2014/04/05

【カメラ日記】オリンパスのシャープネス過剰を落とす




上3枚は比較のため、おおげさに
ソフトフィルターをかけてます。
昨夜、昼間撮った桜の写真を見ていてなんか花弁が硬くカサカサに撮れてしまってるなと感じ写真エディターでソフトフィルターをかけると、ふわっとした柔らかい、春っぽいオボロな光が甦った。記憶の中ではこんなふうに見えてるんだよな。

 このオボロ桜効果にヒントを得て、「ちゃんと撮れているけれど別に面白くはなかった」という俺にとてもありがちな写真にどんどんソフトフィルターをかけてみると―――おお! すると普通の冬枯れの森がファンタジックで RPG の森っぽくなった(笑)。これだ(笑)。

 なんかゴチャゴチャっと汚く撮れてしまったのでボツにしていたサギがいる畑も、ソフトフィルターをかけると格段に見やすくなる。Less シャープなのに見たいものが more くっきりと見えてくるこの不思議な感覚はなんだと考えて、これはノイズが減ったのだと気づく。Jpeg のノイズではなく、写ってるものが多すぎてうるさいという意味でのノイズが減る感じ。オーディオ的な

 そうか。写真はシャープならいいというものではないんだ。そうか。ソフトフィルターはフォーカスが合いレンズが解像しているのに情報が減り目にやさしい写真になり、それが気持ちいいのだろう。そうか。つまりカメラの撮影時設定のシャープネスを落とせばいいのではないだろうか。俺のオリンパス PEN E-PM1 はもともと標準でシャープネスが強すぎ-1 が推奨されてるのはネットで知ってたのだが、シャープなものを落とすことはないだろうと1年間標準で使っていたのである。



 翌日近所の木や花を撮りまくり、シャープネス-1で落ち着いた。細かいものがゴチャゴチャゴチャっと写っているわずらわし感が減る。なるほどー。楽しい :-)。柳の枝はふわっと柔らかく、左の茂みはわさわさと葉っぱ感がゆたかにあり、いい写りだと思う(レンズは MZ14-42mm)。これでいこう。

 あとで気がついたが、俺が自分で作り超気に入ってるモノクロポートレート用設定がシャープネス-1 で、モノクロの標準が -1なので-2相当になっている(Picasa 等で Sharpness-Soft と表示される)。つまり俺は細かい情報を捨てた淡い絵が好きなんだな。◆

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