2009/09/18

日記「ヒップホップ・ダンスレッスン」

「DSの中のペット」「Sonny With a Chance」ほか。

=======================
■09/09/09(水) □ DSの中のペット
=======================

 朝、ガーナ・日本戦を Youtube で見る。3点取られたのでこれはあかんと思ったが(俺が Football Manager 2008 でほれ込んでいたギャンが中澤を翻弄していた。1対1になれば当然の事態である)、憲剛、岡崎、玉田、稲本でアララの逆転となった。最後は相手の足が止まっていたのだろうが、岡田日本が追及する小兵の動きで3点、最後にただ1人残った「黄金世代」が格で締めて1点と、試合は楽しかったようである。

 稲本のゴールは昔小野が英国相手に決めたような、ためて狙い澄ましてコースに決める本当に別格なシュートだった。詰めていたのはあのエシエンだそうで、まったく稲本のポテンシャルは天井知らずである。なのに10年間どこのクラブに行っても花が咲かなかったのがなんとも悲しい。プレミア時代に何度か見たが、彼はボールが来ないと様子見になってしまい仕事量が激減するんだよな。その部分であれほどの才能がありながら活躍が限られるのだろう。才能でいえばパクチソンよりずっとあるだろうに。

 しかしやはり思うのだが、走れ走れで全員がエネルギー切れまで奮闘するのではなく(―――だいたい90分プレスを持たせるったって、相手の強さや天候で消費エネルギーは激変するのに、こちらの注文通りになんか試合が進むわけがないではないか―――)、こうして日本が誇る名手たちが技巧とアイデアで強い敵を攻略するところをWCでは見たいものである。06年にやり残したことはそれだろう。走りで「世界を驚かす」のは北朝鮮と韓国がやったことであり、日本はそれとは別な強みを持っていると示したいではないか。実際日本と韓国がやれば、日本の持ち味は走力にはないわけだし。

----------------------
KT・HNを呼んで「トモダチコレクション」パーティを行う。2人は一発でのめり込む。やっぱ Wii で Mii を一度でも作ったことがある人ならば、それが喋り世話ができるということがエキサイティングなのは当然だよな。奪い合いでケンカになり大変だ。

 実際作るキャラのネタは尽きたが、俺も萌も世話を楽しんでいる。やることは減らず増えすぎずいい塩梅だ。名作「どうぶつの森」は毎日のルーティンワークが義務化してきて最後は面倒になったのだが、こっちは何もせずともいいし、お金は十分にたまるし、住人の要望を無視してもペナルティはないので気楽だ。

 お気に入りのキャラには似合う服を見つけ買ってやりたいし、歌とキメ台詞を教えたくなる。宮崎監督が目を開けたまま床に寝転がりもの思いにふけっていたりするとすごくリアルに感じるし、ムスカが部屋の中を神経質そうに歩くのもかわいい。動きを遅く設定したカオナシが、虚空を眺めぼーっとしてるのを見ると幸せな気分になる :-)。これはまさしくペットである。

----------------------
 夜ゴミを出しに行くと、なんと体長5cm幅2cmの大きなカエルがドライブウェイにいた。市内でカエルを見たのは初めてである。一番近い小川でも 500m はあるのに、どうやってここまでたどり着いたのか。俺は今や両生類飼育のエキスパートで、スペアのビンと塩素が抜けた水とエサその他必要なものはなんでも揃ってるので、ちょっと捕まえてビンに入れ観察してみる。Columbia Spotted Frog という種らしい。

ところが同じ両生類でもイモリとカエルは大違いで、すさまじい筋力ジャンプ力で、ビンの中をずったんばったんと跳ねまくる。はなからイモリ水槽に入れるつもりはないが、もし一緒にしたらイモリと魚たちは大パニックになるだろう。朝までキープして萌に見せてやろうと思ったのだが、この様子では怪我をし弱ってしまうかもしれないので断念し、写真だけ撮って逃がしてやった。いやー、カエルはすごい。ワイルドすぎてペットにならん。イモリのほうが全然かわいいのである (^-^;。

=======================
■09/09/11(金) □ Sonny With a Chance
=======================

 夕方、萌がまた近所のイジワル娘SMとケンカしアップセットして帰ってくる。SMが俺の悪口を言ったという。俺はSMの行動には干渉してないのになんで悪口を言われるんだ?

 話を聞くと、SMがやりたい危険な遊びに萌が加わるのをいつも俺が許さないので、「萌のダッドは strict(厳しい)だ」と、さもそれがひどいことであるかのように言っているらしい。厳しいなんて悪口じゃないのだが、SMの価値観では子供の自由を妨げる厳格な人は悪なのだろう。

 今日はSMが三輪車に乗った2歳のCSを自転車で先導し町内 500mを1周するというスリルイベントを企画し、「車が危険だということすらわかってない2歳の子を子供だけで、歩いて随行するならともかく自転車で先導して安全なわけがないだろう」と萌には同行させなかったのだが(――これをOKするCSとSMの親の考えが俺とMには理解できん――)、それがSMのカンに触ったらしい。

 彼女は小さいときから人間関係の価値観がずれていて、前になんだったか問題行動を俺が叱ったときに、「あんたなんかあたしのボスじゃないわ、あたしのダッドがボスなのよ」と口答えされたことがある。「ボスか否か」「自由(味方)か制限(敵)か」という軸でしか人間関係が捉えられないのである。彼女の親父が典型的レッドネックなので、そういう家長的価値観を持った家庭なのだろう。

 そうしたことを萌にきちんと説明してやった。俺がSMに干渉したらあの親父とケンカになるだけなので、彼女がなにをしようが俺は何も言わないが、萌にやらせるわけにはいかないのだよ。

----------------------
 話が終わり、萌を元気付けるために録画しておいたお気に入りのショー、「Sonny With a Chance」を一緒に見る。これはカムループスの退屈なホテルで初回を見、面白くて以後2人で毎週見ているのだが、田舎からハリウッドに出て芸能人になった明るくやさしいティーンエイジャーがイジワル芸能キッズに囲まれ奮闘するというコメディで、少女マンガ的で非常に楽しい。俺がカナダに来て以降唯一毎回見たコメディ「Friends」に通ずるものがある。

 これを作ってるのは、ティーンエイジャー向けのコメディばかりやってるディズニー Family チャンネルという局で、ここがアメリカのティーンエイジ・アイドルを量産しているようである。ジャニーズ事務所がTV局を持っているようなものか。この「Sonny~」の子はすごくいいのだが、この局一番のスターと思われるハナ・モンタナなんてどこがいいのかさっぱりわからない。トイショップには彼女のグッズが並びまくっているが、それを見ればわかる通り全然かわいくないのである。

 そのハナ・モンタナショーをちょっと見ると、彼女は明るく気が強く声がダミ声で健康そうで歌とダンスが得意。アヴリル・ラヴィーンっぽい。やっぱアメリカ/カナダじゃこういうチアリーダーみたいな子が学校の華なのかねという感じ。俺はげんなりさせられる。そういえば「Friends」のレイチェルが高校時代は高飛車な人気チアリーダーで、学校中の地味な男女から呪われていたという設定になってたから、ハナ・モンタナ的な「陽」に辟易するセンスは北米でも普遍的なものなんだよな。

 このチャンネルではアジア系はたいてい台詞もない脇役で、しかも女の子は全員北米アジア系ガールに典型的な、目をくまどるきついメイクをしたヤマンバ的な人々である。かわいく美しいアジア系少年少女はハリウッド芸能界には入らないのであろうか? 別にどうでもいいのだが。

=======================
■09/09/12(土) □ ダンスレッスンに登録
=======================

 昨日今日と夏が戻ったかのように暑い。BCは日差しが強すぎて、日の当たり加減で気温が15度も変わってしまう。萌はこの夏中、遊ぶかTVを見るかゲームかであまりに生活がレイジーなので、この頃俺が意識して勉強と歌とピアノをやらせている。

 夏休み後半彼女はずっと歌とダンスをフリフリとやっており、「実は私最近ロックスターじゃなくてポップスターになりたいのよね」という。なんか Family チャンネルの影響を感じる(笑)。そんなものになってほしくもないが、しかし萌よ、そのために必要なスキルは何かわかるかね―――と、萌を入れてやろうと考えMと相談していたコミュニティセンターの「Jazz & Hip Hop Dance」というレッスンを紹介する。萌は文字通り躍り上がって喜び、即登録。どんな歌をやるのかなと始まる前からめちゃくちゃ盛り上がる。I Got A Feeling みたいな流行歌を使ったダンスだったらいいねえ。

=======================
■09/09/14(月) □ ヒップホップ・ダンスレッスン
=======================


友だちのJDとダンス
 【ヒップホップダンス】待ちに待ったダンスレッスンは予想を超えた10人以上の大クラス。パーキングでダンスの服装をした太った女の人を見かけたのだが、その人が講師だった。太った運動講師は自分の息がしんどいからクラスの運動量を減らす傾向があるのでうーんな感じ。萌の昔の体操講師なんかひどかったからな。

 まずは長々と自己紹介がありアクションはなかなか始まらず。やっと始まると曲は「ハイスクールミュージカル」というアレ(子供向けミュージカルTVショー?)だった。なんとまあイモな。Hip Hop といいながら16ビートですらないではないか。ここまでイモだとは予想外だが、考えてみればこの講師が所属する田舎のダンススタジオでやるのなんて、こういう趣味が悪いミュージカルが定番なのかもしれない。萌に入っていってほしくない世界である。

 しかしアクションが始まってしまえば子供はうれしくて仕方がなく、萌の笑顔が弾ける。こういうのは空手をやめて以来久しぶりだ。ダレていた夏休み後半からの憂さを忘れさせる笑顔だ。よかった。


 座談とストレッチで半分以上つぶれたので正味ダンスは20分ほどだったが、リズム感のない子供にクラップとジャンプを使って16ビートのリズムの取り方を教える課目もあり、なかなか悪くなかった。体型から想像したようなレイジーな人ではないようである。人数が多すぎ、そのほとんどのキッズはダンスが好きというより体を動かしに来てるだけに見え、萌みたいにうまくなりたいと熱心な子がどれだけ上達できるかは怪しいが、とりあえず楽しい6回のレッスンになりそう。

2009/09/11

日記「夏休みが終わる」

「アカヒレでなごむ」「ファーム・バイクライド」「トモダチコレクション」ほか。

=======================
■09/08/29(土) □ M父夫妻にカレーパーティ
=======================

 来週フロリダに発つM父夫妻を迎えカレーパーティをする。うちで採れたズッキーニを入れたカレーは皆に大好評だったが、カナダの人はカレーはそんなにバクバク食わないようで、苦労していつもの倍作ったのにだいぶ残ってしまった。日本に来たときにあらゆる食べ物をビクビク食べていたGLなんかはカレーも苦手らしく、超小盛りだった。カナダの子供や田舎の人って本当に食べられるものの種類が少ない。カナダ食文化情けなし。

 M父夫妻は今回の訪問で、うちの家族と4回も会えた。これはまれなことで、M父も年を取り無闇にMに口論をふっかけるようなところがなくなったゆえ、Mが機会を多く設け穏やかに過ごせたのだと思う。PNEでも1日一緒にいてケンカしなかったもんな。萌とも長い時間過ごせて2人はうれしかったことだろう。

=======================
■09/08/30(日) □ アカヒレでなごむ
=======================

 1時に仕事終了。久々に馬鹿文書を翻訳して脳がはなはだしく疲弊し、昼寝した。窓を閉めて昼寝をしてももう暑くない。夕方大きなトンボが飛んできた。秋が近い。長かった萌の夏休みもあと1週。

 夏以後イモリたちはずっと食欲がなく、2匹は拒食状態になり困っている。環境(水質)を改善したりエサを変えたり、ビタミンと電解質を補うという爬虫類両生類用薬浴剤にまで入れてやり努力をしているのだが、なにをやっても変化がないのである。たとえ1月食べなくても死ぬことはないとはいえ、ペットが食べてくれないと気分が滅入る。

たくましいアカヒレたちのほうはもう何があってもとことん元気。尾が大きくなり、ボディはダークな中に赤っぽく色がついてきた。最近はケンカもスポーツ的なマイルドなものに落ち着いており、仕事の合間にアカヒレを見ていると心が和む。もっとゆっくり泳いでくれないかとは相変わらず思うが、やっぱ小回りが利きまくる Minnows (コイ科小魚) はいいなと思う。狭いところを自在にくぐり抜けていく姿が気持ちいい。これが金魚のように巨大化したりヒレがばたついたりじゃ興ざめなのだ。
 この魚の魅力はこの小ささと、水が汚れようと一気に換水しようと水槽に入れたままレイアウトをがちゃがちゃ変えようと、何があってもストレス&ダメージ皆無というところにある。ほんとに丈夫でいつでもハッピーで、飼ってて気が休まる。うちはイモリたちがみな神経質なので、アカヒレが図太いことに気が休まるのである。

=======================
■09/09/01(火) □ ファーム・バイクライド
=======================

 Mは萌を連れて大学へ。Mが仕事の間、萌は1歳上のM同僚の娘と学内を2人だけで歩いてるそうで、9歳の子にそれはたまらなくエキサイティングだろう。財布を持っていって買い食いしなされと薦めておいた。この夏、萌の遊びの必要上から俺とMは大幅に彼女の自由を認め―――というか過保護の俺たちの心配性を必死に抑えて、萌が大人の立ち合いや許可なしでやれることを増やしているのです。

----------------------
午後、Mが前から行きたかったというコキットラムリバー沿いのファーム・バイクライドへ。自転車に乗るならあんな草ボーボーの河原よりうちの近所の森のほうが気持ちがいいと思うが、Mのレジャー感覚というのは独特で、どこかへ出かけひと手間かけないと特別なイベントとは感じられないらしい。彼女は忙しがって町内の公園にも川にも行ったことがないのである。

 で行って見た感じはピットリバーの土手と似た感じの乾いた土手だったが、洪水退避用の広い遊水地なので川はいろいろ入り組んでいてなかなかきれいだった。保護禁猟区域には亀(アカミミの仲間)もいるそうだが、沼は柵からはるか彼方で何も見えず。しかしバイクトレールとしてはうちの市内の川の森のほうがはるかにいい道である。3台のバイクを川沿いまで運ぶ方法があればぜひともMを連れて行ってやりたい。

=======================
■09/09/03(木) □ アカヒレのホバリング
=======================

 掃除をしていると、アカヒレが2匹並んでふわーっとホバリング(その場垂直上昇)をしているのに気がついた。お互いフィンを広げ、ポンプは止まってるのに上昇水流に乗ったようにふわーっと並んで浮いていき、水面近くでクライマックスに達しバチンとファイトして下に戻るを繰り返す。これはフィン自慢合戦だ。強い奴がフィンを広げて弱い奴を蹴散らすのはさんざ見たが、こうして完全に遊びとしてフィンを見せ合い比べ合うのは初めて見た。かわいー。

 萌も呼んで見せると、ラピュタのドーラ兄弟みたいだねと大笑い。たしかに、力コブ自慢だよなあこれは。エサ台を取り除き遊泳スペースがほぼ倍増したので、こういう行動の違いが出てきたのだろう。それにうちに来て一月でフィンが大きく育ったので、見せ合いっこも熱が入るのかも。

 不調イモリたちは環境改善が効いたか、食べてない2匹は相変わらずだがノボリの体調がぐっと上がってきた。今日は水槽の掃除後さっそく散歩に出て、フロントで愛嬌を振りまいてから新しくなったレイアウトを探検し、水底でゆっくりとリラックスしてくれた。彼がうちに来てからのベストな体調だろう。よし。

----------------------
 夏休み終盤、向かいの家のMYがおばあちゃんのところに行ったきり2週間も不在で、萌が無聊をかこっていてかわいそうなので久しぶりに新ゲームを導入した。「トモダチコレクション」という、Wiiのあの人形を生活させるというもので、「どうぶつの森」にちょっと感じが似ている。萌はこういうのが間違いなく好きである。さっそく自分と近所のキッズを入力し大笑いしている。これは当たりだ。

=======================
■09/09/05(土) □「トモダチコレクション」
=======================

 【トモダチコレクション】近所キッズを次々に入力している萌は、なんとSMも作成した。えー? たしかに近所キッズだがなんでわざわざあんな意地悪な子を入れるのかと思うと、ちゃんとイジワル顔になっている。ギャハハ。こ、これは絶対にキッズには見せないようにね。まあ日本語ゲームだから仔細はわからぬと思うが。

 こうして嫌いな子を入力して遊ぶというのは、検索してみると誰もがやりがちなことらしい。まあ住民に対し特にイジワルはできない仕様なので笑って済ませていると、世話をされないこのSMが腹を立てて人相がどんどん悪くなっていく。まる1日経つと「誰コレ!?」と驚くほどの形相となり、これは怖すぎると削除。実在の人物だけにマジで怖かった。たぶん行動や言葉の強さを全部フルにした極端な性格設定が働き、非常に直情的なキャラになり、世話の欠如にああいう強烈な反応をするんだろう。今後実在の問題人物は入力しないよう気をつけねば。

この Mii 作りというのは似顔絵作りと同じで、絵がうまい人は限られたパーツで実によく似たキャラを作れる。絵の才能のない俺は自分を作っても全然似なかったのだが、こいつの目を別なパーツに切り替えて見ていたら突然わが弟そっくりになり、これに弟のニックネームと性格を与えてやるとめちゃ愛着の湧く住人となった。Wii で Mii が野球をやってるのを見たときにも、3D馬鹿リアリズムに行かない任天堂はセンスがいいなあと感心したのだが、ここにきて Mii たちをペットみたいに世話できるのだから(この世話感は完全に Nintendogs と同じ)、これはまた新たな到達点だろう。

 惜しいのは「どうぶつの森」に比べたら島やアパートの部屋が単純すぎることで、「どうぶつ」の役場前広場みたいなところを多数の住人がうろうろする町感がほしかった。部屋も、いろんな家具を置いてやれる「どうぶつ」のほうがやはり楽しい。しかしまあ傑作「どうぶつ」も最後にはやることがなくなり飽きてしまったので、この手の生活ゲームは消費型の遊びであり、新しくいいものが出てくれればそれだけで実にうれしいのである。

----------------------
 向かいのMY姉妹がついに帰ってきた。この日を2週間待ち続けた萌とスペンサーが大興奮で、ランチを済ますのを待ちきれず何度も何度もドアまで迎えに行き、それから夜まで思う存分遊ぶ。夏休みはもうあと3日しかないが、なるたけ遊んでちょうだい。

 しかし遊びから戻った萌がアップセットしており、話を聞くとMYが引っ越すのだという。えー!? ということは2ヶ月だけのトライアウトだったのか? これは萌ががっくしするのは当たり前である。やっと友達が入ってきたというのにわずか2月でアウトとは。

=======================
■09/09/06(日) □ MY家はひと夏の夢だったのか
=======================

 MYのところへ朝遊びに行った萌が、またもやアップセットして帰ってくる。MY家がこの朝から1週間の旅行に行くという。そ、それはないだろう。2週間の旅行から昨日帰ってきて今日からまた旅行で、それで永遠にオサラバだなんて、子供たちの気持ちの行き場がない。バツが悪そうな顔をしてMYたちが車に乗っていくと、萌は大泣きとなった。嘆息。MY家はひと夏の夢だったのか。

----------------------
 代表オランダ戦ダイジェストを見ると、強敵を相手にした日本は可能性がない遠目から打つか、外を回して遠目からのクロスにマークが薄いファーで誰かが走り込むの2つしかフィニッシュする方法がないというのがよくわかる。岡崎のシュートが典型的で、走って走ってボールを刈り、ボールは取れたが敵ゴールは遠くというパターンの繰り返しなのだろう。俊輔が打ちまくっていたミドルも、これ以上ゴールに近づけばDFに刈り取られるという距離から打っており、あれがいいところに行く可能性は低い。自力で相手を交わし打てるのはやはり玉田だけ......まあジャストミートしてなかったけど(※)。
(※)「清水:それにしても玉田はあまり評価されないですね。僕は好きなんですけど。今日もいいプレーだったし」「西部:別に今までと違ったプレーはしてないけど、玉田はこのレベルの相手にも同じプレーができるっていうのはあるよね」と、玉田を評価する記事が1つだけ見つかった。やっぱ玉田の能力は日本の宝なのであり、それを本人も含めて生かす方法を見出せてないのがもどかしい。

 しかし近年ナカータとなり嫌味をいい続ける俊輔は走れ本田とそればかり言っており、監督も60分まで走れたから通用した、これを90分に伸ばすなんていっている。むしろどれだけ必死にやってもプレスだけでは絶対最後まで持たないし、前に人を送らないと点も取れないことを考え抜いてもらいたいものである。

=======================
■09/09/07(月) □ 夏休みが終わる
=======================

 夏休み最後の日。明日から日本語学校も始まるので、1ページだけの「夏休みの日記」宿題を書かせたのだが、萌が夏休み最大の思い出として書いたのは意外にもイモリのことだった。イモリはかわいいと気に入ってはいても萌にとってそんな大きなトピックではないはずで、本当はMYが来たことが最大のトピックだったわけだが、その彼女が最後は引っ越していくことになってしまい、悲しくて書けないのだろう。


追憶のレモネードスタンド
夏休み初日のはじめてのMTBから始まり、近所キッズとの激遊び、KT・HN・WLと行ったウォーターパーク、スイムレッスン、WL・ALとのMTB、歯医者、イモリ、ポニョ、BRとPNE、「河童のクゥと夏休み」、BC史上最暑デイズ、そしてMYと開いたレモネードスタンドと、前半は暑さも遊びも絶好調で萌の人生最高の夏だったと思う。がカムループス以後はMYが完全に不在となり、6歳のSPとは遊べていたけれど彼は幼いしボーイなので趣味もあまり合わず、低調であったのは否めない。

 寝るとき萌は、素敵な夏休みをどうもありがとうと俺にいう。いやー、俺は何にもしなかったよ。もっといろいろ遊ばせてやろうと思っていたのに駄目だった。自己嫌悪を感じるくらいなのだ。すまんです。また来年ね。

2009/09/04

日記「高いが楽しいPNE」

「脱皮だ!」「魚が1匹足りない!?」ほか。

=======================
■09/08/19(水) □ 脱皮だ!
=======================

 午後、仕事を終え旅行中の日記を書いていると、イモリのジムシーが葉っぱの下でなにかもがいている。なんだと見ると体をくの字に折り曲げ、自分の尻尾に噛み付いている。――あ、脱皮だ! すごい、ほんとに皮を噛んでむいている。

 萌も呼んで興奮しつつ観察する。ネットで読んだ通り、最後は脱いだこんぶのような皮をパクパクと食べてしまった。すごいー! さっき水中に杉の枝みたいなものがあり魚たちが突っついていたのだが、あれはジムシーの手の皮だったのである。すごいー。なんかすごいな。このタンクの中でイモリたちの成長が起きていることに感動してしまった。

=======================
■09/08/22(土) □ 魚が1匹足りない!?
=======================

 今日は晴れているのだが風が冷たい。夏はもう終わりだな。

----------------------
 最近食欲がないイモリたちが食べ残した赤ミミズを魚たちに与えていて、1匹足りないことに気がついた。げ。シェルターをひっくり返してもいない。あちこち探しどこにもいない。まさか昼間の水槽掃除&レイアウト変更時に閉じ込めてしまったかとイモリのエサ台などを取り除くも見つからず。その砂利の下にもいない。まったく原因がわからない。疲れた。これがうちの水槽で最初の犠牲者か。いなくなったのはあの尾がないケンカ好き野郎で、個体としては一番気に入っていなかった奴ではあるが、それにしても気分はよくないのである。はあ。ケンカも落ち着いたところだったのになあ....。

=======================
■09/08/23(日) □ 水槽レイアウトは要注意
=======================

 朝アカヒレを確認すると、あれ!? 5匹いるじゃん。エサを投入、あ、やはり尾なしがいる。いったいお前は昨夜から今までどこにいたんだ? まさかイモリの陸として入れた植木鉢に入れる隙間があるのか?

 ―――ん? ぐわ、今度はイモリのノボリがいない! またもやシェルター裏を探し、エサ場の裏を探し、まさか脱走かと水槽の周りを探し見つからない。残る可能性はやはりあの植木鉢の中だ。まさかと思いつつ全員を別水槽に避難させ、そっと植木鉢を開けてみるとなんと、ノボリはそこにいたのであった。生きてる。ほーっ (=_=)。

 水中にほんのわずかな、箸の先も入らないような隙間が開いていたようで、そこからどうやってか入り込んだらしい。昨日アカヒレの尾なしもここにいたのだろう。植木鉢の中は1cmほどエアがあるのでノボリは助かったが、そうでなかったらと思うとぞっとする。脱走とこうした事故による水死がイモリの2大死因だそうなので、何か新しいレイアウトをするときは本当に注意しなければならない。

=======================
■09/08/26(水) □ 高いが楽しいPNE
=======================


 毎夏恒例PNEプレイランド、今年はM父夫妻と一緒。しかしいよいよ費用が暴騰している。パーキングがついに$20に達し(5年位前は$12だった)、その時点でもうこれは今年で打ち止めにしとこうかなとのっけから思う。

 萌と俺が2人でウォータースプラッシュに乗り$10、萌単独で空中ブランコ滑り台その他で各$4、観覧車に一緒に乗ってまた$10。高い。$40ほどがほとんど一瞬で消えた。他の遊園地には行ったことがないが(ディズニーワールドはMが全部手配したので、いくらだったのか俺は知らない)、PNEは世界有数の高い遊園地なのではないだろうかと思う。ランチでチキンが1つ$5、わたあめとアップルキャンディが各$5、コーヒーが$2.50。PNE自体は大好きだし入場料は安いのだが、ライドと食べ物の高さは我慢の限界に達している。








バンクーバーオリンピックの
雪映像に写真を合成するブース
まあそれはともあれ、萌とわあわあ言いながら乗るライドは楽しかった。ウォータースプラッシュは乗ってみて初めて1個1個が切り離されたボートなのだと知り、するとレールでコントロールされず自分が重力だけで動いていることに恐怖がじわじわっとやってくる。

そして2回あるうちの小さいスライドダウンは楽しかったのだが、でかい方(←)は昔行った西武園以来20年ぶりの恐怖であった。はあはあ。

 観覧車は普通ゆっくりと周るカーゴに動いてる間に乗る(観覧車自体は止まらない)ものだと思うが、カナダ式は2個ずつ移動してカーゴに客を乗せ、全部埋まったらぐわーと高速で回すという、これまたライドが何でも速すぎるカナダらしい乗り物になっていた。せっかく高いところからの眺めがすばらしいのに、あわただしく回るので写真を取りMたちに手を振りあたりを見渡しと、全然景色を楽しむ時間がない。

 最後にまた2カーゴずつ客を降ろすときにやっと高いところでしばらく静止し景色をじっくりと眺められたが(なつかしいヘイスティングス競馬場の眺めが最高)、あんな早回しをしたら意味ないではないか。観覧車ではなく高架式回転微弱スリルライドという感じである。



 ランチを食べ、ファームエリアで家畜を眺めホースショーへ。今年のホースショーはミニチュアホースという、大型犬くらいの大きさの馬のショーだった。ああいう人が乗れない馬は単に見てかわいさや毛並みを楽しむペットなのかと思ったら、障害物を飛ばせたり、後ろや横に歩かせたり、地面の棒を規定の歩幅で駆け抜けるなど一般的な馬場馬術の課題を【手綱を持ったトレーナーが横を一緒になって走ることで行う】という馬術をやる動物なのだった。知らなかった。まさにドッグショーの犬のごとし。これを見れたのはとても面白かった。

 年々減る出し物、今年はアイリッシュダンスだったが、時間が合わず見れず。しかしまあインドコミュニティの若者たちのダンスが見れたので、そっちのほうが多分アイリッシュよりもよかった。生きる喜びみたいなものをてらいもなくひたすら追求する若者たちの笑顔がまぶしく心地よい。

マーケットや砂の彫刻コンテストや各種テントを覗きながら帰路へつく。PNEはお金がかかり疲れるが、やっぱり楽しい。ディズニーランドのフロリダから来てるM父たちも、ライドのチンケさと費用には腹が立ったろうが、それ以外のPNEのあれこれには満足してくれたと思う。なにもかもクソ高いと腹を立てながら、俺たちは来年もまた来るだろう。

----------------------
 M父夫妻を乗せてSHとADのオフィス近辺まで行きディナーをいただく。グルメのADがなじみにしてるというこのレストランがまた例によって、メニューが読みにくく食べ物に何が入ってるかわからないくらい真っ暗。俺は寝るとき以外はこんな暗いところにはいないわけで、ここにいるだけで何もかもしっかりと見えないことに強いストレスを感じる。雨の日にヘッドライトの暗い車に乗るかのようだ。

 俺が食べたのは店が自慢するシーフードラザニアだったのだが、暗くて具が見えないし、焦げ目のつき方もわからない。サラダに入っていたスクワッシュも、食べてみるまでなんなのかわからなかった。まさに闇なべ状態であり、こんな暗いところで物を食べるのは馬鹿げたことである。食は目で味わうなんてスカしたことをいいたいのではなく、食べ物を見るというのは大きな楽しみではないか。何を食べてるのかわからん状態で食ってうまいわけがないではないか。味も暗さに比例してなのか凡庸だったが、この暗さではたとえうまかったとしても喜び半減である。

 日本じゃバーだってこんなに暗くはないんだけどドイツはどうなのと聞くとADは、どうかな、気にしたことはないがあまりカナダと変わらないと思うとのこと。じゃ西洋人はみんなこれでOKなのかね。