2006/01/01

日記「クリスマスは映画の日々」

「楽器はマインドゲーム」「千年女優」メーターの振り切れた「世界の中心~」ほか。

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■ 05/12/16(金) 12:07:12 □ クリスマスショッピング
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昨夜、萌とMは今学期最後の学校行事、体育館でのスリープオーバーに行った。寒そうだなあ、もっと暖かい時期にやればいいのになあと心配していたが、もちろん楽しかったそうであります。萌は興奮したことであろう。


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今日は買い物とドクアポがあり、帰りにビデオ屋に寄ってきた。Mのバースデイとクリスマスプレゼント連結で DVD プレイヤーを買うことに決めてるのだが、改めて興味を持って眺めてみると DVD は安いなあと思う。高校のときに \4000 だかをはたいて決死の思いで3枚組アルバムを買った「ラストワルツ」の映画自体が $10 で売ってるんだから、こりゃもう昔の子供に対してアンフェアすぎるではないかと腹さえ立つ。まあいまどきの子供はザ・バンドなんか聴かんか(^_^;;)。まあとにかくいろんな映像が安いのです。

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■ 05/12/18(日) 09:23:53 □ 楽器はマインドゲーム
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クリスマスディナーでSH家へ。ブレーキ修理の終わったレガシィの調子がよい。New Westminster のラフで狭い2車線路でレーンをキープするラクさ、急坂のハイウェイブリッジを一気に降りていくときの揺れと怖さのなさ。4輪にトルクがかかっているおかげで、路面がどんな状況でも一定で均等な推進力がかかり、そのおかげで進路が乱れないのだろうと体感できて面白い。Mもこいつを気に入っていて、次に買うのもスバルでいいわよねという。いや総合的に次は昔乗ってた軽バンみたいに小さくて燃費がいい車がほしいけど、でもやっぱ今はこの車に乗れてうれしいのである。

SHたちが年末フロリダに行くとかでクリスマスを前倒しでやったのだが、一番若い萌は皆にプレゼントを配達する役回りなので大盛り上がり。そして女の子を持たないBVがえらい勢いで萌にかわいい服を買いまくり、萌は踊り上がって喜んでいた。


STがBT15歳に先輩ミュージシャンとして、「楽器とは一生を捧げるに価するものだ、今でもドラムを叩いていて面白くて仕方がない」と伝道師のようなことを喋っていたので、俺も会話に混じる。「俺ももうバンドをやらなくなって10年以上が経つけど、これが今でもなんと上達しているよんだよ。自分のコントロールが昔よりできるからなんだと思う。楽器というのはほんとにマインドゲームなんだよね」と話すと、STもそうだそうだと相槌を打っていた。

BTはベース歴1年にしてようやく、右手でボ・ボ・ボと安定したタッチで弦を弾けるようになってきた。うまくなるかどうかはまだ分からんが、やっと楽器経験者の手になってきている。

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■ 05/12/19(月) 09:40:15 □ DVD プレイヤー購入
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午後ついに DVD プレイヤー購入に出る。行って調べてみたら韓国製 Zenith/LG の製品が DVD プレイヤー+VCR のコンボで唯一 DVD-R 上の DivX ファイルを再生でき、うちにある萌のアニメ資産を万全に生かすことができるため、これに決定(店員の説明は信じず自分で目当てのブツの箱を探して効能書きを読み確認した)。

帰ってから試してみると見事に CD や DVD 上のアニメ avi/mpg を読んでくれた。萌がさっそく「未来少年コナン」を見る。これでアニメ鑑賞で萌が俺のPCを占拠する時間をゼロにできる。めでたし。

DVD も、スクロールが弱いなどアナログ映像時代に劣るところもあるけれど(DVD というより mpeg2 の弱点か)、日本の BS 映像みたいなクッキリ感があり、そしてなにはともあれ便利である。そして最後に VHS 機能を試して特に不満はなく、これは完璧に期待通りのマシンを手に入れた。今まで買った家電の中でもトップクラスの満足度である。3年前に買った俺の VCR と同じ値段で DVD+VCR なのだからすごい。

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しかし家族みなが使う DVD プレイヤーだけでMへのプレゼントとするのもナンなので、何か買う意義のある DVD を見つけてやろうと3軒くらい必死に探したのだが、レンタルビデオ屋にあるハリウッド映画以外はまーったく何も売っていなかった。カナダ人は本当に外国映画や古典を見ないんだなと呆れる。そういう需要が少ないものはネットショッピングで買うしかないらしい。間に合わぬ。はあ。

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■ 05/12/23(金) 09:31:11 □「千年女優」
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なんかもうクリスマスホリデイみたいな感じのする日々。ナウシカ以外ジブリ映画の英語版を見たことがないMのために、香港製ジブリ映画詰め合わせという怪しいものを借りてきたのだが、「キキ」を見ていて、英語字幕のデキが悪すぎてほとんど読めないことが判明。出るタイミングが悪く時間が短すぎて(1秒で 10 ワードとか出す)、頻繁にずれるし省略も多い。字幕がこれではどれほど集中しても半分しか内容が読めないので、Mは字幕を追うのをあきらめた。がっくし。

字幕時間の短さはおそらく、情報量が多い漢字と同じタイミングで英語文字列を機械的に挿入するとこんな風になるのだろう。そしてずれは単に仕事の質の問題である。いいものを作ろうという気があるかないかの違いなのだ。英語の分かる日本人(またはその逆)にチェックしてもらえば済むことなのに、やってないのだから。はーあ。

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俺自身も夜新しい DVD プレイヤーで、あまりにも面白そうなので見ないでずっと保留にしておいた「千年女優」をついに見た。半分くらい見て寝ようと思っていたのだが、ヒロインが雪の中で絵描きと会うシーンからは、もう止められない状態で最後まで一気に見る。こんなにグリッピングな(夢中になる)映画は俺にとっては「千と千尋」以来である。映画と現実・夢かうつつか、アニメでしか表せないその入り混じり具合が実にすんばらしかった。こういう映像芸術が発見されず、大量生産ハリウッド映画だけが消費されている北米映画事情というのは、むなしい。


調べてみると BESTBUY というところで「千年女優」英語字幕付き DVD がなんと $15+送料無料で買えるので、すぐさま発注。クリスマスには間に合わないが、これをもってMへのプレゼントとしよう。

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■ 05/12/24(土) 11:16:47 □ メーターの振り切れた「世界の中心~」
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夜 TV Japan で、「世界の中心で、愛をさけぶ」という映画を見る。日本文学史上最大のベストセラーの映画化なのだそうだが(映画もヒットしたらしい)、悪くはないものの何も特別なものは見て取れない。何故超絶ヒットなのか分からないという点で、俺にとって「冬ソナ」と同列に並ぶ。前半の恋愛ストーリーは普通に楽しめたのだが、後半はげんなりしてしまった。なんか冬ソナもこれも、現代アジア人は死とか失明とか記憶喪失とか、そういう劇的なものだけを闇雲に追い求めてるんではないかと感じる。

映画は死んだ恋人のテープレターを聞きながら進んでいくのだが、そのテープに収められた言葉がなにか高校生の恋人というよりも、何十年も連れ添った夫婦の言葉のようであった。橋田壽賀子にもまさるかという古風な脚本である。恋人だけが世界であって家族友人は描かれていないところも(原作がどうなのかは不明だが、今にも死にそうな彼女の病室に家族が現れないし、彼女も家族のことを考えているフシはない)、非常な違和感を感じる。劇的なものだけを抽出して描きすぎ、メーターが振り切れていると思うのであった。

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■ 05/12/25(日) 12:59:51 □ ハッピークリスマス
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プレゼントを次々と開ける朝。萌がもらったのは、数々のドレスや服、ポリーポケット人形、日本の文房具、寿司の形の精密消しゴム、巨大ジグソーパズル、Mが古着屋で見つけてきた大袋いっぱいのトーイフードなど。ハッピーそのものです。

その後皆でゲームをし、よいクリスマスであった。何年かぶりにKVと一日一緒にいたのだが、反抗期を抜けて超好青年になってるので驚いた。みなと楽しく会話をし、萌とずっと遊び、後片付けまで率先してやっている。「お前なにそれ、なんでそんなにきれい好きなの? (兄の)MKとえらい違うじゃん」というとMKが聞きつけて怒っていた。

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【有馬記念】ディープインパクト2着。菊花賞のひやひやを再現すまいとユタカが注意深くゆっくりと1周をまわし、3コーナーを万全の勢いで上がってきたのだが、1頭だけ捉えきれず。勝ったのはJCで2着だったハーツクライ。JCはこの番組で初めて見たが、ハーツクライはそこで勝ちに等しい素晴らしいレースをしており、この馬を捕まえられなかったのは仕方がないという感じ。ルドルフでも古馬との初対戦では勝てなかったのである。

リプレイを見ると最後の最後にユタカが期待したもうひと伸びがなかったんだなと分かるが、あれだけ見事な走りをした相手をさらに差し切るというのは相当な力の差がなければ無理であり、それはなかったのだろう。ハナ差の勝負をしてきた馬と、ここまで抜けた能力で勝ってきた馬との違いが出たのかなという競馬だった。トウカイテイオーが負けたときに似た気持ちに包まれる。だがディープインパクトはテイオーほどいいところなく負けたわけでもないし、怪我をしたわけでもない。これからもっといいレースをしてくれればそれでよし。

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