2006/04/14

日記「Football Manager 2006」

日記「Football Manager 2006」

=======================
■06/03/27(月) □ Football Manager 2006
=======================

 萌が風邪気味なので大事を取って(というかクシャミが出ている今行かせたら他の子にうつるので)休ませたのだが、午前中静かに映画を見たりレゴをやったりしているとえらい元気になってしまい、これは学校に行かせてもよかったかなと思う。がまあ、静かにしてリンゴなどを摂取していたから元気になったのかもしれないしな。

 午後は暖かい春の日の中外に出て萌を遊ばせ、俺は車のオイルチェンジをした。3度目なのでさすがに滞りなくきれいにできた。

----------------------


 サッカーシミュレーション Championship Manager の最新版 Football Manager 2006 が届く(版権の関係で名前が変わったらしい)。寝る前に1試合だけ観戦してみると、前のバージョンCM5(Championship Manager 03/04)よりもリアルなプレーが多い。パスがタッチを割るといった凡ミスが多発している。UI がCM5からまた激変していて操作方法がぜんぜん分からないので(CMは世代が進むごとに使い勝手が激しく低下していくという珍しいシリーズなのだ。見栄えを重視しすぎである)、じっくりと試していこう。

 ちなみに中田のデータを見てみたら、イタリー時代は能力値 150 近辺 (200点満点) だったのが、なんと 120 まで下がっていた。今のイングランドではこんなにも評価が低いのかと愕然。120 といえばJリーグのレベル、欧州で試合に出られないわけである。絶頂であったローマ時代よりは下手になっているとは俺も思うが、いくらなんでもそんなに低いわけがないだろう。まったくがっくしくるな。

=======================
■06/03/28(火) □ 難儀なプレミアシップの監督
=======================

 FM 2006 はだんだん操作に慣れてストレスが減り、ゲームを楽しみ始めた。ボルトンはFWの2枚が素晴らしく(速く強くポストがうまく得点力がある)、はまればアーセナルを倒す力がある。しかしチームの厚みはまったくなくて、試合が続くと主力が疲れ怪我人が出、ガタっと力が落ちる。中田は能力値を 140 に修正したがまだたいした仕事はしていない。

 しかしプレミアは相変わらずサブが5人しかベンチに入れなくて、戦術的柔軟性を持てなくて嫌になる。アクシデントを考えるとGKとDFのサブははずせないので(他のポジションの選手をそこに使えば悲惨なことになる)、チームのバリエーションとして使えるのは実は3枚しかない。FW/MF/サイドで1枚ずつしか選手を選べないのだ。現実のボルトンで中田がベンチから外れる理由も、守備が崩れたとき、中盤で怪我が出たときのエマージェンシー要員としてDMF Speed はベンチからはずせなく、そうなると攻撃的MFを入れる余地はないというあたりにあるのだろう。こんなんでどうやってサブ選手をくさらせずにやってるのだろうかプレミアの監督は。不思議である。

 それに加えてイングランドは労働ビザが無闇に厳しくて、南米で若く素晴らしい選手を見つけてきてもまずビザが下りない。各国代表の常連でなければプレミアではプレーできないのである。若く無名で能力が高い選手を見つければこそ掘り出し物の喜びがあるのに、それが絶対に使えないのだから嫌になる。難儀なりプレミアシップの監督業。

=======================
■06/03/29(水) □ ボケとツッコミ DNA
=======================

 最近学校の校庭で萌を遊ばせていると、いつも萌より1年上のOVが俺に話しかけてくる。今日は友達3人をぞろぞろと連れてきて萌と俺に紹介し、プレイグラウンドで遊びながらニコニコとずっと俺のことを見ていた。そのうちに彼女の友達もみな俺が見ていることに気づきはしゃいできて、俺を観客に滑り台でえらいシリーな(ふざけた)ことをやり始める。こりゃ調子に乗って怪我でもしたらえらいことだと思い途中でやめさせたのだが、子供は大人が観客になって反応してくれるとやたらにうれしいらしい。

 こないだRBがうちに来たときも、おとなしいと思っていた彼女が何もしていない俺にふざけてパンチしてきたりしてびっくりしたのだが、それは俺が反応するからだとMは言う。「子供がちょっかいを出してきたときに、あたしを含めたいていの大人は What? って無反応だけど、あなたは律儀にウワっと反応するから喜ばれるのよ」。同様にOVも、自分がバカなことをするたびに俺が見せるリアクションが楽しいのだろう。

 俺も別に喜ばせようと思ってそうしているわけではないのだが、日本人にはボケとツッコミ DNA みたいなものが織り込まれていて、子供がボケると自然に「なんでやねん(ガクッ)」という感じで体が動くのだ。ささいなジョークでも大笑いして楽しむというような、言葉のコミュニケーションをメインにするカナダの大人とは違う反応が俺にはあって、それがOVら子供に喜ばれているのではないかと思われる。

----------------------
「ごくせん」が終了した。最終回は当然ながらエモーショナルなシーンが多かったのだが、沢田が「やめるなよヤンクミ!」と叫ぶシーンでは、萌も「ちょっと.....泣きそう」という反応を見せていた。来週からは「ごくせん2」だと予告編が出て、やったやったと大喜びの父娘なのである。

=======================
■06/03/31(金) □ スクールアッセンブリ(生徒集会)
=======================

 月例の生徒集会のようなもので萌が何か賞を受けるというので来たのだが、萌がもらったのは単にクラスの全員が月替わりでもらえる「よくできました賞」だった。が、全校生徒の前で前に出るということ自体がやっぱり子供にはとてもとてもうれしいらしく、顔を真っ赤にして喜んでいた。

 しかしこれを毎月やるのかいとキッズが気の毒になるような退屈な集会であった行事伝達など紙に書いて配布すれば時間を半分にできように。いつも思うことだがカナダ人は一般に、口頭での交信の力を強く信じているように思われる。学校もMも他の家族も、かなり先のことでも物事を口頭で伝えてくる傾向が強く、俺はそれをコンピュータ上に記録しない限りてんで憶えられないのだ。日本語学校が通知を何事もプリントにして配布してくれるのを見れば、日本人は俺と同様に、文字の力を非常に強く頼る傾向があるんじゃないかと思われる。TVだって日本じゃ必要以上にテロップだらけだしな。

----------------------
 また、普段文書に頼る度合いが薄いからなのかどうか、カナダの先生たちの通達はプリントでも分かりにくく、毎月のスクールレター等を読むのに苦労している。通達なんてものは↓このように箇条書きにしておいてくれれば一番分かりやすいのだが、

04/19 (Wed) 9:00am Jump Rope Contest

 通達では「On Wednesday 19th we will be attending the Jump Rope Contest」と、口頭で伝える言い回しをそのまま文章にしてあるのだ。情報伝達のスタイルがものすごくアナログなのである。こういう最後まで読まずには何のことだか分からない通達がスクールレターには8ページとかぎっしり書かれているわけで、俺は読むのが苦痛だし、Mですらも分かりにくいとこぼすことしきりなのである。

 またまたこういう通達の中で「Division 14 のキッズは...」とクラス名をよく言ってくるが、学校側はこれまでクラス名が俺たち親には告知されていないことが分かっているのであろうか。「マダムAのクラス名は Division ○○」と書かれたものは俺もMも見たことがないので、俺たちは萌のクラス名を知らないままここまで来ているのだ。こういうところのきっちりしてなさは、日本と最も異なるところである。

----------------------
 FM 2006:監督業がつまらないプレミアには見切りをつけて、スペインのセビージャというチームに中田を移籍させてやっている。が、4-4-2 できれいにパスはつながりゴールエリア横までは気持ちよく持っていけるのだが、その頃にはバイタルエリアに相手がきっちり揃ってしまい、サイドから放り込む以外に選択肢がなくなってまるで点が取れない。そしてうちが全体的に前に上がるので相手はチェルシーのごとく、少ないパスで見事に隙を突いてくる。これではわがチームはまるで日本代表ではないか (^_^;;)。

 もっと少ない手数で速く前に運ぶにはどうしたらいいのだろう。悩む。放り込みでも点が取れたCM5とは、組織の緻密性とGKのセーブ率が違うのである。GKはちょっと非現実的にうますぎると思うが、この組織の緻密さはすごいと思う。

=======================
■06/04/04(火) □ 本当のサッカー監督みたいな悩み
=======================

 FM 2006:相変わらず深刻な得点力不足に悩んでいる。相手が戻る前にシュートに持っていくことがどうしてもできない。ボールは十分に持てるのにまるで点が取れない。FWの足も十分に速いのに、どうしても抜け出せないのは何故なんだろう―――と、実に本当のサッカー監督みたいな悩みを抱えているのです。失点も少ないのでリーグではまだ2位につけているが、実にストレスがたまるシーズンを送っている。

 フォーメーション指示をじっくり見直し、あまりにFWに組織プレイをやらせすぎているのだろうと判断して、「プレスに行け」をはずし「自由にやれ」という指示を与えて、攻撃に専念できるようにしてみる。これでやや良化の傾向が見える。

 しかしこの FM 2006、攻撃側守備側ともアルゴリズムが前に比べ実に強化されているなー。攻撃側のパス回しも華麗だが、シュートレンジに入る頃にはゴール前をきっちり固める守備陣の動きにもスキがない。ゲームとしてはシュートが入らずイライラするのだが、攻守とも優れた AI でコマたちが考えしのぎ合う FM 2006 は、見ていて充実感がある。たいしたものである。

=======================
■06/04/07(金) □ ガールズとボーイズの違い
=======================

 日本から帰るのを萌が待ちに待った、KT・HNが久々に来訪。しかし萌はHNとガールズの遊びばかりやっている。KTが一人じゃかわいそうなので、俺とMKが遊んでやるのであった。まあこれは致し方ない。ガールズはどんどんとおませになりいろんな複雑なゴッコをやりたいのに、ボーイズはいつまでも単純だからなー。HNは実際日本に行く前から比べて、短い間に言葉も成長している。KTはMKに単純に抱え上げられ放り投げられ、これこそ最高という単純喜悦の声を上げていた(笑)。

----------------------
 FM 2006、やっとフォーメーションが定まりチームがクリックし始めた。両サイドのウィングに攻撃的な指示を与え、ボールを奪ったらできるだけ早く彼らを上がらせてボールをはたく感じ。監督である俺のイメージ通りにこれが運ぶと快感を感じる。

 そしてリーガを無事制覇。よし。CM5で培った俺の監督理論はやはり通じるのであった。実際ビッグクラブに個の力では負けても、セカンドボールを拾う組織力の強さで対抗できる、いいチームになっている。次いで UEFA カップ決勝。

 決勝、ミランに負けたー。やっぱカップ戦の一発勝負では個の力で勝負がつきやすい。ディダが止めに止めジラルディーノが無理なところからゴールを決めてくれた。はー。まあ1年目からリーガが取れただけでも予想外の成功といえよう。

 しかし中田は結局何もはなばなしいことをしなかったなあ。4-4-2 を研ぎ澄まして行けば行くほど、MFは相手の進行を止めてサイドに流す単純労働者の出番が多くなってしまう。まさにボルトン的サッカーになってしまい、中田を生かすことができないのである。中田のよさは中距離パスの発想と精度にあるわけで、2年目はそこを生かすサッカーを追求したい。欧州でパッサーが生きる道はもうないのかどうか。

=======================
■06/04/09(日) □ バンクーバーキッズシンフォニー
=======================

 KDさんが突如発熱で行けなくなったとのことで、急遽萌がバンクーバーキッズシンフォニーに誘われダウンタウンに来た。俺はホールに入るまでの付添いで、あとは自由時間なので念願のブックオフ・バンクーバー店ヘ。

 入った瞬間に、日本レストランでも日本語学校でも感じることのない猛烈な「日本にいる」感覚に襲われ、顔が笑ってしまった。だって本当に日本のブックオフそのままなのである。須坂店より小さく一般の古本屋くらいの狭さだが、品揃えの按配と価格はまさにブックオフ(100 円棚が 200 円になってるだけ)。勤勉な店員の必要以上の礼儀正しさもまるごと輸入されている。この店内は完璧に日本になってるのだ。

 はやる心を落ち着かせ1時間じっくりと、どんな本があるのかに目を通す。品ぞろえもまったく典型的なブックオフ。そんなにコレという本がたくさんあるわけではないが、予算と時間があればいくらでも買えそうだ。インターネット漬けの生活ゆえに、本を買ってまで読みたいというサブジェクトもあまりないのだが、赤瀬川原平の「老人力」の本が手に入ったのがうれしかった。他にこれといったものはなかったが、まあ特に迷うこともなく定番のこち亀コミックスを3冊 :-)。

 しかしダウンタウンを歩くと人々のテンションが高くて本当に緊張する。空気が悪いのもはっきりと臭いで感じ取れて、俺は純正に田舎の人だなあと思った。ありがたいことである。スケールは異なるが東京で言えば、調布基地周辺と上野界隈くらい環境が違うよな。

----------------------

 で萌たちを迎えに行くと、何よりもまずシアター内部の内装がすごかったらしくて、撮った写真をお父さんに見せてと萌がNRさんにさかんにせがむ。見せてもらうとなんと内部は、完璧なゴシック・ロココ調(?)のオペラ座になっているのであった。うわーこれはすごい。これを見て萌たちは、お城みたいと超盛り上がっていたらしい。コンサートも長すぎたが楽しかったようで、よかったよかった。誘ってくれてありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿