「二輪の自由実践開始」「トレール爆走」「チケライ大人パーティ」「謎のSHレイク」「コロレット戦術開眼」「夏最後のツーリング」「妻子帰国」
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■11/08/19(金) □ 二輪の自由実践開始
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今日も好天である。キャンプ旅行で決めた通り、二輪の自由を味わいに自転車を積んでどこかへ行こう。少し真面目に自転車を追求するため、まずはヘルメットインナーのスチロール部分を削る。カナダ人の縦長スモールヘッドに合わせて作られているので俺にはまるで合わないヘルメットを長年かぶっていたのだが、これじゃダメだとゴリゴリ。
うまく削れないので結局空き缶を火で熱して焼きゴテを作り、これでじゅーっと熱成形。汚い(ため息)。が、安全快適にはなった。よし、出発。
コキットラムリバー沿いの Poco 遊歩道は暑い日も常にひんやりしサイコーである。ピクニックできる場所がほとんどないのが残念だが、川辺まで降りて遊べる場所を2箇所ほど発見した。橋を渡りコキットラム側から行けばもっといいビーチがあるのも見えた。こうして景色を見、周りを観察しながらおっと思ったら瞬時にルートを変え、人が通れるだけの幅があれば進んでいける自転車の素晴らしさよ。こんな近くで知らないところを発見する楽しさよ。
初めて MTB を手に入れた夏、井の頭から三鷹台の公園内や路地を、こんなところがあったのかと驚きながら走りまくったのと同じだな。今乗ってる自転車はあの頃のブリジストンやアラヤとは比較にならない安物だが、それでもいいのである。パンク修理剤や携帯ポンプやボトルホルダーもいずれ揃えたい。短時間ながらシャッと走り汗をかいて帰宅。
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■11/08/20(土) □ トレール爆走
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本日はこの夏一番、28 度の予報。萌がいたら絶対に海だが、1人で行くわけにもいかないので昨日に続きコキットラムリバーの、今度は反対側、コキットラム市側を探検する。
数百 m 上がったところににナイスな日陰ショアを見つけて休憩していると、上流からでかいチューブに乗った子供らが次々に流れてくる。どこまで行くのかと聞くとブリッジまでと言っていた。一番近いブリッジで 500m くらい下だが、そこからあんなでかいチューブをかついで歩いて帰ってこれるとも思えないので、1キロ下の大きなブリッジまで流れて行って、親のピックアップトラックで帰るだろう。うらやましい冒険だ。
素晴らしいスイムスポットを2箇所見つけ、地図上でマークした。歩いてはいけないが、自転車なら往復わずか2キロで一気に行ける。帰りは弱ダウンヒルで1回も止まらず帰った。超気持ちいい。スピードなんか出さなくても安い自転車でも2輪は気持ちがいい。ハンドルとブレーキレバーとペダルを通じ、すべての動きを自分が把握しコントロールしている心地よさががある。
帰ってきて今日行ったあたりの Google サテライト地図を眺めていると、上流の住宅地に池みたいなものが見える。あそこにも行ってみなければ。
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■11/08/21(日) □ チケライ大人パーティ
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自分が作ったツリーハウスを見せたくて、MKが友人夫妻とLOを連れてきた。LOはいまイエローナイフに住んでて、夏の間だけBCに帰郷してるんだそうだ。アフリカのバイク事故で負傷した指は今度ちゃんと手術するとのこと。ほんとに子供みたいなやつだ。うちにひと月居候してたときはMKとスライドプロジェクターを自作し、夜中に上映会をやり俺を招待するなんつー中学生みたいなことをしてたからな。もうあまり会う機会がなくて寂しい。総計大人5人で樹上のランチ :-)。
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ランチ後下に降りて(さすがにツリーハウス上でボードゲームを広げ5人座るだけのスペースはない)、チケットトゥライド・ヨーロッパ。5色が入り乱れ、セントラルヨーロッパあたりの盤面が超美しくなる。これまで使われなかったブルーが美しいなと再認識した。
機関車が取れずカードを延々と溜め込み遅れていたMKが、後半機関車を手にするや長距離路線開通+ストックホルム-ペトログラード線21点ゲットで怒涛のスパートを見せ首位になるも、MKの2路線接続を見事ブロックしたLOがロンゲスト10点を自ら奪って最後に大逆転と、非常にいいゲームだった。俺は長距離チケットを取らないことで自前ハンデをつけていたら、なんと後半機関車を1枚も引けず惨敗。人数が増えるに単純比例して確率的に機関車は取りづらくなるのでしょうか。
いいゲームだったがしかし、チケライでビギナーx多人数の時は物理的にゲームを短くする方法がほしいと思った。みんな楽しんでくれるんだけど初心者は悩むので、1時間を超えみな疲れてしまう。長距離1枚短距離1枚がつながったあたりで、各自枝葉を整え点数を搾り出してフィニッシュとしたくなる。
トレイン数を間引く(45→35くらい?)のが一番単純かと思うけど、「初回時は説明もありゲームが長引くので…」というのは、ルール説明としてちょっと説得力がないかな。
ボードゲームにおいてハウスルールやバリアントは、ネットで見つけたり自分が考えたりしていいと思っても、他プレイヤーを説得すること自体がやや恥ずかしいので困る。「こうだからこうしよう」といって「えー」と言われると、すいません気にしないでください……と身がすくむのです。
メーカーやデザイナーが巷に流布する有望なバリアント(変形)ルールを収集検討し、「公式バリアント」として発表してくれると助かるな。「オフィシャルバリアントでさ、こういうルールもあるんだよ。どう?」という流れだと、こりゃ恥ずかしさ大幅減です。
俺はコロレットも是非やりたかったのだが、このあとさらにとは切り出せずお開きとなる。
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チケットトゥライドのトレインコマがボロボロ床に落ちて鬱陶しかったので、コマを入れる箱を作ろうと、サイズが合う紅茶の紙箱を切ってコマ箱を作成。ビンボ臭いが便利です。チケライボックスは収納性は素晴らしいけれどコマとカードがけっこう取り出しにくいので、小箱は前からほしかったのだ。
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■11/08/23(火) □ 謎のSHレイク
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買い出し後、地図を眺めていて見つけた住宅地SHの謎のレイクに行ってみる。ほんとにあったわSHレイク。プライベートプロパティと書いてある。どうやら会員制スポーツクラブらしい。子供用プールとテニスコートと、そして池! 池の反対側は住宅地になっており、家々は裏庭に桟橋(!)を持ちボートをつないでいる。サカナまでいる。盛んに跳ねてるのでたぶん鯉だろう。とても PoCo とは思えない景色である。
いったん外に出てから周りをぐるりと自転車で巡ってみて、これは完全な人工池なのだと分かった。コキットラムリバーから水を取ってレイクで楽しみ川に戻している。なるほどねー。このあたりを通るたびになんかリゾートっぽい町だなあと思っていたが、自然にできた集落ではなく、デベロッパーがレイクの周りに家々を建てた、デザインされた町だったからだ。軽井沢みたいだ。
日本じゃこんな池まで作ってしまうなんて大胆な宅地開発は、それこそ軽井沢みたいなお金持ち向けのリゾートにしかないと思うが、家の規模からここの住人がそうリッチとも見えない。カナダの人々は中産階級でもモーターボートやキャンパーなどの大物玩具をガンガン買うように、人生が基本的に享楽的なんだろうな。ほしいなと思ったら手に入れてしまうのだろう。こんな水辺を強引に作って地盤は緩まないのかとか、これは贅沢すぎないかとか、そういう些事はあまり考えないんだろう。いやー、驚きました。
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■11/08/24(水) □ コロレット戦術開眼
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昨夜気づいたのだが、俺はコロレット対 CPU 戦が強くならん。というか当初よりも弱くなってきた。何が悪いんだろうと悩み、戦術論を探しにネットに出る。日本語でも英語でも褒める記事はいくらでも見つかるが、詳細な戦術論みたいなものは見つからない。究極にシンプルなゲームだもんな。
結局「2 点カードは弱い」「悩んだらカードを引くべし」(だめなサイト) くらいしか短く文章化できる定石はないようだ。俺は2点カードを取ってるな。よし、取らないでやってみよう。―――お、首位に 10 点差まで詰められた。この2つのコツはたしかに効果がある。コロレットの面白さが甦る。
次戦、142-138、4 点差! 惜しい。2点は進んで取らず、欲しい色は1枚列でも取る。妨害よりも自分の色取りを優先する。このへんの呼吸が掴めてきた。次戦、勝った\(^-^)/。数日ぶり。やっ・た。わかったぞ。自分なりの戦法が出来上がった。
①+2カードは進んで取らない
②自分の主力カラーは1枚列でも取る(特に4~6枚目は最優先)
③慣れると妨害したくなるが、自分のカラーゲットを優先する
④4色目以降(マイナス点)も心配はホドホドに積極的に行く
⑤中盤以降、誰も欲しくない色のコンビが見えたら自分専用の列を作り冒険する
こんな感じ。最近勝てなくなってきたのは③のせいで、敵がほしい列が見えてくると妨害したくなり、その列をつい自分で取って手番を無駄にし墓穴を掘っていたのだ。敵の主力カラーを数枚削っても点を削る効果は薄い。妨害は敵がほしい列に不要なカラーを入れて相手の減点を増やしていくのを主とし(2人の敵が同色を奪い合う展開に誘導するのが楽しい :-)、自分のカラーを揃える生産的な方向でプレイすべし。⑤の賭けが成功し、欲しい色3枚の列を作り取れた時などよしと声が出てしまう。
これで昨日までのスランプが嘘のように常にいい勝負ができるようになった。気持ちイー。総合的にマイナスを恐れず、ポジティブにプレイしたほうがいい結果が出るというところが、これまたコロレットシステムの絶妙さだな。4セットやることで引きの良し悪しがきれいにならされ、対 CPU 戦ながら勝ったり負けたりの按配が気持ちいい。CPU 相手の4人戦で、4位から1人抜いて3位になりうれしいゲームというのも珍しいだろう。
まったくよくできたゲームで、欠点は「やってみないと面白さがわからない」という、シンプルさゆえの抽象性だけだろう。ここを補うため作者が動物園・水族館というテーマ性を加え続編を作ったというのも当然だと思う。それらはシステムとしてあまり成功していないらしいのが残念だが。
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■11/08/25(木) □ 夏最後のツーリング
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自転車でミネカダパークへ。狭い道をロッジ側に登り、そこから山側へ行こうとしたら自転車禁止だと気がついた。あちゃー。まあゆくり行けば咎める人もなかろうと少し走り出すと、もう鬱蒼とした木立になり、いつクマが出てきても不思議ではない。クマ(茂み)に気を取られ路面から目を離すこと自体が MTB では非常に危険なので、これはやめといたほうがいいなと引き返し、木が少なく開けている沼地の方まで降りていった。
はあ。気持ちよし。あさってM萌が帰ってくるので、俺の独身二輪の自由生活もいったん終了である。今年はまったく夏がこないダメダメな夏だったが、ここ2週間は晴れて気温も上がり気持ちよかった。ささやかながらこうして、大好きなサマーフィーリングも味わえたしな。
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■11/08/27(土) □ 妻子帰国
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あと数時間で家族がイングランドから帰国。 独身生活は楽しかった。毎年これがあっても構わないが、しかし期間限定1人暮らしをするなら日本でしたい。ちょうどバイクで日本の全都道府県の回った奴がその素晴らしさを語るスレというものが Twitter で流れたけれど、ああいうのんびりツーリングをまたしたいものである。カナダはどこへ行くにも遠すぎて、そしてどこへ行っても近場同様自然豊富で美しく、特に旅情は湧いてこないのである。
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◆12:39 45 分で空港着。車を止めてカフェを探し始めたら電話があってピックアップ。早かった。
家について家族みんなでくつろいでいると、午後の安らぎを感じる。萌は風邪をひいている。旅行中また背が伸びたらしい。お疲れさまでした。チケライかコロレットをやりたいが、疲れが抜けるまでしばらく先になりそうだね。
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