2011/02/20

日記「スクールミュージカル/ホートン」

「(プエルトリコオンライン)港大量出荷作戦にゲンナリ」「PCボードゲームの限界か」ほか。

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■11/02/11(金) □ 港大量出荷作戦にゲンナリ
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Java 版プエルトリコ、Tropic Euro
「強」はめっちゃ強い
PC相手のプエルトリコ Tropic Euro は COM プレイヤーの強さをハードにして以降どうにも戦術がマンネリ化しつつある。COM がノーマルの時はいろいろな建物を買い効果を楽しみつつ勝てたのだが、「コーン→港→大量出荷」という一本道で突き進む COM (強) には、同じ出荷作戦でしか対抗できないのだ。なにか建物を買いたくて生産物を金策に回すとその分出荷が滞り、あっという間に出荷点で引き離され挽回不能となる。

人とやれば毎回個々の選択にゆらぎがありもっと面白いだろうと思うが、COM 敵だと毎度同じ展開の繰り返し、しかも俺が望んではいない出荷競争ばかりなのでゲンナリしてくる。少しは異なる戦術で遊びたいのだが、いつもと違うことをしてもこれといったメリットがなく、そしてこれはメリットがないことをするとその分苦しくなるシビアなゲームなのだ。

サンファンはランダムな引き札によって戦術は毎度必然的に変わるので、気楽だし戦術バラエティもそれなりに楽しめる。プエルトリコもノーマル相手ならばいろんな戦術で勝てるのだが、COM (強) がやる最適化された港作戦に勝つ方法は港作戦しかないんじゃないかコレと思うのである。

―――あ! 今のゲームで勝った COM (強)2が初手で宿屋を取っている。しかも大学も取っている! それで砕石所を4個も取り、出荷なしの建物ポイントだけで勝ったんだ。そうか、こういう面白い勝ち方も可能なのか。港作戦に勝てないのは単に俺が下手だったのだ。この宿屋作戦を含め、もっといろんな戦術を研究してみよう。

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■11/02/15(火) □ PCボードゲームの限界か
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【プエルトリコ】ここ数日最強港作戦対策と宿屋作戦の研究をし、おかげで少し戦術開眼した感がある。初手宿屋作戦で何度か COM (強) に勝つこともできた。いろんな戦術で勝てるなら、やはり素晴らしく面白いゲームである。これだけの研究を実際のゲームでやっていたら何週間もかかることだろうから、強いPC練習相手がいてくれてほんとありがたい。

しかし人間プレイヤー1名では出荷型を止めきれないとはっきりしてきた。ほんとのボードなら複数プレイヤーが協力して生産物をぶつけ船をコーヒー等で埋めて港プレイヤーの独走を止められるわけだが、Tropic Euro の COM はおのおの自分の得点追加作戦を遂行する(COM (強) の思考ルーチンは素晴らしい)だけなので、出荷型を妨害するのは俺しかいない。出荷を妨害すれば金を稼ぐ機会が減り建築が苦しくなるし、建築に力を注げば出荷をどんどんされるという、建築型に勝ち目なしのゲームになってしまうのだ。出荷型は必ず複数いるのでお互いに補完しあって点が伸びる一方だし。

試しに2P戦をやってみると、やはり相手の港作戦を妨害しつつ俺の建築を進められ、COM (強) にも建築できっちり勝てる。つまり必ずしも俺がヘボだから COM (強) に勝てないのではなく、COM による妨害がない Tropic Euro のプエルトリコでは港出荷でとめどもなく点が入ってしまうということなのである。

2P戦なら戦術バランスはイーブンになるが、しかしサンファンと同じで2P戦だと簡単に手が作れすぎて味気ないんだよなあ。3P戦にしたり、出荷型になるコーン持ちプレイヤーの上家に俺が座ってコーン持ちを妨害したりと、いろいろ実験をやってみてもこれといった港有利解決策は見つからない。港をなしにするというオプションがあればおそらく Tropic Euro では一番バランスがいいのだけれど。ノーマルでは弱すぎて、ハードではこれ以上戦術的バリエーションが楽しめない(というか楽しむと勝てない)。これがPC相手のボードゲームの限界かもしれない。

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Tropic Euro (プエルトリコ)(評価9点8点)
《長所》
・拡大再生産フィーリングはこれが最強だろう
・効果が違う建物類が楽しく、さまざまな勝利への道筋が考えられる
・全員が同じ作業を行うルールは秀逸
《短所》
・他のプレイヤーとの兼ね合い部分は、頭が疲れているとしんどい
港逃げ切りが強すぎ、勝ち筋は案外狭い(人間プレイヤー同士ならば問題ないのかも)港出荷逃げ切りは強いけれど、そういうプレイにもさまざまな戦術でちゃんと勝てると後から学習、失礼しました。
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■11/02/17(木) □ スクールミュージカル/ホートン
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ついに萌のミュージカル本番、朝から萌はガンガンに飛ばし歌いまくってるので、これからリハーサルと本番があるんだから少し声をセーブしてくれと頼む。まあ無理だろうなあ。主役なんだから。


このミュージカルは「ホートン/
ふしぎな世界のダレダーレ」という
映画になっているらしい。
【スクールミュージカル「Horton Hears a Who」】早目に来ていい席を確保。萌はマスクをすると聞いて顔が見えないのかなと残念に思っていたが、子供芝居らしくおでこに象のホートンがついた帽子だった。

最初のソロ曲は声に緊張が出ていたが、震えや音のはずれはなく出だしほぼ万全の出来。しかしサビで最高音に行くところでオクターブ下で行ってしまった。キーが男声用に書かれているので子どもが歌うと半端に高く、つい下に行きがちなのでそうならないよう何度も練習したのだが。しかし無理もないかもしれない。緊張で喉が詰まって高音が出ないような気がして、一瞬のためらいがあったのだろう。こんな満場の人前で歌うことは初めてだもんな。2番のサビはきちっと上のオクターブで歌えた。よしよし。


人前でソロを取るなんて
もちろん初めてです
2つ目のソロ「サラサルゥ」は高いところも声の転換部も練習通りにきれいに出る。素晴らしい。声が普段より小さいが、あれはマイクで歌うことも初めてなので加減がわからないのだろう。

というわけで、練習での力が9分通り出た見事な萌の初のミュージカル体験だった。日本の小学校でこれをやったら、「ウーだってよ!」と悪ガキや意地悪ガールズにからかわれまくると思うが、カナダはそういうノリがまったくないのが国全体としてえらい。

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歌い終えて帰宅した萌に、あとでみんなに絶賛されたかと聞くと「誰もなんとも言ってなかったよ」と笑う。そんなはずはないだろうと思ったら、やはりクラスでさかんに褒められたらしく、照れて俺にはそう言わなかったのだった。

「あんなみんなの前で歌ったなんて、今でも信じられない。夢みたい」と萌はいう。夢みたいというよりも、夢がほんとになったんだろう。《夢が夢でなくなる東京、おいしそうな花の蜜》だよ。若いって素晴らしい。

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