2025/01/18

【2025オアフ旅行記】すてきな小鳥と消費の島

「カメラおじさんパラダイス」「ダイヤモンドヘッド登山」「富を吸い込んでいく楽園」「ロードトリップの楽しさ・オアフ周遊」「ハナウマベイの巨大魚たち」ほか

■1月4日                       オアフへ

2年ぶりの旅行で奥様とYVR空港へ。久々だなあ。ホリデーシーズン明けだが人はわりと少ない。咳をしてる人がやけに多い :―( 

出発前、昔のマウイ旅行時のお金が少し残ってたのを家で見つけ、こんな古いモノポリーのトイ紙幣みたいなお札が今も使えるのだろうかと思った。期限切れてんじゃないのと。切れてなかったけど。 USのお札って現代の世界基軸通貨とは思えない見た目だよね。

■1月5日                   カメラおじさんパラダイス

【オアフ初日】旅先は奥様が何度か来たことがあるが、俺は初めてのオアフ島。空港からワイキキまでの夜道はビルばかりで殺風景と感じられ、コンクリートの都会にパームツリーが生えているという感じだなと思った。自然だらけのマウイ・ビッグアイランドとはだいぶ違う風景だなと。

しかし夜が明けホテルのドアを開けてこの風景でうわっと感動。夜は見えなかったすごい山と緑が目の前にある。これがオアフの実力かー。ホテル群の隙間から見える遠くの丘と住宅群もスペクタキュラーだ。

ホテルの目の前は動物園の森! おお。おお。通りを歩くだけで、何もかも朝日に輝き美しい。

朝めしスパムmusubiをかじりつつ歩いていると、通りがかりの銀髪女性があれがダイヤモンドヘッドよと微笑み指差す。おおなるほど、ホテルから見えたあの山が有名なそれだったんだ。昨夜から働くロコびとの愛想はカナダ比体感5割落ちくらいと感じるが、パラダイスを歩く訪問客はみな機嫌がいいなー :-) 


ヤシの木茂るホリデーサマービーチ、これがワイキキビーチかー。こんな町中、ホテルの眼の前でサーフィンしてるのね。

美しい人たちが走り、美しい人たちが歩いている。砂をさらう宝探しおじさんがいる、レンタビークルもリゾートらしいファンキーさ。やはり写真を撮ってるとキリがないようなカメラおじさんパラダイスである。朝のひと歩きで130枚撮っていた。BCも美しいところだと思うが、南の楽園にはやはりかなわない。

カメラはLUMIX GX9+LM14140、GX9購入後初の旅でいい絵が出ている。実戦では失敗も大量に出るので設定し直しがまた楽しい。

夜は「パームツリーがあるだけの都会じゃん」と思った景色も、昼間見ると後景に山の連なりまで見えてすごかったわけです。島は海と山の両方あるから美しいな。ビーチから通り1本後ろの商業ビル街は、那覇の国際通りによく似てるなと思った。那覇のほうが影響されてるんだろう。

オアフは学会に出る奥様の付き添いとして来ている。今日の日程を終えた奥様&同僚夫妻と落ち合いスーパーのデリでエビフライ弁当を食べて(俺はハワイ式日本食ばかり食べている。福神漬ときゅうりのきゅうちゃんが大量にベントーに入ってました)、日没後のビーチを散歩した。波が足にギリかかる突堤をおそるおそる歩くと、足元にはウミガメがいた。

地元の子らなのか、顔も見えない暗さの海で泳ぐティーンたちがいた。危険がないと昼間確認してるんだろうな。何かを誓うように腕をすーっと掲げて、きゃーーーっと叫び波に突っ込んでいった。はは。ラブリー。

■1月6日               ダイヤモンドヘッド登山


 【オアフ2日目】本日も奥様は学会で俺は単独行動、名勝ダイヤモンドヘッドへ向かう。あんな高い山に俺が登れるのか信じがたいのだが、奥様は前回来たとき登り平気だったという。まあ単独行ゆえダメならリタイヤすればいい。登山口までのバス自体が登坂バスなので、窓から景色を見てると興奮してきた。 

バスから降りると70くらいの健脚おじさんと娘さんに話しかけられた。初めて? こっちだよと親切に教えてくれ、その後も抜いたり抜かれたり言葉を交わしながら登っていった。

実際おじさんに教わらないと俺も他の観光客も方角がわからず困っていた。この島は大観光地なわりに全般無愛想で、登山口直前まですらバスは連れて行ってくれないし、案内板もない。公園内部はレンタカーと高価なトロリーバスしか入れないのである。 トロリーバスのお客と運転手はこうして手を振ってくれ愛想がいいのだが。


しかし公園に着く前からどんだけ歩かせるんだよこれ。うわすごいトンネルだ! 火口の外輪山に入るわけだもんな。壁を抜けるんだ。


――ババーン見えたー頂上。とても頂上まで登れる気がしないw これは無理でしょうw しかしGPSを見ると切符を切る入口で距離的にはもう半分来てたので、あとは標高確保だけということか。行こう。

ここから先は山と人々を撮ることだけを楽しみに黙々と登る。

最初のうちは大丈夫なのだが、切り立った壁を行列となりジグザクに登っていくところから先はキツかった。これはアリの行列だな。俺もアリの一員となり登りきる。ハアハア。

そこから先がさらにキツイ。とにかく階段がキツイ。急坂は小幅に行けば負荷を減らせるが、階段は30cmの歩幅を強制されるのが拷問的にキツイのである。脚が上がらなくなってくる。ぐぬぬ。トンネル内は酸素ない感じ! 苦しい!(それは気のせい)


ついに頂上だ! しかし脚が上がらない!









というわけで小1時間で頂上に着く頃は脚わななき腕震え、カメラの設定など頭もさっぱり働かず、ただただハーすごいとカシャカシャ撮っていた。自分のホテルがどのへんにあるのか探したが、さっぱり分からない。

カメラの構図なんてまるで思いつかず、一番高いところでカメラ任せにバババババと撮ったパノラマが一番よかったな。浅瀬一面に波が見えてすごいね。

あとやっぱりセルフィー大事。頂上から家族にこの写真を送った。会議中の奥様とカナダの娘からおめでとうとメッセージが返ってきた。ふー。


 下りのトンネルで俺の直前にいたカップルがかわいすぎたので勝手に組写真を撮ってあげた。これはあなたたちの記念になるいい写真でしょう。Twitter見てたらいいな :-)


女の子が「あたしが撮るわね!」とか言って、「いいわよいいわよそのポーズ!」とか言ってる様子だった。あなたのダーリンよりあなたのほうがいい絵になっております背景にホノルルの町! と俺は思ってました。

そして登りきり、麓まで下り切った勝者たちが憩う休憩広場が美しかった。頂上の景観より、登り切った達成感がむしろ美しい山だなと俺は思った。ここは火口の溶岩だまりだったところだろう。いい絵だなあみんな。

登山中何度も顔を合わせ話した例のおじさんたちともここで再会。お互い自己紹介するとあちらもバンクーバーの人たちだった。「そうか、だからなにか通じてユーはぼくに話しかけたのか、やっぱりwe are the nice peopleですよね!」というと「we hope so!」と娘さんが笑っていた。

一行はこのあとトレールをたどりワイキキの浜まで数時間歩くとのこと。一緒に行こうよいい道だよと誘われたけど、遠慮しました。カナダ人は健脚すぎる🙂(登山記おしまい) 

■1月7日                         富を吸い込んでいく楽園

【オアフ3日目】やっと奥様と一日を過ごせた。彼女は教育分野の国際学会にきている学者さんなのだ。私はそのお供。一度学会の会場だけでも見てみなさいよすごいからというので開催地ヒルトン・ハワイアン・ビレッジというところへ付き添ってみると、入口に日本村がある。おお。カワイイ。

上から見下ろすとほんと日本とインバウンド外国人って感じで、日本のお寺いいでしょと素朴な自慢フィーリングを覚える。

鳥居の下には色鮮やかな屋台が出ていて日中琉球混交感があり、そこもアニメの無国籍神社のようで素敵だ。ハワイの木々でこのあたりが鬱蒼と暗いのも神社感があってイイ。


はー和むなー日本と缶コーヒーを飲む。ホテル敷地内のOKストアで飲み物を探したのだが、安いものは何もないのでクソ高い$3.99のUCCコーヒーを買った。日本はこうした神社があって食べ物は全て現地激安価格なんだから、それはお客は来るよね。 

金と物量に圧倒されるワイキキでもここは極めつけだなと思った。いくつものホテルが囲む中庭が南国パラダイスのテーマパークになっている。亀や見たこともない魚が暮らす池、宿泊客がフラを習う広場、日向から日陰まで各種揃った数々のプール、ピクチャー・パーフェクトなビーチ、巨大遊具のある人口塩湖、一角ではオリエンタル風味も味わえ、

そして映画女優のように美しい宿泊客たちが歩いている。すごいなあ。しかしこれだけ物量に金を注ぎ、世界中から金を吸い上げながら、働くのは皆薄給なのだろう寡黙なアジア系サモア系というところに、ハワイに対する解せない気持ちをやはり抱く。この島が吸い上げる莫大なお金はどこへ行くんだ。缶コーヒー600円だぞ。

本日の日本×ハワイ飯はPoke Bowl。うまかった! アヒなど魚の角切りたまり漬けとエダマメなどの野菜がたっぷりと乗り、$17の大半は材料費と思えるごちそうでした。

教育分野の学会には日本の大学からも参加者が多く、奥様は縁があるのでできるだけ日本人の発表は聞いているそう。近年導入された無理ある小学生英語教育のしわ寄せで、日本の英語教育全体のレベルは落ちていると英語教育者が発表していたそうだ。Twitterで同趣旨の発言もこないだ見たな。すべてを促成しようとして、すべてに失敗していく日本の行政という感じですよね。 

■1月8日                 ビショップ博物館は今ひとつ

【オアフ4日目】バスで遠路はるばる行った高額博物館がわりと内容薄くて、徒労と疲労を感じつつ帰宿した。まあ観光してたらこういう日もある。いちばんの発見はホノルル空港が1960年代に(本格国際空港として?)できたらしいということ。最近じゃん。戦前からの大リゾートなのかと思っていた。

もしこの施設がワイキキ近くにあり廉価だったらいいけれど、ワイキキからバスで往復2時間かけ、一人34ドル(5380円!)もの高額入館料を払う博物館としては内容薄い。疲れた。見ものは王家の資料だけなので、ハワイ王家の特別なファンでなければ他の観光と食事に費用と時間を使うほうが吉である。

ワイキキの観光街を抜けたバスは、ホノルルの官庁街やチャイナタウンを通っていく。ここは非観光の、地元民のダウンタウンなんだなと思った。バンクーバーのチャイナタウンより古い歴史と荒みを感じる町並みも発見だった。乗ってくるのは年寄りばかりで、高齢化の島でもあるのかもと思った。

奥様はおにぎりが大好きなので日本食の影響濃いオアフで探してるのだが、なぜかハワイじゃ musubi しか売ってない。かじるとそこそこうまいが、何度食べても半分食べたところで「まだこんなに米あんのかよw」と笑ってしまう。米多すぎでバランス悪いですよねあれ。小錦や武蔵丸が食べるものって気がする。



■1月9日                 ロードトリップの楽しさ・オアフ周遊



【オアフ5日目】今日はレンタカーで島を反時計回りに1周した。疲れて写真のセレクトもできないが、今まで見た中で最もパラダイス感あるカイルア・ビーチ(ワイキキの反対側)がよかったなあ。どういう海流の按配なのか、これほどベタ凪の渚は見たことがない。美しい。

 この親子の愛らしさよ。ラブリーとしか言いようがない。――「いまの撮った!?」「撮りやした!」


そして高級リタイヤメントビレッジという感じの美しいカイルアの町には、カナダじゃありえないほど大きな日本食スーパー Tokyo Central があるのだ。うまいシャケ弁や揚出し豆腐があるパラダイスなのだ。 ピクニックしてると鳥がクレクレとやってくる。のどかだなあ(夫婦とも完食したのであげませんでした)。 

奥様はカレーパンが大好物なのでここならあるはずと Tokyo Central 中を探したのだが、なかった、日本の調理パンはカナダ人にも人気なのだが、カレーパンやコロッケみたいな手間の塊は人的コスト上作る意味なしとなるわけだろう。日本の労働者は安くて勤勉なので、コスト計算を超えたおいしく安いものを提供してしまうのだ。


地図にマッピングしておいた目的地の一つオアフ平等院テンプルは、無数の小さな錦鯉と餌をやる子供らが愛らしく、平和でいいお寺だった。日本の鯉は全部モンスター巨大化するが、ここの鯉はなんで巨大化しないのだろう。カワイイ。


どの宗派も歓迎の non practice な寺だと書かれていたが(つまり坊さんがいて仏事や修行をやる本式の寺ではない)、鐘も仏像も実に立派なものであった。カジュアルで非排他的でいいよね。たまには人に写真も撮ってもらおうと通りがかりの人に頼んだが、俺は照れてしまう。奥様はいつも写真写りがよく、彼女の写真を撮っていると楽しい。


お寺もきれいだけど、なにより背後に峰打つオアフの山体が、戸隠神社同様カミサマそのものだわねと奥様が言っていた。本当に畏敬を感じるよね。

  ◇    ◇    ◇


さらに1時間走り、オアフ北端の岬を目指す。雨が降ってくる。ワイキキ側は雨が少なくドライだが北側は明らかに植生が違い、雨が多く緑の圧倒的な勢いがある。その雨が削ったリッジ(峰)がほんとすごくて感嘆しつつし走ると、やがてのどかな南国パラダイス感は消え波荒く人家が少ない、カナダのような風景に変わる。ほんと山の北と南でガラッと気候が違うんだな。


北端の岬タートルベイの荒涼とした光景はすごかった。風が強いわけでもないのに北斎のような荒波。その光景に見るものは皆魅了されてしまうのである。

  ◇    ◇    ◇


海辺のワインディング北上100kmの運転で俺はかなり疲れたので、北端タートルビーチからホノルルへの帰路は山間部のハイウェイで帰ろうとなる。ハレイワという町で海岸を離れ、内陸を抜けるこのハイウェイが案外よかった。左に山があり、ドールの巨大なパイナップルプランテーションを眺めながらのんびりと走れるのだ。あの荒波から離れ安全だという安心感もある。パールハーバーに近づくとときおり海も見える。

レンタカーは韓国のKIAの中型車だった。俺はバイク時代から乗り物が好きなのでレンタカーはじっくりと評価しながら乗るのだが、ステアの落ち着きと切れ方、エンジンの吹け、デコボコをいなすフラットさなどは今もうちのニッサンのほうが上だなと思う。KIAも親会社のヒュンダイも無個性でクセがない。

しかし車なんてこれで十分だし、現代のカーバイヤーはライドの味よりアメニティ(快適おまけ装備)の充実を喜ぶだろうな。スマホをつなげば自分のGoogleマップでナビできるAndroid Autoは至上の便利さで、ITキライの奥様すらこれは便利ねえと感心しタップ操作していた。前夜ラップトップで打ち込んだ自分の旅程を使え、車内での入力が何一つ必要ないのだから、ナビはこれ一択だろう。Androidは韓国系が強いけど、いまは国産車にもこれが載ってるのかな。 これを載せなければ勝てないだろう。

ハイウェイ1をホノルルに向かう。この道はオアフの生活道路なので夕方は激しく渋滞していたが、やがてワイキキのビル街とダイヤモンドヘッドが見えてくると、あー戻ってきたなと地元感が湧いてきた。都会と高速と渋滞にはバンクーバーで慣れてるし、Googleマップのナビがあるので行き先への不安もない。俺はリラックスしシュアに運転している。ジモトである。

そしてハイウェイから降りると「あ、ここは動物園通りじゃん、あとは分かるわかる」と土地勘も働き、ほんと俺はジモト感に包まれていた。はは。やっぱりロードトリップは楽しいな。1日だけレンタカーを借りてよかった(2日借りるとワイキキでは夜間駐車場代が大変)。お疲れ様でした🙂

■1月10日              ハナウマベイの巨大魚たち

【オアフ最終日】奥様念願のオアフ究極ダイブスポット、ハナウマベイに行ってきた。予約と入場制限が厳しいところで、まだ未明のビーチに着いてからしばらく座してレクチャーを受けねばならない。

レクチャーが済む頃ちょうど朝日が登り、まだ暗いビーチへトロリーで降りていく。カリフォルニアから来てた若い日本人カップルはかわいかったな。

荷物を浜に置く海水浴に高価なカメラは持っていけないのでGoogle Pixel3 XLで写真を撮ってたのだが、この夜明け前は現実よりもキレイに明るくというか、記憶と違うほとんどAI生成のような写真を出してくれ驚いた。HDR処理とか入ってるのかもいしれない。波のキラキラはよくないが、1枚目は記念写真としていいなあと思った。スマホのカメラなんてメモにしか使ってなかったので、暗いとこんなにクリアーに補正してくれるのかPixel3と驚いたわけです。

入場制限で守られているだけあって、ハナウマベイの魚は驚くべき大きさであった。これまで水中で見た中で最大1mクラスのやつがいた。奥様がいい写真を撮れたこのオスジクロハギたちも60cmくらいある。

ヒゲが生えてるのはゴートフィッシュ。なんという迫力w サンゴをかじって食べている。そのフンが浜のサンゴ砂になるんだそうだ。すごいよ。水中カメラはOLYMPUS Toughの安いやつ。光があるとちゃんと写る。

ハナウマベイの魚は人を恐れないので、50cm超の魚たちとこうして延々一緒に泳ぐことができた。あまり邪魔にならないようにはしたけど近くてウザかったと思うゴメンね🙂 

ハナウマベイは予約なしには入れないので、ツアー業者に手配とホテルからの送迎を頼んだ。その甲斐ある巨大魚たちとの楽しい朝だった。

しかし魚のサイズでは敵わないものの、2015年に泳いだ沖縄座間味(右)のほうがサンゴ礁は美しかったな。圧倒的に。2018年でも入水規制がかかってたので今はどうなのかわからないけど、座間味の珊瑚の上を泳ぐあの空を飛ぶ浮遊感は、マウイでもオアフでも感じたことがない。

■1月10日              すてきな小鳥と消費の島

ビーチから戻り、ちょっと贅沢なお昼を食べに行く。今回朝夕はスーパーで買ったバゲットやハム、昼は弁当系で、レストランでの外食は控えていたのである。外食したら二人でUS$50+チップ15%だからねえ。8500円は痛いよ。ここのハワイ牛ステーキはうまかったけれど。

ダイヤモンドヘッドとヤシの木と、いつも俺の先を歩く早足奥様のきれいな後ろ姿というオアフの象徴的なショット。明日は帰国だ。さよなら見慣れたダイヤモンドヘッドよ。1週間もいるとこの町に土地勘も愛着も湧く。

奥様はハワイに行くたび、100ドル使うともらえるOK Storeのマグをゲットする。俺も安Tシャツをたくさん買って貢献した。OK Storeはホテルの中にある便利さでついついサンドイッチなどを買ってしまうが、それがUS7.5ドル=11カナダドル=1200円だからなー。日本のコンビニは品揃え最高で価格1/4なわけだから、日本は旅行者パラダイスだ。

町を歩く女の子たちが眼福だった。カップルよりもガールズグループが目立っていた。かわいい小鳥たち、すてきな小鳥たちと巨大な消費の島であった。最後は感覚も麻痺してたが、毎日えらい額のお金が消えていった。10年前のマウイはこれほどではなかったと思う。今日ハナウマに送迎してもらった地元女性ドライバーも生活コストにはぼやいていた。「90年代までは親戚を呼んでマンスリーアパートで1月も滞在させたものだけど、物価が上がってもう無理ね!」

今回の旅費の奥様分は学会に派遣した勤め先が出すのだが、それでも総計を聞くとうっと思うような額である。日本旅行はその半分以下で楽しめるので、旅行者が日本に殺到するのも道理である。日本以外のツーリズムインフレがすごいのだ。

■1月11日                   寒いBCもいいなの帰国

空港に向かうまで時間があったので、朝ホノルル動物園のまわりをぐるりと一周散歩した。きれいな朝だった。

走ってる人が多いなあ、ジョガーもバスに乗り遅れそうな方も。

ホテルのロビーで空港行きのバスを待つ。これがLUMIX GX9+20mmでのワイキキ撮り納めであった。天候にも恵まれいい旅だった。楽しかった。

真夜中過ぎに帰宅。ホノルル温度でむわっとしていた機内からYVR空港に出ると、冷気がひんやり気持ちいい。4度で雨も降っておらず、BCの気候もぜんぜん悪くないなと思った。「アー。涼しいわね、汗かかなくていいわよね」と奥様も言う。

夜中に帰ってきたのでびっくりして隠れていたピカが、俺の顔を見てニャーニャーと顔を擦り寄せてくる。よしよし。いやー和むなあ自宅。ほしいものがなんでもあるぞ :-)

バンクーバー⇔ハワイ間の飛行機内は往復とも咳をする人がやたらと多く、しかもマスクをしていない。「マスクは人に移さないため」という人類の知見が、めんどうという気持ち一つで消失してる感がある。なんとめんどくさがりなのか人間は。

俺たちは今年もコロナとインフルの予防注射を受け(カナダは永年無料)、空港ではマスクをしているが、これだけ咳に囲まれると体に風邪やインフルのウイルスが入ってるのは間違いない。しばらくは免疫低めないよう気をつけねばならない。お疲れさまでした。