「新ゲーム・ハチエンダ研究」「クリスマスinブルー」「ハチエンダ開眼」
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■12/12/15(土) □ 新ゲーム・ハチエンダ研究
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今日はボードゲームサイト Yucata で、昔から覚えたかった『ハチエンダ』のルール学習をやっていた。見た目地味だが、陣取り系ボードゲームの秀作としてジョーコさんらが絶賛してるのである。例によってボードゲームのルールブックというのはわかりにくいのだが、不明点を根気よくつぶしつつ1人2役を2回やってだいたいわかった。
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【開墾】山や岩地を開墾し自分の土地にする(土地タイル×2が決算時に得点)
【収益】
①土地から市場まで家畜タイルをつなぐとその都度お金(タイル数x1ペソ)
②土地に収穫マーカーを置くと、1回限りお金が入る
【決算(ハーフタイムとフルタイムの2回)得点】
①土地タイル×2点
②到達した市場数で累進得点、最大11=66点!
③ハチエンダ(農小屋)設置、置いた土地または動物グループのタイル数×1点
④貯水池購入、池に接するタイル数×1点
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整理するとやるべきことは以上である。動物グループで市場をぐるりと巻いていくと増えた動物タイル1つにつき+1ペソとどんどん加速度的にお金が入って楽しいが、それを得点にするのが考えどころという感じのゲームなんだな。
考えどころはあちこちにあり面白いが、思ったほど陣取り合戦感も農場牧畜感もないゲームだな。家畜をお金で買ってそれを市場につなげるとお金が増えるので、家畜を育ててる感はまるでなく株投資みたいな感覚。みたいなというか株だよなこれは。まあそれはそれで面白い。対人でやったら同 Yucata のローゼンケーニッヒやオレゴンよりずっと面白そう。
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■12/12/16(日) □ クリスマスinブルー
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萌を連れてクリスマスショッピング。いつからか萌がプレゼントをあげる側にまわっており、彼女が親戚全員と担任と音楽顧問にプレゼントを買ってあげたいというので、あちこち探しまわりえらい時間がかかった。誰もが目を吊り上げ準備に走る日々。
しかし音楽教師に買ってあげたギターピックなど小さなものならいいけれど、萌がMKやLDに買ってやるとなるといくら使っていいのかわからない。子供が大人に買うプレゼントの相場なんて日本人にはわからんのである。このへんはMに判断を任せるしかないな。クリスマスというのは毎年毎年難しい。
クリスマスには使うお金の尺度が跳ね上がり、「気持ちよくあげること」がなによりも大事なこととなり、必要度や実用性の優先度が下がる。実際Mは毎年親戚各ファミリーへの「プレゼント」という名目で1軒につき数十ドルをアフリカ基金に送ってるし、郵便配達夫やゴミ回収トラックの運転手にもビールをあげ、果ては新聞を毎週地面に投げ捨てていく馬鹿新聞屋にすらギフトカードをあげている。このエクストリームなまでの博愛こそがクリスマス精神なのだろう。セルフィッシュな俺はこれにどうも乗っていけず、毎年この躁的シーズンに気が重いのである。毎度毎度ずぶ濡れの新聞を届けるあいつになにかくれてやるのだけは、どうしても解せん(笑)。
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Yucata でハチエンダ対戦を試しにやってみるといきなりトップ 50 クラスの人と当たり、この人が中盤までに領地を 18 個つなげてしまった。どうやって草原タイルを取ってるのか見えないので不明だが、たぶん手番ではひたすら土地カードを引きまくり、草原が出たら拾い伸ばしてるんだろう。これだけで相手には土地数+ハチエンダで 72 点?くらい入るはずで、俺が接続市場数などでいくら頑張っても勝てるわけがない。せっかく面白いゲームなのだが、こういう明らかな最強戦術があるというのは残念である。戦術に広がりがない。
と思いつつネットでハチエンダの評を読んでいてわかった。単に相手が伸ばす領地を切ればよかったんだ。自分が土地タイルを1枚先に起き伸ばすのを妨害するだけで、相手の収入もハチエンダ得点も減らすことができる。―――あ・なるほど、その妨害と競争が自然とインタラクションを生む仕組みになっているんだ。2人戦だとチケライなど他の地形ありゲーム同様からみが足りんだろうなと思ったが、敵の領地拡大と市場への接続(最大 66 点と非常にでかい)を妨害することが、人数に関わらず熱いインタラクションを生むようになっているんだ。あーこれはいいゲームだ。もう一度最初からやり直したい。
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■12/12/17(月) □ ハチエンダ開眼
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昨日の対人戦はまったく戦術的にわかってなかったので、1人2役でハチエンダ研究をやり直す。領地を 11 まで伸ばすことに成功した赤を、細切れながら市場を多く抑えた黄が追う展開。しかし後追い妨害プレイはやはり効率が悪く、最終的に市場優位も崩されて黄が大差負け。しかしこれは相当に面白いな。
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実戦2戦目は 900 人中 28 位の上級者。序盤上級者はほとんどブラインドドローで地形カードを揃えているっぽい。必要な地形カードがオープンに出ないので俺は地形をうまく広げられず、市場の先回りを優先してしまう。これは俺がストーンエイジでいい文明カードが出ると飛びついちゃうのと同じで(笑)、目前のチャンスにいつもグラリと動いてしまい後で苦しむのだ。このため領地が増えず地形だけで前半 17 点差。
まとまった領地が1箇所しか作れず、すると家畜をあちこちの市場に連れて行っても収入が少なく、後半はだんだんキャッシュフローが苦しく、チマチマ収穫を行ったりして最後はカツカツと点を刻むも、214/174 の負け。んー参りました。しかし上級者を相手にそれなりに考えて戦えるんだから、やはりいいゲームだな。もうちょっと自由にプレイしたかったが―具体的には大領地をもう1つどこかに作りたかった―、相手がそうはさせてくれなかったわけである。面白い。これからストーンエイジと並行で楽しんでいこう。
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■12/12/19(水) □ 吹雪のレスリング
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萌のレスリング部初の公式戦なのだが、雪になってしまった。キャンセルを願うもそうはならず、まあ後から気温が上がり雨になるという予報を頼りに出かけると、フレイジャー橋上空あたりからえらいこっちゃの猛吹雪で。道はもう隣を走る車からスラッシーがどぼどぼと延々こちらに降り注ぐほどの量のみぞれ堆積状態となってしまった。うわー。
進んでいるうちはアクセル3分増しという感じで大丈夫なのだが、上り坂で止まってしまうとこれはもうヤバイ。陸橋上りで交通が止まってしまい、発進時数秒空転し冷や汗をかく。会場のパーキングに入るコーナーももし停止していたらやばかっただろう。車から降りるともう歩くのも難しいようなズルズルなわけで、これは FF だといかんともしがたいだろうな。とにかくタイヤに溝があってよかった。このまま降り続くとマジ帰れないのだが、雨に変わるとの予報。好転を祈ろう。
場内はどこも寒い。観客席が一番寒いので廊下で毛布にくるまって、これからトーナメント開始まで 2 時間半待ちである。萌は友だちと場内を駆け回り盛り上がっている。
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1時 15 分ようやく試合開始。試合が始まるとやはり面白い。よくこんなハードなバトルを女子もやるなあとおののいていると萌の出番が。相手は、うわ、レオタードを着て明らかに気合いが入った本気レスリングガールだ。
これは相手が悪いと思ったが、意外や背の高い萌はタックルを切りやすいらしく、相手を3度もつぶしグラウンドで背後を取る。すげええええ! しかし亀の子状態の相手をひっくり返してポイントを取る技術はビギナーの萌にはなく、4回目にして亀の子から上を取られ抑え込まれ背中をつけてしまい逆転負け。あー惜しい。しかしこんなに強かったのか。驚いた。えらい。試合後相手と談笑するのも美しかったぜ青春。あとで聞くと3ポイント取りながら抑え込みで4ポイント取られての大逆転負けで、泣きそうだったのだが我慢したのだそうだ。えらい。えらいよ。
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2戦目はスキルとアジリティで上回る同級生を相手に果敢に首投げに挑戦し、すっぽ抜けてマットに落ちそのまま抱え込まれて負け。くやしそうだったがよく頑張った、マジ強さに驚いたよと、帰りに久々にKFCなぞを買って帰る。あとでビデオを見たお母さんもオーマイゴすごいわと萌をビッグハグでした。
しかし子供でも格闘技が強い子って風格があるな。萌たちビギナーとは違い、年上で上級の子は立ち会い間合いが悠然としている。誰がどう来ても柳に風で有利な体勢を奪っている。かっこいいよね。
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