2015/07/09

日記「旧友ノスタルジー」

「カナダの郵便配達トラック」「まれ脱落」「なでしこオランダ戦」「娘らの冒険」

=======================
■15/06/15(月) □ カナダの郵便配達トラック
 =======================



 Mとバイク2回め。前回と同コースのバリエーションだったが、曇った日があれば川の方へも連れて行こう。去年一人で見つけた道がたくさんある。

 帰りに野球場の日陰にメールトラックを発見。うちに郵便を届けてくれるメールウーマンは、ここに停めて当地区を歩き配達してるんだ。カナダの郵便配達はみんな健脚だわ。これはとてもカナダっぽくていい風景だなとMに立ってもらって1枚。

 【女子W杯】カナダーオランダ:今大会カナダ不調の原因はホスト国であることによる攻め急ぎ・守り急ぎなのは明らかなのだが、今日も気合いが入りすぎている。先制点は取れたが追加点が取れないので攻め続けているうちに、自らリズムを崩し追いつかれる。さいわいドローでも1位は確定で、ベスト 16 でいきなり日本と当たることはなくなったが、このチームが日本との準決勝まで上がってこれるかどうか。



 夕方MKと子供らがチェリーを採りに来た。ふー。カナダとはいえ真夏の午後は暑い。ワールドカップの季節が毎年一番暑いんだよな。

 =======================
■15/06/17(水) □ 「まれ」脱落
 =======================

 【まれ】恋に動揺したまれが鍋やらジョッキやらコップやらを何度も何度も床に落とすあたりで、ついに見るのをやめた。俺は当面なでしこサッカーに専念しよう。俺の鮫ちゃんは試合中同じミスは繰り返さない。

 あの飛び交う鍋や液体を見ていて思うのだが、たおさんの振りとお釣りの大きな動きには端正さが足りない。だから見ていて見苦しい。彼女は体育大学で舞踏をやっているというが、俺たちが目にする実際の動きは速筋だけを使いダンパーが効いておらず、投げっぱなしの投てき競技者のようだ。サッカーをやればトラップでボールが跳ねてラインを割っていくだろう。元治さんのように表現によって研ぎ澄まされた身体には見えない。

 師匠や陶子さんを見たくて稀や圭太の登場部分の音声をオフにしてまで見てきたけれど、もういいわ。クドカンのようにバカが自らの細胞分裂で多彩なバカを生み出してくれると楽しいが、普通の才人が筆先で作ったバカはただの視野狭窄でつまらない。俺はただイラついてしまう。さよなら師匠、さよなら陶子さん。

 =======================
■15/06/18(木) □ 旧友ノスタルジー
 =======================

 FB に、1980 年代後半いつもバンドのビデオを撮ってくれてた IW が登場した。

Tomo:IW ってビデオを撮ってくれてた IW なの? ハロー元気?
    ----------------------
IW:そうですその IW です。御無沙汰しています。僕は元気です。相変わらず音楽関係のビデオ作って生活しています。
    ----------------------
Tomo:そうかそうなのか。私はいろいろあってカナダに住んでるんだよ。ときおり音楽ビデオを眺めてる時なんかに、君のメガネの奥のギョロ目を思い出すことがあるよ。

IW は俺たちのバンド(当時はジータ)を、メガネの奥で目をギョロギョロさせながら前のめりに褒めてくれるいいヤツだったよ。私は自分が気に入ってたけど誰もことさらに褒めてくれなかったコートを、IW が褒めてくれたことまで覚えてる(笑)。

大学を出て最初のバンド(アブスト)をなくした頃、IW たち美大の連中と知り合い、新しいバンドも発進した。あの頃の自分の人生がふわーっと広がり浮かび上がっていくみたいな感覚のハッピーな記憶の中に、IW のメガネのギョロ目があるんだ。
    ----------------------
IW:ジータは本当に恰好良かったです。はじめていちご爆弾を聞いた時の衝撃は未だに鮮明です。音源が無いのが残念なくらいです。アブストも先日 youtube でパレスチナを聞き直したらやっぱり名曲ですね。坂田さんの家に遊びに言った時にギターのイントロを弾いてくれたことを覚えています。もちろん、コートの件も覚えています (笑

僕が何とかギリギリ音楽映像の世界で生活出来ているのも、あの頃、ジャカタジールやジータ、タイドプール、連協を撮影させて貰って「映像の感覚」を作っていったおかげだと思っています。


本当に懐かしい、井の頭に弟と猫と住んでいたあの頃。当時のバンドは IW だけじゃなく後に有名になったカメラマンがたくさん写真を撮ってくれたんだけど、カナダに持ってきていない。俺の東京時代のアルバムすらうちにはない。当時好きだった子の写真がたくさん入っていて、嫌いになったわけじゃないのにその子の写真を剥がすのもなんだか忍びないので、全部置いてきてしまった。

 今思えば自分のいい写真だけ選んで剥がしてカナダに持って来ればよかったのだが、なぜそうしなかったのだろう。ノーアイデアなのです。昔の自分ってバカすぎて理解しがたいことがある。



 =======================
■15/06/23(火) □ なでしこオランダ戦
 =======================

【女子W杯】そろそろBCプレイスへ出発。事前情報では大野がセカンドトップとして大儀見と組むらしい。FWの近くからボールを供給しないとシュートはできんと痛感してるので、ボールを運べる大野に期待大。川澄ちゃんも出るというのでドリブルなでしこジャパンである。長身ダッチをかき回してくれ。

試合前に晩飯を食べようとスタジアムの周りを巡ったのだが、どこの店に行っても「今日試合だね」と声をかけられ「ヤース絶対勝つ!」と俺と娘は大声で答えた。イエスのティーン版 Yaas はこういうバカ気分に合う。スターバックスの店員は日本語で話しかけ、娘の名前をひらがなで書いてくれたよ。俺は道端で日本の小旗を売るどこの国から来てるのか不明なオッサンに、「半値にしてくれ」と交渉して「ノーノーミスター」と断られました。ああお祭りだなあ、ワールドカップ。

    ----------------------
【女子W杯】なでしこオランダ戦日本のデキはよかったが、もっともっと攻めを研ぎ澄まさないと、最後の敵は USA なんだぞという感じの試合 (試合感想は別記事に) 。場内はオレンジ4日本3それ以外3くらいでオレンジ軍団のほうが多かった。日本応援は女性が多くオランダ応援はおっさんが多かったな。真後ろのオレンジおっさんたちと俺たちは笑顔を交換してました。

 帰りの電車の中で萌が、「お父さんとサッカーを見るとすごく楽しい。…ありがとう」という。まあ萌がいなかったら私もスタジアムには来なかったので、感謝してるよ、ありがとう。BC プレイスに来る日は喧嘩する要素がない日だ。去年の夏の「進撃の巨人」ブームが去ったあとは親子共通の話題が不足しケンカも多かったのだが、なでしこのおかげでうまくやれている。

 =======================
■15/06/25(木) □ 娘らの冒険
 =======================

 萌がこないだビデオ大賞でもらった賞金などを入れる自分の銀行口座とキャッシュカードを作ってもらったのだが、それを使いさっそく無許可で友だちとバンクーバーへ行ってしまった。いきなり初日から乱用かよ(笑)。昼間なので別に危険があったとは思わないが、学校の近くで遊んでるだろうと親は思ってるのに黙って遠出(片道小 1 時間)は論外だと叱る。親の許可なんて誰も得ていないと彼女は不服顔。カナダの親は放任主義が多いんだよな。

 よその家は子供がどこで何をしていてもOKなのかもしれんが、うちは違う。奥様は俺より厳しい。娘とその友だちが小学生くらいまでは、何か問題行動を起こしたらよその子供でも別け隔てなく叱ることができたが、中高になるともう各家庭のポリシーがてんでバラバラなのでうかつなことは言えなくなる。

俺なんか外国人なんでなおさらその辺のノーム(水準的価値観)がわからない。まあわかったってそれに従う気もないけど、いろいろ気を使いますわ。外国人はつらいよ。俺がいたんじゃ自由にゃできぬ。わかっちゃいるんだムスメさん。いつかお前の喜ぶような、えらいオヤジになりたくて。



BC はひと夏に数度あるヒートウェーブが来ており、今日は 30 度明日は 33 度との予報。2 階は暑いので階下から冷え冷えのエアを扇風機で送り、階段上で 2 台目扇風機がリビング方向に折り返す黄金のクロス作戦でうちはしのいでいる。これで室温が二度くらい違うと思う。

    ----------------------
 無許可遠出の罰として帰った萌の iPod を取り上げたのだが、気が付くといつもの風呂 iPod 動画の代わりにラップトップを風呂場に持ち込み、DVD で映画を見ながら風呂に入っていた。さすがにバスタブまでは持ち込まずカウンターに置いていたけど、湿気で壊れるって。だいたい罰になってないだろそれじゃ。子供は考えられんことをするな(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿