2008/05/28

日記「Football Manager 2008 に移行」

「花札ざんまい」「カナダの子供アニメ」「FM 2008 エンジンの味わい深さ」ほか。

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■08/05/18(日) □ 日本語学校運動会
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 日本語学校運動会。去年までの学校に比べると人数が少ないのであまり大掛かりな催しはできないだろうと思っていたが、先生たちが頑張って種目が豊富、天気も幸いにすばらしく、みなのんびりと初夏の運動を楽しんだ。

 しかし帰ると萌は頭が痛いという。別に暑くはなかったのだが熱中症かと濡れタオルで冷やすも、喉も痛いと風邪症状となり、昼寝をし起きると久しぶりにべそべそ泣きになってしまった。元気なときはまったく問題ないが、こうして体調を損ねるとやっぱりマミーマミーとMにべったり。萌と2人で日本になんて行けるのだろうかと不安になる。

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■08/05/19(月) □ 花札ざんまい
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 祝日、萌は熱が少しあるので静かにさせる。


 前に日本で買った古いおみやげの中から萌が花札を見つけ、どうやるのと興味を示すので、花合わせという子供のときにやったゲームのルールをネットで探し教えてやる。するとあまりにも簡単ですぐに覚えられ、そしていいカードが取れたときの興奮はなかなか他のゲームにはないものであり、萌は超気に入って何度も何度も対戦していた。俺も子供のとき花札はすごく好きだったのだが、それはこのなんともいえず味のある絵にも魅力があるんだろうな。

 それに『みよしの』『あのよろし』という意味不明の言葉が載っているのも楽しい。意味を聞かれて全然分からないと答えると萌は大笑いしていた。その意味をまた検索したりしつつ(それでも意味はよく分からなかったがまああによろし)、静かに一日を過ごしました。

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■08/05/21(水) □ カナダの子供アニメ
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 今週からMが朝シフトなので俺も毎日早起き。夜、皿洗いを1時間繰り上げ相撲を録画し早く寝なければ、寝不足でもたない。

 朝萌は Teletoon というアニメチャンネルを見ていたのだが、これが日本製とカナダ製アニメを交互にやっていて、クールでパンクでありたくもおトボケになってしまうカナダのティーンライフを描いた「6 Teens」というのが面白い。「彼はキュートなんだけど、キスがものすごく下手で犬になめられてるみたいなのよ!」なんて怒ってる女の子がいるあたりが、ロボット変身ガーンばっかりの日本アニメとものすごく違う。ああそうか、カナダの子供はこういうTVを見てるのねと納得した。こういうのを見てると、カナダのティーンってかわいげがあるなあと思う。萌は前々からラブ・ロマンスに強い憧れを持っているが、こういうのを見てれば当然だよな。

 萌は学校から帰っても晩飯まではなんだかんだと忙しいし、その後はMがTVを使うのでそんなにTVを見てないと思うのだが、朝こうして見てるのが学校での話題になるのね。この時間にアニメだけじゃなく、子供情報番組なんかもやってくれたらいいのにな。

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■08/05/22(木) □ Football Manager 2008 に移行
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 再燃中のFM熱を反映し、ついに【Football Manager 2008】をゲット。第一印象は、新ゲームのスタートとセーブが速い。しかし2年経っても操作性はまったく上がってないし、欲しかった機能は何も加わっていない。俺は97年からこのシリーズをやっているが10年経っても操作性は向上しないのだから、使いにくいということ自体に英国人が気づかないのだろう。これはもう消え行く英国車同様どうしようもないことなのかも。

 試合は選手とボールの動きが遅く、2006 より爽快感に欠ける。立ち止まりゆっくりボールを回しているのがイライラする。パスの出しどころに迷うあたりはリアルだが。結論として初見ではいいのかどうかなんともいえないというところ。まあ FM 2006 も最初は 03/04 よりGKがうますぎて腹が立つなど違和感があったしな。そんなところ。寝よう。

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■08/05/23(金) □ FM 2008 開幕
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 今日は夕方スクールシネマとのことで萌とJDを連れてきてみると、みなパジャマを着スリーピングバッグを持ってきて、暗いジムで音楽をかけ踊り、お菓子を支給され超盛り上がっている。ああなるほど、こういうムービーナイトなのね。こりゃ楽しくてたまらんだろう。しかし映画自体は何年も前のヒットしなかったディズニーCGもの。せっかくの特別な夜なのだからいい映画を選べばよかろうに。非常につまらん。

 萌は今日ブック・キャラクターデイ(仮装で一日スクールデイを過ごす日)、JDを招待しての遊びと手巻きずしディナー、ムービーナイトとあまりに盛りだくさんで、興奮して朝早く目を覚ましすぎたこともあり夜はヘロヘロになった。映画がつまらなかったし、結局バッドデイだったなんていっている。なにを言ってるのかね。

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 【FM 2008】を最新 8.0.2 にアップデートし、まずは慣れ親しんだパレルモでテストプレイ。どのバージョンでも必ず獲得していた中田が引退したのが悲しい。Jリーグの選手が相変わらず入ってないのもやる気を殺ぐ。練習と戦術は 2006 のものが使えるので助かったが、2006 と違いパス回しがえらい遅いので、速いパス回しにトライさせようと戦術的工夫をさっそく始める。

 そして公式戦第1戦、vs パルマ。.....うーん、これは。双方プレスがえらい弱く、ボールを持って何秒も出しどころを探し(守備者はそれをじっくりと見守り)、やがておもむろにえいとスルーパスという攻めが続く。そしてそのスルーパスがFWにおめおめと通ってしまい、シュート&ゴール。こ、こんなシュートが決まってもうれしくもなんともない。結果 4-0 で勝利。うーん、これは。これは Football Manager 2008 は大ハズレなのではと青ざめてます。

 FM 2006 はどこのチームもプレスが非常に速く、それをかいくぐるダイレクトパスの精度の高さがチームの強弱の決め手となり、ぎりぎりで通る速いパスと選手の連動性が美しさを生んでいたのだが、このバージョンではプレスとパス出しが共に遅すぎる。俺が追求していたチェルシー的高速サッカーは消えうせ、こりゃ引退選手のオールスター戦かよというもたもたサッカーになってしまった。

 こんなはずではと次のミランと対戦。今度はこっちが簡単に3点奪われやる気をなくす。このバージョンのGKは相当に能力が低い。なんでそれに触れないのだという単純シュートを決められまくられている。

 しかし呆れつつも眺めていると2点を返し、その2点目がMFがドリブル突破すると見せかけDFを引き付けてからサイドに開き、その折り返しをFWがゴールという美しいものだった。プレスが弱い(ボールを奪われにくい)分ドリブルの効果が大幅に上がっている。これは面白い。今のところ全然期待通りのデキではないバージョンだが、ともかくしばらく戦ってみよう。

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■08/05/24(土) □ FM 2006 と 2008 の比較
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 昨日1日の感触から、FWを補強し戦術をダイレクトプレーに修正して本気でシーズンイン。今度は 2-1 でミランに完勝。FM 2006 で詰めてきた組織力を監督の俺がチームにシステムをもたらしたという感じで、組織が未熟なミランを上回ってしまった。2点ともに組織と個人の力が噛み合った美しい点であり、2日目にして初めてガッツポーズが出る。

 しかし人工知能が賢く意外性のある組み立てをするのは実にうれしいのだが、プレスとタックルが弱くなった分ボールを持ちすぎ試合が遅くダルいし、決定的中長距離パスが出なくなっている。シュートも全体に弱く、軌道に美しさがない。攻守とも選手の美技が出にくくなっているが、GKの拙さで単純なシュートがころっと入るところがげんなりする。

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 FM 2008 に失望して FM 2006 に戻ってみると、プレスの効いたスピーディな試合がやはり心地よい。しかし一度 FM 2008 の微に入り細にいるAIを見てしまうと、スピーディではあるがピンボール的な 2006 のサッカーに、中田が活躍できなかったプレミアリーグっぽい中盤飛ばしの単調さを強く感じてしまう。

 FM 2007 のデモもダウンロードして比較してみると、マッチエンジンは 2006 と同じだった。FM 2006 (2007) はボールを奪える頑強な守備的MFと、DFに競り勝ちイーブンボールをものにしシュートに持ち込めるアスリート系FWが大活躍し、ファンタジスタは中田・中村はおろかカカー・ロナウジーニョですらいい仕事をできなかったのだよなと、2008 を見て改めて 2006 エンジンの欠陥に気づかされる。

 ボールを持っての遅効が増えた FM 2008 では、技術があればMFが攻撃の要になってドリブルし、いいところにパスを送り込むことができる。うーむ、これはもう戻れない。中盤が生きるこのマッチエンジンで、スピードがあり美しいサッカーを実現したい。

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■08/05/25(日) □ FM 2006 日本人データをゲット
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 【FM 2008】シーズンインして10試合を消化し、他チームも組織がしっかりしてきたのか、単に選手のマッチフィットネスが上がりどこも動きがよくなったからなのか、下位チームでも馬鹿げたプレスの弱さはなくなり、凡な得失点が減り試合が厳しく面白くなってきた。ほっ、こういうゲームだったのね。2日であきらめないでよかった。

 せっかくこれまでと違いドリブルが効くゲームなんだからやっぱ大久保を入れたいぜと日本人データを探し、wireframebox という方が作った J-League データを発見。やっ・た。ざっと見たところ細かいパラメータは入力されてないが、ちゃんとポジションと能力値が入力されている。大久保が 145 と評価が甘めすぎるが(――デフォルトで 156 の俊輔は別格だが、他は 140 が日本人最高レベルだろう――)。作者は日本人ではなさそうで、どういうお方か存じませんが感謝します。

 このデータを自力で修正して中田英寿を作り、大久保と共に Aston Villa へ。中村憲剛ら日本代表選手たちもプレミアに移籍させる。このマッチエンジンならば間違いなく、前よりも俊輔・憲剛ら技術系が活躍するに違いない。

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■08/05/27(火) □ FM 2008 エンジンの味わい深さ
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 おとといから大久保&中田入りで始めた Aston Villa は、予算が30億とパレルモとは桁違いに潤沢なところがさすがに景気のいいプレミアリーグという感じだが、予想したよりも弱い。個人技が生きる FM 2008 では1対1で能力差が前よりも激しく出る傾向が強く、ビッグクラブの有名選手は選手たちの頑張りでは抑えようがない。セスクやトレスにDFが翻弄され、簡単にシュートを決められてがっくりくる。もう少し強いチームを探そう。

 しかし技術パラメータの違いが現実的に反映されるのは素晴らしい。前は堅固なMFを並べれば格上チームの攻撃を跳ね返せたのだが、2008 ではMFが守備専門だとボールを奪っても展開力がないのでキープできず、延々と守るばかりになってしまう。中田がいるといないのとではキープ力=攻撃時間量が違うのだ。

 大久保をセンターMFに回してみても、ミドルシュートを打ちすぎ吹かしチャンスを大量に無駄にはしたものの(笑)、MFとしてちゃんとボールを収めキープし出すという仕事が務まった。前はAMFをセンターに置くと守備力がなさすぎてガタガタになったのだが、この辺がリアルで非常によろしい。「うまい選手はボールをキープできる」というところが、FM 2006/2007 との最大の違いなのであろう。

 チェルシー戦、大久保が絶えず裏を狙い、ボールを持てば即打つという彼らしい動きでDFに脅威を与え、MFにスペースを与えMFのミドルからの得点を生む。結果 2-2 でドロー、非常にいい試合だった。よし。

 プレスが弱すぎ、イラっとさせられるヘボ得失点があり、スター選手は抑えようがないなどこのマッチエンジンには不満も多い。最高だとは言い切れない。が、戦術的な味わい深さは間違いなく、歴代最高であろう。

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