2017/05/24

【カメラ日記】XZ-2 のセッティング再考



奥様が借りてる市営農園の草取り手伝いをしてきた。今年は春先の大雨でぬかるみがひどいと言ってたが、行ってみたらぬかるみどころか農園内に池ができてんじゃん! 橋がかかってるスゴイ。



橋がカッコいいと盛り上がってしまい、農作業をサボり橋ばかり渡り写真を撮っていた。農道はぬかるみだらけで一輪車等が通れず、その影響で今年はみな農作業の開始が遅れてるのだそうだ。



去年手伝いに来たときはどこの畑も花が咲いてきれいな写真がたくさん撮れたんだけど、今年は池と橋以外撮るものなし。トリとか撮ってました。ツバメきれいね。



 農園は最近持ち歩いてる高性能コンパクトオリンパス XZ-2 で撮ったのだが、写真を PC に吸い上げてみるとだいぶイメージと違った。なにか立体感がなく薄っぺらい感じがする。やっぱりコンデジだからなあ。去年マイクロフォーサーズ Pen E-PM1 で撮ったこのファームの写真(↓)のデキの良かったので、やっぱり M4/3 センサーのキメと深みある画質は今でも恋しい。


(MZ14-42mm標準ズーム with オリンパス M4/3 Pen Mini E-PM1)

E-PM1 の標準ズーム MZ14-42mm が壊れてしまってからは、主にムスメが単焦点 SIGMA 30mm をつけ友だちや自分のポートレートを撮るのに使っているのです。



 このM4/3 のヌメッとしていつつ拡大しても解像している画質を出したくてあとから XZ-2 写真をいじってみると、ソフトフィルタをかけるとその感じが出る。冒頭の写真4枚はソフトフィルタ加工済みで、カラスの写真なんかいい感じになった。XZ-2 はレンズがカリカリにシャープなので、屋外で解像がいいときにカメラがさらにソフトウェア的なシャープネスをかけると線がガチャガチャして不自然になるのかもしれない。



 ならばとカメラのシャープネス設定を -1 として植物園を撮ってみると、期待通りの絵が出てきた。レンズは開放だがセンターは自然にカリカリで、背景はいい感じに溶けている。絵が全体的に柔らかくなり好ましい。



 一面に花や葉っぱが写った左の1枚でも、XZ-2 で出がちなガチャガチャしたうるさい感じがない。シャープネスを落とすのは正解だな。



 いい写真をたくさん撮ってくれた PEN E-PM1 の画質は今でも恋しいのだが、便利で絵もよかった標準ズームがなくなってしまうとやはり使い道が限られてしまうのが厳しい。

 昼間 SIGMA 30mm F2.8 や 40-150mm F4 をつけて中景を撮れば、PEN は今でも圧倒的な絵を撮ってくれる。この雪の写真とか惚れ惚れする。そういう機会があれば PEN を連れ出そう。◆


(MZ 40-150mm F4 with オリンパス M4/3 Pen Mini E-PM1)

2017/05/07

【高校演劇】俺もグルーピーになってキャーといいたい



ムスメ演劇部のミュージカルを見てきた。吹奏楽部が生伴奏をつけるという超頑張った演劇で、週末もフル練習でみな疲弊していたが、すばらしく楽しいお芝居だった。娘はプレスリー風のスターに熱狂するグルーピーの一員で、プレスリーが登場するたびにガールズ全員キャーッといい失神する(笑)。



プレスリー役も娘の写真友だちでもともとナルシストなやつなので(うちのカメラにはいつもこいつのキメ顔写真が写っている)、こいつが腰を振りオーイェーというたびにガールズがバタバタと倒れていくのがおかしくておかしくて、最高だった。娘はクレイジー仕草で目立っていて誇らしかった。

話は雑で、プレスリーのマネージャーが主役で、恋人と別れる別れないが延々続く。そこは勝手にせよとしか言いようがない。「正直ムスメのグルーピー役が一番いいな。私が出るならあの役をやりたいよ。あれは気持ちいいでしょ」と感想をいいました。娘もYeahって言ってました。キャーッ!!



芝居中娘の馬鹿げたグルーピー演技に俺がゲラゲラ笑っていると、幕間に隣りに座ってた少女が「あなたムスメのダッド?」と聞いてきた。「そうだよ、友だちなの?」「イエス。ムスメ最高、she's so funny!」。まったくだよね、一番クレイジーだったよ。キャーッ!!



娘は家や車の中でいつも歌の自分のパートを練習してたのだが、ミュージカルの歌って高低差が激しく、楽器のように1オクターブくらい音が飛んだりする。これは歌メロではなく音楽のパーツなんだなと思った。人の声がコーラスを構成する楽器として作られている。

それを大勢が一緒に歌うことで厚いハーモニーが生まれる。上手い子もそうでない子もいるのでバラつきはあったが、大勢でわーっと歌い踊る楽しさは格別だろうなと思った。見る親としても、娘が2年半やったヒップホップダンス発表会の百倍くらい彼女の演技時間を楽しめた。レッスン料を払い送迎してる親が年に5分の発表会でしか子供のダンスを見れなかったあのダンスレッスンっていったい…(笑)。

芝居内容は凡庸なスラップスティックなのだが、出演したどの子にもステージ上で歌い踊る場面がたっぷりと用意されていて、だからこの演目を先生は選んだんだろうなと思った。演目としての芸術性よりやる方(と見る親)の充実感のほうが大事ですよね。

2017/05/05

なつかしの Nitobe ガーデン

今日仕事の会合でUBC(大学)に行ってた奥様が、出先から電話してきた。「今どこにいると思う?(ウフフ)」。ーーえ? …ああ、新渡戸ガーデン? 「どうしてわかったの!」。




そう私たちの結婚式は、昔の学者新渡戸稲造(五千円札のひと)を記念してUBC構内に作られた、きれいな日本庭園でやったのですよ。日本から父母と弟に羽織ハカマを運んできてもらって、我がことながらあれはすてきな結婚式だった。公証人のおばちゃんに宣誓の言葉を言わされ署名したんだけど、宣誓の言葉はまったく覚えていない(笑)。あれから一度も行ってないな。いつか行ってみなければ。メモリーレーン、なつかしい思い出。◆


2017/04/18

聖火リレーの思い出


いやーいいですねえ NHK 朝ドラ「ひよっこ」。今朝は聖火リレー。畑の沿道で旗振る人垣が美しい。走り抜ける三男は最初から感極まりすぎだろと思いましたが、時子のあのアニキでさえ熱く妹の名を叫んじゃう。それくらい胸熱く、願いがこもり、すべてが微笑んでいるかのような素敵な光景でした。



長野五輪時私は長野の隣町に住んでいて、市内を通り過ぎる聖火リレーを見ました。きれいな女性ランナーで、だけど芸能界にうとかったもので誰なのか全然わからず、ただただワーワーと声援を送りました。一緒に見てた奥様が「誰なの誰なのー?」と袖を引っ張りました。「わからないわからない、スターだと思うー」。

長野五輪が始まると私はオランダのスピードスケート選手家族のお世話を命じられ、市内の博物館などを案内し、喜んでいただけました。英語を話せないお母さんが、何を見ても何を食べても私にモーイ、モーイ(美しい、おいしい)と微笑んでくださいました。

オランダ家族のお父さんは元サッカー選手だというので、オランダは大サッカー国ですもんねっと私がゴマをすると、息子さん(つまりスケート選手の弟さん)が「サッカーばかりがもはやされる! 政府はウィンタースポーツをもっと援助すべきだ」と怒ってしまい、私はえらいことを言ってしまったと反省しました。接待は難しい(笑)。◆

2017/04/03

ステキなグーグルマップ

親戚の子が世田谷の大学に入るとの知らせがあった。あー馬事公苑のところね。馬術競技の講習会があると田舎の父親が上京してきて、バイクで送っていったのだ。一度女の子と馬術を見るデートをしたこともある。懐かしい。東京オリンピックに向けて大規模改修中とのこと。


馬事公苑のあたりの地図を見ると世田谷通り三献茶屋と道をよく覚えていて、なんでだっけと考えたらそのデートした子の家がこの道の先にあったのだった。ずいぶん遠いところに住んでる恋人だと当時は思ったものだが、今ググると俺の当時のアパートから15kmしかない。カナダだったらすぐとなり町くらいな距離(笑)。

世田谷区議の選挙ポスター貼りというすごく非生産的だが面白いバイトをしたこともあって、世田谷区内のいろんな場所に毎日連れて行かれ、テクテク歩いてペコペコ頭を下げペタペタポスターを貼った。歩き疲れるしまったく不毛な仕事だったが、毎日行ったことのない町に行けるのは実に楽しかった。スターの邸宅まで発見してしまったことがありました。そんなことを思い出すステキなグーグルマップ。◆

2017/03/17

【クルマ乗り換え日記】さよなら、魔法の黄色いスズキエリオ

2月28日


(10年前、エリオを買って初めての冬も大雪だった。)

この冬珍しい大雪で気候が厳しかったせいもあるのだと思うが、10年乗った愛車スズキ・エリオにガタが来ており、次期候補車を検討しなければならない。クルマは好きなのだが今の車を買ってから市場を見てないので、どんな車があるのかよくわからない。最近の日本車は曲線を使うマツダ以外全部米国向けのパッケージデザインなので失望している。デカいか形がいかついか、その両方なのだ。



昔好きだったスバルはいまやアメ車にしか見えないし、シビックで若い家族にハッチバックのある生活をもたらしてくれたホンダはコンサバなセダンとレゴみたいな形の車しか作らなくなってしまった。ニッサンは昔からどういうデザイン・アイデンティティがあるのかよくわからない(笑)。



公平に見て今はヒュンダイ(←)のほうがホンダよりカッコいいのは認めざるをえない。ヒュンダイはレンタカーで乗って面白くなかったし、韓国製 PC もスマホも洗濯機もデザイン一流中身は二流だったのでほしくはないけれど。デザインが流麗でカナダで人気のヒュンダイだが、マツダ(→)とデザインが酷似している。どちらが先にこのオーガニックなラインを取り入れどちらがパクったかは時期的に微妙で、新たな日韓問題の火種となっている。

3月9日



今日あちこち車屋を見て回ったのだが、日本車ってかわいいなあと思った。なにか愛想とかわいげがある。外観だけじゃなくてインテリアも、フォードはガチムチなコックピット感があり、日本車は日用品ですからどうぞお気軽にというゆるさがある。それだけじゃ次期車を決められないけど。

 カローラを抜き世界で一番売れているという日本車キラー、フォードフォーカスには試乗してみた。乗り味は意外とコツコツ堅い。電動パワステらしくステアがクルクルと軽い。カーブに入ってみると回頭性が高く気持ちいい。ステアを切らなくても荷重移動だけできゅーっと自然に曲がっていける。

ゆるいベンドでは外輪に荷重がガッと乗って舵角が決まるオンザレール感もある。昔レンタカーで乗った初代フォーカスよりもずっとよく曲がる、スポーティな味付けになっている。このシャシーは Mazda が作ったんだよなー(アクセラ用のシャシーをフォードが改造した)。さすがだ。

しかしいま乗ってるコンパクトのスズキエリオより大きな車なのに後席が狭い。日産マーチと同じくらいじゃないかと思う。これは運転席が特上なドライバーズカーなんだろう。エリオを買う10年前もフォーカスと比較検討し後席の広さでエリオにしたわけで、そこは変わってなかった。運転すれば気持ちいいだろうが、前述のガチムチなコックピット感も合わせ家族を乗せて走りたいとはあまり思わないというところ。小さな車体で背が高く室内が開放的なコンパクトカーのほうが、後席に座ったときにこりゃええわとウキウキする。

【今日の車屋店員さん】テストドライブに同乗してくれたフォード店員に一応お値段などを聞いてじゃ考えてみますと帰ろうとすると、今決めてくれたらもっと値段を引くと袖を引く。いやそんな妻にも相談せず決めたらアナタ…と断ると、「妻にノーと言われたらキャンセル」と文書に条件を書き加え、これで頼むとすがりつく。いやいやいや(笑)。

夜「フォーカスに乗ったけどかなりよかった」と奥様に報告すると、「フォードはダメよ日本車にして!」と対米レイシストな本性が露呈して笑った。ばば様も同じことをいう。カナダ消費者はよほど過去にフォード車に懲りているのだろう。

あとから「やっぱフォーカスはやめときます、妻が色を気に入らなくて」と店員にメールすると、どれでも希望の色を言えば用意するといわれた。いやすいません、ノーサンキューで(笑)。

3月10日



今日は憧れのマツダ3(アクセラ)に試乗してきた。一人で好きに走っていいというので、それならばと勝手知ったる狭い峠道へ(写真はイメージです) 。これはすごい。路面がどんな状況でもホイールだけが追従し、ボディに不快な振動や傾きが伝わらない。これがドイツ車も驚く松田のフラットライドや!

マツダ3最新型は俺が過去運転した車で明らかにベストなシャシーで、親戚筋のフォードフォーカスでも及ばないレベルにある。ただ普通に走ってるだけで高いバランスを感じ気持ちがいい。SkyActiv エンジンもモーターのように軽快に吹け上がり、AT も絶妙で燃費もいいらしい。こんないい車を安価で量産できるんだから、売れるわけですわマツダはん。



ところが意外やあまり欲しくならない。普段乗るのは狭い街路を通勤する奥様なので、ちょっとサイズが大きいんだよなー。寸法は今乗ってるスズキコンパクトと大差ないのだが…と写真を眺めていて、ノーズが長いのだと気がついた。運転席から先端までが遠い。これが大きさを感じさせる。運転席が後ろということは後席は若干狭い。

そういえば急坂峠のタイトコーナーを攻めていくにはフロントホイールが遠く、思ったよりインを向かないなという感覚がありあまり攻めていけなかった(まあディーラーの試乗車で攻めてはいけないのだが)。ああいう低速コーナーはショートノーズのエリオのほうがくるりとうまく曲がれる。フォーカスではこういうノーズが遠い感はなかったので、タイトコーナーは Mazda より得意かもしれない。Mazda3 はロングクルーズと高速コーナーでのフラット性が最高なのだろうと思う。でそういう Mazda3 の良さを味わえる道を奥様や俺が走ることなんて、普段そんなにないわけですわ。



それにマツダ3は低くて長く色が渋く内装がクールで、なんか日本車らしからぬカッコ良さがあるところが日本車らしくなくて、それがあまり欲しくならない理由かもしれない(笑)。試乗後自分のスズキに乗ると、ポンコツで若干ブスだが小さく扱いやすくイナタくてかわいいやつめと思うのだ。奥様もそんなスズキが好き。



プリウスの小さな奴、プリウス C も試乗できた。形はめちゃかわいい。ブレーキングで発電する回生ブレーキというのは電車のブレーキみたいな感じでおもしろ気持ち悪い(笑)。ただこれはかなり遅い車だろうし家族が乗るには小さい。うちの皆が好きなイエローだったし、かわいさでは抜けていたな。惜しい。

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今日乗った中では日産ノートがよかった。発進時に CVT の回転と速度のズレを感じたが、走りだしてしまえば普通に滑らかに走れる。デドウィートランクからマリナー急坂往復とかなり長い試乗をさせてくれたのだが、初めての CVT の運転でギクシャクしたりすることはなかった。

 そしてマリナー上りの急坂の強さは 1.6L として驚異的で、2L 4AT のエリオよりも楽々と上がっていく。CVT は北米では評判悪いのだが予想外にいいな。AT はトルクが必要なときにベストな回転に合わないから坂が苦しいのであって、CVT なら常時ベストなギア比で上がっていけるわけである。この CVT で燃費を稼いでいくのは楽しいことだろうし。

 マリナー下りのコーナーはドラマなく通りすぎてしまい、コーナリングが楽しいクルマではないが、シャシーは明らかに今どきのものでバランスがいい。足を固めてない分普段の走りがふわっとして安楽。そして試乗後に見た後席足元の広大さは驚きであった。膝前がエリオの2倍、フォーカスの3倍くらいある。ロングホイールベースを走りの安定感とキャビンの広さに思い切り振っている。これは家族カーとしてインパクトがデカイ。

 ノート試乗の帰路、これは見積もりを出してもらおうと思った。ドライビングポジション(ステアの角度)の悪さと高速コーナーのキレの悪さを除けば、エリオを初めて乗った時より気持ちが高ぶったわけである。

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マツダがすごかったと報告すると、それが好きなら買えばいいじゃないと奥様にいわれる。うーん、なんか BMW とか見ても乗りたくならないし、やっぱり今のスズキみたいなキュートな車がほしいみたいだと答える。彼女も同感で、じゃあ FIAT にしてといわれた。いやあれは4人家族の荷物積んで旅行できんだろ(笑)。

スタイリッシュな Mazda3 より便利なコンパクトカーに気持ちが向かうのは、スポーツバイクとスクーターの違いみたいなものかなと思う。スバルからスズキに乗り換えたときに、もしいま両方あってもリトルスズキに乗るよねと奥様と言ってたのだが、その気軽さがスクーターの高性能なのだというか。

旅先の山岳ハイウェイのコーナーを Mazda3 でトレースしたら気持ちいいだろう。でも小回りの利くコンパクトカーで交差点を毎日くるっと曲がるのもけっこう楽しいのである。ジャパニーズミニカーには愛嬌と、安い実用品を使い尽くすチープなカシオ腕時計的な面白さがある。日産ノートは後席にこんなアームレストがあったりするところが、とてもそれっぽい気がしている。かっこ良かないけど快適そうじゃないですか :-)

3月11日

【今日の車屋店員さん】スズキを売るのにあれこれあって査定証明が必要だというので、近所の車修理屋に行くときちんと調べ書類を作ってくれた。自分のところでお金を使うことはないとわかってるのに快くやってくれたので、篤く礼をいう。「もし将来クラッシュしたら、必ずここへ戻ってくるよ!」

そして中古車を2~3台眺めてから自分のスズキエリオに戻ると、やっぱこいつはいい車だと思う。最近乗ったどれよりもパッケージとしていいところを突いている。小さくて扱いやすくドラポジがよく居室が広い上に、走ればカチッとしてそこそこ気持ちいい。ショック吸収性が低く直進性が悪くてしばらく乗るとどうしても疲れるのだが、それ以外はいい車だったなと帰りに走りながら改めて思う。

スズキをキープしサブ車ポンティアックを売ったほうがよほど幸せ…しかし加齢車スズキを維持する手間と費用を省くために買い換えるのであった。そうだった(嘆息

うちのサブ車ポンティアックは 2003 年製スズキエリオより年式は新しいのだが、設計が 20 年古いのではないかと思う化石車で、危険なほどに使いにくい。安かった以外なんの取り柄もない。もし路上でフロントノーズの被せ物がもげ落ちても驚かないだろうくらい作りが悪い。しかし家族送迎以外使わないサブ車なので距離が行ってなくて、オイル等消耗品交換だけで維持していけるのだ。ここは我慢せなば。我慢。

3月13日

 これまで見てきた車たちのまとめ。

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フォーカス                意外と平地でヒョコヒョコし、後席で俺は酔いそう
                        コーナーは素晴らしい回頭性、高速ベンドではオンザレール
                        後席は狭い
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プリウスC(アクア)        形はめちゃかわいい
                        エコカーだから仕方がないとはいえ、遅い。
                        回生ブレーキというのは電車のブレーキみたいな感じでおもしろ気持ち悪い
                        快適性は特に問題ないが、やはりVitzベースで狭い。
                        アイドリングストップ時だけハイブリッドすごいと思った(笑)
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ノート            CVTに慣れると1.6Lなのに余裕で急坂を登ってくれ良い。
                        内部が驚異的に広い
                        15インチは柔らかく、シャシーは安定性快適性が高い
                        下りコーナーでステアのレスポンスが悪い
                        ドライビングポジションが悪い、おもちゃの車みたいなステア角度
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マツダ3(アクセラ)        最新世代のSkyActivシャシーのバランスはすごい
                        親戚が乗ってるドイツ高級車レベルのフラットライド
                        ショックも殺されていて快適
                        エンジンも軽快に吹け上がり、ATは下りでエンブレまでかけてくれる
                        デカイ。駐車場で気を使う。
                        後席はわりと狭くマイクラ級
                        色が渋すぎる
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マイクラ    (室内チェックのみ)        マーチ。意外や後席はエリオに近いが、荷室はやはり半分。
フォーカス2012(室内)    やはり後席はマイクラより狭い。
三菱コルト(室内)        完全に軽自動車だった
フィエスタ(室内)            運転席は極上、リアシートは話にならない狭さ
フィット09(室内)            運転席○、リアシート膝前はノートより狭い
フィット16(室内)            形がどうにもなじめず
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あれこれ試乗して次期車は日産ノートとおよそ定まった。ノートは気に入ったのであちこちで別の個体やグレードに乗ったが、16インチより15インチのほうがよかった。希望の色とグレードが見つかれば、近々乗り換えることになる。


ノートは今のエリオよりも少し小さなサブコンパクトカーだが、車のシャシーというものには世代というものが色濃くあるようで、Mazda3 やフォーカス同様こんな小型車でもバランスとしっかり感が非常に気持ちいい。ボディは揺るがずホイールがよく動き、コンパクトカー10年の進化をしっかりと感じられる。他のコンパクトより長いホイールベースが安定性と快適さと室内の広さをもたらしている。そして 1.6L ながら十分なパワーがあり初乗りから滑らかに走れ、燃費が素晴らしい。

車内の使い勝手をなるたけ稼いでユーザーに使ってもらおうという日本コンパクトカーのチープカシオ的感覚は、北米カーメディアでは理解されず酷評されることが多い。うちのスズキなんか購入前褒めてる評は見たことがなかった。日産ノートもそんな感じ。遅いとか CVT がキモイとか遅いとか。

こうした日本チプカシ車は北米自動車サイトでは低い評価点がつきがちだが、買ったオーナーはみな満足していい点をつけている。フォーカスやフィエスタなど運転席重視で後席が狭い米車は、逆に米メディアでは(運転して気持ちいいから)絶賛されるが、日本じゃまったく売れない。

北米カーメディアはコンシューマーと評論家の見解がかけ離れているように思う。要は評論家が車エンスージアストすぎて、便利車を好きじゃないのだろう。なので俺は車の評価に関しては、エンスー車も便利車もどちらも良いものだというフラットさがある日本のカーメディアの方を信用している。ノートは日本の車ジャーナリストが一般車を選ぶ RJC カーオブザイヤーに選ばれた、人気の車種なのだそうだ。

Mazda3 とフォードフォーカスという日米のトップ評価カーは試乗していいと思ったし、ヒュンダイ・エラントラ、トヨタ・プレミオ(コロナの後継)、VW ゴルフセダンはレンタカーでじっくり乗り込みそう思わなかった。その上でノートに乗っていいと思ったんだから、ノートの乗り味には何かがある。CVT もその味のうちかもしれない。




魔法の黄色いスズキに乗って奥様が帰ってくるのを台所の窓から見るのが好きだったんだけど、おーそうだよ、次もそんな車になりそうさ。ただノートにも他の車種にもイエローはないのが残念。

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【今日の車屋店員さん】メーカー系のディーラーはどこも中韓顧客対応のために高校出たばかりという感じの若いアジア系店員を揃えていて、俺が行くとやはり彼らが出てくるのだが、あんま仕事のことがわかってない奴も多い。今日はある店で小さなハッチを探してるというと、「遠くへドライブしますか?」と聞かれた。

「ホワット? なぜそんなこと聞くの?」
「いやあの、一日にどれだけ乗りますか?」
「そんなのマチマチで答えられないじゃん(笑)」
「つまりあの、電気自動車はどうですか?」

と、ここでやっとフル充電で200kmだかの日産リーフを勧めてるのだとわかった。お前もっとセールストークうまくなれ(笑)。

3月15日



長年乗ったスズキとの別れが近づき、おととい初めて洗車機に入れてやった。ブジャーと泡に囲まれてうひょーと言ってました私。――でもぜんぜんきれいにならないじゃん! 最後に乗せてあげたばば様も、「みんながこの車を好きだったわよね」という。そうなんですよ、ガタゴトいうのに愛されキャラ。 修学旅行に出た娘は「私が帰ってきたらもうエリオはいないのね」と感傷的になり、出発の朝自分とエリオの写真を撮った。

そして10台ほども試乗した末にようやく次の車が決まり、ついに今日魔法の黄色のスズキとお別れしてきた。次の車は赤いニッサンノート。新旧2台が並んだところを見て、置いて行かれるスズキがかわいそうで胸が痛んだ。世話になったよヨシヨシと、最後に背中を叩いてやる。10年で12万キロも走ってくれたんだよなお前は。じわっとくるものがある。その気持ちが写真に出た。さよならエリオ。





【日産ノート】家までのインプレ

 サレーからニューウエストに渡る2車線の橋は古くて狭く評判悪いのだが、ノートはステアが安定し荒れた路面で振られそうな気配が皆無なので、隣の車が近くてもまったく怖くない。この落ち着きがエリオとの最大の違いだと即座に感じる。ハイウェイは快適で静か。パワーも不足なし。うちの町の入り口のカーブ群で初めて攻め込んで、コーナリングも悪くないことを確認した。いい体勢でコーナーに持ち込めば外輪に乗って曲がる快感はちゃんと出る。しなやかで剛性が高く気持ちいい。直進時のバランスのよさから想像した通りだ。よし。

 町のマーケットで買い物をし、バックアップモニターで縦列駐車にも成功。そしてガスを入れながら、赤もかわいいのうとすでに愛着を感じ始めた。メタリックは入ってないので深みがあって、フィアットや近所のミニの赤と似てなくもない。横や後ろはかっこ良くない車だが、見慣れたので顔は愛嬌があるようにこの頃感じられる。そして顔は青や黒より赤のほうが愛嬌がある。

 CVT は昔の AT のような変速ショックは皆無だが、高速での渋滞時とか交差点で止まる間際とかで、回転と CVT が合わずむわっとモーション(車の慣性)が変動する違和感がやはりたまに出る。CVT の予測と道路状況が合わないという感じ。減速時にギリギリまで切っていたガス噴射を停止直前に再開するなど微妙な制御をやってるので、完全に無駄モーションを止めるのは難しいらしい。しかしそのうち慣れるだろう。慣れるというか、CVT というこの新しい機械に自分が適応して操作が上手になっていくだろうと思い面白い。

 俺は CVT を面白いと思うがこの車を普段使うのは奥様で、彼女は CVT なんて聞いたこともないわけなので、明日初めて乗るわけなのだが「アクセル踏むのと加速がずれる」という感想は避けられないと思う。力ないと思ったら踏むんす! 踏めばいくらでも力でるんす! と力説しといた。

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車屋が BMW の高級スポーツセダンで送迎してくれたのだが、荒れた路面での快適性は俺が買ったノートに劣るし、町中ではあの6気筒をしゅーんと回すチャンスもなくて、もったいなし。カクカクした革の内装はジャーマンといえばそうだが、なんかライターとか置いてある昭和の応接間みたいだと思った。

送迎 BMW 氏に「僕はこういうナイスカーをほしくはないけど、車は好きなんだよ。今回いろいろ試乗して楽しかった。Mazda3 がすごくよかった」と話すと、「俺の娘が乗ってるよ。あれはいいな。君が買う車を俺は通勤に使ったけど、実用的でいい車だよ。長く乗れると思うよ」と言ってくれた。アイホープソー。





翌日起きて外を眺めると見慣れた黄色の車がなくて、朝露の中に新しい赤い車。こいつもなかなかかわいい。これからうちの奥様は「魔法の黄色い靴」ではなく、真っ赤な車でいつもやってくる、そよ風に髪がよく似合う女の子となるわけなのだ。昔は実際ロングヘアでよかった。なぜ切った。

ノートで出勤した奥様が夕方、車内のハンズフリーフォンで電話してきた。「車の中から電話してるのよ! アハハ! もうじき帰るわよ!」。車が車内のスマホと Bluetooth で連携し、Call Home というと音声認識で電話をかけてくれるのだ。俺の発音でも一発認識でした。すばらしい。

CVTの加速感は、まあズレはたまに感じたけど慣れるわよと鷹揚だった。それよりもポジションが決まらず困るとのこと。スズキは腕を伸ばす俺にも畳む奥様にも最適なポジションが出る優秀なシートとステア位置だったのだが、日産はステアが運転手のおでこあたりを向いている。チルトして下げるとメーターが見えにくい。

「それとスピードメーターがアナログだから読み取りにくくて。たまに針を見てはオーバースピードと気づくのよ」



ひと目で間違いなく自速度がわかるスズキエリオのデジタルスピードメーターは、デザインは昔の家電風でイナタかったが俺も好きだった。

発売時はスズキのフラッグシップだったから装備も力が入っていて、ノートよりステレオの音もよかった。内装は金はかかってないがセンスと素材と作りがよく、製造後15年間へたることがなかった。いろいろとなつかしく思い返すよ。さよなら、魔法の黄色いスズキ・エリオ。◆
 



2017/02/26

映画「ウルヴァリン」-You が見たジャパン



昨夜【ウルヴァリン】という日本を舞台にした映画を奥様が見てたので途中からご同伴したのだが、女優さんが魅力的だった。見たことない人で明らかに俳優ではない。調べると TAO さんというモデルだったのだが、大演技をまったくしない物静かなところが日本人らしくて非常にいいわけ。


悪役で真田広之が出てきたので「この人は日本のジャッキーチェンです。すばらしい空手武闘をお約束します」と奥様に説明したのだが、剣と爪の戦いとなってしまい思ってたのと違う(笑)。真田広之にはハリウッド式大演技がつけられてて、日本人らしさはなかったなー。残念。

もともとはコミックなのだそうでコミック的バトルが延々と続くのだが、奥様が「あなたのいう通り、あの空手ガイとのマーシャルアーツがクライマックスだったらよかったわね」という。でしょ? しかしあんな爪に対して、いったい空手が何をできよう(笑)。

TAOさんを調べていたらこの映画のヒロインがかわいくないと文句いってる日本語の感想スレがあって、価値観いろいろだと思った。TAOさんのような身体が薄く長く身のこなしまなざし喋りが優雅な日本女性というのは、ウルヴァリンみたいなヒゲボーボー男には宝物に見えると思う。



外国の写真家や映画家が撮った日本を見ると、はっとする。色使いがナチュラルを超えているんだろう。You が見たジャパン。それを見たくてこの映画を見たのだった。TAO さんも You が見たジャパニーズウーマンなんだろう。◆

2017/02/18

「逃げ恥」、修善寺、オグリキャップ

こちらの日本語 TV でいま、「逃げるは恥だが役に立つ」を毎週やっている。ヒラマサくんとみくりさんは実にかわいらしい。これまで星野源は LIFE おもえもんがベストアクトだと思ってたのだが(笑)、4話でみくりが風見さんとのシェアを請け負ったことで傷つくヒラマサの悲しき平静顔、絶望のベッドへたり込み、そしてみくりさん奇跡の恋愛オファーを受け逆転アタフタ二倍速などで心掴まれました。



今日は第6回温泉社員旅行の巻。このドラマって日本を旅したくなるな。山梨ぶどう狩りのときもそうだったし、揺られていく電車のバックでかかる「そうだ京都へ行こう」の音楽とかもう、胸が痛いほどなつかしい。ついたところも見覚えがありどこかと思ったら、あの橋は修善寺だ。私も昔バイクで行きました。

ヒラマサといる平和を愛すことは、彼を愛すことと一緒。しかしみくりが伸ばす指先から彼は逃げていく。帰りの電車で涙を拭うみくりにもらい泣きしそうになっていると、ヒラマサお前! よし(笑)。みくりの気持ちはわかってないけど、好ましくてたまらない彼女に吸い寄せられる手のひらと唇。



修善寺の裏のだるま山にすばらしいクネクネ道とキャンプ場があって、そこにテントを張って俺と弟はバイクの練習をしていた。美しく速く走ろうと一日中練習して、夕方修善寺に降りて公共浴場でお湯を使わせてもらい、スーパーでレトルト食品などを仕入れてキャンプ場へ戻りつましい夜を過ごす。ストイックなバイク者たちでした。

ある年俺は落ち込むことがあって一人でだるま山キャンプに行き、めそめそクヨクヨと相変わらずバイクの練習をしていた。もう東京になんて戻る気がしないと思っていたが、週末は安田記念だった。オグリキャップが半年ぶりに走る。そうだオグリキャップに会いに行こう。

テントをたたみ府中へ向かい、復帰戦でいきなりコースレコード勝ちというオグリキャップの素晴らしすぎる走りに立ち会って、ボロボロ涙が出ました。すごいよお前すごすぎる。なんてすごいんだオグリキャップ。

オグリキャップというのはこうしてその走りで人を感動させた馬で、先週やってた NHK「プロフェッショナル」のオグリキャップ特集はそこをぜんぜん見せてくれていなかった。血統の差を覆すとか、そんなこと馬が考えてるわけないじゃん。彼はとにかく誰よりも速く走りたかっただけだろう。


彼の最後の有馬記念にも俺はいました。パドックからレース後まで、誰もがオグリ・オグリと声をかけ涙をこぼしていた。レース後やっと涙が止まった俺と相棒のタケちゃんは、いやはや、まさかね、すごいねと呆けたようになりながら、駅に続く長い道をニコニコ顔で歩きました。

NHK「プロフェッショナル」はあの有馬記念の映像をフジテレビから借りて流してくれたのだけが、オグリキャップに胸踊らせた頃を蘇らせてくれた。『オグリ一着! オグリ一着! オグリ一着! オグリ一着!』。スポーツは競技者の姿と見る者の気持ちが交錯してエモーションが爆発する。記憶に残るのは彼の走りと、それを語るアナウンサーの言葉だけなのだ。


オグリキャップが救ったもの

(1990/12/25)

 12月23日、グランプリ。船橋法典の駅に降りたっても僕の胸は少しも浮かなかった。どうしようか。いったいどうしたらいいのか、明日から。いつかそればかりを僕はくりかえし、それ以外のことに気持ちは向かわないのだ。

 寝ても覚めてもうつつにも。どうしてこんなに考えてしまうのか、オグリキャップのことを。新聞は書きたてている、駄目でしょう無理でしょう終わりでしょう。

 いつでもオグリに気持ちを傾けていた、わが愛する〈競馬探偵〉高橋源一郎氏はレース予想で、オグリキャップへのお別れにこんなしるしをつけていた。「ラブ」。--------ああ、僕たちの願いは、この祈りは、いったいどこへ昇っていくのだろう。



 そして・そして・そして。なんということなのでしょうか。



 オグリキャップが救ったものはラブだ。ラブ・ラブ・ラブ。オグリキャップが甦らせたのは善・美・祝福、奇跡を愛する心。祈り・ジャスティス・感謝輝き。情熱勇気に未知不思議、喜び笑いにクリスマス。オグリ・オグリ・オグリキャップ、メシアが再び。

 お前が救いつないだ信じることの喜びこそが、僕たちをここに集まらせている。オグリキャップ、お前が去ったあとからも。お前の奇跡はこの国を照らし続けることでしょう。僕はこの素晴らしいゲームを来年も、再来年も、ずっと、見続けていよう。

 表彰が終わり、全てが終わり、僕はスタンドを振り仰いだ。百億円の豪華スタンドよりも輝ける僕たちのハピネス。そしてどこかにいるはずの競馬探偵氏にむかって僕はラブとつぶやき、おおきく一度手を振った。



 翌朝、新聞に〈競馬探偵〉氏の名を探した。僕はあのとき、あなたのことを考えました。

 『何か大きい声で叫んだような気もします。彼の名前を呼んだのでしょうか。わかりません。

わたしは胸の中の大きな塊を吐き出していました。目の前がぼやけて、足元がぐらついていました。帽子を振ってたら、飛んでいっちゃいました。息が苦しくなりました。

神様、彼に勝たしてやって下さい。お願いです。それぐらい当然です。そうでなくちゃいけない。神様、あんたにはいつもひどい目に会わされてる。でも、いい。許してやる。だから、彼に勝たせろ。ほら、ゴールだ!』


 駅のスタンドで、僕は動けなくなってしまった。
 さようなら、オグリキャップ。