2020/02/17

【まとめ20年1月】山川健一のマッキントッシュ本を読む



初日の出散歩、グランメゾン最終回、イエモンライブに感動、数年ぶりの大雪、Youtubeカルチャーショック、あとになればわかること、「スカーレット」の夫婦断絶、雨季の終わりが見えてきた他

1月1日

あけましておめでとう。#紅白歌合戦は、今年は普通の紅白でした。椎名林檎と意外にもたけしの歌が印象に残りました。

おしるこをいただいていると、お正月だからムスメにも日本のTVを見せなさいと #紅白歌合戦 録画がかけられたのだが、しかし今年は特に見せたいところがない。星野源と「パプリカ」とaikoを見せる。いま見返すと「花火」が始まり山里がワアアと感動大ノリになったあの瞬間が、俺も一番ときめいたな。あれを超えるものがなかった。

星野源の英語ソングの「screw you」というところで皆少し笑う。アグレッシブさがない星野源のポップな歌に出てくる「screw you」という言葉(CDだとfuck youらしい)が唐突なのだ。英語圏から見ると怒りやシニカルさと切り離された悪態はかっこよく聞こえないわけである。

◇  ◇  ◇

午後、新年散歩へ。



バンクーバーは大晦日もビショビショ大雨だったのだが、新たなデケイドが明けてみたら元旦は信じられない日本晴れとなった。海の方までご来光(実はサンセット)を拝みに行きました。清新。



ベルカラ公園から岬へ続くトレイルも少し歩いたのだが、森の木の一本にクリスマスのオーナメントがつけられていた。森の中にこういうものがあると、ハッとするほどきれい。

1月4日

昨夜山川健一がMacへの愛を激筆するエッセイ「マッキントッシュ・ハイ(1997年)」を読み始めると、楽しくて一気に4/11章読んでしまった。山川の小説主人公はいつもまっすぐ幸福に向かえない難儀な男なのだが、エッセイの山川はお調子者で幸福に向かい猪突猛進していい。いつもそう :-) pic.twitter.com/5wF78WYyOQ

「マッキントッシュ・ハイ」の4章で山川はQuarkXpress、Directorといった画期的アプリを紹介し、それにより広がる世界を説いていく。同じ頃俺はバンクーバー・キッツァラノにあったマルチメディア制作会社に翻訳とIT雑務で出入りしていた。そこに並んだMacで走っていたCD-ROMの制作風景を思い出す。


俺もそこでMacを使う必要があり、PCとの違いに戸惑いつつこの機械がなぜファンを惹きつけるのだろうと不思議に思っていた。「マッキントッシュ・ハイ」を読んでいても未だその謎は解けないのだが、コンピュータというもの自体が果てしなく面白くワクワクするという気持ちは同じだったんだなとわかる。

山川はMacで表現の地平が広がっていくことに高揚している。俺はPCで書くこと読むこと記録することが有機的につながっていくことに高揚していた。その頃書いたテキストがいまもPCやネットにあり即読めること、今はないあの会社の姿すら見れることに、PCがもたらした人生の拡張性と連続性を感じるのだ。 pic.twitter.com/OHShxNUExn


1月5日

「マッキントッシュ・ハイ」読了、面白かった。結局俺にはMacの魅力はわからぬw しかしあの頃自作PCのCPUをオーバークロックし、冷却のため裏蓋を開けファンの爆音をブワーと立てつつ使ったりして自分が感じていたコンピュータの面白さも、同時代の山川のMac体験と等質だったと思う。

後半Nintendo 64を絶賛してる章がありそこでイメージが湧いたのだが、Wiiを買ったときこれはこれまでと違うなあと思った。筐体、リモコン、UI、音、ゲーム性とすべてが柔らかで美しかった。以降俺は任天堂のファンでXboxイナタイと思ってるので、Mac愛とはきっとこういうものなのだろう。

ウォズはじめ天才的なアイデアを持った技術者が多数「マッキントッシュ・ハイ」に登場し、「彼がつくったソフトウェアだから高いけど金を払ってもいい」と山川健一は書いていた。そういう機械の中に個人が見えるところも任天堂と似ているなと思う。

面白かったのでこのまま2004年の「希望のマッキントッシュ/degital drag」を読もう。前書の7年後、Win暦でいうとXP時代かな。あ、iPodがもう出てるんだ。面白そう。「マッキントッシュ・ハイ」は鮎川誠「DOS/Vブルース」と姉妹書だったんだそうだ。そっちも読んだ読んだ :-)

思い返すと自分が初めてコンピュータの面白さに触れたのはドラクエ2だった。ウィンドウを開いてコマンドを選び、武器や装備をつけかえることで冒険が変わることの面白さ。そこからワープロ機→DOS Dynabook→DOS/V機と進み、Win 3.1でようやくグラフィカルなUIとなりドラクエに追いついたわけである。

1月6日

#ふるカフェ系 以前訪ねた千葉の古民家カフェが、台風で壊滅していたという。再会を喜び屋台でコーヒーを淹れるマスター。屋内にハルさんが入っていくと、新旧の比較で失われたものがつぶさにわかる。「君に会いに行くよ」というあの歌がかかり、なくしたものへの愛惜と希望を感じさせる名作回だった。 pic.twitter.com/vxYs0vgUQ3



1月7日

#ぐっさんのニッポン国道トラック旅 【鳥取・境港編】に「カーネーション」優子が出てきた。朝ドラ以降はじめて見た、なつかしい。お母さんっぽくなっている。境港のあのすごい橋を渡るトラック。笑顔が明るい :-) pic.twitter.com/WFNR1E2sWX



#ぐっさんのニッポン国道トラック旅 【鳥取・安来】安来節のお姉さんw ああ日本の旅はいいな。どこへ行ってもおいしいものと土地の名物がある。海外からお客もくるわけです。カナダじゃどこへ行っても美しい自然しかないので、国民みんな海外旅行に行くわけです。 pic.twitter.com/PAvaG9szeh




1月8日

#グランメゾン東京 「君のため選んだ、しあわせのレシピを」…あの歌が流れるタイミングはいつも三ツ星だ。いいなあと尾花の元へ駆けつける倫子シェフを見る。かわいいなあ。このかわいい人が、尾花をも打ち負かす料理をついに作ったのだ。そしてあのシュパッという尾花ハグw かわいいよ、キミも pic.twitter.com/ymnfghdAfF

#グランメゾン東京 倫子さんのハタを食べ涙目になった尾花の複雑な表情、あれは。倫子さんが自分で決め尾花を超え三つ星を取り、壇上から彼を見つけ微笑むというレシピを思い描いていたんだな。君のため選んだ、しあわせのレシピを。

#グランメゾン東京 デザートづくりの回に爆笑問題田中もラジオで絶賛してた(ほんとだよw)萌絵ちゃんがもう一度フィーチャーされてうれしかった。彼女の素直になれなさは尾花に匹敵するのだが、目がクリクリと雄弁すぎて何もかも伝わってきちゃうのだ。かわいいなあ。

1月10日

戦前の軍国少年だった巨泉に父親が、「かわいそうにな。今にわかるよ」と言ったという。同じ思いを現代日本に投げかけつつ、巨泉は亡くなったんだろう。 twitter.com/MASS_VS_CORE/s

1月10日

なぜかTV Japanで正月にやってた「YELLOW MONKEY LIVE 2019」、有名曲しか知らないんだけど1曲め「天道虫」からカッコいいなー。やっぱりZepっぽいよねこのバンド。「オールライト」サポートらしいキーボードの役割もオルガン/ピアノ的でいい。シンセが入ったらハードロック感消えちゃう。

#イエモン 3曲めはザ・フーっぽい「楽園」。サビのキーボードがカシミール風で良い。このバンドうまいなあ、気持ちいい。音響も信じられないほどいい。低音もお客の声もめっちゃ拾ってる。なんだこれはとググるとNHKの威信をかけた8K特別収録なんだ。「LOVE LOVE SHOW」きた!! 踊りまショー!

#イエモン 娘が「LOVE LOVE SHOW」好きなんで呼ぶ。すごいよおいで! こーれはカッコいい、崩したフェイクボイス入りまくり。最高、ヒー!何をやろうとしてるのか2番から歌詞を忘れて、それでも全然かっこよく余裕でカッコよく戻ってこれちゃう、すごいすごい。こいつスゴいんだな、吉井和哉!

#イエモン 「LOVE LOVE SHOW」はギターを弾いて娘と一緒に歌ったことがある。彼女もウヒャーと喜んでます。「日本のロックショーのお客さんって狂ってなくてジェントルだよね」、たしかに。カナダでこれだけバンドが疾走したら、失神する子やステージに駆け上がりダイブする客とか出てくるかもねw

#イエモン 「悲しきエイジャンボーイ」ビートは悪魔を憐れむ歌、ステージ袖へ走る吉井がまるでミック、この歌は今度はストーンズだよ、楽しいなあもう。ギターもベースもグイグイ歌えるんだ、すごい。カッコいい!

いやーいいバンドとは知ってたけれど、知らない曲とステージングが想像以上によかったよイエモン。みんな大好き英ロックで育った、素敵なエイジャンボーイたちよ。#イエモン 「YELLOW MONKEY LIVE 2019」

1月11日

(トイレの一般貸し出しをやめたコンビニの水道代(なんと店長の個人負担!)が、月3万円減ったという話)
これは考えさせられるなあ。日本に行く旅行者は誰もがコンビニは日本の最良の部分だと絶賛するわけだけど(──こうしてアニメに出てくるだけでああと日本での幸せを想起する──)、それが末端の人たちの奉仕というよりも搾取の上に成り立っているのかと。

同じことはユニクロにもいえて、安く作りがよく暖かくて買うと幸せを感じるのだが、海外工場での労働実態等を聞かされると考えてしまう。ユニクロの購入者、コンビニの利用者と同じように、関わるすべての労働者たちにも幸せになってほしい。

1月11日

#麒麟がくる のNHK国際向け英題は Awaiting Kirin なんだ。来るんじゃなくて待つんだ。ただ待つんじゃなく、来るぞ! と待ち受ける感じがする言葉だ。カッコイー。善政を敷く支配者の元に現れるという麒麟は、光秀の前にくるのだろうか。 pic.twitter.com/wKkgM9gx2I

#麒麟がくる しかし堺正章は元気だなあ。スパイダーズのギターは二人とも亡くなったし、同世代のショーケンも死んじゃった。俺が覚えてるのは「時間ですよ」からだけど樹木希林も亡くなってしまった。だけどマチャアキはぜんぜん元気みたい。長生きしてほしい :-)

1月12日

雪の予報が外れ、ちょっと出た晴れ間に誘われゴーつって自転車で出て後悔した。寒い。風冷たすぎ。すれ違う自転車ガイズ&ガールズがみな「イッツ・ソー・コールド!」と叫んでいる。すぐに帰ろうと思ったがせめて雪山の写真を…と川まで走った。寒い…ゴールデンイヤズきれい…寒い。 pic.twitter.com/JQJZGLuLyU



1月12日

#きのう何食べた いやー全話よかった。最後の2回はジーンときたなー。シロさんが嗚咽をこらえつつ言った楽しくやってることを親に見せたいというのは、遠い国に住んで何も孝行できない俺も思う。そしてシロさんの両親を安心させた、ケンジへのちょっとした誤解と。肩を組み階段を上がる二人。ナイス♥ pic.twitter.com/rRaCvIIgwt


#きのう何食べた 二人のイチャつき方がとても好ましかった。感極まって後ろから抱きしめたり、料理中ケンジがチュッチュしようとして無視されたり。劇的に燃え上がるキスシーンとかはないわけだけど、誰も人前でそんなことはしないように、カメラ前でしなくてもいい。愛は描けているんだから。(後で見た「おっさんずラブ」はそこの考え方が正反対だった)

1月13日

山川健一【希望のマッキントッシュ】が前作よりさらに面白い。ネットで出会ったマック伝道師をコーヒーに誘ってみたら…という話。壊れたマックブックの修理店を探し町をさまよい、あきらめて入った酒場でマック修理のウィザードと出会う話。ギブソン・ハミングバードとマックブックを交換する話。 pic.twitter.com/cQ3IgJC982

PCを巡る物語や友だちなんてできないので、その不安定さを含めマックは文化だったんだなあと思う。

そうしたマックの話も前作より面白いし、インターネット論、ゲーム論の部分がヒリヒリするほど面白い。いつかまとめて感想を書こう。

1月14日

「希望のマッキントッシュ」昨夜読了これは本当に面白かった。Amazonに評を書こう。

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◆山川健一がこんなにゲーマーだったとは(Amazonレビュー)
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Macエッセイ前作「マッキントッシュ・ハイ(1997年)」は新たなおもちゃを発見し夢中な子供が書いたみたいにハイな本だったが、こちらはハピネスと哀しみが裏表となったいつもの山川健一全開で、自分には前作よりもずっと面白かった。オートバイではなくMacブックにまたがって、インフォメーション・ハイウェイを走る山川。

前作から7年進み2003年、時代を反映しMac歴史書・ハウトゥ的内容が減った分、物語とデジタル文化論が増えている。ネットで出会ったMac伝道師をコーヒーに誘ってみたら…という話。壊れたMacブックの修理店を探し町をさまよい、あきらめて入った酒場でMac修理のウィザードと出会う話。Macブックとギブソン・ハミングバードを交換する話などなど。PCを巡って友だちなんてできないので、その不安定さを含めMacは文化なんだなあと思う。

内容の多くがインターネットとゲーム論になっていて、そこに強い現代性がある。チョコボのダンジョンとかやってたんだって。彼がこんなにゲーマーだったとは :-) 山川はデジタルの速さがもたらす快感を語り、インターネットの同じく速さがもたらす断絶についても語る。そしてロックや文学のようにゲームが個人を形成していく可能性について書いている。RPGゲームに打ち込む若者たちに「全身で深く考えている。そういう子どもたちを尊敬する」と希望を見出す。自分もそこに共感する。書名の「希望」というのは、そうしたデジタル現象と人々のマインドのすべてにかかっている。海外在住の身でこれが読めるのも、デジタルがくれた希望なのです。

感傷的と感じた読者は個人の物語のパートや、デジタルをドラッグに模したこうした論考部分が合わなかったのかもしれないけれど、ロックと山川のファンであり長年のコンピュータ中毒者である自分にはそここそが面白かった。この本は前作「ハイ」よりも深く、現代とつながっている。ちなみにデジタル全集収録版に誤植はありません(笑)。
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「希望のマッキントッシュ」のインターネット論を読んでいて、Twitterの前はどこで俺は人々と話していたんだろうと思った。思い出せない。2chに書き込んだことはないので、趣味や個人の掲示板とかかなあ。fjとかいつ頃まであったのだろう。

1月15日

日曜の夕食後、家族で「君の名は。」を見た。俺は二度目なので途中から(ああ、そういうことだったのか…)と涙腺にきてしまう。ジワーとなってることを家族に気づかれないよう注意。二度目のほうがいい映画なんだな。家族もよかったと喜んでくれた。外が大雪になってることに、誰も気づかなかった。 pic.twitter.com/aamH0CWPC8


1月15日

クリスマスに娘にあげたOLYMPUSのマイクロ4/3カメラ(俺が去年まで使ってたやつ)、やっぱり若い瞳は面白い写真を撮ってきてくれますわ。雪の夜道を歩きながらスローシャッターで撮ってる。オイ! 危ないだろ! すごいw
pic.twitter.com/iIrALlco9I




そしていつもバスで移動している彼女は、俺の知らない風景を撮ってくる。どこだろう。美しい。バスの中でのろのろと流れる時間が見えるようだ。シャープでもブレていても、ピントを外していてもいい写真はイイ。そんな写真が撮れるのはやっぱり一眼のパワーと、若さゆえ。カメラあげてよかったよ。 pic.twitter.com/delTLbmOJa





1月16日

朝起きて全員オーマイゴッドと驚く。予報は10cmほどつってたじゃん。車のホイールが埋まるほどの雪は何年ぶりだろう。学校はすべて閉鎖です。こんな大雪は予想せずリーフの充電中だったんで大丈夫かと見に行くと、チャージャーは屋根に守られていた。はは、カワイイやつよ pic.twitter.com/3ifXsQ9Aop




家族交代で雪かきし、うちから道までの脱出路を開く。隣の家との兼ね合いで、ぐっと右に切ってから即左に曲がるテクニカルなS字コーナーになってしまった 無理して道に出ても路面極悪なので、車を出せるのは気温が上がるという明日以降だなー。

1月17日

昨夜暖かい風が吹いて気温が上がり、一晩で道の雪はだいぶ解けた。昨日掘った我が家からの脱出用S字カーブを華麗に抜け、路上へゴー! S字侵入の右をカットしイン側の雪を踏み、左Rの脱出速度を上げております。よし。 pic.twitter.com/ecqwFNLLr7



1月17日

ちょっとしたテキストOCRが必要になり調べたら、画像をGoogle Keepに貼り付けるだけでテキスト抽出してくれるのだと知った。すすす…すごい。精度も万全。むかし市販のOCRソフトを買ったものだが、何もかもGoogleでやれてしまう現代電脳社会…。 pic.twitter.com/gAxW6blBlu






1月18日

友だちと旅行に行く奥様を「愛してるよ、キミがバケーション行けてほんとうれしい」つって空港で降ろし、リッチモンドのダイソーへ行ったらダイソーではなくなっていた。Oomomoという店に変わったらしい。品揃えはあまり変わってないが、売り場等のデザインが若干キッチュになっている。 pic.twitter.com/j5wlq8P5pw


あとで調べると「モールオーナーでもある香港系企業がお店をOOMOMOという名前で統一し、SERIAなどダイソー以外の日本雑貨屋とも取引してカナダ全体に展開していくよう」とのこと。知らなかったがうちから遠くないモールにも入っている。それは助かるな、リッチモンドはうちから遠くて。


リッチモンドの中華モールはチャイニーズニューイヤーに向け華やかに飾られていた。ちょうちんっていいなあ、こうぱーっと華やかになる。なんていうの、華の中って感じ。中 華 !
(ネズミはいらないと思うw) pic.twitter.com/ksR85TtCxB




1月19日

#心の傷を癒すということ ――尾野真千子の表情ってホント、俺の胸をわし掴みにする。たまらない…声も好きすぎる…と、なんのドラマなのだか知らず柄本佑とオノマチを楽しんでいたのだが、次回予告であの頃の神戸の話なのだと知った。そうだったのか。もう一度ちゃんと見よう。静かでいいドラマです。 pic.twitter.com/LRpIC51Qua


中学の頃平井和正の「ウルフガイ」シリーズを俺に貸してくれる面白いやつがいて、もう会うこともない大人になってから彼の家が韓国系なのだと知った。そんなの関係ないよな。彼やこの話の安のように、日本で日本語を話し日本文化を愛する若者がなにか分け隔てされるなんて、意味不明だ。

1月20日

#麒麟がくる すごく黒澤映画っぽい幕開きだ。光秀ってこんなに白兵戦で強かったのか。田を駆け上がり屋根を跳び、鬼神の働き。そして後年織田家きっての外交官みたいになる彼が、鉄砲も知らぬ田舎侍だというのが面白い。意外と軽いし明るいし。旅の仲間に悟空も加わり、快調な出だしです。

#麒麟がくる 帰蝶の川口春奈さんは初めて見たが、乗馬姿がたいへんに美しかった。光秀より乗馬の素質ありそう。強面な父に対してのこの笑み、光秀の近況を尋ね「旅?」と一言でくるくるっと頭脳が回転するさまも、たいへんに美しい。 pic.twitter.com/8wOx4BMB0p

1月21日

娘がYoutubeのトーク番組をいつも聴いてるので、興味あるから1つ聴かせてくれと教えてもらうと、やはり興味深かった。ユーチューバーたちが動画文化について語り合う番組で、『YTが政治ガイドラインを変えメールで告知し、コミュニティにとって重要な面白ビデオを多数消した』といって批判している。 pic.twitter.com/qDZhEiaMwT


1本聴いただけでカルチャーショックがドドドと飛び込んでくる。目からウロコ体験である。

①Youtubeは文化コミュニティである
②ロック名曲のように「重要な面白ビデオ」がある
③「メールやブログなんて誰が読むんだ、Youtubeならビデオで告知しろ」という文字コミュニケーションへの忌避感がある

この新たな知見を娘に話し、特に②「重要な面白ビデオ」には驚いたというと、彼女は笑ってYoutubeは表現なんだよという。人種や性的指向に触れた秀作面白ビデオが消されたと番組は糾弾する。俺はユーチューバーってのは「ラーメン風呂に入ってみた」みたいなことばかりやってるのかと思っていた。

子供が本を読まないことをいつも残念に思うのだが、③の文字コミュニケーションへの忌避感を観測して、世代的なものもあるんだなと知るわけである。多くのツイッタラーに140字の速度と密度がジャストフィットで中毒性あるように、トークで入ってくる情報がジャストフィットなんだろう。なるほどなあ。

「番組自体はともかく、Youtube文化現象には驚いたし面白い。ムスメはこの番組にコメント書いてるの? Youtubeのコメント欄での会話は個人のつながりを生まず不毛だと思うが、この番組を巡りTwitterでつながるコミュニティもあるんじゃない? そういうのに書けば?」とおすすめしておいたのです。やっぱり聴いてゲラゲラ笑うだけじゃなく、人とコミュニケートしてほしいのである。

1月21日

娘がポッドキャスト番組にどハマリしている理由は自分で聞いてみてわかったが、それでも小説や連ドラなどのフィクションを楽しまない人生というのはドライすぎるという思いに変わりはないので、一緒にご飯を食べるときはTVに付き合わせ、今はアニメ版「3月のライオン」を見せている。

2シーズン全部を見せるのは根気的に無理なので、レイにとってヒナちゃんたちの家族がどんなに大事な存在なのかというエピソードをまず見せ、そしてシーズン2のヒナちゃんいじめ問題の数週を見せている。このあたりは二階堂のエピソードも含め、今見ていても胸が締め付けられるほど良い。

1月22日

#スカーレット あの信楽のかけらに、あれほど長く語れる想いがあったのか。語る言葉を組み立てられずここまで抱えていたのだろうか。それほどのものならば色と質感だけではなく形も少し残っていて、画面越しに見てああわかる…と思えるものだったらよかったな。風合い…シブい…としかわからないw

#スカーレット 喜美子が何を作るのかまだわからない。彼女があのかけら以外のどんな焼き物を好むのかすらわからないんだけど、まず薪の窯を作るんだろう。俺も沖縄の陶芸の村で見ました、あの登り窯という美しいやつを。 pic.twitter.com/ACljxf0g8I



1月23日

奥様が旅先のオアフから写真を毎日送ってくれる。セルフィーはいつもスマホ操作に気を取られ、顔がフレームから外れがちで超カワイイ :-)

――オアフには宇治平等院があるんだ! 完コピ! そして背景の山! 素晴らしい。 pic.twitter.com/ak5UmVcpPF




短いながら充実した旅をしてくれておるようです。よかったよかった。マウイとビッグアイランドは何度も行ってるんですがオアフは初めてで、今回調べてこの平等院など見どころが豊富で、オアフ面白いとなってるそうです。

1月24日

娘に見せてる #3月のライオン 、昨夜は棋士と鳩の回。「これすごくない? あいつがハトだよハト!」と力説すると、「わかってるよ、見てるし日本語わかるし、人間は多面性があるってことでしょw」と呆れ顔で言われた。そうかごめん。しかし感動は声に出すべきなんだよ。 pic.twitter.com/TCxno87G9X


こういうことで気持ちを動かし、一緒にいる人と熱くシェアするような19歳になってくれたらと思うわけなんだけど、なかなかね。親がよかれと思うことはオートマチックに拒絶される。あとになればわかることも、その最中には分からない。I wish that I knew what I know now, when I was younger (Ooh La La - The Faces) youtu.be/LhjHBV20ZV4

わからないことの最中にいる君だから文学を読んでほしいのだが読まないので、だから「3月のライオン」を見せているのだ。本当に最高だよ #3月のライオン 。気に入ってくれたなら、シーズン1も改めてさかのぼって見せたい。

1月27日

#sumo (初場所、徳勝龍の優勝)正代は数年前ぐっと出てきた頃、白鵬に目をつけられボコボコにされたときから頑張れと思っていて、今場所の相撲が素晴らしかったのでますますヨシ…と思っていたのだが、今場所神がかって動きが良かった徳勝龍に一つ及ばなかった。

しかし貴景勝、朝乃山、正代らが競う未来の相撲は明るいなと思う。白鵬がいなくなっても相撲の未来は大丈夫というか、むしろ明るいなと感じる。白鵬はもちろん最強だが角界一のパワハラ上司でもあるので、彼の取り口が近年の大相撲の明るさと面白さと競技性を下げてしまっているのは否めないだろう。

1月29日

#スカーレット (穴窯続行で川原夫婦決裂)「ハチさんに足りへんのは信じる力や」というのは、あんまりな言葉だ。彼も自分を信じようと10年捧げたやんか。そのつらみを分かってくれてなかったのか。そうやっていくつもの季節を経た作家として八郎は、「あの火」を信じればうまくいくとは思えないのである。お金の問題やないよ。

#スカーレット だいたいこのドラマはわざとなのか、喜美子が作りたいイメージはあの信楽のかけらしか見せない。焼きに失敗した壺の形は凡庸だった。「これが彼女の思い通り焼けたら世界がひっくり返る」と信じる力が、八郎にはないのかもしれない。口が避けてもそれは言えず、出ていくのかもしれない。

今日のスカーレットで思い出したが2015年の女子ワールドカップ決勝、娘は「なでしこの勝利を見逃したら一生後悔する、お父さんに足りないのは信じる力や!」と貯金を全部降ろしてチケット買うと言って聞かなかった。俺はいくつもの季節を経たサッカーファンとして、いやいや待て…と止めたのだったw

1月30日

#スカーレット 「一人もええもんやな」。自分がほしかったのは自由だったのだ、解放されたかったのだと薪拾いの寒風の中で喜美子が自覚したらしい。しかし彼女を縛っていたのは八郎ではなく、常治や貧乏ですら多分なく、彼女自身だったのにね。武志と出かけたりチヤ子さんに会いにいくことすら、イメージできなかった自分。

1月31日

今日もレイン、レイン、レイン。雨水がもう地面にしみこまないので、庭に水たまりができている。家の雨排水ポンプが数分もおかずにフル稼働している。 pic.twitter.com/jxJHjyspqK


2月1日

まるでブレードランナーの都市のように絶え間なく降り続いていた雨が、朝やっと上がった。カナダの家には雨を一時ためるサンプという深い貯水穴があるのだが(砂や葉っぱがシティの雨下水に流れないよう水を落ち着かせる)、雨がやんでも地中にたまった水がまだここにザーザーと流れ込んでいる。 pic.twitter.com/X9cHRKMvV3


うちのあたりは川が近いので地中水位が高く、サンプとシティ雨下水の水位差が不足していて流れが悪いので、どの家もこの図のようにサンプからポンプで補助排水している。雨はやんでも各家からにょきっと突き出たホースが、間欠泉のごとく道へ水を吐き出している。

2月2日

金曜の長雨でBC州はどこもこんなやれやれという感じになり(新聞より)、うちの町でも小川が溢れて家屋浸水など、小規模な被害があちこちで出ていた。市境の大きな川があふれると町全体(というかフレイザーバレー全体)がヤバいわけだが、そこまではさすがに近づいたことがないけども。 pic.twitter.com/iXgRdGZRXu



長雨で市境の大河も水位上がってんのかなと、買い出しのついでに見に行く。1mくらい上がって浅瀬が消えてるが、土手まではまだ達してなくて一安心。…しかし空には雲が、まだまだ降るよーハハハーっとやる気満々な感じでモクモクしているなあ。 pic.twitter.com/OpY25bnLYF



しかしバンクーバーは恒例のウンザリ長雨がやむごとに、気温が上がってきてはいる。雨季のトンネル出口が見えてきたかな。 ◆