2020/07/31

空中ピラミッドの生活

(クボ友エミリーさん) Who is that distinguished, clean cut gentleman to the left in the blue jacket?!

(トモサカタ) I thought you wrote "disguised gentleman", like Kubo is hiding his poet/rock song writer nature and trying to look like a pure business-minded man, because that's what those pictures look like to me :-)
◇  ◇  ◇

北海道沼田ライオンズクラブの会長になったという俺の元バンドメンバー・クボの写真を、クボ友のエミリーさんが「際立った(distinguished)ジェントルマン」とほめてるコメントを、俺は「変装した(disguised)ジェントルマン」と空目した。――たしかにロック詩人である本性を隠して、純然たるビジネスマンのように振る舞ってるよねハハハ…と。よく見たら勘違いだった。そう書いたらエミリーさんも笑ってくれました :-)

そしてクボはそう空目した俺の行動を脳科学的に察知して、

But you can't hide the red rose and run away
(だけど赤いバラを隠し持って逃げ惑うなんて、おまえにはできないはずさ)

と、彼が俺たちのバンドで書いた最後の曲の歌詞を返したのだった。この『赤いバラ』とは、レコードデビューを目前にしたバンドをやめ東京を捨て札幌の勤め人となっても、隠し通せるはずはないクボ自身の詩人の魂というメタファー。4年間のロックバンド生活は、やがて崩れ落ちることが約束された「空中ピラミッドの生活」だったというこの曲を残して、彼は去っていったのだった。

議員やライオンズクラブのメンバーとして活躍する地域政治経済の担い手と、こうしてシャープな言葉をぱっと返すあの頃と変わらぬ詩人の魂は、クボの中で両立するんだよな。そこのところの脳科学的な仕組みは俺にはよくわからないが、まあもともと優しかったり残酷だったり、二重人格的なところがあったしな(笑)。


これは全国コンテストを勝ち客が増え飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃と思われる、俺たちのバンドのクロコダイル楽屋での様子です。(缶ビール池上、サムアップ・テラ、詩人クボ、花束サカタ)◆

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