2007/12/06

日記「FM 2006 日本選手アジリティ幻想」

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■07/11/29(木) □ Football Manager 2006 再燃
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 Football Manager 2006 熱が半年振りくらいに勃発した。チームは前回も使ったバーレーン代表選手のデータを標準エディタで大雑把に書き換えた日本代表と、中田を入れたパレルモで、日本の強みであるセンターMFを3枚使える 3-2-3-2 システムの構築に没頭する。FM 2006 はめんどくさいのでいったん飽きるとこうして間がえらい空いてしまうが、やはりむちゃくちゃに面白いゲームである。自軍のシュートが入るたびに、力一杯ガッツポーズをしてしまう。

 【WC予選プレイオフ】コスタリカが相手となる。初戦のホームは相手に退場が出たこともありボールを支配しまくったのだが、まったくシュートが打てずスコアレスドロー。FWのシュートがほとんどゼロだというのが、相手ゴールに近づくほど威力が弱まるという日本の現状を表している。パスもトラップもやはりセリエAの選手に比べると全然不正確で、シュートに持っていけなかった。稲本中田といった欧州クラスでもこれといった仕事ができず、どうしたらいいのか。アウェイでは予想通り負け。やり直そう。

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   高原 大久保
  憲剛 稲本 中田
中田コ       加地
   Tulio 中沢 坪井
     楢崎

 大久保を走らせ裏を狙うチーム戦術 (Use Target Man & Run Onto Ball) で攻撃力が発揮でき、コスタリカから点が取れるようになる。しかし守備が弱い。2回やって2回とも最後の最後に追いつかれ逆転負けしてしまった。なぜだ。とにかく予選だけは突破させねばつまらんのでやり直し。コスタリカにも簡単には勝てない、これが日本の実力なのだ。

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 再々挑戦のアウェイコスタリカ戦。今回はACL制覇のご褒美にトゥリオや鈴木啓太をインターナショナルレベル (能力 135) に調整する。そして俊足FWに裏を狙わせるのだ。

   玉田 大久保
   稲本  中田
駒野   啓太   加地
  岩政 Tulio 中沢
     川口

 ―――おおおおし、玉田から啓太で先制! 変更が効いた。そのまま一進一退で60分、ここで走りに走ったFW(→高原・田中達也)と駒野を替える。頼む。稲本がすごいアグレッシブさでガツガツ敵を追い、相手の攻めを潰している。素晴らしい。

 そして達也が抜けて折り返し高原が決める。やっ・た。しかし混戦から1点返される。逃げ切れ! 高原から中田! 決めた~~~! ようやくWC出場。アジア予選内で決めてしまわないと、日本がWCに出るのって本当はこんなに大変なのだということです。

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■07/11/30(金) □ FM 2006 ワールドカップ再挑戦
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 明日LSのバースデイパーティなので、萌とプレゼントを探しに行く。前から萌を連れて行きたかった大きなペットショップに行き、猫ハウスを買ってあげた。これは実用品かつ楽しいので喜ばれるだろう。

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 FM 2006:WC本番、バーレーン日本はWCでエクアドルにドロー、イングランドに粉砕された。やっぱFMで日本代表をやっても、オフシーズンに選手を買えるわけじゃないのでやれることは限られてつまらないなと思う。

 と思ったが3戦目にしてフォーメーションが噛み合い―――そうとしか思えない素晴らしいパス回しでアイルランドを 5-0 で粉砕。すごい。1人1人はアイルランドよりも絶対に能力は低いのだが、華麗なパス回しに中村憲剛、中田、大久保のアイデアが炸裂して、日本代表史に残る名マッチであった。うれしくてリプレイを保存してしまった。

 しかしノックアウト初戦は運悪くブラジル、まあ仕方がない。ほんとの06年同様ブラジルが不調で、互角のパス回しでけっこういい勝負になったが、ロナルディーニョの1発に沈み夏が終わる。が、満足なり。今回も前回に続き、充実のWCを楽しめたのであった。

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■07/12/01(土) □ J最終戦
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 初雪になった。萌とMは歩いてクリスマスキャンディを買いに行く。

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 昨夜放送があったJの最終戦を朝から見る。横浜FCは記録的弱さだったらしいのだが、浦和のほうがあまりにも動きが鈍くて、横浜のやりたい放題になっている。これは面白い。カズとカタタウという選手がいい―――と思っているとカズが阿部を見事に突破し完璧なグラウンダークロスからMFがゴール! 素晴らしい。カズは30半ば以降も何年かに一度現役代表ストッパーを完璧にかわして素晴らしいシュートを決めるのだが(井原と坪井がやられたのをニュースで見た記憶がある)、これもそのひとつといえる。あれだけスピードが落ちても現役代表バリバリの選手をタイミングで抜けるのだから、才能というものは恐ろしい。しかし阿部はいつも粘り強さをほめられるが、ああしてスコーンと抜かれ追いかける力も残ってないのだから、いかに状態が悪いかということである。

 浦和がこれほど悪いのは、声を出すトゥリオがいないせいもあるのだろう。一流のDFならば、カズ・カタタウ・三浦アツのキープなど眺めていないでつぶしに行きリズムを与えないわけだが、坪井らは抜かれることを警戒し間を保って見ているので、横浜はきれいにつなぎ最高のサッカーをできている。それを修正しないオジェックも、やはり力のある監督ではないと思う。

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 後半、怪我をしている達也を入れ3トップでペースを変えようとする浦和。しかしこれが続かず、老練な横浜のボール回しにまたペースが落ちる。横浜はこれほどいい戦いができるのに、最近20試合勝ちなしとはどういうシーズンだったのだろうか。2点取らないと浦和はリーグを失うわけで、ここでペースを上げられないのではもう駄目だという気配濃厚。疲労がどれほどたまりパフォーマンスと成績が落ちてもメンバーを変えなかった、オジェックのマネージメントが拙かったということだろう。

 残り5分、鹿島の優勝と見たTVはカメラを切り替えてしまった。鹿島の優勝は何年ぶりだろう。6年ぶりだって。黄金期以来だなあ。ヤナギがシュートをはずした(笑)。こちらは試合終了、浦和の試合はまだ終わっていないが鹿島の監督が歓喜のポーズを見せ、スタジアムがその監督の姿を見て揺れる。

 試合終了。この2試合を見れば浦和失速・鹿島優勝は妥当な結果なのだが、浦和は1週後に世界クラブ選手権に出なければならないわけで、こんな状態で一世一代の舞台に向かうのかと気の毒を感じざるを得ない。このままでは準々決勝でアジア・オセアニア勢に負け、ミランと戦えないという目が濃厚だと思う。

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 LSのバースデイボーリングパーティは期待通り楽しかった。萌のクラスメイトで仲がいいBRがたまたまLSのご近所として呼ばれており、他に知ってる子のいない萌は大ハッピーであった。

 カナダのボーリング場には初めて行ったが、ソフトボール並みに小さなボールに加えガターを防ぐレールも備えられており、子供でも楽しいようにうまくデザインされていて最高だった。このカナダ式を見てしまうと、米日のボーリングは競技スポーツであって、子供がやるものではないと思う。

 ただカナダ式はピンが5本しかなくて間隔が広いので、子供のパワーではピンに当たってもほとんど他のピンを巻き込むことはなく、爽快感に欠けるのが残念。このおかげで上手な子とそうでない子の差もつきにくいわけだが。

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■07/12/02(日) □ Falken 【深雪】テスト
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雪が続き 10cm 以上に達したので、買い物に行くMとBRを乗せテスト走行へ。昨日の浅雪感触から自信があったのだが、なんと家の前でほとんどスタック寸前の状態になってしまった。フロントが空転してぜんぜん前に進まない。あちゃー、やっぱレガシィとはこれほど違うのか、これは駄目かもと思いつつ交通があり路面がすけて見えるメインロードに入ると、ここではグリップは万全になる。普通に走ってまったくスリップを感じず、ブレーキもマージンを見込めば十分に働く。雪上ブレーキングは軽い分レガシィよりも早く速度が落ちて助かる。

 スーパーのパーキングで振り回してみても滑らず、帰路もまったく問題なし。しかし残雪が深いうちのあたりに帰るとまたヨレヨレになってしまった。Mたちを降ろしてから少しテストすると、新雪部分はまるで駄目で、だが前に車が通り道にワダチができてさえいれば、たとえ路面が見えない状態でもガチっとグリップする。わざと速めにターンしてもまったく滑らない。どうやらこれは、Falken Ziex ZE-912 は深雪にかなり弱いのだと結論せざるを得ない。深雪では溝が排雪できないのだ。雪が圧迫されてトレッドに雪が入り込みにくい状態であれば、しっかりと雪をグリップできるということだろう。

 レガシィ+Kumho 実用タイヤでは 30 度の深雪急坂を登っていけたわけで、対雪性能は比較にならないほど落ちてしまったが、まあこれはAWDからFFになったのだから仕方がない。こんな雪は年に数度しかないので、こういうときは大人しく家にいるのが一番ということでしょう(汗)。

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■07/12/04(火) □ ナカタについて考えてしまう
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 FM 2006:パレルモ中田の動きを目で追っていて、これだけ能力が高いのになぜ FM 2006 ではちっともいい仕事をしないか分かった。ボールを持った敵への詰めが遅くてボールを奪えず、逆にボールを持つとすぐに相手に詰められ、横パスを出してプレイが終わってしまうのだ。実際の中田の晩年のプレイと同じである。アジリティが不足しているのだ。

 黄金期は無敵のアジリティとフィジカルで、ボールを持てばガンガン持ち上がり敵を抑えつけてキラーパスを送っていたのだが、20代後半横パス縦ポンばっかりの選手になってしまったのは、やはりアジリティが落ちたのが最大の原因だとこれではっきりと分かった。一流リーグで攻撃的選手として仕事をするには、どうしてもアジリティ(あるいはジダンのように敵から間を取る絶妙の技術と足の長さ)が必要なのであり、中田が晩年チームでも代表でもあれほど決定的仕事ができなくなったのは、落ちたスピードのせいだったのだ。

 やはり怪我の影響なんだろうか。しかしパルマ時代の途中まではアドリアーノらと同等の力を見せていたわけで、その後ガクっと落ちた因果関係がはっきりせんのだよな。力の衰えと共に筋肉をつけすぎたのもあると思うが。カズも同じだったように。

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 あ、「中田 衰え 原因」google でこんな記事があった。
鈴木良平・ドイツサッカー協会S級コーチ「彼がヨーロッパで活躍できた最大の理由。それは競り合いでも負けないフィジカル(肉体)面を鍛え上げたことでしょう。だが、中田にとって誤算だったのは、通常は28~29歳頃に始まるフィジカル面の衰えが、20代半ばから早くも始まってしまったこと。・・・その原因は、スナック菓子が大好きで野菜は一切食べないという彼の偏った食生活にあると、私は見ています。」

 う~ん。しかし中田自身やチームドクターだってサプリメント摂取など野菜不足には死ぬほど気遣っていたろうから、実はどうなのか分からない。

 中田について検索を続けると、いろいろ出てくる。
アンチェロッティ「あれだけのスピードとテクニックを持った選手はそうはいない。(ミランに取るとしたら)まずはナカタを獲得して、それから、ナカタが最も活きる使い方を考えるだろうね。」
ザッケローニ「これまでにも何度か口にしているが、ナカタは世界でも有数のプレーヤーだと思っているよ。ナカタはテクニックとパワーを兼ね備えたプレーヤーで、しかも運動量も豊富。これだけの資質を兼ね備えた MF は、世界広しといえども、数えるほどしかいないよ」

 と、パルマ時代まではネドベド級の評価を受けていたのだと分かる。しかもネドベドがバロンドールを取ったのは晩年だが、ナカタはこのときまだ22~23歳だったのだからなあ。まさかこのあとほんの数年で衰えるとは、誰一人として予測していなかったのである。実に全く惜しい選手であった。

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 ともあれ、ためしに中田のアジリティを現在の13くらいから絶頂期をイメージして18にしてみたら、黄金期が即座に甦り、インターセプトからキラーパス出しまくりの素晴らしいプレイでMOMとなってしまった。CM4までは中田がいつもこういう活躍をしてたのだが、FM 2006 では初めてだ。つまり守備組織が格段に向上した FM 2006 では、アジリティがキモだったのである。小野も中村も FM 2006 ではパッとしないが、おそらくアジリティを上げてやれば活躍するのだろう。そういえば FM 2006 ワールドカップでは、能力的には彼らよりも低い加地と駒野がバリバリに活蹟したもんな。能力が低い日本代表がアイルランドを粉砕できたのも、個々の選手のアジリティが平均以上だったからなのだろう。これは Football Manager 上の大発見であった。

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■07/12/05(水) □ FM 2006 日本選手アジリティ幻想
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 FM 2006:中田の力を引き出す方法は分かったのだが、2006 年の時点で全盛期に近い能力を設定した中田を活躍させても、現実には起こりえなかったことでちょっと空しくなってきてしまった。Football Manager 中田幻想を捨てよう。そして、今日本で俺が一番買う大久保(ドリブル・アジリティ・脚力とも 17、設定能力値 140)を取って、スピードがあれば世界で通用するという、日本選手アジリティ幻想を新たに追及するのだ。

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 FM 2006:トレビソという弱小チームで7ゴール4アシストとそこそこの活躍をしていた大久保を獲得し、パレルモ2シーズンめに突入。中田は現時点の力相応に英下位のポーツマスに3億で買われていった。あちらで頑張ってくれ。

 最初は大久保を中田のいたAMFのポジションに入れたのだが、開幕戦のユーベ戦でボールを支配されまくる。大久保自身はよくやっているが、やっぱ相手を追い回すという持ち味はないので、奴を入れると中盤の支配率が下がってしまう。完敗。

 続くインテル戦の前に大物守備的MFマスケラーノを取得し、大久保はサブFWとして使うことにする。素晴らしい先制ゴールを奪ったアルゼンチンのラベッツィに代え、裏に飛び出すという持ち味がそっくりの大久保を後半から使うと、やはり大久保はFWとしては通常以上によく動くので、常に裏を狙い相手DFを追いいい仕事をする。

 ボールを持てば相手のスペースをドリブルして上がっていけるのが強い。ドリブルで上がってこられるとDFはマークを放してケアしにいかねばならないので、FWにスルーパスを送るスペースができるのだ。現実の日本代表にはこういう勝負プレーがないから、つまらんし爽快な点が入らんのである。中田も全盛期はこういうプレーこそが素晴らしかったのだが、脚力が落ちた晩年は自分でボールを持ち上がることはまったくできなかったからなー。

 この大久保の動きに満足していると、シュートのリバウンドを拾いマキンワにスルーを通して見事なカウンターゴールを演出してくれた。最高の 1.5 列目FWである。いいぞ大久保\(^o^)/。

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