2025/07/17

【まとめ25年7月前半】【参院選2025】在外投票とバンクーバー散歩

「Girls Are Beautiful、カナダデー」「プラザ合意の再来」「バス旅TVを楽しむ」「比例はどこを選ぶべきか」「日本のポピュリズム」「モラルの劣化果てしない選挙」ほか

■7月1日               Girls Are Beautiful、カナダデー

1年で一番暑い日(体感)カナダデー。今年もお祭りの人混みとライブを楽しみにラファージレイクに行ってきた。やっぱ暑い。人造湖なんで日陰ないんだよなこの公園。

夏はいいなあ。ガールズがきれいだ。しかし直射日光を浴び歩いていると疲弊する。カナダとはいえ。UVキツイ。

お目当てのシンガーはとてもよかった。バンクーバーのブコラさん。これまでこのフェスで見たシンガーでピカイチだ。まったくの無名らしいけど、声と表情の美しさ、肩や手指のラブリーな揺れ、サビのknock on my doorで声と身体がとろけていくあたりの表現力などなど、ヒット曲が一発出たらもうスターだって感じあるよね。こんなカッコよく俺たちは踊れんでしょう。Bukola, I thought you were a star, already!👏 

Bukolaさんが出たのはステージ前が日陰ゼロ(pic2)のサブステージで、みな客席ではなくステージテントが作る横の日陰から見ていた。おかげで写真を撮るには背景が白くて露出難しかったが、近いのでBukolaさんのキュートさは撮れたのであった。Girls Are Beautiful.

■7月3日                 プラザ合意の再来

【トランプ関税問題】40年前のプラザ合意で『搾取』などとっくに終わり、日本は貧しくなる一方なことをトランプは知ろうとしないのだ。こんな事実を無視した要求に理はなく、経済的侵略戦争である。いつも張り切ってる『経済安保』マターそのものでしょ自民党、なにか策はないの。

日本経済の崩壊はプラザ合意の円高切上げが端緒にして決定的だったというのは、しばらく前『1985年の無条件降伏(岡本勉)』という書籍を読み思い知った。日本政府はどう抵抗できただろう、なにか取り得た選択はなかったのかと考えながら読んだが、一国には制御しようがなかったかとため息が出た。

ここに来てのトランプ経済侵略は、あのときどうにも抵抗できなかったプラザ合意の再来ではないか。自動車産業だけは死守しつつ沈み続けた日本が、これ以上なにを譲れるというのか。軍事増税で国民の生活水準が直接削られることが最悪の事態である。

#党首討論 で共産党田村氏に「米政権に軍事費3.5%を求められている、どう考えるか」と問われた石破総理が、「日本は世界の中でも有数の厳しい安全保障環境にある。増額は当然、(共産党は)日本の安全保障環境を甘く見ている」と答えた。

田村氏の質問意図は「トランプ軍拡から国民生活をどう守るのか」という点にあったわけだが、それが近年リベラル仕草の石破総理の本性に着火したらしく、彼は生活を犠牲にはしないという方向に話を持っていかなかったのだ。これは恐ろしい。石破総理就任後一番嫌な言葉だなと思った。 

日本政府は日本国民に対して発信力がなさすぎる。相手は理不尽を言ってるんだから、日本国民は怒っている、アメリカ国民のために日本国民に増税など課せないと対峙するしかないだろう。反米感情が禁忌である自民党と日本の右翼というものが、さっぱり理解不能なのである。

■7月3日                 カボチャ棚

奥様の家庭菜園のカボチャ棚を作った。ツルをここに誘導してカボチャが中にぶら下がるという感じかな。廃材で作ったんだけど見た目もいいよね。 

朝、暑くなる前に池まで散歩する。水かさが減った湖面を藻が覆い、キラキラと輝いている。そして黒犬とめっちゃきれいなその飼い主さんが。美しい…。

夜9時50分、西の空はまだ明るいカナダの夏。娘と去年彼女が行った鎌倉の話などしながら帰る。 

■7月7日                カエルの赤ちゃん!

【サンデー自転車】26度の夏日。家から30分ほどの湿地の入口に自転車を停め歩き出すと、足元でなにかワサワサ動いている。――カエルの赤ちゃんだ! 何百もの! ひゃー。真っ黒で1cmないですわ。カワイー🐸 

そして水辺に降りる道が通行止めになっていた。「Western Toad(ツチガエル)の Toadlet(英語にはカエルの赤ちゃんという単語があるのか!w)の渡りの季節のため通行禁止」。そうなんだー。そりゃ仕方ないね。ここで休み、麦茶を飲んで、帰ることにしよう🐸 


真夏に山を見ながら麦茶飲める幸せよ。

【おまけ】ヘビもいました。尻尾だけ撮れた。 

■7月8日              倫理の底が抜けそうな参院選

【参政党】神谷氏が原潜と核兵器を持ち中韓を威嚇しようといっている。マンガ「沈黙の艦隊」にそういう話があるらしい。

日本のドラマを見るとマンガ的だなとよく思うけど、それはマンガを下に見るわけではなく、こういうマンガ的なアイデアに奮い立ってしまう精神の幼稚さを感じさせるということなのだ。大人の責任として手塚治虫は描かなかった未来というか。

#参院選 参政党は立憲に並ぶレベルの比例票を集めそうだという報道が出てきた。今回は国民の関心が高いそうで、山が動きそうでもあり、倫理の底が抜けそうでもある。

 日本の選挙のたびに毎回、自分はどう考え在外投票するかとFBに書いている。そこでだけつながってる昔の友人に、排外主義参政党に惹かれるやつがいたりするのだ。直接言っても気分を害すだろうが、黙ってはいられない。祈りが伝われ。

■7月8日                バス旅TVを楽しむ

伊集院光が絶賛してた「バス乗り継ぎ旅7時間SP」。#バス旅 って初めて見たけどGoogleマップ禁止なんだ。それはキツイ。根性女子編も高橋尚子+ウェンツ編も面白かったー。 日本の田舎旅は味わいあるなあ。こころ旅も「未知との遭遇も」そうだし、ハズレがない。

#バス旅 初めて見た土屋アンナのさっぱり明るい体育系女子ぶりも、高橋尚子やウエンツ瑛士のトーク上手も最高だったな。そしてあのバスを捕まえろと高橋尚子の全力疾走を太川陽介がカタパルトのように発射するシーンは鳥肌ものでしょう :-) 

■7月8日                比例はどこを選ぶべきか

【参院選】#在外投票 明日行くつもりなのだが、比例をどうしようかまだ迷っている。各党の比例議席数予想と上位にきそうな候補何名みたいなものがあれば、こっちのこの人を応援したいなとピンポイントで願いを込められるのだが、そういう一覧はないよねえ。比例も候補者名で投票すれば応援になるのか。

わかった。俺が応援したい2党はどちらも比例当選予測が2~4とのこと。ならば両党比例候補のツイッターをチェックし、発信力と魅力ある数人を見つけよう。そのうち1名の名前で投票すれば応援し甲斐があるではないか。そうしよう。そうします。

発信力はれいわ圧倒的だな。エネルギー・環境・経済担当の長谷川ういこさんなんかまだ現職議員ではなかったのかと驚くほどの発信力がある。真夏の街宣のその夜に、自宅で長時間ライブキャスト(←)をやっている。多岐にわたるトピックを整然と柔らかに喋れる知的体力がすごい。「日本人ファースト」を求める有権者と対話したことも語っている(14~)。ご苦労さまです。 

そしてれいわは比例一位に、「沖縄を戦場にしないために非武装化を」と唱え、在日米軍に持論を持つ平和構築・紛争予防のエキスパート伊勢崎氏(元平和維持軍外交官、現東京外語大教授)を据えている。この2人を国会に送れたら面白い。

共産党比例候補たちは正直Twitterを見てピンとこなかった。共産党全体を見渡しても党長老たちと山添拓あたりは政界最強クラスだが、それ以外の議員候補に発信力ある人が見当たらない。これはちょっと厳しそうだな。Twitterリベラルは共産党内部のゴタゴタを常に嘆いているが、そういうことから若い人材が入ってきてないのだろうかと思った。

■7月9日              在外投票とバンクーバー散歩

【参院選】行ってきました #在外投票ポイントカードが一杯になった。これはどうするのかと聞くと、在外投票カードの更新申込みが必要だという。

――えええ俺がそれをやるんですかとため息をつくと投票係の女性たちがクスクス笑い、ああなんかすごく日本にいるフィーリングだとしびれました😉 

日本フィーリング→この、仕組みのダメさをみな分かっていて、しかし直せずすいませんねえと笑顔で物事が進んでいく感じねw 仕方ないので投票後申し込み用紙に記入した。#在外投票 も手続き煩雑なので、当社比3年分くらいの分量の漢字を書いたな今日は。 

投票を終え、久々の夏のバンクーバーを散歩する。都会で写真を撮るのは楽しい。LUMIXのLモノクロいいなあやっぱり。歩きながらフォーカス合わせ揺れを止める試みをずっとやっていた。コツが掴めてきた。(GX9+YN42.5) 

領事館から数分のウォーターフロントを歩く。バンクーバーはやっぱりきれいな街だな。ビルの合間に緑や日陰がたくさんデザインされているところが賢いのである。俺は弁当を持っていき、ビルの谷間に置かれたテーブルと椅子でいただいたもん。最高。

緑があって涼しいし、景色も陰影あるし。どうして東京はこうできないのだろう。なんで常にビルと駅の建て替え中なのだろう。(YN25mm) 

ロブソンの裏はバンクーバーで最も家賃が高いだろうクラシックなアパートやコンドーが並ぶ。緑に包まれすごい街路だ。バンクーバーいちのショッピング街の1本裏道がこの並木だというのはすごいよね。写真を見て気づいたが、映画の撮影をやってたらしい。テントは機材だ。

こうして緑を育て残すのは大変だけど(うちだって庭木に車の車検代くらいのお金がかかる)、公共がそれをやらないとね。れいわの長谷川ういこさんは環境と経済の専門家である。日本にはグリーンパーティがないが、彼女がいるれいわはそこを担い得るのだ。

さあ帰ろう。LUMIXのLモノクロほんといい。惚れ惚れする🙂

■7月11日                日本のポピュリズム

TV朝日 #モーニングショー で朝日新聞委員が、減税は財政健全性を損ない円安をさらに進め物価対策に逆効果と解説していた。アベノミクスで財政を決定的に損ないながら株価しか上げられなかった自民は責任取らず、それを止め左派的立場から国民生活を守れなかった朝日が、こうして今選挙で強力アシストするというパラドクスがある🙁 

ポピュリズムと言われるれいわの「国債で消費税廃止」の実現は困難だとは思うが、『アベノミクスが刷ったお金を消費減税と自民が削った財政支出に使えば国は豊かになったはず』というビジョンには強く共感する。その伸びしろをアベノミクスが金融で消費してしまったのが現在だという責任の所在を #モーニングショー は提示してほしかった。

分配論に支持と力を与えなければ、貧富の拡大と国民負担増に終わったアベノミクスへの反省と修復は始まらないではないか。トランプを生んだのは民意を汲まないインテリ層という言説を体現したような朝日の財政論解説だったと思う。

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山本太郎はエモ演説の6年前参院選がピークで、以後イエローカードが累積してるし、野党に対してまで対決姿勢を出しすぎて人相が悪くなっている。しかしゴールを決めそうな、つまり社会のムードを変えられそうな雰囲気を彼には今も感じる。

しかし同じ大きな政府プランに右派マインドという、日本のポピュリズムとして最適化された参政党が出てきて、先に社会のムードを変えられてしまった。日本のトランプは明らかに参政党神谷となりつつある。遊説先での口から出任せがとめどない。

#ss954 キニマンスさん英語ジャーナルによれば、国内英字新聞にも「exclusionism 排外主義の高まり」「外国人が増えてきたことへの restlessness 不安が背景に」という記事が載ってるとのこと。在日外国人に、きな臭い日本の空気が伝わっている。 

日本で90年代に教師をした日系カナダ人の友人は外見日本人だが日本語に訛りがあり、電車で同僚と英語で話すと「日本語話せよ!」と絡まれ、日本語で話すと訛りへの蔑視を感じ、心底ウンザリしたそうだ。日本は昔から人種差別のある国で、安倍以降の右傾によりそれが肯定拡大されつつあるのだと思う。 

■7月12日                  モラルの劣化果てしない選挙

【参政党の世迷言】ホストクラブが参政党を支持してくれたら初回無料にしますとツイートし、その参政党候補が礼をいい騒ぎになっている。なんというか、モラルの劣化果てしないですね日本の選挙。安倍政治が底ではなかったのだ。 

これもホント頭オカシイ神谷宗幣、「給付財源をデジタル仮想紙幣でやれば、国債もいらない自由に発行できる」。こうした完全なデタラメを公然と言うのは、もはや確信犯だろう。ファクトは俺に追いつけない、選挙が終わればやったもの勝ちという。モラルの劣化果てしない。#選挙自体が社会問題

神谷氏「共産主義がはびこらないよう治安維持法必要だったんでしょ。ね! 共産主義者が日本の政府中枢にスパイを送り込み。ね! ロシア中国アメリカとの戦争に仕向けていって。ね!」

討論ならばその場で一笑に付され、Twitterでは引用コメント付きで批評的に見られるこうしたクソデタラメが、現場や動画サイトでは生で届いてしまう、影響力を持ってしまうという扇動の構造があるのだと動画を見て分かってきた。そして歴史教育は自民党に破壊されており常識のガードで守れない。

神谷宗幣の演説はあまりにもデタラメで、彼自身にコアとなる思想はなく、詭弁を弄する危険な扇動家というわけでもない。ただやる気ある量販店店長的な思いつきの集積に過ぎないのではと感じる。反証には耐えられない、一方通行の街頭演説でのみ輝く裸の王様なのだ。

そんなデマゴーグが大衆を扇動し議席を獲得できてしまう。もはや止めどがなくなった。N党出現時からわかっていたのに政治は放置している。いや自民党が対処すれば言論統制になってしまうのか。

■7月13日                   Far Away Eyes

#徹子の部屋 に34歳のいしだあゆみが出ていた。すごくきれいで、徹子さんの質問に応じながら記憶を探るように、目が遠くを見ているのがなんともいい。Far Away Eyesだ。「あたしって退屈でしょ。みんなに言われるの」。独りが平気で空想癖のある、遠い目をした女の子にショーケンは惚れてたんだな。 

So if you're down on your luck/もしお前がついてないことばかりで And you can't harmonize/誰ともなじめないなら Find a girl with far away eyes/遠い目をした子を探してみろよ (The Rolling Stones) 

■7月14日                     イベリン: 彼が生きた証

Netflix『イベリン: 彼が生きた証』を見た。筋委縮症で若くして亡くなった青年が、実はオンラインで多くの友人や恋人を持っていたという。そこまでならアニメやマンガにある話だと思うのだが、数万行の会話ログから彼がオンラインでどんな会話をし、どんな恋をしていたのかをゲーム画面と、残されたビデオやオンライン友人の実写コメントを交え描き出すのだ。よくできている。

彼の仲介で、自閉症の息子とのコミュニケーションに悩むお母さんをオンライン上で息子に会わせるシーンが感動的だった。うちも娘が東京にいた間、リモートでのほうが会話弾んでたなと思い出した。

■7月15日                      今も現役の旧友ミュージシャンたち

中期P-MODELの映像が流れてきた。中野テルヲは古い友人で、ことぶき光は俺のバンドメンバーの弟だ。優しき音楽オタクだった中野がこんな端正に決まったミュージシャンだったんだという驚きがある。ことぶき光は兄の部屋で居候してたときと変わらぬ生意気小僧感w 

彼らのTwitterを見てみるといまも中野は音楽を続け、ことぶき光に至っては俺の知らないところで大変な活躍をし海外公演を重ね、著作もあり大好評らしい。驚いた。うれしいことである。

■7月15日                       迫るロシアの影

#報道特集 差別への抗議者はリベラル世代である高齢者が多いが、荒海を航海しはじめばかりという感じのメディア情報学科学生たちの真摯さや、「学生同士は国籍とか考えていない」と語る方の聡明さが救いだった。そしてこの番組のヘイト特集では皆勤賞だな河合悠祐。差別は醜い。アグリィである。

参院選の終盤になって核武装論者にして東京ブロック1位という日本の有権者トンデモないなとため息つかすさやという候補がロシアメディアに登場し、ロシアによる選挙介入が行われているという分析が出てきた。「しょうもない零細アカウントの偽情報が万超えの大バズり」するのは、ロシアのボットと、カネ目的のインフルエンサーがバズらせてるからと分析により可視化されたのだ。日本政治の混乱を目的として石破政権は反米親中だ系のデマをバズらせ、その一環として参政党も支援されているらしい。参政党が力を持ち普通の党が弱くなれば、当然日本は弱くなる。

陰謀論めいてはいるが、実際該当するTwitterのインフルエンサーたちは即日凍結され、参政党も担当者をクビにするなど慌てている。俺の旧友がしょうもないアカウントの政府批判&参政党動画を見まくっている背景にこれがあったわけである。イヤハヤ。お前いくらなんでも匿名アカウントの動画とか見るなよ大人だろと俺は友人を説得してるのだが…。

2025/07/03

【まとめ25年6月後半】さよならKenmore冷蔵庫

「イスラエルとアメリカの怪物性」「沖縄戦ドキュメンタリー」「廃墟警備員時代」「トーキョーの路上フォトグラファー」「サンクチュアリ一気見」ほか

■6月16日             陶芸との暮らし

週末のオマケ写真。ブタさんは娘がもらった誕生プレゼントの陶器。アンティーク店で見つけたそう。こういうヒビの入った陶器は英語圏で Raku と呼ばれる。楽焼きのことですね。

うちの陶芸の完成品は今リビングのテーブルにディスプレイしている。一列に並べると一層かわいらしい。そのうち一つを手にとって、昨日採ったサクランボを盛りいただいた。ラブリーな季節です。

ブログ【まとめ25年6月前半】二度目の陶芸焼き上がり◆「フィルムカメラを調べる」「娘の誕生パーティ」「民主主義のカウントダウン」「フィルムカメラその後」「真夏の野球場」「God Only Knows」「キニマンスさんの英語ジャーナル」ほか tomosakata.blogspot.com/2025/06/256.ht… 

■6月17日            マイクロ4/3最高だよね

軽く小さく安く気楽で、なんでも撮れてマイクロ4/3(ほぼ)最高だよねという、大変に楽しい記事でした。完全に同感なのです🙂◆️僕がずっとマイクロフォーサーズを使う「が」の理由をだらだら振替りながらまとめるなんて考えないで書いてみる.|物欲@audiophotoholic note.com/audiophotoholi…

イヤほんと、私がマイクロ4/3を発見した頃のときめき、「この俺という、安くて万能なスイスアーミーナイフとかに惹かれる男が買えるような値段のカメラでこんな写真が撮れんの!」という素朴なワクワク感を思い出すナイス記事でした。

冒頭のクラシック機E-5での夜景やOM1のフジヤマをはじめとして貼られた写真も素晴らしく、川があったらNDで流れを表現しろ、OMのハイレゾは簡易赤道儀になるぞなどなど、ワクワクが詰まった物欲さんのナイス記事なのです。BEPALとか読んでた頃を思い出す👍




今日のデザートは松の柄茶碗にリンゴ。やはり自作陶芸はかわいい。たまらん

■6月19日                   イスラエルとアメリカの怪物性

サンダースのツイート。米はイスラエル・イラン戦争に関わるな。①すでに戦争犯罪者であるネタニヤフが②イラン核兵器開発はないという米諜報部の報告を無視し③進行中の核交渉の主導監督者を暗殺し④国際法違反の予防的先制攻撃をした。――我慢の限界だ、無条件降伏しろくらいしか語彙がないトランプに比べ、サンダースはなんと明晰なのか。

『ネタニヤフを支持し続け、イラン核合意から脱退したトランプが混乱の「元凶」だ。大国イランが全面降伏などすれば、イラン人は激昂して現政府を転覆し、さらに強硬なイランができるはずだ』◆近藤 大介 東アジア「深層取材ノート」 JBpress |jbpress.ismedia.jp/articles/-/890…

トランプの『勝っているイスラエルに停戦要求は難しい』発言も唖然であった。彼の見方はウクライナ戦争についてもまったく同じで、良否善悪という価値軸を持たないある種の異常者なのだろう。

パレスチナに対するイスラエル(と欧米)の怪物的非人間性がこうもあらわになると、近隣敵対国イランが「抑止力としての核武装」を切望するのは滅茶わかる。人間性があるならまず見せろイスラエルとしか言いようがない。

この半年世界はなぜ『911』という絶望が起きたのか、その理由をMAGAトランプというグロテスクな権力に見せつけられている気がする。911の当日「光 - The Light」という曲を書き自分のサイトにアップした佐野元春が示した哀しみは、今も変わらない。

「今日はとても悲しいニュースを見た/天使たちの声、残酷な空/ガレキのなか」「それは意味のない繰り返し/憎しみの鎖断ち切るまで」「この祈りが届くように/あの光を消さないように」――佐野元春 『光 - The Light』 moto.co.jp/light/lyric_j.… 



■6月22日                 沖縄戦ドキュメンタリー

NHKプラスに今すごい沖縄戦ドキュメンタリーが複数上がっている。民間人が隠れるガマに日本軍がやってきて、軍が使うから民間人は出て行けと追い出しただとか。すべての歴史証言が西田昌司に降り注いでいるように感じる。

NHKプラス『沖縄戦80年 戦場で人々は』これはほんとにすさまじい話ばかり。米軍の捕虜になった民間人収容所の食料を日本兵が奪いに来て、「まだ戦争は続いてるのに、捕虜になったお前たちを生かしてはおけないと…バンと(銃で)やられたんですよね」。全部西田昌司に聞かせてやらないと。

■6月23日                  国家と戦争

#朝ドラあんぱん ごめんさいと頭を下げるのぶに「先生…!」と小さな悲鳴を上げる、生徒たちの声に胸が痛む。「やっと終わったがやき、これからの話をせんかえ」と慰める次郎さんのまなざしも。こんな優しい人たちを、国家と戦争はどこへ連れて行ってしまうのかと思う。

中島歩はクラークゲーブルに似てるなあと思った。髪型も顔立ちも、哀しげに妻を見るこの表情も。「花子とアン」以後見るたびいい役者になってるなと思ったけど、次郎さんには感動させられました。

■6月23日                チャールズ王気さく!

【BBCリペアショップ】今日見た回の依頼者はなんとチャールズ皇太子(2021年当時)だった。市民と英国王の距離の近さにぶったまげた。リペアショップへようこそつって立ったまま王にコーヒー渡すんですよw 

そしてチャールズ皇太子もフリートークは初めて見たがチャーミングな人で、「この壺を直すのはさぞ難しかっただろうね。困らせてやろうと選んだからね」などと笑かすのである。司会者が「自分で割ったんじゃないでしょうね」と腕とか親密に触れちゃうし。はは。いやナイスサプライズでした。 

■6月24日                廃墟警備員時代

私はカナダに来るまで廃墟の警備員をやってたのです。あの頃デジカメがあったらば(ビデオカメラは持ってたので映像はある)。

旧米軍基地跡の警備員として、一眼を抱え忍び込んでくる廃墟マニアを見つけては退去していただく(&破られたフェンスを修理)というお仕事でした。これは弟が撮った写真たち。よく撮ってくれた弟よ。


俺が日本で警備していた場所は、廃墟マニアのサイトには必ず載ってる人気スポットなのだが、2020年頃はまだ建物が健在だったよう。あの頃デジカメがあったら俺が撮ってただろう光景が懐かしい。◆実はまだあった府中米軍基地跡に行って来たよ!.1 - 仄暗いお散歩 honoguraiosanpo.blog.jp/archives/10742… 

バードハウスと警備員たちが呼んでいた府中基地最大の建物は、天井に大量の鳩が巣を作り棲んでおり、ヒッチコック的に怖かった。そんな記事。◆トモBCカナダの雑文書庫: 追憶の調布関東村(3)府中基地キノコの森 tomosakata.blogspot.com/2005/11/blog-p… 





■6月25日                  フェンス修理

【フェンス修理】フェンスが崩落し、久しぶりの夏日に汗をかきつつ修理。ここを直すのはいつ以来かとTwilogを検索してみたら(Twilog存続してくれてほんと助かってる)、2021年以来だ。調べるとクマが入った形跡はなく、木材が朽ちての自然崩落だなと判断し新しい2x4を切って入れてやる。

ヨシ。2x4さえ渡してやれば構造強度は戻るので、あとは板をコツコツ張り戻してやるだけだ。作業していると夏休みのガールズがハローと笑い通っていく。夏の女の子たちはきれいだねえ :-) 

■6月25日           トーキョーの路上フォトグラファー

レンズも写ってる女性の姿も美しい。奥の光も最高です。すばらしい。

今朝発見したnon.さんの写真をずーっと遡り楽しんでるのだが、ほんと素晴らしい。そして改めて、大きなカメラ(Nikon Zf?)ってこういう写真が撮れるのかとうらやましく思った。ハイライトから真っ黒までのダイナミックレンジと、暗部に残る階調がやっぱりいいなあ。これはマイクロ4/3では撮れないだろう。そして東京を撮りたくなるのである。


階調がほしいなら俺はまず、GX9のLモノクロをもっと使わねば。あのモードならいい階調が出る。GX9はEM10m2より重くISが弱いので(パナのBISはカメラが静止した瞬間から補正を開始する感じで、歩きながら撮ってのヒットがあまり出ない)、イベントのある日しか使ってないのだ。もっと使わねば。

■6月26日                スーパーのポイント


久々のLモノクロ(LUMIX GX9 YN42.5mm) また小雨のBCです。やっぱりいいよなLモノクロ。

いつもの八百屋で今日初めて、ポイントたまってますねーと言われた。え、そうなの。10年も通って音沙汰ないんで、特典ない店なのかと思ってた。5000ポイントで…5ドルくらい? 「100ドルですねー」――ええええ! なんで誰も言ってくれなかったのこれまで! じゃあ、じゃあ、来週豪勢に野菜を買うよ!🙂 

■6月26日                   韓国の苦難

#映像の世紀 韓国。イヤハヤ。個々の事件は映画で見知っていたが、実に87年までクーデター軍人政権が続いたのだから、ちょっと信じ難いほどだ。俺がカナダに来た94年はまだ民主化10年未満だったわけだ。当時出会った語学学校の韓国留学生たちは当時まだ、日本をまぶしげに見ていた。その気持が改めて分かった気がする。

韓国からはフォーク/ロックが聞こえないままPOPミュージックの先端に飛び出していったイメージがあったが、朴政権が長髪、ミニスカート、ロック音楽やギター演奏にまで規制をかける封建主義だったとも知らなかった。中抜きの文化飛躍を日本より幸福だとは思わないが、すごい隣国の歴史だとつくづく思った。


■6月30日              サンクチュアリ一気見

週末Netflixの【サンクチュアリ】を一気見した。タイトルとポスターにあまり興味をそそられなかったが、伊集院光の激賞で見る気になった。いやー面白かった。よくこんな味のある下積み力士(役)を何人も見つけたなと思う。Wikiを見ると相撲経験者は猿谷と猿河と静内くらいだったんだ。すごいなあ。 


クソみたいな兄弟子や敵親方やその弟子たちも、純情男を騙すために生まれてきたような魅力の七海も最高だった。染谷将太も彼のベスト更新だ。Netflixの日本ドラマを見ると、つくづく未知の役者を見ることは楽しいと思う。日本芸能界のスターシステムはつまらんのだ。 

■6月30日                 さよならKenmore冷蔵庫

冷蔵庫を買い替えた。旧機Kenmoreは温度が安定せずヤバイとなってたのだが、2004年から21年も稼働してたことになる。忠実によく働いてくれたのだ。Kenmoreは左右振り分けで右に小さな棚が3段あり、いいレイアウトだった。同じレイアウトのものはもう見つからない。

空っぽにし掃除をし最後にマグネットを剥がしてやると、なんだか急に寂しくなる。何も知らない家電さえ、売られていくのが分かるのだろうか。

Kenmore は2017年に破産したシアーズの家電子会社なので、今はもう存在しない。カナダの家庭用冷蔵庫の普及品は中韓製品がメインとなっている。白物はもともと日本製は少なかったが、カナダで日本家電が絶滅したのはやはり悲しい。なにか中韓にできて日本がしくじった国策レベルの事象なのでは考えてしまう。Mideaは東芝白物を買い取った中国企業らしい。



通信販売シアーズで手に入るKenmoreは、どこの田舎の家庭にもある普及家電だったのだと思う。俺は子供の頃シアーズのカタログを見て、「アメリカじゃ通信販売でプールが買えるの?!」と憧れたものだ。そのシアーズへのノスタルジーも含めて寂しい。

…と思ってると、娘が新冷蔵庫にマグネットを全部戻してくれ寂しさが薄まった。ハハ。やっぱり冷蔵庫は白で、にぎやかにマグネットだらけでないとね。新冷蔵庫は Frigidaire(フリッジデア)というメーカーで、世界で初めて家庭用冷蔵庫を大量生産したアメリカの老舗だそうです。