2006/01/16

日記「遠い味の道」

「Polly Pocket 城」「先生が変わるらしい」「韓国ドラマと「ごくせん」」ほか。

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■ 06/01/01(日) 15:33:33 □ まずまずのお正月
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夜中に始まったさだまさしの新年特番のおかげで、かなり日本の年越しっぽい気分になり新しい年を迎えてから寝た。だらだらとしたトーク番組というのが、日本の深夜番組っぽくて懐かしかった。

萌の風邪のせいで年越し買い出しに行けなくて家には何もないのだが、BRが新年だからとクロワッサンを朝焼いてくれて、昼は日本から母さんが送ってくれたおしるこを萌といただき、夜は残り物を使ったお好み焼きが好評で、何も準備ができなかったわりにけっこうよいお正月であった。めでたしめでたし。

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■ 06/01/03(火) 13:04:02 □「Polly Pocket 城」
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萌の体調がなかなか良化せず、一日付きっ切りで遊んでやった。こんなに丸一日遊んでやったのは俺も久しぶりで、疲れたが楽しかった。ダンボールで美麗な「Polly Pocket 城」を作る。


最近萌は完璧に日本語で俺と話しており、複雑なことを俺がつい英語で説明すると、お父さんお父さんと指摘してたしなめるようになっている。構文的に難しくなってもあきらめて英語で言わずに、日本語で最後まで話そうとしている。俺と話すときは日本語スイッチに完全に戻ったようだ。よしよし。

萌は朝から、ドリカムのあの紅白の歌を歌っていた。「It goes in your head, doesn't it?(頭にこびりついちゃう)」だそうである。

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■ 06/01/09(月) 11:57:38 □ 学びの園
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今日はたまっていた各種用足しで一気に4軒を回った。こないだ踏みつけて壊してしまったメガネを直すためにMが昔働いていたDカレッジのメガネ科付属ショップ(眼鏡屋を目指す若者が技術を習うところ)に行ったのだが、フレーム取り付け部が割れていて直らないそうだ。がっくし。

しかし学生がたくさんいてガヤガヤとやってるところに何年かぶりに行くと、その若やぎがなんか実に新鮮で、いいなあとしみじみ思った。Mがまたここの先生になれたらいいのだが、空きポジションがない状態が延々と続いている。

魚を買って帰り、萌と飯を作った。フライドポテトもどきをオーブンで作ったのだが、焼いてみるとなかなかおいしい。萌はナイフでポテトスティックをていねいにカットし、それが焼けておいしかったのですごい達成感があったらしく、たいへんに喜んでいた。萌のラブリイさが一家の灯りだ。

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■ 06/01/10(火) 14:16:07 □ 先生が変わるらしい
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萌のキンダーのA先生が出産休暇で、年次の残りは別の先生になると聞いて驚いた。「妊娠してたのに気づかなかったの?」とMに呆れられたが、もともとそういう体型なのでまったく分からなかった (^_^;;)。そういわれてみればA先生がどこか生徒たちに冷淡だったのも、どうせ年明けまで4~5ヶ月の付き合いというのが態度に出てたのかもしれない。

そうか別の先生か。「昨日来てたサブ(代理)の先生が感じよかったよね、あの先生ならいいね」などと萌と話す。あまり盛り上がるとA先生に向かって萌がいらぬことを口走るかもしれんので抑えたが(汗)、そうかそうか。

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学校の帰りにDNという子のお母さんが萌を家に呼んでくれた。前から校庭などでよく声をかけてくるフレンドリーな子で、うちの近所に住んでるらしいし一緒に遊べたらいいなと思っていたのでうれしい。お母さんはなんか鼻にピアスをしたロックスターみたいなかっこいい人で、明るくて話しやすいし。萌のスクールライフはよりいっそう快調になってきた。

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■ 06/01/13(金) 09:33:29 □ 砂時計遊び
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昨日料理用に砂時計を買ってきた。萌が喜びそうだなと思ったら予想通りで、宝探しとかかくれんぼなど遊びのあらゆる場面で3分を計りまくり、今朝になってもまだやっている。ちょうど今日は学校の Show & Tell(好きなものを持っていってこれはナニナニですと発表する)なので、この砂時計を使えばいいよと盛り上がる。

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Show & Tell 砂時計は、誰もそれを持っている子はおらず大成功だったとのこと。よしよし。萌を送っていったときに車の距離積算が18万 km を突破した。ブレーキで修理はいったが、それ以外はしっかりした車である。20~23万 km は余裕だろう。

バンクーバーはレコード長雨28日を突破するのは確実という雨続きなのだが(長雨は普通なので今年が特別雨が多いとは別に感じない)、今日は雨量も多くあちらこちらで土砂災害の警報が出てきている。昨春浸水を起こし修理したうちのドレインパイプをずっとチェックしているが、規定位置から上には水が上がっていないのでパーフェクト。壁の防水もタールコートで完璧になっているはずだ。大丈夫。

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■ 06/01/14(土) 11:44:35 □ 韓国ドラマと「ごくせん」
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昼前にSMがやってくる。何ヶ月ぶりか。もう萌はキンダーで年上の子にももまれているので心配しないが、いじめっ子だったSMもなんか前とだいぶ違う。前には興味を示さなかった萌のおもちゃや楽器で遊び、ささいなことでゲラゲラと笑うようになっている。おお成長しとるやんけ。結構楽しそうにやってます。ちょっと双方興奮しすぎなので、適当な頃合を見て切り上げさせねばならんが。

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TV Japan(NHK 国際)で先週始まった韓国ドラマ「オールイン」を昨夜見たのだが、ギャンブラーの一生を描くドラマらしく、少年時代から丹念に長々とストーリーを追っている。かなり気長な「大河ドラマ」である。内容は昔の日活アクション+韓国的純情友情激情という感じ。冬ソナでもそうだったが、韓国ヒーローは何か傷心するとすぐアメリカに渡ってビジネスその他で華やかに成功してしまうのがおかしい。日本のドラマで主役級が外国へ移住するなんてのは聞いたことがないので(オレゴンで農民をやり苦闘するいう文化衝突自体が副主題のものはあったが)、韓国人は日本人よりも海外生活への憧れが強いのだろうか。

比べても意味はないのだが同時にやってるのでつい比べてしまうと、少女マンガ的ギャグセンスを散りばめた「ごくせん」の方は、より現代的なファンタジーで楽しい。言葉遣いの悪さがうつったらまずいなと思いつつ、再放送を萌に見せてやった。萌はどうしてみんなバッドボーイズなのと心配していたが、この先生はすごく強くて最後はみんな先生のことが好きになるんだよと(そうでないとストーリーにならないので推量して)教えてやると、安心して楽しみ始めた。

この女優さんはきれいでうまくて実にはまり役だが、べらんめえ調でタンカを切るところは声量的に無理がある。がここで声量があって本当にドスが効くと、頭の悪いツッパリ女学生的雰囲気がずずーんと出て女優としての魅力がはなはだしく損なわれるわけで、逆にこの方が良い。ドスが足りない分を、「...だが。あたしはそんなお前らの担任になった。これもなにかの縁だ」とささやくような声音のコントロールで演じるあたりが、実にかっこよろしい。ドスが効くとはつまり恫喝的威圧的であるということで、そういうものを愛でる日本マンガ&TVのセンスはたいがいにしといてもらいたい。 この女優さんはそうなってないところが好ましいのである。

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■ 06/01/15(日) 17:50:36 □ 遠い味の道
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新年恒例のP家まいり。おいしいお餅とおでんをいただき、おみやげを多数いただいて幸せに帰ってきた。俺は毎日自分が作っているご飯にまあさほどの不満はないのだが―――乏しい食材とMが食べられるものに限るという縛り(乳糖その他体質的に使えないものが多い)がある割にはまあまあ食えるものを作っているという意味で―――、今日のおでんなどの微妙な日本的おいしさを味わうと、ああ俺にはこれは作れないなあと考え込んでしまう。

バンクーバーと違いコキットラムではいい材料が手に入らないしと言い訳すると、「いや10年前ならともかく今はどこでも必要なものは手に入ります」とNK様に一喝されました。じっさいその通りで、やっぱ俺に足りないのは熱意と才能だよなあ。こういう微妙な味付けをやっていて、何かが足りない、何かが違うというときにさてどうしたらいいのか、それが分からないのである。Mはレシピの通りに作ればいいというが、料理とはそんなに単純なものではないのだ。

帰りにMの好きなインド料理屋で夕食。4品目中3品目が文句なく、1つだけラムカレーがうまくなかった。がこれをどうしたらもっとうまくできるのか、そういうところが俺にはイメージできないのである。味の道は遠い。

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