【いだてん】いやー、これはNHK「坂の上の雲」を超えてるんじゃないですかね。海外へ出ていく明治の日本人を描いた映像として。大森夫妻なんの役目だこれと視聴者が笑っていると、ストレスとカルチャーショックで四三の人種思想が変わっていくあたりとかすごくない? いつも赤子のようだった彼が。
ハルピンで四三が震えたロシア人の威圧と中国兵の鋭い敵意は、初めての外国カルチャーショックあるあるな上に、伝わってくる時代の緊張感がすごい。大森氏や三島のようなフランクに外国人と触れ合う「軽薄な」日本人への反感も、全留学生の身に覚えあるあるだろう。四三がここまで手帳に書き込んだわけではなく、クドカンの洞察なんだろうなあ。
旅のストレスで尖ってしまった四三の心を和らげてくれたのが、育ちのよさを感じる弥彦の同朋愛と天狗倶楽部魂だというのがいい。四三が天狗倶楽部に実は憧れてたのも、彼の英語が通じたのもいい。
そして優しさと明るさを見せた弥彦天狗が、スタジアムを見てこの表情だったのがまたよかった。「ここを走るのだね…」。東京のテングが世界を垣間見ての畏怖なのか。続く台詞の「…まあ…マラソンはすぐ出ってちゃうんだけどね」という軽さで、もうクドカン120点!
さらには! スヤさんも! 四三と絵葉書でつながってるんですよ今も! スゴイ! 見なよ四三、彼女のこのうれし顔。お姑さんも絵葉書に見入っていてくれて悪い人じゃなさそうだよかった。今日のリップシンクでたけしの落語にも初めて笑ったし、師範学校教室の大応援もいい。全部イイ! :-)◆
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