2011/02/18

日記「ついにプエルトリコに挑戦す」

「プエルトリコのインケツ性」「商館港2トップ戦法の確立」「スクールミュージカルの主役決定」ほか

=======================
■11/02/06(日) □ ついにプエルトリコに挑戦す
=======================

イスファハンはいいゲームだけれど、サンファンで建築がうまく行き後半ポイントが加速していくあの気持よさ、つまり拡大再生産フィーリングは味わえない。拡大再生産マインドを最高に満たすものを探していくとやはり、サンファンの上級機種「プエルトリコ」となる。


Java 版プエルトリコ、Tropic Euro
プエルトリコのフリーPC版はいくつかあるのだが、スタンドアロン版は俺のPCでは動かず、快適に動くのはこの Java 版「Tropic Euro」となる。作物や建物名がオリジナルとは変えてあり俺のような学習者には非常にややこしいのだが(※)、すでにルールを知ってる人にはまったく問題ないと思われる。ユーザーインターフェイス自体は素晴らしいデキ。BrettspielWelt のプエルトリコよりも分かりやすい。
(※)元のプエルトリコはやや人種差別的だという理由で作者がテーマを変えたらしい。コーン→バナナ、インディゴ→ココア、タバコ→ゴムとそれぞれ変わっている。名称が違うだけでルールは完全にオリジナル通り。拡張建物も選択可能。
ボードゲームのルールブックはどれもこれも分かりにくく、プエルトリコなどルールが複雑なので極めつけと言えるのだが、やはりサンファンをマスターしたあとなので前には皆目わからなかった各職の役割が分かり、最初からゲームを進めることができる。あとはより複雑になっている売買の仕組みと輸出のルールがわかれば、遊びながら建物効果を学ぶだけでプレイできそうだ。ちなみに公式ルールブックよりも、英語版だがユーザーが作った pdf のチュートリアルが1つ1つの手順を図解していて圧倒的にわかり易い。

----------------------
とりあえず数回やってみて、おおまかな進行はわかった。というか要素が増えただけでサンファンと同じだ。高価なコーヒーを売って最高額 $10 の建物を建てられたときは嬉しかった。コーヒー工場を作ったところから資金が潤沢になり、大学、宿屋など人員を自動配置できる建物を入手して着々と町を拡大する。ううやはりこれは楽しい :-)。拡大再生産テイストはやはり完璧だな。頑張って細かいところまで覚えよう。

=======================
■11/02/08(火) □ プエルトリコのインケツ性
=======================

晩飯後プエルトリコ(Tropic Euro)。造船所(4隻目の船を自分専用に持てる)で勝負をかけてガンガンと輸出を続け輸出量でトップに立ったのだが、建物ポイントで負けた。惜しい。まだ一度も COM に勝てていないが、なんで勝てないのかは分かってきた。俺はとにかく金回りが悪いのである。サンファンは産出した品目をほぼ自由に売り利益を建築に使えたのだが、こちらは売れるのは1品だけ、しかもまだ商店が買っていない品のみ、さらに4品目が売られたら店じまいという三重の制限がかかっている。

さらにさらに産出品を売って金を作りたい時に、敵によって出荷されてしまうことがありまくる。これはイスファハンの出荷と違って防ぐ方法がなく腹が立つ。売れば$5の貴重な希少なコーヒーを、最安雑魚商品と同等のポイントにしかならない出荷に送られてしまうのは実に手痛い妨害だ。この2つの障壁/駆け引き要素によりプエルトリコは、金を作ることが非常に難しいフラストレーティングなゲームなのだとわかってきた。生産売買施設拡充の楽しい拡大再生産ゲーム! なんて単純ハッピーなものではないのである。

出荷も1船に1種類しかできないという制限があって、このせいでとにかく品物がはけない。COM 敵が賢いのか俺のタイミングが拙いのか船の品目は常に COM 敵が選択しており、船が空になるまで俺は売れない上に輸出すらできないという状態が延々と続くのである。せっかくの商品を売ることも出荷することもできないときのインケツ性は、カタンのサイコロ不運に匹敵する (^-^;。

----------------------
8戦目、勝った。やっと勝った。またも船荷を抑えられ苦戦するが、大倉庫で無駄を最小限に抑え造船で単独出荷に持ち込み、最後に建てた公邸(入植者数÷3)でぎりぎりしのぎ3点差勝ち。ドキドキした。出荷金策下手な俺が勝つにはこれらの建築カードが命綱だな。

噂に違わず面白いが、サンファンよりも考えねばならないことが多岐に渡り、それをまだ全然言語化できないので COM 敵相手でもえらい疲れる。サンファンで負けるというのは、つまり「こういうプランで勝とう」という得点計画が引きと読みの悪さでうまく行かなかった時であり、ギャンブルに敗れたというさっぱり感がある。プエルトリコにはランダム性がないので、負けはすべて自分の行為の結果であり、生産・出荷・販売・建築のすべてがうまくいかなかったというぐったり感がある。まあ勝てば気持ちいいわけだが。

=======================
■11/02/09(水) □ 商館港2トップ戦法の確立
=======================

プエルトリコ、COM の戦法を見ていると結局コーン大量生産→そのまま出荷が最強だろうと、大コーン(Tropic Euro ではバナナ)農園主となり自分専用船も買って大量出荷しまくると、やはり勝てる。

しかしこうして直球の必勝法を見つけて勝ってもうれしくはない。いろんな建物を建て、その効果を楽しみながら勝ちたいではないか。そのためには金策だ。どうにか生産物をうまく売り建築に進む方法はないのかなと―――悩む状態が続いている。ネットでは建築有利と言われているが、Tropic Euro ではコンピュータ AI が出荷を得意としており、俺が金を作り建築をやってると点がまったく届かないのである。

ネット上でプエルトリコ各種定石論を読み研究してみる。そして試行錯誤の末、強力だと推奨されている工場で生産ごとに2~3G手に入れ、作物を売りやすくなる商館をゲットして生産物を毎ラウンド売って堅実に金を作り、コーンが手に入れば輸出に回して、造船所、公邸、税関と高額建物を入手....とすべてがプラン通りに進み、48:45:44 で快勝。やっ・た\(^-^)/。初めて自分のやりたいようにやって気持ちよく勝てた。商館と造船所をゲットしておけば、思うときに売れない・輸出できないという俺のフラストレーションはなくなり、長時間たっぷり楽しめるサンファンというプレイ感になる。面白い。

その後数戦して、造船所よりも出荷ごとにポイントが入る港の方がさらに強力なのを発見、この港と商館の小粒2トップが当面俺の得意作戦となるだろう。

最終戦:だんだん勝ち筋が見えてきたので初の4P戦。ところが収穫をするたびに商店を4個先に埋められ、商品売りを完璧にブロックされ建物わずか6個の惨敗。やはり人数が増えれば増えるほどガバナーが回ってこないので難しいゲームとなる。ふいー。しかしこうして戦術研究がいくらでもできるのが COM 相手のゲームのありがたさだ。

=======================
■11/02/10(木) □ スクールミュージカルの主役決定
=======================


Dr ズースという
英語圏の定番絵本シリーズを
元にしたミュージカル
スクールミュージカルは、意外にも萌が主役のホートンに決まった。まあ立候補が実質萌とCHの2人しかいなかったらしいが、演技がうまく派手で舞台映えするCHにおそらく決まり萌はがっかりするだろうと俺は心配していたのである。

決まったからには頑張ってもらいたいので、萌の部屋で通し練習をやらせてみると、萌は案外演技がうまくなっている。周りに冷やかされてがっくりと肩を落とすといったあたりは見事なものだ。

しかしもともと曲は大人の男用に書かれたもので、子供にはキーが全然合わない。ゆえに萌は伴奏に釣られて1オクターブ下で歌い出し、低いところが歌えなくなってしまうことが多々ある。そこで自分の声が伴奏の音で聞こえないときのキーの取り方を、バンド時代の経験から萌に教授する。要はマイクに拾われない程度の音量でイントロ中に「んー」と歌い始めればいいのだよ。声を出せばオクターブが低いとわかるから、1オクターブ上げればいい。

子供を指導しているディレクターはミュージカルの専門家らしいが、この辺とか目線のやり場などは指導してないらしく、萌は演技や歌をやりながら俺の顔ばかり見ている。自分の演技がいいのか評価が気になるのだ。学校ではきっとディレクターの顔を見てるのだろう。それじゃ全然ダメなわけで、気持ちが役と歌に入っていれば大人の顔なんか気にならんのだよ、役者が客席を見てなければお客にはつまらんのだと言い聞かせる。俺の顔を見るたびに駄目出しをして何度も歌わせ、最後にはキッと目線も声もよくなった。よしよし。一世一代の舞台だ、頑張りなされ。

----------------------
サンファンのブログ記事を書きながら久しぶりに1戦、初めて凱旋門フルスコア8点で勝った。やっぱサンファンはシンプルかつ毎度展開が違って面白いわ。これが安かったら本物を買ってもいいくらいなのだが、カードゲームなのにカルカソンヌと同等の値段なんだよなー。

プエルトリコは4P戦でも勝てるようになってきた。インディゴ、小市場、商館、コーヒーと建て、このコーヒーを勝手に出荷されないよう生産時期を慎重に待ち販売に成功して波を掴み、あとは港、砦と大物を順調に建て 57 点の大勝利、気持ちいー。

しかしここで COM の強さをハードにして愕然とする。COM(強) はコーンと港であっという間に出荷独走態勢に入り、俺も港を取り追いかけたが出荷 pt で 30 点も差がついては勝てない。あれは場にコーンが出たら自分のプランを変更してもコーンを拾う(出荷型に拾わせない)という戦略が必要なのかな。うーん、いろいろと勉強したくなるゲームである。いろいろと勉強せざるを得ない、厳しいゲームである。

0 件のコメント:

コメントを投稿