2012/01/26

カルカソンヌ破壊法の解析

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■12/01/25(水) □ カルカソンヌ破壊法の解析
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(まだ書きかけ)

1年ぶりにBSWオンラインでカルカソンヌをやっている。久々にトラップ(ミープルが入った町を完成できなくする)してくる強い相手と当たり、初戦惨敗。リマッチではギリギリまで戦い、大聖堂シティを取るタイルさえ引ければ勝ちというところまで持ち込むも、引けず僅差で負けた。しかしやっぱりトラップしてくる相手とのゲームは、緊張してあまり楽しくないな。まあ勝ったらダーティな相手の土俵で勝ったという達成感はあったろうが、こういう手を打つ強い相手にはそうそう勝てるものではない。自分の打つ手がどう展開し点につながるかは直感的にわかるが、その町が数手先にトラップされる危険があるかどうかは思考が及ばないところがある。

すべての町は2~4枚タイルを重ねて使えばトラップ(破壊)できる。したがってこういう打ち手とやる場合とにかくリスクを避けることが戦略上重要になり、持ち町の数とサイズの分だけリスクは増すので、小さい町を作っては閉じが主要なゲーム作業となる。お互いに町タイルを取ってもアブナイので自分の町にせず捨てるということが頻発する。捨て町が散乱する場はまさに悲しき戦場の様相。

守りは「これを置いたらこうなって……」と脳内で長考しないとわからないが、攻撃は相手が置いた町の形を見てここを攻めればヨシと簡単にわかる。だから俺もこういう攻撃してくる人を相手にするときは対抗上トラップにトライするのだが、相手は攻撃の専門家なので守備法も熟知しており、俺よりはるかにうまく防御してくる。解析するとこんな感じ。


【例1:最悪のフラット待ち】(黒枠部がフラット辺)
(画像はフリーのPC版カルカソンヌ、JCloisterZoneより。
ガンガントラップ攻撃してくるので練習に最適。例は拡張1「大聖堂」と2「建築士」セット入り)

●敵が①で開口部に道を持ってきただけで、◆に合うタイルはごく少数になってしまう。カルカソンヌにおいて一辺が町で道がついたタイルというのは希少なのだ(基本セットで9枚÷プレイ人数、中盤以降はさらに少ない)。②にタイルを置かれたら◆に置けるタイルは1種類3枚しかなくなる。さらに③④と置かれたら合う形状のタイルが存在しなくなり完全に詰む。道の出口をなくすというのが破壊の基本なのである。
●破壊好きな人はこの攻撃パターンとタイルの配分を熟知しており、守備においても①を置かれたら②を置かれる前に、それに間に合わなかったら④を置かれる前に、①の道の出口を作るよう手を打つわけである。しかしかように最も攻撃されやすいので、うまい人はそもそもフラット待ちを作らない。


【例2:攻撃をしのぎやすいL字待ち】(黒枠部がL字)

●かくして防御の定石として開口部は常に90度、L字の1枚(★)のみにするのがベストだというのは俺も自習した。こうした90度開口部だと、妨害の足場となる①③を置かれても自分で②④の位置に防御タイル(道が中に入ってこないタイルや道の出口を作るタイル)を打つ時間的余裕がある
●さらに最悪①②③④と囲まれ出口をなくしても、拡張が入ったセットならば★に置けるタイルが存在する。

このようにL字待ちはフラット待ちよりもはるかに守りやすいわけだが、しかし問題はこの形に持ち込む前は絶対いったん例1の「フラット待ち」になってしまうことで(例1の◆部に三角町タイルを置けた場合のみL字待ちになる)、その時点で攻撃を受けてしまうのだ。


【例3:最も安全な保守2辺待ち】(黒枠開口部が最大2辺)

●したがって破壊型プレイヤーを相手にするときは、構築中のどの段階でも開口部が最大2辺であるこのような小さな町にするというのが安全策となる。①で攻撃が始まっても③⑤が置かれるまでは下方右方にスペースがあり、余裕で逃げられる。

上図の各例における①を置くのは真剣勝負ではアリで、俺も相手が先に攻撃してきたらやる。②③を置くのは俺はやらないが気持ちは理解できる。しかし③④⑤と詰んでいくのはいかがなものかと思う。

試しに JCloisterZone でやってみれば、誰でも「道の出口をなくす」というコツさえわかればPCのミープルなど全部凍結できる。完全に「詰み」にするには技術とタイル知識がいるが、上記の要領でどんどん妨害していけば相手の町や道を全部一時凍結でき、そのうち半分くらいは完成しないまま終わる。カルカソンヌは実はこのように、やろうと思えば破壊が簡単なゲームなのだ。

PCがミープルを置くたびにそこを潰していくと、これはボードゲームというよりモグラ叩き系のアクションゲームだなと感じる。これが面白いというサディスティックな気持ちはわからんでもないが、人間を相手にここまでやる人はどうかしていると思う。しかしBSWにはそういう人もいるのである。

BSWで上手い人とやる競技カルカソンヌは最高に面白い。しかし攻撃が過ぎる人と戦うとカルカソンヌからプレイの自由度が大幅に失われる。大きな町がアブナイのは当然だし、とにかく開口部に道を持って来られる可能性があるタイルは、どんな場所でも置きにくい。お互いソロリソロリと冒険を避け、無難な手を打ち続け相手を攻撃し続けるしかないのだ。「乗っ取られずに大きな町を完成させる」という、俺が思うカルカソンヌで最も創造的で面白い部分が失われてしまう。

だからこういう破壊者とBSWで戦うのは嫌なのである。システム的に「攻撃アリ」「ナシ」「普通」とバッジでもつけてくれたらいいんだけどな。

2012/01/19

日記「追憶の少女マンガ」

「屋根登り」「オンラインビデオストアお試し」「バンド評伝の必要性」

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■12/01/10(火) □ 屋根登り
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ひどいコケ。こすればすぐ取れるが、
登るのが大変
久しぶりの晴れ日、午後MKを呼んで2人で屋根に登り、コケ取りと雨樋の落ち葉除去をする。俺は屋根に登ったのは初めてだ。高さは怖くないけれど、もし滑ったりバランスを崩したりしたら…と思うとやはりヒヤヒヤであった。まあそれが高所恐怖というのか。とにかくコケがひどかったのだが、これは特に屋根材を害すものではないとのこと。とはいえこんなものがボーボーと生えていていいことなど何もないので、一生懸命落とす。

MKと俺はほんとに仕事で気が合う。俺が「こっちのほうが安全だからはしごの位置を変えよう」とか「コケを落とすのはほうきじゃなくてスノーシャベルを使ったほうが効率的だな」とかいうたびに、MKは「ワオ、10年やっててそんなこと考えたこともなかったよ」と大げさに喜び、物事がトントンとテンポよく進む。

俺は何も改善案を考え抜いて言ってるわけじゃなく、「これをやるならフツーこうするだろう」程度のことを言ってるだけなのだが、それがカナダ人から見るとえらくイノベーティブらしい。Mも俺が生活の中でなにか小さな工夫をすると感心する。お前らカナダ人はなんでそんなに工夫をしないのかと、こっちはそれがわからない。ノーアイデアなのです。

終わったあと助かったぜと礼を言うと、もっと頻繁に呼んでくれ、こんなにコケが生えてるとは思わなかったよとMKは言う。「いや俺もそう思うんだけどさ、Mは最近お前にものを頼むのを遠慮するんだよ。前はお前は俺と同様一家の『叱られ役・命令される役』だったんだけど、うちを出て結婚したら『ナイスに扱う側』に移ったらしい」と説明すると、それは奴もよくわかっていた(笑)。

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■12/01/11(水) □ オンラインビデオストアお試し
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カナダではレンタルビデオがビジネスとして壊滅中で、うちの町のビデオ屋も早晩店じまいだというので、Netflix というネットのオンライン映画サービスをテストせよと命じられた。で1ヶ月フリーで試せるので見てみると、映画のラインアップがえらい少ない。ちょうど町のビデオ屋くらいしか本数がないし、「ハリーポッター」やら「トイストーリー」などの定番がまるでない。こんな品揃えが悪いオンラインサービスは類を見ない。

聞けば映画会社はケーブルTV会社のオンデマンド(ペイパービュー)で見てもらったほうがはるかに儲かるので、Netflix に使用権を与えるのを渋ってるのだそうだ。なるほどねえ。この品揃えでは、映画好きは満足できないんじゃないのかな。

ともあれ見てみると、普通にブラウザで快適に見れる。日本のアニメが結構充実してるのでざっと見てみたら、女剣士が戦いを繰り広げどんどん服が脱げていくとか(「クイーンズブレイド・流浪の戦士」)、血だらけの美少女が兵士を切り殺していくとか(「Blood+」)、想像したよりもはるかにどぎつい。これはとても親子一緒に楽しく見れません。日本のアニメってこういう感じなのかー。まあしかしこれは普通のTVでやってるアニメじゃなくて、オタクの皆さんが見てるアニメなんだろうな。

いろいろと試し見して、なにか萌と見るものがないか探してみよう。すべて音声が英語吹き替えなのが(日本語学習にならないので)残念だが、フリーですべて試聴できるというのはありがたい。

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■12/01/12(木) □ 追憶の少女マンガ
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萌と見る最初のアニメは「桜蘭高校ホスト部」に決定。面白い。80年代の一条ゆかり「有閑倶楽部」みたいな超お金持ち高校に入ってきたビンボー新入生、メガネを取ったら美少年(少女)という昔ながらの少女マンガの王道に、現代的なスピードギャグが散りばめられている。サイコー。

セリフの英訳も吹き替えの声優も文句ないデキだし、いろいろと出てくる説明文字類はていねいに英語化されており、そして「センパイ」「○○ちゃん」という言葉は日本語がそのまま使われている。つまりある程度の日本学園知識を持ち、こういう純少女マンガを愛好して見ている英語女子層が、相当に厚くあるということである。SFやファンタジーっぽいアニメの人気は知っていたけれど、こんなに日本的な少女マンガもちゃんと見られてるのだとは初めて知った。

萌はマンガ教養が不足している11歳カナダ女子なので鑑賞中ポーズし、「センパイって upper grader ね」「これはこのセンパイたちがハルヒを守らなきゃって気になったということだね」などと解説をしながら見ていたら、「わかってるよ続けてよ」とウザがられた。

こういうのを見ると、「マーガレット」や「ぶーけ」をガールフレンズたちと回し読みし、くらもちふさこ、松苗あけみ、耕野裕子、岩館真理子、坂田靖子らを読んでいた高校~大学頃の日々が甦り、なんだか俺自身も胸が熱くなってくる。萌にもこれら80年代の作家を読ませたくて日本に帰るたびに探してるのだが、今の古本屋にはそのあたりの世代のものはまったくないのが残念。


破壊的ボスキャラ鎧塚女史
しかしネットで見るこうしたアニメや、カナダの本屋の「MANGA」棚で見るいまどきの少女マンガは、俺が好きだった作家たちに比べると絵が単調だな。カッコイイ男の子、かわいい女の子しか描けない感じ。松苗あけみや耕野裕子は本当に絵がうまかったと思う。耕野裕子が描いたこの大御所でめんどくさい少女マンガ家ヨロイヅカ女史なんて、一目見たら「うわたまらん人が来た!」とわかる。「モテキ」ではこれに匹敵するインパクトを楽しめたけれど。

耕野裕子さんとは、アマチュアバンドの実情取材として一晩語り明かしたことがある。ライブに来てもらったこともある。連載マンガの表紙に宣伝を書いてもらったこともある。果ては手描きマンガ葉書までもらったんだから、ここまで幸運なファンもそういないだろう :-)。

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■12/01/14(土) □ バンド評伝の必要性
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当時のビラ(制作者は現「共犯新聞」主筆)
昔のバンドメンバーたちが、ネット上で当時の自分たちについてめっちゃシャープな評伝を書いていた。『誰も評論してくれないから、自分たちで評論してるのかオレたち』だって(笑)。

たしかに当事者とファンにしか分からない内容なので自分たちで評論するしかないのだが、しかし全てのバンドは評伝を書くに値するんだろうな。皆が暮らし考え苦しみ育ちアイデアを寄せ合い歌をつくっていく。「皆が」というところが肝心かつそこがバンドの面白いところで、そこが関わった多人数による記憶と評伝に値するのだ。どんなに優れたソロ・ミュージシャンでも、アイデアの面白さにかけてはかつてその人がやっていたたバンドにかなわない。ジョンレノンしかり、忌野清志郎しかり。アイデアとはそういうものだから。

あの学生バンド時代というのは、それぞれが生活の中でいろんなことを吸収していって、集まって音を作るというクリエイティブなことを4年もかけてゆっくりとやっていけたんだから、思えば幸福な時間であった。それ以後のバンドも真剣にやって、いい音も出せたと思うけど、あんなに無駄な時間をかけていくことはやっぱりできなかった。友達と一緒に、馬鹿げたことや素晴らしいことの数々を莫大な時間をかけて通り抜けていくことが、子供にとってもバンドマンにとっても「学校」なんだろう。

2012/01/10

日記「キミらの世界じゃそれを愛と呼ばないんだろう」

「コリア餅の正月」「日本ロック教育」「チケライ実験中」 - 俺は本当の自分を日本に置いてきたかもしれない。君をもっと日本で愛したいのかもしれない。夢みたいな日々と、美しい君。

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■12/01/01(日) □ コリア餅の正月
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正月の餅はコキットラム近辺では今年も見つからず、コリアの小さな小判型の餅を買ってきてみたのだが、こんな小さな餅なのにいくら煮込んでも柔らかくならない。もち米自体の質が日本のものとは違うらしい。あんこはおいしいものが手に入るのだが、まったくおいしくない残念おしることなってしまった。

正月恒例の鍋も手頃なカニと貝が手に入らず、タラ鍋。しかしタラだけではダシが十分に出ず、味はさっぱりであった。チャイニーズはんぺんも想像通りうまくはなかったのである。がんもどきとか食いたいなあ。

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食べ物的には全然ダメな正月だったが、まあ静かに楽しくお正月らしく過ごす。『年の初めはさだまさし』でさだまさしと指揮者の佐渡裕が「案山子」をやったのがすごくよかった。佐渡裕はフルートできれいに伴奏し、サビではハモるのだが、これがヘタなのである。下手歌は胸を打つ。大人に残された最後のイノセンスである。

萌がたまたま TV の近くにいたので、「これ日本のおばあちゃんが好きな歌なんだよ」と『案山子』の内容を説明してやると、生意気ざかりで Perfume 以外の日本のアイドルなんかには失笑しシニカルなコメントを発するこのカナダのプリティーンが、静かに最後まで聴いていた。さだまさしと佐渡裕に感動してたということですね。

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■12/01/06(金) □ 日本ロック教育
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俺はグロウンアップで大人な女性の低い声を好み、NHK歌番組のナレーションなんかで使われるタドタド少女声などがとても苦手なのだが、トリプルH「イカれちまったぜ」を聴いたら少女ボイスにうおと電撃を感じてしまった。元歌を知ってるからなおさら違いが快感につながるのかな。こりゃパフュームに明け暮れる萌の日本ロック教育に使えるかもしれないと聴かせてみたのだが、なにこれーと笑われてしまった。うーん、声の年代が近いだけじゃロック教育効果はないのか。

次いで奥田民生が「レーザービーム」を歌ってるのをりかぞう氏ツイートで知り、萌に見せる。ほら日本のロックのトップの人がパフューム歌ってるよ。あの「♪半人前が~」の人だよ。いいねえ。日本ロックは Perfume と親和性高いねえ。


アッコちゃんかわいい
さらに畳み掛け、「パフュームはテクノだから一番最初のテクノポップを聴きなさい」とYMO「ナイスエイジ」を聴かせてみる。この曲は歌詞が英語のせいもあり、かなり反応がよかった。よし、ムスメの日本ロック化はYMO方面から道をつけていこう。しかし当時はオッサンに見えたYMOの面々が、みんな若いなー(汗)。

萌が後で、「なに歌ってるのあの人(ユキヒロ)?」と「ナイスエイジ」の英詞を検索していた。俺も実は全然知らないので一緒に読んでみると、

「彼女のおもちゃは壊れた少年! ドアの横で心を寄せる! 彼女の唇でキスは燃え尽き、喜びの尺度なりー!」

と、全然意味が分からない(笑)。タモリのハナモゲラ語のごとくわからない。しかしかっこいいと2人で大笑い。

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■12/01/07(土) □ キミらの世界じゃそれを愛と呼ばないんだろう
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紅白歌合戦での猪苗代湖ズが人々にどう見られたかということに興味があり、あれからずっとツイートを追っている。あのアクトに対する感想ツイートは賛9否1くらいの割合なようだ。2chなどの掲示板ではこれが逆転する。猪苗代湖ズはキモい、引くという書き込みが目立つ。ツイッターなどと違い、特定の人格・ID であることを知られたくないという負のモチベーションを持つものが掲示板に行くという構造的バイアスがあるので、そこに集まる声もネガティブに傾きやすい。



猪苗代湖ズを批判するツイートに対しては「彼らが福島にどれほど尽くしてきたか…」みたいな怒りの声が常に殺到するが、それは彼らにとってメインテーマではないと思う。彼らの歌は「大好きな福島がなくなってしまいそうなんだ!」という悲鳴だろう。この歌は前からあったとのことで、震災によって意味ががらりと変わったのだ。『福島がなくなってしまいそうなんだ、悔しくてたまらないんだ、どうしたらいいんだ』と猪苗代湖ズは悲嘆にくれている。それを声と音と顔で表しているのであって、震災被害者を代表し支援を訴える政治的存在ではない。そうであると捉えて応援する人も批判する人もいるが、それは本分ではないだろう。


サンボマスターの
「アイラブユーふくしま」
猪苗代湖ズの音楽性云々と語る人々に対しては、ロックであることを否定されたようで悔しい気持ちは俺も感じる。紅白での演奏はよくはなかった。山口の声は最初から枯れていたし、ドラムも力んでいていいリズムが出ていなかった。ベースもそんなにうまくないし(本来ボーカル&ギターの人だとのこと)、箭内氏はスポークスマンなわけだし、演奏力はもともとそんなにないのである。震災直後に山口隆がサンボマスターでやった「アイラブユー・アイニージューふくしま」が見つかったが、こっちのほうが音は百倍すごい。こんなギターを弾ける奴はやっぱり他にいないよ。喋りも歌もギターも素晴らしい。福島に飛んで行ってしまいそうな山口を音楽につなぎ止めていく、バンドの抑えたリズムも素晴らしい。


胸かきむしるエア歌唱@箭内氏
山口隆は喉の調子が悪かった上に、「絶対泣かねえと心に決めていたが、出番寸前にマイクを受け取ってくれたNHKのおじさんの笑顔があまりにも温かくて泣いてしまった」とのこと。気持ちが入りすぎ、固くなり、自己ベストが出なかった。つまりオリンピックのアスリートと同じですね。「猪苗代湖ズは固くなりメダルを取れませんでした。しかし力は尽くしました」ということである。残念ではある。しかしたとえサンボマスターで紅白に乗り込んでいって完璧な演奏をしてみせたとしても、箭内さんのあの熱い「エア歌唱」「ヘタ歌唱」よりも多くの気持ちが人々に伝わったかどうかは分からない。あれはあれで胸を打つアクトだった。



ああいう加工前のむき出しロックを嫌いな人がいるのは仕方がない。「キモい、引く」という感覚も、俺が長渕剛や尾崎豊が持つスタイリッシュな熱さには共感できないのと同じことで、人それぞれと言うしかない。仕方がない、キミらの世界じゃそれを愛と呼ばないんだろう

しかし掲示板で散見する「押し付けがましい、何様のつもりか、被害者気取り、補助金もらってたくせに、フクシマいらない」といった悪罵はなんなのか。自分の心の負担になるものは全部切り捨てたいという衝動しか見えてこない。福島もキミらが嫌う国の1つになったんですかと思うような拒否反応、世界じゃそれをネトウヨと呼ぶんだぜ。

この歌は彼らのふるさとを歌った歌ではあるけれど、郷愁はホームにあるとは限らない。俺は今はもうない警備員時代の勤務地・調布基地を思うと胸が痛む。調布基地なんて何の用途もない廃墟が撤去されただけだが、それでもあの景色とそこで過ごした膨大な時間はもうないんだということに胸が疼く。君がそれを失ったとき、取り戻したくなるでしょう。サマーフィーリング、君は初めて気づく(「サマーフィーリング」by タイドプール)。俺は本当の自分を日本に置いてきたかもしれない。君をもっと日本で愛したいのかもしれない。夢みたいな日々と、美しい君。I love you baby、吉祥寺。I need you baby、調布基地。I want you baby、競馬場。三多摩が好き。

誰にもあるそんな気持ちを猪苗代湖ズは歌っているんだよ。それがたまたま、とてつもなく悲しい歌になっちまったんだ。

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■12/01/08(日) □ チケライ実験中
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チケットトゥライド Europe のヴァリアント(派生)ルールのテストプレイをやってみた。チケライ Euro は、そのゲーム内容の単純さ(もちろんすごく楽しい単純さ)に比してゲーム時間がやや長いと俺も萌も思っているので、2人で普通40分かかるのを20分にすると目標を立ててプレイ。

実験ヴァリアントルール(いずれも BoardGameGeek のフォーラムから)
《3枚取りルール》最初の手札7枚、場札は6枚を並べ各ターン3枚を取る→必要なトレインカードを揃える速度を理論上 1.5 倍にできる
《ロングチケット不使用ルール》ショートチケットのみ6枚配り、4枚をキープ→ロングチケットが通らないところを通り、交錯が増す(らしい)

でやってみると《3枚取りルール》はまったくまごつくことなく「1枚・2枚・3枚ね」と軽快スムーズに運用できる。余分な手札が増えかえってマネージメントに手こずるかなとも思ったが、場札選択肢の増大効果は思考と戦略を助ける方に働き、双方とも迷う時間が減っている。

チケライの難しさは必要な色がなかなか場札に出てこないときに生じるのだが、このルールでは常時3枚が入れ替わるし、場に何もないときでもデッキから3枚取れば、3/10 の確率で何がしか役に立つカードが入ってくる。機関車カードも同様に、場に出る率もデッキからブラインドで取れる率も上がるので、萌も俺もサクサクと必要カラーを揃え、通常よりハイパーな高速路線敷設合戦となった

《ロングチケット不使用ルール》はショートチケットを組み合わせロンゲストルートを作るのが非常に重要な戦略となるので、最初のチケット選択にかなり悩む。結果として俺も萌も効能書き通り普段あまり通らないような面白いルートを通れ盛り上がったのだが、このルールに期待した『人数が少なくても交錯が増し、同一路線を奪い合い盛り上がる』という効果はまったくなかった。やはり普通のロングチケットがあったほうが達成時に盛り上がるなとも感じるし、こちらはとりあえずボツ。



赤の路線が紡いだ見事な45個ループ
【結果】いつも手札を余して負ける萌が手札もトレインもきれいに使い切り、45個全部をつなぐ完全ロンゲストルートを達成して13点差勝利。手札マネージメントがやや苦手な彼女にとっては、明らかにプラスに働く3枚取りルールである。アテネ→ペテログラード→エッセン→ベルリンという、ロングチケットがあったらまず見ないだろう珍しいロンゲスト&ループ完成で大拍手が起こり、久々にカメラを取り出し盤面を撮影するほどいいゲームだった。時間はちょうど30分で、3枚取りでゲームが短くなったかというと微妙だが、展開は大幅に軽く速くなり、フラストレーションが少ない爽快なゲームになったという印象。



3枚取ることで手札マネージメントの難易度が大幅に下がるわけで、ゲームとしてはぬるくなる。しかし子供入りファミリーゲームとしてのチケライは、これくらいの重さでちょうどいいような気がする。チケライのゲーム性は

『①手札マネージメント』
『②ルートプランニングと実行』

にあり、3人プレイくらいだとどうやっても路線交錯が少ないのでルートプランニングの面白味がやや薄く、メインは手札マネージメントとなる。子供はひらめきや機転でプレイすることを喜ぶのだが、「欲しい色がない、困った」という手札詰まり状況はひらめきや機転で打開することが難しく、我慢と地道なマネージメント力が求められる。そういうプレイは子供にはあまり楽しめず上手にもできず、やる気を段々なくしてしまうわけである。

だからそこを軽くする3枚取りは子供に向いていると思う。ゲームの面白さが上げるわけではないが(ジレンマが減るので面白さ減と感じる人もいるだろう)、ままならなさは確実に下がり、軽快になるのだ。これで何度かやってみよう。ゲーム性を損なわず子供に勝つチャンスをもっと与えてやりたいが、うまいハンデが思いつかないとずっと思ってたのだが、子供が苦手な手札マネージメントの難易度を下げれば、それだけで子供はちゃんとプランを立て勝負をかけてくるのであった。素晴らしい。

新鮮さを失ってきたゲームに新風を吹き込める、ボードゲームのヴァリアントルールは楽しい :-)。

2012/01/03

日記「年越し花火大会」

「本屋でプレゼント探し」「日中英語語彙の差」「渋谷系な甥っこ」ほか。

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■11/12/23(金) □ 本屋でプレゼント探し
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Mへのクリスマスプレゼントが思いつかず本屋をうろうろし、「マンガ」棚があったのでそうだ1つ優秀なマンガを読ませてみようと棚を物色したのだが、どれもこれも目の大きな少女マンガまたはボーイズラブ(?)風であった。こんなものは俺でも読む気がしない。日本で人気のマンガがそのまま翻訳輸出されてるのかなあ。妙にヘタな絵のほうに偏っているような気がする。もっと面白いマンガはいくらでもありそうなのに。

これは諦め、ボードゲームのガイドまたはカタログ本がないかと店員に尋ねてみたのだがなし。コインとか切手コレクションの本はあるのだが、そういう伝統趣味ほどボードゲームは普及してないのだろうか。それともネット時代に情報として本を買う人はいないのかな。興味のない人を啓蒙するにはネットより本が一番なのだが。カナダにはあのムックと呼ばれる写真本の類が、日本ほど豊富に売ってないようである。「ムック」という言葉自体通じるのかどうか不明で「ガイドブックかカタログブック」と店員には尋ねたのだが、英語として通じるんだろうか?

俺は東京時代は週何回か古本屋に通う程度の軽度の本好きだったが、日本語の本が手に入らないせいもあるが今や全然本を読まない。ネットで読むテキスト量は当時の書物テキスト量を上回ってさえいるかもしれないが、小説などを読むのと各種雑文を読むのとでは頭脳負荷が違うので、やっぱり低きに流れているという自覚はある。音や映像は外国に住んでいてもネット経由でこちらの知覚圏内に飛び込んできてくれるが、面白い本は本屋という現場をぶらつかない限り、偶然やってきてはくれないのだよなあ。そんなことを考える久しぶりの本屋であった。結局何も買うものなし。

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■11/12/25(日) □ 日中英語語彙の差
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「りぼん」付録の「姉カワ」スカーフ
クリスマス。萌は大物プレゼントは特になく、皮のブーツ、ジーンズなどおしゃれ製品でエキサイトし、俺が買ったペンシルシャープナーや日本のイトコが送ってくれたマンガ「りぼん」で微笑という感じ。「りぼん」には「姉カワスカーフ」という付録がついていた。お姉さんっぽくてカワイイということだろう。あと、髪の毛を「盛る」というページもあった。日本の流行語は英語よりずっと多く流行速度が高いと思う。

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お客で来ていた中国出身のYさんの話を聞いていて、カナダにもう3~4年も住んでいるはずのYさんの英語語彙が相変わらず少ないことに気づく。「アンティーク」という言葉を知らないのには、文化現象として驚いた。英語を覚えたいという日本の人に俺はいつも、「日本人はガラスやコップに始まりすごい量の英単語をすでに知ってるので、その英語式発音を覚えればたちまち豊富な英語彙が身につく」と励ましているのだが、中国人にはその法則が通用しないのかもしれない。

これは中国が異文化からいかに分離されてるかということなのかな。実際たとえば中国人はコーヒーを飲まないので中華モールにはコーヒー屋がないし、Yさんのご両親は洋食を食べないそうである。そして横文字が通じない。つまり「カーネーション」のおとうちゃんくらいの「洋化」度合いだと思うとイメージしやすい(笑)。

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■11/12/26(月) □ 渋谷系な甥っこ
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SH家のクリスマス。夏に3週間日本に行っていたという高校生の甥ERとやっと会えた。ERは気合の入ったスケートボーダーで、代々木や新横浜で滑ってるスケートボーダーの友達のところに厄介になっていたそうで(そいつがカナダのERの高校に留学しており、夏にERを連れて帰省していたわけ)、渋谷系ボーダーたちのまっただ中にいたわけだ。日本では有名なボーダーとも仲良くなれたし、めちゃくちゃ楽しかった、また行きたい、1年くらい住みたいと言っていた。そういう奴らの生活は、バイトしながらバンドやってた俺なんかと同じだろう。生活は苦しくても、そりゃ楽しいだろうさ。若いってすばらしい。

でERはビデオカメラも趣味だそうで、自分が撮ったビデオをうまく編集したクリップを iPhone 上で見せてくれた。渋谷のセンター街とかが写っている。なるほどねえとしばらく見ていて、あれ、BGM ははっぴいえんどの「いらいら」じゃんと気づいた。そうそう、友達がこのバンドを好きで、僕も好きになったんだとERはいう。そうかー。―――「いやあお前の友達はみんなちんたらバイトして後は遊んで暮らしてるんだろうが、センスはいいよ。見どころあるよ」と肩を叩いておいた。

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■11/12/29(木) □ 最新ゲームに興奮
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年末は家族行事ばかりで年内萌が友だちと遊べる日は今日しかないので、提案してALのところへ行かせてやる。するとクリスマスホリデイらしくパジャマ姿のお母さんがゲームコントローラを持ったまま玄関に出てきた。ちょ、そりゃなんすか、ワイヤレスですかと俺が驚くとゲーマーを自認するお母さんが喜んで、Xbox なのよちょっと見ていく? と招き入れてくれた。


こんな感じ。うらやましい冒険。
そんじゃあ最新ゲームがどんなもんなのかちょっくら拝見させて下さいよどっこいしょと上がらせてもらい眺めると、彼女がやってるのは美麗なアクション RPG だった。架空の中世世界が遥か彼方の霞む遠方まで続いている。うわー気持ちいー。PS3 のほうがグラフィックはもっといいのよとお母さんはいう。いやー僕はそりゃ日本人だから昔は普通にゲームシーンを追ってたけれど、2000 年以降は全然知らないんだからこれでも十分すごいすよ。すごい。

ゲームマシンも今は安いのよとゲーマーお母さんは力説する。うちのは 4GB だから $199、後から必要になったら外部 HDD も足せるし、云々。まあ確かにこの性能で昔のゲーム機と似たような値段だから高いとは思わないが、ゲーム自体がいまだにあまり安くなってないようである。iPad 用ボードゲームは \600 だとかとんでもなく安くなってるそうなのだが、あれはプログラム自体がシンプルなものだからなのかな。ゲーム全体がこの値段になるか、日本みたいに中古市場が活発になり安くならないと、ビンボーな俺はカナダでゲーマーにはなれないなと思う。

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■11/12/31(土) □ 年越し花火大会
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大晦日の支度をしながら紅白歌合戦 2011 を見る(感想はこちら)。胸に迫るもののある、いいショーだった。泣き顔を家族に見られないようコソコソ隠れて見てました。

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そばと天ぷらでお年越しをして、夜萌の中学の校庭の年越し花火大会へ。これは毎年恒例らしい。萌を連れ俺自身も初めてカナダの大晦日に夜中に出たのだが、学校近隣の住民が数百人ほど集まりダンスミュージックも大音量で流れていて、ちょっと気持ちが浮き立った。日本の神社お寺ほどの賑わいではないけれど、初詣みたいじゃん。いいぞいいぞ。

花火もライセンスを持つ卒業生(?)がカンパを集め、本格的なものを百発ほども打ち上げてくれ、思ったよりもずっと立派だった。打ち上げ機はわずか 50m 先で、これほどの至近距離で花火の打ち上げを見るというのはなかなかなく、煙で目が痛くなる。さらには花火の燃えかすが漂ってきたらしく目に入り痛かった。

花火の前後萌はSYのところで友達と遊ばせてもらい、迎えに行った俺も招かれて中に入る。ガラッパチで感じのいいSYお母さんの家らしく、そこら中が散らかっていて居心地のよい家であった。

年に一度の夜中の狂騒に盛り上がるキッズを待ちながら話をし、このうちにはハムスターがいると聞いたんだけどと尋ねると、ハムスターを小屋から出してくれ遊ばせてくれた。しつけると人間に慣れまったく噛んだりしなくなり、小屋から脱出して人のいるベッドルームに来て餌をくれと声を立てたりするという。散歩させることすらできるのだという。ハムスターってそんなに人に慣れるのかー。いいなあ。うちのイモリたちも最近はいつも活動してくれて見ててとても楽しいけれど、両生類を手にとって遊ぶことはできないからな(人間の体温はイモリには灼熱地獄だという説がある)。

萌は花火の場でもここでも友達と騒ぐのに夢中で、俺に寄ってきやしない(笑)。まあ友達といたら親なんか邪魔なだけなんだろう。今日ここに連れてきてやれて本当によかったと思った。ホリデーシーズンって本当に家族行事ばかりで(各種クリスマスパーティだけで3日、その準備で2日潰れた)、子供は冬休み中意外と友達と遊べず、かわいそうなのである。1時過ぎまで遊んで帰宅。いい年の暮れであった。ありがとう、ガラッパチなSYお母さん。

2012/01/01

紅白歌合戦2011感想 - このとんでもない年の最後の1曲

【紅白歌合戦 2011 感想】司会者に対するきゃーという絶叫オープニングで違和感と共に始まる。なでしこジャパンが登場、ステージ上に顔見知りがたくさんいるらしくはしゃいでいる。元旦の試合前夜にここに登場することがちょっと問題視されているが、女の子たちにこれは断れんだろう。

《AKB48》AKB って補欠がいるのか、200 人くらいいますよ。後から後から湧きでてくる。(後から考えると AKB はこの出番以外は特に出てこなかったので、NHK にしては抑制が効いていてよかった)《芦田愛菜》ディズニーって NHK に出ていいのかな?

《猪苗代湖ズ》バンドがそこにいるのになんで別の場所にいる福山雅治に喋らせるのか。山口隆が誰なのかくらい紹介したらどうなんだ。まあ歌えればいい。歌え山口。―――歌った。というかライブ直後なのか声が出なくて吠えた。泣けた。
「紅白直前スペシャル」という番組がテープに残っていて後で見たら、猪苗代湖ズの紹介に時間が割かれていた。◆山口隆「皆さんも自分のふるさとの向こうに福島のことを思ってくださったら、この歌が、ロックンロールがやれた意味があるかなと思うので」。猪苗代湖ズの出番に福山雅治なんて出さずこの言葉を紹介していたら、この歌が届かなかった心にも届いたかもしれない。ああたれか故郷を思わざる(故郷を想わない人はいない)。福山雅治は支援の話をしているが、山口隆が歌ってるのはただ焼け付くような気持ちなんだ。◆「♪アイラブユーベイビー浜通り、アイニージューベイビー中通り、アイワンチューベイビー会津地方」だけで、俺にはいろんな人の気持ちが届きまくり、胸を貫通していく。たれか故郷を思わざる。それが歌なんだ。

《ラルクアンシエル》外タレみたい。まったく悪くないが、場違い感は全出場者中いちばん高いかもしれない。

《椎名林檎》糸子が出てる(笑)。椎名林檎は元気な曲をと頼まれて、それでも切実なドラマだし今年は大変な年であるということでこの(陰影のある)曲を書いたとのこと。えらい。―――あ2曲歌うんだ。おお2曲目はショーっぽい曲を選び楽しい演出をつけて歌っている。えらい。英語詞まで入ってるぞ、なんたるエンタテイナー。ラルクアンシエルと正反対のやり方だ。ラルクは昔 TV に出るのを拒否したフォーク歌手式で、椎名林檎は「一等賞」を目指した沢田研二式ですね。ここに来るならば知らない人に歌を届かせなければ意味がない。椎名式が正解である。

《KARA》アイドルはこうして5人もいれば十分足りそうなのに、なんで日本のアイドルは48人(しかもそういうのがさまざまなバリエーションで存在するらしい)と極端に増量するんだろう。《徳永英明》この人がこうして売れているなら、ハスキーでキーが高ければ誰でもいいのではないかと思う。

《Perfume》ダンスがキレキレ。KARA と並べて日韓ダンス対決にすればよかったのに。しかし紅白のだだっ広い場所でやるとレーザーと電飾と3人のキレキレダンスだけでは案外殺風景に感じる。昨日見た広大なドームコンサート映像と比べても。紅白の舞台というのは盛り上げるのがすごく難しい場所なんだろう。それを読みきってハリウッドショービジネス式で盛り立てた椎名林檎はえらかった

《少女時代》名前に反し少女に見えんし、音楽的には非常に古いディスコポップ風。国籍云々ではなく、音楽としてなんでこれが売れるのかさっぱりわからない。

《郷ひろみ》のほうが AKB よりも Jpop よりも韓ポップよりもはるかに新しい音楽をやっている。あの NEO の主題歌は、布袋がギターを弾いてるのかと思うくらいモダンである。――あほんとに作詞作曲布袋寅泰だ。すごい! 郷ひろみは心身ともに頑張って、ブランニューサウンド追求オタクである布袋寅泰さえも巻き込み新しい音楽を創り出しており、秋元康は新しさとは無縁の、おニャン子クラブ時と同じ商売をしている。若さと美貌と青春という、尽きることのないもともと他人の資産を使うからこんなことができる。永久機関である。

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《倖田來未》オフコースが同名の「愛を止めないで」という歌を出したとき、おっ新しい、今までになかった言葉と音だと思ったものである。現代 Jpop にはこの新しさが欠けている。大衆は新しさなど求めていないのだとは思うが、やる側もまるで新しいものをやりたくなさそうなのが不思議。

《東方神起》Perfume を研究した感じがする(前に見たときはジャニーズダンスと何も変わらなかったので)高速キレキレダンスをし、日本語でラップみたいなことをやっている。品質とスペックが他より高く、こりゃ売れるわ韓国車という感じ。EXILE より数段品質がいいのは間違いない。

《レディーガガ 》ピアノを弾きながら手拍子を入れ筐体を叩き歌う。かっこいい。「トーキョーバーに座って」「私のトーキョーガイ」などの歌詞が入っていて歌の意味がわからなかったのだが、原詞を見たら my bar/Nebraska guy で、意味不明になってもいいから挿入可能なところに日本地名を入れたおもてなしサービスなのだった。いい人(笑)。

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《西田敏行》あ、なんだよ、ここにいるなら猪苗代湖ズに飛び入りで歌ってくれたらよかったのに。あ、自分も福島の歌をここで歌うのか。それで飛び入りは自重したのか。だったら出番を逆にして、先に西田敏行を歌わせ、猪苗代湖ズを後から出せばよかったのに。いっそ猪苗代湖ズをオオトリにすればよかったのに。今年、あれ以上に日本人が心を合わせられる歌はないだろう。ヒットとか知名度とか関係ないよ。序列とか伝統も関係ない。

《長渕剛》この人はボクサーと腹筋を叩き合うなんてことをこないだやっていたが、喋り方とかMKやギターの構え方が、もはやシンガーというより「サラリーマン金太郎」だと思う。

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《和田アキ子》娘の友達のチャイニーズおばあちゃんが和田アキ子に似てるといま気がついた。いい歌で毎回文句ない歌唱だけど、この歌をここで歌うかという新鮮さがもうなさすぎる。紅白とはそれを含めての勝負、それを含めての「歌の力」ではないだろうか。自分の持ち歌でなくても構わないのに。

《五木ひろし》和田アキ子と同じく毎回同じ歌なのだが、「ふるさと」という歌には「あの鐘を」より単純な、失われた故郷へのオマージュにつながりやすい柔らかなイメージがある。《松田聖子》カバーをやるのはいいのだが、「上を向いて歩こう」を普通に歌われても別に面白くもなかった。

《氷川きよし》この歌は明らかにメキシコがテーマなんだろうが、衣装とイントロ以外はどこにもメキシコ要素はないw 演歌って60~70年代歌謡曲やプロレスみたいなノリがあって、お客が楽しめればOKなんだろうな。

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《松任谷由実》出演者全員が出てきて、客席も一緒に「春よこい、早くこい」と歌う。本日二度目の涙が出た。そうだよ、春よこい、おんもに出たいと日本は泣いているんだよ。彼女は年をとってから喉の使い方を変え、若い頃より声量が増し声が安定している。それでもひとより下手なので必死に歌う。その必死さが願いを震わせる。彼女がここに出てきた意味がよくわかった。

この紅白恒例「全員出てきて応援歌唱」で感動したのは初めてだ。松任谷由実の歌唱力でこの場を持たすには助けが必要だが、同じメロディでサポートするんじゃなくてオーバーラップして、それも生声で会場全体が歌うことで、歌は新たなものを生み出したのである。

《SMAP》最後は SMAP の皆さんですと紹介されても歓声がさほど起こらないのは、あまりにも完璧な石川さゆりの後にあれを聞いて終わるのかよと彼らのファンでさえもあまり気乗りしなかったのではなかろうか。でも陽気な2曲目はよかった。嵐の司会はただただ地味でグループとしても華に欠け、盛り上げるという仕事は SMAP のほうがうまいんだなとこれを見て思った。

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赤組勝利で松任谷由実がおめでとうと大拍手していたw しかしラルク vs 水森かおり、和田アキ子 vs 対嵐みたいなセットになってたから、紅白って芸風が似た感じの男女歌手が対決するというショーではなくなってるのね。これでどうやって勝ち負けなど投票できるのか皆目わからない。MVP は自分の持ち味のまま最高の紅白エンターテイメントをやってみせた椎名林檎さんでしょう。

猪苗代湖ズはライブの直後だったのか声が出ず吠えてたせいもあり、人によってはうるさい下手だと不評だったようだけど、まあ箭内さんなんて玄人ですらないんだから、いわばアイドルと同じなんすよ。大切なことは巧拙じゃないんですよ。

紅白というのはお互いに相容れないものが一同に会し多くの人々に見られることに意味があるので、猪苗代湖ズはあの場所に立ち、あの顔で演奏してくれてよかった。箭内さんはあの顔と下手歌声で立派に貢献してました。椎名林檎のように総合格闘家として強い人はこういう場でなんでもやれ楽しみ楽しませることができるが、山口隆は正拳突きしかできん空手家みたいなミュージシャンだから、手が合わない人は当然いる。

しかし、多くの歌手は完璧な歌と技量を見せたが、このとんでもない年の、今日が終わりの日の最後の1曲という意味性を持った歌ではなかった。猪苗代湖ズはその意味でど真ん中ストライクの歌でもって、松任谷由実は With a Little Help From (Her) Friends によって俺をボロボロにしてくれたのである。本当にとんでもない年の、今日が終わりの日の、胸に迫るもののあるショーだった。泣き顔を家族に見られないようコソコソ隠れて見てました。

2011/12/21

日記「1学期の通知表」

「レイソル修業あるのみ」「昔の日記読み」「欝なクリスマス準備」「悲しい輪廻」

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■11/12/11(日) □ 1学期の通知表
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萌の中学最初のレポートカードが帰ってきた。俺もMも成績など気にしちゃいないのだが(萌が各科目で自分がやってることを理解していればそれでよい)、成績は思ったよりよかった。

しかし各科目に対する生徒自身のコメント欄があるのだが、ここに萌はなんと、「問題が的外れ(数学)」「教科書のコピーばかりで有意義ではない(科学)」と書いていた。―――うわ。俺とMが宿題を見て家で言ったことそのまんまだ。俺たちが各科目の指導についてどう思ってるか、先生にモロにバレてしまった(汗)。

子供が学校や教師に盲従せずある程度批評的になるのはいいのだが、親の思想が安易に感染ってしまうのはそれはそれでよくない。しかもそれを人に伝えられてしまっては超マズイ。ほんと俺もMも冷や汗もので、こういうことは先生に言ってはいけないと萌に諭す。子供の前でしゃべることは、親もほんと気をつけないといけません。



しかし10月くらいまでは萌の宿題が本当に多く終わらなくて、一緒に手伝いながらひいひい言っていたのだが、3者会談で先生に宿題量の相談をした時点からガタっと減った。あれ以降1時間を超えたことがないと思う。これは俺の苦情が効いて宿題の量が減ったわけではなくて、あのとき以降クラス時間中先生が萌の課題進捗に目を配り集中させ、家に持って帰る課題の量が減るよう指導してくれたんだろう。ありがたい。助かった。

こないだクリスマスコンサートのときにFNのお母さんと話したのだが、FNはいまだに2時間かかっているそうで、宿題があるからろくろく親子の時間が取れないと嘆いていた。それは先生と相談したほうがいいですよ、相談すれば子供の負担を減らす方法はきっとなにかありますよと、萌のケースを詳細に教えアドバイスしておいた。しかしFNの担任は宿題が多くて評判の先生だそうで、相談しても無理かもしれないとお母さんは気弱げ。そういう教師のさじ加減で子供の生活が大きく左右されるというのは倫理的に間違ってると俺は思う。お母さんはとにかく担任と協議し、FNのクオリティオブライフが宿題のためにどれほど劣化しているかを訴えるべきだ。

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【坂の上の雲】203高地の攻防、高橋英樹がすごかった。歌舞伎や旅芝居を見る快感を極めた感がある。それにしても戦争。あんな寒いところに行くだけでも嫌なのにそこで戦うなんて地獄の沙汰で、死んで死んで死んで最後は肉弾戦。戦争は本当に無茶苦茶だ。言葉を失うとはこのことだ。

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■11/12/13(火) □ レイソル修業あるのみ
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【クラブW杯:柏・サントス】組織プレイでは柏が大きく上回り、しかし相手のシュートが馬鹿げてるほどすごかったという試合だった。柏がシュートを打つには最後のディテイルの技術がわずかに足りない。しかしわずかだ。何度も何度も攻めていけばわずかな違いが掴めるはず。若い攻撃陣が相手との間合いをどうやって取り、いかに短い時間で正確にやるべきことをするか感じ取れば、シュートは打てるはず―――と期待したのだが、後半出た北嶋と澤も含め、ついに点は取れなかった。
kaizokuhide: 毎日の小テストを一生懸命がんばっている柏レイソルと、試験の前だけポイントを押さえて高得点を取っているサントス。そんな感じがして、非常に腹立たしい。けどこれがサッカー。対応せねば

たしかにそんな感じのゲームだった。取れたのは酒井のヘッドの1点のみ。酒井は欧州のどんなクラブに行ってもやっていけるだろう。

これほどメンタルが鍛えられた柏でも、勝負どころでほんの僅かボール処理を早くしようとしてタッチがブレてしまう。だがそうしないと取られてしまう。修業あるのみだな

バルサもこうして攻めて攻めて、そして点をしっかり取るんだろうな。今まで見たトヨタカップの南米代表より弱かったような気がする。それとも柏が強かったのか。

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■11/12/16(金) □ 昔の日記読み
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補聴器調整で婆様を専門店へ送る。これでかれこれ10回目である。「心ゆくまで調整してもらえるのよ」と婆様は喜ぶが、何度調整しても納得いく音がせんと言ったほうが実情に近いのではないだろうか。

しかも先週と今週はなにか新しい付属品をトライするはずが2回とも不良品で、完全な無駄足となった。「なんだその壊れてますまた来週というのは、ガキの使いじゃないんだぞ」と運転手の俺は怒るのだが、婆様本人は平気。気が長い。補聴器の調整が出る前に天寿をまっとうするかもしれない。

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思い返すことがあって昔の日記を引っ張り出す。大学を出た頃の日記を読むと、センスは今と変わりないけどアタマ悪いなあオレと思う部分が多い。この頃もう少し賢ければ、当時入りたかった世界にも行けただろうな。俺が今ぐらいの知的レベルに達したのはレコードデビューしたバンドで苦労したこの時期だろうと思っていたが、それよりずっと後、もっといろんな奴らとバンドをやりいろんな人と出会った後だったんだなと改めて認識した。

しかし自分の日記というのは面白い。読み始めると面白くて止められず、夜中まで読み続けてしまう。忘れていたことも本当にたくさんあって、胸がドキドキする。烏山・吉祥寺での青春が甦る。

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■11/12/17(土) □ 欝なクリスマス準備
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クリスマスの飾りをするのかと思ったらMが重箱の隅掃除を始め、俺がちゃんとやってなかったと激怒モードに入ってしまった。いややっとけと言っといてくれればちゃんと時間を調整してやっといたのだが......(言い訳)。

クリスマスというのはまったく大変な行事で、大量のプレゼントを考え探し買わなきゃならないし、遠方へは送らなきゃならないし、家事を済ませてないとこうして怒られるし、どの家でクリスマスディナーを食べるとか誰を呼ぶかとかで毎年紛糾するし、初年度からずっと俺は、カナダのクリスマスは大変だという思いしかない。

萌になにかいいプレゼントを買ってやれるときだけはうれしいが、もう iPhone だの PS3 だのといった高価なものしかほしくない年頃なので、今年なんかほんとにプレゼントが思いつかないしな。Mはブーツだとか服を買ってやるそうだが、俺はなにもいい案がない。よわった。

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■11/12/20(火) □ 悲しい輪廻
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用足しとクリスマスショッピング。萌と一緒に久しぶりにペットショップに行ったのだが、ハムスターを触り手にとり喜んでいる。萌はもし可能ならクリスマスプレゼントでペットが一番ほしいわけで、うちはアレルギー持ちの家族がいるので猫は無理としても、限定されたスペースで生活するハムスターなら飼えるんじゃないかと思う。だが、あとでMに聞いてみるとやはりハムスターもアレルギーの原因となるのだそうだ。残念。



7歳くらいのボーイズ2名がペットショップにいて、ハムスターやウサギを叩いたり巣箱を持ってひっくり返したりしていたぶっていた。俺が見かねて「ヘイ何やってんだよ、そんなの嫌がるに決まってるだろ」と小声で叱責するとすぐに逃げていったが、しばらくすると戻ってきて同じことをする。

いったい親はどこにいるのだと見渡すと、小さな気弱そうなおばあちゃんが遠くから口出しせず2人を見守っていた。これを見てなんとなく、ああ親が養育放棄状態の子供らなんじゃないかなと想像してしまった。こういう子供らは自分たちも暴力を受けて育ったのかもしれない。

自分が親となって他の子供やその親と知り合うと、馬鹿は遺伝するとつくづく思う。馬鹿な親は自分の子供の成長度合いなど気づかないので放置し、子供らは言葉を覚えるのも社会規範を学ぶのも普通より遅くなる。そして身につけた言葉やモラルの質自体が劣る。暴力的な親からはこうして暴力的な子供が生まれ、そのまた子へと悲しい輪廻をつないでいくのだろう。嘆息。

2011/12/12

日記「物足りぬクリスマスコンサート」

「オースザンナ」「カーネーションが壮絶」「J リーグの誇り」

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■11/12/03(土) □ オースザンナ
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こないだ見つけたなつかしの久保田麻琴と夕焼け楽団の「オースザンナ」を聞いていて、これはもともとアメリカのカントリーを日本語にした歌なんだよ、日本の子供なら誰でも知ってるんだと萌に説明する。お父さんは高校時代にバンドでコピーしたんだよ。カナダは日本みたいなカチッとした古典音楽教育はしてないので、クラシックや世界民謡の知識は日本の子供より薄いのだが、萌もこの歌はさすがに耳にしたことはあったようだ。

で「あ! ちょっと待って」とクラリネットを持ってきて教本を開き、「わたしゃアラバマからルイジアナへ~」とあのメロディを吹いてくれた。うお! この歌がたまたま萌の教本に載ってたのは驚かないが、萌が初見でいきなりその歌を吹いたのには驚いた。感動。


ヘタ歌サイコー
そういえばこの歌の英語版って俺は1回も聴いたことがないわと Youtube で検索してみると、さまざまなバージョンが見つかり実に楽しかった。バンジョーやギターでズンチャカズンチャカ弾いてるバージョンはまさに俺がイメージする通りの「オースザンナ」だし(↑この歌詞を覚えてない2人組のやつが絶妙w)、高校生がへんてこなアレンジで3声合唱みたいのをやってるのも見つかり、萌と一緒に大笑いしながら次々に見た。

Youtube は音楽鑑賞革命だな。聴きたいものが直ちに見つかる。聴きたかった以上のものが聴けることもありまくる。iPhone や iTune が画期的とは思わないが、情報のシェアを爆発的に拡大した Youtube とツイッターはイノベーションだと思う。

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ともあれ、俺が知ってたのは戦後すぐに出たボニージャックス版らしい。この詞を英詞と比べてみて、訳詞のよさに改めてびっくりした。

I come from Alabama with my Banjo on my knee
I'se gwine to Lou'siana my true lub for to see.
It rain'd all night de day I left, de wedder it was dry;
The sun so hot I froze to def -- Susanna, don't you cry.
Oh! Susanna, do not cry for me;
I come from Alabama, Wid my Banjo on my knee.

私ゃアラバマから ルイジアナへ
バンジョー持って 出掛けたところです
降るかと思えば 日照り続き
旅はつらいけど 泣くのじゃない
おおスザンナ 泣くのじゃない
バンジョー持って 出掛けたところです


これが俺みたいな凡庸な訳者なら、「わたしはアラバマーからバンジョーかかえー/ルイジアナの恋人に会いに行くー」みたいに訳していただろう。なんてセンスがないんだ(笑)。日照りの時は熱く雨のときは冷たいとかの冗長なディテイルを、「旅はつらい」と一句でまとめてしまうところもすごい。津川主一さんという牧師さんが訳したのだそうだ。昔の人はえらいわ。

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■11/12/07(水) □ 物足りぬクリスマスコンサート
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クリスマスコンサートの合唱部
萌の合唱部はクリスマスソングを5曲も歌唱。例によって前列6~7名がマイクを使う合唱なので音程は取りづらいのだが、前回のリメンバランスデイ集会での発表よりかなり出来がよかった。昼の部よりも夜の部ではさらによかった。バンドマンがそうであるように子供らも、モニターが悪く自分の声が聞こえなくても、喉の張り具合で体感的に自分の音階が取れるようになってきたのだろう。元気なクリスマス感が出ていてなかなかよかった。

続いてこっちも萌が所属するビギナーバンド。全員が担当楽器を初めて半年で一応曲を演奏できるんだからなかなかえらいと思う。しかし1年半以上やってるはずの上級生のアドバンスドバンドの方が、この半年バンドと大差ないのがなんというか。一緒に見ていたFNのお母さんは日本で吹奏楽をやってたそうで、「日本の中学の吹奏楽なんか厳しい先生に猛特訓されてめちゃくちゃ厳しいですから、そりゃ比較できませんよ」とのこと。そうですよねえ。

まあカナダじゃ生徒たちもそんなに真剣に楽器に打ち込んでるわけじゃないし、贅沢を言うつもりもないのだが、上級になったらせめて楽器のチューニングくらいきちんと指導してくれたらなあと思う。ビギナーもアドバンストもチューニングが悪すぎて、何の歌を吹いてるのかよく分からないのである。

合唱をマイクで歌わせるのも、実のところ音楽関連の全てを担うこの元バンドマン先生が自分でエレピを弾いてドラムを入れ、得意のポップスっぽくやりたいからそうしてるんだろうと思う。音楽の授業も合唱部もこのバンド形態だから、子供らは普通の合唱らしい二部合唱すら体験することができない。音感学習機会の喪失でもったいないことだ。子供は好きな歌をマイクで歌えるだけで喜ぶからそれでよしとなってるんだろうが、喜ぶからとご飯の代わりにキャンディを与えるようなものだ。

というわけでまあ音楽的な不満を言い出すとキリがないが、想像通りのコンサートだった。想像と違ったのはコンサートが吹奏楽と合唱部だけの発表だったことである。小学校のクリスマスコンサートは全校各クラス全員が歌っていたのに、中学ではどっちにも入ってない子は見てるだけで、みんな歌いたかったんじゃないのかな。ちと気の毒な気がする。

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■11/12/09(金) □ 「カーネーション」が壮絶
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NHK 朝ドラ「カーネーション」が壮絶である。面白く胸を打つシーンばかりだった序盤から、戦争が始まると苦しいことばかりになってしまった。それが戦争なのだと教えてくれる。戦争ノイローゼになってしまった勘助に出しゃばって、近所づき合いの関係を駄目にしてしまった糸子が安岡のおばちゃんに罵倒されるシーンなんて、朝ドラ史上に残る悲しいシーンだったろうと思う。人が死ぬとか別れとか、人の不幸をお手軽ドラマチック要素として使う創作者は、糸子と一緒に叱られて頭をたれるべきである。

今週も旦那の勝さんの出征と浮気疑惑という、これまたつらい話が続いた。勝さんがいい人なのか悪い人なのかわからない、出征を悲しむべきなのか無視すべきなのかわからないとグルグルになっているところに、さらに砂を浴びせる理不尽な戦争翼賛婦人会。糸子の悔しさやりきれなさがビンビン伝わってくる。一緒に叫びたくなる。壮絶。こんな血を吐くようなシーンが延々と続く朝ドラがあったろうか。この「カーネーション」をアジアや中東に発信してほしいなあ。日本の一生懸命さや愛嬌や愚かさが詰まっている。

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■11/12/10(土) □ J リーグの誇り
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【クラブW杯・柏-モンテレイ】序盤柏の DF 陣がちょっとやられすぎな感じ。全体としては意外に落ち着いて持ち味が出てると思うのだが、単純に DF 陣の能力負けか。攻撃では柏がいいところでボールを持てても、前がかりにはならない相手が堅実にプレスをかけてきて狭いところに追い込まれてしまう。レアンドロがマークされ力を出せないところがつらい。レアンドロはイラついている。

しかしチーム全体としては徐々に相手に対処できてきて、ピンチは減ってきた。試合展開としてはもはや五分である。ここからが勝負だというところで前半終了。悪くない。全然国際経験のない柏が、これほど強い相手と初めて当たり、それでもここまでできるのが J リーグの誇りであります。

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後半早々、こぼれ球に追いついた田中がそこで安易に打たず前に弾いてスペースに持ち出し、折り返したところをレアンドロがボレー、ゴール! 完璧! 美しい。田中えらい! レアンドロ素晴らしい! これでレアンドロもイライラがすっかり消えたさわやか顔 (^-^)。

しかしわずか数分後に裏ポンで簡単に振り切られ折り返しスアゾがゴール。なんであれで裏を取られちゃうのか。先制点で気持ちがイケイケになっちゃってたのかな。

田中は思い切りの良さが売りだけど、今日の試合無理っぽいところでは安易に打たないでしなやかな体幹を生かしつないでるのが好感度高い。レアンドロにアシストしたのも、凡庸な FW だったら可能性がないところからシュートを打ってただろうと思う。あそこで前につっかけたから相手 DF は意表を突かれ対応できなかったので、非常に価値が高いプレイだった。こうしてボールを無駄にしないで丁寧にプレイしていれば、いつか彼自身もズドンと行けるはず。

田中だけじゃなくサイドの橋本らも、安易に前に蹴らずつなぐかコーナーを取ろうとしている。相手が格上だと、ボール扱いに自信のない選手は奪われるのができるだけ早く放してしまいたがるが、柏はどの選手もできる限りコントロールしている。ボールを無駄にするなとネルシーニョが指導してるのかもしれない。これだけの、これまで戦ったことがないほどの強敵を相手に柏がちゃんと力を出せているのはそこにある。ボールを無駄にしてないのだ。

酒井のクロスが完璧に田中のヘッドに入るが、強く打とうとして GK 正面に行ってしまった。田中は今オフヘッド練習死ぬほどやるべし。やればやるだけ優秀なストライカーになれる。後半終了、ふー、いい試合だ。

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【延長】レアンドロが前に上がりゲームを決めようとしている。それはいいことなのだが、中盤に残った大谷と栗沢が攻撃にまったく持ち味がないのがつらい。レアンドロが相手ボランチを引き付けているので大谷と栗沢の前方には大きなスペースがあるのだが、2人はドリブルも前へのフィードもミドルシュートもできないらしく、そこで縦への速い攻撃という選択肢がなく停滞してしまう。延長はもうずっとモンテレイが攻める力をなくしており柏ペースだったのだが、柏の中盤にも違いを生むだけの力がなかった。

しかし試合全体での優勢をそのままに、柏は PK 戦でしっかりと勝利。やりました。これだけクオリティの高い相手に、序盤以外はきっちりとゲームをコントロールしての勝利。J の勝利。えらい。おめでとう!

柏ブラジル衆はうれしいだろうな。出稼ぎに行ってるところでちゃんとクオリティの高いことをやってんだぞと親戚に見せられる。今日の試合を見れば、柏の中盤と守備陣が力不足なのは明らかで、南米チャンピオンを完封することは不可能だろうし点を取ることもそうそうできないだろうが、岡田日本(ジーコジャパンではなく)がブラジルと戦うくらいの抵抗は十分期待できると思う。

2011/12/05

日記「日本語の習い方」

「韓国型の成功について」「柏の栄光」

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■11/11/28(月) □ 韓国型の成功について
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昨日「KPOP はアジアの顧客の嗜好を調べ尽くしタレントを教育し戦略通りに成功している」というツイートが流れてきたが、韓国型の成功はまさになんでもそういう成功だから、リスペクトする気になれないんだよなと改めて思った。

カナダにおけるテコンドー道場の流行っぷりとか、韓国人なのに日本料理レストランを開きまくるところとか、なにかにつけマーケティング第一にしか見えないのである。テコンドー道場はトランポリンなどの体操器具を使ったり、子供が憧れる飛び蹴りや板割り(あれは危険だろう)をやらせる総合カンフーアトラクションにしているし、日本料理は「好きなんじゃなくてただ流行るからやってるんでしょ、本物を食べたことないのでは」と思うレベルの日本食モドキを出す。


ホンダにもトヨタにも見えるキア

ヒュンダイ製シビック。けっこう
俺の好みなのが悔しい
カナダで売れまくっている韓国車はトヨタとホンダと BMW とメルセデスのラインを見事に踏襲している。最近は日本製スーパーカー・オロチやマツダ的なオーガニックなラインも取り入れている。恥ずかしげもなくデザインをパクり、日本車がちょっと手を控えてしまうところをより大げさにガバリとえぐった現在の韓国車のデザインが、実はかっこいいことは認めざるをえないが(※)。
(※)ちなみにヒュンダイがかつてのシビックハッチバックそっくりの車を売ってるのなんか、セダンしか作らなくなってしまったホンダが悪いのだと思う。いまだ街中に 20 年落ちのシビックハッチが走ってるのに新車では手に入らないのだから、似たものを作ったもの勝ちだ。

お金もうけ的に見たら韓国式が日本式に連勝中な現在なのかもしれんが、人がお金もうけが上手かどうかなんて俺も俺の妻も俺の子供も興味はないのである。1曲聞いただけでこれはモノが違うとノックアウトされるような歌を作る人を、これはすごいとリスペクトせざるをえないモノなどを、輩出してからそれを自慢してもらいたい。お金もうけが上手なことを韓国民が自慢に思ってないのだったらすいませんだが、「KPOP は~戦略通りに成功している」というのはドヤ顔の自慢話に聞こえる。

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【映画「なくもんか」】なんかこの浮わついたノリってあれかな、例によって宮藤官九郎という人のノリなのかなと調べてみたらやっぱり脚本が彼だった。ふざけるのはもちろんいいんだけど、話や言葉が別に面白いわけではない。

阿部サダヲという人のマンガ的演技も、マンガほど自由な肉体を持っているわけじゃないのでそんなに面白くはない。「大人計画」をめぐる人々ってなんでそんなに人気があるのかなと思いながら、一度も笑わず見終わった。まあ「大人計画」自体の芝居は面白いんだろうけど、芝居小屋から出てきてこうして映画やテレビで大衆を巻き込むような芸ではないんじゃないかと思う、脚本家も役者たちも。

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■11/11/30(水) □ 日本語の習い方
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萌の日本語学校のワークブック(課題帳)が、残念なデキのものに変わってしまった。前年度までのワークブックは、「漢字の英語語義」+「点線をなぞる練習ドリル」という、カナダの日本語キッズにとってかなり実用的なワーク課題構成だったのだが、今年度の「中学生版(※)」はその両方がなくなり、「画数調べ」+「熟語語義調べ」の2本立てになっている。授業では国語辞典を引いて新字の画数を調べ、その字を使った熟語の語義テキストをまるまる書き写すという、実にめんどくさい作業をやらされたと萌は訴える。コピー? マジかよ。
(※)カナダ日本語学校の学年は地域の小中学校とシンクロされており、萌は6年生で中1クラスになっている。

このワークブックおよびテキストコピーという作業はいかがなものかと学校側に問い合わせると、「中学生だから辞書を使って語義を調べ自助学習するのが望ましいからこういう形態にしている」みたいな回答が返ってきた。いや、これじゃ自助学習にならんだろう。たとえば俺が日本語学習者で本屋でドリルを探していたら、このワークブックは買わんよ。作業項目だけが書かれ、学ぶべき情報が何も書かれていないんだから役に立たない。辞書の定義コピーなんて生まれてこの方やったこともない。

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さらに、「日本語と英語は違うので、日本語だけで学習するのが望ましい」とも学校側はいう。日本語でも英語でも仏語でもこうした、母語を排し対象言語漬けにすることが最良の言語学習法だという説は強いが、俺はそれにまったく同意できない。もちろん会話訓練ならばその言葉だけを使うのが一番に決まっているが、言語学習というのはなにも会話訓練だけではないのだ。会話の基礎には理解と記憶が必要で、それには対象言語と母語を併用するのが一番効率よいと、俺は自分の経験から思う。

たとえば萌は「寄付」の語義を、「公の仕事のためにお金や物を~」という辞書文をまるごとコピーしつつも結局「あげること」と覚えていたが、これは理解として正しくはない。ここで donate という言葉を使えば、ただの「あげること」とは質が違うよと、よりインスタントで正確に深く理解できる。子供が持つ知識と知性を使い、短時間で最大の効果が出るのである。あとはこれを忘れないよう応用定着すればいい。

萌と宿題をやり語義を覚えてない部分を俺が説明すると、萌はその言葉の下に英語で語義を書き記す。これは俺がそうしろと言ってるわけではなく、彼女の学ぶ心が自発的にそうさせているのだ。つまりそれが萌にとってナチュラルな学習法なのである。だから萌の場合、「寄付」の語義欄は「きふ-donate/donation」と自分の英語知識を利用し簡単に済ませ、例文作成に力を入れることがこのワークブック8のベストな利用法だろう(というかそれ以外利用価値がない)。

このようにすでに身についた母語という素養をフル活用し、学習対象言語と組み合わせ自分に最良な学習法を構築するのが、最も自然で効率がよい学習法だと俺は経験上も論理上も考える。対象言語だけを使うというのは不自然で非効率で非柔軟だ。授業と宿題で英語の使用を許さぬ萌のフレンチエマージョン(公立フランス語科)すらも、フランス語学習法として別に優れているとは俺は思っていない。時間量的にフランス語学習法として最強なだけである。

例文作成は生産的創造的作業だし、断片知識ではなくさまざまなことを関連づけてパッケージ記憶にする作業でもあるから、楽しいし身につく。今回萌が書いた例文も、多少間違ってはいてもどれも味があってよかった。「日本がじしんあったから、おかねをきふする」と書いたことを、萌はきっと忘れないだろう。

しかしテキストのコピーになど何の意義も感じない。国語辞典を引く面白さや意義は理解できるが、テキストをコピーすることは労務的機械的で非生産的すぎる。そんな《言葉を知ること》よりは、その《言葉を使うこと》の方に時間と労力を充てたほうが、有意義だしやり甲斐があるし身につくだろうと言いたいのだ。

まあ最終的に現場は授業をする先生に任せるより他ないわけで、こうしたことをできるだけ明瞭に書き述べ、あとはお任せしますと学校側に送っておいた。We'll see。

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あとでMにあらましを話し、「これまでこの作業内容で学校に苦情がきたことはないんだって。俺はなんでこういうことが我慢できんのかな」とこぼすと、「自分が正しいと思い、それに反することに屈従できないのは、私とあなたの最大の共通点だ」と言われた。たしかにそうだ。それでしょっちゅう夫婦ゲンカもしてるわけですw。

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■11/12/02(金) □ 柏の栄光
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【Jリーグ最終戦・浦和-柏】バンクーバーの柏サポ氏と同時ネット観戦。
◆ う~む、外国系サッカー中継サイトは軒並み urawa vs kashimaになっている。。。困ったもんです。
◇ なんで困るんですか?
◆ mではなくてW
◇ あ\(^0^)/
◇ これは、軽んじられてますね柏。

浦和はあの天才小兵 MF 山田直輝がトップで、序盤はこれが少し効いて柏が様子を見ている感じだった。しかしそれも時間の問題で、じきに浦和の状態を見切った柏の一方的な攻勢となる。柏はどこを取ってもいい動きだが、レアンドロというブラジル人の巧さに驚いた。何度か見て、よく走りよく働く優良ブラジル選手とは思っていたが、この試合ではタダモノではない美技を連発している。Jリーグでは久しぶりに見るボールの足への吸い付きっぷり。「Jの歴史でも指折りなほどの外国人選手」とアナが言っていたが、たしかにそう思えるくらい素晴らしい。

そしてピンボールの如き先制点。すごい。ポストに当たってあそこに転がってくるとは。それをそのまま蹴り込むとは、ワグネルという選手も強烈だ。

このブラジル人2名に劣らず、柏全体がいい。全員インターセプトがうまいし、ボールさばきもパス出しも自信とスピードに満ちている。U-22 代表の酒井などはまことに大物感あるし(体が大きいので切り返しで相手からガバッと距離を取れ、いいクロスを送れる)、俺が全然知らない選手もみんな確信に満ち迷いがないので素晴らしいプレイぶりで、大谷など代表チームの中軸ボランチと言われてもなるほどねと思うくらいの冴えまくりだ。これは柏全員のレベルが上がってるとしか思えないな、ほんと。シーズンを通して1位をキープするなんて経験には、そういう効果があるのかもしれない。同じ素質と技量でも、試合中にどれだけ確信を持ち落ち着いてそれを実行できるかで効果がまったく違うんだろう。追加点も取り完全に圧倒して前半終了。

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後半選手を入れ替え反撃を開始した浦和が得点。しばらく浦和が優勢となったが、再度柏はペースを握り返し、しっかりと追加点を取って突き放し、あとは怠りなく丁寧にゲームをクローズして終了となった。やっ・た。やりました。おめでとうございます\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/!

会場がやや静か過ぎる優勝セレモニー。こういうどアウェイでのセレモニーというのも、なかなかぎこちないですな。この静かさはチト残念だが、浦和としては自分のチームが屈辱にまみれ相手は栄光に浴してるのだから、そんなに盛り上げてあげる元気もないんだろう。Jリーグが組織として場所に関係なくドカンと盛り上げてほしかった。

ホームで決められなかったことは柏にとって気の毒だったが、しかし文句ない優勝だった。今日の強さを見れば、この優勝をサプライズだなんて誰も思わないだろう。柏の全員がこんなうまくなり機能しているということがサプライズなのだ。この監督ならこのままの勢いをクラブW杯に持って行ってくれそうで、楽しみになってきた。遠藤や玉田をクラブW杯で見れないのは残念だが、レアンドロ率いる柏の連動組織が世界を驚かせてくれたら、それも小気味よいのである。