2009/11/07

日記「ネットスポーツ観戦のつらい秋」

「ボイスレコーダー」「彼を思い出す」「水槽新レイアウト」ほか。

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■09/11/02(月) □ ネットスポーツ観戦のつらい秋
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 【ナビスコカップ決勝】川崎は相手に引かれると点が取れないチームで、それは出す手がストレートすぎるからである。MFからFWにクサビを入れFWがなんとかするという最短手ばかり狙うので(上手さに自信を持つFW陣がそういう動きばかりする)、東京はFWを捕まえているだけで対処できる。たまにサイドに開けば崩せる気配は漂うのだが、チョンテセのヘッドは決まらず、ジュニーニョは競るFWじゃないのでボックスから遠ざけられ、最後までフリーでシュートを打てなかった。今野率いる東京守備ブロックの勝利である。

 東京は平山が素晴らしい働きっぷりで驚いた。彼は高校で過大評価→慢心腐敗の典型みたいな選手でいい心証を持つ人はいないと思うが、あれだけ体がある選手がちゃんと動くとものすごく役に立つ。ポストでは的が大きくリーチが長いので、後ろからアバウトに飛んでくるボールを簡単に足元に収められ、万全に保持して味方にさばける。プレスをかけにいけばこれまた面積がでかいので、川崎DFは普通の相手よりもワイドに交わさなければならず、次のプレーが狂う。クロスに走り込み素晴らしい点を取ったのも驚いたが、こんなに効果ありまくりのFWになっていたのか。

 憲剛と関塚監督にはビッグゲーム運がないのだろうなという気がつくづくする試合だった。天皇賞に続き期待がかなわず、ネットスポーツ観戦のつらい秋が続く。

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■09/11/03(火) □ ボイスレコーダー
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 【CLミラン・レアル】戦を見ながら掃除。不動の布陣が年を取り運動量が落ちるばかりのミランは中盤ではレアルに(というかたぶんどこの強豪にも)勝てないので、とにかく手数をかけずに前に飛ばし、若く元気なパトになんとかしてもらうというしょうもないが効果がないこともないサッカーを延々とやっている。が、ロナウジーニョのパス精度がひどい。フィニッシュを狙う中距離パスで3mはズレてる感じ。彼は上体が強く腕力で敵を押しのけボールを守れるので取られることは少ないが、あれでミランの攻撃が機能するわけがない。

 ロナウジーニョは衰えたなあ。この落差が中田英寿みたいだ。じっさい能力と価値の暴落っぷりにおいて、中田とロナウジーニョは近年双璧なんじゃないだろうか。他に世界的選手で、大きな怪我もないのに若くしてこんなに力が落ちた例は思いつかないのである。

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 Mの学業用にボイスレコーダーを買ってくれといわれネットで軽く調べると、いまどきのハイエンド・ボイスレコーダーはPCM録音だとか4チャンネル録音だとか、昔の生ロクデッキやDAT愛用者を満足させるような仕様になっている。ライブハウスでの録音なんか素晴らしい音で録れるんじゃないだろうか。エレキギターをつないで録音できる機種もあるらしく、いまどきのミュージシャンはそうしてデモテープを作ってるんだろう。なるほどねー。

 むろんうちはそういう高級機種は必要なく、店でソニー、パナソニック、オリンパスなどのベーシック機種6種くらいをじっくり比較する。しかしいつも買い物時に思うが、カナダの電気製品パッケージは情報が少ない。事前のリサーチでほしい機能をリストアップして行ったのだが、箱を見てもそれが備わっているかどうかわからないのだ。店員はもちろん客以上に知らないので(客はネットで事前調査しているが、店員はボイスレコーダーなんて見るのも初めてだろう)、万全を期すならば売ってる機種名を調べて、いったん帰って調査しなければならない。面倒なことである。


ICD-PX720 (1GB、$80)
 俺は結局ソニーのものにした。昔ながらのソニーらしい黒筺体でデザインはいいのだが、家でいじってみると機能が全部メニューボタンからの呼び出しで使いにくい。パナソニックは操作性を重視してゴツゴツといかついボタンがたくさんついていたので、あっちにすればよかったかと後悔する。

 しかしわかりにくい設定を済ませて録音してみると、録音音質のよさにぶったまげた。キッチンでテストしてリビングのTVの音がちゃんと録音されている。補聴器並みの感度だ。昔初めてテープレコーダを買ったとき、ダイナミックマイクよりはるかに感度が高いコンデンサマイクがついてるといったことに家電少年は興奮したわけだが、この機械の高感度コンデンサマイク+メカノイズ皆無という組み合わせは、体験したことがない桁違いのクリーンな録音体験を味あわせてくれる。

 これは面白い。Pocket PC にもセルフォンにもボイスレコーダは付いているので日常的に使っているが、これほど音がいいとなると別物である。とりあえずはギターを弾き萌を歌わせるくらいしか用途は思いつかないが、いろいろと活用していこう。

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■09/11/04(水) □ 彼を思い出す
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 【CLディナモ・キエフ vs インテル】シェフチェンコが今も最高級の選手であることを証明する素晴らしいプレイで、少ないチャンスで点も取ってみせたのだが、インテルが最後はとにかく圧力をかけ続けどうにか逆転したという試合。インテルは年棒総額はすごそうだがスターが一人もいないという妙な地味チームで、エトーも走れど走れどほしいところにパスは来ず空しそうだった。昨日のミランもひどいサッカーを延々やっていたが、セリエAの日の出は遠いという感じである。

 それはともあれキエフにいいMFがいて、カウンターになると彼が高速ドリブルで一気にボールを持ち上がり、シェフチェンコにしゅぱーっとスルーを通し何度も危険なシーンを作る。背筋を伸ばし視野が広そうなその姿が、これがどう見ても中田英寿(!)。アナウンサーの呼ぶ名前がまるで聞き取れず、試合を見ながらネットで検索しても名前がわからなかった。あれは誰でどういう選手なんだろう。もし彼がまだ若い選手で、これから有名になってくれたりしたらなんとなくうれしいけれど......。とまあ昨日も今日も欧州サッカーを見るたびに、俺は彼を思い出してしまうのです。

 中田がすごかったのはこのキエフMFよりもさらに高速で強く、一瞬でスタジアムの空気が変わり敵守備ブロックが慌てふためくほどのドリブルで持ち上がる力があったからで、パルマ3年目 (0304?) あたりから輝きが薄れたのはそれがなくなったからである。スピードが落ち、ドリブルもなぜか足に吸い付かなくなった―――いや、ボールが足に吸い付かなくなったから高速ドリブルや華麗なパスができなくなり、ボールを取られる前に簡単に味方につなぐ無難なプレースタイルに変わってしまったのかもしれない。

 今スペインにいる俊輔は、CLマンU戦や今年のWC予選を見て想像したように「プレッシャーのない後方スペースから長いパスを送っても跳ね返される」というプレーしかできないようで、ガゼッタ氏によればボールをもらっても「前を向くなりドリブルするなりしない」ゆえ、出番を失ってきているらしい。日本代表ですら前にボールを運べず無難なプレーばかりして俺をイライラさせるのだから、スペインで出番が得られないのも道理。

 出番が減ってきたので結局1月に横浜に戻るなんて噂も出始めているが、いくらなんでも半年で見切りをつけられるような選手ではないだろう。パス能力と足技ならば俊輔は今も一級品なはずで、危険なところにラストパスを送るにはとにかくもっと前で、味方攻撃陣&敵守備陣に近いところでボールを持ち勝負しなければならない。それを追求し実現してほしい。スペインでそれができないならWC日本代表でもできないに決まっているのだ。

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 最近あまり食欲がなくドライフードを拒否していたイモリ2匹にエサを差し出してみると、今日は久々に2匹とも元気に食べてくれた。ノボリなぞジムシーに給餌している俺の手元まで来てもっとくれという。おお。


エサ皿に入ったノボリ君
 うちのイモリたちはエサ皿(エサが散って水が汚れないようヨーグルトのカップを切ったもの)に置いたエサを一向に見つけ食べてくれないのだが、今日は可能性ありと見てエサ皿に赤ミミズをに置いてみた。そして放置すること数分、ノボリが臭いをかぎつけ自分で入り、ついに食べてくれた。自力でカップのエサを見つけたのは初めてで、これはうれしい。これで教育効果が進めば給餌が楽になる。

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■09/11/05(木) □ 水槽新レイアウト
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ハウスから右が水深2cmのイモリエリア、
左が15cmのアカヒレエリア
 昨日久々に高栄養ドライフードを食べたのが効いて、今日は2匹とも活動量が上がっている。3週間ぶりの全換水。掃除ついでに、どう見ても抱卵しているのに一向に産卵してくれない雌アカヒレ用シェルターとして、昔一時使っていたカエルハウスの置物を置いてみる。イモリエリア陸地の崩落を防ぐと共に、中空になった内部が産卵床になればという狙い。

 イモリたちは上から覗き込まれるとギクっとすることが多いので、黒いプラスチックをカットし屋根型シェルターも作ってみた。屋根の下は 1cm 弱の空間があり、イモリたちはここに隠れたまま息ができる。イモリたちはすぐに屋根下に落ち着き、魚たちもカエルハウス内を軽くチェックしている。総体的にいい感じである。

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■09/11/08(日) □ 川崎あやうし
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 【川崎・千葉】フロンターレは憲剛を筆頭にプレーがぶれ切れがない。疲れているんだろう。憲剛はガーナ戦直後はすごかったそうだが、敵をズバっと抜いてフィニッシュするイメージはあっても体が動かないんだろうと思う。パスもトラップもずれシュートは空振りしている(最後はひどく脚を吊らせタンカで交代)。それに加えナビスコ杯同様ブラジル人2名が持ちすぎチームのチャンスを浪費している。うまいんだから判断を早くすれば効くのだが、うまい分取られず長時間持ってしまい、中を固められるの繰り返し。3日前の煮え湯につながったこの欠点を修正できない監督も情けない。守備も詰めが甘く、降格間際のジェフに簡単にシュートを打たれ失点している。この試合はたとえ勝てても優勝は難しそうだ。

 後半残り3分、ジェフが追いつく。ジェフはドローでも降格なわけだが、クールに燃えてシンプルにえぐり、川崎よりいいサッカーをしている。川崎はこれで2pt落として優勝はなしだろう。―――と思ったら勝たねばならず上がっていたジェフの裏をジュニーニョがシンプルにえぐり折り返し、レナチーニョが決め再度突き放す。しかし降格はしたが、今日に限って言えばジェフのほうがいいサッカーであった。川崎は残り3戦勝ち切れるかどうか。憲剛はまた代表遠征があるわけだし。

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