2011/09/29

日記「カナダの宿題地獄」

「生産系ゲームがほしい」「軍隊調のカナダ校則」「MTB特訓」「萌バイク完璧整備」

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■11/09/17(土) □ 生産系ゲームがほしい
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 雨音を聞き寒いなあと思いながら目を覚ますと、室温が19度まで下がっていた。ヒーターが入る温度だ。バンクーバーの秋は早い。痛い夏の紫外線が弱まると寒さが殺到してくる感じ。

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 今日はM&萌とコロレットを2戦やり、どっちもしっかりと面白かったのだが、チケライに比べると萌もMも反応は薄い。これは多分テーマ性のせいで、「町を作る」「長い路線を完成する」というお楽しみ要素がコアになってるカルカソンヌやチケライに比べると、「3色を集める」という目的が抽象的でファンに欠けるのだろう。コロレットの本当のテーマは対人ジレンマそのものなのだが、そこまで両者を引っ張るだけの輝ける魅力に欠けるのかもしれない。ま、地味だよなと。

 コロレットをこの程度しかやってもらえないならばと、また新しいゲームがほしくなってきた。2人から楽しく、小さなスペースででき、コインをためたり買い物や構築や再生産ができるゲームがほしい。

 生産ゲームがやりたくなって久々にカタン・デモをやると、やっぱり面白い。しかしこのゲームは古いので、不可避的な停滞が起こりすぎる。初期の選択と運が悪いと、何もできず何ターンもただサイコロを振るなんつーことが当たり前に起こる。状況に左右されず毎回なにがしかの進歩をできるプエルトリコのほうが、やはり優れたゲームである。

 この停滞時に例のバーストまで発生すると(8枚以上資材を持っているときに7が出ると、泥棒が入り資材が半分まで減らされるという理不尽なルール)、もう完全にやる気をなくす。これを買ってうちで実際にこんなゲームになったら、ヒドイといってみんな怒るだろう。

 カタンの美点は見ればやることが大体わかることで、そこは最新のゲームに勝っている。「世界の七不思議」なんかうちにPC版があるのだが、意味がわからずまったくプレイできない。このカタンの分かりやすさ、構築感、持ち物を拡大再生産していく楽しさがあり、2P戦ができて、停滞感(延々と何もできないターン)がなく、プレイ時間が短く何度でもできるゲーム。これが俺が欲しいゲームだな。きっとなにかあるだろう。いろんなレビューを読んで探してみよう。

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■11/09/18(日) □ 軍隊調のカナダ校則
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 萌の学校関連書類はまだ全部終わってなくて、今日は校則を読まされているのだが(親が読んでサインするのが義務になっている)、無茶苦茶細かく厳しい。「課題が授業中に終わらなかった場合は居残り、教師に電話許可票をもらい事務室から家に電話する」「電話許可票なしに電話は使えない」だって。なんでこんなに軍隊調なんだよ

 「わからなかったという理由で宿題を終わらせないのは許されない。なぜなら生徒はわからなかった部分は放課後教師か居残り当番教師に相談し、すでに解決しているべきだからである」―――そりゃ理屈はそうかもしれんが、わからないことだってあるに決まってるだろう。なんでこんな契約書調なんだよ、腹が立つなーカナダ中学校則

 日本に比べたらカナダの学校は自由というイメージがあるけれど、服装規定みたいな無意味な項目がないだけで、こっちのほうがずっと堅苦しいぜ。

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■11/09/19(月) □ MTB特訓
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 こないだ学校のMTB部の初ツーリング時、靴ひもがギアに絡み惨敗した萌のためにひものない靴を買いに行き帰ると、さっそくバイクライドに行こうと萌がいう。そうだな、じゃあと土手に行ってアップダウンの基本をやらせてみると、やっぱ萌は運動音痴で自転車が下手だ。小さな土手すらサクっと登れない。脚に力が入ってないと指摘してもやってるよという。俺が萌のバイクで登って見せ、ほらいけるよ、声を出してやってみなと何回かやらせると当然登れたが、これしきのことが言われないとできないんじゃ弱ったなと思う。

 リアホイールがロックしても自転車は転ばないということを体感させるために、広場でブレーキドリフトもやらせてみたが、イン側の脚をトンとタイミングよく着くという感覚がわからずスパっと滑らせられなかった。あまりコンコンというと楽しいバイクライドが嫌になってしまうので適当に切り上げたが、この運動音痴はなんとかせねばならない。MTB部は雨季になったら終わりなので、なにかインドアスポーツを探さなければ。

 萌の自転車は長いことまともに乗ってないのでギアの調整がおかしくなっており、チェーンが滑ってガチガチ音を立てている。張りが弱いのだ。明日直さなければ。

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■11/09/20(火) □ カナダの宿題地獄
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 萌の自転車修理。ネットでディレーラーの位置決め方法を探しギアの調整はほぼできたのだが、実は滑ってるのはチェーンではなくリアホイールのラチェットだと判明。つまりチェーンとリアホイールの連結部が空回りしてるのである。ガーン。要分解パーツ交換だ。自転車ってこんな故障があるものなのか。知らなかった。雨ざらしだったからかなあ。そういえばオレのもたまにガチっと滑るな。

 この場合ダメもとで CRC を吹いてみろと言われているので、やってみるとかえって悪化してしまった。これはもう乗ったらバランスを崩し非常に危ないので、修理に持っていくしかない。せっかくハンドルを高くし、ギアを調整し、自力でばっちり乗りやすくしたのになあ。まあ仕方がない。

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 毎日毎日晩飯後、萌は寝るまで宿題をやっている。せっかく目覚めたギターを練習する時間もない。宿題のおかげでファミリーライフがなくなっている。本人の要領が悪いせいもあるが(完璧主義で細部に時間をかけすぎる)、量も実際ありまくる。フランス語科で宿題は全部仏語なのでヘルプもできない。そして終わらなかったら翌日居残りだというんだから、えらい詰め込み教育だわカナダ公立中学。

 あさってから部活の朝練が始まり朝も早くなるわけだし、こんなんで正常で健康な子供生活が送れるのかと心配である。オールナイトニッポンなんぞを聞いて授業中寝ていてもやっていけた俺の中学時代とはえらい違う。現代の日本がどうなのかは全然知らんが、日本の甥たちの本読めなっぷり(※)を見れば、俺の頃と大差ないだろう。カナダ中学がこんなだなんて思いもよらなかった。
(※)クリスマスプレゼントに「カルカソンヌ」日本語版を送ったら、説明書が難しくて読めないとぬかしプレイしてないらしい(泣)
 Mに聞けば宿題を求める傾向は親から出ているとのことで、「ゲームばっかやってないで宿題やれ」みたいなノリがカナダペアレンツにあるのかな。Mたち反詰め込み教育学者たちが指導した世代の教師たちがメインストリームになるまで、こんな傾向は続くんだろうなあ。トホホ。

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■11/09/21(水) □ 萌バイク完璧整備
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 朝イチで自転車屋へ。症状を説明すると「これはラチェットとギアが分離できないタイプだからギアごと全交換だね」と言われる。ぐわ。修理代が高くつくならいっそ買い換えかと蒼白になると、「パーツが$15で工賃が$9だね」とメカは言う。「――へ?」「10分で終わるよ」「ぜ、是非にプリーズ!」。とまあ自転車業界って無茶苦茶良心的なのであった。


ペルジタのバイク。こんないいやつは
当時も今も買えないけど。
 日本でも俺が奥多摩の崖から落ちて壊した自転車を、東村山の名店ペルジタのおじさんがちゃっちゃと安く直してくれたもんなー。ダメージでゆるゆるになったフロントを、金ノコでフォークの根元を詰めタイトにし直すというハードコアな作業をおじさんが気軽にやってくれたのだった。あれはバイクで言えばヨシムラのオヤジさんがチューンしてくれたようなもので、俺はもう夢見心地であった。日本でもカナダでも自転車屋は優しい。自転車は素晴らしい。

 帰って乗り、もう一度ディレーラーを調整し直しブレーキの引きずりを取り、レバーの遊びを増やし、リムを掃除して鳴きを消して完成。バッチリだ。お金なんてかからない。自転車は素晴らしい。サドルとハンドルを上げてホイール2インチ分くらいポジションがよくなったので、萌はあと1~2年これに乗り、ティーンになったら 26 インチに買い替え一生乗ればいい。よし。

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 お母さんのプッシュで萌が入ることに決めた、学校のブラバンの担当楽器レンタル会に行く。日本だと楽器は学校に揃ってるわけだが、カナダでは個々が楽器屋からレンタルすることになる。萌の希望したギターはやはりバンドになく(吹奏楽にギターがあるわけがない)、第2希望のクラリネットとなった。

 クラリネットを初めて手に取って見てみたが、音程を変える可動の美しい金物が全体をうねうねと巡っていて超美しい。ヤマハ製。このウネウネは空冷バイクエンジンのフィンのようだ。

 しかし吹いてみると萌も俺も全然音がしない(笑)。あっという間に息が切れる。意外やこんな難しい楽器だったのか。まあなにか組み立て方に問題があるのかもしれない。

2011/09/17

日記「ミドルスクールに入学」

「コロレットのスコアカード」「コロレット2人用ルール(改)」「チャイニーズお月見会」「日韓歴史レクチャー」「萌ギターに開眼」

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■11/09/06(火) □ ミドルスクールに入学
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今日から萌はミドルスクール(=中学:当学区では11~14歳)。まだ授業は始まっていないが、「ミドルスクールはすごく違う、生徒の自己責任がすごく重い、それがうれしい」と高揚している。もう歩いて通っている生徒の方が多いくらいなので、自分も1人でバスで通いたいなんて言っている。セルフォンもほしいとか。まあまあそんなに何もかもいちどきに変える必要はないよ。

【WC予選ウズベキスタン戦】後半を朝ちょうど見れたが、日本はリズムが悪く苦戦していた。遠藤が怪我で調子が悪いそうで、本田不在と共にその影響があるのかな。憲剛がこのタイミングで怪我をしたのが実に残念。

後半香川がトップ下に入ったが、香川は狭い場所で細かくタッチしてシュートを打ってしまうという異能だけが際立つ選手であって、ひらめきと視野で味方をインスパイヤする選手ではない。岡田時代も見るたびにそれで物足りなく感じたしなー。

だからザッケローニは柏木を試したのだが、前の試合で芳しいところを出せなかったらしい。日本はMFの宝庫だったはずなのだが、インターナショナルマッチでボールを収め持ちこたえて前に出せる選手は中田ヒデ・本田以外に出てないんだよな。憲剛がこのタイミングで怪我をしたのが本当に残念。

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カナダはボードゲーム名でおなじみのプエルトリコとWC予選を戦っていて、こないだのセントルシアに続き、いくらなんでも相手のレベルが低すぎる。いったいどうなってるんだと真面目に調べたところ、これは4次まであるうちの2次予選で、なんと言ったらいいのか、フツーの人が名前を知ってるような国が出ていない。これは事実上の1次予選だ

カナダの対戦相手は英連邦セントルシア(人口17万)、米連邦プエルトリコ(同370万)、英連邦セントクリストファー・ネイビス(同4万)。全部大国の連邦領地。人口4万人の島とWC予選を戦うのかい(泣)。

2次予選全体6グループを見渡すと、これまでカナダが戦っていた普通の CONCACAF サッカー国が全然入っていない。カナダは 2010 年予選まではポットCに入り2次予選から戦っていたのだが、低空飛行が続きすぎてとうとうポットDに格下げとなり、  この事実上の1次予選を戦う境遇まで落ち込んでいるのだった。とほほ。

カナダは見覚えのない若手も起用して戦っていたが、目の前の相手をフェイントで抜き中へ折り返すくらいしか攻撃のアイデアがないので、相手を一向に崩せない(これは MLS 下位チームもおんなじ)。したがってどんな相手でも快勝はできないという持ち味を存分に発揮し、楽勝ではあったがシブチンなゲームだった。強国と対峙しカナダサッカー魂が燃え上がるステージまで、耐えて上がっていってくれチームカナダ。

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■11/09/08(木) □ コロレットのスコアカード
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夜、萌をTVから引き剥がすためにチケライ Euro をやろうというと、俺のTVで「怪物くん」を見ながらやりたいという。TVを見ながらだと頭使わないからゲームがつまんなくなるんだよねと話しながら、そうだTVを見ながらならコロレットがちょうどいいわと気がついた。チケライはプランニングと下準備のゲームだから何かをやりながらだとたちまち速度とゲーム性が落ちるが、コロレットは出たカードをどうするかというその場その場の判断ゲームだから、自分の手番だけ集中すれば遊べる。

2P戦専用ルール(カードが3-2-1置きになるやつ)のジレンマも萌は一発で理解したので、TVを見ながらの軽いノリでちゃんとゲームになった。これからは日本語TVを見るときはコロレットというのが定着しそう。


暗算苦手な私の計算エイド
しかしスコア暗算の難しさが俺には克服できん。1人ソリテア時なら造作もないが、話しながらだと引き算時に基数を覚えていられない感じ。カルカソンヌの得点板を使えば解決するけど、あれは場所もとるし、コロレットと一緒に持ち歩けないしな。―――といろいろ考えて、スコアカードを自作。ゲーム上重要な点数組み合わせのところを着色したら狙い通り非常にわかりやすく、「21+15+10+4、マイナス-6-3 で 41」と一瞬で計算できるようになった。よしよし。[ColorettoScore.xls]

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■11/09/09(金) □ コロレット2人用ルール(改)
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萌を学校からピックアップし、頼まれてたLD家の猫の世話をしに行く。萌は「小学校は周りがみんな小さくてかわいかったけど、中学は周りの子がみんな大きくて怖い顔をしている」という。いや、ビッグキッズはみんなむっつり顔に見えるんだよ。君だってそうだよ。大きいだけで怖くなんかないよ。


コロレット2人ルール用
3-2-1台紙
LDの猫を庭で遊ばせている間、ガーデンテーブルに新聞を敷きコロレットを始める。タブロイド新聞1枚のスペースがあればきちんとできる。しかし公式2人戦ルール(※)のゲームは今のところさらっと時間つぶしにやるだけのゲームで、3人戦の半分も面白くない。
(※)コロレット・2プレイヤールール
色数:5色
開始時手持ち:2色
台紙:3-2-1

夜萌ともう2戦して、これだけやるとちゃんとサンプル数が取れ、どうも盛り上がりに欠ける2P戦ルールの弱点がわかってきた。3-2-1列システムはいい。しかしカード色が5色というのはよくない。相手のほしい列を汚染することができないのだ。


2色ずつはデフォルトで別色を持つので、そのまま色を取っていくと3色目の黄色が重複し↑こうなる(攻防上重複カラーが違う色になる場合もある)。この状態では赤、青、黄、緑、橙のどのカードを引いても、自分か相手が欲しいカードとなる。すると自分が欲しいカードは当然自分が取りたい3枚列に置き、欲しくないカードは枚数的に不利になる1枚列・2枚列に置き、相手も同じことをして淡々とその繰り返しになる。双方の取りたい列が自動的に分かれてしまうので衝突がない。コロレットの面白さは①自分の取りたい色を1列に集め取る ②敵がほしくない色を取らせることにあるのだが、5色ルールでは②がばっさりなくなってしまい、工夫と駆け引きの余地が少ないのだ。


そこで1色増やし6色にする(B)と、どちらも欲しくない灰色がデッキに入り、これを引けば相手のほしい列へ送り込む妨害カードとして使える。一気にゲームのダイナミズムが甦る。


そしてさらに、(C) のように3色ずつでスプリットしてしまうとかえってインタラクションが減り逆効果なので、最初の手持ちカラーを2色から1色に減らしてやってみると、これでほぼ確実に重複カラーと妨害カラーが生まれバッチリだった。どの3色を自分のカラーとするかという序盤の駆け引きが自体がまず楽しいし、中盤以降は重複カラーと妨害カラーをめぐる攻防が最後まで続く。5色ルールではほとんどなかったマイナス点がガンガンたまり、それを巡ってワイワイと盛り上がれる。よし、うちではこれに決めよう。
(※)コロレット・2プレイヤールール(改)
色数:6色
開始時手持ち:1色
台紙:3-2-1

この6色1枚取りならば3人プレイと非常に近い楽しさとなる。実際ルールとしては3人戦ルールで列カードを3-2-1にするだけだしな。

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■11/09/11(日) □ チャイニーズお月見会
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Wの中華お月見に招かれる。本物中華料理は匂いがきつくて俺は食べられんので、少量だけいただく。ベランダで皆でちょうちんのろうそくに火を灯したのがよかった。とてもアジアっぽい。

中国製のちょうちんの絵柄はドラえもん、ウルトラマン、ケロロ軍曹、キティちゃんなど全部日本モノ。どれも微妙に似ていないのと、ドラえもんが「多拉 A 夢」とヘンな表記になってるのがおかしかった。

日本の月見団子にあたる「月餅」は、あんこかと思っていたら卵の黄身を使ったものだとのことで、お菓子と感じる味ではなかった。俺と萌は日本語で「なるほどねって味だね」「そうだね」とささやきを交わす。

中華食物は微妙だ。スーパーで中華調味料や中華菓子を買うたびに思うが、嗜好の違いを超え、うまみや食感や後味があるべきレベルに達していないように思う。中国の民衆はあの麻婆豆腐ソースの味で満足してるんだろうか。クックドゥのほうが5倍はうまいぞ(カナダじゃ価格も5倍だから買えないが)。出前一丁・カップヌードルなどの日本発人気ラーメンも中華市場向けは人工調味料を増して味を無闇に濃くしてるし、ホント微妙である。

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そして萌とADとコロレット。このゲームは単純な割になんか説明が難しく(やることが抽象的だからかな)MにもSFにも説明に苦労したのだが、やってみれば3ターンで手順がわかるんだと俺も学習した。「これは3つのカラーを集めるゲームです」とだけ説明し、始めてしまうのがいいのである。呑み込みのいいADの場合はこれでうまく行った。

各色の激しい奪い合いとなり、ADはゲーマーじゃないのだがシステム論好きなので、「敵のほしいカードを奪う」「ほしくないカードを取らせる」「列全体でプラスになればマイナスカードが混じっていてもあえて取る」といったコロレットの研ぎ澄まされたシステムが生むジレンマとインタラクションを即座に理解し、ほとほと感心していた。初戦からいい手を打って俺を負かす。よしよし。

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■11/09/14(水) □ 日韓歴史レクチャー
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萌の学校準備が一段落。今回は大変だった。中学校はあれこれうるさくいろいろ厳しく、やっぱ小学校と違うなと本人も親も思う。

とにかく提出する書類が多い。一般的な生徒としての合意書一式が10枚近くあり、加えて萌は可能な限り多くのクラブに入りたがってるので、その1つ1つの情報を探さなければならない。全部のクラブをまとめた用紙がくれば話は早いのだが、申し込み用紙をくれるクラブもあればなんの情報もないクラブもある。そもそもどんなクラブがあるのかという一覧表もない。

そこで親はニュースレター10ページを隅々まで読み、学校のサイトをチェックしてクラブについての言及があるところを見逃さず拾い、「○×クラブに入りたい人は○×日昼休みに○×教室に集合」といった必要な情報にアンダーラインしたり Web でコピペしたりして集めていくという、実に効率の悪い作業をしなければならない。

英語圏の人々は箇条書きが下手で重要情報を地の文に埋め込んでしまい見つけにくいというのはなんの通知でも常にあるのだが、今回のこの分量にはうんざりさせられた。マジで毎日通知類を精読して先週まるまるかかった。のんきに学校と子供に任せていると手遅れになる(入りたいクラブに入れない)ので、緊張が抜けなかったわ。

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萌が韓国系アメリカ人の書いた戦時中朝鮮の物語を図書館司書に推奨されて借りてきたので、アジアの歴史はスーパーセンシティブだから歴史をよく知る前にそういうものを読んでほしくないんだがと話しながら帰る。

帰ってからその本「木槿の咲く庭(リンダ・スー・パーク)」について調べてみると、

《日本統治下の朝鮮で、13 歳のテヨルと 10 歳のスンヒィという兄妹が生きぬく姿は「火垂るの墓」を連想させた。しかしこの兄妹は驚くほどポジティブである。自分で考え、行動する力を持っている。物語だから、悲惨なまま、問題の解決もないまま終わったりはしない。》(韓国風「火垂るの墓」みたいな、それでいて前向きな物語・マルコ)
《軍隊の訓練の様子、統治下の兵士達の横柄な態度の描写は 客観的に抑え目に描かれていて、日本人としてほっとしました。》(好奇心と行動力にばんざい・クラバート)
どちらもアマゾンでの評

という本であるようだ。だったら俺が萌に日中韓関係のベーシックを説明しておけば、読んでも大丈夫かな。日中韓問題というのはカナダに住んでいたら萌が日系カナダ人としていつか直面することで、これがその第一弾だろう。
  • 本の裏には侵略と書かれているが、実際は植民地だった。
  • 当時ロシアがアジアを乗っ取ろうとしており、日本が韓国を植民地化しなかったら韓国はおそらくロシアになっていたし、そうなると日本も危なかった。しかし韓国からすれば強制されたわけで、恨まれるのも無理はない。
  • 日本は病院や学校を作るなどいいこともしたが、警察や軍隊が人々を殺すなど悪いこともたくさんあった。
  • 同じ植民地でもそうした悪行が少なかった台湾のお年寄りは、よかった面を評価し日本をあまり恨んでいないらしい。日韓は仲が悪いが、台湾からの地震援助は世界最高だった。

といった日韓基本知識をざっと教えておく。あとは読んでいる間に感想をちょくちょく聞き、なにかショックを受けたならその都度話をしよう。

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■11/09/16(金) □ 萌ギターに開眼
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ミドルスクールに入り音楽の授業で初めてギターを習った萌が、「D/Em/Gを習ったの」と家でポロポロ弾いてるので、「じゃああとF#mが押さえられればジョンレノンの『Woman』を弾けるじゃんホラ」と弾いてみせると、「お父さんギターうまい!」と感動する。ええっ? 今頃気づいたのか?

「こんなの今までずっと弾いてたじゃん。まあともかく、Dを抑えて小指でこの音を入れてみな。…ほら、Womanのイントロだよ」「…オーマイゴ! すごい!」とまあ、これまでいくら誘ってもギターを習わなかったのに、やっぱ学校の影響は絶大で一気に開眼した模様。

で開眼してみると、俺がペラペラといくらでもギターが弾けることの偉大さも突然理解できたらしく、何を弾いてもすごいすごいと感動している。ほんと、今頃気づいたのかね。目からウロコとはこのことだ。子供って分かってるようで何もわかってないことがあるんだな。こっちが驚いたよ。

ともあれ、ようやく萌がその気になってくれたと俺も気分が盛り上がっている。萌は俺よりもリズム感がよく、ピアノを弾いてるので指が動く。いいギタリストに育つ素地はバリバリにある。それに萌と一緒に楽器を弾くのは文句なく楽しいよ :-)。

2011/09/07

日記「セカンドカー探し」

「アメ車で PNE」「サンファイヤに決定」「転校生-さよなら あなた」「ピクニックでコロレット」ほか。

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■11/08/29(月) □ セカンドカー探し
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9月からの1年間Mの通勤で車がもう1台必要になり、いろいろと調べたのだが、リース・レンタカーともに非現実的な料金になると判明。中古を買う方が絶対的に安い。そこで急遽自動車関係の親戚に頼んで出物を探してもらっているのだが、これがシボレーになりそうだ。うーん。まあ安くて壊れなければそれでいいのだが、安アメ車の雄シェビーかー。

そう報告するとMは、安い車は怖い、もっとお金を出して程度のいいのを買ったらどうだという。まあねえ。現車スズキ・エリオは乗り心地が悪いので、Mが毎日の通勤で使うとやや疲れるかもしれない。そう思うともう少し快適な車をMに買い、俺がエリオに乗るという選択肢も考慮すべきかなあ。しかし費用が。悩む。
VW 10000
ホンダ/トヨタ 8000
フォード/スズキ 6000
シボレー/韓国KIA 4000
大メンテなく数年間使えそうな車の推定中古相場($)


どういうデザインセンスなんだアメ車メーカー
車探しを頼んでおいたDNから電話。見つかった車はDNが働く整備工場の代車で、やはりシボレー系列の Pontiac Sunfire とのこと。ぐー。提示されたプライスは文句ないが、車種としてはこれ以下はない最低ラインである。よくあんなかっこ悪い流線型カーを作り、しかもそれを買うよなアメリカカナダ人はと常々思っていたやつだ。よりにもよってあれかー。

その整備工場にもう一度電話して距離と年式が判明。カナダの中古車屋はむっちゃクチャいい加減なので、この程度のことも何度も電話して聞かないと分からない。2005 年、5 万 9 千キロ。うーむ。この距離でこの値段ならばと考えが変わってくる。上記の想定相場よりもだいぶ程度がよさそうで、その分低維持費が期待できる。程度同等でもっとイイ車にすれば、プライスは倍になる。

どうせ俺は萌とBRばあちゃんの送迎と食料買出しにしか車を使わないんだから、結局壊れなければなんでもいいのだ。現車スズキ・エリオは好調なのだからMはこっちで通勤してもらおう。いまは必要最小限の車にしておくことで節約し、機を見て急がずスズキ・エリオの方をより快適な車にアップグレードすればいいのである。よし。こっちを買う方向で検討しよう。

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■11/08/31(水) □ アメ車で PNE
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ノバスコシアから来訪中のM父夫妻を連れPNE(バンクーバーのサマー遊園地)。M父夫妻が車を借りられず、いろいろ紛糾相談の上俺がMKの車を借りて2台で行くことになる。この借りた車がシボレー・キャバリエ。俺が買うかもしれないポンティアック・サンファイヤの、まさにクローン車なのだ。したがって期せずして購入候補車の試乗となる。バンパーとボンネット以外は同一パーツらしい。つまり昔のカローラとスプリンターみたいなものだろう。

この車は初めて乗ったが、ドアを開けた瞬間から安さ満載ですごい。鉄パーツむき出しだらけ。軽トラより安っぽい。どこを触ってもギーコガチウイーと音がする。動き出すとまたすごい。アクセルを踏んでから 0.5 秒くらいしてから回転が上がり動き出す(笑)。70 年代カーという感じがする(※)。こんな車を 2005 年まで売ってたんだから、GMは破産して当然である。うちの町の巨大なGMディーラーも去年つぶれ、どでかいコンクリートの空き地になっている。
実際プラットフォーム(車台とエンジン)は 80 年代初頭にオペル・イスズと GM が共同開発したものが原型とのこと。古いw

ところが走りだしてしまうとこれがけっこう悪くない。移動はできるので文句ないし、こんなヘボな車でもホイールベースがエリオより長くサスがふわふわなので、乗り心地はいい。直進性も悪くないからステアは重く渋いが修正がいらず、ここでも疲れない。エリオはショートホイールベースと背高という成り立ちから、過剰なリーンを防ぐために脚を締めすぎているんだよな。

そういう車なのでキャバリエは、コーナーでちょっと攻め込んでいくと「曲がり切れないかも」という近年乗った車では感じたことがない恐怖感が出てくる(笑)。だが、そんなことはしなければいいだけの話。こりゃ安楽だわ。どろーんとゆっくり走り快適にPNE着。


高校生ドラム隊、
少人数で頑張ってました。
PNEは、今年もまた縮小されていた。年々短くなり去年ついに廃止されたパレードは復活せず、去年はそれに代わり大勢の子供がさまざまな楽器を持ったビッグバンドショーがあって非常によかったのだが、これもなかった。アマチュア音楽系演し物はわずか 10 人のミニドラムバンドだけだった。ブラバン出身者らしいこいつらは非常に頑張っていたのでよかったよと声をかけたけど、これだけかよ。パレード最盛期は 200 人くらいが華麗な衣装をつけ練り歩いていたのに、10 人ですか。


少女ホースジャンピング。
これは楽しかった。
地元キッズの習い事発表ステージも、去年までは朝から夕方まで取っ換え引っ換えやっていたのに、今年は2時間に1組くらいしかスケジュールが入っていない。ティーンエイジャーが趣味と実益を兼ねて働きお客を喜ばすのがPNEの伝統だったのに、どの演し物も予算カット→人数半減以下である。そんなわけで、毎年暗くなるまで遊んでいたのに、今年は4時頃にはもう見るものがなくなってしまい帰宅となった。

PNE自体の入場料は前売り $16 と高くはないのだが、乗り物と飲み物食べ物の出費が恐ろしいほどの魔性の場所なので、すごい散財の割に満足感が薄いという感じはいや増している。

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MK家にキャバリエを返す。うーん、ラクだ。アメ車のユル味の強みを思い知った。とにかく全てがユルいので、操作になんの加減も必要ない。がばっとアクセルを踏んでも車はじんわりとしか動かないし、遊びが大きいステアリングもグイと切っておけば行きたい方に行ける。多少の操作のズレでは進路が変わらないので修正も必要ない。柔らかい脚でショックはズボズボ吸収してくれる。これは今日のような疲れた日の帰りにぴったりだなー。速くなんて走れないからゆっくり行きたくなるという車。

うちでM父夫妻に晩飯を供し、うちのエリオで最後の送迎。エリオはやっぱすべてがシャープ過ぎ、脚が堅すぎる。運転感覚が2時間のキャバリエ運転でゆるゆるになったので、乗り換えた瞬間発進でホイールスピンさせてしまった。それほどまでに過敏な車なのである。エリオを快適に走らせるには高度な技術がいるが、アメ車は誰が運転しても快適さに変わりがないということだ。なるほどなあ。

高速からホワイトロックへと走るとエリオはキャバリエに比べなんと高性能なエンジンと AT を持つことかと惚れ惚れし、チープなスズキとはいえ品質はシボレーとは段違いだなとやはり思うが、エリオのこの過敏さは問題だと再認識させられた。ファミリーカーとしてうちのエリオのぱっつんぱっつんさはどう考えても問題である。タイヤの空気を抜いてもうちょっとなんとかしよう。

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■11/09/01(木) □ サンファイヤに決定
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車を見に行く日。エリオのエアを 4psi 抜いてみる。これでだいぶ快適になった。今使ってるタイヤゲージに誤差があり正確なところがよくわからんのだが、おそらくこれでデフォルトに近い設定なのだろう。今まではずっと入れ過ぎていたのだ。

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Pontiac Sunfire
探してもらった安アメ車、道で見るたびになんというダサいデザインだとつねづね思っていたポンティアック・サンファイヤは、外観の程度は想像以上によく、2005 年型はノーズの形状が変わりカッコ悪さがやや軽減されていた。が、乗ってみるとわずか6万キロでこれかと感じるボディのゆるさ。カチっとしたところが1つもない。アメ車はすごいなと思う。試乗時の時点ではドアが一枚ロック固着で開かなくなっており、商談中に緊急パーツ交換してもらった (^-^;。

しかしメカ的にはすべてがファイン。エンジンも AT も直進性もいい。昨日のキャバリエに比べ若者向けなのか味付けが若干シャープで(スタイル的に見ておそらく 80 年代のカローラに対するスプリンターみたいな位置づけなんだろう)、ショック吸収性は1段劣る。キャバリエはエリオより2段楽だと思ったが、これはちょうど1段くらい。

モビリティはその分高く、走っていて車線変更などはなかなか気持ちがいい。攻め込むとアウトに飛び出してしまいそうな感覚は同じで、左右に素早くSを描くようなところではステアがスローすぎて大きくラインを乱しそうな気がするが。AT の反応が思ったよりもいいのもうれしい。これに決定しました。ナンバーを取り、2台並んで帰宅ドライブとなった。

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家でよくよく見ると 40cm も突き出したあのアグリイなロングノーズの下は空洞である。カッコだけのエアロパーツなのか。全長が 40cm も長いのに居室レッグルームがエリオと大差ないのはこのせいだ。ほんとバカな設計である。まあよし。とにかく壊れず用を足してくれ。

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■11/09/02(金) □ サンファイヤ実戦投入
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Mはエリオで仕事へ。俺と萌はさっそくサンファイヤでBRばあちゃんのお医者送迎日となる。乗り心地は昨日の印象通りエリオ+1。ローヒードハイウェイの荒れたところに躊躇せずに車を突っ込めるくらい尖ったショックのまるめ力が高い。

しかしその分やはりハンドリングと発進が鈍重で、イメージより遅れて動き遅れて止まるので、細かく正確に車を動かすことができず、さらに視界がエリオよりはるかに低いので遠くが見えにくく、道にノーズを突き出してしまいヒヤリとすることが昨日も今日もあった。これは気をつける必要がある。

コーナーではいい姿勢に持ち込めないし(ドライビングポジションもシートも悪い)、気合を入れてコーナーに突っ込んでもちっとも狙ったラインに乗らないw が、総合的に用足しに文句ない。やっぱりセダンはトランクを開けるのが面倒でうんざりするが(それにトランク内の温度が室温と違うので、心配で食べ物や大事なものは入れておけない)、文句ない。そしてエリオのほうがやっぱり非快適さを除けば運転は楽しいということも再確認でき、それもうれしいことだった。

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■11/09/03(土) □「転校生-さよなら あなた」
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長野市を舞台にした大林宣彦「転校生-さよなら あなた」の DVD をいただき、鑑賞した。善光寺の裏通り、Mが住んでたアパートの裏山、権堂、善光寺平の山々、飯綱へ上がるループ橋、長野市を見下ろす風景や松代あたりと、長野市の隣町で生まれた俺には強烈に懐かしい景色ばかり。

大人になってからは長野には数年しか住んでいないが、その短い間に行った場所がどんどんと出てくる。長野はいいところだなと改めて思う。きっと日本中がこうしていいところばかりなんだろうな、行ったことがなくても。

日本の地方都市は本当に味わい深い。映画とは関係ないのだが、福島を舞台にした映画も見てみたいと「転校生」を見ながら思った。猪苗代湖ズの『I love you baby、浜通り、中通り、会津地方』という下りを聴くと俺はぐっと胸がつまる。ほんと、行ったことがなくても人の思いが詰まったいいところだと、この言葉だけでわかる。

で映画の内容はというと、まあ大昔に見たオリジナルのほうがすんなりと見られたと思う。周りの生徒全員が素人でセリフ棒読みなのがちょっといくらなんでも興醒めだし、中学生の男女が入れ替わって双方ともがああして牧歌的マンガ的な行動しかしないというのも、現代のストーリーとしてどうなんだろうと思った。しかし最後の方の旅館での会話や、奇跡のように美しい蓮佛美沙子さんの澄んだ歌声は心地よかった。

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■11/09/05(月) □ ピクニックでコロレット
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夏休み最後の日、午後どこかでピクニックしようとなる。地図で近場を見渡しバンツェンレイクが目に入り、ルートを検索してみるとなんと新しい道が開通しており、PoCo から山間の道直通で行ける。つまり町場を一切通らず着けるのだ。素晴らしい。ここに決定。

ところが行ってみると、バンツェンレイクはなんとパーキングが満杯で進入禁止になっている。レイクを見ることすらできなかった。仕方ないと向かった隣のホワイトパインレイクも当然同じ状況で、4キロ手前から路上駐車で満杯。仕方がないので Port Moody の町まで戻り、2人を入江のロッキーポイントパークに降ろして俺は路上駐車を探しに彷徨う。徒歩5分も離れたところでようやく停められた。夏休み最後の日だもんな。どこだってこれくらい混んでいるよな。

公園のメインパートから橋を渡ったところに日陰があり、しかもガラガラに空いていた。ここに移動してようやくのんびりとなる。なんてことのない水景だが、それでも水が見えているかいないかは大きいとしみじみ思う。水が見える日陰がなければ帰りたくなるところだった。美しい。入江の対岸に見える家々は近くで見ると普通の家なのだが、こうして遠くから見ると輝く避暑地の豪邸のようだ。

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萌がひとしきり水場で遊んだあと、カードゲーム「コロレット」初プレイとなった。ルールを理解するとMと萌は俺の「汚染」行動(ほしくないカードを人に押しつける手)に即気付いて、「またそういうことをする!」と逆襲し2人で協力して攻めてくる。いや俺のせいじゃなくてそういうゲームデザインが優秀なワケなんだが、まあそれはそれで楽しいのでよし。暗算による得点計算が思ったよりも俺には難しかった。

2回やってMはそこそこ気に入ったようで、3回目をやろうとしたとき萌が浜辺に行ってしまったので専用別ルールになる2P戦をやる。これは「各列に置ける枚数に制限がある=各列の戦略性が上がる」という狙いはわかるけど、やっぱコロレットのキモである自分が引いたカードをどこに置くかという《列のデザイン性》自体が限定されるので、ちょっと面白みが削がれるかなと思った。

コロレット全体の感触として、こういう出先で他にやることがないときにはやってもらえそう、家ではみんなが依然盛り上がっているチケライもあるし、他の娯楽もあるからやらないだろうなという感じだった。ボードゲーム・カードゲームというのはなんでも、最初のルール説明と初回プレイで印象が決まり、その後繰り返してやるかどうかに大きく影響すると思う。俺みたいにボードゲームという世界に入れ込むと面白さがわかるまで何度もやってみるわけだが、Mたち一般人はそこまでやってくれないので初回プレゼンテーションが重要となる。

でコロレットに関しては、今ひとつうまく行かなかった感じ。ゲームとしてはテーマもなく殺風景だから、もっと攻撃してインタラクションの面白さを味合わせたかったのだが、あまり攻撃するとMは気を悪くするので難しいのである。ま、カルカソンヌですらも最初は全員ぼんやりだったので、次にやる機会があればコロレットももっと盛り上がるだろう。公園のピクニックでドイツゲームができたというシチュエーション的には満足であった :-)。