カメラ屋を通りかかったらオリンパスE-PM1という小さな美しいカメラがえらい安くて、家に帰って調べるとなんとミラーレス一眼だったので衝撃を受け、6年ぶりにカメラを新調してしまいました。一眼は高校生の頃憧れて買ったけど、現像プリント代がなくて実用できなかった思い出の品だ。
翌日川沿いへ撮影散歩。いろいろと設定を変えながら写真を撮りまくる。俺は山と水ばかり撮っているのだが、ムスメは変なところで変なものをいつも撮っている。柵だとか影だとか石だとか草だとか。「おーい早くこっちへ来て向こうの川を撮ってくれ」と呼んでいる、土手の上の俺の写真も撮られてしまった。
◇
で帰って写真を眺めてみれば、娘の撮った写真のほうがぜんぜんいいではないか。俺の写真は定型的でつまらない。上記の俺がおーいおーいこっちだヨーと呼ぶ写真なんて、夏の散歩感と間抜け感に満ちている。すばらしい。
その後も娘はカメラを持って散歩に出かけて行き、面白いものを次々に撮ってきてくれた。雑草に絡まるなんだかわからぬ綿のようなもの。マンホール。金網。つるつるの標識に映る空。錆びた看板の向こうを痛む腰をさすりながら歩くお婆と母。面白い。
やっぱり子供は目がいいのだ。面白いものに気がつくんだ。iPodで娘は目につくものの写真を片っ端から1万枚も撮りまくってきたわけだが、それと同じ調子でいいカメラを使うとシャープないい写真が量産されてしまうのだ。これはすごいことになってきたと、高性能カメラに興奮する親子であります。
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