2005/07/02

日記「Tomb Raider ガイドブック」

「近来マレに見る情けなき日本代表戦」「バカにしてすいませんでしたジーコ監督」「萌の卒業式」ほか。
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■ 05/06/16(木) 09:10:53 □ 近来マレに見る情けなき日本代表戦
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 さあ日本:メキシコ戦。日本代表のゲームをライブで見れるのは 2002 年以来だ。うーうれしすぎる....と思っていると 1st プレイでいきなりドリブル突破で点を取られそうになった。芝がすべるのか日本のDFが2人も転んだ。返す刀で中村からいいクロス。

 メキシコは短いパスがスパスパときれいにつながる組織のいいチームで、序盤は6割くらいボールをもっている。日本は中田を軸に中村とオガサが上下して伸縮性のある中盤からゲームを作ろうとしている。中盤のアタックでボールは奪えるが、前に持っていく段階で失ってしまいまだ効果的な攻めはできていない。こうして相手が強いとアレックスが軽率にボールを失うのが実に痛い。

 よし、オガサ→カジ→ヤナギできれいに先制点。よし。やっぱ攻撃MF3人体制は、中田中村オガサのうち1人は常にフリーでボールを持てるので効く。ヤナギもちゃんとボールをやれば点を取る感が出てきた。メキシコにボールは持たせてはいるが、いいところでボールを奪いカウンターを出せる体勢を保持している日本。日本がボールをキープできるのはかなり後方でDF前なのだが、メキシコが意外にそこへプレスをかけてこないので楽だ。メキシコが強かったとき(WC98でコリアを粉砕した頃)はプレスがすごかったのだが、今日のメヒコはそこまではしてこない。

 その後ゲームは膠着、だんだんと中盤でボールを奪えても何も起こせなくなってきた。FWが1枚だと前にはたいて上がりたいところでボールの預けどころが足りず、必然的に後ろで守って隙を待つチームになるしかないなあと思う。アタッキングゾーンに入っていける時間が非常に少ない。このメキシコ程度でもこれしか攻撃時間が取れないとなると、欧州南米の強豪相手ではえらいことになるだろう。12人いればこの中盤の質を保ったまま攻撃もできるんだけどなあと感じるチームである。

 というところでジリ貧気味に攻められミドルを決められた。外に逃げる見事なシュートで難しかったが川口は触ってほしかった。後半はFW2枚で行くしかないだろうと思う。それで中盤が苦しくなっても、攻めなくてはやがてまたやられる。技術で頑張れるクオリティが日本の中盤にはあるわけだし。腰を痛めているらしい中村の走りがトップスピードじゃないので(ボールの散らしは相変わらず華麗だが)、万全ではないのなら替えてFWを入れ、攻め方を刷新してほしい。MFより前にもう1人いないと、攻撃は何もできないまま終わってしまう。

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 と思うも後半ジーコは何もせず。とほほ。押されていてカウンターを狙うしかないのに前に誰もおらず遅攻になっている、たるいたるい日本。客ももうこの日本を見ることに飽きてきている。

 58分、中村に代わり稲本が入る。中村より前に走るスピードがある中田が前に上がればFW 1.5 人分くらいのバランスになり打開策はあるやもしれんが、中田は前を向いてボールを持ってこそ一流なのであって(守備でも一番ボールを奪っている)、駄目だろうなあ。

 そしてきれいなクロスからきれいなヘッドで失点。駄目だ。見る気がしなくなってきた。ここで大黒が呼ばれる。オガサに替えて大黒。しかしもう勝機は逸したという感が強い。全体に余裕のメキシコにこの体たらく。日本が本当の力を発揮できれば、本気のメキシコにだってそうたやすく負けるはずはないのに。

 その後も展開は変わらず。ヤナギがシュートを打ちこぼれ球に大黒が詰めるというシーンに2トップ化の効果は見えるが、もうメキシコは余裕で守っている。遅かった。

 しかしそれにしてもメキシコは、ボールを持つプレイヤーの視野に常に2人以上がパスをもらえる角度に開いているというところが見事で、こういうのはサッカー国民性として身についてるのだろうなあと思う。日本はトルシエ時代にこういうのを叩き込まれたはずなのだが、その頃でもこんなに見事にはできてなかったと思うし、今はもちろん選手の判断任せ、行き当たりばったりだ。中田中村がボールを持ってからパスを出す味方を探して機を逸するシーンばかりが目につく。残り10分で入った玉田がFW3人で一番点を取りそうな動きを見せてくれたが、そこまで。

 というわけで、現時点での実力通りに日本の完敗であった。今日のメキシコは、トルシエ日本が2年目あたりで超弱かった時代に香港でのらりくらりと翻弄されたときと同じくらいの強さだと思われ、ジーコは3年もやってここまでしかできてないのかと憤懣やるかたない。あと1年で激変するのを期待するよりは、今からでも監督を替えてほしい。オシム監督おねがいします! 激しくそう思い、腹が立ってタバコを1本余分に吸ってしまった。ふいー。

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■ 05/06/18(土) 10:41:10 □ 萌の新しいイトコ
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SH&ADが養子に迎えることが決定したSFさん13歳が今日初めて訪ねてくるというので、萌はえらく興奮してリビングを片付け自分の部屋を飾り立て準備をしている。萌と遊んでくれるような子だったらいいなあ。興奮して待ちきれない萌。

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 SF来訪、萌は興奮に身を打ち震わせ、シャイながらも必死に彼女の気を引こうとしている。SFはペラペラと誰とでもよく喋り、MKともコンピュータ関連の話題で盛り上がるように知的関心にあふれた明るい子で、非常にナイス。萌ともよく遊んでくれる。こんないい子がファミリーにやってくるとは、うれしいことだ。

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■ 05/06/19(日) 09:12:18 □ 欧州王者を撃破
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 ギリシャ vs 日本:元カナダ代表GKの解説者フォレストが、中村の試合後インタビューのグチとかのニュースをちゃんと仕入れている。このマメさをみると、現役を引退したんだろうな。

 今日は2トップが最初から強いプレスをかけている。日本はやっぱり加茂監督時代から、才能は不足するが労を惜しまぬFWが相手に強いプレスをかけることから守備が始まるのが伝統なので、プレスが効いて序盤のペースを握っている。

 ギリシャはユーロのときのまったく隙のない守備ブロックは見られず、欧州王者の影もない。日本は余裕でボールを回せている。玉田とカジの速さが効いているが、勝負どころに入るところでパスの出し手も受け手も精度が足りずボールが収まらないため、決定的なシュートはまだ打てない。セットプレーから失点はするかもしれないが(カナダのアナウンサーが「川口はエアが弱くて英リーグに残れなかった」と盛んにあおるので見ていて不安になる ^_^;;)、今日のマトモになった日本なら十分取り返せるなと感じる。いったいメキシコ戦のヒドさはなんだったのだろう。―――カウンターからカジのミドル! カジ良い!

 日本はボールの出し入れが徐々に安定し、ハーフカウンターから玉田ヤナギとどんどんシュートを打てている。玉田はドリブル技術が上がった中山ゴンという感じで、日本代表のFWらしさ(あんまり点は取れないが頑張るので好感度が高い ^-^;)が出てきている。中村と中田はまだ中盤守備が整理できていないのか、さほどハッとするような仕事をしていない。中田は今日は完全に守備的MFとなっており乗っていない感がある。両者に好きにさせて福西ら本職のボランチにカバーさせてくれたらいのだが。小笠原が走って一番攻撃を動かしているのだが、ちょっとあわてるタイプなのでビッグプレーが出る雰囲気はない。

 がーヤナギが完璧なシュートチャンスを無意味に切り返して浪費! カウンターから抜け出した玉田が3対1から簡単なシュートをミス! ああまさにこれが日本代表FW! ジーコ頭痛がしてそうというところでハーフタイム。こりゃ後半は大黒を出すしかない。しかしどっちをひっこめるかが微妙だ。ヤナギも玉田も実力をきちんと発揮してこの程度だと思われるので(笑)、どっちを大黒にするか。ポストを重視するならヤナギを残すべきだが、より積極的な玉田を残した方が見ものとしては面白い。

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 とはいえジーコなので後半も同じメンバー。グリースがこの試合初めてといっていいほど高いボールの放り込みで強いプレッシャーをかけ始めた。まだ日本は落ち着いて対処しているが、これほどシュートをミスしたのちに先制されると勝ち点3ははるか彼方に遠のくので、とにかく1点を先に取りたい。アナウンサーが言うとおり、ここにきてゲームは五分になってきた。あまりよい展開とはいえない。

 62分、双方ペースが落ち膠着してきた中でグリースにFKのチャンス。川口が止める。ふー。日本にはフレッシュな脚が必要だ。大黒がやっと立つ。やはり玉田が下がった。

 カジ・中村・大黒が絡んで混戦の中から何度かのシュート。グリースはPKボックス内で厚い壁となってシュートコースを切る。この辺はユーロのごとき展開。大黒はフレッシュだがやはり国際経験が足りず、相手の長い脚が届かないところまでボールを運んで打つカンが今ひとつ養えていないのかもしれない。

 72分:アレックスがカットしてシュート、枠に飛ばず。カジに比べるとアレックスは本当に仕事をしていない....というところでオガサに替えて遠藤。中田を上げるなら稲本よりもよりしっかりした遠藤を入れて欲しいところなのでこれはよい(と思ったらポジションはそのまま前目のMFに入っている?)。

 75分:よし、福西→中村→大黒でゴール! よし! 小兵大黒のよさを完璧に引き出した、さすが中村のスルーであった。これで大黒は自信を持ってもう1点いける。グリースはもう体力気力とも落ちている。中村は体調がいいとは思えないが、それでもやはりこういう大仕事をするからはずせないのである。ここに来て生き返ったかのような中村を中心に華麗なパス回しで崩さんともくろむ日本。

 最後に中村→中田コというあまり意味のない交替があって終了。勝ったのはいいけどポイントを考えると、グリースが弱すぎメキシコが最終戦で6ポイント取るのは確実なので、グループ勝ち抜けは非常に難しい。日本はブラジルを倒すしかないのである。それはちょっと.....。つくづくメキシコ相手にふがいない試合をしたのが悔やまれる。

 本当にあのメキシコ戦はなんだったのだろう。この試合の力を見れば、単なるチームのアジアぼけだったのだとしか解釈できない。それをジーコが中2日で立て直したのだとすれば、戦術的にはともあれやはりチームリーダーとして名人と呼ばねばならない(※)。

(※)後からネット評論家の記事を読むと、ギリシャの布陣に対してサイドをきっちり埋める4バックが完璧にはまっていたらしく、勝利は選手の質とシステムとの両面から必然だったとのこと。すなわち戦術的にもジーコの勝利だったのだ。

 4-4-2 については、中盤の質を保ったままフィニッシュにつながるラストパスを2箇所(2トップ)に出せるのは素晴らしいが、相手が弱すぎて攻めてこれなかったので、このDF体制がブラジル相手に通じるのかは分からない。

 しかしこれだけいい試合をして勝っても、メキシコ戦の悔しさは拭えるわけじゃない。ブラジル相手にこの日本が誇る中盤で五分に戦ってこそコンフェデに来た甲斐がある。さすればもう攻め手のない1トップなどやっている場合ではないし、中盤を1人減らす 3-5-2(押されて 5-3-2 になるに決まっている)もやるべきではない。さすればおのずと答えは、4-4-2 で真っ向勝負となるのである。

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 午後は久々にウォーターパークへ。もう噴水が稼動していた。あわてて帰って萌に水着を着せて出直し。萌はちょっとだけ体を濡らしただけでけっこう冷えてしまったので、後はプレイグラウンドで遊んでいた。日向はもう夏なのだが日陰は涼しく、水遊びには難しい気候である。

 今日は父の日だそうだが、まあ特になんということもない。みんなの好物のコロッケを作った程度。

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■ 05/06/20(月) 10:46:33 □ 萌の卒業式
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 日本からの郵便ラストが届く。開けてみるとあの日本の日々を思い出す。萌は鉛筆削りを一番喜んだ。この100円鉛筆削りの精度と替え刃までついている親切さにはまったく恐れ入る。日本クオリティとしか言いようがない(中国製だけど)。そして日本で買って遊んでいたままごとセットを、萌は床一面に広げて満足そうにする。こうした小さなもので萌が喜んでくれることが一番うれしい。

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萌の日本語幼稚園の卒業式に出てきた。あの校長先生はこういうフォーマルなことに大きな充足感を覚えるらしく、担任の先生たちにやらせておけば済むことを何から何まで仕切っていた。子供の写真を取るのに、いったん並んだ子供らの順列を彼一流の基準により並べ替えさせたのには、後ろから子供の肩をひっ捕まえてグイっと動かしたそのやり方ともどもゲンナリする。去年より校長スピーチがずっと短かったのはよかったが。

 楽しみにしていた萌たちのダンスは、そうしたいつもと違う雰囲気のせいか誰も音楽とダンスに入り込めず、練習よりはるかに元気がなかった。残念。まあともかくおめでとうというと、萌も幼稚園を終えたということが晴れ晴れしいのか、なにやらうれしそうであった。

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■ 05/06/22(水) □ バカにしてすいませんでしたジーコ監督
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┃ ブラジル・日本戦 ┃
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 さあ始まる。あのWCトルコ戦以後、最もチャレンジングなゲーム。う、ロナウジーニョがいる。げげアドリアーノとカカーもいる! みんないるではないか。よおし、望むところである。

 まずは静かな立ち上がり。ブラジルはボールを回して様子を見ている、そして瞬間的にペースをしゅっと上げて危険なエリアに入り込んでくるスピードがすごい。

 ぎゃーカジがいきなり抜け出しゴール! がしかしオフサイド! あ、あ、あーーー。心臓がバクバクしている。しかしこれで日本は乗れる。攻撃は通じるというサインをいただいたようなものだ。よし。ボール回しが五分になっている。ブラジルのカウンターがものすごく速く危険だが、今のところ切れのないアドリアーノがはずしてくれている。点は取られてもいいのだ、攻めろ。

 カジまたも突破。素晴らしい。しかしそのコーナーからロナウジーニョが2対2のカウンターアタックに持ち込み、ロビーニョがゴール。これはロナルディーニョにこぼれ球を奪われたカジとロビーニョの斜めランをあっさり放したアレックスの責任だが、まあ点は取られてもいい。最終的に1点多く取ればいいのである。カジの幻のゴールの動悸がまだ俺の心臓に残っている。

 オガサがPKライン上でカカーを倒しFKを与える。カカーは突破しようとして体がオガサより前に出なかったのだから別にファウルではないのだが、両チームの格が違いすぎるとありがちなコールである。日本はこういうFKでユースのスペイン戦を落としたことがあるので嫌な感じである。FKははずれてほっ。ブラジル監督がいうように、カカーもアドリアーノと同じく疲れてあまり切れてないようだ。まああまり切れてなくても十分に怖くてそのカカーが枠を叩くシュート! それに詰めたロナウジーニョがトーキック、川口が弾く! ひゅーっ。ブラジルにとっては今の日本のパスを回す中盤は、ちょうどハーフカウンターから超絶技巧数発でシュートに持っていける手頃なリズムになってしまっている。そこを日本の組織の力で崩さなければならない。ゴール前までは行っている。あそこの壁を破ってシュートを打つのだ。

 玉田のドリブルからFK。日本のヘッドはポストを叩く! 惜しい! しかしこの通り、トライを続けわずかなラックがあれば、絶対点は取れるのだ。ゴール後ボールポゼッションは日本が上回っている。今日の中村と中田はすごい。ジーコが「日本はブラジルに敬意を払ってはいけない」と言っていたが、この二人はブラジルの中盤を睥睨している。

 そして中村のとんでもないミドルでゴール、よおおおおし! ヘボそうなGKが前に出ていたのを中村は見逃していなかった。スペインへの移籍を決める完璧な弾道だった。

 ヤナギが見事な切り返しからポールをキープし意外な方向にはたくとそこには玉田が走っていた。中に戻して左に切り返すとアレックスがそこに走っている。クロスは弾かれたが素晴らしい攻撃。ところがそこからロナウジーニョの魔法一発でまたも引き離される。面白すぎるこの試合 :-)。お客も喜んでくれています。

 しかしこのあたりからゲームのペースが落ちる。ブラジルが前へボールを運ばず、ブーイングの中ゆったり回す。こうされるとパスミスが全くないのでボールは奪えず、奪ってもブラジル守備陣がそれをタイミングよく待ってるのでキープできない。のらりくらり回して魔法一閃で点を取る、これでブラジルは 2002 年を勝ってしまったからなあ。この展開で日本の体力を奪われるとまずい。なんとかこの流れを破ってくれ.....というところでハーフタイム。

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 さて日本はどうするべきか。もっとボールポゼッションを上げたくても、ブラジルが上がってこないとボールを奪えない。―――え、オガサ→中田コ、玉田→大黒。早くも! うーんジーコ、勝負師だなあと感心する。中田コはどこに入るんだ? .....と思っているといきなりいきなり大黒からヤナギのシュート! 乗っている大黒のリズムでいい感じに後半に入る。

 中田が前目に上がって中田コがボランチに入っている。後半はゲームはイーブンで、日本のポゼッションも元に戻っている。 福西が持ち上がり大黒から完全に組織で崩して中村のシュート! DFに弾かれた! 惜しい、場内沸いている。

 55分川口がファインプレーで2発止める。マイアミのときは川口は打たれて打たれて打ちまくられてある種のリズムに乗り反応だけで止めていたのだが、この試合はそうなってはいないよなあと改めて思う。日本は強くなったものだ。2発目は顔面に入ったので心配だが、川口の場合余計にある種のゾーンに入ってスーパーセーブが続くかもしれない(笑)。

 いいところなしのアドリアーノとカカーが下がる。入ったのは知らない選手だがたぶんフレッシュなのだろう。警戒しないと。川口の負傷からちょっとまたゲームのペースが落ちてしまった。落ちるとまたブラジルのボール回しで時間がつぶれてしまう。しかしロナウジーニョというのは現在世界最高のMFだろうが、超絶にうまいだけではなく守備はやるしこぼれ球をどんどん拾うし、こうしたペースのコントロールも司るし、本当に宝物のような選手である。こうして真剣に戦っていても、彼のボールさばきにほれぼれして顔が笑ってしまう。そして日本の猛攻にさらされ彼が怖い顔をしているのを見ると、さらにうれしくなる。

 日本の中盤の運動量が下がり、ボールを持ったときに前に走っている人数が足りなくなってきている。FWまでボールを通すには中盤からの距離がありすぎて、大黒に生きたボールが届かない。中田が長いグラウンダーを狙いすぎてボールを失うことが多い。残り15分、ヤナギに代えて鈴木。ジーコは鈴木の根性ポストで全体を押し上げたいのだろうが、これはあまり期待できない交替だ。もうブラジルの攻撃も散発省エネなので失点の危険はさほどないのだが、日本の攻撃にはさらに可能性が見えなくなってきた。

 中田が倒されFK、これを中村が決めるイメージが浮かぶ。これが最後のチャンスだ。ポストを叩いたボールを大黒が押し込む、よし! 「ニッポン!」コールがスタジアムを包む。あと5分、このモーメンタムを生かしてもう1点いける。

 アレックスの、ブラジルでは代表になれなかったが俺は日本の代表なんだという決然とした突破からクロス、福西から折り返されたボールを大黒がヘッド!弾かれる! そして試合終了、ふーっ。

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 いい試合であった。敗退はメキシコに負けたのが悪いのであって、この試合は日本が持てるものをすべて出し切っていたので悔いはない。ふいー。ジーコ監督、アジア予選を見てバカにしてすいませんでした。これからは不平をなるべく言わずついていきます。組織ができるのは中田が帰ってきてコーチするときだけだという意見もあるけど、もうそういう疑心暗鬼の心は捨ててついていきます。

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■ 05/06/24(金) □ Tomb Raider ガイドブック
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 今日はプリスクール卒業式。途中からHNが興奮のあまり泣き出してしまい、なんでかと思ったらHNは萌たちと一緒のプリスクールは今日で終わりなのねと泣いていたのだそうだ。プリスクールは終わっても近くなんだからいつでも遊べるよというが、キンダーとプリスクールでは時間も違うししょっちゅう遊ぶのは難しくなるだろうか。萌も興奮して帰りに泣いて、今日は帰って静かにすべし。

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 帰った後は掃除をしながら萌と Tomb Raiders。Tomb Raiders は1も2も似たような展開が続き、だんだん飽きてきた。最初のうちは謎解きも想像の範囲内で楽しいのだが、序盤以降はどこのステージへ行っても、最初から最後までガイドを熟読しないと何をしたらよいのか分からない。こうなると謎解きというより手続きのタライ回しであって、操作が楽しいからやってるが冷静に考えるとむなしい。



 それはともかく、萌が最近描きまくっている「Tomb Raider ガイドブック」なるものは、久々の絶品の精細絵だ。萌の絵描き能力は日本行き前のスランプを経て、甦っている。

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