングの日々

「ろくろの真髄がつかめた」「川に浮かぶ家」「鎌倉の救われない人たち」「在外投票する私たち」「忘れじのサマーフィーリング」「参院選投票と竹細工屋」ほか。

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■6月17日    火星の蜘蛛のギタリスト

「ジギー・スターダスト」の発売50周年だそうで、カナダCBCラジオが朝からずっとその話をしている。えらい :-) しかし予期せぬところで聞くとこのアルバムのギターはすさまじくカッコいい。このミック・ロンソンはなぜ、ボウイ以降脚光を浴びることがなかったのだろうと思う。 pic.twitter.com/Rul4Cq7h03

するとFacebookで友だちが教えてくれた。「ミック・ロンソンいいよね!かっこいいし。彼はアメリカに渡ってボブ・ディランのローリングサンダーレビューに参加してる。ディランの絶頂期、荒くれ者バンドマンの中でミック・ロンソンがビシッと締めてる。彼がいなければあのツアーはグダグダになったかもしれない」!

また別のロック師匠も教えてくれた。「ルー・リードのトランスフォーマーでも絶頂期のミックロンソンのギターやピアノが聴けます」。――えっ! 「パーフェクト・デイ」「サテライト・オブ・ラヴ」のピアノは、ミック・ロンソンだったのか。俺が知らなかっただけで、ボウイ後も偉大な仕事をしてたのね。


■6月17日

#ちむどんどん (病気の原因がわからず歌子自暴自棄)おお歌子よ、思い残すことはないとは何ごとだ。君が幸せにならなかったらこの優しいお母ちゃんがかわいそうではないか。君が何者にもならなくても、幸せでいてくれたらそれだけでお母ちゃんはうれしい。電話機とか親孝行もできたじゃん。これからもいろんな幸せが、来ないはずがない。

歌子は歌が好きなら東京で中古レコード掘れば、心慰める歌にたくさん出会えるだろうになと思った。今ドラマは何年なんだろう。「木綿のハンカチーフ」とか聴いて泣けば、すっきりするんじゃないかな。 

二ツ橋シェフのことは昨日心配したが、イカスミが運んだ幸運なのか大丈夫になりましたと大丈夫になってしまった。はは。このドラマは重いほうに出来事が練り込まれていってもあまり面白くないと思うが、こうして杞憂が軽く済むとそんなに悪くないなと思います。


■6月17日   ろくろの真髄がつかめた

【陶芸教室2回め】俺はなぜか突然センターをキープし厚みを均等にするコツが掴めてしまい(左手を外側でガチッと固定し、内側の右手で陶土を挟んでいく感じ)、このように二作目にして見事なシンメトリー壺を作れたのだが…ろくろから外すのに失敗して落としグチャと潰してしまった。ぐあー(泣)。 pic.twitter.com/itZZBD1rhB


傑作を一瞬にして失い、「こんな趣味やってられっか!」と暴力に走りそうになったが、いやもうコツは掴めたのでとスンと落ち着き、三作目もきっちりシンメトリー茶碗(左)を作れた。オオ。

これで「失われた傑作」二作目への想いは瞬時に断ち切れ、丸めて作り直し残り5分でミニ壺(右)を作りました。速いw pic.twitter.com/ByMzB9Eu1i

陶芸2回めでシンメトリーの技を会得するとは、俺はまったく気づいてなかったが秘めた才能があったのか。娘はなにか独創をやろうとして未だ迷っており、奥様は土器みたいなゴツイのを作っていた。「ジャパニーズ縄文スタイルだ」と評すと伝わったようで笑ってました。 pic.twitter.com/PeJKrVFjKN


■6月18日     望遠カメラの愉しみ

カウチン地方の素敵なトイショップで買った猫フィギュアをなくしてしまいがっかりしてたのだが、旅行中使っていたイヤホンのケーブルに絡まっていた。今日久々にそのイヤホンを使い、あ! あったと声が出た。なくしものを見つける喜びって素晴らしい :-) pic.twitter.com/M3JvIskrrR


猫が載ってるのはカメラのテストをやってるときのチャートで、何をコツコツ一生懸命書いてるのだと娘に笑われた。俺のOM-D E-M10はどうも望遠レンズの歩留まりが悪い。最近鳥をよく撮るのだがブレが多くて悩んでいる。ぴたりと止まればいい絵が出るのだが。 pic.twitter.com/rbX7H4CXan

そこでサブカメラとして、25~750mmという超望遠ズームのついたキャノンの中古コンデジSX710を買ってみた。小さな超望遠を持ち歩けるのは楽しい。画質はコンデジだがブレはよく止まり、望遠の圧縮効果で手前のGSから背後の山まで数キロが一枚に圧縮された写真が撮れた。望遠の眼福、気持ちよし :-) pic.twitter.com/rU9q0w1Br6

近くの公園散歩で鳥も撮ってみたが、ファインダーのないカメラで遠くの鳥を追いかけるのは難しい。しかし目で見てああきれいと思うくらいの距離のトリなら、画面いっぱいに撮れる。750mmえらい。ヒメレンジャク という美しい鳥だ。ジブリ美術館のある三鷹の下連雀の親戚ですね。 pic.twitter.com/45s4L4N4jU

キャノンコンデジのフォーカスは十分速いが、動いてる鳥には合わない無理w だけど写真と図鑑を見比べてこの鳥だとわかると楽しいよね。ホシワキアカトウヒチョウ。名前を聞いたこともないし意味もわからないw ――あ、脇腹に星があり頭が赤いってこと?w pic.twitter.com/bwG7fBB3Sa

ああカメラは楽しいなあ。5台もあって使い分けに困ってるのだが。古いカメラは陶芸教室で、粘土がついた手で触ってもいいような作業専用としている。他はギターのように、この場面ではこのカメラがいいかなと使いみちを考えたりする。楽しい。


■6月19日    フクロウはトトロだ


フクロウの後ろ姿は完全にトトロだなと思った。宮崎監督がデザインをいただいたのか。三匹並んだやつがまたたまらないデザインであった。どの種類もフクロウはたまらん :-) pic.twitter.com/Zd8eceHuU9


■6月19日     陶芸自習クラス

陶芸教室は週末施設を使った自習作業が許されている。俺も木曜の成功に気を良くして丼を作ろうと参加したのだが、縦に伸ばすマグや壺と横に広げるドンブリでは必要な技術がまるで違って、どうやってもうまくいかず大失敗となってしまった。やっと作れたのは猫用の浅皿と、たわんだボウルだけ。難しいw pic.twitter.com/Dzw1CUP7ZG


よかったのは自己流を求め作っては壊すを繰り返していた娘が、木曜の俺と同じように基本の法則を自ら見出して、ベーシックでクリーンなマグとお椀を3つ作れたことだった。気負いがある若者には、誰も口出ししない自習状態が幸いしたのだと思う。そのうち人のアドバイスを聞けるようにもなるだろう。 pic.twitter.com/u2x2BNTOx6


奥様は友人の陶芸趣味ベテランに教わって、先週作り半乾きになった皿のバリや余剰分を削り落とすという仕上げ作業をやっていた。なるほど、陶芸ってこうして形を整えるのか。今日は俺はうまくいかなかったが、やること見ることすべてがイントレスティングである。 pic.twitter.com/ywqQODHfAE


■6月20日    川に浮かぶ家

【フロートハウス】奥様の友人が暮らす、フレイザー川に浮くフロートハウスを訪ねてきた。話には聞いていたが本当に流れる川に家が浮いているので笑いが止まらない。河口に近いので潮の干満で一日1mほど水位が変わり、係留杭に沿って上下するそう。なんという浮草暮らしw pic.twitter.com/nLSn2hUP4o


しかしもっと揺れるのかと思ったが、ライトを見てると常時ふらふら揺れてるのに気づく程度で、川面に浮いてるとは思えないほど安定していた。川を大きな船が通るとゆらゆらと大きく揺れるそう。大河フレイザーは水流が安定していて、その中でも流れが穏やかな箇所らしい。 pic.twitter.com/iHx3dtljB3


窓から眺めていると、大きな川は常時何かが流れていて見飽きない。ときおり数mのデカイ流木が流れていく。サーモンなのか魚もぴしゃんとジャンプする。それを狙ってハクトウワシが対岸から見張っている。これは面白い家だわ。しかし寝ぼけて寝室から二歩ほど出ちゃうと、川にポチャンと落ちる家てw pic.twitter.com/Rl5QPEqVrf


これは近所の家々。水上は意外や冬は地上より暖かく、夏は涼しいそう。土地を持たず係留費と市の税金(電気上下水道パイプがつながっている)を払えば暮らしていけるそうで、持ち家としては土地付きよりずっと割安なのだそうだ。なるほどー。一年中濡れてるんだから経年劣化とメンテは大変なんじゃないかなと思うが。 pic.twitter.com/ggbwULHylC

いやー面白かった。俺はこういうところに住みたいとは思わないが、カナダ人は「ホワイノット?」の精神で面白いところに住んでるなあといつも思う。なんでダメなの、楽しければいいじゃんというスピリットがある。さすらいの心が足りない俺は、用足し至便ながら変哲もない町場で暮らしてしまうのです。


■6月21日    鎌倉の救われない人たち

#鎌倉殿の13人 鈴木京香の割にあまりキャラが立たない役柄だなと思っていた丹後局があんな人だったのかというショックを大姫と共に受けてしまい、倫理感は怪しいが実力は高い山本耕史の庇護下に入ればなんとかなりそうと思ったら助からないのは義高のリフレインでもあり、今週もがっくりきた。

範頼も切なかった。一番いい人が一つ曲がり角を違えたら行き止まりの路地で出口なしとなるのは、三谷大河の定石だ。大姫も範頼も我を捨て達観し入内や修善寺への放逐を受け入れているのに、一つ上のステージに上がった精神すらも『我』の権化のような人たちに踏みにじられる救われなさ。

こはろさんのツイを見て、ああシェークスピアってこんな感じなのか、三谷大河みたいだから永く愛されているのかと知る。悲劇が心にしみるとはこういうことなのか。シンパシーと哀れみと畏れが入り交じって。

■6月22日     時代遅れのロックンロール

#クロ現 桑田、チャー、佐野元春らが打ち合わせてるのを見ると、ああいいなあと思う。スタジオ風景をもっと見せてほしかった。この曲は時代遅れのロックンロールというよりも、いつもの桑田節という感じである。聴くたびに佐野元春の声がじゃりっと突き抜けはっとする。クール。2番のBメロが世良かと思ったら映像でチャーと知り、チャーも歌うまいな! と快感感じました。 pic.twitter.com/9kSuY1UEdv

続いて #うたコン で世良と野口五郎。この二人はやっぱりシンガーで、ギターは好きで野口五郎なんかうまいのはわかるが、ギターを抱えてないほうが歌いやすそう。チャーみたいなギター持ったら無敵のロックの子ではない。

#うたコン 南こうせつ「赤ちょうちん」が意外なほどなつかしい。この歌を好きだったことなどないが、このドン・ドトンというリズムや貧乏センチメンタルな歌詞は、あの頃の日本フォーク以外聴いたことがない。そしてこの歌の貧乏な若者たちも、今の若者たちより未来は明るかったかもと情けないです :-(


■6月23日   カメラ2台持ち

野鳥観察散歩。こないだフォーカス合わなかったホシワキアカトウヒチョウが、枝でピーヒャラとさえずっていてくれた。ありがたし。羽根は美しいが目に迫力がある(コンデジ750mm) pic.twitter.com/HnLr1eQ1IE


樹上にはAmerican Robin、コマツグミ。目の周りに白い縁取りがあり精悍である。これまで鳥なんてあまり真剣に見たことがなかったが、改めて着目すると色も柄も美しい。(マイクロ4/3 300mmの等倍クロップ) pic.twitter.com/1p9xBJQf1K

久々にカモの子供たちがいてかわいらしかった。俺のマイクロ4/3は望遠300mmを使うとブレやすいので望遠コンデジとの2台持ちを今日試したのだが、写真としてキリリと美しいマイクロ4/3(左)、拡大して記録用によい望遠コンデジ(右)というふうに持ち味が出る。当面これでいこう。 pic.twitter.com/BaogpKyxKh


6月24日    バニーラビットを見つけた

用足しに行った郊外で林の小径をみつけ、ヤブを抜けた空き地でバニーラビットがぴょんぴょん飛び跳ねていた。おお。かわいー。BCメインランドでもウサギっているのね。うちのあたりで見かけないのは、山が近く天敵が多いからかな。コヨーテや猛禽類が。 pic.twitter.com/jiC81jJGMi


空き地にはロビンたち野鳥もたくさんいて、なんだなんだとこちらを伺っていた。人が入ってくるようなところではなく鳥とうさぎの隠れ場所らしい。桃源郷か。こんなこともあろうかと、オリOM-Dに望遠レンズをつけてきてラッキーであった。 pic.twitter.com/dPmrO42pR1


最近望遠に凝っているが、俺のカメラと腕ではシャッタースピードを上げ数打つしかヒットは出ないなという感じである。しかしときおり出るヒットを眺めては、やはりマイクロ4/3カメラはいいなあと悦に入ってます :-) pic.twitter.com/pRQWJi7a1o


■6月25日

ついに25度を超え夏日となる。熱風を感じながら自転車で買い出しに行くと、アスファルトに打ち水している人がいた。夏だ。猫はすでに暑そうだ。帰ったら庭のハンモックで少し休もう。 pic.twitter.com/wIRIELwO9C


■6月25日    在外投票する私たち

海外からわざわざ投票する私たちは、母国のことを放っておけないんですよね。もっと暮らしやすい国になるはずだ、当たり前だろうと信じているのです。 twitter.com/yacobiancavan/

日本が今のままでいいと思ってる在外邦人は、骨折って海外から投票しないかもしれない。おおかたの結果はわかっているので。在外投票とは、日本よくなれというお祈りみたいな行為である。

■6月26日     忘れじのサマーフィーリング

今年最初の真夏日、朝イチで暑さを感じ窓を開ける。爽やかな外気だ、カナダの夏だ。よーしと自転車で走り出す。 pic.twitter.com/AW2Pr7bvb0

たまに出てくるクマに注意しつつ湿地帯への道を走っていくと、よっこらしょとシカが出てきた。おお。ハローディア :-) まだ若い鹿がゆうゆうと横切っていく。ナイス。 pic.twitter.com/Sew2yqg8OW


夏なので、いつも折り返す地点からさらに進み丘を超え、ミネカダ湿原に出た。バーン。あー気持ちいい景色だ。2年ぶりかな。 pic.twitter.com/vrc3L6KRrg


ここはカエルの楽園で、ブリュップ、ブワーとあちこちで鳴いている。亀もいた。いたというか目には見えないが望遠コンデジで撮っておき、帰って見たら亀だった。景色はM4/3カメラ、生き物はコンデジの超望遠で補うのがうまくいった。ヨシ。鳥も難しいができるだけ写真にトライする。 pic.twitter.com/IbdQeHDhNT


水と重なり合う山という景色を見ると、東京に住んでた頃の夏休みを思い出す。信州の高原と道を味わいながらバイクで走り、キャンプし遠回りして帰郷したときの幸せを。サマーフィーリング。 pic.twitter.com/q4PuqSKhKF


景色を楽しんだあと停めてある愛車に戻っていくときの相棒感も、あの頃のバイクツーリングと同じだなと思う。自転車が好きなのは、遠ざかった日本の夏のハピネスの埋め合せでもある。あのサマーフィーリングが忘れがたいのだ。◆ pic.twitter.com/JOZ7LzJVEd


■6月26日

土曜は #サタデーウォッチ9 というニュースを録画しとくのだが、猛暑の話題がトップなのは当然としても、続いてウクライナの最新情勢を詳細に20分も解説し、参院選の話題はなんとゼロであった。まさかやーと巻き戻し確認したくらい驚いた。どういう公共放送なんだNHK。

#ニュース7 が見せたこの図はすばらしい。しかしこの図だけでは、与党が何をせず何をやろうとし、ゲージ左側の野党が何を求めているのかというポイントはわからない。NHKニュース2本で実質的な選挙情報はこの図だけだった。NHK視聴者は、他国の戦争より自国の政治のほうが知り難い。 pic.twitter.com/sackNd2a0a

かように選挙前TVが出す情報があまりにも薄く少なく(民放も大差ないんでしょ?)、有権者は何を調べたらいいのかすら分からないのでは。だからAlbiziaさんの「当落線上の候補だけ見ろ」作戦は素晴らしいと思いました。広まってほしい :-) twitter.com/Albizia_jewelr


■6月27日   陶芸番組まで見てしまった :-)

奥様は昔からBBCのアマチュア陶芸家コンペ番組を見てるのだが、いまは家族全員ろくろ体験中なので興味が湧き、今日はみなで一緒に見てみた。ああ、あそこはこうすればいいのかというヒントもあり、TVに出るほどの腕前でもぐちゃっと潰れちゃうことはあるのねという慰めもあり、面白い。 pic.twitter.com/StLR8fFg4b


競技ルールとして『RAKU』つまりらく焼きが採用されており、窯から取り出した超高温状態のつぼに木の葉、鳥の羽根、髪の毛などをじゅーっと押し当て、瞬間の半偶然で生まれるパターンを愛でるという手法なので驚いた。すごいー。美しー。日本のらく焼きが西洋でスタイルとして発展したものだそうだ。 pic.twitter.com/r7hAYlilpt


俺の陶芸は、ドンブリに何度挑戦してもまったく手に負えず敗退している。どうにも壁の厚さを均等にできず、すると厚い側が遠心力で外にブレて崩れてしまうのだ。難しい。しかし半乾きの陶器のバリを削ったりするのは非常に楽しい。削ったら釉薬にドボっと漬けて着色もやるんだそうだ。すごいなあ。 pic.twitter.com/WJqzv3jezA


■6月27日    ぼくらが旅に出る理由

友だちが小沢健二のコンサート感想を送ってくれた。「僕らが旅に出る理由」は彼がカセットで、バンクーバーの俺のアパートに送ってくれたのだった。「テラから久々にテープが届き、小沢健二を聞きながらスーパーへ自転車で走った。気持ちのいい陽射しが射していた」と日記にある。思い出すなあ。 pic.twitter.com/7d8D5MxAy1

小沢健二が復帰して「流動体について」を出したことにも、俺は実はぐっときてました。飛行機で羽田へ降りていきながら、「もしも間違いに気がつくことがなかったのなら/僕はどこらへんで暮らしてるのかな」という。

外国への移住が間違いだったのではないかと俺も、きっと小沢健二も考えることは当然あり、小沢健二はいや東京で暮らしていたことのほうが間違いだったのだと確信してるという歌なんだろう。

俺は東京時代は思い返すと泣けるくらいに楽しかったけれど、いまの暮らしもかけがえないものなので、正解は二つあったけれど一つしか手には入れられなかったということなんだろうと思っているのだ。


■6月29日

#ちむどんどん 暢子と和彦がいつから、なにゆえこんなに強く互いを意識してたのか、よくわからない。冒頭の口喧嘩は、熾火に風が吹きつけたかのような燃え上がりかただと思った。「もう終わりでしょ、なにもかも」と涙をこらえる顔は、子供の頃よりもいじらしいくらいで胸が痛かったよ暢子。


■6月29日    デルタの野鳥公園

親戚の家を訪ねるのに合わせて、空港近くのデルタという汽水湿地帯にある野鳥公園に行ってきた。カメラ好きが思う存分写真を撮れる幸せの園であって、膝をついてバリバリに撮ってる人が微笑ましかった。俺も当然同じ鳥を同じポーズで撮ってきました :-) フラミンゴみたいだけど、鶴の一種なんだって。 pic.twitter.com/ea1jPWA4Ck


デルタというのはミシシッピデルタと同じで大河フレイザー河口の三角州であって、見渡す限りまっ平らな湿地だった。これほど平らな場所は初めて見た。川に海水が入ってるので水の色も独特で、なんとなく南国のマングローブの林とかを思わせる。その景色も見ものであった。 pic.twitter.com/CILirzWOTO


俺と奥様はビギナーすぎて鳥を見るのが下手で、人々がおおグレイト! とレンズを向けてるのを見つけると「なになに? 何がいるの」と後ろから覗き込む。しかし何も見えないんですわw なに? 枝見てんの? という感じ。キノコと同じで、目を鍛えないと鳥は見えないのだ。しかし楽しかったです。 pic.twitter.com/oQ2aahWIdd


■6月30日    参院選投票と竹細工屋

参院選投票に行ってきた。市町村選管の住所やら自分の登録番号やらこの膨大な情報を、二重三重の封筒に何度も手書きさせられる相変わらずの苦役システムにうんざりさせられる。在外投票というのは、郵便投票の封筒を日本まで運び投函してくれるという単なる一部肩代わりシステムなのだ。ありがたいことだが、この手間なんとかならんのか。 pic.twitter.com/gEpLWgwKY6

バンクーバー領事館周辺は駐車場代が高いので、これをやってると気が狂いそうである。「…全部書くんですか(ハア)」とため息が声に出てしまい、そうなんですと謝られた。いやいやあなたがたのせいではないですが :-(

ともかくまあ無事済んだ。勝て俺が票を投じた候補と党よ。◆車で行ったのはついでにバンクーバーでやりたいことがいろいろとあったからで、そのうちの一つ竹細工屋で竹のすだれを買ってきたのが超うれしかったです。竹かわいー :-) pic.twitter.com/y8Y75XwCyY


BCは今やありとあらゆるところにテキトーな日本食屋があるが、それらの店に日本風味を漂わせるため飾られてる提灯はこの店で作られてるんだな。刺身。寿司。ははw それにしても竹細工かわいい。戸隠とかに行くとこういう店あるんだよなー、なつかしい。 pic.twitter.com/hYyc34ngq8


帰路、日本の奥様たちがやってるらしいHastingsの自然食屋Tama Organicでおにぎりを買った。Nori Onigiri $6とだけあり、これでただの海苔むすびだったら悲しいなと思いつつも期待をかけて正解であった。こういう野菜弁当の具が1個にまとめられたような、超美味ベジタブルむすびでした。うまい!