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■07/11/21(水) □ 約束組手
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昨日新ドライブが届き、今日ちょうど仕事が入ったところで全データの移動が終了。俺PC史上最も静かになった。きちんと整理したのでスペースも大量にあり快適である。今回のハードドライブクラッシュでなくしたものは、結局ゼロであった。バックアップさまさまである。
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カラテ:今日は初めて萌とLSが、「約束組手」というものをやった。皆が覚えた「型」に対する攻撃側の動きをつけるというあれで(オレンジベルトの試験のときに見た)、今までにない新しい動きなので萌はもううれしくて、畳中を跳ね回りながらLSを攻撃していたのであった。2人の子供が踊り舞い、これは社交ダンスとしかいいようのない楽しさ。2人がこれを上手にできるようになったら、絶対にビデオに撮りたいのである :-)。
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■07/11/23(金) □ ヌシの棲む領事館
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日本の証明書に署名拇印を押す必要があり、バンクーバーの領事館へ。ここに来たのは萌の誕生届けを出したとき以来だが、なんとその前の婚姻届けを出したときに面接を受けたオジ様がいまだに親玉をやっていて驚いた。あれから 12 年である。ああいう在外役所ってどんどん人の入れ替えがあるのかと思ったが、ヌシのように棲みつくお方もいるらしい。
ちょっとヒヤッとしたが―――いや別に昔あのオジ様に意地悪をされたわけではないのだが、あまりにも官僚っぽい人なので彼は人を緊張させるのだ―――、何事もなく無事終了。ふう。
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■07/11/24(土) □ Jリーグの空気
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M萌とクリスマスショッピングであちこちを走る。夕方録画した浦和・鹿島を見ると、最近もうぜんぜん評判を聞かない鹿島が非常にいいチームで驚いた。どの選手もボールを持った瞬間に何をすればいいのか分かっており、迷いがないのが気持ちいい。この鹿島の監督をオシムの後任にという声もなるほどと思う。そして小笠原と本山がまるっきり健在なのがうれしかった。どちらもJの一流MFという風格を漂わせ、他を圧倒しておりいい感じなのである。TV Japan はこの秋Jリーグをこれで3試合もやってくれたわけだが、柏も清水も鹿島もいいチームで浦和・ガンバを苦しめて、面白いリーグをやっているよな。
Web でスポーツ新聞を読んでもこうしたJリーグの空気はまるで分からない。「スターシステム」に支配された日本のスポーツ新聞には、代表と浦和のACLのことしか書いてないのである。それも誰が点を取り勝ったといった、子供の日記みたいなことしか書いておらず、面白かった試合の興奮を伝える記事になっていない。J3氏によれば、Jリーグは実は欧州4大リーグに次ぐ世界第6位の動員人数を誇るリーグなのだそうだが、日本のメディアはまことにその盛り上がりという資産を無駄にしているといわざるを得ない。昔のような名のある外国人スターはいなくとも、柏のフランサなんか全盛時の中田並みのプレーを(たまにかもしれんが)しているのだから、そのすごさをきちんと報道すればよいではないか。日本人スターの記事でしか売れないというならば、それは書き手に力がないということなのである。
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オシム監督が続投不可能そうなことについては、この先どこまで上を目指せただろうかという長い物語の結末が見れないのが残念だが、俺が見た物語の序章と序盤の山は特に面白いものではなかったので(1年目の3~4試合とアジアカップの負けた2試合とカメルーン戦)、こういう事情でスタートオーバーになるのならそれは仕方ないなと思う。トルシエが2年目の紛糾で更迭されていたとしても、おそらく同じような感覚を抱いたことだろう。トルシエがその後の波乱万丈のストーリーで、いいも悪いも含めなんともいえぬ味わいを残していったように、オシムも健在ならあと2年半トレメンダスな物語を味あわせてくれただろうけれど。
オシム監督は選手を固定化し、FWと若手以外は未知の選手をまるで試さないことが不満だったのだが、これでまた違った代表メンバーが見られるだろうという期待感はある。たとえば本山など、トルシエ時代に力を発揮していながらジーコ以降はなぜか一度も呼ばれなかった選手なんてのがたくさんいるわけで、そういう選手を見てみたい。
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■07/11/25(日) □ ボンサイを楽しむ
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Mのバースデープレゼントを探しに、萌とプラントショップへ行く。全館ものすごいクリスマスデコレーションで、萌は大喜びである。プレゼントには前々から探していた盆栽をゲット。かなりかわいい上に、萌が張り切って小石をきれいに敷き詰め、完璧なミニチュア日本庭園となった。グレイト。ただ盆栽の世話なんて誰もしたことがないので、すぐに枯れてしまわないことを祈ります。
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日本代表の後任監督が岡田監督になってしまうらしい。なんだそれはと、ジーコ・オシム就任に続く日本協会のずっこけ人事である。前の代表時代は持ち前の勝負強さだけを求められ、また時間的にそれしかできることはなくしっかりやったわけだが、横浜時代は堅いサッカーに久保のドカンで勝っていたわけで、それより質の高いサッカーを目指したらとたんに崩れ、以来長年現場を離れている人なのだ。
組織は作れ勝負強い人なのでジーコ時代よりは成績が上がって当たり前だろうが、そういう手持ちの駒を相手に合わせ対処療法で世界と戦っていくというというのは、10年前への回帰ではないか。俺はサウジよりも明らかに下手な日本の選手を、うまく気持ちよくする方向へ導いてくれる(かもしれない)、育成型の監督を見たいのだが。
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■07/11/27(火) □ 我の強さ養成コース
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萌を学校に送っていき、先生が出てくるまで待つ。こうして観察していると、萌のような表情をした子というのはあまりいないなと思う。大体が寒さと待たされていることで、早くしてよという強い表情をしている。カナダの子供たちは表情が大人びていて、自分の快不快が豊かに態度に表れる。微笑みを浮かべ他の子たちを眺めている萌とは、ちょっと物腰が違う。
萌はどうも引っ込み思案で、新しいクラスで親しい友だちができず俺を心配させているのだが(これは2年3年合同ゆえクラスに年上が多いという不運のせいもあると思うが)、こういう意思がはっきりした子たちは新たな環境で友だちを作ることも苦にしないだろうと思う。やっぱ俺たちは萌のやさしさを育みすぎており、彼女は我の強さがなさすぎるのではないだろうかとまた考えてしまう。萌のこの聖母のような性格は大人になれば誰からも好かれるだろうが、子供のうちはもっとわがままでなければ気の毒だ。
しかし我を強くするといっても、どうしたらよいものやら。とりあえずは萌が俺の顔色を気にしないよう、気をつけていこう。萌は俺たちを喜ばせようといつも張り切っており、カナダキッズ的きつさを見せると俺が喜ばないので、その影響を受けているのだ。
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午後迎えに行くと、萌はパーキングで昨日も話をしていた2人の子に大きな声でさよならを告げていた。車の中で萌は、「どんどん新しい友達ができてきてる」と弾んだ声で言う。そうか、あの子とは昨日も遊んでたもんね、学校の後で遊べないか今度相談してみるといいよ。
家に帰り、お父さんはもう萌が何をやっても怒らないよ。好きにしていいよと遊ばせてやった。するとこれが逆効果で、なにかをするたびに俺が本当に気分を害さないかどうか始終顔色を伺っている。失敗、これはやめましょう(汗)。
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