2018/02/16
【平昌オリンピック】オリンピックは楽しい②フィギュア男子
【フィギュアスケート】羽生結弦。あそこまで傾いても手をつかない、関取かという勝負根性と身体能力。中盤から脚にきてるのは明らかで、ぎりぎりでファイトしているのが伝わってくる。しかし前回よりも明確な勝利を追い求め、あきらめず、ゆるめず、戦い抜いての勝利。ほんとすごいわ、キング・ユズル。平伏するしかない。
限界キングの凱旋をいやはやと拝ませていただいたので、あとはショートがすばらしかったハビエルと宇野昌磨に無事表彰台の左右に収まっていただきたいと願い、その通りになっての大団円。ベテランのハビエルが銀ならもっとハッピーエンド感高かっただろうけれども、宇野昌磨もほんと只者ではない(笑)。
そしてカナダのベテラン、パトリック・チャンの現役最後の素晴らしかった。彼はジャンプの精度が落ちてもう一線級ではなかった。何度か手をつき、ステップオーバーもしていたが、しかし転ばなかった。団体戦では転んでいたので、転ばなかっただけでも感動するわけです。「ハレルヤ」に乗って美しく弧を描く、世界一と言われる滑走技術。
今のスケートは4回転をいろんな種類でたくさん決めないと点が伸びないらしい。逆にいえば4回転をたくさん決めれば、何度転んでもすごい点が出ちゃうのも見て取れた(ボーヤン選手が3~4回すってーんと転んでもパトリックより20点上だったので)。そういうジャンパーとパトリック・チャンの演技に、20点も30点もの差があるわけないだろう。点数なんか関係ないんだとほんと思った。心から思いました。
カナダ解説は、パトリック・チャンの演技に向かってお礼を言ってました。「この滑りには4回転の数なんて関係ありません。これは氷と彼とのリレーションシップそのものです。サンキュー、パトリック・チャン、forソーメニー・マジックモーメンツ」。◆
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