「『ポニョ』の評判」「化石掘り」「気持ち悪いコーナーの謎」ほか。
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■09/08/09(日) □ 「ポニョ」の評判
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午後ファミリーパーティでST家へ。アニメ好きのBTに見せたいとMが「ポニョ」DVDを持っていく。Mに見せたときは「Hm....cute」くらいの薄い反応だったので、やっぱ宮崎信者でないとストーリーの矛盾にあれあれという感じなのかなと思ったのだが、実はMも楽しんでいたのか。
時間がないのでBTにはオープニングと波乗りシーンだけを見せてやったのだが、AVマニアのSTの液晶巨大TVで見るとものすごい絵のクオリティだった。というかうちのTVだとこんなにいい色が全然出てなかったのかと驚いた(笑)。
BTは波乗りシーンを見て、「This is cool I wanna see it」という。今すぐシアターに行ってくれ行ってくれ。
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NHK「リミット 刑事の現場2」が終わる。出演者全員がハナミズが出るくらいの熱演をするすごいドラマであった。「武田鉄矢は日本のクリント・イーストウッドだ」という評を見つけたが、それはまったく大げさではない。ダーティな大人を演じる彼を俺は初めて見たが、顔のしわ1本1本までが芝居をしておりすごいの一語。若い刑事のクライマックスの言葉は論理的でもなく説得力もないが、しかしそれはとても感動的で、老武田刑事と視聴者の心を動かしたのであった。
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■09/08/14(金) □ 爽快 Trans Canada ラン
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夏の旅行。行くのはカムループス近くの Savona という町だと昨日判明し調べてみると、なんと 364.9 キロ。東京から名古屋 (386km) に近い。くくく(泣)。ノンストップで4時間、普通に休んで5時間半くらいかなー。やれやれ。
イモリとアカヒレの世話はMKに頼む。うちのイモリ樣たちはエサを食べなかったり引きこもったりで手がかかるのだが、まあ4日くらい食べなくても体調に変化はなかろうから心配はするなということで。アカヒレはケンカさえ収まれば手間いらずで、だんだん色がついて美しくなってきた。
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●Trans Canada ラン
11:45 Hope 着、ランチ。ここまでは 120km くらいで流れる高速ワインディング。スズキエリオは高速が得意な車ではないが、Trans Canada(カナダ横断道路)を楽しむのに十分な直進性と安定性はある。
Hope を過ぎた頃からエンジンの吹けがよくなり、登坂車線の追い越しで 3rd-4000rpm がストレスなく使えるようになった。絶好調。普段のスロー走行でたまったカーボンが燃え本来のエンジン性能が出た感がある。これからは普段もっと高回転を使ってやろう。
最近雨のタイトコーナーで突っ込みすぎ前輪をズリっと滑らせてしまい反省し、もっと前後輪を均等に使い腰を入れたコーナリングをしようと練習しているのだが、今日の Trans Canada ランではどのコーナーも最小の舵角でいいトラクションが得られ気持ちよくターンできた。ガチっとした強大なトラクションとフラットさはないが、高い回頭性と軽快なエンジンパワーでレガシィでの山岳ランよりも楽しい。Hope 後のタイトなセクションでは会心のS字切り返しがビシバシ決まり顔が笑い、Mに気づかれてしまった。
●乾燥谷へ
Lytton で小休止。3時間運転してさすがに疲れを感じたので、ちょっと後ろで休もうとMに運転を代わってもらう。Hope 以北は昔見た乾燥谷が延々と続く。何時間も続くので正直ウンザリするが、来たからにはホントにすげえなと見てしまう。
途中 middle of nowhere、まさになんにもない砂山の谷で小1時間事故による通交止めに遭うという不運もあり時間がかかったが(薄曇りで風のある日でよかったが、暑い日だったら大変だったろう。)、想像したほどは疲れず 364.9km を無事走破。お疲れさまでした。着いたカムループスレイクは殺風景なところ。砂漠の山の裂け目にどこから来るのか水がたまっている。Hope 以北はずっとこういう景色である。
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■09/08/15(土) □ 化石掘り
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朝暑くなる前に、今回のメインイベント化石掘りへ。サイトはグランドキャニオンみたいなすごいところで、石を割っての宝探しは楽しかった。
ここは5千万年前(恐竜後、哺乳類が出てきた時代)の地層だそうで、出るものは主に葉っぱ、たまに出るお宝が小魚の骨と羽虫くらい。割る前からそこら中の石の表面に葉っぱの化石は見えているのだが、割って何かが出ればやはり自分で発見したという喜びはある。俺はシダがきれいに残ったやつが気に入り小さなものを数個だけゲットしたが、萌はメルたちにもはやし立てられ片っぱしから袋に詰め、2袋 50 個以上ものお持ち帰りとなった。そんなにいらんというのに。
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夕方買い出しに 30 分かっ飛ばしカムループスへ。こんなドライ谷に巨大な町があるのでえーっとたまげた。Save On スーパーなんか PoCo よりも大きい。こんなところまではるばるハイウェイを5時間かけて商品を持ってくるのか。なおかつ PoCo と品物の価格が同じ。Save On の価格が高いのは、こんな僻地での商売をカバーするためなのだろう。
車内でMとSFが、「興味深いところだけど住みたくはないわね」と言う。「なんか気分が落ち込むよね」と俺は答える。カムループスが大都市だった以外は15年前に見た通りの土地だ。しかしなんでこんなところにこんなにたくさんの人々が住んでいるんだ? 農業も林業もできないだろう? 謎である。みんな何をしてるんだろう(ADは鉱業が盛んなんだろうと言っていたが)。
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カムループス往復は強烈な高速ワインディングだったのだが、Rが半端にゆるいせいで Trans Canada のようには楽しめなかった。こういうオーバー 100km コーナーというのはトラクションをコントロールして万全に曲がってはいても、手の平のちょっとした動きで車体が大きく反応するので飛ばしすぎだとMがぶーぶーいうし、この道はガードレールもあまりないので、操作ミスがあったら大変なことになるという緊張も常にあり疲れる。実際こういう田舎の超高速は危険で、路肩から落ちた車を2日で2台見てぞっとさせられている。
こういうシビアな高速域で普通の車とグッドハンドリングマシンとの差が出るわけで、安いファミリーカーであるエリオはガチっと安定しないから緊張を感じ、並んで走ったADの BMW 330 みたいな車なら無緊張でいけるのだろう。タイトなセクションに入り制限速度が 70 くらいに下がると俺はほっとするし、そういうところではより能動的 (大きく) に荷重をコントロールでき楽しいのである。燃費は強いアップダウンを全力疾走しながら 13km/L 強と良好。
この湖畔に住んでるのはほとんどコテージ所有者だと思うが、緑のないこの景色が好きなのかな。水は湧かさないと飲めず、たかだか買い出しにも命の危険がある 30 分の全力疾走なんだから、僻地に住むというのは消耗なことだ。こんなところまで電気その他インフラを引くことすら壮大な無駄だと感じる。
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■09/08/16(日) □ ドライ谷の憂鬱
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6時前にMが起き、俺も頭痛と共に目が覚める。俺の頭痛は起きれば治るのだが、Mは終日不調で、この谷のドライな空気がアレルギー性の鼻を直撃しているようだ。
萌も6時半に起き、7時半にはもう退屈で爆発しそうになる。一緒に散歩はしたが、天気も悪くもうすることがない。周り中すべて砂漠山で何もないからなあ。大人は本があればなんとかなるが。今日はみんな疲れており、アクティビティはボートと散歩くらい。散歩をしたら見知らぬ犬が萌についてきて楽しかった。
毎年旅行のたびに思うことだが、BCは海も山も単調だ。住むには文句なく、アウトドアピープルやモーターボートを駆るパワーレクリエーション家族(日本のバイク人口並みにモーターボート所有人口があるのではないか)には遊びのネタが尽きないドリームランドだと思うが、普通に旅行をするだけではどこへ行ってもあまり変わらない。遠くへ行くことは旅行というより人口の少ないところを求めての移動となり、着いたところはこうして人がいないのも当然みたいな土地になる。旅情を味わいたくば、ソルトスプリングのような特徴のある小さな島に行くのがいいのだろう。
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■09/08/17(月) □ 1人旅のように
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朝軽くハイク。高いところから湖や珍しい岩を見下ろす。何十輌編成なのか信じられないほど長い汽車が、とんでもなくゆっくりと行き過ぎるのがナイス。ランチ後初めて水に入る。予想通り泳ぐには冷た過ぎたが気持ちよかった。
夕方みんなはカムループスの動物園へ行ったのだが、俺はホテルに残って1人でいることにする。もうなんか、何をやるにもついて回る殺風景長距離移動がしんどい。4日ぶりの1人はすごい解放感であった。うあーと喜びの声が出てしまう。俺はバイクでのキャンプツーリングみたいな気ままな1人旅が本来一番好きなんだろうな。
みな夜遅くにクタクタに疲れて帰宿。しかし動物園はすごくよかったとのこと。よかったよかった。
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■09/08/18(火) □ 気持ち悪いコーナーの謎
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●コカハラハイウェイ急勾配
ようやく帰宅日。帰りは行きの Trans Canada より早いというコカハラハイウェイから。コカハラはステアの保持だけが仕事の退屈なハイウェイだが、その分たしかに速く Hope まであっという間だった。それに景色は Trans Canada よりもいいかもしれない。カムループスから最初の山を越えた途端に砂漠景色が終わり、普通の緑の高原道路になったのには驚いた。俺たちの目はほとほと砂にうんざりしてたので、このBC/長野的平凡な風景が見えただけでわあと声が出てしまった。Hope 近辺のすさまじい岩山景色もすばらしい。人間の目は砂には感動できないが、岩には心底畏怖と感嘆が湧き上がるようである。
しかしコカハラハイウェイの勾配はあれはなんだ。全線 110km 制限なのだが、あの急勾配を 110km で延々と登っていける車なんて5L級の SUV だけだろう。一般的乗用車で 90km くらい、トラックなんか 50km くらいしか出ていない。こんな勾配をつけたなら 110km 均一なんて無茶を言わず、登りは 90km くらいで流れるようにしとけば燃費もいいし事故も減るだろうに(コカハラは冬の事故で有名)。
●気持ち悪いコーナーの謎
Hope で近辺まで来るとコーナーのRがちょうどよくなり、100km 近辺で気持ちよく車体をコントロールできるようになる。うおー気持ちいいとまた笑ってしまう。カムループス峠/コカハラの怖く気持ち悪い「オーバー 100km コーナー」とこことの違いはなんなのかシカとはわからんのだが、「オーバー 100」ロードは速度が落ちないようコーナーのRをゆるくしてあるためタイヤにトラクション(路面を蹴る反力)が発生せず、それでいながら速度は高いので外に行ってしまいそうな錯覚が起き緊張を招くのではないだろうか。むろん普通に走れば危険はないのだが、危険がすぐそこにあることは視覚と車体の揺れから体感できてしまうので、横に乗るMも緊張するわけである。
これはエリオに限ったことではなく、レガシィでバンクーバーアイランドを走ったときも、コーナーがゆるく速過ぎて外輪にうまく荷重が乗っていかず気持ち悪かった。日本でいえば軽井沢の碓井バイパスとか箱根ターンパイクがこんな感じで、バイクで走っても楽しくなかった記憶がある。こういうRでトラクションをがちっとかけるには制限を越えて攻め込んでいかねばならず、家族連れでそんなことはできないのである。ADもカムループス峠でスピードを落とせとずっと家族に怒鳴られてたそうなので、BMW でもああした道での不快さはあるのかもしれない。
速いコカハラに加えこないだ開通したばかりの Golden Ears Bridge を通ることでさらに 30 分時間を短縮し、なんとランチブレーク込み4時間半で帰宅。行きは渋滞に休憩2回に事故通行止めまであって計7時間くらいかかったので、えらい違いである。ふー。お疲れ様でした。
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夜、NHK で清水國明の瀬戸内バイクツーリングの番組を見た。やっぱ俺はこういうスローな道をくねくね曲がり、道端で弁当を食べ缶コーヒーを飲みながら里をちびちび巡る旅がいいよ。ハイウェイで一気に 350km の移動なんて旅だとは感じないのである。
2009/08/24
2009/08/07
日記「記録的ヒートウェイブ」
「水温に気を使う日々」「BC観測史上最暑の日々」「5匹のアカヒレをゲット」ほか。
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■09/07/26(日) □ 水温に気を使う日々
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BC はヒートウェイブがやってきており、猛烈に暑い。午後室温が 29 度に上がり、水槽ファンはフル稼働しているが水槽も気温 26/水温 24℃から下がらない。24 度でもジムシーたちは元気に食べているが、さすがにこの温度では散歩はしていない。
そこで初めて氷ボトル 500cc にトライしてみる。―――1時間経過、氷はあっという間に解けたが、やはり 25/23℃とちょうど1度ずつダウンできた。23℃になるとジムシーが散歩を開始する。この後俺が寝るまでジムシーは延々と活動してくれる。夜中には、この時間起きてるのは俺とお前だけだよなという連帯感がある。
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萌が「Coraline」という最新CGアニメをMのために借りてきた。が、俺は冒頭 10 分にもわたる親子の会話シーンで飽きて中座。CGキャラの大げさな身振りと声優の軽快な早口喋りだけで1時間半持たせる米製アニメはもう、飛行機の中など他にやることがない状況でもなければ集中して見れん(あとでちゃんと見たが、やはりたいして面白くはなかった)。
こういうのっぺりしたCG映像を見ると、日本の手描きアニメがどうしてあんなに気持ちいいのかよくわかる。優れた手描きアニメではうまい人が描いた絵がふんだんに味わえ、CGアニメは技術が優れていればいるほど実写の写しに近づいていく。写真を忠実に数値データに置き換えられても、『絵を見る喜び』は湧いてこないのだ。
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■09/07/27(月) □ 記録的ヒートウェイブ
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今日は外気 33 度、ついに室温も 30 度突破、じっとしていても汗が吹き出てくる。
夕方、いろんな場所の温度をチェックしながらMを迎えに行く。車載気温計に出る路面温度(というかボンネット上の気温?)は 37 度以上、ところにより 40 度と恐ろしい数値が出る。40 とかになると、車がオーバーヒートしやしないかと冷や冷やする。エアコンの効きも今年は悪く感じるのだが、外気が暑すぎるんだろうな。
今日は最終的に室温 31.5℃、水槽も 28/25℃となった。ジムシーはこれでも動いているが、さすがにしんどそう。明日は今日よりもさらに暑いという予報。ひー。扇風機をもう1台買おう。
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■09/07/28(火) □ サブ扇風機導入
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朝のうちに扇風機を買ってくる。$13 という最廉価ものだが狙い通り窓際でもどこでも置けるコンパクトデザインで、階段下にうまく置いてやるとデカ扇風機とあまり変わらない効率で階下の冷気を送ってくれる。昼は階下から冷気、夕方はMの部屋、夜はデッキから冷気導入と、この夏大活躍してくれることだろう。ったく、なんでもっと前に買わなかったのか。今日は日陰で 34℃、この扇風機をぶわーっと回し、これまで暑くてやれなかったシンクの修繕などを行う。
3時、水温 25 度に達したところで水槽に3日連続氷ボトル投入。水に直接入れると水温は大きく下がるがすぐに解けて効果がなくなってしまうので、今日は一番浅いエサ場に1cm だけ水につけ置いて、冷気がちびちびとイモリたちの生活圏に染み出すという感じにしてみる。イモリたちは「ふー、ありがたい」という感じでボトルの回りに徐々に集まってきた。水温がちょうどいい塩梅のところを自分で見つけて体を横たえるのだ。これがまたかわいいのである。ちょうど2時間で氷が全部解けたが、その間は相当涼しかったはずだ。
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■09/07/30(木) □ BC観測史上最暑の日々
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昨日はBC観測史上最暑の日。今日もほとんど同じ。1937 年の記録を突破したそうだが、バンクーバー空港で 34℃とえらい低い値が発表されている。そりゃ計り方がおかしいだろう。そんな気温は森の中の百葉箱かなにかの理論上最低値であって、現実的にはほとんどの屋外は 37~38℃くらいのはずだ(PoCo はバンクーバーよりいつも高め)。路上の気温は 38℃以下にはならんのでエアコンもなかなかキンキンに冷えない。
帰ると家は熱気でもわもわになっていた。室温 32 度、ファンは回しっぱなしにしておいたがイモリ水温も 26 度に達し、今日も氷ボトルを投入。このヒートウェイブの間は散歩する姿もほとんど見られないが、基本的に体調は維持してくれているようでエサはちゃんと食べてくれた。明日から気温は平常に向かうとのこと。耐え忍んでくれ。
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■09/08/01(土) □ イモリの同居人を考える
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ようやく涼しくなった。暑さストレスが抜けたジムシー・ノボリは夜、エサ場の上から浅瀬をゆうゆうと這い回っていた。少しレイアウトが変わりフラットで歩きやすくなったのが気持ちいいようで、隠れ場所はないのにずっとそのあたりを徘徊し、俺が覗き込むと「エサ?」という感じで見上げる。こういうのを見ると、人を怖がらないイモリは実にいいなと思う。
しかし猛暑の前あたりからイモリたちの活動量が減り、昼間はまったく何も動いているものがないので、イモリたちが寝てるときに魚がいたら楽しいかもなあと考えている。実際そうしている人々は英日とも多い。
イモリと同じ環境で飼える丈夫な魚と検索するとアカヒレ (White Cloud Mountain Minnow) が文句なくトップでヒットし、同居がうまくいっているという実例も多数見つかる。こないだショップで見たところ、メダカにちょっと色が付いたという感じ.....というか、泳ぎがせわしなく落ち着かず、どんな魚なのかよくわからなかった。まあ見た目は十分にいいのだが、あんなに動き回られては見てて疲れるというのが率直な感想。日本じゃコップで売ってるというが、別の種類なんだろうか。
しかし常時活動している魚は、イモリの同居人としてやはり魅力あるなー。今の砂利を片寄せ水深を 5cm 上げれば、イモリの生活を変えることなくこの小さな魚に十分な遊泳スペースができると思う。今度掃除のときにテストレイアウトしてみよう。
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■09/08/04(火) □ 5匹のアカヒレをゲット
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昼前にジムシーノボリが揃って前に出てくるくらいまで元気が出たところで模様替え&換水。4L分水を増やし、水深 9cm→13cm とした。全体的なレイアウトは同じ。ジムシーたちは水深は気にしないと思うが、砂利坂が急角度にせり上がるため浅瀬がやや減ったのが気に入るかどうか。
水深13cmは水槽の約半分、手前の浅いところでも7cmはある。これくらいあると余裕でアカヒレを飼えるだろう。よし。
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買ってきてしまった5匹のアカヒレ。あのショップは例によっていい加減なので White Cloud Mountain [Tetra] と命名されていたが同じものとのこと。$1.99 という値段からいっても写真を見てもそうだろう。サイズは 1.8~2.8 センチほどで想像以上に小さいのでどんと5匹買ってしまった。車で搬送しながらビニールバッグを覗き込んでいると、なかなかかわいいなと思えてくる。
あ。今はまだ温度合わせでバッグのまま浮かせてるのだが、それを見にジムシーが下まで降りてきた。笑うー。
半時間温度を合わせ投入。すると意外なことに、暗さを求めてかイモリたちがいる浅瀬に行ってしまう。うわ、そっちは駄目だと思うまもなくノボリの鼻先を通り過ぎ、ノボリがぴゅっと反応した。うわ。身を翻し逃げるアカヒレ。ハラハラ。捕獲に失敗すると元のポジションに戻るノボリ。捕まえたくて興奮するというほどではないらしい。食べられてもアカヒレは惜しくないが、イモリたちは 2cm のものなど消化できず危険だろうからな。アカヒレがイモリを全然怖がってくれないとは意外だ。まあ養殖育ちで敵に会ったことなどないのだろうし、これから学んでくれるだろう。
やがて落ち着くと5匹は連れ立って泳ぎ始めた。自分の水槽が初めてなので魚も初めてだが、やっぱふと目をやると魚が泳いでいるというのは気持ちがいい。水深2cmしかないエサ台地帯もヘーキで泳いでるくらいで、水深はまったく十分。地形が複雑なのでショップよりも楽しそうである。もうちょっとゆったり泳いでくれんかなとはショップで見たとき同様思うが、まあその敏捷さがイモリたちのアタックから身を救うわけだろうから致し方なし。
投入後数時間、アカヒレの色が変わってきた。ショップにいたときよりもダークになっている。なかなかシックで悪くない感じ。大きさから見てみなまだ若いのだが、成長するときれいな色がつくそうである。魚も面白いな。イモリたちはまだ低調なので、無聊が慰められるぜ。
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■09/08/05(水) □ アカヒレ観察
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アカヒレ投入でいろいろと小さな想定外のことが起きている。弱ったのはケンカで、常に誰かが誰かを追いかけ突っついているのだが、速すぎてどれだか見分けがつかない。じーっと数分観察して、攻撃を数回確認した奴をネットで水槽内の浅瀬に隔離して様子を見てみる。サテ、隔離したはいいがこのままにしとくわけにもいかんし、こいつのためだけに別に金魚鉢を維持するのは馬鹿ばかしいし、どうしたものか。
あ、魚に興味を持ったジムシーが模様替え以降初めて一番深いところを散歩し、魚を眺めて、13cm を一気に上がってブレスし、飽きると自力でエサ場をよじ登りホームに帰っていった。理想的。ノボリも水に顔をつけて魚を眺めている。イモリたちが浅瀬が減って気に入らないようなら水深を下げようと思ったのだが、エサ場で普通にリラックスできれば問題ないかもしれない。やはりうちの水槽の主役はイモリで、彼らが活動してくれると魚など比較にならないくらい楽しい。こいつなにかを考えてるなと想像力をかき立てられる。
アカヒレのケンカはネットでアドバイスを読み、シェルターを大きなものに換えて水中の見通しを悪くしてやったら少し落ち着いた。コイ科の魚にケンカは付き物で、アカヒレなんか穏やかなものなのだそうだ。これで様子を見よう。
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■09/07/26(日) □ 水温に気を使う日々
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BC はヒートウェイブがやってきており、猛烈に暑い。午後室温が 29 度に上がり、水槽ファンはフル稼働しているが水槽も気温 26/水温 24℃から下がらない。24 度でもジムシーたちは元気に食べているが、さすがにこの温度では散歩はしていない。
そこで初めて氷ボトル 500cc にトライしてみる。―――1時間経過、氷はあっという間に解けたが、やはり 25/23℃とちょうど1度ずつダウンできた。23℃になるとジムシーが散歩を開始する。この後俺が寝るまでジムシーは延々と活動してくれる。夜中には、この時間起きてるのは俺とお前だけだよなという連帯感がある。
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萌が「Coraline」という最新CGアニメをMのために借りてきた。が、俺は冒頭 10 分にもわたる親子の会話シーンで飽きて中座。CGキャラの大げさな身振りと声優の軽快な早口喋りだけで1時間半持たせる米製アニメはもう、飛行機の中など他にやることがない状況でもなければ集中して見れん(あとでちゃんと見たが、やはりたいして面白くはなかった)。
こういうのっぺりしたCG映像を見ると、日本の手描きアニメがどうしてあんなに気持ちいいのかよくわかる。優れた手描きアニメではうまい人が描いた絵がふんだんに味わえ、CGアニメは技術が優れていればいるほど実写の写しに近づいていく。写真を忠実に数値データに置き換えられても、『絵を見る喜び』は湧いてこないのだ。
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■09/07/27(月) □ 記録的ヒートウェイブ
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今日は外気 33 度、ついに室温も 30 度突破、じっとしていても汗が吹き出てくる。
夕方、いろんな場所の温度をチェックしながらMを迎えに行く。車載気温計に出る路面温度(というかボンネット上の気温?)は 37 度以上、ところにより 40 度と恐ろしい数値が出る。40 とかになると、車がオーバーヒートしやしないかと冷や冷やする。エアコンの効きも今年は悪く感じるのだが、外気が暑すぎるんだろうな。
今日は最終的に室温 31.5℃、水槽も 28/25℃となった。ジムシーはこれでも動いているが、さすがにしんどそう。明日は今日よりもさらに暑いという予報。ひー。扇風機をもう1台買おう。
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■09/07/28(火) □ サブ扇風機導入
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朝のうちに扇風機を買ってくる。$13 という最廉価ものだが狙い通り窓際でもどこでも置けるコンパクトデザインで、階段下にうまく置いてやるとデカ扇風機とあまり変わらない効率で階下の冷気を送ってくれる。昼は階下から冷気、夕方はMの部屋、夜はデッキから冷気導入と、この夏大活躍してくれることだろう。ったく、なんでもっと前に買わなかったのか。今日は日陰で 34℃、この扇風機をぶわーっと回し、これまで暑くてやれなかったシンクの修繕などを行う。
3時、水温 25 度に達したところで水槽に3日連続氷ボトル投入。水に直接入れると水温は大きく下がるがすぐに解けて効果がなくなってしまうので、今日は一番浅いエサ場に1cm だけ水につけ置いて、冷気がちびちびとイモリたちの生活圏に染み出すという感じにしてみる。イモリたちは「ふー、ありがたい」という感じでボトルの回りに徐々に集まってきた。水温がちょうどいい塩梅のところを自分で見つけて体を横たえるのだ。これがまたかわいいのである。ちょうど2時間で氷が全部解けたが、その間は相当涼しかったはずだ。
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■09/07/30(木) □ BC観測史上最暑の日々
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昨日はBC観測史上最暑の日。今日もほとんど同じ。1937 年の記録を突破したそうだが、バンクーバー空港で 34℃とえらい低い値が発表されている。そりゃ計り方がおかしいだろう。そんな気温は森の中の百葉箱かなにかの理論上最低値であって、現実的にはほとんどの屋外は 37~38℃くらいのはずだ(PoCo はバンクーバーよりいつも高め)。路上の気温は 38℃以下にはならんのでエアコンもなかなかキンキンに冷えない。
帰ると家は熱気でもわもわになっていた。室温 32 度、ファンは回しっぱなしにしておいたがイモリ水温も 26 度に達し、今日も氷ボトルを投入。このヒートウェイブの間は散歩する姿もほとんど見られないが、基本的に体調は維持してくれているようでエサはちゃんと食べてくれた。明日から気温は平常に向かうとのこと。耐え忍んでくれ。
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■09/08/01(土) □ イモリの同居人を考える
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ようやく涼しくなった。暑さストレスが抜けたジムシー・ノボリは夜、エサ場の上から浅瀬をゆうゆうと這い回っていた。少しレイアウトが変わりフラットで歩きやすくなったのが気持ちいいようで、隠れ場所はないのにずっとそのあたりを徘徊し、俺が覗き込むと「エサ?」という感じで見上げる。こういうのを見ると、人を怖がらないイモリは実にいいなと思う。
しかし猛暑の前あたりからイモリたちの活動量が減り、昼間はまったく何も動いているものがないので、イモリたちが寝てるときに魚がいたら楽しいかもなあと考えている。実際そうしている人々は英日とも多い。
イモリと同じ環境で飼える丈夫な魚と検索するとアカヒレ (White Cloud Mountain Minnow) が文句なくトップでヒットし、同居がうまくいっているという実例も多数見つかる。こないだショップで見たところ、メダカにちょっと色が付いたという感じ.....というか、泳ぎがせわしなく落ち着かず、どんな魚なのかよくわからなかった。まあ見た目は十分にいいのだが、あんなに動き回られては見てて疲れるというのが率直な感想。日本じゃコップで売ってるというが、別の種類なんだろうか。
しかし常時活動している魚は、イモリの同居人としてやはり魅力あるなー。今の砂利を片寄せ水深を 5cm 上げれば、イモリの生活を変えることなくこの小さな魚に十分な遊泳スペースができると思う。今度掃除のときにテストレイアウトしてみよう。
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■09/08/04(火) □ 5匹のアカヒレをゲット
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昼前にジムシーノボリが揃って前に出てくるくらいまで元気が出たところで模様替え&換水。4L分水を増やし、水深 9cm→13cm とした。全体的なレイアウトは同じ。ジムシーたちは水深は気にしないと思うが、砂利坂が急角度にせり上がるため浅瀬がやや減ったのが気に入るかどうか。
水深13cmは水槽の約半分、手前の浅いところでも7cmはある。これくらいあると余裕でアカヒレを飼えるだろう。よし。
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買ってきてしまった5匹のアカヒレ。あのショップは例によっていい加減なので White Cloud Mountain [Tetra] と命名されていたが同じものとのこと。$1.99 という値段からいっても写真を見てもそうだろう。サイズは 1.8~2.8 センチほどで想像以上に小さいのでどんと5匹買ってしまった。車で搬送しながらビニールバッグを覗き込んでいると、なかなかかわいいなと思えてくる。
あ。今はまだ温度合わせでバッグのまま浮かせてるのだが、それを見にジムシーが下まで降りてきた。笑うー。
半時間温度を合わせ投入。すると意外なことに、暗さを求めてかイモリたちがいる浅瀬に行ってしまう。うわ、そっちは駄目だと思うまもなくノボリの鼻先を通り過ぎ、ノボリがぴゅっと反応した。うわ。身を翻し逃げるアカヒレ。ハラハラ。捕獲に失敗すると元のポジションに戻るノボリ。捕まえたくて興奮するというほどではないらしい。食べられてもアカヒレは惜しくないが、イモリたちは 2cm のものなど消化できず危険だろうからな。アカヒレがイモリを全然怖がってくれないとは意外だ。まあ養殖育ちで敵に会ったことなどないのだろうし、これから学んでくれるだろう。
やがて落ち着くと5匹は連れ立って泳ぎ始めた。自分の水槽が初めてなので魚も初めてだが、やっぱふと目をやると魚が泳いでいるというのは気持ちがいい。水深2cmしかないエサ台地帯もヘーキで泳いでるくらいで、水深はまったく十分。地形が複雑なのでショップよりも楽しそうである。もうちょっとゆったり泳いでくれんかなとはショップで見たとき同様思うが、まあその敏捷さがイモリたちのアタックから身を救うわけだろうから致し方なし。
投入後数時間、アカヒレの色が変わってきた。ショップにいたときよりもダークになっている。なかなかシックで悪くない感じ。大きさから見てみなまだ若いのだが、成長するときれいな色がつくそうである。魚も面白いな。イモリたちはまだ低調なので、無聊が慰められるぜ。
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■09/08/05(水) □ アカヒレ観察
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アカヒレ投入でいろいろと小さな想定外のことが起きている。弱ったのはケンカで、常に誰かが誰かを追いかけ突っついているのだが、速すぎてどれだか見分けがつかない。じーっと数分観察して、攻撃を数回確認した奴をネットで水槽内の浅瀬に隔離して様子を見てみる。サテ、隔離したはいいがこのままにしとくわけにもいかんし、こいつのためだけに別に金魚鉢を維持するのは馬鹿ばかしいし、どうしたものか。
あ、魚に興味を持ったジムシーが模様替え以降初めて一番深いところを散歩し、魚を眺めて、13cm を一気に上がってブレスし、飽きると自力でエサ場をよじ登りホームに帰っていった。理想的。ノボリも水に顔をつけて魚を眺めている。イモリたちが浅瀬が減って気に入らないようなら水深を下げようと思ったのだが、エサ場で普通にリラックスできれば問題ないかもしれない。やはりうちの水槽の主役はイモリで、彼らが活動してくれると魚など比較にならないくらい楽しい。こいつなにかを考えてるなと想像力をかき立てられる。
アカヒレのケンカはネットでアドバイスを読み、シェルターを大きなものに換えて水中の見通しを悪くしてやったら少し落ち着いた。コイ科の魚にケンカは付き物で、アカヒレなんか穏やかなものなのだそうだ。これで様子を見よう。
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