■2月1日 ドラマ「新聞記者」の虚しさ
Netflix #新聞記者 2話。理財局長証言あたりでこのドラマに醒めてしまった。彼がのらりくらりと証言と訴追を逃れ出世したことは誰もが知っている。そのバカバカしさをサクっと描いてほしいのだが、このドラマの重いテンポで描かれるのはいつなのか。もっとこうトントントンと行けんのか。
#新聞記者 は官僚苦悩が主題になってるのだが、そこは力を入れても他のパワハラ話と変わらない。そのテなら存分に反撃する「半沢直樹」のほうが面白い。#新聞記者 で描いてほしかったのは個の悲劇ではなく、国民全体が味あわされた安倍時代のバカバカしさだ。森友学園の奇天烈さ、総理夫妻の無責任、たわけた答弁の数々、政権無傷で森友夫妻長期収監という不合理、桜の会、そしてついに一度も国民の前に登場しなかった良心的検事大倉孝二。ネタに事欠かない。それを見て腹を立てた国民の気持ちがこのドラマには映っていない。
Netflixと映画製作者は、安倍政権時代のこのバカバカしさを軽やかに戯画化するコメディを作ってほしい。世相を斬る芸人に枠を与えた米ナイトショーのような政治風刺バラエティでもいい。そしたら見ます。このドラマは虚しいと俺は思う。奥様にそう告げ、二人ともリタイヤ決定。
■2月2日 シングルレコードのように記事を買いたい
ニール・ヤングがSpotifyに、ワクチン接種に関する誤情報を拡散する全米一人気のポッドキャストに抗議し、全曲削除。ジョニ・ミッチェルも全曲削除。Spotify株が大暴落で20億ドル喪失。(Rockin' On)
「Spotifyのオーナーはポール・マッカートニーより金持ち。彼はまだ30歳で1曲も曲なんて書いたことがないのに(ブラック・キーズのドラム)」――これだよなー、作ったものより株と器が金を生むモダンビジネス。うまくいかない。
このロキノン記事は『作者に$1000払われる推定ストリーム回数(Spotifyで30万回と異常に安い)』など興味深い情報が多く、無料で読めて申し訳ない。しかしロキノンを購入し全部読みたくはない。他ジャンルでもそうだが、読んでよければ1記事ごとに買えスクラップできるシステムがあればいいのになあと思う。
書籍サブスクKindle Unlimitedを愛用してる身で言うのも偽善的だが、ストリーミング/サブスクと購入/購読の間に、シングルレコードのように気に入ったものだけ安価に買えるシステムがあれば、作者も視聴者読者も得るものが今より大きくなるのではないだろうかと夢想するのだ。
ちなみにぼくは80年代終わりに、バンドのテープを持ちロッキンオン編集部を訪問し、90年代ロキノン時代の主力となった若手ライターに聞いてもらったことがあります。よかったら記事で紹介してくださいと。彼はバンドを気に入ってはくれず、しかしその評はなかなか的を射ていて納得させられました。
話していると編集長がガチャと入ってきて、ぼくらは「あ、渋谷陽一……さん!」と声を出してしまい、ハイそうですがと笑顔を返されました。渋谷陽一が好むような音のバンドではなかったけど、第一関門のライターを突破し彼にも聴いてもらいたかったなあ。
■2月3日 キューバのマチャアキ
いやあ、最高です。堺正章さんの「さらば恋人」のキューバ🇨🇺バージョン!
— Tito Okihara (@TitoOkihara) February 3, 2022
たまりませんねw pic.twitter.com/oBJ93kfQLh
これは皆さん聴いたほうがいい、幸せな気持ちで眠れます!
昨夜から5回は聴いたんだけど、このキューバからの「さらば恋人」は本当に素晴らしいですね。『テーブルの上に置いたー・ヨ』 のかわいらしさ、日本解釈と違うコード感ハモリ感のあたたかさ美しさ、間奏時にかかる陽気な掛け声。たまらん :-)
今日は一日ガットギターを手にとっては「さらば恋人」を弾いていた。しかしどうしても日本人が弾くと普通の8ビートになってしまう。あの女性のボンゴが弾き出すトコタカトコタカというグルーヴが最高で、俺には出せないんだよなあ :-)
■2月6日 女性マンガの豊かさ
「凪のお暇」を借りたので #KindleUnlimited で女性コミックがおすすめされてきて、40代仲良し3人組を描いた「そもそもウチには芝生がない(たちばなかおる)」がこれまた面白い。このままドラマ化すればたちまち面白い話になるわけで、日本のエンタメは女性マンガの肥沃な土壌が支えてるんだろうな。 https://pic.twitter.com/M3Bn6ImoqM
この作者たちばなかおるの別作品「もう店員さんは呼ばない」は、なんとパチスロ漫画だった。そのルールもシステムもわからないのだが(パチンコ+スロットマシン?)それでも、作者と担当編集エンドーちゃんの顔芸身体芸がただただ面白く全部読んでしまった。漫画界は才能に満ちあふれている。https://pic.twitter.com/kkuiLaTGE9
■2月7日 「ワザ。ワザ」
「アニメで太宰に興味を持つ若者が増え、TikTokではハッシュタグ #dazaiosamu の付いた動画が…」。ほんとだ、Twitterでも太宰らしきキャラの絵が大量に投稿されている。…イメージよくわからんw https://pic.twitter.com/CUIiflYvvf俺は太宰の小説やエッセイが好きで、井の頭で暮らしてたので地元民的親近感も感じていたが、自分が彼のようなタイプだと思ったことはない。しかしあるときTwitterで書いていることを思わぬ角度から批判され、そのときは竹一に「ワザ。ワザ」と言われたようなショックを感じた。
以来「ワザ。ワザ」は頭から離れないが、まあ日記ではなくパブリックな場所に書いているのだから、批判は免れない。「ワザ。ワザ」を気にしていたら書けなくなってしまうよなと気持ちを仕切り直している。
■2月8日 味噌汁再発見
こないだマツコの番組で味噌汁何千種たけうち先生がいろいろ紹介してくれたのを見て、そういえば俺は母が作るジャガイモの味噌汁が好きだったと長いカナダ自炊生活で初めて思い出し、ささっと作ったら甘くて超うまかった。いろいろ作ってみます、ありがとう味噌汁先生。 https://pic.twitter.com/o1ov7dwcWZ
■2月8日
娘が1958年のバンクーバーというフィルムを見つけてきたのだが、BC民ならわかると思うが驚くほど今とおんなじだ。車とファッションと建物の高さだけが違う感じです。British Newsreel footage of Vancouver in 1958 https://youtu.be/6gyoEB15LkA
■2月8日 石原慎太郎亡くなる
石原慎太郎「言いたいこと言って人から憎まれて死にたい」という映像がニュースで流れたが、権力を失った最晩年都立大の名が戻されたときに、自分が踏みにじった者たちがもう一度立ち上がったことを彼は感じたろうか。なにか文学的感銘は受けただろうか。あのとき彼のコメントは出てこなかったと思うけれど。
https://twitter.com/TetsuNitta/status/1490926452594069505…
「弱きものは常に知事を苛立たせるようだった」「彼を苛立たせたのは米国であると同時に米国に対する弱き日本であり、敗戦国の弱きアイデンティティであり、時に女性であり、時に障がい者や在日外国人であり…」――うーん、いいライターがいるなあ、鈴木涼美さん。
■2月9日 五輪男子フィギュアSP
#北京五輪 羽生結弦。すごい。しかしあの最初のジャンプだけが…。苦笑しつつ指で氷を確かめている。解説カート・ブラウニング「氷を見ているね。あの瞬間ブレードが氷を捉え跳ぶはずが、どうしたわけか。ほとんど彼のせいではないようにすら見えるが…あれは大きい」「しかしあの大ミスから立て直す心の強さたるや」宇野昌磨。彼もすごいなあ、優雅さと安定と。彼の表現の端正さコンパクトさが、大向こうを唸らせるケレン味をやや薄めてるかなとは思うけれど。五輪でフィギュアを見るたび、この場所で2回のニア・パーフェクトを揃えることのニア・インポシブルさに胸がキューッとなる。
鍵山優真。この競技は俺にとって緊張感と訴求力が対になっていて、音楽が明るく表現が陽性だとハラハラしないぶんハートが掴まれないw 「僕だけかもしれないが、他の2人(の日本人)に感じる”水中の血の匂い”を感じないんだよね」と、解説カート・ブラウニングも同じことを多分言っていた。獲物を狙うサメのきらめきか。詩人だ。
ネイサン・チェン。完璧だが、羽生よりしなやかさに欠ける気がして彼にもあまりスリルは感じない。カート・ブラウニング「かつて僕は彼のクワドはジャンプが小さく、日本の二人に比べると着地のスピードが弱いと文句を言っていたけど、今大会はしっかり流れを出してきたよね」。なるほど。
■2月9日 カムカムにのっていけない
#カムカム ひなたに対する「子供もいろいろ抱えてるもんや」という言葉から、るいは自分のI hate youも覚えてるんだろうなとわかる。しかし親捨て子捨てに至ったあの決裂を、謝れば済むかんしゃくと同じと見なすのだろうかこの物語は。そこのところの価値観が今に至るもわからない。
カムカムは英語もジャズも優しかった人々も去り、エピソードや性格設定も接続悪く、「百年の物語」を謳いながらこれほど過去をつないでいかない朝ドラも珍しいと思う。ここまで徹底されると最後安子の物語をどう回収されても、超ロングパスの意図を感じてしまいサプライズはありえず難しい。
■2月10日 フィギュアFS大団円
#北京五輪 カナダ解説のカートは羽生のクワドアクセルの瞬間、惜しい、練習で見た中で一番よかった、回転は足りてるかもと叫んでいた。アンダーローテーションと判定されていたけれど、みなの気持ちは動きました。羽生結弦。
#北京五輪 フィギュア男子、最後は大団円であった。カナダ女性解説が「本命であることと、それをここでモノにすることはまったく別ものよネイサン、栄冠まであと4分よ」と小さく叫び、最後は手に汗握る声援だった。 よかったよかった :-)
世界中の勝てたはずが勝てなかった競技者たちの祈りが乗った時間だったですね。
■2月13日 オタワのトラッカー問題
オタワトラッカーの道路封鎖は、米議事堂占拠のようなショックを国民に与えている。カナダがアメリカのようになっていくとうちの家族は嘆いている。
実際トラッカーズはトランプにサポートされているし、極右団体も合流している(記事参照)。”自由”という名の勝手を求める心が国を超え共鳴している。 https://twitter.com/Newsweek_JAPAN/status/1492468583909183491…
「ワクチン打たないとスキーにもウォルマートにも行けないんだぜ」「カナダをヒトラードイツに例えると、俺たちはユダヤみたいなもんだよ」――オタワ トラックと検索すると彼らを自由の戦士と英雄視する日本語ツイが並ぶが、それは映画的なロマンチシズムであって実体はこんな感じだろう。 https://twitter.com/TheDailyShow/status/1492220394807386116…
政府はワクチン打ちたくない人を取り押さえ強制注射するわけではなく、今は住み分けるしかないと言っているのだ。一匹狼的なトラッカーにワクチン義務化される理由はよく分からず(越境するからだろうか?)抗議するのはわかるが、暴力なしに排除できない威力妨害は、暴力を厭うカナダ社会への脅威だと思う。秩序に対する反感が少ないからカナダはアメリカより安全だしコロナも少ない感染者数に抑えてきたのだろうが、その堤防が揺らぐような怖さがトラッカーたちへの共鳴にはある。
「これがもし有色人種や先住民グループのデモだったらとっくに強制排除されてるだろう、なぜ白人ドライバーにはそうしないのか」と、断固たる措置を講じないトルドー首相への批判も生じている。まったくオミクロンだけでも難しい世の中に、ますますややこしい…という感じであります。◆
■2月13日
不良生徒のイキリによって健全な教職人生を絶たれた教師についての、悲しい映画のようなスージー氏のエッセイ一編。暴力は嫌だな。公権力による暴力も、不良中学生の威圧という暴力も等しく、きっとなにかをダメにしてしまう。意味がない。Give Peace A Chance。ジョンが歌と行動で訴えたことも、先生が机を鳴らし言いたかったことも、そういうことだろう。 https://twitter.com/suziegroove/status/1492659345523236867…
■2月14日 カナダ民主主義へのリスペクト
カナダで暮らしていると、民主主義を機能させるため国民が面倒がらず活動するから感心させられる。選挙のときは候補者説明会に皆出かけるし、地区教育委員も選挙で決まりうちの奥様が出馬したことがあるのだが、LGBT教育に関する思想を問う有権者から問い合わせメールが複数来た。すごいよね。
コミュニティ活動する人が多く、趣味のクラブもメンバーが評議会を作り月例定例会議をする。ユーストレーニングのためにコーチを雇うべきだから今年は用具を買うのをやめよう等、会議で予算配分を決めている。やってることはつまり政治であって、日本の会員制クラブとはだいぶ違うのではないだろうか。
■2月15日 画期的ジグソーパズルを発見
バレンタインデー、プレゼントとしてブックストアでジグソーパズルを買ってきた。奥様がジグソー好きなんである。ただカワイイ絵柄のパズルかと思ったらキックスターター発のヒット商品で、なにか『画期的なトリック』が隠されているという。ジグソーにトリック? 意味が分からないが楽しみ。 https://pic.twitter.com/UFytc8Aya9
カナダのバレンタインは夫→妻向けイベントなのだが、ついでに俺にもBluetoothイヤホンを買ってきた。俺はスマホで使うイヤホンのケーブルをひっかけ平均年1本断線させている。無線ならもっと長持ちするだろう。リビングにスマホを置いたままキッチンで音楽やポッドキャストを聴け快適。音もまあまあ。ただケーブルが無駄に長く胸前にダラリと垂れ、カッコ悪いし電池の重みが耳にかかり重いなと思ったのだが、あとからこの写真を見つけ首にかけるのだと知った。そうか重みは肩にかかるデザインか。クレバーなのね、ハハハ :-) https://pic.twitter.com/lILH8VOqss
■2月16日 絶妙配役「本気のしるし」
昨夜「本気のしるし」という数年前のドラマがTV Japanで始まった。放っておけば溶けて崩れてしまいそうな土村芳と、放っておけばいいのにそうできない森崎ウィンが絶妙な配役で、俺は怖い話が苦手なので怖いことにならねばいいなあと思いつつ引き込まれている。森崎ウィンってほんとにいい。 https://pic.twitter.com/6jwfolJXgm■2月17日
信号待ち。冬のバイカーカッコイイ。俺も自転車に乗りたいが、寒さに弱いのでもう少し暖かくならないとな。自転車は好きだが苦行は嫌いなのだ。 https://pic.twitter.com/YGrCfR4zSw
=そして今日ようやくクロッカスが一つ出た。例年より1週間ほど遅めだ。 https://pic.twitter.com/RJqZnAau71
■2月17日 矛盾の女
「本気のしるし」見知らぬ女がやってきて男の人生を傾けるファム・ファタールの話なのだが、3話4話とウキヨの素性情報が増えるほどに、彼女が一体なんなのかかえってわからなくなっていく。ハァ? となる。その矛盾に土村芳が絶妙に合い、惑わされるが易々と傾かない男に森崎ウィンが絶妙なのだ。 https://pic.twitter.com/HKq6dcdDEj
■2月17日 森崎ウィン速いw
「本気のしるし」⑤⑥教習所の話からウキヨがはまり込んだ罠の地図が完成し、辻と視聴者の気持ちの行き場が定まる。森崎ウィンの脚の速さと体幹のブレなさはただ事ではない。このシーンでは目を疑ったw 「地獄を求めている」という脇田の言葉どおりだったとしても、あの速さが向かう先が見たい。 https://pic.twitter.com/N70UwKFbdj■2月17日
奥様がバレンタインのジグソーを開始した。好きなだけあってうまく、エッジ部をどんどん拾っていく。俺も加わったが下手で5ピースくらいしかつなげられない。つながると快感なんだけど。絵自体もかわいくてよいジグソーだが、クラウドファンド発の特別なパズルということで、 https://pic.twitter.com/B7JRR2Bpe4
■2月18日 思わぬところで水が漏る
「本気のしるし」⑦⑧辻の気持ちが定まるまでのローラーコースターから一転、あと2話残ってるのに静かな流れとなる。しかしやっぱり、思わぬところから水が漏る。今さらながらこの話は太宰治っぽいな。名古屋民放制作らしいが、数人以外は見たことない俳優ばかりなのが生々しく怖い。 https://pic.twitter.com/ervj4gQ5Dy奥様のバレンタインジグソーを本格的に手伝った。リビングの一角を臨時ゲームテーブルにしたので、ピカの猫の手は届かずいい感じです。楽しい :-) https://pic.twitter.com/0YrcOg36PD
このジグソーはクラウドファンドでお金を集め作られたそうでその趣旨は読んでないが、普通のジグソーより作っていて楽しいのがウリの一つだろうと思う。1つ1つのピースが持つ情報が多いのだ。小さな人々はどれも部族のマークがついたシャツを着ていて、たとえばうずまき族はイカを信仰するwこの島の住人とわかる。 https://pic.twitter.com/bnf9G6cLlI■2月19日 エゴが本気のしるし
「本気のしるし」⑨ウキヨとは揺れ動く振り子なのであって、永久にわが手には入らないのだと気づいてしまった辻の、苦虫噛み潰す顔。この物語が初めて見せる彼のエゴがすごかった。本気のしるし。 https://pic.twitter.com/n89DtoO7Kl
「本気のしるし」⑨その苦しみが本気のしるしなのだと、ウキヨに語ってくれた先輩がよかった。あんなことがあったのに、解放された表情で先輩きれいす! 傷ついた恋なのに、跡形もないのよ(松任谷由実)。 https://pic.twitter.com/KzPX7btKzd
「本気のしるし」(終)そして初回の走る二人のリフレインで物語は終わりに向かう。土村芳の疾走フォームも美しい。彼女のニットワンピースと二の腕は男たちが付け入りたくなる柔らかさの強調でちょっとなと思っていたが、それが表す身体ラインが最後の疾走で肯定的に美しかった。よかったですこのドラマ :-) https://pic.twitter.com/CgqQLIkYrG
■2月20日 歩くひとの日本風景
#歩くひと お弁当を持って散歩する井浦新が獣に追われて出た場所は、伊東の桃源郷だった。いいなあこの景色、たまらん。ああ日本へ行きたい。 https://pic.twitter.com/KIQTr1bMiG
#歩くひと あの小学校の先生が、「ランラララあひるさん(ガァガァ)」と歌ってゆく。かわいいたまらんw 伊東は大昔バイクでシャボテン公園に行ったことがあるのだが、すぐ横に大室山なんて見事な山があるとは知らなかった。あの日は大雨で見えなかったのだろうか。行きたい、行き直したい。 https://pic.twitter.com/EayjqtWN6o
■2月20日 Magic Puzzle完成
奥様のジグソーは9割方進んでいる。ここまでくると箱から拾ったピースをマップで参照し、ここだと持っていくとちょうど空いたスペースがパチリと埋まるので、気持ちよくて仕方がない。ジグソーのウィニングランという感じ。ジグソーなんて久方ぶりにやったが、これほど楽しいとはとほんと思った。 https://pic.twitter.com/HlUqSAm76X
そして「Happy Isles」完成。イエーイ。美しい。
楽しかった。「袋とじの謎」はやや蛇足気味だったが、おまけとして楽しめた。シリーズの次作も買ってこよう。
■2月20日
#Mステ 布袋。氷室は引退しても布袋が「Dreamin」歌えるのかと少し感動した。BOOWY時代布袋はギタリストでシンガーではないと思ってたので、「さらば青春の光」から始まるソロ歌唱が文句なくカッコいいことにかつて俺は驚いたのだった。シンガー布袋は今も驚きの存在である。https://pic.twitter.com/AuzLr71mdt
■2月21日 北京五輪閉会
カナダ放送の閉会式まとめで開会式のバッハ挨拶と「イマジン」が流れていたが、これじゃ「想像してごらん、人権問題も領土紛争もなく世界は美しいって」というメッセージになってるよなあと思った。この歌を気軽に使わせるなよヨーコ。
フィギュアGala、#羽生結弦 はやはりモノが違いため息の解説陣だった。「芸術だ」「アブソルートリィ・ブリリアント」「彼が次の五輪への扉を閉め切らなかったことに、可能かどうかは別にして感謝したい」「彼にはスケート愛がある。こんなシンプルなピアノ曲でぼくらを虜にしてしまう。続けてほしい」
そして緊張気味のカナダCBC場内レポーターに「Galaで表現したかったのはスケートが好きで、今日滑れてうれしいということです。足首はまだ痛くいいフィーリングはないけれど、この大会で滑れたことはハッピーでした」と愛くるしい英語で答え、「サンキューカナダ」とこの表情。カワイイw #羽生結弦 https://pic.twitter.com/na6GfS0Hbaああ、Galaでミシアのtoo much歌唱力が流れている。最後伸ばすとこ長い長過ぎる…。
■2月21日 井浦新三枚目も似合う
#歩くひと 井浦新が今度は股旅者となり先を急いでいた。何を演じてもスマートな人だが剣劇をやらせると身のこなしがのろく、髪型のせいもありキリッとしてもどこかボンクラ感がw 本人もわかってやっていて、「どうしてアッシは先を急いでるんでやんしょう」とか言ってて笑った。面白いなあこれ。 https://pic.twitter.com/6tVclfnRXy
■2月21日 ランラララあひるさん
晴れた日曜の散歩。山の上の方はまだうっすら雪が降ってるが、里はポカポカになってきて川沿いが気持ちいい。空気がうまく、歩くひとも多い。川から上がったダックがいるぞ、ランラララあひるさん(ガァガァw)。 https://pic.twitter.com/JGXzQ3NIZg
■2月22日 ウクライナ危機迫る
ウクライナに危機が迫っている。憲法9条があったらウクライナは救えるのかと問う人たちがうんざりするほどいるが、それは敵基地攻撃能力を持てばロシアを牽制できるのかと問うのと同じで、意味ないだろ。
■2月23日 浅草キッドでたけしの魅力を知る
Netflix #浅草キッド を見た。よかった。俺はツービートにも”天才”たけしにもハマってこなかったのでやや懐疑的な態度で見始めたが、柳楽優弥があまりにもよくて、ああ若きたけしはこんなに愛嬌あったのかなるほどなーと思った。俺のたけし評価が改めて上がるくらい柳楽優弥がチャーミングだった。 https://pic.twitter.com/KDWf47y605
#浅草キッド 師匠大泉洋もいい。世話女房鈴木保奈美がとんでもなくいいせいもあり、大泉洋なのに胸がギュッとなる。そして門脇麦の歌と風情がたまらない。引いてかすれる声のよさもストリッパー稼業のはかなさもたまらない、門脇麦。 https://pic.twitter.com/eRz7wUBSwP
しかし今のたけしの風貌と大御所ぶりが冒頭から描かれるのだが、それはないほうがよかったと思う。海外の視聴者に日本でのたけしの位置づけは意味がない。そこを省き柳楽たけしの青春ストーリーとして完結していたら、うちの家族にも好評だった「火花」のように普遍性が高まっただろう。
ナイツ土屋は楽屋にいても誰も気づかないと爆笑問題がよく不思議がってますが、ぼくは #浅草キッド を見終えてググるまで、彼だったことに気づきませんでした。あんなにいいのに、不思議w
実際のたけしの権威性は好きではなく、しかしそれは出てこなくていい映画です。それだけに、現在たけしの王様ぶりを示すシーンはいらなかったと思う。ああいうシーンは、たけしのフォロワーが作った映画だと感じさせてしまう。
■2月24日 戦争が始まってしまった
ああ、始まってしまった。プーチンのプランは東部割譲どころか「第二次大戦以降最大の」全面侵略だったという。なんてことだ。
ロシアの侵入経路を見て、チケット・トゥ・ライドEuroを想起した。何度も列車で旅したキエフとハリコフが侵略されている。クリミアとはセバストポリのことだったかと知る。ため息。 https://pic.twitter.com/V1y4GR7X9L
■2月25日 「みーんみんみんみん」
昨日はバンクーバーのニュースもウクライナからの知らせ一色でダークそのものだったのだが、最後くらいはローカルの明るく気軽なトピックで終わりましょうという「ラストワードのコーナー」に、なんとうちの娘が登場した。
■2月27日 無力だが美しい歌
安倍さんはどれほど恥をかいてもまだかき足りないのか。プーチンにコケにされた男として世界的存在なのに、「プーチン大統領を最もよく知る」という触れ込みでTVに出るらしい。鋼のシンゾーである :-(
ウクライナからのニュースの中、さだまさしが遠くの戦争とトキの絶滅に思いをはせ無力感を吐露する「前夜(ニッポニア・ニッポン)」を歌っている。「ぼくらはこの狭い部屋の平和で手一杯だもの」というサビのメロディが美しい。美しくも無力で、無力だが美しい。#生さだ
■2月27日 清志郎の嘆き
今日聴いてた爆笑問題のポッドキャストで、キヨシローの未発表曲という「ジグソーパズル」がかかった。「思いもよらないことばかり起こる/世界は一体どうなってしまった」だって。泣きそう。 https://youtu.be/aBU7meM0VI4
■2月28日 詩人の言葉の普遍性
娘は昨日、バンクーバー美術館の反戦ラリーに参加した。急なデモでも無数の青黄旗がはためくのは、同行した娘友人のようにウクライナ系が多いからだろう。美術館でヨーコ・オノ展をやってるのでIMAGINEの文字が見える。同じ場所で3日前娘がセミの鳴き真似してたのは、侵略開始の数時間前だった。
あの時点ではインタビュアーのおじさんも侵攻を知らなかったんだよねとムスメにいうと、Yeah it's crazy! と言っていた。本当にクレイジーだ。
戦争が始まった現在を指し「イマジンを書いた男はたった4人のバンドも維持できなかったではないか」と言う、はなはだつまらぬツイートを見た。彼ら”現実派”はつまり言葉に力なんてないと言ってるわけだが、ならばなぜTwitterで反応を拾い悦に入ってるのだろう。彼らも他者の言葉は信じずとも、自分の言葉の力は信じてるではないか。
気取った奢りが果てしない争いを誘うだろう
あのひとの金と時間はやがて石になるだろう
心が通じないひともいるんだよ
佐野元春だけじゃなく、すぐれた詩人の言葉に普遍性があるのか。レノンも清志郎もその歌が、今この時にしみるからこそ人々の心に立ち上がってくる。その力をわざわざ否定するのは、この世に普遍などなく話し合いは無意味、力こそ全てというプーチンの側の考えだ。心が通じない人もいるんだよ。
戦争反対の言葉が鳴り響くことがない世界なら、プーチンは最初からキエフをフル爆撃したかもしれない。言葉の否定者、武力の信奉者たちの思う通りにしていれば、世界はそういう状態に戻ってしまう。