■07/11/06(火) □「ちりとてちん」
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学校からLSを連れ帰り遊ぶ。家についても話に夢中になって萌たちは車から降りないので、じゃそこで遊びなさいとシートを倒してキャンピングカーにしてやった。萌とLSはトイレで2階に上がってはおもちゃを持って降りていき、1時間半も楽しげに遊んでいた。
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NHK の「ちりとてちん」というのが非常に面白く、序盤の総集篇が早くもあったので萌にも見せてやった。萌にもあの主人公の演技は大うけであった。面白いよなあこの子。あの子の福井言葉(若狭弁?)が実にイイので地元出身の素人なのかと思ったら、wiki で東京の有名な役者と知り驚いた。あの間と表情が本当に面白い。番組が終わると、萌が「なんとかやで」と関西弁を喋り始めた。カナダ育ちでも、関西弁が標準語と違うというのはやっぱ分かるんだなあと感心した。
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■07/11/08(木) □ Falken Ziex ZE-912 に交換
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ついに1月以上探し求めた理想のタイヤ、Falken Ziex ZE-912 を買いにショップへ。言葉が通じないチャイニーズのおじさんに苦労してタイヤローテーションの説明をし、交換が終わり道に出ると、予想通りガラっとハンドリングが変わった。縦のユサユサがやや減少し、ワダチに敏感になり、ステアがしっとりと重くなった。ワダチに敏感なのは困るが、重くなったのは軽自動車からスポーツカー方面に少々移行したようで気持ちいい。パーキングで見ると溝の幅がすごく広いタイヤで、なるほどこれなら雨雪に強いわけだと分かる。非常にかっこいい。
萌をピックアップして Lougheed を走ると、乗り心地は3割くらいよくなってる感じ。狭いレーンをキープするのが前よりもラクで、レーンチェンジでちょっとステアを切ると抵抗を感じ、ステアが重くなったというよりも直進時と切ってるときのメリハリが強くなったようだ。さきほど感じたワダチ敏感性はタイヤの横剛性が高く、横のたわみがない分フィードバックが強く出てワダチを強く感じるのかもしれない(前にレガシィでも堅いタイヤをはいてるときにこれがあった)。全体に非常にいい感触である。あさってのロングランが楽しみ。
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■07/11/10(土) □ Harrison Hot Springs 2007
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11:27 よし、荷造りは終了。なんときれいに晴れた。珍しい晴れの秋景色をゆっくり楽しみながら走ろう。
―――う、しかしエリオの荷室がきちきちだ。レガシィより荷室が 40cm 短いわけで、でかいクーラーとスーツケースを入れるとハッチを閉めるのがやっとである。しかしあちこち収め方を工夫して無事4人分の大荷物を詰め込み、後方視界を5割保ったまま収まった。ほんと車はハッチバックに限る。
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3時ハリソン着。晩秋のフレイジャーバレーの景色を眺めながら、のんびりと走ってきた。BCで秋晴れの旅行なんて滅多にない幸運である。フレイジャーバレーはハイウェイ側から見ても長野に似て美しいが、反対側から川を望むととてつもなく美しい。BCで一番美しい景色はここなのではないかといつも思う。萌にカメラを渡して窓から景色を撮ってもらえばよかったなと後から気がついた。
エリオ&ニュータイヤは絶好調。文句ない乗り心地と気持ちのよいハンドリングを道中ずっと楽しんだ。Falken とタイヤローテーションのおかげで完璧な直進性が出ており、横風にも強くなっている。やはり横剛性が高いタイヤはよい。レガシィのように直線を流すだけでフラットさが気持ちいいなんてことはさすがにないが(飯を食いに出るときADのメルセデスに乗せてもらったら、レガシィを思い出す心地よさだった)、もともと悪くない高速時の乗り心地が Falken でさらによくなり、大きな窓で眺めもよく、誰もが文句ない快適クルーズであった。
そして田舎のゆるやかな曲がり道では、前の車についていくごく平和なペースで、きれいな外輪荷重コーナリングが簡単にできてしまう。90km くらいの長いコーナーで、ステアに置いた手の平で荷重が一番おいしいところをずっと離さず捕まえているなんて会心のコーナリングができてしまった。前のタイヤとはコントロール性が段違いだわ。入手困難さにあきらめ妥協せずにこいつを待ってよかった。Kumho は乗り心地が最高でもハンドリングと燃費(走行抵抗)が悪かったので、Falken で正解だったと思う。
着くや否や、萌と俺は当然スイム。スイムスイム。水面から出た頭が寒風に吹かれキンキンに冷えるので、ときおり背泳ぎをして頭を温水につけ暖める。秋晴れの空に雲が浮き鳥が飛び、非常に気持ちいいのです。
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■07/11/11(日) □ ハリソンの秋
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2日目:いつも通りビッグブランチをいただいてから美しく濡れた晩秋の森を散策し、町で萌の買い物をした。ハイパーになってる萌はすぐさま本日2度目のスイムに行きたいのだが、ちょっと休ませないとまた夜にエナジーが尽きて泣くので、チェスなどで遊んでやる。
午後のスイム。萌はスイミングレッスンをやめてからずいぶん経ち、泳ぎが下手になっている。ジタバタせず体を伸ばしていこうと指導しながら一緒に泳いでいると、だんだんコツを思い出してきたようだ。今月からピアノは正式に休止状態にしてもらったので、その時間を利用してたまには萌をスイミングに連れて行こうかな。
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夜は去年も行った日本食屋。こんな人里離れたところでよくこんなうまいものが作れるなと思うが、テリヤキソースが北米消費者向け大甘市販品なのがやや手抜きだったといえる。それがなければ満点だったのだが。
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■07/11/12(月) □ 嵐のワインディングロード
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帰宅日、大変な帰路であった。ものすごい風と雨の中ミッションまでをヨロヨロと走る。エリオは箱型ゆえ当然横風に弱い。ステアがクイックで修正しやすいのでどれほど吹かれても危険はないのだが、せっかくのツイスティロードも修正に忙しくてハンドリングだのグリップだのと言ってる場合ではなかった。なにしろ道に木の枝が散乱しまくり、樹木や電柱があちこちで倒れてるのである(※)。これが自分に落ちてこないようにと祈りつつヨロヨロ。
(※)停電 300 地域 20 万世帯の猛ストームだったのだと後から判明。
ミッションを抜け、もうこの先は町場だから風も谷間ほどは吹かないだろうと思ったら、突然 Lougheed Hiway が通行止めになってしまった。迂回路の看板に従って右折すると、おいおい本当かよというような山道を登っていく。いったい俺たちはどこへ連れて行かれるのだ、どう見ても一山超える勢いの登坂で、こんなところで山を越えてもまた山しかないではないかと緊張する。迂回の道中サインは1つもなく、俺たちを含めたくさんの車はみな疑心暗鬼になって、分かれ道があるたびにこっちか? いいのか? と激しく迷いスローダウンするのであった。
俺たちはそうした車の大勢に従ったのだが、道はどう見てもミッションの町に戻っていく。そして案の定ミッション市内に逆戻りし、さらに同じ Lougheedの同じ迂回路サインのふりだしに戻ってしまった。がくー。ふざけるなよミッション交通局、なんなのだこれは。
いったん車を止めてMが地図を徹底的に調べ、迂回路の頂上で左に折れていればよかったのだと分かる。だったらそういうサインを出しておきゃいいだろうが、ふざけるなよミッション交通局。それ以外に町を出る方法はないので、結局もう一度同じ迂回路を登っていく。やれやれ。
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しかしここからはもうルートがわかり、さきほど下見(つまりラリーのレッキ!)を強いられた道なので、不安が消えワインディング走行を積極的に楽しみ始めた。後ろの車がじわじわと離れていく程度の無理のないペースで、低速コーナリングのコントロールを楽しむ。苦しい横Gや大きなロールはまったく出さず、Mは座席上にアグラをかき、BRは後ろで新聞を広げた状態のまま、くんくん曲がっていける小さな車の面白さ。新タイヤ効果でコーナーの侵入からきれいにイメージ通りのトラクションがかかっているので、こないだのバラカラのように後半苦しくなるようなこともまったくない。急坂だが賢いATが 2nd に落としてトルクを維持してくれるのでスロットルレスポンスもよく(ギア比の悪いレガシィはこうはいかない)、思う通りに車が動く。木っ端が散って路面のグリップも低いはずだが、まったく気にならないシュアなハンドリング。よしよし、サイコーではないか。
山のま裏を通る山間路を登りつめ、ついに山を越え谷に降り、まるで長野の菅平線だぜここはとMと笑い合いながら突っ走って山上はるかなダム湖に出た。えらいところにきたものだ。ここでようやく川を渡る。Lougheed ではこの川の下流を渡る橋が冠水したか何かで通れなくなってるのだろう。この迂回路が町に戻るまでの 30 分ほどのワインディングを、俺は心ゆくまで満喫したのであった。車でこんなワインディングを走ったのは軽バンで走った長野時代以来であり、その頃とは車と運転技術が全然違うのである。
橋を渡り町に戻ってから、いやーこんなところを走らされたおかげで楽しかったと助手席のMにも報告。「スバルよりも楽しいの?」「うむ。こういう小さい車は向きがクイックに変わるから、飛ばさなくてもコントロール自体が楽しいのだ」。この車に決めた最大の決め手は「低速域でコーナリングが楽しめる」という Motor Days などの評で、それを求めたのは俺にとって正解だった。ほんと、乗り物の面白さはスピードじゃないなーと思う。雨天強風雪道超高速以外のほとんどのコーナーで、この車はレガシィよりも楽しく曲がれる。このアクシデントのおかげで俺の自動車ライフでおそらく今日が、一番ワインディング走行を楽しめた日となったのであった。またあの迂回路に迷いに行きたいくらいである(^_^;;)。
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