そして俺はわがバンド・アブストがソ連の亡命バレリーナや兵士を歌い、若者たちの心情に思いを馳せる曲「お前は亡命者」を今思い出す。
『お前は亡命者(久保元宏 ・1983年)』
コカコーラに あこがれて
トゥシューズのかかとを踏みつつ
国を飛び出した
お前はお前は 亡命者
お前はお前は 亡命者
ス ターリンの肖像画を破き
赤い巨星を 引きずり降 ろした
ミ グ25のエンジンを吹かして
国を飛び出した
お前はお前は 亡命者
お前はお前は 亡命者
赤い月日を 過ごしてみれば
善からぬウワサを 自分から
火遊びの後は ママの元へ帰るさ
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信じるものは何も無いのに
テクストだけを信じ込んだ
クレムリンの中に
台本があった
お前はお前は 革命家
お前はお前は 革命家
ママの意見に逆らったのは
オトモダチが欲しかったから
オトモダチの顔も見飽きて
自由に飛びついた
お前はお前は 亡命者
お前はお前は 亡命者
ハグレちまった赤トンボは
季節が変われば死ぬのに
季節を変えようと
飛んで火に入る 夏の虫
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お前の好きなフライドチキン
お前の好きなチーズバーガー
お前の好きなコカコーラ
お前の好きなホットドッグ
お前の好きなビルボード
お前の好きなサーフボード
お前の好きなカルフォルニア
お前の好きなカリフラワー
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ハグレちまった独裁者は、季節が変われば死ぬのに、季節を変えようと、飛んで火に入る冬の東欧。
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