2019/07/12

【参院選 2019】在外投票と競馬新聞の優秀さ


海外在住邦人が行える在外投票は日本国内より期間が1週間も短く(投票用紙を郵便で日本の戸籍地まで送るという原始的な方法なため)、注意しないとすぐに終わってしまう。

調べたらあと3日しか期間が残ってないと気づき、なのに投票場所であるバンクーバーの領事館がツイッター・Facebook で投票開始以来一度も告知をしていないことにも気づき、それはないのではと指摘して告知を出してもらった。――やっぱり外務省=政権はリベラルが多いカナダ在住邦人にはあまり投票してほしくないのだろうか(笑)。官僚が民主党政権時代にやったサボタージュってこういう感じカナ・笑)

で投票先を決めようと参院選の選挙サイトを検索してるのだが、候補者の名前と所属以外なにもわからない一覧ばかりが出てくる(↑)。NHK も朝日も読売も皆同じ。どんな人なのかという主要政策とオッズが載った明瞭な出馬表は掲載できない法のしばり(?)があるのだろうか。しかしこれでは、もともと関心の薄い人などたちまち調査をやめてしまうと思う。候補者全員をいちいちクリックして見てなどいられんでしょ。



候補者のオッズ(当選確率)を載せたら誘導になるので許されないのはわかるが、しかし「誰に投票したらよいのかわからない」という人を一番助けるのはやはり競馬新聞式の◎○▲△☆だよなあ。騎手名等の欄を【消費税賛否】【改憲賛否】【家父長制orリベラル】みたいに使ったら超わかりやすいではないか :-)

バンクーバーとカリフォルニアの競馬場に行ったことがあるが、競馬新聞の読み方がさっぱりわからなくてオッズと馬の見た目だけで賭けるしかなかった。すると競馬に賭けるあの興奮が湧いてこなくて、数レースでやめてしまった。

日本の若者には選挙もきっとそういう、まるで手がかりなく面白くない賭け事みたいなコトなのだと思う。投票に行くわけないよ、なんとかしないと。


   ◇  ◇  ◇




在外投票してまいりました。俺は祖国のために清い一票を投じたのだという達成感を噛み締めるためビーチに出てコーヒー飲んでいると、俺の真横にギターマンがやってきて歌う。なんてナイスなんだいサマービーチ。話しかけて写真を取った。

このギターマンがもしビートルズ好きそうだったら「お、いいねえちょっと貸して」とギターを借りて、俺は「All My Loving」やっちゃおうと思っていた。「先週ポールがバンクーバーでこれ歌ったんだよ、泣くよね、ね、ね、泣くでしょ?」とか言って。しかし系統が違った。Bad Moon Rising (CCR)とかやってたな。

海辺にきれいなプールまであるよ。こうしてカナダで暮らしてると、国民が政治にちゃんと注意を払い政治家にしっかりと仕事させていれば、町と人々の生活が潤うのだなといつも感じる。

都会だけでなく俺が暮らす近郊タウンも移民と自然増で人口が増え続けており、住宅地や分譲アパートの開発が常時行われている。大型アパートは大型店を取り囲むように合理的に配置され、新たな町が着々とできていく。

なのでどこの郊外タウンもニュータウンは似たような見かけになり殺風景ではあるが(バンクーバーのような都会はそこがさすが多様性を持ち美しい)、郊外でも経済はグルグル回るので町と人々に余力があって、旧市街には小さなきれいな店も多数残っている。カナダで暮らしていると、政治家と官僚が賢いと国はこうなるんだなと実感するのだ。

日本では国の福祉と教育と地方経済には金が回らず、子供や親や研究者たちが困窮してる一方で、海を埋める土やそれに関わる人々には湯水のように金が流れていく。こんな金の使い方をする政府で国が持つわけがないでしょう。

日本もカナダのようになってほしいという願いを込めて投票したのは、長野県の野党統一候補・羽田雄一郎(国民民主、立民・共産・社民推薦)と、比例の山本太郎「れいわ新選組」です。

    ----------------------
以下長くなりますが、れいわへの投票は、山本太郎のいろんな演説動画を見て決めました。

「この国が壊れていくのをもう待てないでしょ? 国民の半数が生活が苦しくて、貯金もなくて、働き方がぶっ壊されてるんですよ! 金持ちは海外に逃げられても、大多数はこの国に生きるしかないわけでしょ。だったら政治がやるしかないじゃないかよって話なんですよ!」

と彼は、庶民はみんな働かされすぎ、給料少なすぎ、税金高すぎで、もう持たないよと涙を流すわけです。

「今だけの、金だけの、自分だけの政策を貫いてきた奴らが、どうして今も国会で行き来してるんですか! 竹中平蔵みたいな人間を、まずはあいつをつまみ出せって話ですよ!

そうだー\(^o^)/! 彼は消費税を廃止し庶民の生活と経済を底上げするとともに、富裕層の税金を上げ、日本を派遣の低賃金無結婚国家にした自民党と竹中平蔵には責任を取らせろと言ってるわけ。これは若い人たちに届くよね。投票率上げるよね。他の野党は理性的すぎてここまで言わないじゃん。だから選挙に行かないんだよ。

つまり山本太郎は今、シャウトして政治の季節を呼び起こしてるわけですよ。彼の演説は通りがかりの人の足を止め、聞かせ、大声援を巻き起こし、終わった後聴衆が帰らずその場で議論を始めるんだそう。すごい。――ちなみにどこへ行ってもブーイングで応援演説にならない安倍総理とは、なんたる違いでありましょうか(笑)。

安倍政権がどれほど失政と不祥事と犯罪を重ねても、選挙の投票率が5割より上がらない限り、岩盤層に支えられてる彼らの行いを正すことができない。山本太郎が無関心層をかき立て投票率を押し上げてくれれば、共産立憲社民ら野党も共闘し、国民の声で国を正すことが可能になる。希望はあるわけです。

もし私が東京に住んでいたら、公明党の党首を落とし辺野古埋め立てを止めるために東京で立候補した、沖縄創価学会のれいわ野原ヨシマサ氏に入れたかった :-)

ちなみに経済評論家森永卓郎氏によれば「消費増税すれば消費減少はリーマン・ショック級」、各党の経済政策は「自民10点、公明10点、立憲50点、国民40点、共産70点、維新40点、社民60点、れいわ新撰組95点」だそうです。星をつけるとこんな感じね :-)

◎れいわ新撰組95点
B共産70点
Y立憲50点
▲社民60点

ちなみに共産党は高名な憲法学者が政策を精査し、明日政権を取ってもバリバリやれると太鼓判を押してました。俺も政策を読むと感心してしまう。山本太郎がいま巻き起こしている旋風で野党が躍進し、次の衆院選で共産党を筆頭に全野党が連立政権を取りに行くというのが実現可能なベストシナリオではないだろうか。◆

2019/07/07

俺の内なるジョンも号泣 - ポールマッカートニー・コンサート

 =======================
■19/07/03(水) □ ポールマッカートニーの予習
 =======================

心ある友人におすすめされ、土曜のポールマッカートニーのバンクーバー公演チケットを娘と二人分取った。娘の予習用にYoutubeでポールの重要曲プレイリストを作ったのだが、なんとシャッフルして聴いている。やめろw ポップ音楽は年代順重要なんだよ。アビーロードのメドレーもシャッフルされている。やめてくれw

プレイリストを聴いた娘はポールマッカートニーすごくいいねと言う。

「でしょ。ジョンはバカにしてたけどね、ポールはシリー(おバカ)なラブソングばかり書くと」
「――And what's wrong with that?」

間髪入れず彼女はポールの歌詞を返す。しびれた。



♪Some people wanna fill the world with silly love songs
僕みたいに世の中をシリーなラブソングで一杯にしたいやつもいる

And what's wrong with that?
そのどこが悪いのさ

I'd like to know
知りたいもんだよ

'Cause here I go again
だって僕はもう1曲いくからね

I love you
I love you

 =======================
■19/07/06(土) □ 緊張のポールコンサート
 =======================

今日は夜ポールマッカートニーのコンサートなので、睡眠をよく取り栄養のあるものを食べ、体調を整えている。緊張している(笑)。子供の頃からビートルズはNo.1バンドだが、人生でビートルを見に行く日が来るとは思わなかった。俺が妙に緊張しているので奥様がおかしがって、「バーンド・オン・ザ・ラン」と歌い踊っている。はは :-)。



50年前バンクーバーでビートルズを見たというご婦人と話をしたことがある。「まさしく狂乱だったわよ、暴動になりかけコンサートが中断されて」。うわあ、歴史秘話ヒストリア!


6:30 pm 開演1時間半前。席は悪くない! ストーンズとかに較べると非常にシンブルなステージセットだ。うー手が震えるw


9:00 pm (序盤が終わりポールがピアノへ)うああああ! ビートルズをやられると涙で見ていられないw 静かな曲が素晴らしい。「Let em in」とか素晴らしい。

    ----------------------
帰宅。いやー、泣きすぎて頭が痛い。コンサート見てこんなに泣いたことがない。こんなでした俺。

とにかくこれ以上ビートルズソングで泣かされたら音楽鑑賞にならん死んでしまうという状態で、ところどころでソロ曲をやってくれて助かった(笑)。しかしバンド・オン・ザ・ランあたりからはソロ曲も神の域に到達しまた号泣。

ストーンズを見ても泣きはしなかったんで何が違うんだろうと思うんだけど、ストーンズは高校から大学の頃に自分で選んだクールなものとして愛しており、ビートルズはそれ以前のナイーブな中学生時代まで直結してるからかもしれない。我慢できんのです。

それともう一つ。俺はポールの声に合わせ、ジョンのパートでハモっているんだと。俺はここでポールとバンドやってるんだと気がついて。うっうっと泣きながら娘の耳元でそう叫んでました。「This is a dream come true!」

=======================
■19/07/07(日) □ この人生をサンキュー
 =======================

皆さん、誕生祝いのメッセージをありがとう。ポールも昨夜「ハッピーバースデー」やってくれました。ホワイトアルバムじゃこの曲飛ばして「ヤー・ブルース」から聴いてたけど、うれしいよポール :-)



昨日のポールマッカートニーについて思ったことをいちいち書いてるとキリがないんだけど、まあなにはともあれムスメが撮ったこのビデオを見てください。50年前のビートルズ北米センセーションとまったく同じことが、私のムスメに起きていたという。アンコントローラブルな叫び(笑)。腹が痛い。

  ◇  ◇  ◇

もう日本ツアーは終わってるので曲について少し書いちゃうんだけど、意外なウィングス曲が多かった。2曲めが「ジュニアーズファーム」。「All My Loving」(俺号泣)をはさんで「Letting Go(from ヴィーナス・アンド・マース)」とやたらシブい。こんなの俺のビートル先生テラくらいの熱愛者しか求めてないだろと思ったのだが、俺の隣の同年代のレディはちゃんと知ってて盛り上がっていた。やっぱり日本人が思うよりもウィングスは北米で強かったんだなあと思った。

そして横綱「バンド・オン・ザ・ラン」はもう、すごかった!70年代、新規に音楽アンテナを立てたばかりの子供だった自分がラジオを聞いて想像したウィングスの青い空が、あのアコースティックのコードカッティングで眼前に広がっていった。

あとポールマッカートニーがえらい喋るんで驚いた。こんなにコンサートで喋る人だったのか。軽妙に喋って会場を笑わせては、「君がもし今ここにいたら、なんと言うだろうな」と皮肉屋だったジョンを笑って思い返す曲「Here Today」をやってこちらをオイオイ泣かせるんだから、まるでさだまさしだったですよ。

    ----------------------
ビートルズの曲は昨日も書いたように、俺の心のピュアな部分にじゅわっときてうっうっと泣いてたんだけど、一方で俺の心の中にはやっぱりシニカルなジョンレノンもいて(まさに「Here Today」)、ポールバンドの演奏や選曲をじっと見ているわけ。

その俺の中のジョンが、(ああやっぱり俺がいないとな…)と思う曲もあった。1曲めの「ハードデイズナイト」からしてそう。ポールがジョンのパートを歌い、ポールの高域ハモりを裏方がやってるんで、炸裂しないんだよね。あの二人とジョージのコーラスがいかに可燃物の宝物だったかと改めて思った。

あと楽器がやっぱり非ビートルズ的でウィングス的なわけ。ギターの音量がデカイし弾くフレーズがアメリカ的にドライでソリッドで、ふにゃふにゃなジョージとは全然違うこの音がポールの好みなのかーとずっと思っていた。ウィングスの曲は当然それで合うわけだけど、音がでかすぎ肝心のボーカルが埋もれ気味だったし、ポールのベースも聞こえない。俺の趣味ではやっぱりギターをジョージ型にしたくなる。



しかしサプライズはジョンとジョージへのトリビュートだった。ジョンの思い出を語ってからやった「ミスター・カイト」は、これはジョンの意地悪な声だから面白い曲なんでポールの甘い声には合わないよねと思ったんだけど、ジョージの話をしてからの「サムシング」には負けた。ウクレレで全然違うリズムアレンジで歌い始め、後からバンドが入ってくるわけ。ギタリストもここはちゃんと敬意を表してジョージのソロを完コピする。俺の内なるジョンもハンカチを口に押し当ててううううと泣いてました。(カメラを片手に持ちもう片手は涙を拭い、画面が震えている)

ポールがリードなんで2番でハモるのは裏方の人なんだけど、聴いてる俺たちの頭の中にポールのあの高音の美しいハモリが空耳のように聞こえてくる。もうたまらなかった。そういう、俺の予測を超えるビートルズの魔法に満ちたコンサートでした。

友人デザイナーがトーキョーのビートルズ展の
ために作ったトートバッグが、海を渡って
バンクーバーのポールコンサートに。
ポールが「サンキュー!」というたびに、「ノー、俺があんたにサンキューだポール!」と感極まって返してるやつがいた。わかる。

ここにいる俺たちが皆この人生を、あんたにサンキューだよポール。ビートルズがなかったら俺たちがどうなっていたかなんて想像もできない。この娘だって俺たち夫婦に生まれていたかどうか、God Only Knows。◆










2019/07/02

映画「イエスタデイ」の音楽部分感想(ネタバレなし)

「君はビートルズ好きだから一緒に行こう」と奥様の友人夫妻に誘われ、金曜に封切られた映画「イエスタデイ」を見てまいりました。

「凡庸なシンガーが、彼だけがビートルズを知っている世界で成功する…」というのはありがちなSF設定だなと懐疑的だったのだが、予想したよりずっとよかった。借りぐらしのドタバタコメディじゃなく、成功や失敗の話でもなく、「ビートルズが忘れられた世界とラブ」というお話だったのです。いやー、4人揃って泣いた。

日本での公開は夏以降だそうなので、ネタバレを避けビートルズ好き視点で前半の音楽部分だけ感想を。

    ----------------------

設定を聞いた俺は、「いや曲がいいだけで売れるわけないだろ、演奏は! 歌は! メンバーは! ビジュアルは!」と思ってたわけ。しかしそのビートル警察的イキリ立ちは早々に解除されたのであった。凡庸なシンガーである主人公ジャックがビートルズをアコギで弾き語ると、仲のいい友だちは「お前なんといういい歌を書いたのだ」と感動するのだが、パブの客たちは相変わらず見向きもしない。やっぱり曲の力だけではなかなか伝わらないわけです。

でマネージャーと友だちの少しのヘルプを得て自費スタジオ録音に臨み、音と音が重なることで初めてビートルズのマジックが立ち現われてくる。ここが音楽的に面白かった。彼が独力ではたいしたことないシンガーなおかげで(笑)、音が重なるだけでとんでもなく良くなるビートルズの曲がいかにすごいかとまざまざと分かるわけ。ここからジャックの快進撃が始まるのです。

つまりこの映画は「ビートルズの音」という奇跡を再現しようとはしていなくて、そこで肩の力を抜いて安心して見れたわけ。ジャック君が気持ちをこめ歌い、バックバンドが今風にきちっと音を詰めソツのない演奏をするだけで、ああ! 改めてなんといういい曲なのかとハッとするモーメントがどんどんと生まれていく。この音楽の使い方はクイーンの音を相当に再現していた「ボヘミアン・ラプソディ」とはまったく違っていて、それがハマっていたのだ。

そして付け加えると、無名時代のマネージャー・エリーがたまらなくいい。映画を見てるビートルズ者たちは当然ながら、「ジャックお前はバカか! 今夜彼女を連れ出さなきゃ、ユーゴナ・ルーズ・ザットガールだ!」となるわけである。こんな子のため歌えたら、たとえ成功しなくても幸せだよ :-)

我が友テラくらいのビートルマニアは「ジョンの曲もポールの曲もジョージの曲も演奏するのか、ふつう偏るだろ!」みたいな不満は感じるかもしれない。しかし「Now I long for yesterday(昨日が恋しい)」というのは、この映画にふさわしいタイトルだったですよ。後半はビートルテラ先生もテキストブックをバサリと落とし、教壇で泣くと思うよ。そういうのを映画的瞬間と呼ぶのだろう。ビートルマニアがケチを付け始めたら、「あの演奏はビートルズ解釈として深みに欠ける」とか言える。キリがない。しかしそういう映画じゃないのだ。

======================
■19/07/01(月) □ 【カナダデイ】Myrtle Sisters
======================

今日はカナダデイ、建国記念日です。どの町もフェスをやるんだけど、2年前に見てすごいよかった女子バンドが隣町のフェスに来るのを発見し、奥様と行ってきた。

公園でおめあての彼女たちを見つけ、

「どうもー、マートル・ファミリーバンドでしょ、俺ファンなんです、Youtube見てますよ!」

とメインの子に声をかけると、「Really??」と言われた。ホント? なんで? という信じてない感じの声色(笑)。「いやアナタたちの『ラグモップ』とか大好きだから!」「ほんと? アハハ!」


なんで驚かれたかというと、彼女たちはなぜかとことん無名なのである。俺は2年前このフェスで彼女たちを発見し、動画を全部見た。歌が最高にうまいしこの「ラグモップ」なんか歌もステップも天才的にカッコいいと思うのだが、2百回とかしか見られていない。なぜだ!

そのように無名なので、今日はあいにくライブステージではなくチンドン屋として呼ばれたらしく、会場をうろつきながらそこかしこで1曲ずつ演奏していた。他のステージの音が鳴ってる会場で生音じゃ人が集まらないせいもあり、ノッてなかったな。かわいそうに。才能あるのに理解されないバンドよ。本人たちもこんなチンドン屋衣装を身にまとっていて、自分らのカッコ良さを理解してないフシがあるが(笑)。


ともかく1曲やってよと眼の前で演奏してもらう。やっぱカッコいいわこのコーラス、Myrtle Sisters。割り箸を渡され俺もチンチンとカンを叩く。サンキュー、サンキューベリーマッチ、マートル・ファミリーバンド! 今度彼女たちのギグを探して見に行こうと奥様がいう。行ったら驚くだろうな、「自分らのファンが来た!」って(笑)。

    ----------------------
この才気あふれる Myrtle Sisters を会場片隅に追いやって、華やかなメインステージではジェネリックなバンドが「ハウンドドッグ」とかやってるわけですよ。お前らプレスリー好きですらないだろ! 年寄り喜ぶウケルwww と安易にやってるだろ! 楽器を使いバイトしてるだけの不純なバンドどもめ。

Myrtle Sistersを見よ。腰にカンカン巻いたりしてステージングの方向性は迷走してるが(前回見た時は1本のタイツを二人が履きつつ演奏もするというバカ芸をやっていたw)、音楽はこれが好きだってバチーンと完璧に決まってるではないか。愛だよ愛。ミュージック愛!


2019/06/25

【なでしこオランダ戦】なでしこ世界再デビュー

【なでしこオランダ戦】カナダを蹴散らしたオランダを見ていたので、まあ2点くらいは取られるだろうと思っていた。しかしここまでの日本を見ていて、噛み合えば2点取るのも可能だと思っていた。で実際はオランダが思ったよりも早く先制したのだが、それでかえって「点をやってはいけない」という硬さが取れたなでしこが、今大会ベストな試合をしたわけです。

ハーフタイム直前に岩渕のマジックから長谷川のあまりにも美しいゴールで追いつき、ハーフタイムのカナダ解説女性陣はたいへんに盛り上がっていた。「鳥肌が立ってるわ、あのブリリアントなパスワーク! I LOVE JAPAN!」

後半の終わりはすごかった。これだけフィジカルで差のある相手に決定機を与えず、相手を疲れさせ、こちらがシュート撃ちまくりとなるとは。しかし点が入らない。ここはやはり個の力が4年前より下がっている。これで決めきれないとアレがほらアレだから、決めろ!

と思っていて、あの結末だったわけです。はあ。カナダ解説陣は笛が吹かれた瞬間「ノー! PKで終わらせないで!」と叫んでいたそう。「日本は隠していた本当の力をついに見せたのに、こんなショボいPK(very soft PK)で終わるなんて」

しかしもしオランダに完敗したら「過去の強豪」入りだなと覚悟してたけれど、局面への集合とファイトとアイデアで戦う女子サッカー強豪国として、世界再デビューを飾れたんじゃないかなと今日は思った。カナダ放送解説も、「憂鬱だった朝が明るくなるような試合、2020トーキョーが楽しみ」と評してましたよ。

◇  ◇  ◇


娘は夕方日系の友だちと近所のファストフードに行き、アイスクリームを食べ盛大にぼやいて盛り上がったそう。はは。4年前は悔しさに食べ物が喉を通らなかったなと思い出す。写真は4年前。バンクーバーのパブリックビューイングから俺たちは、魂の抜け殻となって帰ったのだった。山火事で空気が煙っていた。◆



【関連記事】
2015【女子ワールドカップ】決勝:さようならチャンピオンたち: 【女子W杯】決勝前夜 、明日のためにムスメが日の丸プラカードを作っております。娘は友だちに「なんで日本のサッカーにそんなに入れ込んでるのよ」と不思議がられてるんだそうだ。「スキルがあるしエレガントだし...

2019/06/10

【カメラ日記】自転車とイヌ

=======================
6月3日  誕生パーティの準備
=======================

昨日娘が19歳の飲酒年齢に達し、家で初めてのお酒入りパーティを催し盛り上がっていた。あとで動画を見せてもらうとカードゲームしたりギターを弾いたり。おお。誰か弾くかもとギター用意しておいてよかったじゃん。


パーティ前の午前中に近所の幼なじみがパーティ準備の手伝いに来てくれ、その様子が子供の頃のようでなごんだ。楽しそうです二人。

 二人を Olympus 25mm 開放で撮るとすごくいい写真が簡単に撮れる。やっぱりこの開放の柔らかさがいいなあ。まさにこういう写真が撮りたかったのだという写真がザクザク出てきた。



これはおとといのレストランでの家族パーティ、日本にも連れて行った仲のいいイトコの少年とムスメ。(…ああ俺の新レンズ MZ25mm いい! いいぞ! 笑)。

=======================
6月7日 レンズを売る
=======================



マイクロ 4/3 カメラを使い始めて6年、昨日初めてレンズを売った。 SIGMA の 19mm F2.8



使えばこんないい絵が撮れるのにズームの便利さに負け、もともとあまり使わなかった SIGMA 19mm。新レンズ MZ25mm が手に入り出番はまったくなくなったので、買い手がついてよかった。行った先で頑張ってくれ 19mm。

買ってくれたのはキャノン一眼をメインにしてるカメラ青年で、よくカメラがわかってそうな人にもらわれていきうれしい。彼が 19mm のテストに使った俺のカメラに、話をしたモールの風景が残っていた。最後にもっといい写真を撮ってやればよかったなと少し胸が痛い。



先月連れてったこの農場が、19mm のお別れ撮影会だった。あのときも、隅々まで実によく写るいいレンズだなと思ったよ 19mm。

=======================
06/09 自転車とイヌ
=======================



日曜午後、森へ自転車に乗りに行く。OM-D E-M10 + MZ25mm では初めての森撮影。全編 F2.5 でいい絵が出た。やっぱり俺史上ベストの画質が出ているなーと実感する。いいカメラにいいレンズである。

首から E-M10 を下げて自転車に乗ると腹の上で跳ね、ファインダーに負荷がかかりそうで怖い。自転車時はより軽い PEN E-PL5 にすべきなんだよな。しかし今日は試してみたかったのだ。

自転車を停めお茶をずずずと飲んでいると、犬とともに林間を駆け抜ける若きバイカーと遭遇した。すれ違いざまにカメラを向けたが間に合わず。速! バイカーくん宙に浮いている :-)


犬と走るのはいいよな。都内某所の警備員をしてる頃、事務所併設の犬小屋に警備犬が常駐していて、一緒に構内警備をしていた。イヌは脚が速く、警備車の横をこうしてしゅぱーっと並走するのだった。それはそれは気持ちよさそうに。イヌ宙に浮いている :-)








一度イヌを富士の5合目から麓まで走る自転車ツーリングに連れていった。彼の人生で間違いなく最長のフリーランで、思う存分駆け回り、皆のお弁当や水を分けてもらい、イヌ幸せの絶頂だった。最後の方は足裏が痛くなりペースが落ちたが無事完走し、よくやったと皆でグリグリなでてやったのだった。

2019/05/24

【カメラ日記】ボケるレンズで練習中 - M.ZUIKO 25mm F1.8



ピカ、男前だ。カッコいい。OM-D E-M10 と M.ZUIKO 25mm F1.8 を手に入れ2週間、新レンズ 25mm F1.8 の使い方がわかってきた。

F1.8 / F2.5
大きなカメラに比べボケない M4/3 でも、F1.8 となると人の目よりずっと被写界深度が浅いので、開放で適当に撮るとどこにフォーカスが合ってるかわからない失敗写真になりやすい。

開放でこうして猫の鼻の頭に合わせると(左)、目が合わないわけ。これではピンぼけ写真にしか見えない。一段(F2.5)あたりまで絞ると、同じ鼻に焦点を置いても目もフォーカス範囲に入ってきて、ちゃんとピントの合った写真に見えるわけです。ここの神経質さがこれまで使ってきたズームやF 2.8 レンズとは違うのだ。



この塩梅がわかってきたので、花などを撮るときは一~二段絞るようにしている。すると1枚目のピカやこの花たちのように、ふわっとした全体の中にキリッとした面が浮き出て気持ちがいい。フォーカス点ではなく面が美しいのだ。ファインダー内でのマニュアルフォーカスが快感の OM-D E-M10、快調である。

屋内で人のポートレートを撮るときなんかは、開放のままでいいみたい。人の肌や輪郭はそんなカリカリじゃないほうがいいのだ。「街コロ」でいいサイコロの目が出てうれしげな奥様。全体にふわっとしていながら、彼女のまつげがきれいに写っている。いい写真が撮れたと見せたら喜んでいただけた :-)


◇  ◇  ◇

背が高くややゴツいOM-D、最小サイズのPEN E-PL5
夕方ムスメが散歩するというので、前から愛用している PEN E-PL5 に MZ25mm をつけて付き合った。

いわゆる一眼レフスタイルであるファインダー付きの OM-D E-M10 は写真撮ってます感丸出しになるので、町中で使うのはちょっと気恥ずかしい(笑)。

ひと目があるところでは何食わぬ顔でカバンからさっと取り出し、スマホ見てますみたいな風情で街景をスナップショットしたいわけ。その用途には小さく軽く突起物のない PEN はやはり最強なんである。一眼レフはファインダー部の突起がある分背が高く、カバンからの取り出しやすさではこれがけっこう大きな違いになる。



絞りは F2.5 で固定。歩きながらパチパチ適当に撮って、シャープさとふわふわがいい感じに混じった気持ちのいい写真がどんどん出てくる。PEN は OM-D より小さく軽いが、センサーと画像エンジンは同等なので同じレンズをつければ撮れる写真のクオリティは同等なのだ。スナップショットに重要なフォーカスもコンデジやスマホとは比較にならないほど早い。こんな小さなカメラで M4/3 最高レベルの絵が出るのである。素晴らしい。

OM-D はこれにファインダーを加え手ブレ補正を強化した分ゴツいが、まわりを気にせず撮影に没頭できるシーンではその分楽しみが大きいわけ。やっぱりファインダーを覗いたままボケや明るさを確認し詰めて撮るのも楽しいのだ。



いやーやっぱりいいわこのレンズ。ズームより難しいけど、すごい絵が出る。愛する PEN E-PL5 もやっぱり最高。

◇  ◇  ◇


帰りにうちから2ブロックほど離れた家の前を通りかかると、静かなエレキギターのコードが聞こえてきた。

「――あ、お父さんコレ!」
「――レッドツェッペリン! なんだっけ、Ten Years Gone!

俺たちは美しいコードに聞き惚れ、その家の前であの美しいギターフレーズを歌い踊ったのです。トゥットゥクトゥ・トゥットゥットゥクトゥ。

「そういえば昔バンド音が聞こえて見に来たら、この家のパーティでおじさんたちが演奏してたよね。あれはモサモサのアメリカンロックだったから、このギターは多分その息子あたりだね」
「覚えてない」
「あれはムスメが小学校の頃、10年くらい前だよ。まさに、Ten Years Gone。ははは」◆

2019/05/14

【カメラ日記】ポジフィルム・ビューワーみたいだOM-D

(C) Manto Artoworks
(写真も写ってる見知らぬお嬢さんたちもきれい!)
――うわ。昨日行った日系写真家マントーさんの写真展スナップショットを見て、突然心が変わった。OM-D 買おう。やっぱズームではこんなふわっとやわらかな写真は撮れない。手ブレ補正機構(IS)故障のせいでふわっとボケる単焦点レンズを使えない E-PL5 を使っていては、やっぱり駄目なのだ。

 というわけで中古で【オリンパス OM-D E-M10】を買ってしまった。はじめてのファインダー付きマイクロフォーサーズ一眼(※)、しかも4年前沖縄のモールで試着し写りに感動したオリンパスの高級レンズ 25mm F1.8 つき! どどーん。

(※レンズ交換式カメラは映像画素の大きな順に大きく高価で重くなり、マイクロフォーサーズはフルサイズのちょうど半分サイズ。これまで6年使ってきたE-PM1、E-PL5もマイクロ4/3なので手持ちのレンズはすべて使える)

E-M10 は3軸の強力ISを持ち、そして25mm F1.8 は俺のカメラにつく最高レベルの単焦点レンズであるはずなわけ。中古価格でいえばカメラ本体よりレンズのほうが高いくらいなんである。






で 25mm レンズのふんわりポートレートはまだ猫しか撮れてないのだが、OM-Dシリーズは評判通り手ブレ補正(3軸IS)がすごい。ISが弱かった俺の歴代オリンパスカメラ(M4/3 PEN)ではブレて使えなかった MZ40-150mm 望遠レンズのテレ端が高確率で見事に止まる。大河フレイジャーリバーの対岸、1キロ少し彼方の貨車の車台番号が読める。肉眼では列車が移動してることしかわからない距離で。

またファインダーがあるおかげでハイウェイの車にピントを合わせられる。モータースポーツ写真家気分。ファインダーは自分が作る画像そのものを見ながら構図、明るさ、色などをブラインドタッチのダイヤルで変えられるのだから、使ってみると写真撮るならベストはこれしかないなとよくわかる。これほど気持ちいいのかと驚くほどだ。ファインダーなしのカメラはこれをカンでやってるんだもんな。

とても買えないと思っていた高価な 25mm レンズ(新品ならレンズだけで $400~!)つきの一眼レフを安価で譲ってくれた売り主は、なんとティーンの女の子だった。付き添いの父親も含めカメラのことは何も知らず、設定も狂いまくっていた。きっとカメラ叔父さんがフルサイズに買い替えE-M10を姪にプレゼントしたものの、使われず別のカメラおじさんの俺にまわってきたのだと思う。ありがたし :-)

ズボラなティーンが所有してたものらしくボディに汚れもついていたが(笑)、掃除してやれば状態に問題はない。レンズはプロテクターが付いておりクリーン。中古車の走行距離にあたる撮影枚数も1万5千と、年式のわりに少ない(俺のE-PM1は5万枚を突破している)。ありがたし :-)

◇  ◇  ◇

しかし所有カメラはこれでオリンパスばかり4台。

(マイクロフォーサーズ)E-PM1、E-PL5、E-M10
(コンデジ)XZ-2

(レンズ)LUMIX G VARIO 14-42mm II、MZ14-42、MZ40-150mm、SIGMA 19mm F2.8、SIGMA 30mm F2.8、MZ25mm F1.8

売却可能な完動ボディは今回買った E-M10 だけで、ほかは使い倒しどこかしら壊れているので売ることもできない。困った(笑)。25mm が手に入ったのでレンズは何本か売れると思う。こうしてカメラ趣味は沼にハマっていく。

◇  ◇  ◇  



25mm F1.8は自分の手持ちで一番被写体深度が浅いレンズなので、全然うまく使えず苦労している。しかし失敗しつつも面白い写真が出てくる。なんか80年代の英国ロックバンドのジャケットみたいのが撮れた。



新カメラ E-M10 + MZ25mm の初仕事は、土曜の町のメーデーパレードになった。同行した娘とパレードの車をフレームに入れると、被写界深度を稼ぐために F2.5 くらいまで絞っても実にいい塩梅に背景が溶けてくれる。



レンズの換算 50mm は人物ポートレートにはぴったりで、道ゆく車を撮るには若干遠いのだが(標準ズームの換算 84mm でちょうどいい)、シャープに撮れてるので切り抜けば細部まで見事に写っている。これはいいわ。期待通りに万能型のレンズ、MZ-25mm F1.8。このカンカン娘たちは誰(笑)?

◇  ◇  ◇



市営農園などで E-M10 の電子ファインダーを覗き、撮ったばかりの写真を眺めていると、これはポジフィルムをライトボックスとビューワーで見るのにそっくりだなと思う。背面モニターで見るのとは違って、透過光で見ている感じと立体感がすごくある。



これがポジフィルムのビューワー。かつて
弟や友だちがすごい写真を俺に見せてくれた。
片目だけとはいえ眼の前一面に画像が広がるわけだから、今見てる景色とおんなじものを手に入れたという実感がすごいのだ。

俺が街の景色の写真を撮るのは、見ているきれいなものを自分のコレクションに加えたいという収集趣味なわけで、そこを強く満足させてくれる。こんなポジビューワーみたいな快適装置をいつか自分が持てるようになるとは思わなかった。幸せだ :-)

しかしまあ電子ファインダーのこんなポジビューワー的楽しさは想像してなかったが、OM-D はいつか買うだろうと思っていたな。

2013 年にカメラ屋で白くてかわいい激安 180 ドルのオリンパス E-PM1 に一目惚れし、レンズ交換式カメラがこんな値段で買えるのか買わずんばと買ってマイクロフォーサーズというカメラシステムを知り、撮って写真の楽しさに酔いしれ、しかし明るいレンズがほしい、ファインダーがほしい、より強力な手ブレ補正がほしいと欲望が嵩じ続けていたのだ。

だから OM-D を手に入れるのは定めだったのだろうという気がする。定めに従ってよかった(というか、俺でも飛びつける値段でこのE-M10+25mmが個人売買市場に出てくれてよかった、ありがとうティーンちゃん!)。◆