2005/12/29

日記「Harrison Hot Springs 再訪」

「永遠のビートルズ」「湯冷めしない方法」ほか。

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■ 05/12/08(木) 09:50:03 □ 永遠のビートルズ
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 日本語学校。今日は買い物もないので萌を待ちながら Pocket PC でジャーナル編集。ときおり窓からクラスを覗いてみると、萌は楽しくやっている様子。

 今日はジョンの命日。最近萌がビートルズを好むのでよく聴かせており、さすがビートルズメロディは永遠だと思っていたのだが、車の中などで何度か聴くと萌は、

> Let's all get up and dance to a song
> That was a hit before your mother was born.
> Though she was born a long long time ago,
> Your mother should know,
> Your mother should know.


とか

> I am the egg-man, they are the egg-men,
> I am the walrus, goo goo a' joob.


 とか、すらっと覚えて歌ってしまう。難しい単語がないので聞き取ってしまえるのだ。「Fool on the Hill」を聴いて、「Nobody seems to like him だって、かわいそうねえ」なんていっているから恐れ入る。ビートルズで耳に響くのがメロディだけではないのである。英語圏の子供はすごいな。

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■ 05/12/09(金) 09:34:38 □ WC組分け決まる
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 ジムナスティックス:子供たちが大声でクリスマスソングを歌いながら飛び箱を跳んでいる。おかしい。

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 帰ってWCの組分け番組を見る。3チームまでが決まったところで、

> グループB:イングランド、パラグアイ、スウェーデン
> グループC:アルゼンチン、コートジボワール、オランダ
> グループE:イタリア、ガーナ、チェコ

 ここらは絶対避けたいー! 地獄ー! .....と祈っていると結局、

> グループF:ブラジル、クロアチア、オーストラリア、日本

 こうなった。うーむ。アジア勢では一番恵まれなかった感があるが(※)、まあWCまで来てしまえば相手が強いのは当然であって、ここを勝ち抜けなくてどうするというのが実感である。オーストラリアはWCは初めても同然だし、クロアチアはあの黄金時代にさえあと一歩まで追い詰めることができたのだ。あれからスターが出てないクロアチアに対し、こっちは中田クラスの才能が増えているのである。
(※)メキシコとポルトガルがつぶし合うなか漁夫の利を狙えそうなイラン、真っ向勝負で2国を敗れる可能性のある韓国、2002 年の結果から見て少なくとも1勝は見込めるサウジアラビア.....、という感じ。

 実際この組分けはあの98年に似ている。あの時の口惜しさを払拭できる天の采配といえる。さいわい対オーストラリア、クロアチア、ブラジルと試合順もベストだし、勝つしかなし。

 しかしヒッジョーにつまらないショーに続く、超盛り上がらないクジびきだった。ポッドD(最弱)から先に選べば、ポッドA国が引かれる瞬間までハラハラが続いて盛り上がるのに。ポッドDのうちはどこに入るのだと最後までハラハラしていたが、ポッドA/B国は「アジアなぞどこが来ても大差なし」という構えだったろう。

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 去年萌が発熱で行けなかったプリスクールのクリスマスパーティが今夜だというので、IV先生に連絡して行かせてもらった。プリスクールはデイケアの拡充とかでものすごい大人数となっており大盛況だったが(全部で100世帯300人くらいいたのでは)、出し物はプリスクールキッズの歌が3本くらいあっただけで―――あのHNがすんばらしいデキであった―――、他には何もなし。パーティはただ食べるだけなのであった。

 しかし夜だし大人数だしKTたちに加え去年までの同級生もいて、萌は興奮のきわみ。なんか食べ過ぎて帰る頃にはおなかが痛くなってしまっていた。思ったほどのスペシャルなパーティではなかったが、とにもかくにも去年超かわいそうだったのが埋め合わせできて、すっきりした。

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■ 05/12/11(日) 11:09:50 □ Harrison Hot Springs 再訪
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 今日から2泊で Harrison Hot Springs。天候は良好。

Start: Port Coquitlam, British Columbia, Canada
End: Harrison Hot Springs, British Columbia, Canada
Total Distance: 94.2 Kilometers

 14:45 頃出発。道中アボッツフォードからチリワックあたりは、ときおり農家が見えるほかは何もない平たい峡谷なのだが、左側に低い山が近く右手に高い山が遠くあり、長野から上田・佐久方面に行く国道18号とあまりにも景色が似ている。生えている木がちょっと違うだけ。そうMに言うと、「ジー本当だわ、言われるまで気づかなかったけど、もう今は長野にいるとしか感じられないわ」と言っていた。道の両端に畑が広がるあたりは、「これがもし田んぼだったら、須坂から湯田中に行くあの米作エリアそのものじゃん」「日本の家々が見えてきそう!」と疑似懐かしがる。

 1時間半強でホテル着。前回よりもいい部屋で快適。ホテル好きな萌が喜び、こちらもうれしい。

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 SHたちと合流し、ホテルのレストランが相変わらず1箇所だけで、高くて選択肢がなくそそられないので(ハイシーズンはもうひとつレストランが開いて選択肢があるらしいが―――って、温泉のハイシーズンっていつなんだ?)、ハイウェイ近くの町まで戻ってファミリーレストランで食事。これだけバリっとしたホテルでありながら、こういうところであまりホスピタリティがないのが不思議な施設である。町中のビジネスホテルじゃないんだから、客がいったん入ったら外に出る必要がないようにしといてもらいたい。外に食べに出たとて田舎ゆえうまいものなどないのだし、こうして食事に出ている時間はホテル滞在時間の浪費なのだよな。この時間もお湯に入っていたいのに。

 俺はだいたいカナダじゃ外食自体が好きではない。飛び込みでうまい店に当たる率が低いのは仕方がないが、カナダのレストランはとにかく滅茶暗いのが嫌なのだ。カナダ人は全般に暗めの間接照明が何故か好きなのだが、レストラン系は極端である。今日の店などメニューを読むのに苦労するくらい灯りが暗く、BRはフラッシュライトを借りて読んでいた。こういう場所で手元に注意を払いつつ(実際萌はコップを倒してしまった)ものを食ってもうまいわけがない。出てきた食べ物を目で味わうなんてことも当然ないゆえ、うまくない食べ物がさらに味気なく感じるのであった。

 萌はこの旅行前あたりから本当に、なんでもかんでも自分ひとりでやることに命を懸けていて、レストランのトイレにも果敢に一人で入っていった。あっついスープが出てきたのだが、これも少量ずつスプーンにとってフーフーと吹き全部飲んだ。ビッグキッドである。えらい。

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 そして晩飯後ようやく入浴。まあなにはともあれハリソンのお湯はいい。短時間ながら萌としみじみ味わいました。

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■ 05/12/12(月) 10:04:50 □ 湯冷めしない方法
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 昨夜はぜんぜん眠れず。布団カバーがカサカサ音を立てずり落ちるので、気になってどうしても熟睡できないのである。寝ないとやばいなあ、体調崩すなあと思いつつ3時まで Pocket PC で古いファイルを読んでいた。

 昨夜読んでいたのはなんと懐かしき、95~96 年のバンクーバー日本語ネット DOSVAN のログ。アクティブメンバー4~5人とは思えないほど内容が充実していて面白い。やはり当時バンクーバーで日本語は絶対にここにしかなかったから、誰もが日々の想いを存分にぶつけていたんだよな。内輪受けが過ぎるのだが(俺が愛想よすぎて気味が悪い ^_^;)、この広いバンクーバーで5人しかメンバーがいない中では、内輪受けをなくしては話題が続かなかっただろうし。

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 今日は午後になってからようやくお湯に入ったのだが、寝てないゆえ湯冷めしたらすぐにも風邪をひいてしまいそうな体調の悪さを感じる。どうしたら湯冷めしないで済むか湯の中で考えたのだが、気温3度の渡り廊下をガウンだけで建物へ戻る時点ですでに暖かさは消えており、そこから館内に飛び込み部屋まで走るわけで、部屋に着く頃にはどうしても冷えてしまう。

 日本の場合は露天風呂でも、暖かい更衣室に座りゆっくりと汗をひかせ体を拭けるから寒くならないわけで、ハリソンでも更衣室はあるので使えばいいわけだが、こっちはやっぱり単なるプールの更衣室なので足元が濡れて気持ちが悪く、着替えは部屋に戻ってやりたくなってしまう。お風呂が気持ちいいだけに、気持ち悪さを我慢するのはよけいに難しい。

 そういうところがお風呂大国日本の温泉システムの練れたところなのだが、もうひとつ、日本手ぬぐいもやっぱり優れてるなあと思う。お湯に入れてもケバを出さず、露天風呂で頭にのせたり巻いたりすれば保温になる。実に温泉に最適化されたタオルなのだ。

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 今日の晩飯はホテル内カフェのチリビーンズとクロワッサン。旅行中に下手にうまいものなど望まず、この程度のお手軽食事で済ませるのが一番だという感じでつつましい幸福感がある。

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■ 05/12/13(火) 12:41:04 □ 小布施の外風呂と同じくらいでした
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内風呂快適40度

屋外大人風呂ぬるめの38.5度

屋外子供風呂34度、冷えます
 今日も眠れず、だが最後なので頑張って起きて飯を食ってからもう一度お湯につかった。風邪をひきませんようにと祈るような気持ちである。腕時計の温度計で調べてみると、

屋内 40度ちょうど
屋外大人 38.5度
屋外子供 34度

 となった。上の2つは十分に暖かく、やはり小布施の外風呂と同じくらいなのであった。屋外子供プールは体温より低いので、入っていると冷えてしまうのは当たり前。子供はのぼせやすいから温度を下げてあるのだと思うが、冬場はせめて体温と同等にしといていただきたい。「屋外大人」で十分に温まってから、萌と共に部屋までダッシュ。

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 帰りは渋滞もありやや疲れました。録画しといた NHK 国際の番組に、「モーサム・トーンベンダー」というバンドが出ていた。めちゃくちゃかっこいい。イギーポップとルースターズとビリケンの橋本さんが合わさった感じ。

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