2014/03/18

日記「トワイライトプリンセス大団円」

「日本語ポップスのメリット」「ゼルダ喧嘩」「スカイウォードソード開始」「春の蜂」「いい娘だね」「スカイウォードソード不満」

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■14/03/04(火) □ 日本語ポップスのメリット
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 いかん、萌の iPod にイエローモンキー、Aiko 以降こっそり日本ポップロックを入れてなかったので、気がついたら彼女が米カポップに戻っておる。部屋から度し難い音楽が聞こえてくる。なんとかせねば。

 ――あ、Aiko はまだ歌ってるな。萌は声質が細いのだが、Aiko の歌は女の子なら細い声でも隅々まで使ってグイグイ歌える気持ち良さがあると思う。英語ソングのほうが彼女は当然歌詞を覚えやすいのだが、Jpop は太い声ディーバ優位の英語ポップスにはない特長を持っている。

 萌が荒井由実を聴いてくれたらいいといつも思うのだが、高音部のキンキンしたところがやはり苦手らしい。それに「町で見かけた時、何も言えなかった」みたいな翳りあるメンタリティは、カナダの明るき少女たちにはないんだよな。日本でもあの時代と少女マンガを知らない世代にはピンと来ないかもしれないし。

70年代の翳りを知らぬ人がユーミンをやると、やっぱり明るく楽しくふんわり幸せになってしまう→【英訳 Jpop の落とし穴 (ひこうき雲/GILLE)】


 ちなみにサザンオールスターズは萌には「この人の歌は全部同じメロディに聞こえる」のだそうだ。ええっと驚愕したが、それはつまり「桑田節」的な節回しを耳が強くキャッチしてるのだろう。でそれが意外にもそんなによくはないらしい。あの品質が外国耳に届かないのはまことに不思議。

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■14/03/05(水) □ ゼルダ喧嘩
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 【ゼルダ・トワイライトプリンセス】ついにハイラル城の最上階に達し、最後の敵に負け一家悄然中。

「何やってるのよ A ボタンよ!」
「やってるよ!」
「やってないじゃない!」
「やってるよ! タイミングが難しいんだよ! そんなに言うなら自分でやれよ!」

 ――と大人げないケンカも発生中。とほほ。

 ゼルダ(というかアクションゲーム全般)で起きる夫婦ゲンカは、車の運転中ケンカとまったく同じ構造だな。プレイヤー=ドライバーは全知全能を使い目前のことに対処してるわけで、横からああせよこうせよと口を出されたり、必要なナビ情報がないとメーターが振り切れてしまう。

 たとえば高速道路の分岐が突然やってきて――どこの国でも道路標識は絶対初見ではわからないように書かれている――、

「どっちだどっちだ」
「知らないわよ!」
「GPS を見ろ!」
「操作法を知らないのよ!」
「あー! 違うこの道じゃない!(ガックシ)」

―――ということがアクションゲーム/旅行の修羅場では毎度起こる。

 だけど謎が解けたり戦闘がうまくいった時には、1人よりも2人3人のほうがずっと楽しいのだよね。それも旅行ドライブと同じなんである。そんなわけでケンカが収まり「トワイライトプリンセス」を見事フィニッシュした暁には(待っておれ最後の敵よ)、次作「スカイウォードソード」も買ってくる。

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■14/03/08(土) □ トワイライトプリンセス大団円
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 こないだボス戦中にケンカしたので、せっかく週末なのに誰もトワイライトプリンセスをフィニッシュする気になれず、Wii が起動されない土曜日。最後の敵にやられたのでずっと前の城に強制的に戻されてると思われ(ゼルダシリーズはそれが大きな欠点)、その徒労感もあって起動する気がしない。

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【ゼルダ・トワイライトプリンセス】夕方ついに再チャレンジ。町々を巡り薬を3つフルに購入してからボス敵に向かう。―――か、勝った。長い戦いであった。【日記 12/02/20(月) こういうゼルダだったらよかった】からなのでちょうど2年だ。

そしてエンディングロール。そうかタイトルはそういう意味だったのかと感動してつぶやくと、「そんなの(セリフで)そう言ってたじゃん!」と妻子に突っ込まれる。いやたしかに。だけど終わってみて改めて、タイトルの意味がわかったのだよ。そう思ってみると、支離滅裂に思えた物語にもある程度の輪郭が見えて感動する。ミドナはかわいいヤツだった。名残惜しいよ。ゼルダ姫がえらい存在感薄かったよ。

 平和になった世界を歩きたいと萌がすぐにゲームを再起動する。Mもせっかく頑張ったんだからトワイライトゾーンがどうなったのか(空が晴れたのか)見てみたいわねという。だけどドラクエと違って、データをロードしてもボス戦前に戻っちゃうんだよね。残念。村々の様子はエンディングで軽く見れたけど。もっと自由に歩いてみたかった。

 というわけで、最初から最後まで不満は多々あったが、最終的に一家3人で謎解きに心から没頭できた傑作ゲームであった。★★★★★ ★★★(8)。これの次作(というか Wii でやれる残るただ1つ)のゼルダ「スカイウォードソード」は、絵がトワプリよりもさらに雑で好みではないのだが、レビューを見るとゲームとしては絶賛されている。ゲーマーではない妻が買ってこい買ってこいと言っているのだから、やってみねばなるまい。

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■14/03/09(日) □ スカイウォードソード開始
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このギザギザ絵は Playstation 1 レベル?
【ゼルダ・スカイウォードソード】を買ってきた。晩飯後起動すると、家族全員アレレと感じる。「なんかレトロ? これ古いゲームなんじゃないのお父さん」「いやトワイライトプリンセスの次のゲームなんだが…絵がギザギザだね」「なんか色もへんね」「うーむ……」という感じ。キャラも風景もトワプリよりクオリティが落ちており、少しも目に心地よくない。初代 Playstation、つまり10年以上前のグラフィックレベルという感じで、さらに絵のうまさで PS の FF9 にも負けている。Wii でも Wii スポーツリゾートのほうがまだ目に心地いい。

 操作性もおかしい。リモートプラスで剣が正確にコントロールできるのはいいが、左右を見たいとき右手の向き(ジャイロ)で方向を操作するというのはいくらなんでも反直観的すぎ不正確すぎる。オプションで従来の操作法にできないか探したがゲームオプション自体がない。画面サイズも英語版は 16:9 から変えられなくなっており、字幕が小さくて普段座る位置からではまったく読めない。起動して15分、前よりもいいところがひとつもない。これはエライものを買ってしまったという感じ。高かったのに。

 まあともあれ操作に慣れようとあれこれやっているとゼルダと会う。ゼルダもトワプリとはえらい違い(あれはあれでクールビューティ過ぎて存在感薄かったが)、ディズニーぶりっこアニメだなこりゃと思っていると、彼女があれこれと細かく顔芸し、キュートな演技のコントが始まった。おー。そういうキャラたちのお芝居で物語が進むのか。それはいいではないか。

 なるほどわかってきたぞ。静止画はちょっとあまりにも粗くてセンスが悪く期待ハズレも甚だしいが(そこはよく調べなかったので責任を感じている)、ゼルダが演技を始めリンクが謎解きアクションを開始すると絵の粗雑さが気にならず楽しめる。つまりこれはいつも通りの冒険を楽しみながら、ゼルダでアニメを遊ぶゲームだと見た。やっと楽しめそうな気がしてきた。

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■14/03/11(火) □ 春の蜂
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BCに春がきて蜂がきた。絞りを開放で取ったらシャッタースピードが上がり、ハチの飛翔をピタリと止めてくれた。気持ちイイ :-)。

 写真はすべてSIGMA 19mm。2枚目の森の枝を撮ってきたのは俺より写真がずっと上手なムスメで、きれいな光をとらえている。

 最近背景のボケの質などというところも気になるようになってきて、1枚目の背景の芝は二線ボケであまりきれいじゃないが、2枚目3枚目はふわっとボケていていいなと感じる。このへんは撮ってる時 はわからないし、レンズの持ち味だからコントロールはできないが、SIGMA は安い割にいいボケなんじゃないかな。

 標準レンズ MZ がときどきシャープさが落ちるのが光学的には解消できないので(明るいと万全だが暗いときと緑を撮った時に解像が弱まる)、MZ を使うときはカメラ側でシャープネスを+1にしている。単焦点 SIGMA をつけてこれで撮るとシャープすぎて木肌や布が不自然になるので、設定を使い分けなければならない。まあモード設定が4つあるので、

MZ昼間        ノイズリダクションOFF、Sharpness+1
SIGMA昼間    ノイズリダクションOFF
MZ夜間        ノイズリダクション低、Sharpness+1
SIGMA夜間    ノイズリダクション低

 こんな感じで使いわけよう。


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■14/03/12(水) □ いい娘だね
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見たことのない美しいクルマがパーキングに入ってきた。わう。古いボルボだ。おじさんに声をかけ写真を撮らせてもらう。プレートに「かわいい 68 年式スウェーデンっ子」って書いてある。素敵ですなあ。初代日産フェアレディもこないだ見かけたな。

 どこから見ても美しいボルボ 68 ちゃんなのだが、どこから撮れば美しい写真となるかはまた別問題で、それが俺にはわからない。さあ困ったと車の周りをぐるぐる歩きいろんな角度で撮る。これと思った角度のやつは後ろがわずかに切れていた。修行は続く。



 帰宅したらすぐ弁当箱を出せ、さもないと洗ってやらんぞと数年間萌に言い続けそれでも彼女は忘れ続けていたのだが、「もう怒った。これからは忘れたら罰金1ドル」と決めたらたちまち一切忘れなくなった。俺の叱責と言いつけを彼女がこれまでいかにテキトーに聞き流してたか、冗談抜きで驚いた。怒っているわけではなく驚いた。

 こないだ学校の作文で「母は権威的で怖く、父は甘やかし型」と事実とは異なることを萌が書いたのでなんだそりゃと思ったのだが(実際は俺が細かいことをガミガミ言い、お母さんは重大案件以外は全部スルーしてラブラブする)、「お父さんが怒っても怖くないけどユーが怒ると怖いから」とお母さんに解説したんだそうだ。

 弁当箱とこの作文解説を考え合わせると、彼女は実際俺の怒りをまったくまともに取り合っていないという事実が判明する。なぜだ(笑)。そんなことはうれしくない。素直に叱責を取り入れ笑ってほしい。それではここで一曲聞いてください。ジャックスで「いい娘だね」

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■14/03/13(木) □ スカイウォードソード不満
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 うちの奥さんは長いこと論文を書いてるのだが、行き詰まっているらしく「もうダメぽ…」と弱気になってるので今日本の科学界で起きてることを教えてやると、「――あたしは! コピペはしていない!(キラキラキラン)」とすごく明るい表情になりバババと執筆再開しました。よかったよかった :-)。

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この透明マネキンが長い旅の相棒なのかよと
アタマが痛い
【ゼルダ・スカイウォードソード】ちょっとあのですね任天堂の人よ。セリフの量多すぎ。メッセージの画面送りだけで腕の腱が痛くなる。誰に話しかけても延々と冗長な長セリフが出てくる上に、普通のゲームと違い文字送りを一切早送りできない。トワプリは字が大きくメッセージが簡潔で表示速度も速いし早送りもできる。スカイ~はその全部が×な上にセリフ量が倍以上あり、ゲームテンポがものすごく悪い。この大量のセリフテキストのせいで、できるだけ人に話しかけたくないという情けない RPG になっている

 前作のミドナと同様相棒となるキャラが出てきたのだが、なんの魅力もないスーファミ時代のロボットみたいなこいつが

この地に伝わる伝説はいいます/
この剣を持つものは神の名において選ばれし者/
選ばれし者は重荷を負う/
大地に降り立ち影を取り除き/
地に光を取り戻すことを/
それが彼の運命なり。みことのり……/

 みたいなポエムを延々と語る。要は「あなたは選ばれたので下界にゼルダを助けに行ってください」くらいの内容なのだ。だったらそういってくれれば了解と言って話は終わりサクサク冒険は進むのに、なんなんだこの要領の得なさは。シナリオライターは文学青年崩れか。これに加え手がかりが出てくるとびよんと出てきて「これはこういう意味ですね」とネタバレをする。行くべきではない場所へ行こうとするとびよんと出てきて「まだ行くな」という。謎を解く楽しみもこいつのせいで薄くなっている。ビコンビコンと(メッセージがあります)とうるさく鳴るが、無視して聞かずに進めている。

 線が粗く境界がはっきりしない絵柄とモーションプラスの操作性には慣れることができるだろうと思うが、このセリフの馬鹿ばかしさとクリック多発による右手腱鞘へのダメージは軽減しようがなく、慣れることはできない。これがうちでは非常に評判悪いです、ゼルダ・スカイウォードソード。このゲームは売れなかったんだろうなあ。なんで劣化したのかな任天堂。その後の業績悪化となにか関係あるの? 人材が流出してこんなにインターフェイス面での質が落ちてしまったのかな。まさかとは思うがそれくらい人が使うものとしてデキが悪いゲームだ。

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